JP2011161007A - 光画像撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物の平面画像と断層画像とを撮像するための装置を構成するに当たり、これらの撮像におけるスキャナを共用して小型化を図ることが可能となる光画像撮像装置を提供する。
【解決手段】測定光の戻り光と参照光とによる干渉信号の強度を用いた断層画像の撮像と、戻り光の強度を用いた平面画像の撮像と、を行う光画像撮像装置であって、
被検査物を照射する測定光を生成する光源と、
断層画像または平面画像を撮像するため、被検査物を測定光により主走査方向に走査する第一のスキャナと第二のスキャナと、
断層画像と平面画像との双方の撮像の際に共用される、被検査物を測定光により副走査方向に走査する第三のスキャナと、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光画像撮像装置及びその制御方法に関し、特に眼科診療等に用いられる眼底の平面画像と、眼底の断層画像との撮像が可能な光画像撮像装置及びその制御方法に関するものである。
多波長光波干渉を利用した光コヒーレンストモグラフィ(OCT:Optical Coherence Tomography)は、試料(特に眼底)の断層画像を高分解能に得る方法である。以下、このようなOCTにより断層画像を撮像する装置をOCT装置と記す。一方、近年において、このようなOCT装置と走査型レーザー検眼鏡(以下、これをSLO装置と記す。)とを複合化した装置も開発されている。
これによると、SLO装置で取得した眼底の表面の2次元の画像(以下、これを平面画像と記す。)と、OCT装置で取得した眼底の断層画像との位置関係を明らかにすることが可能であり、眼底観察に有用である。
従来、このようなOCT装置とSLO装置とを複合化した装置として、特許文献1においては、二つの光源と二つの走査手段とを用いて、眼底の平面画像と眼底の断層画像とを交互に取得することを可能にした眼科撮影装置が提案されている。
この眼科撮影装置では、上記した眼底の平面画像と眼底の断層画像とを同時に動画表示させることで、使い勝手よく構成されている。
特開2008−029467号公報
特許文献1に記載されたSLO装置とOCT装置とを複合化した眼科撮影装置は、上記したように二つの光源と二つの走査手段とを用いて、眼底の平面画像と眼底の断層画像とを交互に取得することが可能とされている。
しかしながら、OCT装置とSLO装置とのそれぞれに、専用の光源と走査手段とが用いられているため、光学系が大掛かりになっており、眼科装置の専有面積の観点から、かならずしも満足の得られるものではない。
本発明は、上記課題に鑑み、光源と走査手段の共用により小型化を図ることができ、被検査物である被検眼の平面画像と断層画像との双方の撮像が可能となる光画像撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、つぎのように構成した光画像撮像装置を提供するものである。
本発明の光画像撮像装置は、
被検査物に照射された測定光の戻り光と参照光とによる干渉信号の強度を用いた前記被検査物の断層画像の撮像と、前記戻り光の強度を用いた前記被検査物の平面画像の撮像と、を行う光画像撮像装置であって、
前記被検査物を照射する測定光を生成する光源と、
前記断層画像を撮像するため、前記被検査物を前記測定光により主走査方向に走査する第一のスキャナと、前記平面画像を撮像するため、前記被検査物を前記測定光により前記主走査方向に走査する第二のスキャナと、
前記断層画像と前記平面画像との撮像するため、前記被検査物を前記測定光により副走査方向に走査する第三のスキャナと、を有することを特徴とする。
また、本発明の光画像撮像装置の制御方法は、
光源から被検査物への光路に配置された第一のスキャナ、第二のスキャナ、第三のスキャナを用い、前記光源からの測定光により前記被検査物を走査することにより得られる戻り光の強度を用いた平面画像の撮像と、
前記戻り光と参照光による干渉光の強度を用いた断層画像の撮像を行う光画像撮像装置の制御方法であって、
前記第二のスキャナを非動作とし、前記被検査物を前記測定光により、前記第一のスキャナで主走査方向に、前記第二のスキャナで副走査方向にそれぞれ走査することにより前記断層画像を撮像する工程と、
前記第一のスキャナを非動作とし、前記被検査物を前記測定光により、前記第二のスキャナで主走査方向に、前記第二のスキャナで副走査方向にそれぞれ走査することにより前記平面画像を撮像する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明は、上記課題に鑑み、光源と走査手段の共用により小型化を図ることができ、被検査物の平面画像と断層画像との双方の撮像が可能となる光画像撮像装置を実現することができる。
本発明の実施例1における光画像撮像装置の全体の構成について説明する図である。 本発明の実施例1における光画像撮像装置の画像の取得方法を説明する図である。 本発明の実施例1における光画像撮像装置の画像の取得方法を説明する図である。 本発明の実施例1における光画像撮像装置の画像の取得方法を説明する図である。 本発明の実施例2における光画像撮像装置の全体の構成ついて説明する図である。
本発明を実施するための形態を、以下の実施例により説明する。
つぎに、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1においては、本発明を適用した被検査物に照射された測定光の戻り光と参照光路とによる干渉信号の強度を用いた断層画像の撮像と、戻り光の強度を用いた平面画像の撮像とを行う光画像撮像装置の構成例について説明する。
本実施例では、光源で生成された測定光を、観察対象の被検査物である被検眼に照射し、被検眼に照射された測定光による戻り光の強度により被検眼の平面画像(SLO像)と被検眼の断層画像(OCT像)とを撮像する光画像撮像装置が構成される。
その際、本実施例の光画像撮像装置では、装置の小型化を図るため、これらの撮像の光源(図1の光源101を参照)を共用すると共に、測定光を走査する走査手段を構成するスキャナも可能な範囲で共用するように構成される。
すなわち、このスキャナに関しては、XY走査に際しSLO像とOCT像との撮像で走査速度が異なっている。
そのため、Xスキャナについては共用することができず、SLO像とOCT像との撮像とで個別の二つのXスキャナ(第一のスキャナと第二のスキャナ)で構成される。
一方、Yスキャナ(第三のスキャナ)は、SLO像とOCT像との双方の撮像で共用されるための一つのスキャナで構成される。
ここで、Xスキャナとは測定光を被検眼の眼軸と垂直な方向であって、後述する図1において紙面と平行な方向((主走査方向))に走査するスキャナを指し、Yスキャナとは測定光を被検眼の眼軸と垂直な方向であって、後述する図1において紙面と垂直な方向(副走査方向)に走査するスキャナを指している。
したがって、OCT像の撮像に際し、Xスキャナ(図1のXスキャナ121−1を参照)が主走査の役割を果たし、Yスキャナ(図1のYスキャナ121−3を参照)が副走査の役割を果たすこととなる。
これに対して、SLO像の撮像に際し、Xスキャナ(図1のXスキャナ121−2を参照)が主走査の役割を果たし、Yスキャナ(図1のYスキャナ121−3を参照)が副走査の役割を果たすこととなる。
なお、上記した二つのXスキャナは、走査方向が同一で、異なる走査周波数で走査され、また、光学的に並列に配置され、上記測定光はこれらの二つのXスキャナのいずれかを介して、被検査物に導光されるように構成される。
次に図1を用いて、本実施例における光画像撮像装置の全体構成について、更に詳細に説明する。
本実施例の光画像撮像装置100は、図1に示されるように、全体としてマイケルソン干渉系を構成している。
図1において、101はSLO像とOCT像との撮像に共用される光源である。光源101から出射された光は、シングルモードファイバー130−1、光カプラー131を介して、参照光105と測定光106とに、90:10の割合で分割される。
また、図1に示される121−1はOCT像の撮像に際して主走査の役割を果たすXスキャナ、121−2はSLO像の撮像に際して主走査の役割を果たすXスキャナ、121−3はSLO像とOCT像との撮像に共用されるYスキャナである。
測定光106は、シングルモードファイバー130−4、Yスキャナ121−3、Xスキャナ121−1とXスキャナ121−2との何れか、レンズ135−5〜12等を介して、観察対象の被検査物である被検眼107に導かれる。
185−1、185−2はフリップミラーであり、光路を切り替える役割を有し、本実施例の特徴となる構成である。
測定光106は、観察対象である被検眼107によって反射あるいは散乱された戻り光108となって戻され、光カプラー131によって、参照光105と合波される。
153−1〜4は偏光コントローラであり、測定光106と参照光105との偏光の状態を調整する。
参照光105と戻り光108とは合波された後、透過型グレーティング141によって波長毎に分光され、ラインカメラ139に入射される。
ラインカメラ139は位置(波長)毎に光強度を電圧に変換し、その信号を用いて、パソコン125にて、被検眼107の断層画像が構成される。
電動テージ117−1〜2、Xスキャナ121−1、Xスキャナ121−2、Yスキャナ121−3はドライバ部181を介し、パソコン125によって制御・駆動される。
また、戻り光108の一部は可動式ビームスプリッタ161によって、ディテクター138に入射される。ディテクター138は光強度を電気信号に変換し、その信号を用いて、被検眼107の平面画像が構成される。
つぎに、光源101の周辺について説明する。
光源101は代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。
波長は830nm、バンド幅50nmである。
ここで、バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため、重要なパラメーターである。
また、光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。
また、波長は眼を測定することを鑑みると、近赤外光が適する。さらに波長は、得られる断層画像および平面画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましく、ここでは830nmとする。
観察対象の測定部位によっては、他の波長を選んでも良い。光源101から出射された光はシングルモードファイバー130−1を通して、光カプラー131に導かれる。
つぎに、参照光105の光路について説明する。
光カプラー131にて分割された参照光105はシングルモードファイバー130−2を通して、レンズ135−1に導かれ、ビーム径4mmの平行光になるよう、調整される。
次に、参照光105は、ミラー114−2〜3によって、参照ミラーであるミラー114−1に導かれる。参照光105の光路長は、測定光106の光路長と略同一に調整されているため、参照光105と測定光106とを干渉させることができる。
次に、ミラー114−1にて反射され、再び光カプラー131に導かれる。ここで、参照光105が通過した分散補償用ガラス115は被検眼107に測定光106が往復した時の分散を、参照光105に対して補償するものである。
ここでは、日本人の平均的な眼球の直径として代表的な値を想定し、L1=23mmとする。
さらに、117−1は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、参照光105の光路長を、調整・制御することができる。
また、電動ステージ117−1はパソコン125からドライバ部181内の電動ステージ駆動ドライバ183を介して制御される。
つぎに、測定光106の光路について説明する。
光カプラー131によって分割された測定光106はシングルモードファイバー130−4を介して、レンズ135−4に導かれ、ビーム径4mmの平行光になるよう調整される。
測定光106は、可動式ビームスプリッタ161、レンズ135−5〜6を通過し、Yスキャナ121−3に入射される。
ここで、Yスキャナ121−3にはガルバノスキャナが用いられており、駆動周波数は〜500Hzの範囲で可変できるように構成されている。なお、本実施例において、Yスキャナ121−3は、断層画像の撮像時には1Hzで、平面画像の撮像時には30Hzで駆動される。
次に、測定光106はレンズ135−7を通過し、フリップミラー185−1に到達する。
フリップミラー185−1、185−2は、Xスキャナ121−1を有する光路186−1(第一の光路)と、Xスキャナ121−2を有する光路186−2(第二の光路)とを、取得する画像(平面画像または断層画像)に応じて、切り替え可能に構成されている。
ここでは、フリップミラー185−1、185−2が光路に入らないよう制御されている場合には、光路186−1が使用される。
また、フリップミラー185−1、185−2が光路に入り、測定光が反射されるように制御されている場合には、光路186−2が、使用される。
これらのフリップミラー185−1、185−2の動作は、パソコン125の下に制御される。
光路186−1において、測定光106はレンズ135−8を通過し、Xスキャナ121−1に入射され、レンズ135−9を通過し、フリップミラー185−2に到達する。光路186−1は後述する断層画像(OCT像)の取得に用いられる。
ここで、Xスキャナ121−1にはガルバノスキャナが用いられており、駆動周波数は〜500Hzの範囲で可変できるように構成されている。なお、本実施例において、Xスキャナ121−1は、断層画像の撮像に500Hzで駆動される。
また、光路186−2において、測定光106はレンズ135−11を通過し、Xスキャナ121−2に入射され、レンズ135−12を通過し、フリップミラー185−2に到達する。光路186−2は平面画像(SLO像)の取得に用いられる。
ここで、Xスキャナ121−2には共振型スキャナが用いており、駆動周波数は約16kHzとされている。なお、本実施例において、Xスキャナ121−2は、平面画像の撮像時に16kHzで駆動される。
また、測定光106の中心は、Xスキャナ121−1、Xスキャナ121−2、Yスキャナ121−3の回転中心と一致するように調整されている。
レンズ135−9、135−10、135−12は網膜127を走査するための光学系であり、測定光106を角膜126の付近を支点として、網膜127をスキャンする役割がある。
ここでは、レンズ135−9、10、12の焦点距離は全て50mmである。
また、117−2は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、付随するレンズ135−10の位置を、調整・制御することができる。
レンズ135−10の位置を調整することで、被検眼107の網膜127の所定の層に測定光106を集光し、観察することが可能になる。
また、被検眼107が屈折異常を有している場合にも対応できる。測定光106は被検眼107に入射すると、網膜127からの反射や散乱により戻り光108となり、再び光カプラー131に導かれ、ラインカメラ139に到達する。
また、戻り光108の一部は可動式ビームスプリッタ161で反射され、レンズ135−13を介して、ディテクター138に導かれる。
ここで、172はピンホールを有する遮光板であり、戻り光108の内、網膜127に合焦していない不要な光を遮断する役割がある。
また、遮光板172はレンズ135−13の合焦位置に共役に配置される。また、遮光板172のピンホールの直径は例えば50μmである。ディテクター138は例えば高速・高感度な光センサであるAPD(Avalanche Photo Diode)が用いられる。
ここで、電動ステージ117−2はパソコン125からドライバ部181内の電動ステージ駆動ドライバ183を介して制御される。
ここで、可動式ビームスプリッタ161はパソコン125の制御の下に、光路から外すことができる。
断層画像を取得する際には、可動式ビームスプリッタ161を光路から外し、戻り光108を断層画像の取得のために有効に使うことができる。
ここでは、レンズ135−10は球面レンズを用いているが、被検眼107の光学収差(屈折異常)によっては、レンズ135−10にシリンドリカルレンズを用いてもよい。
また、新たなレンズを測定光106の光路に追加してもよい。
シリンドリカルレンズは、被検眼107が乱視の場合に有効である。
前述の参照光105と戻り光108とは、光カプラー131にて合波され、さらに90:10に分割される。
そして、合波された光142は透過型グレーティング141によって波長毎に分光され、レンズ135−3で集光され、ラインカメラ139に到達する。
つぎに、本実施例の光画像撮像装置における測定系の構成について説明する。光画像撮像装置100は、マイケルソン干渉系による干渉信号(干渉光)の強度から構成される断層画像(OCT像)を取得することができる。
その測定系について説明する。
合波された光142は、ラインカメラ139にて光の強度が位置(波長)毎に電圧に変換される。
具体的には、ラインカメラ139上には波長軸上のスペクトル領域の干渉縞が観察されることになる。
得られた電圧信号群はフレームグラバー140にてデジタル値に変換されて、パソコン125にてデータ処理を行い断層画像を形成する。
ここでは、ラインカメラ139は1024画素を有し、合波された光142の波長毎(1024分割)の強度を得ることができる。
また、光画像撮像装置100は、戻り光108の強度から構成される平面画像(SLO像)を取得することができる。
その測定系について説明する。網膜127にて反射や散乱された光である戻り光108の一部は、可動式ビームスプリッタ161で反射される。反射された光は遮光板172によって不要な光が遮断された後、ディテクター138に到達し、光の強度が電気信号に変換される。
得られた電気信号に対して、パソコン125にて走査信号と同期したデータ処理が行われ、平面画像が形成される。
つぎに、図2(a)、(b)を用いて、本実施例の光画像撮像装置による断層画像(OCT像)の取得方法について説明する。
光画像撮像装置100は、Xスキャナ121−1を制御し、ラインカメラ139で干渉縞を取得することで、網膜127の断層画像を取得することができる。
測定光106と戻り光108とが光路186−1に導光されるようにフリップミラー185−1、フリップミラー185−2を制御する(図3)。
また、戻り光108がディテクター138に導光されないように可動式ビームスプリッタ161を制御する。
また、Xスキャナ121−1、Xスキャナ121−2、Yスキャナ121−3は、パソコン125からドライバ部181内の光スキャナ駆動ドライバ182を介して制御される(図1)。
ここでは、網膜127の断層画像(光軸に平行な面)の取得方法について説明する。
図2(a)は被検眼107の模式図であり、光画像撮像装置100によって観察されている様子を示している。
図2(a)に示すように、測定光106は角膜126を通して、網膜127に入射すると様々な位置における反射や散乱により戻り光108となり、それぞれの位置での時間遅延を伴って、ラインカメラ139に到達する。
ここでは、光源101のバンド幅が広く、コヒーレンス長が短いために、参照光路の光路長と測定光路の光路長とが略等しい場合に、ラインカメラ139にて、干渉縞が検出できる。
上述のように、ラインカメラ139で取得されるのは波長軸上のスペクトル領域の干渉縞となる。
次に、波長軸上の情報である干渉縞を、ラインカメラ139と透過型グレーティング141との特性を考慮して、光周波数軸の干渉縞に変換する。
さらに、変換された光周波数軸の干渉縞を逆フーリエ変換することで、深さ方向の情報が得られる。
さらに、図3に示すように、Xスキャナ121−1を駆動しながら、干渉縞を検知すれば、各X軸の位置毎に干渉縞が得られ、つまり、各X軸の位置毎の深さ方向の情報を得ることができる。
結果として、XZ面での戻り光108の強度の2次元分布が得られ、それはすなわち断層画像132である(図2(b))。
本来は、断層画像132は上記説明したように、該戻り光108の強度をアレイ状に並べたものであり、例えば該強度をグレースケールに当てはめて、表示されるものである。
ここでは得られた断層画像の境界のみ強調して表示している。ここで、146は網膜色素上皮層、147は視神経線維層である。
つぎに、図2(a)、図4を用いて、本実施例の光画像撮像装置による平面画像(SLO像)の取得方法について説明する。
光画像撮像装置100は、Xスキャナ121−2、Yスキャナ121−3を制御し、ディテクター138で戻り光108の強度を取得することで、網膜127の平面画像を取得することができる。
測定光106と戻り光108とが光路186−2に導光されるように、フリップミラー185−1、185−2を制御する(図4)。
また、戻り光108がディテクター138に導光されるように可動式ビームスプリッタ161を制御する。
また、Xスキャナ121−1、Xスキャナ121−2、Yスキャナ121−3は、パソコン125からドライバ部181内の光スキャナ駆動ドライバ182を介して制御される(図1)。
ここでは、網膜127の平面画像(光軸に垂直な面)の取得方法について説明する。
図2(a)は被検眼107の模式図であり、光画像撮像装置100によって観察されている様子を示している。
図2(a)に示すように、測定光106は角膜126を通して、網膜127に入射すると様々な位置における反射や散乱により戻り光108となり、ディテクター138に到達する。
さらに、図4に示すように、Xスキャナ121−2を駆動しながら、戻り光108の強度を検知すれば、各X軸の位置毎の情報を得ることができる。
さらに、Xスキャナ121−2とYスキャナ121−3とを同時に駆動し、測定光106を網膜127に対して、ラスタースキャンしながら戻り光108の強度を検知する。この検知によりXY面での戻り光108の強度の2次元分布が得られ、それはすなわち平面画像(不図示)である。
以上のように、二つのフリップミラーを用いて二つの並列した光路を構成して、走査周波数の異なる光スキャナを切り替えて使えるように構成することで、平面画像と断層画像との所望の画像に対して、それぞれ最適な走査周波数を選択して、撮像を行うことが可能になる。
さらに、光学系の大部分を断層画像撮像と平面画像撮像との目的に対して共用しているため、簡単な構成で、平面画像と断層画像との撮像が可能になる。
また、撮像する画像に基づいて、可動式ビームスプリッタを用いて、戻り光をディテクターあるいはラインカメラに効率的に導いているため、平面画像と断層画像との高感度な撮像が可能になる。
また、平面画像取得を目的としたXスキャナに、共振型スキャナを用いているため、高速な撮像行うことができ、ぶれのない平面画像の取得が可能になる。
[実施例2]
実施例2においては、本発明を適用した光画像撮像装置について説明する。
ここでは特に、被検眼の平面画像(SLO像)と断層画像(OCT像)との両方の撮像が可能な高横分解能の光画像撮像装置について説明する。
本実施例では、被検眼の光学収差を空間光変調器を用いて補正して平面画像を取得するSLO装置と、断層画像を取得するフーリエドメイン方式のOCT装置とが構成され、被検眼の視度や光学収差によらず良好な平面画像・断層画像が得られるようにされている。
また、光画像撮像装置は、一つのXスキャナ(第四のスキャナ)と一つのXYスキャナ(第五のスキャナ)を有する。
また、Xスキャナの走査周波数と、XYスキャナのX方向の走査周波数とは異なるものである。
また、XスキャナとXYスキャナとは光学的に直列に配置される。また、X方向の走査は、XスキャナとXYスキャナとのいずれかを用いて行うことを特徴とする。
図5を用いて、まず、本実施例におけるOCT装置の全体の概略構成について説明する。
図5には図1の実施例1と同じ構成には同一の符号が付されているので、共通する部分の説明は省略する。
図5において、119はXYスキャナ、155は波面センサ、158はビームスプリッタ、159は空間光変調器、160は球面ミラー、173は偏光板、184は空間光変調器駆動ドライバである。
本実施例の光画像撮像装置100は、図5に示されるように、全体として、マイケルソン干渉系を構成している。
図5において、測定光106は、シングルモードファイバー130−4、空間光変調器159、XYスキャナ119、Xスキャナ121、球面ミラー160−1〜9等を介して、観察対象である被検眼107に導かれる。
戻り光108の有する収差は波面センサ155にて計測される。ここでは、収差を、液晶を用いた空間光変調器159を制御して低減する機能を有し、被検眼の視度や収差によらず良好な平面画像と断層画像が得られるようにされている。
本実施例では、光学系の全体を主に球面ミラーを用いた反射光学系を用いて、構成しているが、球面ミラーの代わりにレンズを用いた屈折光学系によっても構成することができる。
また、本実施例では反射型の空間光変調器を用いたが、透過型の空間光変調器を用いても構成することができる。
また、波面収差を補正するデバイスとして空間光変調器を用いたが、波面収差を補正できればよく、可変形状ミラー等を用いることもできる。
また、XYスキャナとXスキャナを光学的に直列に配置する構成としたが、実施例1のような二つのXスキャナを光学的に並列に配置した構成と、本実施例に述べる被検眼の光学収差を空間光変調器を用いて補正する構成とを組み合わせることもできる。
なお、光源101に関しては、実施例1と同様のため説明を省略する。
また、参照光105は、ミラー157−1〜4によって、参照ミラーであるミラー114に導かれる。
つぎに、本実施例の特徴である測定光106の光路について説明する。
光カプラー131によって分割された測定光106はシングルモードファイバー130−4を介して、レンズ135−4に導かれ、ビーム径4mmの平行光になるよう調整される。
また、偏光コントローラ153−1又は4は、測定光106の偏光状態を調整することができる。ここでは、測定光106の偏光状態は紙面に平行な方向の直線偏光に調整されている。
測定光106は、ビームスプリッタ158、可動式ビームスプリッタ161を通過し、球面ミラー160−1、160−2を介し、空間光変調器159にて入射して変調される。
ここで、空間光変調器159は、液晶の配向性を利用して変調を行う変調器であり、紙面に平行な方向の直線偏光(P偏光)の位相を変調する向きに配置され、測定光106の偏光の向きと合わせている。
さらに、測定光106は偏光板173を通過し、球面ミラー160−3、160−4を介し、Xスキャナ121のミラーに入射される。
ここで、偏光板173は戻り光108のうち紙面に平行な方向の直線偏光のみを空間光変調器159に導く役割がある。
また、ここで、Xスキャナ121は測定光106を紙面に平行な方向に走査するXスキャナであり、ここでは共振型スキャナを用い、駆動周波数は約16kHzである。なお、本実施例において、Xスキャナ121は、平面画像の撮像時に16kHzで駆動される。
さらに、測定光106は球面ミラー160−5〜6を介し、XYスキャナ119のミラーに入射される。
ここで、XYスキャナ119は一つのミラーとして記したが、実際にはXスキャン用ミラーとYスキャン用ミラーとの2枚のミラーが近接して配置されるものである。
また、測定光106の中心はXYスキャナ119のミラーの回転中心と一致するように調整されている。XYスキャナ119の駆動周波数は各軸とも〜500Hzの範囲で可変できる。なお、本実施例において、Xスキャン用ミラーは、断層画像の撮像時に500Hzで駆動され、Yスキャン用ミラーは、断層画像の撮像時に1Hzで、平面画像の撮像時に30Hzで駆動される。
また、XYスキャナとして、XYスキャナ119を用いたが、MEMS技術等で作製された1枚のミラーで2軸の走査を行うスキャナを用いてもよい。さらに、Xスキャナ(第六のスキャナ)とYスキャナ(第七のスキャナ)を別々に設置してもよい。
球面ミラー160−7〜9は網膜127を走査するための光学系であり、測定光106を角膜126の付近を支点として、網膜127をスキャンする役割がある。
ここで、測定光106のビーム径は4mmであるが、より高分解能な断層画像を取得するために、ビーム径はより大径化してもよい。
また、測定光106の光パワーは安全に関する規格に対応するように、700μW以下に調整されている。
また、117−2は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、付随する球面ミラーである球面ミラー160−8の位置を、調整・制御することができる。
球面ミラー160−8の位置を調整することで、被検眼107の網膜127の所定の層に測定光106を合焦し、観察することが可能になる。
初期状態では、測定光106は平行光の状態で、角膜126に入射するように、球面ミラー160−8の位置が調整されている。
また、被検眼107が屈折異常を有している場合にも対応できる。
測定光106は被検眼107に入射すると、網膜127からの反射や散乱により戻り光108となり、再び光カプラー131に導かれ、ラインカメラ139に到達する。
また、ビームスプリッタ158にて分割される戻り光108の一部は、波面センサ155に入射され、戻り光108の収差測定がされる。波面センサ155はシャックハルトマン方式の波面センサである。
ここで、XYスキャナ119、Xスキャナ121、角膜126、波面センサ155、空間光変調器159は光学的に共役になるよう、球面ミラー160−1〜9が配置されている。
そのため、波面センサ155は被検眼107の収差を測定することが可能になっている。
また、空間光変調器159は被検眼107の収差を補正することが可能になっている。
さらに、得られた収差に基づいて、空間光変調器159をリアルタイムに制御することで、被検眼107で発生する収差を補正し、より高横分解能な断層画像の取得を可能にしている。
ここでは、160−8は球面ミラーであるが、被検眼107の収差(屈折異常)によっては、球面ミラー160−8の代わりにシリンドリカルミラーを用いてもよい。また、新たなレンズを測定光106の光路に追加してもよい。
また、ここでは、測定光106を用いて、波面センサ155を用いた収差の測定を行っているが、収差の測定のために他の光源を用いてもよい。
また、収差の測定のために他の光路を構成してもよい。例えば、球面ミラー160−9と角膜126の間から、ビームスプリッタを用いて、収差の測定のための光を入射することができる。
つぎに、本実施例の光画像撮像装置における測定系の構成について説明する。断層画像(OCT像)と平面画像(SLO像)を測定する測定系の構成に関しては、実施例1と同様のため説明を省略する。
ビームスプリッタ158にて分割される戻り光108の一部は、波面センサ155に入射され、戻り光108の収差が測定される。
波面センサ155にて得られた画像信号は、パソコン125に取り込まれ、収差が算出される。得られた収差はツェルニケ多項式を用いて表現され、これは被検眼107の収差を示している。
ツェルニケ多項式は、チルト(傾き)の項、デフォーカス(defocus)の項、アスティグマ(非点収差)の項、コマの項、トリフォイルの項等からなる。
つぎに、本実施例の光画像撮像装置による断層画像(OCT像)の取得方法について説明する。
光画像撮像装置100は、XYスキャナ119の動作を制御し、Xスキャナ121を非動作として固定ミラーとして用いて、ラインカメラ139で干渉縞を取得することで、網膜127の断層画像を取得することができる。
Xスキャナ121とXYスキャナ119は、パソコン125からドライバ部181内の光スキャナ駆動ドライバ182を介して制御される(図5)。
また、光画像撮像装置100は、波面センサ155で測定した被検眼107の収差を用いて空間光変調器159を制御し、被検眼107等にて生じる収差を補正しながら断層画像を取得することができる。
また、空間光変調器159をリアルタイムに制御しながら断層画像を取得することができる。
具体的な断層画像の取得方法に関しては、実施例1と同様のため説明を省略する。
本実施例では、被検眼107で発生する収差を補正しているため、実施例1と比較して、被検眼によらず、より高横分解能、高コントラストな断層画像の取得を可能にしている。
つぎに、本実施例の光画像撮像装置による平面画像(SLO像)の取得方法について説明する。
光画像撮像装置100は、XYスキャナ119のY軸方向のみとXスキャナ121との動作を制御し、XYスキャナ119のX軸方向を固定し、ディテクター138で戻り光108の強度を取得することで、網膜127の平面画像を取得することができる。
Xスキャナ121とXYスキャナ119は、パソコン125からドライバ部181内の光スキャナ駆動ドライバ182を介して制御される(図5)。
また、光画像撮像装置100は、波面センサ155で測定した被検眼107の収差を用いて空間光変調器159を制御し、被検眼107等にて生じる収差を補正しながら平面画像を取得することができる。
また、空間光変調器159をリアルタイムに制御しながら平面画像を取得することができる。
なお、具体的な平面画像の取得方法に関しては、実施例1と同様のため説明を省略する。
本実施例では、被検眼107で発生する収差を補正しているため、実施例1と比較して、被検眼によらず、より高横分解能、高コントラストな平面画像の取得を可能にしている。
以上のように、複数の光スキャナを光学的に直列に配置した光路を構成して、走査周波数が異なる光スキャナを切り替えて使えるように構成することで、平面画像と断層画像との所望の画像に対して、最適な走査周波数を選択して、撮像を行うことが可能になる。
光学系の大部分を断層画像撮像と平面画像撮像との目的に対して共用しているため、簡単な構成で、平面画像と断層画像との撮像が可能になる。
また、被検眼で生じる収差を空間光変調器を用いて、測定光と戻り光とを補正しているため、より高横分解能、高コントラストな平面画像、断層画像の取得が可能である。
100:光画像撮像装置
101:光源
105:参照光
106:測定光
107:被検眼
108:戻り光
114:ミラー
115:分散補償用ガラス
117:電動ステージ
119:XYスキャナ
121−1、121−2:Xスキャナ
121−3:Yスキャナ
125:パソコン
126:角膜
127:網膜
135:レンズ
138:ディテクター
139:ラインカメラ
158:ビームスプリッタ
161:可動式ビームスプリッタ

Claims (15)

  1. 被検査物に照射された測定光の戻り光と参照光とによる干渉信号の強度を用いた前記被検査物の断層画像の撮像と、前記戻り光の強度を用いた前記被検査物の平面画像の撮像と、を行う光画像撮像装置であって、
    前記被検査物を照射する測定光を生成する光源と、
    前記断層画像を撮像するため、前記被検査物を前記測定光により主走査方向に走査する第一のスキャナと、
    前記平面画像を撮像するため、前記被検査物を前記測定光により前記主走査方向に走査する第二のスキャナと、
    前記断層画像と前記平面画像とを撮像するため、前記被検査物を前記測定光により副走査方向に走査する第三のスキャナと、
    を有することを特徴とする光画像撮像装置。
  2. 前記第一のスキャナと前記第二のスキャナは、異なる走査周波数で走査される構成を有し、前記第一のスキャナの走査周波数より、前記第二のスキャナの走査周波数の方が大きい走査周波数で走査されることを特徴とする請求項1に記載の光画像撮像装置。
  3. 前記第二のスキャナが、共振型スキャナによって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光画像撮像装置。
  4. 前記戻り光の収差を測定する収差測定手段と、
    前記収差に基づいて、前記測定光と前記戻り光との少なくともいずれかの収差の補正を行う空間光変調手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光画像撮像装置。
  5. 前記空間光変調手段と前記収差測定手段とが、光学的に共役に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光画像撮像装置。
  6. 前記第一のスキャナと前記第二のスキャナとが、前記光源から前記被検査物への光路に光学的に並列に配置され、
    前記第一のスキャナと前記第二のスキャナのいずれかを介して前記測定光を前記被検査物に導光するに当たり、該測定光を該被検査物に導光するための光路を、第一の光路と第二の光路とに切り替える切り替え手段を有し、
    前記切り替え手段は、前記断層画像の撮像と前記平面画像の撮像とのいずれかの撮像に応じ、前記光路が切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光画像撮像装置。
  7. 前記第一のスキャナが前記第一の光路に、前記第二のスキャナが前記第二の光路にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光画像撮像装置。
  8. 前記切り替え手段によって前記測定光を導光するための光路を前記第一の光路に切り替え、前記断層画像を撮像することを特徴とする請求項7に記載の光画像撮像装置。
  9. 前記切り替え手段によって前記測定光を導光するための光路を前記第二の光路に切り替え、前記平面画像を撮像することを特徴とする請求項7に記載の光画像撮像装置。
  10. 請求項1に記載の光画像撮像装置における第一のスキャナと第二のスキャナに代えて構成される、前記被検査物を前記測定光により前記主走査方向に走査する一つの第四のスキャナと、
    請求項1に記載の光画像撮像装置における第三のスキャナに代えて構成される、前記被検査物を前記測定光により前記主走査方向及び前記副走査方向に走査する第五のスキャナと、を備え、
    前記第四のスキャナと、前記第五のスキャナとが、前記光源から前記被検査物への光路に光学的に直列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光画像撮像装置。
  11. 前記第五のスキャナを、前記主走査方向に走査させると共に、前記第四のスキャナを非動作として、前記断層画像の撮像が可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の光画像撮像装置。
  12. 前記第五のスキャナを、前記副走査方向に走査させると共に、前記第四のスキャナを前記主走査方向に走査させ、前記平面画像の撮像が可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の光画像撮像装置。
  13. 請求項10に記載の光画像撮像装置における第五のスキャナに代えて構成される、前記被検査物を前記測定光により前記主走査方向に走査する第六のスキャナと、前記副走査方向に走査する第七のスキャナと、を備え、
    前記第四のスキャナと、前記第六のスキャナと、前記第七のスキャナとが、前記光源から前記被検査物への光路に光学的に直列に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の光画像撮像装置。
  14. 前記第六のスキャナを、前記主走査方向に走査させる場合、前記第四のスキャナの走査は非動作とし、
    前記第六のスキャナを非動作とする場合、前記第四のスキャナを前記主走査方向に走査させることを特徴とする請求項13に記載の光画像撮像装置。
  15. 光源から被検査物への光路に配置された第一のスキャナ、第二のスキャナ、第三のスキャナを用い、前記光源からの測定光により前記被検査物を走査することにより得られる戻り光の強度を用いた平面画像の撮像と、前記戻り光と参照光による干渉光の強度を用いた断層画像の撮像を行う光画像撮像装置の制御方法であって、
    前記第二のスキャナを非動作とし、前記被検査物を前記測定光により、前記第一のスキャナで主走査方向に、前記第三のスキャナで副走査方向にそれぞれ走査することにより前記断層画像を撮像する工程と、
    前記第一のスキャナを非動作とし、前記被検査物を前記測定光により、前記第二のスキャナで主走査方向に、前記第三のスキャナで副走査方向にそれぞれ走査することにより前記平面画像を撮像する工程と、
    を有することを特徴とする光画像撮像装置の制御方法。
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