JP2011162202A - 食品トレー用吸水性フィルム及びそれを用いた食品包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸水層2と、吸水層2の一方の面上に配設されるバイコンポーネント不織布からなる食品接触層3と、を備えた食品トレー用吸水性フィルム1である。食品接触層3は透水性及びヒートシール性を有する層であり、ラップフィルムとヒートシールすることで食品を密閉して包装することが可能である。
【選択図】図1
Description
吸水層は、食品から生ずるドリップ等、水を主成分とする液体を吸収可能な層である。この吸水層を構成する材料については特に限定されないが、優れた吸水性を発揮するとともに廃棄処理が容易である等の観点から、パルプ又はレーヨンによって形成された不織布又は紙が好ましい。
食品接触層は、バイコンポーネント不織布によって形成された層である。食品接触層の一方の面は吸水層側に配置されている。また、食品接触層の他方の面は食品が接触する食品接触面であり、最外部に露出している。
吸水層には、吸水領域が複数形成されていることが好ましい。複数の吸水領域を吸水層に形成することで、吸収したドリップの吸水層の内部での水平方向への移動(拡散)を抑制することができるとともに、食品接触層の端部からのドリップの漏出を防止することが可能となる。
本発明の食品トレー用吸水性フィルムは、吸水層の他方の面上に配設される適度な剛性を有する板紙を更に備えたものであることが、輸送や陳列の際に折れ曲がり難く、安定した状態で食品を包装及び保持することができるために好ましい。板紙の目付け量は30〜500g/m2であることが好ましい。なお、目付け量が30〜100g/m2程度の板紙は、例えば魚、骨付き肉、練り物等の硬めの食品を包装する場合に好適である。一方、目付け量が30〜100g/m2程度の板紙は、例えば切り身の肉、刺身、一口大の点心、惣菜等の柔らかめの食品を包装する場合に好適である。
図1は、本発明の食品トレー用吸水性フィルムの一実施形態を模式的に示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の食品トレー用吸水性フィルム1は、吸水層2と、この吸水層2の上面に配設される食品接触面13を有する食品接触層3とを備えている。食品接触層3と吸水層2は、ホットメルト接着剤7からなる接着部7Aによって接着されている。また、吸水層2の内部には、ホットメルト接着剤7の一部が吸水層2の厚み方向に浸透して撥水部7Bが形成されている。なお、吸水層2の下面には不透水層8と板紙4が配設されている。
吸水率(%)={(吸水後の重さ−吸水前の重さ)/(吸水前の重さ)}×100
・・・(1)
本発明の食品トレー用吸水性フィルムを使用する方法について具体的に説明する。図6は、食品トレー用吸水性フィルムを用いて食品を包装する方法の一例を示す模式図である。図6に示すように、食品トレー用吸水性フィルム21の食品接触層3の上面(食品接触面13)に食品30を載置した後、ヒートシール可能なラップフィルム40で食品30の上面を覆う。ラップフィルム40の端部と食品接触層3の端部をヒートシールにより接合し、食品30の周りを囲むようにヒートシール部10を形成すれば、食品包装体50を得ることができる。
本発明の食品トレー用吸水性フィルムは、それぞれの層を構成する材料を用意し、これらの材料を所定の積層順となるように配置し、接着することによって製造することができる。なお、それぞれの層を構成する材料どうしは、例えば、熱ロール圧着加工、ラミネート加工等の加工方法によって接着することができる。
食品トレー用吸水性フィルムを製造するに際し、以下に示す材料を使用した。
(1)バイコンポーネント不織布(ハビックス社製、目付け量:20g/m2、芯:PET、鞘:PE、大きさ:180mm×220mm、厚み:110μm)
(2)乾式不織布(東海加工紙社製、商品名「晒タオル」、目付け量:50g/m2、大きさ:180mm×220mm、厚み:148μm)
(3)板紙(日本大昭和板紙社製、商品名「キャピタルラップ」、目付け量:80g/m2、大きさ:180mm×220mm、厚み:113μm)
(4)ホットメルト接着剤(ポリエチレン系ディスパージョン(微細なポリエチレン粒子を水系液体中に分散させたもの))
乾式不織布の表面に、一辺が5mmの格子状(線幅:0.8mm)となるようにホットメルト接着剤をロールコート方法で印刷して塗布した。次いで、乾式不織布とバイコンポーネント不織布を積層して圧着し、乾式不織布とバイコンポーネント不織布を接着して積層体を得た。得られた積層体の乾式不織布側の表面にPEフィルムを介して板紙を配置し、ラミネート加工することにより、積層体と板紙を貼り合わせて食品トレー用吸水性フィルムの原紙を得た。得られた原紙を180mm×220mmの大きさに切断して、食品トレー用吸水性フィルムを得た。なお、得られた食品トレー用吸水性フィルムの目付け量は300g/m2であった。
得られた食品トレー用吸水性フィルムについて、以下に示す方法により性能を評価した。
図7に示すように、25mm×120mmの寸法に裁断した食品トレー用吸水性フィルム31の一方の端部20mmを架台25上に置き、その上に重さ50gの錘15を置いて食品トレー用吸水性フィルム31を固定した。室温:20℃、相対湿度:40%の条件で1時間放置した後、架台25の端から飛び出した食品トレー用吸水性フィルム31の先端部の水平位置からの垂れ下がり量Dを測定した。測定結果を表1に示す。なお、同様の手順で測定した葉書(市販品)及びコピー紙(市販品)のそれぞれの垂れ下がり量Dの測定結果を表1に示す。
食品トレー用吸水性フィルムを室温:20℃、相対湿度:40%の条件で1時間放置した後、100mm×100mmの寸法に裁断して重量を測定した。刷毛を用いて食品接触面に市水を均一に塗布し、1分経過後に食品接触面の余剰の水滴を拭き取って重量を測定した。測定した吸水前後の食品トレー用吸水性フィルムの重さから、下記式(1)に従って吸水率を算出した。結果を表1に示す。
吸水率(%)={(吸水後の重さ−吸水前の重さ)/(吸水前の重さ)}×100
・・・(1)
実施例1の食品トレー用吸水性フィルム(180mm×220mm)を10枚用意した。図6に示すように、用意した食品トレー用吸水性フィルム21の食品接触面13上に、市水80gを含浸させて折り畳んだ雑巾を載せ、厚さ20μmのラップフィルム40で覆った。次いで、自動包装試験機を使用し、食品接触層3(食品接触面13)とラップフィルム40を、その外形が178mm×218mmの四角形状である1mm幅のヒートシール部10を形成して接合して食品包装体50の擬似評価体を作製した。
2,12,22 吸水層
3 食品接触層
4 板紙
6,16,26 吸水領域
6A,16A 吸水面
7 ホットメルト接着剤
7A,27A 接着部
7B,17B、27B 撥水部
8 不透水層
10 ヒートシール部
13 食品接触面
15 錘
25 架台
30 食品
40 ラップフィルム
50 食品包装体
D 垂れ下がり量
L 撥水部の一辺の長さ
W 撥水部の幅
Claims (9)
- 吸水層と、前記吸水層の一方の面上に配設される透水性及びヒートシール性を有するバイコンポーネント不織布からなる食品接触層と、を備えた食品トレー用吸水性フィルム。
- 前記バイコンポーネント不織布が、融点の異なる二種類の樹脂からなる芯鞘構造を有する化学繊維により形成された、その目付け量が10〜50g/m2のものである請求項1に記載の食品トレー用吸水性フィルム。
- 前記吸水層が、パルプ又はレーヨンにより形成された、その目付け量が10〜100g/m2の不織布又は紙からなる層である請求項1又は2に記載の食品トレー用吸水性フィルム。
- 前記吸水層の他方の面上に配設される、少なくとも前記吸水層側に位置する面上に不透水層を有するその目付け量が30〜500g/m2の板紙を更に備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の食品トレー用吸水性フィルム。
- 前記吸水層の厚み方向に撥水性材料が浸透し、前記吸水層が仕切られて立体的な複数の吸水領域が形成されており、
前記吸水領域の、前記食品接触層側に位置する面の面積が、それぞれの前記吸水領域につき4〜100mm2である請求項1〜4のいずれか一項に記載の食品トレー用吸水性フィルム。 - 前記撥水性材料がホットメルト接着剤であるとともに、
前記食品接触層と前記吸水層が、前記ホットメルト接着剤により接着されている請求項5に記載の食品トレー用吸水性フィルム。 - 前記撥水性材料が、パラフィン、シリコンオイル、食用油、天然ゴム成分、及び高級脂肪酸塩からなる群より選択される少なくとも一種であるとともに、
前記食品接触層と前記吸水層が、ホットメルトウェブとホットメルトパウダーの少なくともいずれかにより接着されている請求項5に記載の食品トレー用吸水性フィルム。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の食品トレー用吸水性フィルムと、前記食品トレー用吸水性フィルムの前記食品接触層の上面に載置される食品と、前記食品を被覆して配置されるラップフィルムと、を備え、
前記食品接触層の外周と前記ラップフィルムの外周がヒートシールにより接着され、前記食品トレー用吸水性フィルムと前記ラップフィルムの間に前記食品が密封された食品包装体。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の食品トレー用吸水性フィルムの前記食品接触層の上面に食品を載置する工程と、
載置した前記食品をラップフィルムで被覆するとともに、前記食品接触層の外周と前記ラップフィルムの外周をヒートシールにより接着して、前記食品トレー用吸水性フィルムと前記ラップフィルムの間に前記食品を密封する工程と、を含む食品の包装方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014193732A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Uni Charm Corp | 食品容器 |
CN111301834A (zh) * | 2020-04-01 | 2020-06-19 | 北京市昌平职业学校 | 一种新型外卖盒 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0276534A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | 食品用トレイ |
JP2000190410A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-11 | Mutsumi Kagaku Kogyo Kk | 積層シート |
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2010
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