JP2011161902A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP2011161902A JP2010030582A JP2010030582A JP2011161902A JP 2011161902 A JP2011161902 A JP 2011161902A JP 2010030582 A JP2010030582 A JP 2010030582A JP 2010030582 A JP2010030582 A JP 2010030582A JP 2011161902 A JP2011161902 A JP 2011161902A
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Abstract

【課題】記録ヘッドと媒体との距離や媒体の速度の変化した場合でも、着弾精度を確保することのできるインクジェットプリンタを提供することである。
【解決手段】インクジェットプリンタは、搬送される記録媒体21に対して画像記録を行うために複数の記録ヘッド71によって構成されたラインヘッド31C,31K,31M,31Yを有し、搬送される記録媒体21の同一領域にインクを吐出する記録ヘッド71は、それぞれ同一の吐出特性を有している。
【選択図】 図7

Description

本発明はインクジェットプリンタに関するもので、より詳細には、複数の記録ヘッドでラインヘッドを構成し、このラインヘッドを記録媒体の搬送方向に複数配置して画像記録を行うインクジェットプリンタに関する。
従来、インクジェットプリンタは、記録ヘッドの複数のノズルより、用紙搬送手段により搬送される用紙に対してインク滴を吐出することにより画像記録を行う。
このようなインクジェットプリンタの中には、複数の記録ヘッドを記録媒体の幅以上となるようにホルダに固定することでラインヘッドを構成し、記録媒体のみを移動して画像記録を行うプリンタ(以下、ラインプリンタと称す)がある。このラインプリンタでは、複数の記録ヘッドをホルダに固定する際、記録ヘッドのノズルが理想的な位置となるように位置調整される。
このように記録ヘッドを理想とする位置に位置決めした場合、記録ヘッドから噴射されるインクの速度が等しければ、複数の記録ヘッドから一定距離、離れた場所を、一定速度で搬送される媒体に精度良くインクを着弾させることは容易なことである。
しかしながら、実際には、記録ヘッドの噴射速度は一定ではないため、例えば、下記特許文献1に記載されているように、吐出のタイミングを調整して、着弾精度を上げるよう構成する方法が知られている。
特開2008−162067号公報
しかしながら、前述した特許文献1のように、仮に、ある程度精度良く吐出タイミングを調整できたとしても、記録ヘッドと媒体との距離や媒体の速度が変わってしまうと、その着弾は大幅にずれてしまうこととなる。
そこで、本発明は、記録ヘッドと媒体との距離や媒体の速度の変化した場合でも、着弾精度を確保することのできるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明のインクジェットプリンタは、所定色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによってラインヘッドを構成し、前記ラインヘッドを記録媒体の搬送方向に複数配置することで前記記録媒体にカラー画像の記録を行うインクジェットプリンタにおいて、搬送される前記記録媒体の同一領域に前記所定色のインクを吐出する各色の記録ヘッドは、それぞれ同一の吐出特性を有することを特徴とする。
また、本発明のインクジェットプリンタは、所定色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによってラインヘッドを構成し、前記ラインヘッドを記録媒体の搬送方向に複数配置することで前記記録媒体にカラー画像の記録を行うインクジェットプリンタにおいて、
前記記録媒体の搬送方向に配列された各色の記録ヘッドは、それぞれ同一の吐出特性を有することを特徴とする。
本発明は、記録ヘッドと媒体との距離や媒体の速度の変化した場合でも、着弾精度を確保することのできるインクジェットプリンタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すもので、(a)はインクジェットプリンタの画像記録位置の状態を示す概略側面図、(b)はインクジェットプリンタの非記録位置の状態を示す概略側面図である。 図1のインクジェットプリンタの画像記録部及び搬送機構の構造を示す斜視図である。 (a)はヘッド保持部材の開口の近傍を拡大した上面図、(b)は開口に記録ヘッドを装着した状態の上面図である。 使用される記録ヘッドの吐出特性を示した図である。 本発明の一実施形態に於けるインクジェットプリンタのヘッド調整治具の構造を示した斜視図である。 図5のヘッド調整治具の調整コマの動きの概略を示した図である。 記録ヘッドを該記録ヘッドの吐出特性に基づいてヘッド保持部材に固定した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1乃至図8を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すもので、(a)はインクジェットプリンタの画像記録位置の状態を示す概略側面図、(b)はインクジェットプリンタの非記録位置の状態を示す概略側面図である。図2は、画像記録部及び搬送機構の構造を示す斜視図である。図3(a)はヘッド保持部材の開口の近傍を拡大した上面図、図3(b)は開口に記録ヘッドを装着した状態の上面図である。
尚、本実施形態に於いては、記録媒体の搬送方向をX方向とし、該X方向と直交する方向をY方向または幅方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向または上下方向と称するものとする。
インクジェットプリンタ10は、大別すると、供給部11と、画像記録部12と、搬送機構13と、昇降機構14と、収納部15と、制御部17と、に分けて構成されている。
供給部11は、記録媒体21を収容する給紙台22と、給紙ローラ23と、レジストローラ対24とを有して構成される。
給紙ローラ23はピックアップローラとも称されるもので、給紙台22に収容されている記録媒体21と接触して、該記録媒体21を1枚単位で順次搬送機構13に取り出す。
レジストローラ対24は、レジストローラ24a、24bで構成されるもので、下方のレジストローラ24bの上面が記録媒体21の搬送経路延長線上と略同一面となるように配置されている。また、レジストローラ24bの上方には、図示されないバネによってレジストローラ24bに向けて付勢されているレジストローラ24aが設けられている。
このレジストローラ対24は、記録媒体21の先端が、該レジストローラ対24のニップ部に当接した際に、記録媒体21の搬送方向(X軸方向)に対する傾き(斜行)を補正する機能を有している。
次に画像記録部12について説明する。
画像記録部12は、本実施形態では、例えば、4色(シアン(C)、ブラック(B)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))のインクを吐出するラインヘッド31C、31K、31M、31Yを有するヘッド部31と、このヘッド部31を保持するヘッド保持部材32と、間隔調整部材33(33a、33b、33c、33d)と、を有して構成されている。
ヘッド保持部材32には、複数の開口70(図3(a)参照)が設けられている。この開口70のそれぞれには、記録ヘッド71が挿入される。そして記録ヘッド71は、ヘッド保持部材32に位置決め固定される。そのため開口70近傍には、図3(a)に示されるように、記録ヘッド71を締結部材としてのビス75、76によってヘッド保持部材32に固定するための孔73、74が形成されている。さらに、開口70近傍には、後述するヘッド調整治具90の調整コマが挿入される孔77、78、及びヘッド調整治具90をヘッド保持部材32に固定するための孔79、80も形成されている。
そして、図3(b)に示されるように、記録ヘッド71が開口70に挿入され、後述するヘッド調整治具90によってヘッド保持部材32に対する記録ヘッド71の相対位置が調整される。そして、調整が完了したら、ビス75、76が螺着されることによって、記録ヘッド71がヘッド保持部材32に固定される。
本実施形態では、図2に示すように、各ラインヘッド31C〜31Yは、記録媒体21の幅方向に於ける画像記録が行われる記録領域と同等、またはそれ以上となっている。具体的には、各ラインヘッド31C〜31Yは、1色あたり6個の記録ヘッド71を記録媒体21の幅方向に千鳥状に配置することで構成されている。勿論、ラインヘッドを構成する記録ヘッド71の数はこれに限られずに、記録領域と同等、またはそれ以上となれば任意に設定可能である。そして、ラインヘッド31C〜31Yは、図示されないインク供給系からそれぞれ供給された各色インクを記録媒体21に吐出して画像を記録する。
このようにヘッド部31は、ラインヘッド31C〜31Yを有し、カラー画像を記録することができる。
また、間隔調整部材33は、ヘッド保持部材32の、後述する搬送機構13と対向する対向面に設けられている。具体的には、対向面に於ける搬送方向上流側(ヘッド部31より搬送方向上流側)に間隔調整部材33a及び33cが設けられ、搬送方向下流側(ヘッド部31より搬送方向下流側)に間隔調整部材33b及び33dが設けられている。
この間隔調整部材33(33a〜33d)は、搬送機構13に向けて突出されて形成されたピンであり、各ラインヘッド31C〜31Yにおける各記録ヘッド71のノズル面より僅かに突出する長さを有している。本実施形態では、間隔調整部材33の先端をノズル面より1.5mm突出させている。
尚、間隔調整部材33は、図示されない突出量調整部材によって、記録ヘッド(図示せず)のノズル面から突出させる量、すなわち記録媒体21とノズル面との距離を可変可能となっている。
また、間隔調整部材33は、図示されないが、その軸方向に貫通孔が設けられており、この貫通孔に、後述するワイヤ51(51a〜51d)が通されている。
次に、搬送機構13について説明する。
搬送機構13は、供給部11の搬送方向下流側に配置され、画像記録部12と対向配置されている。この搬送機構13は、吸引ファン41と、搬送ベルト42と、プラテン43と、駆動ローラ44と、従動ローラ45と、テンションローラ46と、搬送フレーム47とで構成されている。
搬送ベルト42は、無端で帯状に形成され、且つ、その表面に多数の孔が設けられている。この搬送ベルト42は、駆動ローラ44、従動ローラ45及びテンションローラ46によってテンションが掛けられた状態で保持されている。
駆動ローラ44、従動ローラ45及びテンションローラ46は、回転可能に搬送フレーム47に保持されている。尚、駆動ローラ44には、モータ49が接続されており、該モータ49が駆動されることによって、搬送ベルト42が所定方向に移動する。
また、搬送ベルト42の下方には、プラテン43が設けられている。このプラテン43も、搬送フレーム47によって保持されている。プラテン43は、少なくとも画像記録部12と対向する領域が平面となるように加工されており、多数の孔が形成されている。
吸引ファン41は、プラテン43の下方に配置されて、搬送フレーム47によって保持されている。この吸引ファン41は、前述した搬送ベルト42に形成された多数の孔からプラテン43の多数の孔を通して、エアーを吸引する。これにより、レジストローラ対24から搬送された記録媒体21は、搬送ベルト42上に吸着され、所定の搬送速度で下流側へと搬送される。
次に、昇降機構14について説明する。
昇降機構14は、4本のワイヤ51(51a、51b、51c、51d)と、駆動源としてのモータ52と、モータ52と連結された巻き取り軸54と、ワイヤ51(51a、51b、51c、51d)を巻き取る巻き取り部53と、で構成されている。
各ワイヤ51a、51b、51c、51dは、その一端側は巻き取り部53で固定されており、他端側は、前述した搬送機構13に固定されている。このようにして、ワイヤ51a〜51dは、画像記録部12に対して搬送機構13を吊り下げた状態としている。
モータ52は、図2に示されるように、ヘッド保持部材32に取り付けられており、ギア群を介して、搬送方向に延存する巻き取り軸54を回転させる。この巻き取り軸54には、各ワイヤ51a〜51dを巻き上げるための4個の巻き取り部53が取り付けられている。
そして、モータ52によって巻き取り軸54が所定方向に回転すると、巻き取り部53も巻き取り軸54の回転に従って回転する。また、モータ52を逆回転させることで、巻き取り軸54が、前述した回転方向とは逆方向に回転する。これにより、巻き取り部53は、各ワイヤ51a〜51dを同時に巻き出す、又は巻き取る。
次に、収納部15について説明する。
収納部15は、搬送機構13の搬送方向下流に配置されている。この収納部15は、排紙ローラ対61と、ストッカ62とを有している。排紙ローラ対61は、画像記録済みの記録媒体21を搬送機構13から排出する役目をなすものである。ストッカ62は、画像記録済みの記録媒体21をストックする役目をなしている。
また、制御部17は、このインクジェットプリンタ10全体の制御を司るためのものである。
次に、このインクジェットプリンタ10の全体動作の概要について説明する。
尚、インクジェットプリンタ10が画像記録を行う際は、図1(a)に示されるように、昇降機構14によって搬送機構13を記録位置へと上昇させている。この時、間隔調整部材33に当てつけ部(図示せず)が当接することで、画像記録部12と搬送機構13との間隔は、画像記録を行うのに最適な値となる。
インクジェットプリンタ10では、先ず、記録媒体21の取り出しに係る動作が、次のようにして行われる。
制御部17から駆動力伝達系に駆動命令が出されて、給紙ローラ23が回転駆動される。給紙ローラ23によって、給紙トレイ22から記録媒体21がピックアップされると、このピックアップされた記録媒体21が記録媒体搬送方向に沿って、レジストローラ対24に搬送される。
尚、制御部17では、内部のROMに記憶されている記録媒体の種類情報が取得され、給紙ローラ23の駆動時間が設定される。これは、記録媒体21の表面の摩擦係数に応じて、給紙ローラ23の記録媒体の取り出し時間に差が出るためである。
給紙ローラ23によって記録媒体21が取り出されると、続いて、レジストローラ対24によって記録媒体21の姿勢が整えられる。
具体的には、記録媒体21がレジストローラ対24に押し当てられた後、所定時間ピックアップローラ23が駆動される。このピックアップローラ23の駆動により、記録媒体21は、レジストローラ対24に向かって押圧され、記録媒体21の先端は、レジストローラ対24の長手方向全体に渡って接触する。これにより、記録媒体21の幅方向は、レジストローラ対24の長手方向と一致する。
このようにして、記録媒体21の姿勢が整えられた後、制御部17は、レジストローラ対24の駆動を開始する。これにより、記録媒体21は搬送機構13に搬送される。
記録媒体21が搬送機構13に搬送されると、続いて、画像記録部12による画像記録に係る動作が、次のようにして行われる。
先ず、制御部17により、給紙部11から記録媒体21が搬送される前に、吸引ファン41に駆動命令が出される。これと共に、制御部17により、駆動モータ49に駆動命令が出されて、搬送ベルト42が駆動される。これにより、記録媒体21は、搬送ベルト42に密着保持され、記録媒体搬送方向に沿って所定速度で移動される。
記録媒体21は、ヘッド部31と対向する位置に搬送される前に、図示されない検知手段によって、記録媒体21の幅方向における両端が読み取られる。制御部17では、読み取られた結果に基づいて各ラインヘッド31C〜31Yの駆動を制御する。これにより、記録媒体21の幅を超えて画像が記録されることが防止される。
続いて、記録媒体21の先端が順次、各ラインヘッド31C〜31Yと対向する位置まで搬送されると、制御部17から画像記録命令が出される。これにより、各ラインヘッド31C〜31Yの各記録ヘッド71のノズルから記録媒体21に対してインクの吐出が開始される。ラインヘッド31C〜31Yは、記録媒体21の幅全体に渡って延出されているため、一度の吐出で、幅全体に渡って画像を記録し得る。そして、記録媒体21の後端がヘッド部31を通過すると、画像記録された記録媒体21が排紙ローラ対61によって排紙トレイ62に排出されることになる。
次に、ヘッド部31を構成するためにヘッド保持部材32に複数の記録ヘッド71を位置決め固定する工程の詳細を説明する。
ここで記録ヘッド71は、製造上の誤差等によって記録ヘッド71毎にインクの吐出特性が異なってくる。例えば、図4は、記録ヘッド71の吐出特性を示した図であり、横軸に記録ヘッド71のノズル番号(No.)を示し、縦軸に各ノズルにおけるインクの噴射速度を表している。なお、図4に於いて、横軸に示すノズル番号(No.)の目盛は目安であり、実際のノズル番号を表すものではない。また、縦軸を表す射出速度は相対的な速度で示されている。
例えば、図4(a)に示すように、記録ヘッドの中には、各ノズルから吐出されたインクの噴射速度を近似した直線が第1ノズル(記録ヘッドの長手方向における一方の端部)から最終ノズル(記録ヘッドの長手方向における他方の端部)にかけて噴射速度が速くなる傾向の吐出特性を有するものがある。また、記録ヘッドの中には別の傾向として、図4(b)に示すように、各ノズルから吐出されたインクの噴射速度を近似した直線が第1ノズルから最終ノズルにかけて噴射速度が遅くなる傾向の吐出特性を有するものがある。さらに、記録ヘッドの中には別の形態として、図4(c)に示すように、各ノズルから吐出されたインクの噴射速度を近似した直線が第1ノズルから最終ノズルにかけて噴射速度が同じ(変化がない)傾向の吐出特性を有するものがある。
このように記録ヘッド71の各々は、図4(a)、(b)、(c)に示されるように、個々に吐出特性が異なるため、本実施形態では、製造工程等に於いて、予め単体検査を実施し、記録ヘッド71の吐出特性が識別できるようにしておく。具体的には、同じ吐出特性を有する記録ヘッドに同じ形状のシールやマークを付与することで記録ヘッドの吐出特性を識別したり、吐出特性が保持されたバーコードを各記録ヘッドに付与し、該バーコードを読み取ることで記録ヘッドの吐出特性の識別を行う。これにより、同じ吐出特性の傾向を有する記録ヘッド毎に分類可能としている。なお、本実施形態では、記録ヘッドの吐出特性をインクの噴射速度に関して代表的に3つ例示したが、これに限らず、さらに細分化しても構わない。また、記録ヘッドの吐出特性の分類としてインクの噴射速度を用いたが、記録ヘッドから吐出されるインクの吐出方向を含む飛翔特性等によって分類してもよい。
そして、前述したように吐出特性が識別可能な記録ヘッド71をヘッド保持部材32に位置決め固定する。本実施形態では、ヘッド保持部材32には、24個の開口70が形成されており、それぞれの開口70に対して記録ヘッド71が挿入され、固定ビス76、77により固定されることになるが、図5及び図6に示されるようなヘッド調整治具90を用いて位置決め、固定される。なお、図5は、ヘッド調整治具90の構造を示した斜視図であり、図6は、調整コマの動きの概略を示した図である。
ヘッド調整治具90は、調整治具本体(フレーム)91と、Y方向調整コマ93と、θ方向調整コマ95と、付勢バネ100と、を有して構成される。
調整治具本体91は、記録ヘッド71の長手方向に沿って直線状に延出された本体部91aと、この本体部91aより略90度に折り曲げられてY方向調整コマ93と係合する腕部91bと、ビス94によって調整治具本体91をヘッド保持部材32に固定するための固定部91cと、本体部91aより折り曲げられて付勢バネ100が取り付けられた中間部91dと、θ方向調整コマ95と係合する腕部91eと、ビス96によって調整治具本体91をヘッド保持部材32に固定するための固定部91fと、より構成される。
尚、固定部91c及び固定部91fには、ヘッド保持部材32の孔79及び80と対応した位置に遊びを有した孔が形成されている。つまり、この孔は、ヘッド保持部材32の孔79及び80より大きな孔となっている。そして、この孔を介してビス94及び96によって固定部91c及び固定部91fとヘッド保持部材32を固定する。
ヘッド移動部材としてのY方向調整コマ93は、テーパ面を有し、図6に示されるように、記録ヘッド71の長手方向の位置を調整するためのもので、前述したヘッド保持部材32の孔77に挿入される。
同様に、ヘッド移動部材としてのθ方向調整コマ95は、テーパ面を有し、記録ヘッド71のθ方向の位置、すなわち記録ヘッド71をXY平面に対して調整するためのもので、ヘッド保持部材32の孔78に挿入される。また、腕部91bとY方向調整コマ93、腕部91eとθ方向調整コマ95には、それぞれ互いに螺合するためのネジ溝が形成されている。
付勢部材としての付勢バネ100は、記録ヘッド71を所定方向に付勢する付勢部と、この付勢バネ100をロック状態、アンロック状態にするための爪部を有して構成される。更に、この付勢バネ100の支点となる部分には、支軸101が設けられている。この支軸101を中心に、付勢バネ100はヘッド調整治具90の中間部91dに対して回動可能になっている。
このように、付勢バネ100が支軸101を中心に回動することで、爪部が中間部91dを挟み込んだ状態(ロック状態)と、爪部が中間部91dを挟み込んだ状態を解除した状態(アンロック状態)との2つの状態にすることができる。
また、付勢バネ100は、ロック状態時に記録ヘッド71をY方向調整コマ93、及びθ方向調整コマ95に当接させる方向に付勢している。
ここで、図6を参照して、調整コマの動きについて説明する。
付勢バネ100によってY方向調整コマ93、及びθ方向調整コマ95のテーパ面と記録ヘッド71が当て付いた状態となる。
この状態でθ方向の調整を行う場合は、θ方向調整コマ95を移動させることでθ方向調整コマ95のテーパ面が記録ヘッド71に当接した状態で移動する。これにより記録ヘッド71はテーパ面によって移動し、θ方向の位置調整が行われる。
また、Y方向の調整を行う場合は、θ方向と同様に、Y方向調整コマ93を移動させることでY方向調整コマ93のテーパ面が記録ヘッド71に当接した状態で移動する。これにより記録ヘッド71はテーパ面によって移動し、Y方向の位置調整が行われる。そして記録ヘッド71は、ヘッド調整治具90によって前述した吐出特性に基づいてヘッド保持部材32に対して位置が調整され、固定される。
このようにヘッド調整治具90によってヘッド保持部材32の各開口70に固定される記録ヘッド71は、図7に示すような関係となっている。図7は、記録ヘッド71を該記録ヘッドの吐出特性に基づいてヘッド保持部材32に固定した図である。
前述したように本実施形態では、図4(a)〜(c)に示すような3つの異なる吐出特性を有する記録ヘッド71が使用される。なお、以下では、図4(a)の吐出特性を有する記録ヘッド71を記録ヘッド71Aとし、図4(b)の吐出特性を有する記録ヘッド71を記録ヘッド71Bとし、図4(c)の吐出特性を有する記録ヘッド71を記録ヘッド71Cとして説明する。
図7に示すように各ラインヘッド31C〜31Yは、それぞれ6個の記録ヘッド71を有している。そして、ラインヘッド31Cは、各記録ヘッド71を搬送方向Dと直交する方向に千鳥状に配置し、ラインヘッド31Kは、ラインヘッド31Cの千鳥状に配置されたそれぞれの記録ヘッド71に対応させて各記録ヘッド71をラインヘッド31Cより搬送方向下流に配置する。同様にラインヘッド31Mは、ラインヘッド31Cの千鳥状に配置されたそれぞれの記録ヘッド71に対応させて各記録ヘッド71をラインヘッド31Kより搬送方向下流に配置し、ラインヘッド31Yは、ラインヘッド31Cの千鳥状に配置されたそれぞれの記録ヘッド71に対応させて各記録ヘッド71をラインヘッド31Mより搬送方向下流に配置する。
そして、本実施形態では、例えば、ラインヘッド31Cにおいて搬送方向Dと平行な仮想線102a上に位置する記録ヘッド71が記録ヘッド71Aであった場合、各ラインヘッド31K,31M,31Yにおいても仮想線102a上に位置する記録ヘッド71を記録ヘッド71Aとする。つまり、仮想線102a上に位置する記録ヘッドをすべて同じ吐出特性を有する記録ヘッド71Aにする。同様に、仮想線102b上には、各ラインヘッド31C〜31Yともに記録ヘッド71Bを配置し、仮想線102c上には、各ラインヘッド31C〜31Yともに記録ヘッド71Aを配置する。さらに仮想線102d上には、各ラインヘッド31C〜31Yともに記録ヘッド71Bを配置し、仮想線102e上には、各ラインヘッド31C〜31Yともに記録ヘッド71Cを配置し、仮想線102f上には、各ラインヘッド31C〜31Yともに記録ヘッド71Aを配置する。
このように1つの仮想線の中で使用される記録ヘッド71の吐出特性は、図7に示される如く、同じ傾向を有するものが使用されることとなる。換言すれば、複数の記録ヘッドでラインヘッドを構成し、このラインヘッドを搬送方向下流に複数配置して画像記録を行う際、搬送される記録媒体に対して同一領域にインクを吐出する記録ヘッドをすべて同じ吐出特性を有する記録ヘッドとする。なお、同一領域とは、例えば、ラインヘッド31Cの6個の記録ヘッド71がそれぞれ記録を行う領域のことをいう。
これによって、仮に、記録ヘッド71と記録媒体21との距離が機械的な公差等に起因してばらつきが生じ、記録媒体21への着弾の位置が若干ずれたとしても、そのずれ方は、記録媒体21の搬送方向に対して同様のずれ方になるため、色毎の着弾の重なりのズレ量は微小なものとなる。つまり、ヘッド部31に吐出特性が異なる記録ヘッドが混在しても、記録媒体21までの距離や記録媒体21の搬送速度が変化しても着弾精度を確保することができる。
尚、本実施形態に於いては、記録ヘッドの位置調整を、図5に示されるようなヘッド調整治具90を使用した例で説明したが、これに限られるものではない。例えば、記録ヘッドの位置調整は自動調整であってもよいし、その他の方法で行ってもよい。つまりは、吐出特性に応じて記録ヘッドをヘッド保持部材に取り付けられるものであれば、どのような方法であってもよい。
本発明によれば、複数の記録ヘッドでラインヘッドを構成し、このラインヘッドを記録媒体の搬送方向に複数配置して画像記録を行った時に、各ラインヘッドの記録ヘッドから吐出されたインクの着弾の重なりのズレ量を微小にすることができるインクジェットプリンタが得られる。
10…インクジェットプリンタ、11…供給部、12…画像記録部、13…搬送機構、14…昇降機構、15…収納部、17…制御部、21…記録媒体、22…給紙台、23…給紙ローラ、24…レジストローラ対、24a、24b…レジストローラ、31、31K、31C、31M、31Y…ヘッド部、32…ヘッド保持部材、33、33a、33b、33c、33d…間隔調整部材、41…吸引ファン、42…搬送ベルト、43…プラテン、44…駆動ローラ、45…従動ローラ、46…テンションローラ、47…搬送フレーム、49、52…モータ、51、51a、51b、51c、51d…ワイヤ、53…巻き取り部、54…巻き取り軸、61…排紙ローラ対、62…ストッカ、70…開口、71…記録ヘッド、73、74、77、78、79、80…孔、75、76、94、96…ビス、90…ヘッド調整治具、91…調整治具本体(フレーム)、91a…本体部、91b、91e…腕部、91c、91f…固定部、91d…中間部、93…Y方向調整コマ、95…θ方向調整コマ、100…付勢バネ。

Claims (3)

  1. 所定色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによってラインヘッドを構成し、前記ラインヘッドを記録媒体の搬送方向に複数配置することで前記記録媒体にカラー画像の記録を行うインクジェットプリンタにおいて、
    搬送される前記記録媒体の同一領域に前記所定色のインクを吐出する各色の記録ヘッドは、それぞれ同一の吐出特性を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 所定色のインクを吐出する複数の記録ヘッドによってラインヘッドを構成し、前記ラインヘッドを記録媒体の搬送方向に複数配置することで前記記録媒体にカラー画像の記録を行うインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録媒体の搬送方向に配列された各色の記録ヘッドは、それぞれ同一の吐出特性を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 前記吐出特性は、前記記録ヘッドから吐出される前記インクの吐出速度、又は前記記録ヘッドから吐出される前記インクの吐出方向を含むことを特徴とする請求項1、又は2に記載のインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009051061A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Seiko Epson Corp インクジェット式記録ヘッドユニット及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置
JP2009101697A (ja) * 2008-12-26 2009-05-14 Canon Inc 記録装置および記録位置調整方法

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