JP2011164030A - データ記録システム及びデータ記録システムにおける関連付け方法 - Google Patents

データ記録システム及びデータ記録システムにおける関連付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各計測部位が独立に運動する場合であっても、複雑で膨大な配線作業を行う必要がなく、かつ、各センサとその計測部位との関連付けも容易に行うことができるデータ記録システムを提供する。
【解決手段】衝突試験用ダミー2等の計測対象の各計測部位にデータ記録装置10を設置する。データ記録装置10とホストコンピュータ30は無線でデータを送受信する。ホストコンピュータ30からのトリガ信号に基づいて各データ記録装置10は同時に計測し、計測データをホストコンピュータ30に送信する。センサ12に衝撃あるいは光照射を与え、その時の計測データから各データ記録装置10のIDと計測部位とを自動的に関連付ける。
【選択図】図1

Description

本発明はデータ記録システムに関し、特に無線によるデータ記録システムに関する。
下記の特許文献1には、複数のセンサを備え、車両の走行状態を計測する計測装置と、この計測装置から出力された走行データを記録する記録装置とを有するとともに、これらの装置を車両の所定位置に分散装備し、計測装置と記録装置をローカルエリアネットワークで接続する構成が開示されている。
また、特許文献2には、温度等を測定する測定機器のIDと、その測定機器の設置場所情報とを予め関連付け、測定機器により測定されたデータを、その測定データの測定場所と関連付けて管理することが開示されている。
また、特許文献3には、集中データ受信ユニットと、この集中データ受信ユニットから離れて配置され、乗物の衝突に関するデータの電気信号を生成する複数のセンサと、センサから集中データ受信ユニットへ電気信号を送信するためのセンサと集中データ受信ユニットとを電気的に相互接続する複数のフレキシブルプリント回路ケーブルを有する衝突試験用ダミーのケーブルシステムが開示されている。
特開平8−331157号公報 特開2002−183215号公報 特開2005−227266号公報
しかしながら、複数の計測装置と記録装置との間を有線のローカルエリアネットワークで接続する構成では、各計測部位が独立に運動するような計測対象に適用することは困難である。
また、測定機器のIDと、その測定機器の設置場所情報とを予め関連付ける場合においては、ユーザの作業が複雑化し、工数の増大やミスの発生が増える問題がある。
さらに、計測対象が分散している場合においてデータ収集・記録を行う場合、一箇所にデータ記録装置を設置して各計測部位にある計測センサの信号を全て信号線でデータ記録装置に接続する構成では、配線数が膨大かつ煩雑になり、信号線の断線、配線ミス等の問題が生じる。
本発明の目的は、複数の計測部位にセンサを取り付けてデータを記録するシステムにおいて、各計測部位が独立に運動する場合であっても、複雑で膨大な配線作業を行う必要がなく、かつ、各センサとその計測部位との関連付けも容易に行うことができるデータ記録システム及び方法を提供することにある。
本発明は、複数のデータ記録装置と、前記複数のデータ記録装置との間でデータを送受信するホストコンピュータとを備えるデータ記録システムであって、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、固有のIDを記憶する手段と、センサにより検出された計測部位の物理量の計測データを記憶する手段と、前記ID及び前記計測データを無線通信で前記ホストコンピュータに送信する手段とを備え、前記ホストコンピュータは、前記複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記計測部位とを関連付けてテーブルを作成する手段と、前記テーブルを参照することで、前記複数のデータ記録装置から順次、無線通信で受信した前記計測データを前記計測部位と関連付けて記憶する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、前記計測部位の位置情報を受信する手段を備え、前記ID及び前記計測データとともに、前記位置情報を無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記位置情報を用いて前記テーブルを作成する。
また、本発明の1つの実施形態では、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、前記センサとして加速度センサ又は圧力センサを備え、前記記憶する手段は、前記加速度センサ又は圧力センサが外部から選択的に加えられた衝撃を検出して出力した信号を前記計測データとして記憶し、前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置の中の特定のデータ記録装置から無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する。
また、本発明の1つの実施形態では、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、前記センサとして光センサを備え、前記記憶する手段は、前記光センサが外部から選択的に加えられた光照射を検出して出力した信号を前記計測データとして記憶し、前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置の中の特定のデータ記録装置から無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する。
また、本発明の1つの実施形態では、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、衝突試験用ダミーの各計測部位に設けられ、かつ、前記衝突試験用ダミーを保管するダミー保管フレームに設置された位置情報発信器からの前記計測部位の位置情報を受信する手段を備え、前記ID及び前記計測データとともに、前記位置情報を無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記位置情報を用いて前記テーブルを作成する。
また、本発明の1つの実施形態では、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、衝突試験用ダミーの各計測部位に設けられ、かつ、前記センサとして前記衝突試験用ダミーを保管するダミー保管フレームに保管された状態においてスキャンされた光照射を検出して出力する光センサを備え、前記ID及び前記光照射に応じた計測データを無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する。
また、本発明の1つの実施形態では、前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、衝突試験用ダミーの各計測部位に設けられ、かつ、前記センサとして前記衝突試験用ダミーを保管するダミー保管フレームに保管された状態において印加された衝撃を検出して出力する加速度センサ又は圧力センサを備え、前記ID及び前記衝撃に応じた計測データを無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する。
また、本発明は、複数の計測部位に設置された複数のデータ記録装置でそれぞれ計測された計測データを無線でホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータで前記計測データを蓄積していくデータ記録システムにおいて、前記計測部位と前記データ記録装置とを関連付けるための方法であって、前記ホストコンピュータは、前記複数の計測部位に対して所定の順序で物理的乃至光学的刺激を印加することを指令し、前記ホストコンピュータは、前記刺激に応答して前記データ記録装置から送信されたそのIDと計測データを受信し、前記ホストコンピュータは、前記指令における所定の順次と前記IDと前記計測データを用いて前記計測部位と前記IDとを関連付けることを特徴とする。
本発明によれば、複数の計測部位にセンサを取り付けてデータを記録するシステムにおいて、各計測部位が独立に運動する場合であっても、複雑で膨大な配線作業を行う必要がなく、かつ、各センサとその計測部位との関連付けも自動的に行うことができる。
特に、本発明によれば、衝突試験用ダミーに適用した場合において、衝突試験用ダミーをダミー保管フレームに保管している状態で各センサとその計測部位との関連付けを自動的に行うことができる。言い換えれば、衝突試験用ダミーをダミー保管フレームに保管している状態で、各センサが正常に動作するか否かを確認する作業において、同時に各センサとその計測部位との関連付けを自動的に行うことができる。
実施形態におけるデータ記録システムの基本構成図である。 複数のデータ記録装置を備えるデータ記録システムの構成図である。 衝突試験用ダミーに適用したデータ記録システムの構成図である。 加速度センサ(又は圧力センサ)を用いた計測部位とデータ記録装置あるいはそのIDとの関連付け説明図である。 光センサを用いた計測部位とデータ記録装置あるいはそのIDとの関連付け説明図である。 IDタグを用いた計測部位とデータ記録装置あるいはそのIDとの関連付け説明図である。 衝突試験用ダミーに適用した場合における関連付け説明図である。 衝突試験用ダミーに適用した場合における関連付け説明図である。 衝突試験用ダミーに適用した場合における関連付け説明図である。 他の適用例におけるデータ記録システムの構成図である 図10の適用例における関連付け説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
1.基本構成
図1に、本実施形態におけるデータ記録システム(あるいはデータ収録システム)の基本構成(基本ユニット構成)図を示す。データ記録システムは、データ記録装置10と、送受信装置20と、ホストコンピュータ30を含んで構成される。
データ記録装置10は、A/D変換器10aと、CPU(又は専用回路)10bと、メモリ10cと、識別信号受信回路10dと、データ送受信回路10eを含む。データ記録装置10は、複数の測定部位の各測定部位にそれぞれ取り付けられる。データ記録装置10は、電池14からの電力で動作する。
A/D変換器10aは、計測部位に取り付けられたセンサ12からの計測信号を受信し、デジタル信号に変換して計測データとしてCPU10bに出力する。センサ12は単一あるいは複数のいずれでもよい。
CPU10bは、処理プログラムに従って動作し、A/D変換器10aからの計測データを受信してメモリ10cに格納する。また、メモリ10cに記憶された計測データをメモリ10cから読み出してデータ送受信回路10eに出力する。また、CPU10bは、予めデータ記憶装置10あるいはCPU自身に設定された固有のIDデータも計測データとともにデータ送受信回路10eに出力する。固有のIDデータは、予めCPU10bの内部メモリあるいはメモリ10cに格納しておく。
識別信号受信回路10dは、センサ12の近傍に設けられた識別信号発信回路16からの位置識別信号を受信し、センサ12の位置識別データとしてCPU10bに出力する。CPU10bは、A/D変換器10aからの計測データと、識別信号受信回路からの位置識別データとを関連付けてメモリ10cに格納する。
データ送受信回路10eは、CPU10bからのIDデータと計測データと位置識別データを受信し、無線通信で送受信装置20に送信する。また、データ送受信回路10eは、送受信装置20からのトリガ信号を受信してCPU10bに出力する。
送受信装置20は、ホストコンピュータ30からトリガ信号を受信し、無線通信でデータ送受信回路10eに出力する。また、データ送受信回路10eからの計測データと識別データとを受信し、ホストコンピュータ30に出力する。
ホストコンピュータ30は、送受信装置20に対してトリガ信号を送信するとともに、送受信装置20からのIDデータと計測データと識別データを受信して内蔵あるいは外部の記憶装置にこれらのデータを格納する。
2.複数のデータ記録装置を有するデータ記録システムの基本構成
図2に、複数のデータ記録装置を有するデータ記録システムの基本構成図を示す。図1に示すデータ記録装置10は、計測対象1の複数の測定部位P1〜P7の各測定部位に取り付けられる。各測定部位P1〜P7に取り付けられたデータ記録装置10は、それぞれ固有のIDを有する。以下の説明の都合上、計測位置Pi(i=1〜7)に取り付けられたデータ記録装置10のIDデータをIDi、計測データをMEi、位置識別データをPOiとそれぞれ称する。図では計測部位としてP1〜P7の7箇所のみ示しているが、これに限定されないのは言うまでもない。
計測部位P1に着目すると、電池14からの電力で動作するデータ記録装置10に対し、複数のセンサ12が設けられる。各センサ12からの計測信号は、データ記録装置10に送信される。各センサ12からの計測信号は、データ記録装置10内で計測データに変換され、メモリ10cに格納される。他の計測部位についても同様である。また、図示していないが、各測定部位P1〜P7には、それぞれのデータ記録装置10の近傍に識別信号発信回路16が設けられる。
計測対象1に対し、送受信装置20及びホストコンピュータ30が設けられる。図では送受信装置20及びホストコンピュータ30はそれぞれ単一であるが、それぞれ複数設けられてもよい。ホストコンピュータ30は、送受信装置20を介して測定部位P1〜P7に取り付けられた全てのデータ記録装置10に対してトリガ信号を無線で送信する。また、ホストコンピュータ30は、各データ記録装置10から送受信装置20を介して送信される、測定部位P1〜P7における計測データ及び識別データを受信して内蔵あるいは外付けの記憶装置にこれらのデータを格納する。
3.基本動作
図2に示す構成において、ホストコンピュータ30は、トリガ信号として計測開始信号を送受信装置20に出力する。送受信装置20は、ホストコンピュータ30からの計測開始信号を受信し、無線により計測開始信号を計測部位P1〜P7に取り付けられた全てのデータ記録装置10に対して送信する。
以下、全てのデータ記録装置10の動作は同一であるため、計測部位P1に取り付けられたデータ記録装置10を例にとり説明する。この説明は、他の全てのデータ記録装置10にも同様に適用される。
計測部位P1に取り付けられたデータ記録装置10のデータ送受信装置10eは、計測開始信号を受信してCPU10bに出力する。CPU10bは、計測開始信号の受信に応答し、センサ12からの計測信号を受信し、計測データME1としてメモリ10cに格納する。図2に示すように、データ記録装置10に対してセンサ12が複数存在する場合、各センサの計測データの集合として計測データME1がメモリ10cに格納される。センサ12がセンサa、センサb、センサcから構成されるものとし、各センサの計測データをME(a)、ME(b)、ME(c)とすると、計測データME1は、ME(a)、ME(b)、ME(c)から構成されることになる。また、CPU10bは、識別信号受信回路10dからの位置識別データPO1をメモリ10cに格納する。そして、CPU10bは、固有のIDデータであるID1と計測データME1と位置識別データPO1を組としてデータ送受信回路10eに出力する。データ送受信回路10eは、CPU10bからのID1と計測データME1と位置識別データPO1を受信し、無線で送受信装置20に送信する。全てのデータ記録装置10において、計測開始信号に応じて上記の処理が実行されるので、全てのデータ記録装置10において取得された計測データMEiは同期している。
送受信装置20は、各データ記録装置10から無線で送信されたIDi、計測データMEi、位置識別データPOiを受信し、ホストコンピュータ30に出力する。ホストコンピュータ30は、IDi、計測データMEi、位置識別データPOiを組として記憶装置に格納する。従って、記憶装置には、(ID1,ME1,PO1)、(ID2,ME2,PO2)、・・・(ID7,ME7,PO7)の組データが格納される。
なお、データ記録装置10は、トリガ信号としての計測開始信号を受信すると直ちに計測を開始するのではなく、計測開始信号を受信してから所定時間経過後に計測を開始してもよい。すなわち、データ記録装置10のCPU10bは、計測開始信号を受信すると内蔵タイマをスタートさせ、所定時間経過したタイミングで計測を開始する。この場合でも、全てのデータ記録装置10において所定時間を一定値で統一しておけば、計測タイミングの同期が確立される。また、全てのデータ記録装置10の計測データMEiのホストコンピュータ30への送信タイミングは同期していることが好ましいが、必ずしも同期していなくてもよい。例えば、全てのデータ記録装置10がランダムのタイミングで送信する、あるいは順次送信する等である。要するに、計測データMEiの計測タイミングが同期していればよく、計測データMEiの送信タイミングは非同期でよい。
ホストコンピュータ30は、全てのデータ記録装置10から受信した組データを記憶装置に記憶し、これらの組データを用いて計測対象1を監視する。組データは、IDデータIDiと計測データMEiと位置識別データPOiを含んでいるから、ホストコンピュータ30は、計測位置Piと計測データMEiとを容易に関連付けることができ、ある計測位置Piにおける計測データMEiを直ちに特定して計測部位Piにおける状態を監視することができる。ホストコンピュータ30は、IDiとPOiとを対応させるテーブルを作成して内蔵あるいは外部のメモリに格納しておく。テーブルを概念的に示すと以下の通りである。
ID1−PO1(P1)
ID2−PO2(P2)
ID3−PO3(P3)
・・・
ID7―PO7(P7)
以後は、このテーブルを参照することでIDiのみから計測部位を特定することができ、それぞれの計測部位における計測データMiを順次メモリに格納して監視することができる。
4.衝突試験用ダミーへの適用
本実施形態におけるデータ記録システムは、衝突試験用ダミーに適用することができる。この場合、図2における計測対象1は衝突試験用ダミーであり、計測部位P1〜P7はダミーの各計測部位、例えば頭部や腕部、胸部、脚部等である。
図3に、衝突試験用ダミーに適用した場合のデータ記録システムの構成を示す。衝突試験用ダミー2は、人の形を模したマネキンであり、自動車等の乗物に搭載される。衝突試験用ダミー2を乗せた乗物は、一定の速度で障害物に衝突させる等により擬似的な衝突が与えられ、衝突試験用ダミー2に慣性負荷を生ぜしめる。衝突試験用ダミー2の各部位にセンサを取り付けて各部位に生じる慣性負荷を検出し、検出された慣性負荷を解析することで乗物の乗員に与える影響を評価する。
図3に示すように、衝突試験用ダミー2は、大別して、頭部、胴部、右腕部、左腕部、右脚部、左脚部を備える。データ記録装置10及びセンサ12は、衝突試験用ダミー2のこれらの部位にそれぞれ取り付けられる。例えば、頭部にはデータ記録装置10、データ記録装置10の動力源である電池14及び頭部における慣性負荷を検出するセンサ12が取り付けられる。センサ12は、単一あるいは複数のいずれでもよい(図では複数の場合を示す)。センサ12の種類は、加速度センサや圧力センサ等である。また、左腕部にはデータ記録装置10、電池14及び左腕部における慣性負荷を検出するセンサ12が取り付けられる(図では単一の場合を示す)。
このような構成において、ホストコンピュータ30は、トリガ信号として計測開始信号を送受信装置20に出力する。送受信装置20は、ホストコンピュータ30からの計測開始信号を受信し、無線により計測開始信号を衝突試験用ダミー2の各部位に取り付けられた全てのデータ記録装置10に対して送信する。
頭部に取り付けられたデータ記録装置10のデータ送受信装置10eは、計測開始信号を受信してCPU10bに出力する。CPU10bは、計測開始信号の受信に応答し、頭部のセンサ12からの計測信号を受信し、計測データMEとしてメモリ10cに格納する。また、CPU10bは、識別信号受信回路10dからの位置識別データとしての頭部識別データPOをメモリ10cに格納する。そして、CPU10bは、固有のIDデータであるIDと計測データMEと頭部識別データPOを組としてデータ送受信回路10eに出力する。データ送受信回路10eは、CPU10bからのIDと計測データMEと頭部識別データPOを受信し、無線で送受信装置20に送信する。また、胴部に取り付けられたデータ記録装置10のデータ送受信装置10eは、計測開始信号を受信してCPU10bに出力する。CPU10bは、計測開始信号の受信に応答し、胴部のセンサ12からの計測信号を受信し、計測データMEとしてメモリ10cに格納する。また、CPU10bは、識別信号受信回路10dからの胴部識別データPOをメモリ10cに格納する。そして、CPU10bは、固有のIDデータであるIDと計測データMEと胴部識別データPOを組としてデータ送受信回路10eに出力する。データ送受信回路10eは、CPU10bからのIDと計測データMEと胴部識別データPOを受信し、無線で送受信装置20に送信する。他の部位のデータ記録装置10についても同様である。全てのデータ記録装置10において、計測開始信号に応じて上記の処理が実行される。
送受信装置20は、各データ記録装置10から無線で送信されたID、計測データME、位置(頭部、胴部、右腕部、左腕部、右脚部、左脚部のいずれか)識別データPOを受信し、ホストコンピュータ30に出力する。ホストコンピュータ30は、ID、計測データME、位置識別データPOを組として記憶装置に格納し、各部位における計測データMEに基づいて衝突が乗員に与える影響を評価する。
なお、上記の説明では、図1に示すように、データ記録装置1の近傍に識別信号発信回路16が取り付けられ、識別信号発信回路16から位置識別信号をデータ記録装置10に送信することを前提としているが、必ずしも識別信号発信回路16を備えていなくてもよい。識別信号発信回路16を有しない場合、各部位に取り付けられたデータ記録装置10(あるいはデータ記録装置の固有のID)と計測部位を関連付ける方法として、以下の方法がある。
(1)計測ユーザがホストコンピュータ30上で各計測部位に設置されたデータ記録装置10のIDと測定部位とを関連付ける作業を手動で行う。
(2)計測ユーザが各計測部位に設置されたデータ記録装置10に信号を与え、その信号とデータ記録装置10のIDとをホストコンピュータ30に送信し、これらの情報を用いてデータ記録装置10のIDと測定部位とを関連付けてテーブルを作成する。
(3)計測ユーザが各計測部位に設置されたデータ記録装置10に接続された光センサに光を照射し、その信号とデータ記録装置10のIDとをホストコンピュータ30に送信し、これらの情報を用いてデータ記録装置10のIDと測定部位とを関連付けてテーブルを作成する。
上記の(1)の方法は、最も単純な方法であるが、計測部位が増大するほど計測ユーザの関連付け作業が膨大なものとなり煩雑となる。そこで、以下、(2)、(3)の方法について、順に説明する。
図4に、上記の(2)の方法における、データ記録装置10に信号を与える方法の一例を模式的に示す。データ記録装置10、センサ12及び電池14が計測部位に取り付けられており、センサ12として加速度センサ(又は圧力センサ)が設けられる。ホストコンピュータ30において、データ記録装置10のIDと測定部位とを関連付ける際に、計測ユーザは、何らかの手段で加速度センサに衝撃を与える。なお、図では衝撃を与える手段としてハンマーを例示しているが、計測ユーザの身体の一部(例えば指や手)を用いて衝撃を与えてもよい。加速度センサは、この衝撃を検出して、その検出信号をデータ記録装置10に出力する。データ記録装置10は、加速度センサからの検出信号を計測データとしてメモリ10cに格納し、固有のID及び計測データをホストコンピュータ30に無線で送信する。ホストコンピュータ30は、これらのIDと計測データから、衝撃を与えた計測部位とデータ記録装置10のIDとを関連付ける。例えば、衝突試験用ダミーの頭部に設置されたデータ記録装置10のIDがID1であるとする。計測ユーザは、ホストコンピュータ30に対して頭部に衝撃を与えるとの条件を入力し、その後に頭部の加速度センサに何らかの手段で衝撃を与える。すると、ホストコンピュータ30からのトリガ信号に応答して、頭部のデータ記録装置10からそのIDであるID1と計測データが出力される一方、衝突試験用ダミーの他の部位に設置された他のデータ記録装置10からは有意の計測データは出力されないから、ホストコンピュータ30は、ID1で特定されるデータ記録装置10は頭部に設置されていると関連付けてテーブルを作成することができる。
なお、センサ12として加速度センサではなく、圧力センサでもよい。この場合、計測ユーザが、計測部位と関連付けようとするデータ記録装置10の圧力センサに何らかの手段(指で押圧するなど)により圧力を加えて有意の計測データを当該データ記録装置10から出力させればよい。
図5に、上記の(3)の方法における、データ記録装置10と計測部位を関連付ける方法を模式的に示す。データ記録装置10、センサ12及び電池14が計測部位に取り付けられており、センサ12の一部として、あるいはセンサ12に加えて光センサ13が設けられる(図では、センサ12とは別個のセンサとして示す)。ホストコンピュータ30において、データ記録装置10のIDと測定部位とを関連付ける際に、計測ユーザは、何らかの手段で光センサ13に光を照射する。光センサ13は、この光照射を検出して、その検出信号をデータ記録装置10に出力する。データ記録装置10は、光センサ13からの検出信号を計測データとしてメモリ10cに格納し、固有のID及び計測データをホストコンピュータ30に無線で送信する。ホストコンピュータ30は、これらのIDと計測データから、光照射した計測部位とデータ記録装置10のIDとを関連付ける。例えば、衝突試験用ダミーの頭部に設置されたデータ記録装置10のIDがID1であるとする。計測ユーザは、ホストコンピュータ30に対して頭部に光を照射するとの条件を入力し、その後に頭部の光センサ13に光照射する。すると、ホストコンピュータ30からのトリガ信号に応答して、頭部のデータ記録装置10からそのIDであるID1と計測データが出力される一方、衝突試験用ダミーの他の部位に設置された他のデータ記録装置10からは有意の計測データは出力されないから、ホストコンピュータ30は、ID1で特定されるデータ記録装置10は頭部に設置されていると関連付けることができる。
このように、図1に示すように計測部位を特定する識別信号発信回路16を設置しなくても、計測部位に設置されたセンサ12あるいは光センサ13を用いることで、ホストコンピュータ30側において計測部位とその計測部位に設置されたデータ記録装置10のIDとを関連付け、当該関連付けを示すテーブルを作成することができる。
なお、図1では位置識別信号を発信する識別信号発生回路16としているが、これは図6に示すように、データ記録装置10の近傍に設けられたIDタグ(ICチップ)17で構成することができる。IDタグ17には位置情報が記憶されており、無線で位置情報を送信する。データ記録装置10は、このIDタグ17からの位置情報を受信する。
以下、これらの方法について、衝突試験用ダミーを例にとってより詳しく説明する。衝突試験用ダミーは、ダミー専用の保管フレームに固定して保管するのが通常であるから、本実施形態では、このダミー保管フレームに着目して計測部位とデータ記録装置10のIDとを関連付ける。
図7に、図6に示すようなIDタグ17をデータ記録装置10の近傍に設置する方法の、衝突試験用ダミーへの適用例を示す。図7(a)は正面図、図7(b)は側面図(右側面図)である。衝突試験用ダミー2は、着座姿勢でダミー保管フレーム3に固定される。ダミー保管フレーム3は、略座席形状をなし、脚部フレーム、座面フレーム、背面フレームを備える。ダミー保管フレーム3は、衝突試験用ダミー2を脚部、腰部、胸部等において固定する。もちろん、固定箇所は任意であり、これ以外の箇所において固定してもよい。
衝突試験用ダミー2には、図3で示すように、各計測部位にデータ記録装置10が設置される。なお、各データ記録装置10の近傍にはセンサ12及び電池14も設置されるが、説明の都合上、図7では図示を省略している。データ記録装置10の設置場所は、頭部、右腕部、左腕部、胸部、脛部、足部等である。そして、ダミー保管フレーム3には、これらデータ記録装置10の近傍にそれぞれ識別信号発信回路16あるいはIDタグ17が設置される。図では、ダミー保管フレーム3にIDタグ17を設置する場合を示す。IDタグ17は、データ記録装置10に対して1対1に対応するように、各データ記録装置10の近傍に設置される。すなわち、IDタグ17の電波到達範囲内に、そのIDタグ17に対応するデータ記録装置10が位置するように設置される。例えば、ダミー保管フレーム3の衝突試験用ダミー2の右腕部お呼び左腕部に対向する左右のフレームにIDタグ17が設置される。また、ダミー保管フレーム3の衝突試験用ダミー2の脛部に対向する左右のフレームにIDタグ17が設置される。また、ダミー保管フレーム3の衝突試験用ダミー2の足部に対向するフレームにIDタグ17が設置される。
衝突試験用ダミー2の各計測部位に設置されたデータ記録装置10は、それぞれに対応してダミー保管フレーム3に設置されたIDタグ17から送信される位置情報(位置識別データ)を受信してメモリ10cに格納する。そして、ホストコンピュータ30からのトリガ信号に応答して、自身のIDと計測データと位置識別データをホストコンピュータ30に送信する。ホストコンピュータ30は、これらのデータの組を用いて、衝突試験用ダミー2の各計測部位とデータ記録装置10の各IDとの関連付けを行い、テーブルを作成する。
なお、複数のデータ記録装置10の全てにIDタグ17を設置してもよいが、いずれかのデータ記録装置10にはIDタグ17を設置しなくてもよい。その理由は、いずれか一つのデータ記録装置10にIDタグ17を設置しない場合、そのことをもって当該データ記録装置10の計測部位を逆に特定することができるからである。例えば、頭部のデータ記録装置10にはIDタグ17を設置せず、それ以外のデータ記録装置10にはIDタグ17を設置した場合、各データ記録装置10からは(ID,計測データ、位置識別データ)の組が送信されるが、頭部のデータ記録装置10からは(ID,計測データ)の組しか送信されてこないから、(位置識別データ無し)=(頭部の位置識別データ)と一義的に特定することができる。
図8に、図5に示すような光センサ13をデータ記録装置10の近傍に設置する方法の、衝突試験用ダミーへの適用例を示す。図8(a)は正面図、図8(b)は側面図(右側面図)である。衝突試験用ダミー2は、着座姿勢でダミー保管フレーム3に固定される。ダミー保管フレーム3は、略座席形状をなし、脚部フレーム、座面フレーム、背面フレームを備える。ダミー保管フレーム3は、衝突試験用ダミー2を脚部、腰部、胸部等において固定する。
衝突試験用ダミー2には、各計測部位にデータ記録装置10が設置される。データ記録装置10の設置場所は、頭部、右腕部、左腕部、胸部、脛部、足部等である。そして、衝突試験用ダミー2をダミー保管フレーム3に固定した状態で、衝突試験用ダミー2の前方に光スキャン装置4を配置し、所定の順序で衝突試験用ダミー2に光を照射する。光スキャン装置4は、光照射部4aを備え、この光照射部4aは、図中x方向及びy方向に移動しながら光を照射する。図8(a)に光照射部4aが移動しながら光を照射した場合の照射軌跡、すなわちスキャン範囲を示す。光スキャン装置4は、ホストコンピュータ30からのスキャン指令信号に基づいて駆動され、光スキャン装置4でのスキャン位置(x、y)は、ホストコンピュータ30によって決定される。
衝突試験用ダミー2はダミー保管フレーム3に固定され、光スキャン装置4と衝突試験用ダミー2あるいはダミー保管フレーム3との相対的位置関係は予め設定されているから、ホストコンピュータ30は、スキャン位置(x、y)と衝突試験用ダミー2の各計測部位との対応関係を一義的に決定することができる。そして、ホストコンピュータ30が光スキャン装置4を駆動して衝突試験用ダミー2をスキャンすると、光が照射された位置にある光センサ17から検出信号がデータ記録装置10に出力され、当該データ記録装置10は自身のIDとともに計測データをホストコンピュータ30に送信する。ホストコンピュータ30は、スキャン位置(x,y)と受信した組データ(ID,計測データ)から、データ記録装置10のIDと計測部位を関連付けることができる。例えば、頭部のスキャン座標が(x1,y1)であるとし、頭部に設置されたデータ記録装置10のIDがID1であるとする。ホストコンピュータ30は、光スキャン装置4に指令して衝突試験用ダミー2をスキャンし、スキャン位置(x1,y1)において(ID1,計測データ)を受信したとする。すると、ホストコンピュータ30は、ID1で特定されるデータ記録装置10は、スキャン位置(x1,y1)で特定される計測部位、すなわち頭部に設置されたデータ記録装置10であると関連付けることができる。
図9に、図4に示すような加速度センサ(又は圧力センサ)をデータ記録装置10の近傍に設置する方法の、衝突試験用ダミーへの適用例を示す。図9(a)は正面図、図9(b)はホストコンピュータ30あるいはホストコンピュータ30に接続されるハンドヘルド端末31のディスプレイ30aを示す。衝突試験用ダミー2は、着座姿勢でダミー保管フレーム3に固定される。ダミー保管フレーム3は、略座席形状をなし、脚部フレーム、座面フレーム、背面フレームを備える。ダミー保管フレーム3は、衝突試験用ダミー2を脚部、腰部、胸部等において固定する。
衝突試験用ダミー2には、各計測部位にデータ記録装置10が設置される。データ記録装置10の近傍には、センサ12として加速度センサが設置される。データ記録装置10の設置場所は、頭部、右腕部、左腕部、胸部、脛部、足部等である。そして、ホストコンピュータ30あるいはハンドヘルド端末は、そのディスプレイ30aに衝突試験用ダミー2の模式図を表示し、計測ユーザが何らかの手段(例えばハンマー等)で衝撃を与えるべき部位を表示して指令する。図では、ディスプレイ30aにおいて、衝突試験用ダミー2の左腕部に衝撃を与えるべき旨が表示されている。また、同時に、ホストコンピュータ30は、ダミー保管フレーム3に表示制御信号を送信する。ダミー保管フレーム3の各部には表示装置18が設置されており、ホストコンピュータ30からの表示制御信号に応じて特定の表示装置18が点灯制御される。ディスプレイ30aに表示される衝撃を与えるべき部位と、表示装置18のうちで点灯制御される表示装置18は対応している。従って、左腕部が衝撃を与えるべき部位であるとすると、表示装置18のうち左腕部に対応する表示装置18が点灯制御される。
計測ユーザは、ディスプレイ30aに表示された衝撃を与えるべき部位の情報、あるいはダミー保管フレーム3の表示装置18のうち点灯制御されている表示装置18に従って、衝突試験用ダミー2の各計測部位に設置された加速度センサのうち、特定の加速度センサに対して衝撃を与える。衝撃を与えられた加速度センサは、その衝撃を検出してデータ記録装置10に出力する。データ記録装置10は、自身のIDと計測データをホストコンピュータ30に送信する。ホストコンピュータ30は、ディスプレイ30aに表示した部位あるいは点灯制御した表示装置18とデータ記録装置10から受信したデータを用いて、データ記録装置10のIDと計測位置とを関連付けることができる。
図7〜図9のいずれの方法においても、衝突試験用ダミー2がダミー保管フレーム3に固定されて保管されるという事実を利用して、衝突試験用ダミー2の各計測部位とデータ記録装置10のIDとを簡易かつ確実に関連付ける(対応付ける)ことができる。ホストコンピュータ30は、計測位置とIDとを関連付けると、その関連付けのデータをテーブルとして内蔵あるいは外付けのメモリに格納しておく。そして、以後の処理において、各計測部位のデータ記録装置10からデータを受信すると、そのデータに含まれるIDとテーブルとを照合して、各計測部位における計測データを特定し、メモリに順次記録していく。
図7〜図9のいずれの方法においても、衝突試験用ダミー2がダミー保管フレーム3に固定されている状態で計測部位とデータ記録装置10のIDとを関連付けることができるため、実際に衝突試験用ダミー2を乗物に搭載して衝突試験を行う前の調整工程において、同時に関連付けを行うことができる利点がある。すなわち、衝突試験の前においては、各データ記録装置10が正常に動作するか否かを確認する必要があるが、この確認作業において図7〜図9に示す方法で各データ記録装置10を動作させ、この際に計測部位とIDとの関連付けを行ってテーブルを作成しておけばよい。特に、図8や図9の方法では、光センサ13や加速度センサ(又は圧力センサ)が正常に動作するか否かを確認する作業と同時にテーブルを作成することが可能である。
5.他のシステムへの適用
上記では衝突試験用ダミー2に本実施形態のデータ記録システムを適用する場合について説明したが、本実施形態のシステムは他の用途にも適当することが可能である。
一例として、図10に、倉庫やトラックの荷台に複数の荷物を積み込む場合の、各荷物の状態を監視する荷物監視システムへの適用例を示す。倉庫に搬入され、あるいはトラックの荷台に搭載される複数の荷物5のそれぞれにデータ記録装置10が設置される。なお、データ記録装置10の近傍にはセンサ12が設置され、かつ、動力源としての電池14も設置されるが、これらは説明の都合上、図示せずに省略している。各センサ12は、加速度は圧力、あるいは温度や湿度を検出し、検出信号としてデータ記録装置10に出力する。データ記録装置10は、ホストコンピュータ30からのトリガ信号に応答して、自身のIDと計測データをホストコンピュータ30に送信する。
また、荷物5の状態は、倉庫や荷台のどの位置に積み込まれるかで変化し得る。したがって、各荷物5の位置を特定することが好適である。図11に、さらに各荷物5の位置を特定するためのシステムを示す。倉庫あるいは荷台の所定位置、例えば各コーナーに電波発信器6を設置する。荷物5のデータ記録装置10は、各電波発信器6からの電波を受信し、その受信強度の比率からデータ記録装置10の位置、すなわち荷物5の位置を検出する。データ記録装置10は、自身のIDと計測データと位置データを組データとしてホストコンピュータ30に送信する。
なお、データ記録装置10では単に各電波発信器6の受信強度の比率を検出してホストコンピュータ30に送信し、ホストコンピュータ30で受信強度の比率から当該データ記録装置10の位置を特定してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では加速度センサ(又は圧力センサ)に対して衝撃を加え、あるいは光センサに対して光を照射しているが、これ以外の任意の(但し、局所的に印加し得る)物理的乃至光学的刺激を用いることができる。
10 データ記録装置、12 センサ、14 電池、16 識別信号発信回路、20 送受信装置、30 ホストコンピュータ。

Claims (13)

  1. 複数のデータ記録装置と、前記複数のデータ記録装置との間でデータを送受信するホストコンピュータとを備えるデータ記録システムであって、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、
    固有のIDを記憶する手段と、
    センサにより検出された計測部位の物理量の計測データを記憶する手段と、
    前記ID及び前記計測データを無線通信で前記ホストコンピュータに送信する手段と、
    を備え、
    前記ホストコンピュータは、
    前記複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記計測部位とを関連付けてテーブルを作成する手段と、
    前記テーブルを参照することで、前記複数のデータ記録装置から順次、無線通信で受信した前記計測データを前記計測部位と関連付けて記憶する手段と、
    を備えることを特徴とするデータ記録システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、
    前記計測部位の位置情報を受信する手段
    を備え、前記ID及び前記計測データとともに、前記位置情報を無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、
    前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記位置情報を用いて前記テーブルを作成する
    ことを特徴とするデータ記録システム。
  3. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、
    前記センサとして加速度センサ又は圧力センサを備え、前記記憶する手段は、前記加速度センサ又は圧力センサが外部から選択的に加えられた衝撃を検出して出力した信号を前記計測データとして記憶し、
    前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置の中の特定のデータ記録装置から無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する
    ことを特徴とするデータ記録システム。
  4. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、
    前記センサとして光センサを備え、前記記憶する手段は、前記光センサが外部から選択的に加えられた光照射を検出して出力した信号を前記計測データとして記憶し、
    前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置の中の特定のデータ記録装置から無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する
    ことを特徴とするデータ記録システム。
  5. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、衝突試験用ダミーの各計測部位に設けられ、
    かつ、前記衝突試験用ダミーを保管するダミー保管フレームに設置された位置情報発信器からの前記計測部位の位置情報を受信する手段を備え、前記ID及び前記計測データとともに、前記位置情報を無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、
    前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記位置情報を用いて前記テーブルを作成する
    ことを特徴とするデータ記録システム。
  6. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、衝突試験用ダミーの各計測部位に設けられ、
    かつ、前記センサとして前記衝突試験用ダミーを保管するダミー保管フレームに保管された状態においてスキャンされた光照射を検出して出力する光センサを備え、前記ID及び前記光照射に応じた計測データを無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、
    前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する
    ことを特徴とするデータ記録システム。
  7. 請求項6記載のシステムにおいて、
    前記ホストコンピュータは、前記光照射のスキャン位置を制御し、前記スキャン位置と前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成することを特徴とするデータ記録システム。
  8. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記複数のデータ記録装置のそれぞれは、衝突試験用ダミーの各計測部位に設けられ、
    かつ、前記センサとして前記衝突試験用ダミーを保管するダミー保管フレームに保管された状態において印加された衝撃を検出して出力する加速度センサ又は圧力センサを備え、前記ID及び前記衝撃に応じた計測データを無線通信で前記ホストコンピュータに送信し、
    前記ホストコンピュータは、複数のデータ記憶装置のそれぞれから無線通信で受信した前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成する
    ことを特徴とするデータ記録システム。
  9. 前記ホストコンピュータは、前記衝撃の印加位置を制御し、前記印加位置と前記IDと前記計測データを用いて前記テーブルを作成することを特徴とするデータ記録システム。
  10. 複数の計測部位に設置された複数のデータ記録装置でそれぞれ計測された計測データを無線でホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータで前記計測データを蓄積していくデータ記録システムにおいて、前記計測部位と前記データ記録装置とを関連付けるための方法であって、
    前記ホストコンピュータは、前記複数の計測部位に対して所定の順序で物理的乃至光学的刺激を印加することを指令し、
    前記ホストコンピュータは、前記刺激に応答して前記データ記録装置から送信されたそのIDと計測データを受信し、
    前記ホストコンピュータは、前記指令における所定の順次と前記IDと前記計測データを用いて前記計測部位と前記IDとを関連付ける
    ことを特徴とするデータ記録システムにおける関連付け方法。
  11. 請求項10記載の方法において、
    前記複数のデータ記録装置は、衝突試験用ダミーの複数の計測部位に設置され、
    前記ホストコンピュータは、前記衝突試験用ダミーがダミー保管フレームに保管されている状態において前記物理的乃至光学的刺激を印加することを指令する
    ことを特徴とするデータ記録システムにおける関連付け方法。
  12. 請求項11記載の方法において、
    前記ホストコンピュータは、前記物理的刺激として、所定の順序で衝撃を加えることを指令することを特徴とするデータ記録システムにおける関連付け方法。
  13. 請求項11記載の方法において、
    前記ホストコンピュータは、前記光学的刺激として、所定の順次で前記衝突試験用ダミーに光照射して走査することを特徴とするデータ記録システムにおける関連付け方法。
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