JP2011162000A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両振動やモータ振動が伝達しても、ビビリ音等の不快な音を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】制御ユニット19は、制御基板24を収納し、カバー縁部がハウジング4に固定され、制御基板の制御回路を実装している基板面に保護板部が対面したユニットカバー26を備えている。この保護板部の面中央部は、制振部(内側カバー25,連結筒部25d及び連結ネジ42)を介してハウジングに固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、操舵系に対して操舵補助力を付与する電動モータと、該電動モータへの通電状態を前記操舵系の操舵トルクに応じて制御する制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
電動モータ及び制御ユニットを減速ギヤボックスに装着した機電一体型の電動パワーステアリング装置が知られており、制御ユニットは、操舵補助力を伝達する電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を収納している(例えば、特許文献1、特許文献2)。
制御ユニットは、減速ギヤボックスの外周に装着され、制御基板の制御回路を実装している基板面を覆うユニットカバーを備えており、特許文献1のユニットカバーは樹脂製で形成されている。
しかし、特許文献1の樹脂製のユニットカバーは、肉厚を厚くした部材であっても衝撃力に対する耐性が弱いため、樹脂製のユニットカバーが損傷してしまうと、収納している制御基板に影響を与えるおそれがある。
そこで、特許文献2のユニットカバーは、金属製のユニットカバーとするとともに、制御基板の制御回路を実装している基板面を覆う保護板部に、衝撃補強部(補強リブ)を設けることで衝撃力に対する耐性を強くしている。金属製のユニットカバーは、制御ユニット内部で発生した電磁波が外部に放出、或いは、外部から制御ユニット内部に電磁波が侵入するのを防止する機能を有する。
特開2001−196770号公報 特開2009−23458号公報
ところで、車両から減速ギヤボックスに伝達される車両振動、或いは電動モータから伝達されるモータ振動は、制御ユニットのユニットカバーに伝達されていき、ユニットカバーが大きく振動して共鳴すると、ビビリ音等の不快な音が発生する。
特許文献2のユニットカバーは、衝撃補強部(補強リブ)を設けることで衝撃耐性を有しているが、車両振動、モータ振動を減衰するまでの効果は期待できず、ビビリ音等の不快な音が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、制御ユニット内部で発生した電磁波が外部に放出、或いは、外部から制御ユニット内部に電磁波が侵入するのを防止することができ、且つ、衝撃力が加わっても衝撃耐性に優れ、収納している制御基板を確実に保護することができるユニットカバーを備えるとともに、車両振動やモータ振動が伝達しても、ビビリ音等の不快な音を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリング操作を補助する操舵補助力が発生する電動モータと、当該電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットと、をハウジングの外周に装着した電動パワーステアリング装置において、前記制御ユニットは、前記制御基板を収納し、カバー縁部が前記ハウジングに固定され、前記制御基板の前記制御回路を実装している基板面に保護板部が対面しているユニットカバーを備え、前記保護板部の面中央部は、制振部を介して前記ハウジングに固定されている。
この発明によると、車両からハウジングに車両振動が伝達、或いは電動モータからモータ振動が伝達されると、ユニットカバーの保護板部の面中央部は、制振部を介してハウジングに固定されているので、保護板部が小さな振幅で振動して伝達された振動が減衰しやすくなる。このため、ユニットカバーは、車両振動、モータ振動が伝達しても不快な音が発生しにくい構造となる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電動パワーステアリング装置において、前記ユニットカバーは金属製の部材である。
この発明によると、金属製のユニットカバーを備えたことで、衝撃力に対する耐性を向上させることができるとともに、制御ユニット内部で発生した電磁波が外部に放出されるのを防止し、外部から制御ユニット内部に電磁波が侵入するのを防止する機能を向上させることができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電動パワーステアリング装置において、前記制振部が、前記保護板部の内側に配置され、前記ハウジングに固定されながら前記基板面を覆っている内側カバーと、この内側カバー部及び前記保護板部の前記面中央部を一体に連結する連結部とで構成されている。
この発明によると、ハウジングに固定された内側カバーと、この内側カバーと保護板部の面中央部を連結する連結部が、ユニットカバーの保護板部の面中央部を確実に保持する。また、内側カバーは制御基板の基板面を覆っているので、衝突の際の制御回路の保護効果を高めることができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の電動パワーステアリング装置において、前記内側カバーが、合成樹脂製の部材である。
この発明によると、ユニットカバーと合成樹脂製の内側カバーとの二重構造としたことで、衝撃力に対する耐性をさらに向上させることができるとともに、電磁波の放出、侵入防止の機能をさらに向上させることができる。また、振動を減衰させることができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置において、前記ハウジング内部にトルクセンサを配置し、このトルクセンサに接続されている複数の外部接続端子を前記ハウジングから外部に突出させ、これら複数の外部接続端子の夫々を、前記制御基板に設けた複数のスルーホールに半田付けにより電気的に接続する構造とし、前記内側カバーは、前記制御回路への半田の飛散を防止する部材として機能するようにした。
この発明によると、電動パワーステアリング装置の組立作業の能率化を図ることができる。
さらに、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置において、前記ハウジングは、前記電動モータで発生した操舵補助力をステアリング系に伝達するウォーム減速機構を内蔵した減速ギヤボックスである。
この発明によると、電動モータ及び減速ギヤボックスの組立を容易に行なうことができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によると、車両からハウジングに車両振動が伝達、或いは電動モータからモータ振動が伝達されても、ユニットカバーの保護板部の面中央部は、制振部を介してハウジングに固定されているので、保護板部が小さな振幅で振動して伝達された振動が減衰しやすくなる。このため、車両振動、モータ振動が伝達しても静音性を高めた電動パワーステアリング装置を提供することができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を示した斜視図である。 電動パワーステアリング装置を構成する減速ギヤボックスの要部を示す縦断面図である。 電動パワーステアリング装置を構成する制御ユニットの分解斜視図である。 本発明に係る制御ユニットと従来構造の制御ユニットの構造を比較した概略図である、
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置を車両前方から示した斜視図である。
図1の符号1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3に、減速ギヤボックス4が連結され、この減速ギヤボックス4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長された電動モータ5が配設されている。
ステアリングコラム3は、内管3a及び外管3bの2重管構造となっている。そして、ステアリングコラム3の内管3a及び減速ギヤボックス4が、アッパ取付けブラケット6及びロア取付けブラケット7によって車体側に取付けられている。
ロア取付けブラケット7は、車体側部材に取付けられる取付け板部7aと、この取付け板部7aの下面から左右方向に所定間隔を保って平行に延長する一対の支持板部7bとで形成されている。そして、支持板部7bの下端が、減速ギヤボックス4の車体前方側に一体形成された支持部4bに枢軸7cを介して回動自在に連結されている。
アッパ取付けブラケット6は、一対のフランジ6aと、これらフランジ6aの下端に固定されて左右(車幅)方向に離間している1対の支持板部6cと、これら一対の支持板部6cに形成されたステアリングコラム3の外管3bを支持するチルト機構6dとを備えている。フランジ6aにはスリット6a1が形成されており、このスリット6a1に離脱用カプセル6bが嵌め込まれている。この離脱用カプセル6bにはボルト貫通孔6b1が形成されており、離脱用カプセル6bの下方からボルト貫通孔6b1に貫通した固定ボルト(不図示)を車体側部材(不図示)にねじ込むことで、フランジ6aが車体側部材に取付けられている。
そして、チルト機構6dのチルトレバー6gを回動させ、外管3bの支持状態を解除することにより、ステアリングコラム3をロア取付けブラケット7の枢軸7cを中心として上下にチルト位置調整可能とされている。
ステアリングシャフト2は、図2に示すように、上端がステアリングホイールに連結される入力軸2aと、この入力軸2aの下端でトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
減速ギヤボックス4は、図1及び図2に示すように、電動モータ5の出力軸(不図示)に連接されたウォーム11を収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の車体後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ取付け部17と、トルクセンサ収納部16の車体後端に形成された筒状のコラム取付け部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部に跨がって形成された制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。そして、減速ギヤボックス4のコラム取付け部18に、ステアリングコラム3の車体前端部が外嵌されて連結されている。
ここで、トルクセンサ15は、図2に示すように、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフト2に伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a及び15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a,15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出する外部接続端子15c,15d及び15e,15fが接続され、これら外部接続端子15c〜15fの突出部が中央部でステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
電動モータ5は、図1に示すように、その取付けフランジ5bに近い位置における制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19に近接対向する位置に接続端子(不図示)が形成されている。そして、具体的には示さないが、接続端子の夫々は、底部中央にアーマチュア挿通孔を有する合成樹脂製のブラシ支持体内に互いに絶縁されて配設され、2組のブラシに個別に接続された円弧状の接続端子の互いに対向する一端に一体に形成されている。
減速ギヤボックス4に形成された制御ユニット装着部20は、具体的には示さないが、ウォーム収納部12とその下側のウォームホイール収納部14の上部側とで車体後方側を向いて形成されている平坦取付け面と、この平坦取付け面及びトルクセンサ収納部16の上面に形成した平坦取付け面に対して直交し、左右方向に長尺方向が延在する矩形状のユニット載置面とで左右方向から見てL字状に形成されている。
ここで、制御ユニット装着部20のユニット載置面の左右方向の中央部には、トルクセンサ15を収納しているトルクセンサ収納部16の内部空間に連通する開口部(不図示)が形成されており、この開口部を通過してトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fがユニット載置面の上方に突出して設けられている。
また、モータ取付け部17の車体後端面にも、車体後方側を向いて形成されている平坦取付け面と平行でこの平坦取付け面より車体後方側の位置に幅狭のフレーム取付け面(不図示)が形成されている。
制御ユニット装着部20に装着される制御ユニット19は、図3に示すように、放熱プレート21と、パワー基板22と、長方形枠状のフレーム23と、制御基板24と、内側カバー25と、外側カバー26とを備えている。
放熱プレート21は、制御ユニット装着部20の平坦取付け面に放熱グリースを介して直接固定される。パワー基板22は、電動モータ5を駆動制御する電界効果トランジスタ等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品22a,22bが実装される。
制御基板24は、フレーム23の正面に取付けられ、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを直接挿通するスルーホール24a〜24dが穿設され、トルクセンサ15からのトルク検出値や図示しない車速センサからの車速検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板22のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器等のディスクリート部品24eが実装される。
フレーム23はパワー基板22を囲繞する部材であって、長方形枠状のフレーム本体23aと、このフレーム本体23aの左端に形成され、減速ギヤボックス4のフレーム取付け面に固定される取付け板部23bと、この取付け板部23b上に固定され電動モータ5の接続端子に電気的に接続する端子台23cと、フレーム本体23aの右端に固定された雌型コネクタ45とを備えている。雌型コネクタ45は、図示しないがバッテリに電源用雄型コネクタを介して接続される電源コネクタ45aと、車体の各部の制御機器とのデータの授受を行うCANなどのネットワークに接続する信号コネクタ45bとを備えている。パワー基板22及び制御基板24は、接続端子22cを介して接続されている。
内側カバー25は樹脂製の部材であり、矩形状の平板部25aと、この平板部25aの縁部に形成したネジ挿通穴25bと、これらネジ挿通穴25bに対応する平板部25aの下面に固定された中空円筒形状の複数の脚部25cと、平板部25aの上面中央部に固定され、ネジ穴25d1を形成した連結筒部25dとを備えた部材である。
そして、平板部25aの上方から各ネジ挿通穴25b、脚部25cのネジ挿通穴に挿通した固定ネジ40を、フレーム23に形成した内側カバー固定用のネジ穴41にねじ込むことで、内側カバー25は、パワー基板22及び制御基板24を覆った状態でフレーム23に固定される。
外側カバー26は金属製の部材であり、内側カバー25を覆う矩形状の第1保護板部28と、この第1保護板部28の長尺方向の縁部から直交して延在している第2及び第3保護板部29,30と、第1保護板部28の短尺方向の縁部から第2及び第3保護板部29,30と同一方向に延在している第4及び第5保護板部31,32と、第2保護板部29、第4及び第5保護板部31,32の端部からカバー外方に直交する方向に形成されているネジ挿通孔を有する複数の固定片34とを備えている。
第4保護板部31には、雌型コネクタ45の外周を囲む切欠き31aが形成されている。
ここで、第1保護板部28の中央部にはネジ挿通穴28aが形成されており、このネジ挿通穴28aに挿通した連結ネジ42を、フレーム23に固定された内側カバー25の連結筒部25dのネジ穴25d1にねじ込む。これにより、外側カバー26の第1保護板部28は、連結ネジ42を介して内側カバー25の平板部25aに一体化される。
そして、制御ユニット19の放熱プレート21及びフレーム23を減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に固定し、外側カバー26も、図3に示すように、固定片34のネジ挿通孔に挿通した固定ネジ43を制御ユニット装着部20のネジ穴(不図示)にねじ込むことで、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に、制御ユニット19が装着される。また、フレーム23の取付け板部23bに固定されている端子台23cと、電動モータ5の接続端子とを電気的に接続する。なお、電気的に接続された端子台23c及び電動モータ5の接続端子は、図1の符号27で示す合成樹脂製の端子カバーで覆われている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
車体の図示しないイグニッションスイッチをオン状態としてパワー基板22及び制御基板24にバッテリから電力を供給すると、マイクロコントロールユニット(MCU)によって操舵補助制御処理が実行されて、トルクセンサ15及び図示しない車速センサの検出値に基づいて操舵補助電流指令値が算出される。この操舵補助電流指令値とモータ電流検出部で検出したモータ電流とに基づいて電流フィードバック処理を実行して、電圧指令値を算出する。この電圧指令値をパワー基板22のゲート駆動回路に供給してHブリッジ回路を制御することにより、電動モータ5にモータ駆動電流が流れて電動モータ5を正転又は逆転方向に必要とする操舵補助力を発生するように駆動する。
このため、電動モータ5からステアリングホイールの操舵トルクに応じた操舵補助力が発生され、この操舵補助力がウォーム11及びウォームホイール13を介してステアリングシャフト2の出力に伝達されることにより、ステアリングホイールを軽い操舵力で操舵することができる。
次に、本実施形態の作用効果について、図4を参照して説明する。
図4(a)は、従来(例えば特許文献1,2)の制御ユニットに設けられている単一のユニットカバーを概略的に示したものである。車両から減速ギヤボックス4に車両振動が伝達、或いは電動モータ5からモータ振動が伝達されると、従来装置の単一のユニットカバーは、制御基板を覆っている保護板部が縁部のみが変形を拘束されているので、図に示すように大きな振幅で振動して共鳴し、ビビリ音等の不快な音を発生しやすい。
これに対して、図4(b)に示すように、本実施形態の制御ユニット19は、外側カバー26の第1保護板部28の中央部が、連結筒部25d、連結ネジ42を介して内側カバー25に連結されているので、車両振動、モータ振動が伝達されても小さな振幅で振動し、伝達された振動が減衰しやすい構造となる。したがって、本実施形態の外側カバー26は、車両振動、モータ振動が伝達しても不快な音が発生しにくい構造となるので、静音性を高めた電動パワーステアリング装置1を提供することができる。
また、本実施形態の制御ユニット19は、連結筒部25d及び連結ネジ42を介して一体化された2重構造の外側カバー26及び内側カバーが、車両後方からの衝撃力を受ける構造としているので、衝撃力に対する耐性を向上させて制御基板24等の実装部品を確実に保護することができる。
また、外側カバー26は金属製部材で形成されており、内側カバー25は合成樹脂製部材で形成されているので、単一のユニットカバーで構成した従来装置と比較して、制御ユニット19内部で発生した電磁波が外部に放出されるのを防止し、外部から制御ユニット19内部に電磁波が侵入するのを防止する機能を向上させることができる。
さらに、内側カバー25は制御基板24を覆った状態で配置されているので、図2で示したトルクセンサ15の検出コイル15a,15bに外部接続端子15c〜15fを半田付けで接続する際に、制御基板24上への半田の飛散を防止することができるので、電動パワーステアリング装置1の組立作業の能率化を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、外側カバー26の第1保護板部28が、連結筒部25d、連結ネジ42を介して内側カバー25に連結された構造を示したが、これに限定されるものではなく、クリップ、凹凸部の嵌合、カシメ固定、接着等の連結手段で第1保護板部28及び内側カバー25を連結するようにすれば、同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では内側カバー25の連結筒部25dが、外側カバー26に向かう突起物として設けられているが、制御基板24に向けて突出していても同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では外側カバー26が、減速ギヤボックス4に固定されているが、フレーム23の取付け板部23bに固定しても同様の効果が得られる。
また、上記実施形態においては、電動モータ5、制御ユニット19及び雌型コネクタ45がステアリングコラム3の中心軸と直交する線に沿って一直線に配置されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングコラム3の中心軸と交差する線に沿って一直線に配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、この場合には、接続端子を各相の励磁コイルの給電側に接続すると共に、パワー基板23にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングシャフト、2a…入力軸、2b…トーションバー、2c…出力軸、3…ステアリングコラム、3a…内管、3b…外管、4…減速ギヤボックス(ハウジング)、4b…支持部、5…電動モータ、5b…取付けフランジ、6…アッパ取付けブラケット、6a…フランジ、6a1…スリット、6b…離脱用カプセル、6b1…ボルト貫通孔、6c…支持板部、6d…チルト機構、6g…チルトレバー、7…ロア取付けブラケット、7a…取付け板部、7b…支持板部、7c…枢軸、11…ウォーム、12…ウォーム収納部、13…ウォームホイール、14…ウォームホイール収納部、15…トルクセンサ、15a,15b…検出コイル、15c〜15f…外部接続端子、16…トルクセンサ収納部、17…モータ取付け部、18…コラム取付け部、19…制御ユニット、20…制御ユニット装着部、21…放熱プレート、22…パワー基板、22a,22b…ディスクリート部品、22c…接続端子、23…フレーム、23a…フレーム本体、23b…取付け板部、23c…端子台、24…制御基板、24a〜24d…スルーホール、24e…ディスクリート部品、25…内側カバー、25a…平板部、25b…ネジ挿通穴、25c…脚部、25d…連結筒部(連結部)、25d1…ネジ穴、26…外側カバー(ユニットカバー)、28…第1保護板部(保護板部)、28a…ネジ挿通穴(連結部)、29…第2保護板部、30…第3保護板部、31…第4保護板部、32…第5保護板部、34…固定片、40…固定ネジ、41…ネジ穴、42…連結ネジ(連結部)、43…固定ネジ、45…雌型コネクタ、45a…電源コネクタ、45b…信号コネクタ

Claims (6)

  1. ステアリング操作を補助する操舵補助力が発生する電動モータと、当該電動モータを駆動制御する制御回路を実装した制御基板を含む制御ユニットと、をハウジングの外周に装着した電動パワーステアリング装置において、
    前記制御ユニットは、前記制御基板を収納し、カバー縁部が前記ハウジングに固定され、前記制御基板の前記制御回路を実装している基板面に保護板部が対面しているユニットカバーを備え、
    前記保護板部の面中央部は、制振部を介して前記ハウジングに固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ユニットカバーは、金属製の部材であることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記制振部は、前記保護板部の内側に配置され、前記ハウジングに固定されながら前記基板面を覆っている内側カバーと、この内側カバー部及び前記保護板部の前記面中央部を一体に連結する連結部と、で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記内側カバーは、合成樹脂製の部材であることを特徴とする請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ハウジング内部にトルクセンサを配置し、このトルクセンサに接続されている複数の外部接続端子を前記ハウジングから外部に突出させ、これら複数の外部接続端子の夫々を、前記制御基板に設けた複数のスルーホールに半田付けにより電気的に接続する構造とし、前記内側カバーは、前記制御回路への半田の飛散を防止する部材として機能することを特徴とする請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記ハウジングは、前記電動モータで発生した操舵補助力をステアリング系に伝達するウォーム減速機構を内蔵した減速ギヤボックスであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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