JP2004118884A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】不使用時にリールの回転を阻止する制動部材のケースに対する傾きを抑制することができる記録テープカートリッジを得る。
【解決手段】記録テープカートリッジ10では、磁気テープTを巻装してケース12内に収容されたリール14は、ブレーキ部材74がケース12に回転不能に支持されつつリールハブ60内で底部60Bに接離することで、制動ギヤ74Aがギヤ歯72Aに噛み合うと回転不能とされ、該噛合状態が解除されると回転可能となる。リールハブ60内にブレーキ部材74を挿設する際には、ブレーキ部材74の外径よりも大径かつリールハブ60と同軸的な円周に沿って立設されたテーパ壁96によって、ブレーキ部材74が制動ギヤ74Aとギヤ歯72Aとの噛み合い位置に誘い込まれる。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープ等の記録テープが巻装されたリールを回転可能に収容した記録テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等の外部記録媒体として磁気テープ等の記録テープが用いられている。この記録テープとして、保存時の収容スペースが小さく、大容量の情報が記録できる、記録テープが巻装された単一のリールをケース内に回転可能に収容した所謂1リールの記録テープカートリッジが採用されている。
【0003】
このような記録テープカートリッジは、不使用時にはリールがケース内で回転しないようにブレーキ手段を備えている(例えば、特許文献1参照)。このブレーキ手段を備えた記録テープカートリッジについて、図11及び図12に基づいて説明する。
【0004】
図11に示す記録テープカートリッジ200では、下ケース202Aと上ケース202Bとが互いの周壁を接合されて成るケース202内に単一のリール204が収容されている。ケース202は、その下ケース202Aの底板の中央部に設けられたギヤ開口206と、その上ケース202Bの天板から下方へ突設された回転規制リブ208とを備えている。
【0005】
リール204は、有底円筒状に形成され外周部に記録テープが巻装されるリールハブ210を備えており、リールハブ210の底部210Aの下面には、ドライブ装置の回転シャフト212に形成された駆動ギヤ212Aと噛合可能なリールギヤ214が環状に形成されている。このリールギヤ214の形成部位における円周上で等間隔となる複数箇所には、底部210Aを貫通する挿通孔216が設けられている。各挿通孔216の径はリールギヤ214のギヤピッチよりも大とされており、各挿通孔216廻りにはリールギヤ214の歯が設けられていない。
【0006】
一方、リールハブ210の底部210Aの上面には、所定の円周に沿う各挿通孔216の間の複数箇所から(部分的に)係止突起218が立設されている。各係止突起218の上端部には、ギヤ歯218Aが形成されている。
【0007】
そして、リールハブ210内には、ギヤ歯218Aと噛合い可能な環状の制動ギヤ220Aが下面に設けられた円板状の制動部材220が挿設されている。この制動部材220の上面からは、ケース202の回転規制リブ208を挿入させる挿入溝222Aが設けられた突起222が立設されている。この挿入溝222Aに回転規制リブ208を挿入することで、制動部材220は、ケース202に対し回転不能とされる。また、制動部材220は、回転規制リブ208にガイドされつつ上下方向に移動可能とされている。
【0008】
また、上ケース202Bの天板と制動部材220との間には圧縮コイルスプリング224が配設されており、通常は、制動部材220が圧縮コイルスプリング224の付勢力によって下方に付勢されて制動ギヤ220Aがギヤ歯218Aと噛み合うようになっている。これにより、通常はリール204のケース202に対する回転が阻止された回転ロック状態とされている。また、この付勢力によって、リール204が下ケース202Aの底板に押し付けられつつリールギヤ214をギヤ開口206から露出させている。
【0009】
さらに、リールハブ210の底部210Aと制動部材220との間には、それぞれに当接するように解除部材226が配設されている。解除部材226は、係止突起218に干渉しない板状に形成されると共に、それぞれ挿通孔216に入り込む脚部226Aを備えている。
【0010】
これにより、駆動ギヤ212Aがリールギヤ214と噛み合う動作によって、図12に示される如く、圧縮コイルスプリング224の付勢力に抗して脚部226Aが駆動ギヤ212Aに押圧されて解除部材226が上方に押し上げられ、該解除部材226が底部210Aから離間しつつ制動部材220を上方に押し上げると制動ギヤ220Aとギヤ歯218Aとの噛み合いが解除される。このとき、リール204も下ケース202Aの底板に対し浮上し、ケース202内でリール204が回転可能となる。
【0011】
そして、回転シャフト212が回転すると、リールギヤ214が該回転シャフト212の駆動ギヤ212Aと噛み合っているリール204がケース202内で回転する構成である。このとき、解除部材226は、リール204と共に回転し、その軸心部分が制動部材220の軸心部分と摺接するようになっている。このため、制動部材220の軸心部分は、略球面状に形成された凸部220Bとされており、解除部材226の軸心部分と略点接触するようになっている。
【0012】
一方、駆動ギヤ212Aとリールギヤ214との噛み合い状態が解除されると、圧縮コイルスプリング224の付勢力によって、制動部材220が下方へ移動して制動ギヤ220Aとギヤ歯218Aとが噛み合うと共に、リール204が下ケース202Aの底板に押し付けられる。これにより、リール204のケース202に対する回転が阻止された回転ロック状態に復帰する構成である。
【0013】
この記録テープカートリッジ200を組み立てる際には、リールハブ210の下端部がギヤ開口206に入り込むようにリール204を下ケース202A上に載置した後、各脚部216Aをそれぞれ挿通孔216に挿入させつつ解除部材216をリールハブ210の底部210A上に載置する。次いで、制動ギヤ220Aがギヤ歯218Aに噛み合うように制動部材220をリールハブ210の係止突起218上に載置する。そして、この制動部材220上に圧縮コイルスプリング224を載置した状態で、該圧縮コイルスプリング224を圧縮すると共に制動部材220の挿入溝222Aに回転規制リブ208を挿入しつつ、上ケース202Bを下ケース202Aに近接させ、該上ケース202Bと下ケース202Aとを互いの周壁を突き当てた状態で接合する。これにより、記録テープカートリッジ200では、その不使用時である出荷時にはリール204のケース202に対する回転が阻止されている。
【0014】
また、図示は省略するが、解除部材226を備えず、制動部材220の凸部220Bが、回転シャフト212の軸心部に突設されリールハブ210の底部210Aを貫通する貫通孔から進入する解除部によって直接的に押圧されて、該制動部材220が上方へ押し上げられてリール204の回転ロック状態が解除される構成も知られれている(例えば、特許文献2参照)。この構成の記録テープカートリッジでは、係止突起218を備えず、ギヤ歯がリールハブの底部に環状に設けられているが、制動部材がケースの回転規制リブによって回転を阻止されると共にギヤ歯に対する接離方向にガイドされる点で共通している。このため、この構成の記録テープカートリッジを組み立てる行程は、解除部材226を組み付ける工程を除いて、上記記録テープカートリッジ200の組立行程と基本的に同様である。
【0015】
【特許文献1】
特許第3187022号明細書
【特許文献2】
特開昭63−251983号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の記録テープカートリッジ200では、リールハブ210の係止突起218上に制動部材220を載置する際に、制動部材の軸心がリール204の軸心に対しずれていると、制動ギヤ220Aの歯先がギヤ歯218Aの歯先に乗り上げた状態で制動部材220が係止突起218上に載置されてしまう場合があった。この場合でも、制動部材の挿入溝222Aと上ケース202Bの回転規制リブ208との間にはクリアランスが設けられているため、回転規制リブ208が挿入溝222Aに挿入されてしまうことがある。このため、その後の工程を実行して記録テープカートリッジ200を組み立て、リール204の回転を許容したままの記録テープカートリッジ200を出荷してしまう恐れがある。特に、手作業による記録テープカートリッジ200の組立行程で上記のような問題が生じやすい。
【0017】
本発明は、上記事実を考慮して、不使用時にリールの回転を阻止する制動部材を適正に組み付けることができる記録テープカートリッジを得ることが目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る記録テープカートリッジは、ケース内に収容され、記録テープを巻装したリールハブの底部に該リールハブと同軸的な円周に沿ってギヤ歯が設けられたリールと、円板状に形成されると共に前記ギヤ歯に噛み合い可能な制動ギヤが一方の面に設けられ、前記ケースに回転不能に支持されつつ前記リールハブ内で前記底部に対し接離して、前記制動ギヤを前記ギヤ歯に噛み合わせる噛合位置と、該噛み合い状態を解除する解除位置とを取り得る制動部材と、前記制動部材の外径よりも大径かつ前記リールハブと同軸的な円周に沿って前記底部から立設され、前記制動部材を前記リールハブ内に挿設する動作に伴って該制動部材を前記制動ギヤとギヤ歯との噛み合い位置に誘い込むテーパ壁と、を備えている。
【0019】
請求項1記載の記録テープカートリッジでは、ケースに対し回転不能に支持された制動部材がリールハブ内で該リールハブの底部に近接すると、制動ギヤがギヤ歯に噛み合わされてリールの回転が阻止される。一方、制動部材が、リールハブの底部から離間すると、上記噛み合い状態が解除されてケース内でリールが回転可能となる。
【0020】
この制動部材をリールハブに挿設するにあたっては、リールハブの底部のギヤ歯に制動ギヤが噛み合うように、制動部材をリールハブの底部側に(軸線方向に略沿って)移動して該底部におけるギヤ歯形成部位(底部自体であっても良い)上に載置する。
【0021】
ここで、リールハブの底部には、円板状の制動部材の外径よりも大径かつ該リールハブと同軸的な円周に沿ってテーパ壁が立設され、該テーパ壁が上記挿設動作(軸線方向に略沿う方向の移動)に伴って制動部材を制動ギヤがギヤ歯に噛み合うように誘い込むため、換言すれば、テーパ壁が制動部材の軸心をリールハブの軸心と一致させるように該制動部材を誘い込むため、制動部材をリールハブに挿設する際に制動ギヤがギヤ歯に確実に噛み合う。
【0022】
このように、請求項1記載の記録テープカートリッジでは、不使用時にリールの回転を阻止する制動部材を適正に組み付けることができる。
【0023】
請求項2記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1記載の記録テープカートリッジにおいて、前記リールハブの底部から複数突設された突起の先端に前記ギヤ歯を設けると共に、該複数の突起における前記リールハブの内周面側に前記テーパ壁を一体に設けた、ことを特徴としている。
【0024】
請求項2記載の記録テープカートリッジでは、例えばリールハブの底部と制動部材との間に制動部材によるリールの回転阻止状態を解除するための解除部材を配設するために、該リールハブの底面から突設された突起の先端にギヤ歯が設けられている。そして、この突起におけるリールハブの内周面側(リールハブの径方向外側)にテーパ壁が一体に設けらているため、リールハブの底部における厚肉部を増やすことなく、上記制動部材をリールに組み付ける際に制動ギヤをギヤ歯に確実に噛み合わせる機能を果たすことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係る記録テープカートリッジ10について、図1乃至図10に基づいて説明する。先ず、記録テープカートリッジ10の概略の全体構成、開口及びドアの構成を説明し、次いで、本発明の要部であるリール14及び不使用時にリール14の回転を阻止する制動手段について説明する。なお、説明の便宜上、矢印Aで示す記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とし、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向とする。
(記録テープカートリッジの全体構成)
図1には記録テープカートリッジ10の全体構成が斜視図にて示されており、図2には記録テープカートリッジ10の概略の分解斜視図が示されている。
【0026】
これらの図に示される如く、記録テープカートリッジ10は、平面視で略矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール14を回転可能に収容して構成されている。このリールの構成については後述する。
【0027】
ケース12は、ドライブ装置への装填方向先頭側の1つの角部である右前角部がそれぞれ切り欠かれた一対の上ケース16と下ケース18とを互いの周壁16A、18Aを突き合せて接合することで構成されており、内部に磁気テープTを巻装したリール14の収容空間が設けられている。そして、上ケース16及び下ケース18の周壁16A、18Aが切り取られた角部が磁気テープTの引き出し用の開口20とされている。開口20及び該開口20を開閉するドア50の詳細構成については後述する。
【0028】
この開口20から引き出される磁気テープTの自由端には、ドライブ装置の引出手段によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダピン22が接続されている。リーダピン22の磁気テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝22Aが形成されており、この環状溝22Aが引出手段のフック等に係止される。これにより、磁気テープTを引き出す際に、フック等が磁気テープTに接触して傷付けない構成である。
【0029】
また、ケース12の開口20の内側には、ケース12内においてリーダピン22を位置決め、保持する上下一対のピン台24が設けられている。ピン台24は、矢印B方向に開口する半円筒形状をしており、その凹部24Aに直立した状態のリーダピン22の両端部が保持されるようになっている。このピン台24は、後述するリブ44と連設されている。
【0030】
また、ピン台24の近傍には板ばね25が固定配置されており、この板ばね25がリーダピン22の上下端部に係合してリーダピン22をピン台24に保持するようになっている。リーダピン22がピン台24に出入りする際には、板ばね25はアーム部25Aを適宜弾性変形させてリーダピン22の移動を許容する構成である。
【0031】
さらに、下ケース18の中央部には、リール14のリールギヤ66(後述)を外部に露出するための「開口」としてのギヤ開口26が設けられており、リール14はリールギヤがドライブ装置の駆動ギヤに噛み合わされてケース12内で回転駆動されるようになっている。また、リール14は、上ケース16及び下ケース18の内面にそれぞれ部分的に突設されてギヤ開口26と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁28によってガタ付かないように保持されている。また、下ケース18におけるギヤ開口26の縁部には、環状リブ26Aがケース12の内方へ向けて突設されており、リール14の位置決め用とされている。
【0032】
この遊動規制壁28の開口20近傍の端部には、内部に位置規制用孔が形成された袋部28Aが連設されている。また、ケース12の左前角部と遊動規制壁との間に挟まれた空間には、長孔である位置規制用孔が形成された袋部28Bが立設されている。袋部28A、28Bは、矢印B方向に沿った一直線上に配置されている。そして、袋部28Aが連設された端部を除いて、各遊動規制壁28は、それぞれ端部がケース12の周壁16Aまたは周壁18Aと連設されることで、その外側とリール14の設置空間とを仕切っている。
【0033】
また、下ケース18の右後部には、各記録テープカートリッジ10毎に、その各種情報を記憶されたメモリボードMが設置されるようになっており、下面側から読み取るドライブ装置と、背面側から読み取るライブラリ装置での検知が可能となるように、周壁18Aを構成する傾斜後壁18Cの一部が所定角度だけ傾斜され、メモリボードMが所定角度傾斜して配置されるようになっている。
(開口及び開口近傍のケースの構成)
上ケース16の底面図である図3及び下ケース18の平面図である図4にも示される如く、開口20の前後の縁部には、それぞれ上下一対のビスボス32、36が設けられている。ビスボス32、36は、図示しない他のビスボスと共に上ケース16と下ケース18とを接合するためのビス止め用とされている。
【0034】
開口20の前縁部に位置するビスボス32は、ケース12の前壁12A(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印A方向を向く部分)の右端部、及び該前壁12Aの右端部から開口20の開放面に沿って短く屈曲された上下一対の防塵壁30とそれぞれ連設されている。ビスボス32と防塵壁30との間には後述するドア50の先端部が入り込む凹部30Aが形成されている。
【0035】
一方、開口20の後縁部に位置するビスボス36は、ケース12の右壁12B(周壁16A、18Aのうち、矢印A方向に沿った右側の壁)の前端部が開口20の開放面に略沿って屈曲された屈曲壁38、及び該右壁12Bの内側に設けられた上下一対の円弧壁34の前端部とそれぞれ連設されている。上下の円弧壁34は、それぞれ平面視で後述するドア50の外周面(の移動軌跡)に略対応した円弧状に形成されており、それぞれビスボス36から所定長さだけ後方へ伸び、該後部において短い連結壁34Aを介して右壁12B(周壁16Aまたは周壁18A)に連設されている。
【0036】
また、ケース12の右壁12Bには、ケース12の内外を連通する窓部としての所定長さのスリット40が設けらており、後述するドア50の操作突起52の露出用とされている。スリット40は、右壁12Bを構成する周壁16Aの下部を切り欠いて形成され、上ケース16の屈曲壁38の下部をも切り欠くことで前方へも開口されている。
【0037】
このケース12を構成する上ケース16及び下ケース18には、それぞれドア50をガイドするためのガイド溝42が設けられている。各ガイド溝42は、その溝壁が、それぞれ上ケース16の天板16B、下ケース18の底板18Bから立設されたリブ44、右壁12B(周壁16Aまたは周壁18A)、遊動規制壁28によって構成されることで、それぞれ天板16Bまたは底板18Bを薄肉化することなく形成されている。リブ44はピン台24に連設されている。
【0038】
各ガイド溝42は、凹部30Aを基端としケース12の右後角部まで至る所定の円周に沿った円弧状に形成されており、この所定の円周はビスボス32の外側、ビスボス36の内側、右壁12Bと遊動規制壁28との間を通る(縫う)ように決められている。そして、この所定の円周の中心位置(後述するドア50の回転中心)は、本実施の形態では、その左右方向の位置(座標)がケース12の左端よりも外側に、その前後方向の位置(座標)がリール14の回転中心(遊動規制壁28の軸心)と略一致するように設定されている。
【0039】
また、ガイド溝42の開口20に位置する部分は、リブ44がピン台24の右方において切り欠かれることで凹部24Aと連通されると共に、板ばね25のアーム部25Aが配置されるばね溝45とも連通している。また、ガイド溝42の切欠き部分では、リーダピン22をケース12内に誘い込むテーパ開口20Aがピン台24の凹部24Aに連通している。さらに、リブ44には、テーパ開口20Aの後縁、ビスボス36の前縁、開口20の開放面にそれぞれ沿って形成されたリブ46が連設されており、ケース12の開口20廻りの強度が確保または向上されている。
【0040】
さらに、各ガイド溝42の後半部分を構成するリブ44は、その後端において略U字状に折り返されて閉じている。そして、上ケース16のリブ44は、下ケース18のリブ44よりも後方に長く形成されている。これは、下ケース18の傾斜後壁18C(周壁18A)が所定角度の傾斜面になっており、その右壁12B側に配設したメモリボードMをドア50と干渉させないためである。
【0041】
さらに、後半部分のリブ44の内側部分における長手中央部には、上下一対のばね掛けピン55が設けられている。各ばね掛けピン55は、それぞれ遊動規制壁28に連設されており、下ケース18側が長く形成され、その遊動規制壁28よりも上方に突出した部分に後述するコイルばね56の一端側環状部56Aが引掛けられる構成である。そして、この下ケース18側のばね掛けピン55に上ケース16側の短いばね掛けピン55が突き当てられることで、コイルばね56の脱落が阻止されるようになっている。
【0042】
以上説明した上ケース16と下ケース18とは、互いの周壁16A、18Aを突き当てた状態で、各ビスボス32、36及び他のビスボスに下側から図示しないビスがねじ込まれて固定(接合)されケース12を構成している。そして、開口20は、右前角部が切り欠かれて形成されることで、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向くため、ドライブ装置の引出手段が、矢印A方向、矢印B方向、或いは矢印A方向と矢印B方向との間からアクセスしてリーダピン22をチャックできる。これにより、リーダピン22を保持するピン台24を設置可能なエリアが広がり、ドライブ装置の引出手段がリーダピン22をチャック可能な領域が広いため、矢印A方向または矢印B方向からチャックするドライブ装置の仕様に合わせてピン台24の設置位置を設定できる。このため、ドライブ装置の設計の自由度も広がる。
(ドアの構成)
以上説明した開口20は、遮蔽部材としてのドア50によって開閉されるようになっている。ドア50は、板厚方向に湾曲され、その平面視における曲率がガイド溝42(所定の円周)の曲率と一致する円弧状に形成されている。また、ドア50は、その前部(少なくとも開口20を閉塞する部分)における板幅(高さ)が開口20の開口高さと略同一に形成された部分が閉塞部50Aとされると共に、閉塞部50Aよりも後側の板幅が若干小さくされた部分が駆動部50Bとされている。
【0043】
このドア50の板長(湾曲した長手寸法)は、開口20の閉塞状態において駆動部50Bの後端部がケース12の右後角部内に位置するように決められている(図5(A)参照)。なお、駆動部50Bの後下部は、下ケース18の傾斜後壁18Cの傾斜面に配設されたメモリボードMを回避するために、斜めに切り欠かれている。
【0044】
このドア50は、その閉塞部50Aの先端部がビスボス32の外側に位置する凹部30Aに入り込んだ状態で開口20を閉塞し(図5(A)参照)、ガイド溝42に沿って略後方へ移動(回動)して開口20を開放し(図5(B)参照)、閉塞部50Aの先端近傍の外周面がビスボス36の内側近傍に達すると開口20を完全に開放する(図5(C)参照)構成である。また、ドア50は、開口20を開放する際と略反対方向に回動して開口20を閉塞するようになっている。
【0045】
このように、ドア50は、その移動軌跡である所定の円周をはみ出すことなく回動して開口20を開閉するように湾曲形成されている。ドア50の回転中心及び半径(ガイド溝42の形状)は、ドライブ装置からの要求により決まる開口20前後の縁部(ビスボス32、36)の位置やライブラリ装置からの要求により決まる開口20の開放面の角度等に応じて適宜決められれば良い。
【0046】
また、ドア50の上下端には、それぞれ上下のガイド溝42に入り込むそれぞれ複数の凸部51が突設されている。各凸部51は、閉塞部50Aと駆動部50Bとで突出高が異なるが、ドア50の幅方向(長手方向に沿った)中心線からそれぞれの頂部までの距離は一定とされている。これにより、上下の凸部51は、ガイド溝42の底部である天板16Bまたは底板18Bと摺動するようになっている。
【0047】
また、各凸部51におけるドア50の板厚方向両側には、その頂部がドア50板厚方向端面に沿う突起51A(図5参照)が突設されており、ガイド溝42の溝壁(リブ44等)と摺動するようになっている。なお、最前に位置する凸部51は、開口20の開閉過程でガイド溝42と連通するテーパ開口20Aには入り込まないように配置されている。
【0048】
これらの凸部51及び突起51Aによって、ドア50は、開口20を開閉する際に各ガイド溝42にガイドされて上記移動軌跡からはみ出すことなく、ビスボス32の外側及びビスボス36の内側、右壁12Bと遊動規制壁28との間を縫うようにして確実に開動する構成である。
【0049】
このドア50の駆動部50Bの前端(閉塞部50A側)近傍における外周部には、操作部としての操作突起52がドア50の径方向に沿って突設されている。操作突起52は、スリット40からケース12の外側に露出されており、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填(相対移動)に伴って該スリット40の前方に開口した部分から進入する係合突部104と係合することでドア50を開口20の開放方向に移動させる構成である。
【0050】
また、ドア50の駆動部50Bの後端部には、該ドア50の内面側に向けて略L字状のばね掛け部54が突設されており、ばね掛け部54は上側が自由端とされている。このばね掛け部54には、付勢手段としてのコイルばね56が係止保持用されている。具体的には、コイルばね56の端部にはそれぞれ係止用の環状部56A、56Bが設けられており、環状部56Aはケース12のばね掛けピン55を挿通させてケース12に係止保持され、環状部56Bはばね掛け部54を挿通させてドア50に係止保持される。
【0051】
これにより、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方向に付勢され、通常開口20を閉塞する構成である。このコイルばね56は、上記の通りドア50が開口20の閉塞状態でケース12の右後角部に至る長さであるため、該右後角部における遊動規制壁28と周壁16A、18A(傾斜後壁18C)との間の空間を有効利用して配設されている。
【0052】
また、ドア50の閉塞部50A内面には、開口20閉塞時にリーダピン22の上端部側面及び下端部側面に当接するストッパ58が突設されており、落下衝撃等によるリーダピン22のピン台24からの脱落を、確実に防止できるようになっている。
【0053】
以上説明したドア50は、記録テープカートリッジ10がドライブ装置へ装填される動作によって操作突起52がドライブ装置の係合突部104(図5(A)乃至(C)参照)に係合することでコイルばね56の付勢力に抗してケース12に対し移動し開口20を開放し、ドライブ装置から排出される際にはコイルばね56の付勢力によって開口20を閉塞する構成である。
【0054】
そして、円弧状に湾曲形成されたドア50は、その湾曲形状に沿った移動軌跡からはみ出すことなくリール14及びピン台24(リーダピン22)の外側を回り込むように回動して、矢印A方向に対し傾斜した開口20を開閉するようになっており、開口20の開閉に際してケース12の外形領域からはみ出さない構成である。
(リール及び制動手段の構成)
図2及び図6に示される如く、リール14は、外周面に磁気テープTが巻装される円筒部60Aと該円筒部60Aの下部を閉塞する底部60Bとを有する略有底円筒状のリールハブ60を備えている。リールハブ60の底部60B側端部(下端部)の近傍には、下フランジ62がその径方向外側に同軸的かつ一体に延設されている。一方、リールハブ60の上端部には、内径が円筒部60Aの内径と略同径とされると共に外径が下フランジ62の外径と同径とされた上フランジ64が超音波溶着等によって同軸的に接合されている。
【0055】
これにより、リール14は、下フランジ62と上フランジ64との対向面間において、リールハブ60の円筒部60Aの外周面に磁気テープTが巻き回されるようになっており、円筒部60Aは上方に開口している。下フランジ62、上フランジ64の外径は、ケース12の遊動規制壁28の内径よりも若干小径とされており、リール14がケース12内で回転可能とされている。
【0056】
また、図7にも示される如く、リールハブ60の底部60Bは、その下端部が下フランジ22の下面よりも若干突出しており、この下端面の外周近傍には環状に形成されたリールギヤ66が設けられている。リールギヤ66は、ドライブ装置の回転シャフト100の先端に設けられた駆動ギヤ102と噛み合い可能とされている。
【0057】
このリールギヤ66の設置部位における円周上で等間隔となる3箇所には、底部60B(リールギヤ66)を貫通する挿通孔68が設けられている。各挿通孔68の径はリールギヤ66のギヤピッチよりも大とされており、各挿通孔68廻りにはリールギヤ66の歯が設けられていない。
【0058】
さらに、リールハブ60の底部60Bの下端面におけるリールギヤ66の内側には、マグネットで吸着可能な磁性材料より成る環状板であるリールプレート70がインサート成形により一体に設けられている。
【0059】
このリールハブ60の底部60Bの下フランジ62よりも突出した下端部は、下フランジ62の径方向内端部分が環状リブ26Aの上端部に当接した状態でケース12のギヤ開口26に入り込んで(遊嵌されて)いる。これにより、リールギヤ66及びリールプレート70がケース12の外部に露出されるようになっている。
【0060】
一方、リールハブ60の底部60Bの上面における各挿通孔68の間の3箇所には、それぞれ各一対(計6つ)の係止突起72が円周上で等間隔に立設されている(図2参照)。各係止突起72の先端部(上端部)にはギヤ歯72Aが形成されており(図8参照)、該ギヤ歯72Aは、後述するブレーキ部材74の制動ギヤ74Aと噛合可能とされている。この係止突起72が本発明における「突起」に相当する。
【0061】
そして、リールハブ60の底部60Bにはテーパ壁96が立設されているが、このテーパ壁96については後述する。
【0062】
また、記録テープカートリッジ10は、不使用時にリール14の回転を阻止するための制動手段を備えており、この制動手段は「制動部材」としてのブレーキ部材74を備えている。ブレーキ部材74は、略円板状に形成されており、その円板部分の下端面の外周近傍には、リール14のギヤ歯72Aと噛合可能な制動ギヤ74Aが環状に形成されている。
【0063】
このブレーキ部材74の下面軸心部には、後述するリリースパッド90と当接する摺接突部76が突設されている。摺接突部76は、略球面状に形成されており、リリースパッド90と略点接触するようになっている。
【0064】
一方、図2に示される如く、ブレーキ部材74の上面からは、内部に平面視略十字状に形成された挿入溝78Aが形成された「溝壁部」としての十字突起78が立設されている。また、ブレーキ部材74の上面における十字突起78の外側には、平面視で環状の壁部に囲まれたばね受け凹部80が形成されている。
【0065】
また、ブレーキ部材74の板厚部分(円板)には、貫通孔82が設けられている。貫通孔82は、平面視で十字状に形成された挿入溝78Aにおける軸心部である交差部を除くブレーキ部材74の径方向外側部分と連通するように、該部分に対応した矩形状に形成されて4分割されている。各貫通孔82は、それぞれ摺接突部76よりも径方向外側に位置し、ブレーキ部材74を板厚方向に貫通している。
【0066】
以上説明したブレーキ部材74は、リールハブ60の円筒部60A内に、上下方向(リール14の軸線方向)の移動可能かつ略同軸的に挿設されている。すなわち、ブレーキ部材74は、上下方向に移動することで、その制動ギヤ74Aをリールハブ60に設けられた係止突起72のギヤ歯72Aと噛み合う位置(噛合位置である回転ロック位置)と、該噛み合いを解除する位置(解除位置)とを取り得るようになっている。
【0067】
そして、このブレーキ部材74の十字突起78の挿入溝78Aには、ケース12の天板16Bから下方へ突設された「係合突起」としての十字リブ84(図3及び図6参照)が入り込むようになっている。十字リブ84は、2つの薄板片を互いに直交するように交差させた如き形状とされた回り止め形状とされ、該十字突起78(挿入溝78Aの溝壁)と係合することでブレーキ部材74のケース12に対する回転を阻止する構成である。
【0068】
これにより、ブレーキ部材74は、その制動ギヤ74Aをリールハブ60のギヤ歯72Aと噛み合わせた状態では、リール14の回転を阻止するようになっている。なお、十字リブ84は、ブレーキ部材74の上下方向の全移動ストロークに亘り挿入溝78Aに入り込んだ状態が維持されるようになっており、該ブレーキ部材74の移動方向を上下方向にガイドする機能をも果たす構成である。
【0069】
また、十字リブ84の下端部における上記交差部を除く4箇所からは、それぞれ突片84Aが下方へ延設されている。各突片84Aは、ブレーキ部材74が解除位置に位置するときに該ブレーキ部材74の貫通孔82に入り込む(貫通して制動ギヤ74A側に突出する)ようになっている。これにより、各突片84Aを有する十字リブ84は、ブレーキ部材74との係合量(挿入深さ)を大幅に増加し、該ブレーキ部材74のケース12に対する傾きを抑制する構成とされている。本実施の形態では、各突片84Aを含む十字リブ84の回転ロック位置に位置するブレーキ部材74との軸線方向における係合量は、ブレーキ部材74の全移動ストロークよりも十分大きく設定されている(図7及び図8参照)。
【0070】
また、ブレーキ部材74のばね受け凹部80と天板16Bとの間には、「付勢手段」としての圧縮コイルスプリング86が配設されている。圧縮コイルスプリング86は、その一端部がばね受け凹部80に入り込むと共に他端部が天板16Bにおける十字リブ84の外側から突設された環状壁部88内に入り込んでおり、径方向に位置ずれしないようになっている。
【0071】
この圧縮コイルスプリング86の付勢力によって、ブレーキ部材74が下方に付勢されて、通常は制動ギヤ74Aをギヤ歯72Aに噛み合わせてリール14の不用意な回転を確実に防止する(ブレーキ部材74を回転ロック位置に位置させる)構成である。また、この付勢力によって、係止突起72においてブレーキ部材74と噛み合っているリール14も下方に付勢され、上記の通り下フランジ62を環状リブ26Aに当接させてケース12内でガタつかないようになっている。
【0072】
また、リール14のリールハブ60(円筒部60A)内における底部60Bとブレーキ部材74との間には、解除部材としてのリリースパッド90が配設されている。リリースパッド90は、平面視略正三角形の平板状に形成されており、各頂部近傍の下面からは、それぞれ底部60Bの挿通孔68に対応した円柱状の3つの脚部92が突設されている。一方、リリースパッド90の上面における中央部からは、ブレーキ部材74の摺接突部76と当接する摺接突部94が低く突設されている。
【0073】
このリリースパッド90は、各脚部92を挿通孔68に上下方向の移動可能に挿通した状態で、各係止突起72と干渉しないようにリールハブ60の底部60B上に載置(下面が底部60Bの上面と当接)されている。この状態で各脚部92は、その先端とリールギヤ66の歯先とが略同位となるように挿通孔68の下端部より突出している。そして、リリースパッド90は、摺接突部94がブレーキ部材74の摺接突部76と当接することで、圧縮コイルスプリング86の付勢力によって脚部92の上記突出状態を維持する構成である。
【0074】
一方、リリースパッド90は、脚部92が圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して上方へ押圧移動されると、その摺接突部94において当接しているブレーキ部材74を上方へ押し上げて制動ギヤ74Aと係止突起72のギヤ歯72Aとの噛合いを解除する(ブレーキ部材74を解除位置へ移動させる)ようになっている。
【0075】
具体的には、リリースパッド90の各脚部92は、リール14のリールギヤ66に駆動ギヤ102を噛み合わせる際に回転シャフト100がケース12に対し上方向に相対移動することで駆動ギヤ102の歯先によって押圧されるようになっている。これにより、リール14は、そのリールギヤ66に駆動ギヤ102を噛み合わせる動作に伴って、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗してケース12内で浮上する(下フランジ62を環状リブ26Aから離間させる)と共に、ブレーキ部材74による回転阻止状態が解除されてケース12内で回転可能となるように構成されている。
【0076】
なお、この状態でリリースパッド90の各脚部92は、リールハブ60の挿通孔68内に位置しており、該リリースパッド90は、回転シャフト100が回転するとリール14と共に回転する構成である。このため、ブレーキ部材74とリリースパッド90とは、リール14の回転時に相対回転し、互いの当接部位である摺接突部76、94の間で摺接するようになっている。
【0077】
次いで、リール14のテーパ壁96について説明する。図9にも示される如く、各係止突起72における円筒部60Aの内周面側(リールハブ60の径方向における外側)には、テーパ壁96が設けられている。テーパ壁96は、各係止突起72と一体に底部60Bから立設されている。すなわちテーパ壁96は、底部60Bと同軸的な円周上で等間隔となる3箇所に各一対(計6つに分割されて)配置されている。
【0078】
各テーパ壁96は、図10(A)に示される如く平面視でリールハブ60と同軸的な円弧状に形成されると共に、図10(B)に示される如く側面視で下側よりも上側の方がリールハブ60の軸線から離間する(上側ほど薄肉となる)ように連続的に傾斜したテーパ状に形成されている。このテーパ壁96の寸法等については後述する。
【0079】
そして、平面視で円弧状に形成された各テーパ壁96の係止突起72上端部(根元部)における内縁部を結ぶ図示しない仮想円(リールハブ60と同軸の円であって、ギヤ歯72Aの径方向外縁を結ぶ仮想円)の径は、ブレーキ部材74の外径よりもわずかに大とされている。このため、各テーパ壁96の上端内縁部を結ぶ仮想円の径は、ブレーキ部材74の外径よりも十分に大となっている(図10(A)及び図10(B)参照)。
【0080】
これにより、各テーパ壁96は、円筒部60A内に挿設される(組み付けられる)ブレーキ部材74を該円筒部60Aの軸線に対し心出しするように誘い込むようになっている。すなわち、各テーパ壁96は、底部60B側へ移動して円筒部60A内に挿設されるブレーキ部材74を、制動ギヤ74Aが各ギヤ歯72Aと適正に噛み合うようにガイドする構成である。
【0081】
また、各テーパ壁96は、その上端部が解除位置に位置するブレーキ部材74の制動ギヤ74Aの歯先よりも上側に位置するように高さが決められている。これにより、圧縮コイルスプリング86の付勢力によってブレーキ部材74が回転ロック位置に復帰する際に、例えばブレーキ部材74が位置ずれ(心ずれや傾斜)していても、該ブレーキ部材74が各テーパ壁96にガイドされて(誘い込まれて)制動ギヤ74Aをギヤ歯72Aに適正に噛み合わせるようになっている。
【0082】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0083】
上記構成の記録テープカートリッジ10では、不使用時(保管時や運搬時等)には、コイルばね56の付勢力によって先端部を凹部30Aに入り込ませたドア50が開口20を閉塞している。
【0084】
また、リール14は、図7に示される如く、その係止突起72に噛み合うブレーキ部材74(及びリリースパッド90)を介して伝達される圧縮コイルスプリング86の付勢力によって、下フランジ62が環状リブ26Aに押し付けられ(当接され)つつリールギヤ66をギヤ開口26から露出させている。
【0085】
そして、この圧縮コイルスプリング86の付勢力によって、ブレーキ部材74の制動ギヤ74Aが係止突起72のギヤ歯72Aに噛み合わされてリール14のケース12に対する回転が阻止されている。すなわち、ブレーキ部材74が回転ロック位置に位置している。
【0086】
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライブ装置のバケット(図示省略)へ装填する。この装填に伴って、バケットに固定された係合突部104がドア50の操作突起52に係合することでドア50が略後方へ回動して開口20が開放される。
【0087】
そして、記録テープカートリッジ10がバケットに所定深さまで装填されると、該バケットは下降し、ドライブ装置の回転シャフト100がケース12のギヤ開口26に向って相対的に接近(上方へ移動)してリール14を保持する。具体的には、回転シャフト100は、その先端部に配設されたマグネット(図示省略)によってリールプレート70を吸着保持しつつ、その駆動ギヤ102をリールギヤ66と噛合わせる。
【0088】
このリールギヤ66と駆動ギヤ102との噛合いに伴って、該駆動ギヤ102の歯先がリリースパッド90の脚部92の先端(下端面)に当接し、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗してリリースパッド90を上方に押し上げる。これにより、摺接突部76においてリリースパッド90に当接しているブレーキ部材74も上方に移動し、ブレーキ部材74の制動ギヤ74Aと係止突起72のギヤ歯72Aとの噛み合いが解除される。
【0089】
回転シャフト100がさらに上方へ移動すると、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して、リール14がリリースパッド90、ブレーキ部材74と共に(相対位置を変化させないまま)上方に持ち上げられ、下フランジ62が環状リブ26Aから離間する。以上により、リール14は、ケース12内で浮上し該ケース12内面と非接触状態で回転可能となる。
【0090】
また、上記バケットの下降によって記録テープカートリッジ10はドライブ装置内で位置決めされ、この状態でドライブ装置の引出手段が開放された開口20からリーダピン22を引き出し該ドライブ装置の巻取リールに収容する。そして、ドライブ装置が巻取リールとリール14(回転シャフト100)とを同期して回転駆動すると、磁気テープTは、巻取リールに巻き取られつつケース12から順次引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド等によって情報の記録や再生が行なわれる。
【0091】
このとき、ケース12に対し回転不能であるブレーキ部材74の摺接突部76は、リール14と共にケース12に対し回転するリリースパッド90の摺接突部94と摺接している。
【0092】
一方、磁気テープTがリール14に巻き戻されてリーダピン22がピン台24に保持されると、上記マグネットの磁力をOFFにして回転シャフト100とリールプレート70との吸着を解除すると共に、記録テープカートリッジ10が装填されたバケットを上昇させる。
【0093】
すると、リールギヤ66と駆動ギヤ102との噛合が解除されると共に駆動ギヤ102とリリースパッド90の脚部92との当接が解除され、該リリースパッド90が圧縮コイルスプリング86の付勢力によってブレーキ部材74と共に(当接状態を維持しつつ)下方へ移動する。
【0094】
これにより、リリースパッド90の各脚部92がそれぞれ挿通孔68からリールギヤ66形成部位まで突出すると共に、ブレーキ部材74の制動ギヤ74Aが係止突起72のギヤ歯72Aと噛み合う。すなわち、ブレーキ部材74がリール14の回転を阻止する回転ロック位置へ復帰する。
【0095】
また、ブレーキ部材74とリリースパッド90とが圧縮コイルスプリング86の付勢力によって移動する動作に伴って、リール14も下方へ移動してその下フランジ62を環状リブ26Aに当接させつつリールギヤ66をギヤ開口26から露出させる初期状態に復帰する。
【0096】
さらに、記録テープカートリッジ10をバケットから排出する際には、記録テープカートリッジ10は、コイルばね56の付勢力または図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動する。この移動に伴って、ドア50は、コイルばね56の付勢力によって開口20を閉塞する。以上により、記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置から排出されて初期状態に復帰する。
【0097】
この記録テープカートリッジ10において、リール14及び制動手段を組み付けるに際には、先ず下ケース18の遊動規制壁28の内側に、リールハブ60の下端部が環状リブ26A内に入り込んでリールギヤ66がギヤ開口26から露出するようにリール14を収容する。次いで、各脚部92をそれぞれ挿通孔68に挿入しつつリリースパッド90をリールハブ60の底部60B上に載置する。
【0098】
この状態から、制動ギヤ74Aを下側に向けたブレーキ部材74を各テーパ壁96の内側に入り込むように軸線方向に略沿って下方へ移動させ、リリースパッド90の上面よりも突出している係止突起72上に、該ブレーキ部材74を載置する。この動作によって、ギヤ歯72Aと制動ギヤ74Aとは互いの歯の形状によって互いに噛み合う。また、摺接突部76が摺接突部94と当接する。この状態で、ブレーキ部材74は、上ケース16を下ケース18に接合するときに挿入溝78A内に十字リブ84(突片84A)が入り込むことができるように配置されている。
【0099】
さらに、ブレーキ部材84のばね受け凹部80内に圧縮コイルスプリング86を載置する。この状態から、ブレーキ部材74の挿入溝78A内に十字リブ84(凸片84A)を入り込ませつつ、かつ圧縮コイルスプリング86を圧縮しつつ(圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗しつつ)、上ケース16を下ケース18に近接させる。そして、周壁16Aと周壁18Aとが突き当たると、それぞれ上下のビスボス32、36及び他のビスボスにおいて上ケース16と下ケース18とを接合する。
【0100】
以上により、記録テープカートリッジ10では、ケース12内にリール14が収容されると共に制動手段が構成され、その不使用時である出荷時にはリール14のケース12に対する回転が阻止されている。
【0101】
ここで、ブレーキ部材74が軸線に略沿う方向に移動して挿設されるリールハブ60の底部60Bには、ブレーキ部材74の外径よりも大径の円周に沿ってテーパ壁96が立設され、各テーパ壁96の根元部でギヤ歯72Aの径方向外縁を結ぶ仮想円の径がブレーキ部材74の外径よりもわずかに大であるため、上記挿設動作によってブレーキ部材74がその制動ギヤ74Aのギヤ歯72Aに対する適正な噛み合い位置に誘い込まれる。換言すれば、上記挿設動作に伴ってブレーキ部材74は、テーパ壁96によって、その軸心をリールハブ60の軸心と一致させる方向にガイドされる。これにより、ブレーキ部材74をリールハブ60に挿設する際に、制動ギヤ74Aの歯先がギヤ歯72Aの歯先上に乗り上げることが防止される。
【0102】
このように、本実施の形態に係る記録テープカートリッジでは、不使用時にリール14の回転を阻止するブレーキ部材74を適正に組み付けることができる。
【0103】
また、テーパ壁96を設けることによって、ブレーキ部材74をリールハブ60に挿設する際に、ブレーキ部材74の軸心をリールハブ60の軸心と一致させるような慎重な作業が要求されることがなくなり、組付作業性が向上する。
【0104】
さらに、テーパ壁96を係止突起72と一体に底部60Bから立設しているため、リールハブ60の底部60Bにおける厚肉部を増やすことなく(一般に樹脂成形より成るリールハブ60の成形性を悪化させることなく)、上記ブレーキ部材74をリールハブ60に挿設する際に制動ギヤ74Aをギヤ歯72Aに確実に噛み合わせる機能を果たすことができる。
【0105】
なお、上記の実施の形態では、テーパ壁96がブレーキ部材74の外径よりも大径の円周に沿って部分的に複数設けられた構成としたが、本発明はこれに限定されず、テーパ壁96は、ブレーキ部材74の外径よりも大径かつリールハブ60と同軸的な円周に沿って設けられていれば足り、例えば、環状に形成されても良い。また、テーパ壁96は、係止突起72と独立して設けられても良く、この場合係止突起72に対し周方向の位置がずれていても良い。
【0106】
また、上記の実施の形態では、ブレーキ部材74によるリール14の回転ロック状態を解除するためのリリースパッド90を備えた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、リールハブ60の底部60B軸心部に設けた貫通孔から進入する回転シャフト100の解除突起によって、ブレーキ部材74の摺接突部76が直接的に押圧されることで該ブレーキ部材74が解除位置へ移動する構成としても良い。この場合、リリースパッド90に干渉しない位置にギヤ歯72Aを設けるための係止突起72を設けず、リールハブ60の底部60Bに環状のギヤ歯を設けることも可能である。
【0107】
さらに、上記の実施の形態では、記録テープカートリッジ10がケース12内に単一のリール14を収容する所謂1リールの記録テープカートリッジである構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、記録テープカートリッジ10が巻き出し用及び巻取り用の2つのリール14を収容する所謂2リールの記録テープカートリッジであっても良い。したがって、本発明は、開口20やドア50等の好ましい構成によって限定されることはない。
【0108】
さらにまた、上記の実施の形態では、記録テープとして磁気テープTを用いた構成としたが、本発明はこれに限定されず、記録テープは情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、本発明に係る記録テープカートリッジが如何なる記録再生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る記録テープカートリッジは、不使用時にリールの回転を阻止する制動部材を適正に組み付けることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成する上ケースの底面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成する下ケースの平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジの開口の開放過程を示す上ケースを取り除いて見た図であって、(A)はドアの操作突起へのドライブ装置の係合突部の係合初期状態を示す平面図、(B)は開口の開放途中を示す平面図、(C)は開口の開放完了状態を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するリール及び制動手段を示す下方から見た分解斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジにおけるリールの回転ロック状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジにおけるリールの回転可能状態を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するリールハブの内部を拡大して示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するテーパ壁とブレーキ部材との関係を示す図であって、(A)は平面図、(B)は図10(A)の10B−10B線に沿った断面図である。
【図11】従来の記録テープカートリッジにおけるリールの回転ロック状態を示す断面図である。
【図12】従来の記録テープカートリッジにおけるリールの回転可能状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10  記録テープカートリッジ
12  ケース
14  リール
60  リールハブ
60B 底部(リールハブの底部)
72  係止突起(突起)
72A ギヤ歯
74  ブレーキ部材(制動部材)
74A 制動ギヤ
96  テーパ壁
T  磁気テープ(記録テープ)

Claims (2)

  1. ケース内に収容され、記録テープを巻装したリールハブの底部に該リールハブと同軸的な円周に沿ってギヤ歯が設けられたリールと、
    円板状に形成されると共に前記ギヤ歯に噛み合い可能な制動ギヤが一方の面に設けられ、前記ケースに回転不能に支持されつつ前記リールハブ内で前記底部に対し接離して、前記制動ギヤを前記ギヤ歯に噛み合わせる噛合位置と、該噛み合い状態を解除する解除位置とを取り得る制動部材と、
    前記制動部材の外径よりも大径かつ前記リールハブと同軸的な円周に沿って前記底部から立設され、前記制動部材を前記リールハブ内に挿設する動作に伴って該制動部材を前記制動ギヤとギヤ歯との噛み合い位置に誘い込むテーパ壁と、
    を備えた記録テープカートリッジ。
  2. 前記リールハブの底部から複数突設された突起の先端に前記ギヤ歯を設けると共に、該複数の突起における前記リールハブの内周面側に前記テーパ壁を一体に設けた、ことを特徴とする請求項1記載の記録テープカートリッジ。
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