JP2011163444A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】パッドスプリングの本体部のディスク回入側端面及びディスク回出側端面の両端部に応力が集中することを抑制する。
【解決手段】パッドスプリング19の第2腕部19cと第3腕部19dは、本体部19aからディスク半径方向外側に傾斜して突出し、その頂部からディスク半径方向内側に緩やかに折り返して形成した回出側応力吸収部19gと回入側応力吸収部19iと、これらに連続して突出し、第1ハンガーピン17又は第2ハンガーピン18のディスク半径方向内側に当接する回出側ピン当接部19hと回入側ピン当接部19jとを備え、第2腕部19cに、回出側ピン当接部19hの先端側にU字状に折り返して形成した弾発部19kを、第3腕部19dに、回出側ピン当接部19hの先端側にディスク半径方向外側にコ字状に折り曲げて形成した第2パッド押圧部19mを備える。
【選択図】図1
【解決手段】パッドスプリング19の第2腕部19cと第3腕部19dは、本体部19aからディスク半径方向外側に傾斜して突出し、その頂部からディスク半径方向内側に緩やかに折り返して形成した回出側応力吸収部19gと回入側応力吸収部19iと、これらに連続して突出し、第1ハンガーピン17又は第2ハンガーピン18のディスク半径方向内側に当接する回出側ピン当接部19hと回入側ピン当接部19jとを備え、第2腕部19cに、回出側ピン当接部19hの先端側にU字状に折り返して形成した弾発部19kを、第3腕部19dに、回出側ピン当接部19hの先端側にディスク半径方向外側にコ字状に折り曲げて形成した第2パッド押圧部19mを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車や自動二輪車等の走行車両に用いられる車両用ディスクブレーキに関し、詳しくは、ディスクロータの両側部に一対のハンガーピンを用いて吊持される摩擦パッドのガタ付きをパッドスプリングで抑制するようにした構造に関する。
従来、ハンガーピンで摩擦パッドを吊持すると共に、前記摩擦パッドとハンガーピンとの間にパッドスプリングを配置した車両用ディスクブレーキとして、パッドスプリングを、中央に設けられる平板状の本体部と、該本体部のディスク回入側端面とディスク回出側端面とから、ディスク回入側又はディスク回出側へ傾斜してそれぞれ突出する4つの第1腕部と、前記本体部のディスク回出側端面中央から突出する第2腕部と、前記本体部のディスク回入側端面中央から突出する第3腕部とを金属薄板で形成すると共に、前記第1腕部に、前記摩擦パッドをディスク半径方向内側へ付勢する第1パッド押圧部を、前記第2腕部に、ディスク回出側のハンガーピンのディスク回出側に弾接し、パッドスプリング全体をディスク回出方向へ牽引する弾発部を、前記第3腕部に、摩擦パッドに突設したディスク回入側の吊下げ部のディスク回入側に当接し、摩擦パッドをディスク回出側のトルク受部に向けて付勢する第2パッド押圧部を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上述の特許文献1のパッドスプリングでは、パッドスプリングの第2腕部と第3腕部とは、本体部からディスク半径方向外側に傾斜させ、その頂部から本体部と平行にピン当接部を延出させているので、パッドスプリングの本体部のディスク回入側端面及びディスク回出側端面の両端部に応力が集中する虞があった。
そこで本発明は、パッドスプリングの本体部のディスク回入側端面及びディスク回出側端面の両端部に応力が集中することを抑制し、パッドスプリングで摩擦パッドのガタつき音や摩擦パッドがトルク受部に当接することにより発生する当接音を良好に抑えることができると共に、パッドスプリングの耐久性の向上を図ることができる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、ディスクロータの外周を跨ぐキャリパボディのブリッジ部に天井開口部を設け、車両前進時におけるキャリパボディのディスク回出側とディスク回入側とにそれぞれ形成されるトルク受部間に、ディスクロータを挟んで一対の摩擦パッドを配置し、該摩擦パッドは、前記ディスク回出側に第1吊下げ部を、前記ディスク回入側に第2吊下げ部をそれぞれ突設し、前記第1吊下げ部に、前記天井開口部の前記ディスク回出側に懸架されるディスク軸方向の第1ハンガーピンを挿通し、前記第2吊下げ部に、前記天井開口部の前記ディスク回入側に懸架されるディスク軸方向の第2ハンガーピンを挿通して、ディスク軸方向へ移動可能に吊持されると共に、前記摩擦パッドと前記第1ハンガーピン及び前記第2ハンガーピンとの間にパッドスプリングを配置した車両用ディスクブレーキにおいて、前記パッドスプリングは、中央に設けられる平板状の本体部と、該本体部のディスク回入側端面とディスク回出側端面とから、前記ディスク回入側又は前記ディスク回出側へ傾斜してそれぞれ突出する4つの第1腕部と、前記本体部のディスク回出側端面中央から前記ディスク回出側へ突出する第2腕部と、前記本体部のディスク回入側端面中央から前記ディスク回入側へ突出する第3腕部とを金属薄板で形成し、前記第1腕部は、前記摩擦パッドをディスク半径方向内側へ付勢する第1パッド押圧部をそれぞれ備え、前記第2腕部は、前記本体部からディスク半径方向外側に傾斜させて突出させ、その頂部からディスク半径方向内側に湾曲させて形成した回出側応力吸収部と、該回出側応力吸収部に連続して前記ディスク回出側に突出し、前記第1ハンガーピンのディスク半径方向内側に当接する回出側ピン当接部と、該回出側ピン当接部の先端側をU字状に折り返し、前記第1ハンガーピンの前記ディスク回出側に弾接させて、前記パッドスプリング全体をディスク回出方向へ牽引する弾発部とを備え、前記第3腕部は、前記本体部からディスク半径方向外側に傾斜させて突出させ、その頂部からディスク半径方向内側に湾曲させて形成した回入側応力吸収部と、該回入側応力吸収部に連続して前記ディスク回入側に突出し、前記第2ハンガーピンのディスク半径方向内側に当接する回入側ピン当接部と、該回入側ピン当接部の先端側をディスク半径方向外側にコ字状に折り曲げ、前記第2吊下げ部の前記ディスク回入側に当接して、前記摩擦パッドを前記ディスク回出側のトルク受部に向けて付勢する第2パッド押圧部とを備えていることを特徴としている。
また、前記パッドスプリングの前記回出側ピン当接部と前記回入側ピン当接部とは、前記本体部と平行に延出する平面状にそれぞれ形成すると好適であり、さらに、前記パッドスプリングの前記本体部に、開口部を設けることもできる。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、パッドスプリングは、弾発部や第2パッド押圧部に掛かる応力を、第2腕部及び第3腕部に形成した回出側応力吸収部及び回入側応力吸収部でそれぞれ吸収させることができ、さらに、ハンガーピンから回出側ピン当接部及び回入側ピン当接部に掛かる荷重も前記回出側応力吸収部及び回入側応力吸収部でそれぞれ吸収させることができることから、従来のように、本体部のディスク回入側端面及びディスク回出側端面の両端部に応力が集中する虞がない。これにより、パッドスプリングで走行時の摩擦パッドのガタつき音や、制動時に摩擦パッドがトルク受部へ当接することにより発生する当接音を良好に抑えることができると共に、パッドスプリングの耐久性の向上を図ることができる。
また、前記パッドスプリングの前記回出側ピン当接部と前記回入側ピン当接部とを、前記本体部と平行に延出する平面状にそれぞれ形成することにより、弾発部によりパッドスプリング全体を良好にディスク回出方向へ牽引することができ、さらに、第2パッド押圧部により摩擦パッドをディスク回出側の前記トルク受部側に良好に付勢することができる。
さらに、回出側応力吸収部及び回入側応力吸収部により応力の影響を受け難くなる本体部に開口部を設けることで、パッドスプリングの強度を低下させることなくパッドスプリングの軽量化を図ることができる。
図1乃至図6は本発明の車両用ディスクブレーキの一形態例を示す図で、図中の矢印Aは、車両前進走行時のディスクロータの回転方向を示し、以下の説明で用いるディスク回入側と回出側とは、車両前進走行時の場合とする。
この車両用ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2を挟んで対向配置される一対の作用部3a,3aと、ディスク回入側とディスク回出側とに設けられた一対のブリッジ部3b,3bとを鋳造により一体形成したモノコック構造のキャリパボディ3を有している。ブリッジ部3b,3bに挟まれた作用部3a,3aの天井面には、天井開口部3cが設けられ、該天井開口部3cのディスク周方向中央部分には、前記一対の作用部3a,3aの天井面を繋ぐディスク軸方向の補強リブ3dが突設されている。さらに、キャリパボディ3には、ディスク回出側のトルク受部3eと、ディスク回入側のトルク受部3fとがそれぞれ形成されている。
各作用部3a,3aには、ディスクロータ2側が開口したシリンダ孔4が2個ずつ対向するようにして、ディスク周方向に併設されている。各シリンダ孔4内には、ピストン5がピストンシール6とダストシール7とを介して収容されており、4ポットのピストン対向型に形成され、各シリンダ孔4の底部と各ピストン5の底面との間には、作動液が供給される液圧室8がそれぞれ画成されている。また、一方の作用部3aのディスク回入側及び回出側には、ディスク半径方向の取付ボルト挿通孔3g,3gが設けられており、この取付ボルト挿通孔3g,3gに挿通した取付ボルトを車体側に設けられているキャリパ取付部に螺着することにより、キャリパボディ3が車体に取り付けられる。
各作用部3a,3a内には、隣接する液圧室8,8同士を連通させるための作動液連通孔9,9がそれぞれ設けられる。また、キャリパボディ3を車体に取り付けた際に、車体上方となるキャリパボディ3のディスク回出側には、一方の作用部3aの上部外面から他方の作用部3aのディスク回出側の液圧室8に向けて第1液通孔10が、他方の作用部3aの上部外面から一方の作用部3aのディスク回出側の液圧室8に向けて、前記第1液通孔10と交差する第2液通孔11がそれぞれ穿設される。第2液通孔11の開口側にはブリーダ孔12が形成され、該ブリーダ孔12にブリーダスクリュ13が螺着され、また、第1液通孔10の開口部は封止栓14により封止される。さらに、一方の作用部3aの中央部外面から連通孔9に向けてユニオン孔15が形成され、該ユニオン孔15にはユニオンボルト(図示せず)が螺着される。
シリンダ孔4の開口側には、ディスクロータ2を挟むようにして、トルク受部3e,3f間に摩擦パッド16,16が対向配置されている。この摩擦パッド16は、ディスクロータ2の側面と摺接するライニング16aと、該ライニング16aを貼着した裏板16bとから成っている。裏板16bのディスク半径方向外側のディスク回出側には第1吊下げ部16cが、ディスク回入側には第2吊下げ部16dがそれぞれ突設され、第1吊下げ部16cと第2吊下げ部16dとには、横長のピン孔16e,16fがそれぞれ穿設されている。さらに、裏板16bのディスク回出側端面とディスク回入側端面のディスク半径方向中央部には、凹部16g,16gが形成され、該凹部16g,16gよりもディスク半径方向内側の前記ディスク回出側端面と前記ディスク回入側端面とが、制動トルクをキャリパボディ3に伝えるトルク伝達面16h,16hとなる。
補強リブ3dを挟んで、天井開口部3cには、ディスク回出側にディスク軸方向の第1ハンガーピン17が、ディスク回入側にディスク軸方向の第2ハンガーピン18がそれぞれ懸架され、前記摩擦パッド16,16は、第1吊下げ部16c,16cのピン孔16e,16eに第1ハンガーピン17を、第2吊下げ部16d,16dのピン孔16f,16fに第2ハンガーピン18をそれぞれ挿通させて、ディスク軸方向へ移動可能に吊持される。また、摩擦パッド16,16のディスク半径方向外側と、第1ハンガーピン17と第2ハンガーピン18との間にはパッドスプリング19が配置され、第1ハンガーピン17と第2ハンガーピン18の軸方向中間部には、前記パッドスプリング19と係合する係合溝17a,18aがそれぞれ形成されている。
パッドスプリング19は、中央に設けられる平板状の本体部19aと、該本体部19aのディスク回入側端面とディスク回出側端面とから、ディスク回入側又はディスク回出側へ傾斜してそれぞれ突出する4つの第1腕部19bと、本体部19aのディスク回出側端面中央からディスク回出側へ突出する1つの第2腕部19cと、本体部19aのディスク回入側端面中央からディスク回入側へ突出する1つの第3腕部19dとをステンレス鋼板等の金属薄板を折曲して、天井開口部3cに収容可能な長矩形状に形成されたもので、本体部19aは、中央部に矩形の開口部19eを備えている。
第1腕部19bは、本体部19aからディスク半径方向外側へ傾斜し、その頂部から前記本体部19aと平行に突出する第1パッド押圧部19fをそれぞれ備えている。
第2腕部19cは、本体部19aからディスク半径方向外側に、第1腕部19bと同一角度に傾斜させると共に前記第1腕部19bよりも小さく突出させ、その頂部からディスク半径方向内側に緩やかに円弧状に湾曲させて形成した回出側応力吸収部19gと、該回出側応力吸収部19gに連続して、ディスク回出側に本体部19aと平行に平面状に突出し、第1ハンガーピン17のディスク半径方向内側に当接する回出側ピン当接部19hとを備え、さらに、該回出側ピン当接部19hの先端側には、回出側ピン当接部19hと同一幅の帯片を第1パッド押圧部19f,19fの間でU字状に折り返して形成し、第1ハンガーピン17のディスク回出側に弾接させる弾発部19kを備えている。
第3腕部19dは、前記第2腕部19cと同様に、本体部19aからディスク半径方向外側に第1腕部19bと同一角度に傾斜させると共に前記第1腕部19bよりも小さく突出させ、その頂部からディスク半径方向内側に緩やかに円弧状に湾曲させて形成した回入側応力吸収部19iと、該回入側応力吸収部19iに連続して、ディスク回入側に本体部19aと平行に平面状に突出し、第2ハンガーピン18のディスク半径方向内側に当接する回入側ピン当接部19jとを備え、さらに、該回入側ピン当接部19jの先端側には、本体部19aと同一幅の帯片を第1パッド押圧部19f,19fの外側へ延出させ、ディスク半径方向外側にコ字状に折り曲げて形成される第2パッド押圧部19mを備えている。
上述のように形成されたパッドスプリング19は、前述のように摩擦パッド16,16を第1吊下げ部16c,16cのピン孔16e,16eに第1ハンガーピン17を、第2吊下げ部16d,16dのピン孔16f,16fに第2ハンガーピン18をそれぞれ挿通させて、ディスク軸方向へ移動可能に吊持させる際に、第2腕部19cの回出側ピン当接部19hを、第1ハンガーピン17のディスク半径方向内側にくぐらせて、該第1ハンガーピン17の係合溝17aに当接係合させると共に、第3腕部19dの回出側ピン当接部19hを、第2ハンガーピン18のディスク半径方向内側にくぐらせて、第2ハンガーピン18の係合溝18aに当接係合させ、それぞれの反力を4つの第1パッド押圧部19fに付与し、これら第1パッド押圧部19fを、摩擦パッド16,16の第1吊下げ部16c及び第2吊下げ部16dのディスク半径方向外側にそれぞれ押圧させる。また、弾発部19kを第1ハンガーピン17のディスク回出側に弾接することにより、パッドスプリング19の全体をディスク回出方向へ牽引して、第2パッド押圧部19mを摩擦パッド16,16の第2吊下げ部16d,16dのディスク回入側に押圧させる。
これにより、摩擦パッド16,16は、4つの第1パッド押圧部19fによって、ディスク半径方向内側へ付勢される。さらに、弾発部19kによって、パッドスプリング19の全体をディスク回出方向へ牽引することにより、第2パッド押圧部19mによって、摩擦パッド16,16をディスク回出側のトルク受部3e側に付勢し、裏板16b,16bのディスク回出側の前記トルク伝達面16h,16hをディスク回出側のトルク受部3eに面当たりさせる。
本形態例はこのように、第1パッド押圧部19fと、弾発部19k及び第2パッド押圧部19mとによって、摩擦パッド16,16をディスク半径方向内側とディスク回出側のトルク受部3e側にそれぞれ付勢すると共に、第2パッド押圧部19mが各裏板16bのディスク回出側のトルク伝達面16hを、ディスク回出側のトルク受部3eに隙間なく面当たりさせておくので、走行振動による摩擦パッド6のガタ付き音や、制動時に摩擦パッド6がトルク受部3e,3fに当接することにより発生する当接音を生じさせることがない。また、回出側ピン当接部19h及び回入側ピン当接部19jは、本体部19aと平行に延出する平面状に形成されることにより、弾発部19kによりパッドスプリング全体を良好にディスク回出方向へ牽引することができ、さらに、第2パッド押圧部19mにより摩擦パッド16,16をディスク回出側の前記トルク受部3e側に良好に付勢することができる。
また、パッドスプリング19は、制動時に弾発部19kや第2パッド押圧部19mに掛かる応力を、円弧状に湾曲させて形成した回出側応力吸収部19g及び回入側応力吸収部19iで吸収させることができ、さらに、第1ハンガーピン17及び第2ハンガーピン18から回出側ピン当接部19h及び回入側ピン当接部19jに掛かる荷重も回出側応力吸収部19g及び回入側応力吸収部19iでそれぞれ吸収させることができることから、本体部19aのディスク回入側端面及びディスク回出側端面の両端部(図2に示すP1の位置)に応力が集中することがない。これにより、走行振動による摩擦パッド6のガタ付き音や、制動時に摩擦パッド6がトルク受部3e,3fに当接することにより発生する当接音を良好に抑えることができると共に、パッドスプリング19の耐久性の向上を図ることができる。また、回出側応力吸収部19g及び回入側応力吸収部19iにより応力の影響を受け難くなる本体部19aに開口部19eを設けることで、パッドスプリング19の強度を低下させることなくパッドスプリング19の軽量化を図ることができる。
尚、本発明の車両用ディスクブレーキは、上述の形態例のようにモノコック構造でラジアルマウントタイプのキャリパボディに適用したものに限らず、分割型のキャリパボディでも良く、また、一方の作用部に一対の車体取付腕を突設し、該車体取付腕に挿通するディスク軸方向の取付ボルトを車体に螺着させてキャリパボディを車体に取り付けるものでも良い。さらに、2ポットピストン対向型のキャリパボディや、6ポット以上のピストン対向型のキャリパボディにも適用することができる。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパボディ、3a…作用部、3b…ブリッジ部、3c…天井開口部、3d…補強リブ、3e,3f…トルク受部、3g…取付ボルト挿通孔、4…シリンダ孔、5…ピストン、6…ピストンシール、7…ダストシール、8…液圧室、9…作動液連通孔、10…第1液通孔、11…第2液通孔、12…ブリーダ孔、13…ブリーダスクリュ、14…封止栓、15…ユニオン孔、16…摩擦パッド、16a…ライニング、16b…裏板、16c…第1吊下げ部、16d…第2吊下げ部、16e,16f…ピン孔、16g…凹部、16h…トルク伝達面、17…第1ハンガーピン、18…第2ハンガーピン、17a,18a…係合溝、19…パッドスプリング、19a…本体部、19b…第1腕部、19c…第2腕部、19d…第3腕部、19e…開口部、19f…第1パッド押圧部、19g…回出側応力吸収部、19h…回出側ピン当接部、19i…回入側応力吸収部、19j…回入側ピン当接部、19k…弾発部、19m…第2パッド押圧部
Claims (3)
- ディスクロータの外周を跨ぐキャリパボディのブリッジ部に天井開口部を設け、車両前進時におけるキャリパボディのディスク回出側とディスク回入側とにそれぞれ形成されるトルク受部間に、ディスクロータを挟んで一対の摩擦パッドを配置し、該摩擦パッドは、前記ディスク回出側に第1吊下げ部を、前記ディスク回入側に第2吊下げ部をそれぞれ突設し、前記第1吊下げ部に、前記天井開口部の前記ディスク回出側に懸架されるディスク軸方向の第1ハンガーピンを挿通し、前記第2吊下げ部に、前記天井開口部の前記ディスク回入側に懸架されるディスク軸方向の第2ハンガーピンを挿通して、ディスク軸方向へ移動可能に吊持されると共に、前記摩擦パッドと前記第1ハンガーピン及び前記第2ハンガーピンとの間にパッドスプリングを配置した車両用ディスクブレーキにおいて、
前記パッドスプリングは、中央に設けられる平板状の本体部と、該本体部のディスク回入側端面とディスク回出側端面とから、前記ディスク回入側又は前記ディスク回出側へ傾斜してそれぞれ突出する4つの第1腕部と、前記本体部のディスク回出側端面中央から前記ディスク回出側へ突出する第2腕部と、前記本体部のディスク回入側端面中央から前記ディスク回入側へ突出する第3腕部とを金属薄板で形成し、
前記各第1腕部は、前記摩擦パッドをディスク半径方向内側へ付勢する第1パッド押圧部をそれぞれ備え、
前記第2腕部は、前記本体部からディスク半径方向外側に傾斜させて突出させ、その頂部からディスク半径方向内側に湾曲させて形成した回出側応力吸収部と、該回出側応力吸収部に連続して前記ディスク回出側に突出し、前記第1ハンガーピンのディスク半径方向内側に当接する回出側ピン当接部と、該回出側ピン当接部の先端側をU字状に折り返し、前記第1ハンガーピンの前記ディスク回出側に弾接させて、前記パッドスプリング全体をディスク回出方向へ牽引する弾発部とを備え、
前記第3腕部は、前記本体部からディスク半径方向外側に傾斜させて突出させ、その頂部からディスク半径方向内側に湾曲させて形成した回入側応力吸収部と、該回入側応力吸収部に連続して前記ディスク回入側に突出し、前記第2ハンガーピンのディスク半径方向内側に当接する回入側ピン当接部と、該回入側ピン当接部の先端側をディスク半径方向外側にコ字状に折り曲げ、前記第2吊下げ部の前記ディスク回入側に当接して、前記摩擦パッドを前記ディスク回出側のトルク受部に向けて付勢する第2パッド押圧部とを備えていることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。 - 前記パッドスプリングの前記回出側ピン当接部と前記回入側ピン当接部とは、前記本体部と平行に延出する平面状にそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記パッドスプリングの前記本体部に、開口部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ディスクブレーキ。
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