JP2011160701A - 野菜収穫機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行部14と、前記走行部14の上部に配置される野菜搬送部17と、前記野菜搬送部17から搬送される野菜を収容する野菜収容部18と、を備えて、前記走行部14を駆動して機体を進行させながら野菜を収穫する野菜収穫機1であって、前記野菜収容部18は、前記野菜搬送部17の後下方に配置して、搬送された野菜を収容する収穫袋55を載置する受台装置82と、前記受台装置82の上方に配置して、収穫袋55の上開口部を保持する開口保持装置85と、を備える。
【選択図】図1
Description
収穫袋を開口保持装置に取り付けるときに、開口保持装置の可動範囲が広いため、容易に取り付けることができる。
尚、以下では本実施形態の野菜収穫機1によって収穫される野菜を甘藷として説明するが、本発明はこれに特に限定するものではなく、例えば、馬鈴薯、人参、または玉葱等の畝から引き抜かれて畝上に置かれている野菜であればよい。
以下の説明においては、図1に示した矢印Aの方向を野菜収穫機1の進行方向、つまり前方向として、前後左右方向を規定するものとする。
野菜収穫機1は、主として機体フレーム12、駆動部13、走行部14、操縦部15、野菜掻き込み部16、野菜搬送部17、野菜収容部18を具備する。
野菜掻き込み部16は、野菜収穫機1の最前部に配置され、野菜掻き込み部16の下方に野菜搬送部17の前部が連設される。そして、野菜搬送部17は、前低後高に形設され、その最後部の下方に野菜収容部18が連設される。
支持アーム160の後端部は、回動支持部173にて、搬送駆動ケース171の後端部に枢支される。支持アーム160の前端部には、掻き込み装置163の駆動軸164が横架される。
搬送駆動ケース171の後端部は、回動支持部173に枢支される。回動支持部173は、機体フレーム12の支柱に連結される。また、搬送駆動ケース171と機体フレーム12との間には、油圧シリンダ172が枢結されており、油圧シリンダ172を動作させることによって、搬送駆動ケース171の機体フレーム12に対する相対高さを調整できる構成となっている。
図2に示すように、搬送装置270は、主として左右一対の駆動スプロケット271・271、駆動軸272、左右一対の従動ローラ273・273、無端帯として構成される左右一対の搬送チェーン275・275、該搬送チェーン275・275の間に横架される搬送部材(第一搬送部材276、第二搬送部材277)、及び搬送ガイド278・278によって構成される。
つまり、搬送面上部の第二搬送部材277・277及び第一搬送部材276・276・・・によって側面視で凹部が形成され、甘藷が凹部内に入るように構成される。
そして甘藷は、前記凹部に収容されて移動されることで野菜収容部18へと搬送することができる。
また、前記凹部よりも小さな甘藷(野菜)は、第一搬送部材276・276間で挟み込むことで野菜収容部18へと搬送することもできる。
作業部19は、主としてステップ191、座席192、安全フレーム193を備える。
野菜収容部18は、主として、コンテナ掛81、受台装置82、ガイド装置83、受台保持装置84、開口保持装置85、誘導装置86、切換装置87によって構成される。
図5に示すように、右側のコンテナ掛81の両端は、機体フレーム12の右後部の支柱123の上部側面に固定される。図4に示すように左側のコンテナ掛81の両端は、操縦部15の基板部151の左側面に固定される。
本実施形態の受台装置82及びガイド装置83の位置は、「使用位置」と「収容位置」とに切換可能に構成されている。
前者の「使用位置」とは、図6に示すように、受台装置82上に収穫袋55が載置可能な位置を意味する。
また、後者の「収容位置」とは、図7に示すように、受台装置82が、機体内側方へと回動し、占有空間を小さくした位置を意味する。例えば、野菜収穫機1を路上走行させたり、倉庫等に収容したりするときの状態である。
以下において、断りがない限り、構成部材の説明の際には「使用位置」での様態で説明する。
ガイド装置83は、主として、ガイドフレーム31、ガイド保持機構32によって構成される。
梁部31aは、左右方向を長手とし、受台板22の水平部22bに対して略水平に配置される。
柱部31b・31bは、梁部31aの左右両端辺を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。柱部31b・31bの下端部は、それぞれガイド保持機構32を介して受台装置82の受台フレーム21の前後中途部に回動可能に支持される。
図10に示すように、第一側部321aは、上下方向を長手とし、柱部31bの後部に溶接等によって固設される。
第二側部321bは、第一側部321aの一端辺から前方に折り曲げて延設される部分である。第二側部321bの上下略中央部には、左右方向に開孔され上下方向を長手とする長孔321cが形成される。
支持部322aは、側面視において上部が山型に形成され、受台板22の水平部22bに対して略垂直となるように受台フレーム21の前後略中央の上方に配置される。支持部322aには、前記長孔321cに対応するように左右方向に開孔された係止孔322cが形成される。
水平部324aは、略長方形に形成され、支持板322の近傍で、かつ、その底面を受台板22の水平部22bの上面に溶接等で固設される。
傾斜部324bは、水平部324aの前端辺から所定角度Cとなるように上方に折り曲げて延設される部分である。所定角度Cは、収穫袋55が前方へ倒れてもたれるように鈍角としている。
当該傾斜部324bは、その外側を支持板322の支持部322aの後側面(後部)に固設される。
従って、傾斜部324bと第一側部321aの下部とが当接することで、所定角度Cに傾斜したガイドフレーム31の起立状態が保持される。
支持部材325aは、板状部材を適宜折り曲げることにより形成され、第一当接部325b及び第一柱部325c・325cを有する。支持部材325aは、ブラケット321の前方の水平部22b上に配置される。
第一柱部325c・325cは、第一当接部325bの前後両端辺を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。第一柱部325c・325cの下端部は、支持板322の前方で受台板22の水平部22bの上面に溶接等によって固設される。
第二柱部325fは、第二当接部325eの前端辺を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。第二柱部325fの下端部は、第一柱部325cの前方で受台板22の水平部22bの上面に溶接等によって固設される。
係止部材41の他端は、開放されており、受台装置82を「収容位置」とする際に、後述する受部材45と係合する。
開口保持装置材43の後端部には、前記取付部材42の連通孔と一致するように同形の連通孔が形成される。
開口保持装置85は、受台装置82に載置された収穫袋55の上開口部側の上端を挟持して収穫袋55が開口した状態を保持するための装置である。開口保持装置85は、主として、支持体51、蝶番52、挟持機構53、形状保持手段54によって構成される。
詳しくは、最も右に配置される支持体51と右から二番目の支持体51との間隔は、最も左に配置される支持体51と左から二番目との間隔と略同じであり、収穫袋55の幅よりも短く設定される。中央の二つ支持体51・51の間隔は、できるだけ短くして収穫袋55を左右に併置できるように配置される。
支持体51の後端部には、挟持機構53が取り付けられる。詳しくは、支持体51の後端部の下面に、それぞれ挟持機構53の上部が固設される。
上部531aは、平面視において略長方形の板状で支持体51に取り付けられる部分であり、受台板22の水平部22bに対して略水平に配置される。
当接部531bは、上部531aの一端辺を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。当接部531bの下部は、上下中途部を変化点として、その外方へと折り曲げられる。
支持部531cは、上部531aの他端辺を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。
接着部532aは、略長方形の板状の部材であり、その内面を前記受部材531の支持部531cの外面と当接させて溶接等で固設される。
軸受部532b・532bは、接着部532aの前後端辺を変化点として内方に折り曲げられることによって延設される部分である。軸受部532bは、前後方向に開孔された第一挟持挿通孔532cが形成される。
第一当接部533bは、操作部533aの下端辺を変化点として受部材531の当接部531b側に折り曲げられることによって延設される部分である。第一当接部533bの上部の前後幅は、前記操作部533aの前後幅と同じとし、下部は、前記受部材531の前後幅よりも若干短く、全体として凸状となるように形成される。
第二当接部533cは、第一当接部533bの下端辺を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。
支持部533dは、第二当接部533cの下端辺を変化点として補助部材532側に折り曲げられることによって延設される部材である。
緩衝材534は、前記押部材533の第一当接部533bの上下中途部から第二当接部533cの後端部にかけて、受部材531の当接部531b側に固設される。
軸受部535aには、前後方向に開孔された第二挟持挿通孔535c・535cが形成される。第二挟持挿通孔535cは、前記第一挟持挿通孔532cと背面視で一致する位置に形成される。
底部535bは、接着部532a側を切り欠くように形成されている。つまり、底部535bの左右幅は、軸受部535aの左右幅よりも短くなるように形成される。
さらに、底部535bの上面と押部材533である支持部533dの他端の下面とはボルトや溶接等によって固定される。
従って、押部材533の第一当接部533bと第二当接部533cとの境界付近が、受部材531の当接部531b側へ回動するように付勢され、緩衝材534と当接部531bとの間に収穫袋55の開口部の一部が挟持可能となるように構成される。但し、挟持機構53の構成は前記機構に限定するものではなく、容易に挟持を解除でき収穫袋55の開口部の一部を挟持できる構成であればよい。
誘導装置86は、搬送装置270から搬送される甘藷が収穫袋55内に落下し易くするためのものである。
誘導装置86は、主として、落下シュート61、及び袋シュート62によって構成される。
袋シュート62・62は、前後方向を長手とするゴム板等の弾性部材によって構成される。袋シュート62は、一つの収穫袋55に対して、一つ配置されるため、本実施形態においては、袋シュート62は、合計二つ配置される。袋シュート62・62の前端は、それぞれ落下シュート61の下方の機体フレーム12に所定間隔をあけて固設される。袋シュート62の前後中途部から後端にかけては、前記形状保持手段54の上部を覆うように配置される。
つまり、落下シュート61の前後長さは、前記形状保持手段54の開放端部よりも長くなるように形成される。
軸受パイプ711は、前後方向を長手とする筒状の部材であって、前記袋シュート62・62の間で、搬送装置270の下方の機体フレーム12から後方に突出するように配置される。
切換回動軸712は、前記軸受パイプ711よりも長く軸受パイプ711の内径よりも若干小さな外径を有する棒状の部材である。切換回動軸712は、前記軸受パイプ711の軸心と同じ軸心となるように軸受パイプ711に内挿される。
切換回動軸712の前端は、軸受パイプ711の前端よりも突出するように配置され、軸受パイプ711の外径よりも若干大きな直径を有する抜け止めが形成される。切換回動軸712の後部は、軸受パイプ711よりも突出するように配置され、後述する傾斜板72の一端が溶接等によって固設される。
傾斜板72の一端は、前述のように溶接等によって前記切換回動軸712の後部に固設される。
第一挟持部741は、左右方向を長手とし、傾斜板72の後端部対して所定間隔をあけて略水平に配置される。
第二挟持部742・742は、第一挟持部741の左右両端部を変化点として下方に折り曲げられることによって延設される部分である。第二挟持部742・742の下端部は傾斜板72の後端部に固設される。挟持部74は、背面視において傾斜板72を境に対称となるように、傾斜板72の上下面に配置される。
支持板75の上端は、前記切換回動部71の上端よりも高くなるように、取付フレーム(不図示)を介して、操縦部15及び支柱123近傍の機体フレーム12に左右一対となるように配置される。
収穫袋55への甘藷の収容が続く中で、作業者が、適宜に蝶番52を中心として支持体51及び挟持機構53を上下方向に回動させる。つまり、収穫袋55を上下に揺することで、収穫袋55が上下に移動され、収穫袋55内の甘藷間の隙間が小さくなり収容量が増加する。つまり、隙間なく詰め込むことができる。
作業者は、コンテナ50から新たな収穫袋55を取り出して、再び、野菜収容部18に設置する。
なお、本実施形態の収穫袋55は紙袋(米袋)を用いているが、布袋や合成樹脂製袋等を用いることも可能である。また、収穫袋55は左右に二組設けているが三組以上設けて収容を切換える構成とすることも可能である。また、収穫袋55は左右方向に保持する構成としているが、前後方向に保持する構成とすることも可能である。また、コンバインで使用する籾袋を用いる場合には、挟持機構53を用いる代わりに、籾袋の開口側の両側に設けた挿通孔に通すための左右一対の棒材を後方へ二組突出し、その間に切換装置87を配置する構成とする。
先ず、図6に示す「使用位置」の状態から、図17の(a)に示すように、長孔321cにガイド回動軸323が沿うように、ガイドフレーム31を上方へと引き上げる(図中の太矢印参照)。そして、図17の(b)に示すように、ガイド回動軸323を中心として、ガイドフレーム31を後方へと回動させ(図中の太矢印参照)、ブラケット321の第一側部321aを、第一規制部材324の傾斜部324bの上端と当接させる。つまり、第一側部321aは、水平部324aと略水平となるように、傾斜部324bの上端に載せた状態とする。
さらに、図18に示すように、長孔321cにガイド回動軸323が沿うように、ガイドフレームを前方へと押すことで(図中の太矢印参照)、ブラケット321の第一側部321aが、第二規制部材325の第一当接部325bと第二当接部325eとの間に挿入される。
さらに、その「収容位置」の状態を係止部材41の開放端が受部材45の連通孔に嵌挿されることで保持される。
このように構成することにより、野菜搬送部17から搬送される野菜は、受台装置82上に載置した収穫袋55に順次収容され、いっぱいになると収穫袋55のまま出荷できるようになり、出荷工数を低減できる。また、収穫袋55は嵩低く畳むことができるため,野菜収穫機1上に大量に載せることができ、収穫袋55を補充することなく連続して大量の野菜を収穫することが可能となり、収穫作業を効率よく行うことができる。そして、コンテナ50をなくすことができるため、大量の空コンテナ50を保管する場所もなくすことができる。また、受台装置82上方では、収穫袋55の開口部は開口保持装置85で保持されるので、作業者が収穫袋55の開口部を保持することなく、野菜を収穫袋55内に容易に収容できる。
このように構成することにより、挟持機構53の操作により挟持部を解除操作して開き、収穫袋55の開口端部を挿入し、挟持機構53の開放で開口端部を挟持させることができ、容易に収穫袋55を着脱することができる。
このように構成することにより、収穫袋55内への野菜の収容途中で、収穫袋55を保持した状態で上下方向に揺り動かすことができるので、隙間を少なくして野菜を収穫袋55に詰め込むことができ、多くの野菜を収穫袋55に収容することが可能となる。収穫袋55を開口保持装置85に取り付けるときに、開口保持装置85の可動範囲が広いため、容易に取り付けることができる。
このように構成することにより、収穫袋55内に野菜が収容されたときに収穫袋55をガイド装置83にもたれさせることができ、野菜の荷重で開口保持装置85から収穫袋55が外れたり、落下したりすることがなく、収穫袋55の起立性を保持することができ、収穫する野菜を収穫袋55内に容易に収容できる。
このように構成することにより、収穫袋55を斜めにガイド装置83にもたれさせるので、安定した状態で起立させることができる。収穫袋55が斜めになるので、折れ曲がることなく長い状態で受台装置82上に載置でき、収穫袋55いっぱいに詰め込むことができる。野菜搬送部17の後端を低くすることができるため、前方視界を向上できる。収穫袋55の開口部の高さを低くできるため、収穫袋55内の視認性が向上し、収穫袋55内の状況を容易に確認することができる。
このように構成することにより、複数の収穫袋55・55が野菜収容部18に保持されるので、一つの収穫袋55内に野菜がいっぱいになった場合でも、他の収穫袋55に野菜を収容することができるため、開口保持装置85から一つの収穫袋55を外して他の収穫袋55を保持するために作業を中断する必要がなく、連続的に作業ができる。
このように構成することにより、一つの収穫袋55内がいっぱいになると、切換装置87を操作して切換えることによって、他方の収穫袋55に野菜を収容することができるため、一方の開口保持装置85に一つの収穫袋55内に野菜を収容している間に、他方の開口保持装置85・85において、他の収穫袋に付け替えることができ、連続作業が容易に行うことができる。
17 野菜搬送部
18 野菜収容部
31 ガイドフレーム
50 コンテナ
51 支持体
53 挟持機構
55 収穫袋
82 受台装置
83 ガイド装置
85 開口保持装置
87 切換装置
C 角度
Claims (7)
- 走行部と、前記走行部の上部に配置される野菜搬送部と、前記野菜搬送部から搬送される野菜を収容する野菜収容部と、を備えて、前記走行部を駆動して機体を進行させながら野菜を収穫する野菜収穫機であって、
前記野菜収容部は、
前記野菜搬送部の後下方に配置して、搬送された野菜を収容する収穫袋を載置する受台装置と、
前記受台装置の上方に配置して、収穫袋の上開口部を保持する開口保持装置と、を備えることを特徴とする野菜収穫機。 - 前記開口保持装置は、収穫袋の開口部端を挟持または挟持作用を解除する挟持機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の野菜収穫機。
- 前記開口保持装置は、支持体を有し、
当該支持体の他端は機体に対して、上下方向に回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の野菜収穫機。 - 前記受台装置の野菜搬送部側に、収穫袋の側面を支持するガイド装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の野菜収穫機。
- 前記ガイド装置は、板状または棒状部材を折り曲げて形成されるガイドフレームを備え、
当該ガイド装置は側面視で前記野菜搬送部側へと所定角度傾斜して構成させることを特徴とする請求項4に記載の野菜収穫機。 - 前記野菜収容部は、左右方向または前後方向に複数組の開口保持装置を備え、
当該複数組の開口保持装置は複数の収穫袋を保持することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の野菜収穫機。 - 前記野菜搬送部から前記開口保持装置を左右二組配置し、左右の開口保持装置の間で且つその上方に、搬送される野菜を右または左に切換えて誘導する切換装置を備える、ことを特徴とする請求項6に記載の野菜収穫機。
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