JP2011162894A - クリーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】複合針の針本体とスライダを独立して動作させることができるカムシステムを備えたクリーナーを提供する。
【解決手段】複合針を備える横編機200に取り付けられ、針本体のフック近傍から塵埃を除去するクリーナー100であって、針床に沿って摺動される基体1と、出没自在に構成される複数の出没カムを有し、フック近傍の塵埃をエアにより取り除くエアノズル3とを備え、出没カムの出没状態を、針本体とスライダの双方が動作される出没状態、針本体のみが動作される出没状態、あるいはスライダのみが動作される出没状態、のいずれかとなるように切り替える切り替え機構を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、横編機の針床に列設される編針のフック近傍の塵埃をエア(air)により取り除くクリーナーに関する。
横編機は、針床と針床の長手方向に往復動作するキャリッジとを備え、針床に列設される複数の編針を針溝の長手方向に進退させることで編地を編成する装置である。この種の横編機では、その使用に伴い編針のフック近傍の凹凸に編糸の繊維の毛羽などの塵埃が蓄積することがあるため、特許文献1に示すようなクリーナーにより当該フック近傍を定期的にクリーニングすることが好ましい。
特許文献1のクリーナーは、針床に対して針床の長手方向に摺動自在に取り付けられる掃除機基体と、この掃除機基体のうち針床に対向する面から針床に向かって突出するカムシステムと、編針のフック近傍にエアを噴射するノズルとを備える。このクリーナーを針床上で移動させると、カムシステムにより編針のバットが歯口に向かって突き上げられ、それに伴い編針が歯口に向かって進出される。そして、編針が歯口に進出された状態で編針のフック近傍にエアが噴射され、当該フック近傍の凹凸(特許文献1では、目移し用の羽根)にたまった塵埃が除去される。
実開平2−115591号公報
ところで、特許文献1のクリーナーは、べら針のクリーニングを前提として構成されており、カムシステムの突出状態が固定されているため、複合針のクリーニングには向いていない。複合針は、フックを有する針本体とこの針本体に摺動嵌合するスライダとを備え、スライダを針本体と独立して進退させることで針本体のフックを開閉する編針である。このような複雑な構成を備える複合針の針本体とスライダには塵埃が蓄積する凹凸が多く形成されるので、これら凹凸を余すところなくクリーニングしたいという要望がある。しかし、このような要望に応えるには、針本体のみを進出状態としたり、スライダのみを進出状態としたりできるカムシステムを備えたクリーナーが必要になるが、そのようなクリーナーは現在のところ提案されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複合針の針本体とスライダを独立して動作させることができるカムシステムを備えたクリーナーを提供することにある。
本発明は、針本体のフックをスライダで開閉する複数の複合針を針床の針溝に備える横編機に取り付けられ、前記フック近傍から塵埃を除去するためのクリーナーに係る。この本発明クリーナーは、基体と、カムシステムと、エアノズルと、切り替え機構と、を備えることを特徴とする。基体は、針床上に着脱自在に取り付けられ、針床の長手方向に沿って摺動される。カムシステムは、基体から出没自在に構成される複数の出没カムを有し、基体の摺動に伴って複合針の針本体とスライダの少なくとも一方を針溝に沿う方向に動作させる。エアノズルは、複合針のフック近傍の塵埃をエアにより取り除く。切り替え機構は、各出没カムの出没状態を、針本体とスライダの双方が動作される出没状態、針本体のみが動作される出没状態、あるいはスライダのみが動作される出没状態、のいずれかとなるように切り替える。
本発明クリーナーの一形態として、クリーナーに備わる切り替え機構は、基体に回転自在に軸支される回転体と、回転体の回転動作を出没カムの出没動作に変換して伝達する動力伝達機構と、を備えることが好ましい。回転動作を直線的な出没動作に変換する機構としては、例えば、ウォームとラックの組み合わせや、ピニオンとラックの組み合わせなど、種々公知の機構を用いることができる。
本発明クリーナーの一形態として、クリーナーに備わる切り替え機構は、基体における出没カムと反対側の面に回転可能に軸支される板状の回転体と、この回転体の回転動作を出没カムの出没動作に変換して伝達する動力伝達機構と、を備えることが好ましい。この構成における動力伝達機構は、カム面、軸部、弾性体、および当接部を備えることが好ましい。カム面は、回転体の周縁部に形成される。軸部は、各出没カムの裏面から延びて、回転体の外周を取り囲むように基体を貫通する。弾性体は、基体と出没カムとの間で軸部の外周に嵌め込まれ、出没カムを突出方向に付勢する。当接部は、軸部から回転体の周縁部に迫り出し、当該周縁部のカム面に当接する。これらの構成を備えるクリーナーでは、回転体を回転させることで、軸部の軸方向における当接部の位置を変え、軸部を介して当接部に連結される出没カムの出没状態を切り替える。
本発明クリーナーによれば、針本体のフックやスライダに付着した塵埃をエアで取り除くにあたり、複合針の針本体とスライダとを独立して動かすことができるので、塵埃を効果的に取り除くことができる。
また、回転体を用いた切り替え機構によれば、回転体を回すだけで出没カムの出没状態を選択的に切り替えることができる。
さらに、回転体にカム面を設けた構成によれば、後述する実施形態に示すように、複数の出没カムを備える場合であっても、各出没カムの出没状態が異なる複数の出没パターンを、1つの回転体を手動で回すだけで切り替えることができる。
実施形態に係るクリーナーを横編機の針床上に取り付けた状態を示す概略図である。 実施形態に係るクリーナーの概略図であって、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は部分背面図である。 クリーナーに備わるカムシステムと、複合針に備わるバットとの対応関係を示す説明図である。 出没自在に構成されたカムが針本体のバットに作用する様子を示す説明図であって、(A)はカムが没状態にある場合、(B)はカムが突出状態にある場合を示す図である。 クリーナーに備わる切り替え機構の説明図であって、(A)は切り替え機構の回転体の正面図、(B)は回転体の側から見た回転体とカムシステムとの対応関係を示す図、(C)は回転体の回転を抑制する構造を示す図である。 カムシステムに備わる各カムの出没状態に応じた複合針の動作の様子を示す説明図であって、(A)は針本体とスライダが共に上昇する場合、(B)はスライダのみが上昇する場合、(C)は針本体とスライダが共に下降する場合を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1に示すように、本発明クリーナー100は、横編機200の針床8上に取り付けて使用する。
<横編機>
図1に示す横編機200は、互いに対向する1対の針床8を備え、各針床8上に列設される複数の針溝のそれぞれに嵌め込まれる複合針9により編地を編成する装置である。複合針9は図3にも示すように、針本体91とこの針本体91に摺動自在に取り付けられるスライダ92とを備え、両者91,92を独立して歯口80方向に進退させることができる構成である。針本体91やスライダ92を歯口80に向かって進出させる、あるいは歯口80から退出させる場合、図示しないキャリッジに備わるカムシステムにより針本体91とスライダ92にそれぞれ設けられるバット91b,92bを歯口80側に突き上げる、あるいは歯口80とは反対側に引き下げる。なお、本明細書では、セレクタなどからなる公知の選針部99については説明を省略する。
なお、複合針は、針本体に対して1枚のスライダを備えるもの(特許第2531535号広報を参照)であっても良いし、針本体に対して2枚のスライダを備えるもの(特許第2946323号公報を参照)であっても良い。
<クリーナー>
図1,2に示すクリーナー100は、従来のクリーナーと同様に、基体1と、基体1のうち針床8に対向する対向面に形成されるカムシステム2と、カムシステム2により歯口80側に進出した複合針9のフック91f近傍に蓄積した塵埃を取り除くためのエアノズル3と、を備える。このクリーナー100の最も特徴とするところは、カムシステム2を構成する複数のカムのうち、一部のカムが、基体1に対して出没自在に構成され、これら出没自在のカムの出没状態を切り替える切り替え機構を備えることにある。
基体1は、概略矩形の板状部材11と、この板状部材11の一端側で板状部材11を挟み込む2枚の板状部材12,13と、これら板状部材12,13に固定される台座14と、を備える。基体1は、その上端側にある台座14に設けられるローラ17,17と、下端側にある板状部材11に設けられるスライド溝18を有する。図1に示すように、ローラ17,17は、キャリッジを走行させるために針床8上方に設けられ走行レール8Aを挟み込むことができ、スライド溝18は、針床8の下端側に設けられる走行レール8Bを嵌め込むことができるようになっている。この構成により、基体1を針床8の長手方向に沿って往復させることができる。基体1を往復させる際は、基体1の板状部材11,12を繋ぐように設けられるアーチ状の取っ手15と、台座14に設けられるT型の取っ手16を持って行えば良い。
基体1の上端側にある台座14にはエアノズル3が固定されている。エアノズル3は、図示しないエア供給源に接続され、エア供給源から供給される圧縮エアをフック91f近傍に噴射する。エアノズル3の先端は、後述する図6(A)〜(C)の上段図に示すように、針床8の長手方向に並ぶ複数の噴射口31〜34を有する。各噴射口31〜34の圧縮エアの噴射方向は、図1,図3の点線で示すように複合針9の進退方向にズレており、針本体91とスライダ92が進出状態にあるときも退出状態にあるときもフック91f近傍に圧縮エアがあたるようになっている。なお、エアノズル3は、エアを吸い込むことでフック近傍91fの塵埃を取り除く構成であっても良い。
基体1の板状部材13のうち、針床8に対向する面には、複数のカムを備えるカムシステム2が形成されている(図2(B)、図2(C)、図3参照)。カムシステム2は、概略山形のカム21と、カム21の両側に設けられる概略平行四辺形型のカム22,22と、概略台形状のカム23と、カム23の両側に設けられる概略逆山形のカム24,24と、板状部材13の上下に配される概略帯状のガイドカム25,26とからなる。カム21は、針本体91のバット91bに作用して針本体91を歯口側(図3の紙面上方)に進出させるカムであり、カム22は、当該バット91bに作用して針本体91を歯口側から退出させるカムである。一方、カム23は、スライダ92のバット92bに作用してスライダ92を歯口側に進出させるカムであり、カム24は、当該バット92bに作用してスライダ92を歯口側から退出させるカムである。これらカム21〜24のうち、カム23は常に突出状態で板状部材13に固定されるカム(以下、固定カム)であり、カム21,22,24は、板状部材13に出没自在に取り付けられるカム(以下、出没カム)である。また、ガイドカム25は、下がりすぎたバット91bを正規のルートに戻すカム、ガイドカム26は、バット92bの上昇位置を決めるカムである。
図5(B)に示すように、出没カム21,22,24の裏面からはそれぞれ軸部21b,22b,24bが延びている。これら軸部21b,22b,24bは、板状部材12を貫通して板状部材12の表面に露出している(図2(A),(B)を合わせて参照)。また、出没カム21,22,24と板状部材13との間で、軸部21b,22b,24bの外周には弾性体が取り付けられており、出没カム21,22,24は常に針床側に付勢されている(図4を参照し、後段で詳述する)。また、軸部21b,22b,24bの端部には、軸部21b,22b,24bの軸方向に直交する方向に突出する円筒状の当接部21p,22p,24pが、軸部21b,22b,24bに対して回転自在に軸支されている。各軸部21b,22b,24bは後述する回転体4の回転軸を中心とする同心円上に配置され、当接部21p,22p,24pは、当該回転軸に向かって伸びている。
一方、上記軸部21b,22b,24bが貫通して突出する板状部材12には、切り替え機構の一部である回転体4が取り付けられている。回転体4は、図5(A),(B)に示すように、切り欠きを有する円板であって、基体1の板状部材12に回転可能に軸支され、回転体4の軸部に設けられるレバー43を手動で回すことで回転させることができる。回転体4の回転角は、回転体4の切り欠かれた部分の壁面44(45)と、板状部材12に設けた回り止め突起124(125)とが当接することで制限される。
また、回転体4は、回転体4の回転位置を決めるための3つの回り止め孔46〜48を有しており、各回り止め孔46〜48に対応して3つのポジションを取り得る。回り止め孔46〜48を用いた位置決め機構はほぼ共通しているので、回り止め孔47を例に説明する。まず、図5(C)に示すように、回り止め孔47は、内径が一様な同径部と、内径が徐々に大きくなっているテーパ部を有し、後者の部分は板状部材12の側に配されている。一方、回転体4が当接する板状部材12には、穴状のバネ座12hが1つ設けられており、このバネ座12hにはバネ12sとボール12bが収納されている。ボール12bはバネ12sにより回転体4の回り止め孔47に向かって付勢され、回り止め孔47のテーパ部に嵌り込み、クリーナーを使用する際の振動程度では回転体4が回転しないように回転体4を固定する。この状態からレバー43で回転体4を回転させる方向に力を加えると、その力が所定値を超えたときに回り止め孔47のテーパ部の内周面によりボール12bがバネ座12hの奥に押し下げられるので、回転体4を回転させることができる。そして、回転体4の回転により回転体4の回り止め孔46(48)がバネ座12hの位置にくれば、ボール12bが回り止め孔46(48)のテーパ部に嵌り込み、回転体4の位置が固定される。
ここで、本実施形態では、ボール12bが回り止め孔46に嵌合したとき(図5(B)のとき)を第1ポジションとし、ボール12bが回り止め孔47に嵌合したときを第2ポジション、ボール12bが回り止め孔48に嵌合したときを第3ポジションとする。
また、回転体4は、その外周縁から中心に向かって所定の幅を有する領域である周縁部40において、厚さに起伏を有する。この周縁部40における厚みの大きな山部41と厚みの小さな谷部42とが滑らかに連続することでカム面が形成されている。このカム面を有する周縁部40に、前述の軸部21b,22b,24bに設けられる当接部21p,22p,24pの側面が当て止めされることで、出没カム21,22,24の出没状態が切り替えられる。代表して、図4を参照して出没カム21の出没状態を切り替える場合を説明する。
図4では、出没カム21近傍と、針床8の針溝に配置される針本体91のうち、出没カム21に対応するニードルジャックのみを示す。また、図4における紙面下方の二点鎖線は、針溝の底部を、紙面上方の二点鎖線は針床の上面を示す。この図4に示すように、出没カム21は、出没カム21と板状部材12との間で軸部21bの外周に取り付けられるバネ5sにより常に針本体91の側に付勢されている。ここで、図4(A)のように当接部21pがカム面の山部41に当て止めされている場合、出没カム21は没状態となる。この状態から回転体4を回転させ、図4(B)のように当接部21pがカム面の谷部42に当て止めされるようにすると、軸部21bは、図4(A)の状態よりも板状部材13側に移動し、出没カム21は突出状態となる。ここで、当接部21pは、軸部21bに回転可能に軸支されているので、回転体4の回転に伴って回転することができ、回転体4の回転を阻害しない。なお、当接部21pは、軸部21bの先端に取り付けられる球状体としても良い。その場合も、当接部21pがカム面上を滑らかに移動でき、回転体4の回転を阻害しない。
次に、回転体4の回転位置により出没カム21,22,24の出没状態がどのように切り替えられ、複合針9がどのような動きをするかについて、図6に基づいて説明する。図6(A)は回転体4を第1ポジションに合わせた場合、図6(B)は回転体4を第2ポジションに合わせた場合、図6(C)は回転体4を第3ポジションに合わせた場合の説明図である。図6(A)〜(C)の上段図は各ポジションにおける針本体91とスライダ92の先端部の軌跡とエアノズル3の位置関係を、下段図は回転体4の側面の展開図であって周縁部40のどの位置に当接部21p,22p,24pが存在するかを、中段図は矢印の方向にクリーナーを移動させたときのバット91b,92bの軌跡を示す。展開図のアルファベットの位置は、図5(A)のアルファベットの位置に一致する。
まず、回転体4を第1ポジションに合わせた図6(A)の場合について説明すると、下段図に示すように、当接部21pが回転体4の谷部42に当接し、他の当接部22p,24pは山部41に当接する。その場合、中段図に示すように、出没カム21のみが突出状態となり、出没カム21により針本体91のバット91bが上方に突き上げられる。一方、スライダのバット92bは、常に突出状態にある固定カム23により上方に突き上げられる。その結果、上段図に示すように、スライダ92が突き上げられ、その後に針本体91が突き上げられ、最終的にはスライド92と針本体91の両方が突き上げられた状態になる。突き上げられたバット91b,92bは、紙面左側の出没カム22,24が没状態にあるので、突き上げられたままとなり、針本体91とスライダ92も突き上げられたままとなる。なお、第1ポジションを維持したままクリーナーを反転させた場合、バット91,92bにいずれのカム21〜26も作用しないので、往動時よりも少ない負荷でクリーナーを動かすことができる。
次に、回転体4を第1ポジションに合わせてクリーニングした複合針9に対して、回転体4を第2ポジションに変更してクリーニングを行う場合を図6(B)に基づいて説明する。回転体4を第2ポジションにすると、当接部21p,24pが山部41に当接し、当接部22pが谷部42に当接する。その場合、中段図に示すように、出没カム22のみが突出状態になり、突き上げられた状態にある針本体91のバット91bは出没カム22で引き下げられ、突き上げられた状態にあるスライダ92のバット92bは突き上げられたままとなる。その結果、上段図に示すように、スライダ92が突き上げられたまま、針本体91は引き下げられる。この第2ポジションの場合も、クリーナーを反転させたときに、バット91b,92bにいずれのカム21〜26も作用せず、往動時よりも少ない負荷でクリーナーを動かすことができる。
最後に、図6(C)に示すように、回転体4を第3ポジションに変更してクリーニングを行う場合、当接部22p,24pが谷部42に当接し、出没カム22,24が突出状態になる。その場合、引き下げられた状態にある針本体91は引き下げられたまま、引き上げられた状態にあるスライダ92は紙面右側の出没カム24で一旦引き下げられ、次いで固定カム23で突き上げられ、最終的に紙面左側の出没カム24で引き下げられる。その結果、針本体91とスライダ92の両方が引き下げられる。
以上説明したように、回転体4のポジションごとに複合針9に備わる針本体91とスライダ92が異なる動きをするので、針本体91のフック91f近傍の凹凸やスライダ92の凹凸に蓄積した塵埃を効果的にクリーニングすることができる。また、カムを出没自在とすることで、動かす必要のないバットに対してカムが作用しないようにできるので、少ない負荷でクリーナーを往復させることができる。さらに、本実施形態のクリーナーでは、図6(A)のようにクリーナーを往動させて針本体91とスライダ92の両方を動作させる場合であっても、針本体91とスライダ92が同時に突き上げられることがなく、クリーナーを往復させる負荷が小さい。これは、図6(A)の中段図に示すように、バット91bを突き上げる出没カム21の斜面の位置と、バット92bを突き上げる固定カム23の斜面の位置とが、クリーナーのスライド方向(紙面左右方向)に重複していないためである。
ここで、図6を参照したクリーニングの手順は、回転体のポジションを番号順に切り替えて行う場合を説明したが、もちろんこの順番に限定されるわけではない。また、3つのポジションのうち、1つ、あるいは2つのみを使用してクリーニングを行っても良い。
なお、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、出没カムの出没を切り替える切り替え機構は、ソレノイドなどを用いた電磁気的手段により構成しても良い。
100 クリーナー
1 基体
11,12,13 板状部材 14 台座 15,16 取っ手
17 ローラ 18 スライド溝
12h バネ座 12s バネ 12b ボール
124,125 回り止め突起
2 カムシステム
21,22,24 出没カム 23 固定カム 25,26 ガイドカム
21b,22b,24b 軸部
21p,22p,24p 当接部
5s バネ
3 エアノズル
31,32,33,34 噴射口
4 回転体
40 周縁部 41 山部 42 谷部 43 レバー 44,45 壁面
46,47,48 回り止め孔
200 横編機
8 針床
8A,8B 走行レール
80 歯口
9 複合針
91 針本体 91f フック 91b バット
92 スライダ 92b バット
99 選針部

Claims (3)

  1. 針本体のフックをスライダで開閉する複数の複合針を針床の針溝に備える横編機に取り付けられ、前記フック近傍から塵埃を除去するためのクリーナーであって、
    前記針床上に着脱自在に取り付けられ、針床の長手方向に沿って摺動される基体と、
    前記基体から出没自在に構成される複数の出没カムを有し、基体の摺動に伴って前記針本体とスライダの少なくとも一方を前記針溝に沿う方向に動作させるカムシステムと、
    前記フック近傍の塵埃をエアにより取り除くエアノズルと、
    各出没カムの出没状態を、針本体とスライダの双方が動作される出没状態、針本体のみが動作される出没状態、あるいはスライダのみが動作される出没状態、のいずれかとなるように切り替える切り替え機構と、
    を備えることを特徴とするクリーナー。
  2. 前記切り替え機構は、
    基体に回転自在に軸支される回転体と、
    回転体の回転動作を出没カムの出没動作に変換して伝達する動力伝達機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のクリーナー。
  3. 前記回転体は、前記基体における出没カムと反対側の面に回転可能に軸支される板状部材であり、
    前記動力伝達機構は、
    前記回転体の周縁部に形成されるカム面と、
    各出没カムの裏面から延びて、前記回転体の外周を取り囲むように前記基体を貫通する軸部と、
    前記基体と前記出没カムとの間で前記軸部の外周に嵌め込まれ、前記出没カムを突出方向に付勢する弾性体と、
    前記軸部から回転体の周縁部に迫り出し、当該周縁部のカム面に当接する当接部と、
    を備え、
    前記回転体を回転させることで、軸部の軸方向における当接部の位置を変え、軸部を介して当接部に連結される出没カムの出没状態を切り替えることを特徴とする請求項2に記載のクリーナー。
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