JP2011163292A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁部材の安定した駆動特性と高耐久性とを獲得する。
【解決手段】内燃機関1の支持面1dへの押付状態下、支持面1d側へ押付軸力が作用する弁ハウジング11に収容の弁部材40によって燃料噴射を断続する燃料噴射弁10において、電磁コイル61を外周側から覆うコイルハウジング66は、コイル61よりも支持面1d側にて弁ハウジング11が内周側に圧入され、コイル61への通電に応じて磁力を発生させるための磁気回路を弁ハウジング11と形成する第一筒状部662と、第一筒状部662に対して支持面1d側に隣接し、内周側の弁ハウジング11との間に形成する径方向隙間Grを通じて弁ハウジング11と溶接される第二筒状部664と、第一筒状部662との間に挟む第二筒状部よりも内周側へ突出して支持面1dに接触し、支持面1dとは反対側にて弁ハウジング11に係合する突出部666とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射弁に関する。
従来、燃料配管から供給される燃料の圧力により内燃機関の支持面に押付けられる状態下、噴孔から内燃機関への燃料噴射を弁部材の往復移動により断続する燃料噴射弁が、広く用いられている。例えば特許文献1,2の燃料噴射弁では、弁部材を収容する弁ハウジングの外周側に配置される電磁コイルにつき、内燃機関の支持面に支持されるコイルハウジングによって外周側から覆い、当該電磁コイルへの通電によって磁力を発生させることで、弁部材を正確に駆動している。
さて、特許文献1,2の燃料噴射弁では、弁ハウジングがコイルハウジングに圧入され、その圧入箇所において各ハウジングが互いに溶接されている。かかる構成によると、電磁コイルへの通電に応じて弁部材が駆動されるときには、当該駆動用の磁力を発生させるための磁気回路が各ハウジングを通って形成されることになる。
特開2006−90278号公報 特開2009−243466号公報
しかし、特許文献1の燃料噴射弁では、コイルハウジングのうち弁ハウジングが内周側に圧入されて磁気回路を形成する筒状部分に溶接を施しているため、溶接熱による当該筒状部分の変形や溶接ばらつきに起因して、磁気回路の磁束密度を変化させるおそれがある。こうした磁束密度の変化は、磁力による弁部材の駆動特性をばらつかせることになるので、望ましくない。
さらに特許文献1の燃料噴射弁において、燃料配管からの供給燃料の圧力により支持面側への押付軸力が作用する筒状の弁ハウジングは、当該支持面によって支持されるコイルハウジングに対して、圧入溶接される内周面が径方向に支持されているに過ぎない。そのため、弁ハウジングとコイルハウジングとの間の溶接界面にはせん断応力が発生して、当該溶接界面の疲労破壊を招くおそれがある。こうした溶接界面の疲労破壊は、耐久性を低下させることになるため、望ましくない。
一方、特許文献2の燃料噴射弁においてコイルハウジングは、弁ハウジングが圧入溶接される筒状部分よりも内周側へ突出して支持面に接触する部分を設け、当該突出部分を支持面とは反対側にて弁ハウジングに係合させている。かかる構成によると、弁ハウジングがコイルハウジングのうち支持面側の突出部分によって支持されることになるので、支持面側へ向かって弁ハウジングに作用する押付軸力は当該突出部分によって受け止められ得る。したがって、弁ハウジングとコイルハウジングとの間の溶接界面にせん断応力による疲労破壊が発生するのを抑制して、耐久性を確保することができるのである。
但し、本発明者らが鋭意研究を行なった結果、特許文献2の燃料噴射弁であっても、コイルハウジングのうち弁ハウジングを圧入されて磁気回路を形成する筒状部分が溶接時の溶接熱により変形して、弁部材の駆動特性ばらつきを招くおそれのあることが判明したのである。以下、この問題について説明する。
特許文献2の燃料噴射弁に関する模式図8は、コイルハウジング1000の筒状部分1002のうち弁ハウジング1100との溶接箇所1002aに、圧入による緊迫力が強く作用する場合を示している。この場合、コイルハウジング1000の筒状部分1002のうち、緊迫力の強作用箇所1002aよりも電磁コイル1200側にて磁気回路を形成する箇所1002bには、弁ハウジング1100から径方向の外周側へと離間するような熱変形が生じ易くなる。ここで、磁気回路の形成箇所1002bが弁ハウジング1100から径方向に離間して空隙1300が生じると、当該磁気回路の磁束密度が低下するので、磁力による弁部材の駆動特性が設計特性からずれてしまうのである。
また、特許文献2の燃料噴射弁に関する模式図9は、コイルハウジング1000の筒状部分1002のうち、溶接箇所1002aを挟んで当該ハウジング1000の突出部分1004とは反対側に位置する箇所1002bに、圧入による緊迫力が強く作用する場合を示している。この場合、筒状部分1002のうち緊迫力の強作用箇所1002bと、弁ハウジング1100に密着状態の溶接箇所1002aとには、熱変形が生じ難い。故に弁ハウジング1100のうち、溶接箇所1002aを挟んで緊迫力の強作用箇所1002bとは反対側においては、突出部分1004を弁ハウジング1100から軸方向へ離間させるような熱変形が生じ易くなる。ここで、突出部分1004が弁ハウジング1100から離間して空隙1302が生じると、弁ハウジング1100に作用する押付軸力を突出部分1004によって受け止めることが困難になる。その結果、弁ハウジング1100と溶接箇所1002aとの間の溶接界面にせん断応力が発生することになるので、上述の如き耐久性の確保効果が得られなくなってしまうのである。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、弁部材の安定した駆動特性と共に高い耐久性を獲得する燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、燃料配管から供給される燃料の圧力により内燃機関の支持面に押付けられる状態下、噴孔から内燃機関への燃料噴射を弁部材の往復移動により断続する燃料噴射弁であって、弁部材を収容し、燃料配管からの供給燃料の圧力により支持面側へ向かって押付軸力が作用する筒状の弁ハウジングと、弁ハウジングの外周側に配置され、弁部材を駆動する磁力を通電により発生する電磁コイルと、電磁コイルを外周側から覆い、支持面に支持されるコイルハウジングと、を備えた燃料噴射弁において、コイルハウジングは、電磁コイルよりも支持面側にて弁ハウジングが内周側に圧入され、電磁コイルへの通電に応じて磁力を発生させるための磁気回路を弁ハウジングと共に形成する第一筒状部と、第一筒状部に対して支持面側に隣接し、内周側の弁ハウジングとの間に形成する径方向隙間を通じて当該弁ハウジングと溶接される第二筒状部と、第一筒状部との間に挟む第二筒状部よりも内周側へ突出して支持面に接触し、当該支持面とは反対側にて弁ハウジングに係合する突出部と、を有することを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によると、弁ハウジングの外周側に配置の電磁コイルを外周側から覆うと共に内燃機関の支持面に支持されるコイルハウジングのうち、第一筒状部の内周側には、電磁コイルよりも支持面側にて弁ハウジングが圧入される。かかる構成により、弁ハウジングに収容された弁部材の駆動用磁力を電磁コイルへの通電に応じて発生させるための磁気回路は、第一筒状部と弁ハウジングの圧入箇所とを通って形成されることとなる。
しかし、請求項1に記載の発明のコイルハウジングでは、第一筒状部に対して支持面側に隣接する第二筒状部が、内周側の弁ハウジングとの間に形成する径方向隙間を通じて当該弁ハウジングと溶接される。かかる構成によると、第一筒状部が弁ハウジングの圧入箇所と共に形成する磁気回路は、電磁コイルから当該第一筒状部よりも支持面側へ離れた第二筒状部が弁ハウジングの溶接箇所との間に形成する溶接界面から、溶接ばらつきの影響を受け難くなる。また、弁ハウジングの圧入による緊迫力が第一筒状部に作用した状態で第二筒状部が弁ハウジングに溶接されても、その溶接熱による変形は、弁ハウジングとの間の径方向隙間によって緊迫力の作用が軽減されている第二筒状部に、集中し易くなる。これによれば、第一筒状部を弁ハウジングから離間させて磁気回路の磁束密度を低下させるようなコイルハウジングの変形が抑制されるので、磁力による弁部材の駆動特性を安定させることが可能になるのである。
さらに請求項1に記載の発明によると、コイルハウジングにおいて弁ハウジングと溶接される第二筒状部よりも内周側へ突出する突出部は、内燃機関の支持面に接触して当該支持面とは反対側にて弁ハウジングに係合する。かかる構成では、弁ハウジングがコイルハウジングのうち支持面側の突出部によって軸方向に支持されることになるので、筒状の弁ハウジングに支持面側へ向かって作用する押付軸力は、当該突出部によって受け止められ得る。しかも、圧入による緊迫力が第一筒状部に作用した状態で第二筒状部が弁ハウジングに溶接されても、突出部が第一筒状部との間に挟む第二筒状部に上述の如く熱変形が集中することによれば、当該突出部を弁ハウジングから離間させる変形は抑制される。したがって、弁ハウジングと第二筒状部との間の溶接界面においてせん断応力による疲労破壊が発生するのを抑制して、耐久性を高めることも可能となるのである。
請求項2に記載の発明によると、弁ハウジングは、支持面側へ向かって縮径する縮径部を有し、当該縮径部に鍔状の突出部が係合する。これによれば、コイルハウジングのうち内周側へ鍔状に突出する突出部は、弁ハウジングのうち支持面側へ向かって縮径する縮径部に全周にて係合して、当該弁ハウジングに支持面側へ向かって作用する押付軸力を確実に受け止めることが可能となる。したがって、第二筒状部へ熱変形の集中作用とも相俟って、せん断応力による疲労破壊の発生がハウジングと第二筒状部との間の溶接界面にて抑制され得るので、高い耐久性を獲得することが可能となるのである。
請求項3に記載の発明によると、第二筒状部の径方向厚さは、第一筒状部の径方向厚さよりも薄い。これによれば、圧入による緊迫力が第一筒状部に作用した状態で第二筒状部が弁ハウジングに溶接されても、径方向隙間によって緊迫力の作用が軽減されていると共に第一筒状部よりも径方向に薄く形成されている第二筒状部には、熱変形が確実に集中し得る。したがって、第一筒状部を弁ハウジングから離間させて磁気回路の磁束密度低下を招く変形や、突出部を弁ハウジングから離間させて溶接界面の疲労破壊を招く変形を、コイルハウジングにつき抑制して、弁部材の安定した駆動特性と高い耐久性とを獲得することが可能となる。
請求項4に記載の発明によると、第二筒状部の径方向厚さは、弁ハウジングにおいて第二筒状部が溶接される箇所の径方向厚さよりも薄い。これによれば、圧入による緊迫力が第一筒状部に作用した状態で第二筒状部が弁ハウジングに溶接されても、径方向隙間によって緊迫力の作用が軽減されていると共に弁ハウジングの溶接箇所よりも径方向に薄く形成されている第二筒状部には、熱変形が確実に集中し得る。したがって、第一筒状部を弁ハウジングから離間させて磁気回路の磁束密度低下を招く変形や、突出部を弁ハウジングから離間させて溶接界面の疲労破壊を招く変形を、コイルハウジングにつき抑制して、弁部材の安定した駆動特性と高い耐久性とを実現することが可能となる。それと共に、弁ハウジングに収容される弁部材が当該弁ハウジングの変形により駆動を阻害される事態を回避して、弁部材の駆動特性を安定させることも可能となる。
請求項5に記載の発明によると、第二筒状部と弁ハウジングとの間の径方向隙間は、第二筒状部の径方向厚さに対して半分以下の間隔に形成される。これにより第二筒状部は、当該第二筒状部の径方向厚さに対して半分以下の間隔の径方向隙間を通すことで、当該第二筒状部への熱変形の集中作用を妨げることなく、弁ハウジングに確実に溶接され得る。したがって、第一筒状部を弁ハウジングから離間させて磁気回路の磁束密度低下を招く変形や、突出部を弁ハウジングから離間させて溶接界面の疲労破壊を招く変形を、コイルハウジングにつき抑制して、弁部材の安定した駆動特性と高い耐久性とを獲得することが可能となる。
請求項6に記載の発明によると、第二筒状部は、第一筒状部の内周面よりも外周側へ凹む凹部を有し、当該凹部の開口を塞ぐ弁ハウジングの外周面と、当該凹部との間に径方向隙間を形成する。これにより径方向隙間は、第二筒状部において第一筒状部の内周面よりも外周側へ凹む凹部を弁ハウジングの外周面により塞ぐことで形成され得るので、第一筒状部への圧入面でもある弁ハウジングの外周面につき、面精度を確保し易い。したがって、弁ハウジングの外周面の面粗さに起因して当該外周面から第一筒状部が離間して磁気回路の磁束密度低下を招くような変形を、コイルハウジングにつき抑制して、弁部材の駆動特性を安定させることが可能となる。
請求項7に記載の発明によると、弁ハウジングは、弁ハウジングの外周面から内周側へ凹む凹部を有し、当該凹部の開口を塞ぐ第二筒状部の内周面と、当該凹部との間に径方向隙間を形成する。これにより径方向隙間は、弁ハウジングの外周面から内周側へ凹む凹部を第二筒状部の内周面により塞ぐことで形成され得るので、弁ハウジングの外周面の加工により当該凹部を形成する作業を容易化して、生産性を高めることが可能となる。
本発明の第一実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の特徴を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の作用効果を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の作用効果を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の特徴を説明するための模式図である。 本発明により解決する課題について説明するための模式図である。 本発明により解決する課題について説明するための模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による燃料噴射弁10を示している。燃料噴射弁10は内燃機関1と燃料配管2との間に取付けられ、燃料配管2から供給される燃料を内燃機関1のシリンダ室1aへ噴射する。尚、本実施形態において燃料噴射弁10は、ガソリン式内燃機関1のシリンダ室1aへ燃料噴射するものであるが、例えばガソリン式内燃機関1のシリンダ室1aと連通する吸気通路へ燃料噴射するものや、ディーゼル式内燃機関1のシリンダ室1aへ燃料噴射するもの等であってもよい。
(構成)
まず、第一実施形態による燃料噴射弁10の構成を、図1に基づき説明する。燃料噴射弁10は、弁ハウジング11、固定コア20、可動コア30、弁部材40、弾性部材50,52、並びに駆動部60を備えている。
弁ハウジング11は、パイプ部材12、入口部材13及びノズル部材14等から構成されている。パイプ部材12は円筒状に形成されており、内燃機関1のシリンダヘッド1b側から燃料配管2側へと向かう軸方向において順に、第一磁性部120、非磁性部121及び第二磁性部122を有している。磁性材からなる各磁性部120,122と、非磁性材からなる非磁性部121とは、例えばレーザ溶接等によって結合されている。かかる結合構造によって非磁性部121は、第一磁性部120と第二磁性部122の間において磁束が短絡するのを防止している。
第二磁性部122において非磁性部121とは反対側の軸方向端部には、円筒状の入口部材13が固定されている。入口部材13は、燃料ポンプ(図示しない)から燃料配管2を通じて供給される燃料が流入するように、燃料流入口15を内周側に形成している。この燃料流入口15への供給燃料を濾過するために本実施形態では、入口部材13の内周側に燃料フィルタ16が収容されている。
第一磁性部120において非磁性部121とは反対側の軸方向端部には、ノズル部材14が固定されている。ノズル部材14は有底円筒状に形成されており、燃料を流通させる燃料通路17をパイプ部材12と共同して形成している。ノズル部材14は、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち第一磁性部120と共に、シリンダヘッド1bの取付孔1c内に挿入されている。ノズル部材14には、噴孔18及び弁座19が設けられている。燃料通路17に連通する噴孔18は、ノズル部材14の中心軸線周りに等間隔をあけて複数設けられ、それぞれ円筒孔状に形成されている。弁座19は、各噴孔18よりも燃料上流側において燃料通路17の周囲に形成されている。
固定コア20は、磁性材によって円筒状に形成されており、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち非磁性部121及び第二磁性部122の内周面に同軸上に固定されている。固定コア20は、軸方向に貫通する貫通孔21を、径方向の中央部において円筒孔状に形成している。貫通孔21は、入口部材13の燃料流入口15と連通しており、当該流入口15への供給燃料が流入する。貫通孔21の内周側には、第一弾性部材50が弾性変形可能に収容されていると共に、当該弾性部材50のセット荷重を調整するためのアジャスティングパイプ22が圧入によって固定されている。
可動コア30は、磁性材によって円筒状に形成されており、弁ハウジング11のパイプ部材12の内周側に同軸上に収容されて一方の軸方向端面32を固定コア20と対向させている。可動コア30は、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち非磁性部121によって軸方向両側に摺動案内される。これにより可動コア30の軸方向端面32は、固定コア20側への軸方向移動によって当該コア20に当接可能となっている。
可動コア30は、軸方向に貫通する軸方向孔34を、径方向の中央部において円筒孔状に形成している。このような可動コア30において軸方向孔34は、固定コア20側の軸方向端面32と、固定コア20とは反対側の軸方向端面33とに、開口する形となっている。
弁部材40は、非磁性材によって円形横断面のニードル状に形成されており、弁ハウジング11のパイプ部材12及びノズル部材14の内周側に同軸上に収容されている。弁部材40は、ノズル部材14の弁座19と対向するシート部41を、ノズル部材14側の軸方向端部に有している。弁部材40は、固定コア20側への軸方向移動によってシート部41を弁座19から離座させることで、各噴孔18を燃料通路17に対して開放する。また一方、弁部材40は、固定コア20とは反対側への軸方向移動によってシート部41を弁座19に着座させることで、各噴孔18を燃料通路17に対して閉塞する。このように弁部材40は、軸方向両側への往復移動によって各噴孔18を開閉することにより、それら噴孔18からシリンダ室1aへの燃料噴射を断続可能となっている。
弁部材40は、シート部41から固定コア20側へ向かって軸方向に延伸する円柱状の軸部42を、当該部材40の本体部として有している。軸部42は可動コア30の軸方向孔34に同軸上に挿入されて、当該孔34の内周面に対し軸方向両側に摺動可能となっている。
弁部材40は、軸部42から外周側へ突出する円形鍔状の突部44を、固定コア20側の軸方向端部に有している。固定コア20の貫通孔21よりも小径に形成される突部44は、当該孔21に挿入されて第一弾性部材50と接触している。また、可動コア30の軸方向孔34よりも大径に形成される突部44は、当該コア30の軸方向端面32に固定コア20側から当接可能となっている。
弁部材40は、軸部42及び突部44に跨って燃料孔46を有している。燃料孔46は、突部44のうち第一弾性部材50との接触面と、軸部42のうち軸方向孔34から露出する外周面とに開口している。かかる開口形態によって燃料孔46は、突部44の挿入される貫通孔21と、燃料通路17との間を連通している。したがって、燃料流入口15から貫通孔21へと流入した燃料は、燃料孔46を経由して燃料通路17まで届くようになっている。
第一弾性部材50は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、固定コア20の貫通孔21の内周側に同軸上に収容されている。第一弾性部材50の一端部はアジャスティングパイプ22に係止され、当該弾性部材50の他端部は弁部材40の突部44に係止されている。かかる係止構造により第一弾性部材50は、アジャスティングパイプ22と弁部材40との間で圧縮されて弾性変形することにより、弁部材40を固定コア20とは反対側へ付勢する復原力を発生する。
第二弾性部材52は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち第一磁性部120の内周側且つ弁部材40のうち軸部42の外周側に同軸上に収容されている。第二弾性部材52の一端部は第一磁性部120に係止され、当該弾性部材52の他端部は可動コア30の軸方向孔34に係止されている。かかる係止構造により第二弾性部材52は、弁ハウジング11と可動コア30との間で圧縮されて弾性変形することにより、可動コア30を固定コア20側へ付勢する復原力を第一弾性部材50の復原力よりも小さく発生する。
駆動部60は、電磁コイル61、樹脂ボビン62、コネクタ64及びコイルハウジング66等から構成されている。電磁コイル61は、樹脂ボビン62に金属線材を巻回してなる。電磁コイル61は、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち固定コア20の外周側となる非磁性部121及び第二磁性部122の外周側に、同軸上に配置されている。コネクタ64は、外部の制御回路(図示しない)と電磁コイル61との間を電気接続するターミナル64aを有しており、当該制御回路によって電磁コイル61への通電が制御されるようになっている。
コイルハウジング66は、磁性材によって円筒状に形成されており、電磁コイル61及び弁ハウジング11の外周側に配置されて当該コイル61を覆っている。それと共にコイルハウジング66は、内燃機関1の取付孔1cのうち燃料配管2側へ拡径する形に形成された段差面状の支持面1dに対し、押付状態にて軸方向に支持されている。ここで、特に本実施形態において弁ハウジング11の入口部材13には、燃料配管2から燃料流入口15へ供給される燃料の圧力によって、支持面1d側となる軸方向のノズル部材14側へと向かう押付軸力Nが作用するようになっている。したがって、本実施形態の燃料噴射弁10は、かかる押付軸力Nの作用によってコイルハウジング66が支持面1dに押付けられる状態下、各噴孔18からの燃料噴射を断続することになるのである。
ここで、電磁コイル61が通電によって励磁するときには、コイルハウジング66、第一磁性部120、可動コア30、固定コア20及び第二磁性部122が共同して形成する磁気回路C(図3参照)に、磁束が流れる。その結果、互いに対向する可動コア30と固定コア20との間に、可動コア30を固定コア20側へ吸引して駆動する「磁力」としての磁気吸引力が、発生する。また一方、通電の停止によって電磁コイル61が消磁するときには、磁気回路Cに磁束が流れなくなるため、可動コア30と固定コア20との間にて磁気吸引力が消失する。
このように構成された燃料噴射弁10の開弁作動では、電磁コイル61への通電が開始されることに応じて、磁気吸引力が可動コア30に作用する。この磁気吸引力の作用により可動コア30は、第一弾性部材50の復原力を受けて突部44が固定コア20側の軸方向端面32と当接している弁部材40を、当該復原力に抗して押圧する。その結果、軸方向端面32が固定コア20と衝突するまで可動コア30は、弁部材40と一体となって当該コア20側へ移動するので、シート部41が弁座19から離座して各噴孔18から燃料が噴射されることになる。
また、開弁作動後における燃料噴射弁10の閉弁作動では、電磁コイル61への通電が停止することに応じて、可動コア30に作用する磁気吸引力が消失する。この磁気吸引力の消失により、第二弾性部材52よりも大きな復原力を第一弾性部材50から受ける弁部材40は、突部44を軸方向端面32に当接させて可動コア30を固定コア20とは反対側へ押圧する。その結果、シート部41が弁座19に着座するので、弁部材40の移動が停止すると共に、各噴孔18からの燃料噴射も停止することになる。
(特徴)
次に、第一実施形態による燃料噴射弁10の特徴について、詳しく説明する。図1,2に示すように、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち第一磁性部120は、支持面1d側となる軸方向のノズル部材14側へ向かって縮径するように、縮径部120aを形成している。縮径部120aは、コイルハウジング66を介して支持面1dにより支持されている。ここで、特に本実施形態の縮径部120aは、段階的に縮径する段差面状に形成されているが、例えば漸次縮径するテーパ面状等に形成されていてもよい。
コイルハウジング66は、ノズル部材14側へ向かう軸方向において順に、コイル収容部660、第一筒状部662、第二筒状部664及び突出部666を図2の如く有している。具体的には、有底円筒状のコイル収容部660は、電磁コイル61を径方向の外周側から覆って収容している。
円筒状の第一筒状部662は、コイル収容部660に対して軸方向の支持面1d側に隣接することで、電磁コイル61よりも当該支持面1d側に位置している。第一筒状部662の内周面662aは、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち縮径部120aを挟んで支持面1dとは反対側に位置する箇所120bにて、第一磁性部120の外周面120cに圧入されている。これにより、電磁コイル61への通電に応じて第一筒状部662は、図3に磁力線を模式的に示すように、弁部材40を駆動する磁気吸引力を発生するための磁気回路Cを第一磁性部120と共に形成する。
図2に示すように円筒状の第二筒状部664は、第一筒状部662に対して軸方向の支持面1d側に隣接することで、電磁コイル61から第一筒状部662よりも当該支持面1d側へ離れて位置している。第二筒状部664には、第一筒状部662の内周面662aよりも径方向の外周側へ向かって凹むように、凹部665が設けられている。この凹部665は、周方向及び軸方向のそれぞれの全域に亘って延伸するように、本実施形態では円環溝状に形成されている。これにより、図3に示すように第二筒状部664の径方向厚さT2は、第一筒状部662における最小の径方向厚さT1に対して薄く設定されている。
図2に示すように、弁ハウジング11のパイプ部材12のうち第二筒状部664に対して径方向の内周側に位置する第一磁性部120は、第一筒状部662への圧入箇所120bから縮径部120aに到るまでの間にて、実質的に一定径の外周面120cを有している。これにより、第二筒状部664の凹部665の開口665aを塞ぐ第一磁性部120の外周面120cと、当該凹部665との間には、例えば数十μm等に適宜設定可能な幅の径方向隙間Grが周方向に連続して形成されている。そして、かかる径方向隙間Grを通じて第二筒状部664は、内周側の第一磁性部120に周方向の全域にて溶接されている。
ここで、図3に示すように径方向隙間Grの間隔Δrは、上述した第二筒状部664の径方向厚さT2に対して、半分以下の間隔に設定されている。これにより、第一磁性部120に対する溶接を第二筒状部664の外周側から径方向隙間Grを通じて行なっても、当該隙間Grの間隔Δrよりも厚い第二筒状部664の溶融物を第一磁性部120に確実に接触させることができるので、溶接界面Wにおける溶接不良が回避され得る。また、第一磁性部120において第二筒状部664が溶接される箇所120dについては、最小の径方向厚さTvhが第二筒状部664の径方向厚さT2よりも厚く設定されることで、剛性が確保されている。
さて、図2に示すように円形鍔状の突出部666は、第二筒状部664に対して軸方向の支持面1d側に隣接する箇所から、第二筒状部664よりも径方向の内周側へ突出している。これにより突出部666は、第一筒状部662との間に第二筒状部664を挟んで位置し、第一磁性部120の縮径部120aと支持面1dとの間に介装されている。突出部666は、第一筒状部662とは反対側の軸方向端面666aを支持面1dに接触させることで、当該支持面1dに全周にて支持されている。それと共に突出部666は、支持面1dとは反対側の軸方向端面666bを第一磁性部120の縮径部120aに接触させることで、当該縮径部120aに全周にて係合している。
このような特徴的構成の第一実施形態において、弁ハウジング11のパイプ部材12にコイルハウジング66を固定する際には、まず、パイプ部材12の第一磁性部120をコイル収容部660側からコイルハウジング66の第一筒状部662の内周側に圧入する。かかる圧入により、コイルハウジング66の突出部666を第一磁性部120の縮径部120aに係合させた後、コイルハウジング66の第二筒状部664を、第一磁性部120のうち当該筒状部664の内周側箇所120dに径方向隙間Grを介して溶接する。
ここで、例えば本実施形態では、第二筒状部664の外周側からレーザ光を径方向に照射して、その光エネルギーにより第二筒状部664を溶融させる。このとき第二筒状部664の溶融物は、径方向隙間Grを通じて第一磁性部120の上記内周側箇所120dに接触して当該箇所120dを溶融させるので、その後の冷却固化によって溶接が完了することになる。尚、例えば、磁性材としてのステンレス鋼よりなる第一磁性部120及びコイルハウジング66を、径方向隙間Grを通して溶接する場合には、YAGレーザ等を用いた溶接方法が採用される。
こうした本実施形態の溶接は、第一磁性部120の圧入による緊迫力が第一筒状部662に作用した状態下、径方向隙間Grにより緊迫力の作用が軽減されている第二筒状部664と第一磁性部120との間にて、行なわれる。その結果、図4,5に示すようにコイルハウジング66の熱変形は、緊迫力の作用が軽減されているのみならず、第一筒状部662及び第一磁性部120の溶接箇所120dよりも薄肉となっている第二筒状部664に、集中し易くなる。即ち、第一磁性部120の圧入から逃がされている低剛性の第二筒状部664によれば、溶接熱による歪みを吸収することができるのである。ここで図4は、第二筒状部664が内周側の径方向隙間Grへ向かって熱変形する場合の例を示し、また図5は、第二筒状部664が径方向隙間Grとは反対側の外周側へ向かって熱変形する場合の例を示している。
これら図4,5のいずれの場合でも、緊迫力の作用側となる第一筒状部662と第一磁性部120の圧入箇所120bとにおいては、周面662a,120c同士を離間させるような熱変形は抑制され得るので、それら周面662a,120cの密着性が維持され得る。したがって、周面662a,120c同士の離間に起因した磁気回路Cの磁束密度低下を回避して、当該回路Cが発生する磁気吸引力により弁部材40の安定した駆動特性を実現することが可能となる。
また、緊迫力の作用する第一筒状部662との間に第二筒状部664を挟んで突出部666を有するコイルハウジング66では、第二筒状部664への熱変形集中により、第一磁性部120の縮径部120aから当該突出部666を離間させるような変形は抑制され得る。これにより、鍔状突出部666が縮径部120aに全周係合して弁ハウジング11を軸方向に支持する状態は、第二筒状部664の変形に拘らずに確保される。このように弁ハウジング11が支持面1d側の突出部666によって軸方向支持されることによれば、弁ハウジング11に作用する支持面1d側への押付軸力Nを当該突出部666によって確実に受け止めることができる。したがって、第二筒状部664と第一磁性部120との溶接界面Wにおいては、押付軸力Nに起因してせん断応力による疲労破壊が発生することを抑制して、高い耐久性を確保することが可能となる。
以上の他、図3の如く第一筒状部662が圧入箇所120bと共に形成する磁気回路Cは、当該筒状部662よりも電磁コイル61から離れた第二筒状部664が溶接箇所120dと共に形成する溶接界面Wから、溶接ばらつきの影響を受け難い。また、第二筒状部664において第一筒状部662の内周面662aよりも凹んだ凹部665を、第一磁性部120の外周面120cにより塞いで径方向隙間Grを形成することから、第一筒状部662への圧入面でもある当該外周面120cにつき面精度の確保が容易となる。さらにまた、溶接箇所120dが第二筒状部664よりも厚肉に形成されて剛性を確保されている第一磁性部120によれば、溶接熱によっては変形し難い。これらによれば、溶接界面Wの溶接ばらつきや外周面120cの面粗さに起因する磁気回路Cの磁束密度低下と、第一磁性部120の変形に起因する弁部材40の駆動阻害とを、いずれも抑制し得る。したがって、このことによっても、弁部材40の駆動特性を安定させることが可能となるのである。
(第二実施形態)
図6,7に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。図6に示す第二実施形態において、コイルハウジング66の第二筒状部664と弁ハウジング11の第一磁性部120との間の径方向隙間Grは、第二筒状部664側ではなく第一磁性部120側に設けた凹部125によって、形成されている。
具体的に凹部125は、第一磁性部120の外周面120cから径方向の内周側へ向かって凹んでいる。本実施形態において凹部125は、周方向の全域に亘って延伸し且つ軸方向では第二筒状部664の内周側箇所120dの全域に亘って延伸する円環溝状に、形成されている。これに対して第二筒状部664の内周面664aは、軸方向の全域で実質的に一定径の円筒孔状に、形成されている。こうした構成により本実施形態では、第一磁性部120の凹部125の開口125aを塞ぐ第二筒状部664の内周面664aと、当該凹部125との間に、周方向に連続する径方向隙間Grが形成されている。そして、かかる径方向隙間Grを通じて第二筒状部664は、本実施形態においても、内周側の第一磁性部120に周方向の全域にて溶接されているのである。
尚、図7に示すように本実施形態では、第二筒状部664の外周面664bが第一筒状部662の外周面662bよりも凹んで形成されていることにより、第二筒状部664の径方向厚さT2が第一筒状部662の最小の径方向厚さT1よりも薄く設定されている。また、かかる第二筒状部664の径方向厚さT2に対しては、径方向隙間Grの間隔Δrが半分以下の間隔となるように且つ第一磁性部120の溶接箇所120dの径方向厚さTvhが薄くなるように、設定されている。
以上説明した第二実施形態によると、第一実施形態に準じて、弁部材40の安定した駆動特性と高い耐久性との獲得が可能になると共に、第一磁性部120の外周面120cの加工により凹部125の形成作業を容易化して、生産性を高めることも可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、第一及び第二実施形態においてコイルハウジング66の第二筒状部664と弁ハウジング11の第一磁性部120との溶接は、レーザ溶接以外にも、例えばアーク溶接やプラズマ溶接等により行なってもよい。また、第一実施形態の凹部665と第二実施形態の凹部125とを組み合わせることで、コイルハウジング66の第二筒状部664と弁ハウジング11の第一磁性部120との間の径方向隙間Grを形成してもよい。さらにまた、第二実施形態において第二筒状部664の外周面664bと第一筒状部662の外周面662bとを、実質的に一定径の円筒面状に連続させて形成してもよい。
1 内燃機関、1c 取付孔、1d 支持面、2 燃料配管、10 燃料噴射弁、11 弁ハウジング、12 パイプ部材、13 入口部材、14 ノズル部材、18 噴孔、20 固定コア、30 可動コア、40 弁部材、50 第一弾性部材、52 第二弾性部材、60 駆動部、61 電磁コイル、62 樹脂ボビン、64 コネクタ、66 コイルハウジング、120 第一磁性部、120a 縮径部、120b 圧入箇所、120c 外周面、120d 溶接箇所、121 非磁性部、122 第二磁性部、125,665 凹部、125a,665a 開口、660 コイル収容部、662 第一筒状部、662a 内周面、662b 外周面、664 第二筒状部、664a 内周面、664b 外周面、666 突出部、666a,666b 軸方向端面、C 磁気回路、Gr 径方向隙間、N 押付軸力、W 溶接界面、Δr 間隔

Claims (7)

  1. 燃料配管から供給される燃料の圧力により内燃機関の支持面に押付けられる状態下、噴孔から前記内燃機関への燃料噴射を弁部材の往復移動により断続する燃料噴射弁であって、
    前記弁部材を収容し、前記燃料配管からの供給燃料の圧力により前記支持面側へ向かって押付軸力が作用する筒状の弁ハウジングと、
    前記弁ハウジングの外周側に配置され、前記弁部材を駆動する磁力を通電により発生する電磁コイルと、
    前記電磁コイルを外周側から覆い、前記支持面に支持されるコイルハウジングと、
    を備えた燃料噴射弁において、前記コイルハウジングは、
    前記電磁コイルよりも支持面側にて前記弁ハウジングが内周側に圧入され、前記電磁コイルへの通電に応じて前記磁力を発生させるための磁気回路を前記弁ハウジングと共に形成する第一筒状部と、
    前記第一筒状部に対して前記支持面側に隣接し、内周側の前記弁ハウジングとの間に形成する径方向隙間を通じて当該弁ハウジングと溶接される第二筒状部と、
    前記第一筒状部との間に挟む前記第二筒状部よりも内周側へ突出して前記支持面に接触し、当該支持面とは反対側にて前記弁ハウジングに係合する突出部と、
    を有することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記弁ハウジングは、前記支持面側へ向かって縮径する縮径部を有し、当該縮径部に鍔状の前記突出部が係合することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記第二筒状部の径方向厚さは、前記第一筒状部の径方向厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第二筒状部の径方向厚さは、前記弁ハウジングにおいて前記第二筒状部が溶接される箇所の径方向厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記第二筒状部と前記弁ハウジングとの間の前記径方向隙間は、前記第二筒状部の径方向厚さに対して半分以下の間隔に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記第二筒状部は、前記第一筒状部の内周面よりも外周側へ凹む凹部を有し、当該凹部の開口を塞ぐ前記弁ハウジングの外周面と、当該凹部との間に前記径方向隙間を形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  7. 前記弁ハウジングは、前記弁ハウジングの外周面から内周側へ凹む凹部を有し、当該凹部の開口を塞ぐ前記第二筒状部の内周面と、当該凹部との間に前記径方向隙間を形成すること特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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