JP2001204225A - 葉菜類用コンベヤおよび葉菜類収穫機 - Google Patents

葉菜類用コンベヤおよび葉菜類収穫機

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JP2001204225A JP2000015112A JP2000015112A JP2001204225A JP 2001204225 A JP2001204225 A JP 2001204225A JP 2000015112 A JP2000015112 A JP 2000015112A JP 2000015112 A JP2000015112 A JP 2000015112A JP 2001204225 A JP2001204225 A JP 2001204225A
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宏文 星原
Takayuki Totani
貴之 戸谷
Takehiko Ito
岳彦 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ち回りの抑制により葉菜類の損傷を防止で
きる葉菜類収穫機を提供する。 【解決手段】 機体1の前側下部に根部切断装置7を設
けるとともに、根部A2を切断した葉菜類Aを複条同時
に搬送する左右一対の搬送装置8a,8bを前側下部から後
側上部にわたって設ける。両搬送装置8a,8bは複条搬送
手段87を備え、この複条搬送手段87は搬送経路間隙86に
沿って葉菜類Aを搬送する対をなす無端形状の対向搬送
ベルト91を有する。この対向搬送ベルト91の表面には変
形に基づいてこの表面からの突出量が減少する当接突部
95を突出形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ほうれん
草、小松菜、春菊、葱等の葉菜類の搬送する葉菜類用コ
ンベヤおよびこれを備えた葉菜類収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の葉菜類収穫機としては、
例えば特開平7−135831号公報に記載されている
ように、圃場に植生している複条の葉菜類を一条ごとに
収穫する葉菜類収穫機が知られている。
【0003】そして、この葉菜類収穫機には、葉菜類の
根部を一条ごとに切断する根部切断装置が設けられてい
るとともに、この根部切断装置にて根部の切断された葉
菜類を一条ごとに斜め上方に搬送する搬送装置が設けら
れている。
【0004】ここで、この搬送装置である葉菜類用コン
ベヤは、搬送経路間隙内に葉菜類の一部を位置させた状
態で、この葉菜類を一対の対向搬送ベルトにて両側方か
ら締付け挟持しながら搬送するとともに、搬送途中で葉
菜類を立ち姿勢から横倒れの姿勢に徐々に姿勢変更する
構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の葉菜類用コンベヤでは、対向搬送ベルトが走行によ
り葉菜類を両側方から締付け挟持状態で搬送経路間隙に
沿って搬送するので、例えばコンベヤ全体の振動等に起
因して、搬送途中で葉菜類に無理な力が作用するおそれ
があり、葉菜類が損傷し易い問題を有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、葉菜類の損傷を防止できる葉菜類用コンベヤ、お
よび、これを備えた葉菜類収穫機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の葉菜類用
コンベヤは、搬送経路間隙を介して互いに離間対向した
位置に走行可能に設けられ、所定方向への走行により葉
菜類を載置状態で前記搬送経路間隙に沿って搬送する対
をなす無端形状の対向搬送ベルトと、これらの対向搬送
ベルトの少なくともいずれか一方の表面に弾性変形可能
に突出形成され、葉菜類の前記搬送経路間隙からの落下
を防止する当接突部とを具備し、前記当接突部は、前記
対向搬送ベルトの走行により搬送終端位置に到達したと
きに、弾性変形に基づいて前記対向搬送ベルトの表面か
らの突出量が減少するものである。
【0008】そして、この構成では、当接突部によって
葉菜類の搬送経路間隙からの落下防止を図りつつ、対向
搬送ベルトが所定方向への走行により葉菜類を載置状態
で搬送経路間隙に沿って搬送するので、従来の構成に比
べて、搬送途中で葉菜類に無理な力が作用することがな
く、葉菜類の損傷を防止する。
【0009】また、当接突部は、対向搬送ベルトの走行
により搬送終端位置に到達したときに、弾性変形に基づ
いて対向搬送ベルトの表面からの突出量が減少するの
で、葉離れが良くなり、葉菜類の損傷を防止しつつ、葉
菜類をスムーズに搬出する。
【0010】請求項2記載の葉菜類用コンベヤは、請求
項1記載の葉菜類用コンベヤにおいて、当接突部は、可
撓性を有するシート片部材にて形成され、搬送始端位置
および搬送終端位置では扁平状になり、搬送始端位置お
よび搬送終端位置以外の位置では円弧状になるものであ
る。
【0011】そして、この構成では、シート片部材にて
形成した当接突部が、搬送始端位置および搬送終端位置
では扁平状になり、搬送始端位置および搬送終端位置以
外の位置では円弧状になるので、葉菜類の搬送経路間隙
からの落下を効果的に防止しつつ、葉菜類を確実にスム
ーズに搬出可能である。
【0012】請求項3記載の葉菜類収穫機は、葉菜類の
根部を切断する根部切断装置と、この根部切断装置にて
根部の切断された葉菜類を搬送する請求項1または2記
載の葉菜類用コンベヤを有する搬送装置と、この搬送装
置から搬出される葉菜類を収容する収容部とを具備した
ものである。
【0013】そして、この構成では、根部切断装置にて
葉菜類の根部を切断し、この根部切断装置で根部を切断
した葉菜類を搬送装置にて葉菜類の損傷を防止しつつ、
葉菜類を収容部にスムーズに搬出可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の葉菜類収穫機の一
実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0015】図1ないし図6は、ハウス栽培等における
圃場に作付けされた複条の葉菜類Aを複条、例えば四条
同時に収穫する半覆帯形で歩行型の葉菜類収穫機を示す
図で、これら図1ないし図6において、1は前低後高状
の機体で、この機体1は、作業者による運転操作部2の
操作により、圃場の地表面3上を所定の進行方向に走行
するもので、前側下部にはクローラ部5a,5b,5cが並設
され、後側下部には後輪部6a,6bが設けられている。な
お、機体1の左右の幅寸法は、進行方向前側が後側より
少し広くなっている。
【0016】また、この機体1は、葉菜類Aの根部A2
を複条同時に切断する根部切断装置7が前側下部に設け
られているとともに、この根部切断装置7にて根部A2
を切断された葉菜類Aを搬送始端側から搬送終端側に向
けて複条同時に搬送する左右一対の搬送装置8a,8bが前
側下部から後側上部にわたって設けられている。さら
に、この機体1の前端部には、葉菜類Aの垂れた状態の
葉部A1 を徐々に起して分草するとともに葉菜類Aを前
記搬送装置8a,8bの搬送始端側に複条同時に案内する案
内装置9が設けられており、後端部に前記搬送装置8a,
8bの搬送終端側から搬出される葉菜類Aを収容する一つ
の収容部10が設けられている。
【0017】前記根部切断装置7は、図1、図2、図3
および図5に示すように、地表面3下の土中を走行して
葉菜類Aの根部A2 を切断する平面視略く字形状の左右
一対の根切り刃11a ,11b を備え、これらの根切り刃11
a ,11b の各々は、機体1のフレーム13に取り付けられ
た刃保持部15a ,15b にて略水平状に支持され、機体1
の左右方向に並んで位置し、機体1の前後方向に振動可
能となっている。なお、根切り刃11a ,11b の左右両端
側に、図2に示されるように複数、例えば四つの切断部
16a ,16b ,16c ,16d が形成されている。
【0018】そして、これらの刃保持部15a ,15b の各
々は、根切り刃11a ,11bを振動させる振動手段18、根
切り刃11a ,11b の土中の深さ位置を調節する深さ位置
調節手段19等にて構成されている。
【0019】この振動手段18は、図3および図5に示す
ように、フレーム13に取り付けられた互いに離間対向し
た一対の細長矩形板状の取付枠21を有し、これらの両取
付枠21間には、機体1の左右水平方向に軸方向を有する
第1の支軸22および第2の支軸23が機体1の前後に互い
に離間対向して平行に架け渡されている。この第1の支
軸22は、軸方向の両端近傍に中間部材24の一側が連結固
定され、これらの中間部材24の他側には共通の軸部材25
が架け渡され、この軸部材25の軸方向の両端近傍には第
1の揺れ部材26の上部が回動可能に連結されている。ま
た、第2の支軸23は、軸方向の両端近傍に第2の揺れ部
材27の上部が回動可能に連結されており、これら第1の
揺れ部材26および第2の揺れ部材27の下部にて共通の振
動アーム体30が保持されている。
【0020】この振動アーム体30は、先端側に向って下
方向に傾斜状に位置し、先端下部に前記根切り刃11a ,
11b の中央部が固着されている。また、この振動アーム
体30の基端部には、機体1の左右水平方向に軸方向を有
する回転体である押圧ローラ31が回転可能に設けられて
いるとともに、ばね連結部32が上方に向って突設されて
いる。また、このばね連結部32には付勢体としてのコイ
ルばね33の一端部が連結されており、このコイルばね33
の他端部が、前記両取付枠21の端縁を連結した連結部分
21a に突出形成されたばね連結部34に連結されている。
【0021】そして、振動アーム体30の押圧ローラ31
は、コイルばね33の付勢力により駆動軸35に取り付けら
れた楕円板形状の回転体である刃用板カム36に押し付け
られ、駆動軸35の駆動回転に基づくこれら押圧ローラ31
および刃用板カム36の回転により根切り刃11a ,11b が
振動アーム体30とともに振動する。
【0022】一方、前記深さ位置調節手段19は、図3お
よび図5に示すように、前記第1の支軸22の軸方向の中
央近傍に一側が連結固定された中間部材41を有し、これ
らの中間部材41の他側には共通の軸部材42が架け渡さ
れ、この共通の軸部材42の軸方向の中央部に略筒状の連
結部材43の一端部が回動可能に連結されている。
【0023】この連結部材43の他端面は開口しており、
他端内周面には雌ねじ部44が形成されている。また、こ
の連結部材43の雌ねじ部44には、タンブラ等の支持部材
45にて回動可能に支持された回動杆体46の一端部に形成
した雄ねじ部47が螺合されている。この回動杆体46の他
端部には、継手部材48を介して深さ調節ハンドル50が取
り付けられている。
【0024】そして、作業者が深さ調節ハンドル50を回
すと、回動杆体46の回動に従って連結部材43がこの回動
杆体46の軸方向に移動し、その結果、振動アーム体30の
傾斜角度が変化し、根切り刃11a ,11b の深さ位置が変
位する。
【0025】前記案内装置9は、図2および図4に示す
ように、複数、例えば四つの案内部51a ,51b ,51c ,
51d にて構成され、案内部51a ,51b ,51c ,51d の各
々は、案内始端側が下方向に傾斜した細長筒状の左右一
対の回転案内体52a ,52b を備えているとともに、これ
らの両回転案内体52a ,52b の下方位置に位置する小回
転案内体53a ,53b を備えている。この小回転案内体53
a ,53b は、回転案内体52a ,52b と同様、案内始端側
が下方向に傾斜しているが、この傾斜角度は回転案内体
52a ,52b の傾斜角度に比べて小さく設定され、小さい
葉部A1 に適切に対応できるようになっている。
【0026】また、これらの回転案内体52a ,52b の各
々および小回転案内体53a ,53b の各々は、案内終端側
が葉菜類A側に向う方向に傾斜、すなわち、案内終端側
が互いに接近する方向に傾斜している。なお、小回転案
内体53a ,53b の葉菜類A側に向う傾斜角度は、図3に
示すように回転案内体52a ,52b の傾斜角度に比べて大
きく設定され、小さい葉部A1 に適切に対応できるよう
になっている。
【0027】そして、これらの四つの案内部51a ,51b
,51c ,51d の回転案内体52a ,52b のうち、案内部5
1a の進行方向右側の回転案内体52b 、案内部51b の進
行方向左側の回転案内体52a 、案内部51c の進行方向右
側の回転案内体52b 、および、案内部51d の進行方向左
側の回転案内体52a は、前記振動アーム体30の先端部に
取り付けられた弾性支持体55にて支持されている。
【0028】すなわち、これらの回転案内体52a ,52b
は、弾性支持体55にて支持された取付部材56に回転自在
に取り付けられており、振動アーム体30の振動、つまり
根切り刃11a ,11bの振動に従って振動可能となってい
る。また、これらの回転案内体52a ,52b は、深さ調節
ハンドル50にて、根切り刃11a ,11b の深さ位置の調節
とともに、高さ位置を調節可能である。
【0029】なお、弾性支持体55は、機体1の進行方向
に長手方向を有する細長形状の板ばね等にて形成され、
長手方向の一端側が略180度折り曲げられて、この折
り曲げらた部分の下面に前記取付部材56が固定されてい
る。また、対応する小回転案内体53a ,53b について
も、同様に、前記振動アーム体30の先端部に取り付けら
れた弾性支持体55にて支持され、振動可能でかつ深さ調
節ハンドル50で高さ位置調節可能である。
【0030】また、前記四つの案内部51a ,51b ,51c
,51d の回転案内体52a ,52b のうち、案内部51a の
進行方向左側の回転案内体52a 、案内部51b の進行方向
右側の回転案内体52b 、案内部51c の進行方向左側の回
転案内体52a 、および、案内部51d の進行方向右側の回
転案内体52b は、フレーム13に取り付けた案内体振動部
60の先端部に取り付けられた弾性支持体55にて支持され
ている。
【0031】すなわち、これらの回転案内体52a ,52b
および対応する小回転案内体53a ,53b は、弾性支持体
55にて支持された取付部材56に回転自在に取り付けられ
ており、案内体振動部60の振動に従って振動可能となっ
ている。また、これらの回転案内体52a ,52b および小
回転案内体53a ,53b は、例えば弾性支持体55の取替え
等にて高さ位置を調節する。なお、機体1の左右両端の
案内部51a ,51d の取付部材56には、回転案内体52a ,
52b および小回転案内体53a ,53b に対向して同一構造
の回転体52c ,52c および小回転体53c ,53c が回転自
在に取り付けられている。
【0032】また、案内体振動部60は、図3および図6
に示すように、フレーム13に取り付けられた互いに離間
対向した一対の細長矩形板状の取付枠61を有し、この取
付枠61の進行方向前側には機体1の左右水平方向に軸方
向を有する支軸62が取り付けられ、これらの支軸62には
第1の揺れ部材63の上部が回動可能に連結されている。
また、取付枠61の進行方向後側には機体1の左右水平方
向に軸方向を有する支軸64が取り付けられ、これらの支
軸64には第2の揺れ部材65の上部が回動可能に連結され
ており、これら第1の揺れ部材63および第2の揺れ部材
65の下部にて共通の案内体用振動アーム体70が保持され
ている。
【0033】この案内体用振動アーム体70は、先端側に
向って下方向に傾斜状に位置し、先端上部に対応する前
記弾性支持体55が取り付けられている。また、この案内
体用振動アーム体70の基端部には、機体1の左右水平方
向に軸方向を有する二つの回転体である押圧ローラ71が
回転可能に設けられているとともに、二つのばね連結部
72が上方に向って突設されている。また、これらのばね
連結部72には二つの付勢体としてのコイルばね73の一端
部が連結されており、これらのコイルばね73の他端部
が、前記両取付枠61の端縁を連結した連結部分61a に突
出形成した二つのばね連結部74に連結されている。
【0034】そして、案内体用振動アーム体70の押圧ロ
ーラ71は、コイルばね73の付勢力により前記駆動軸35に
取り付けられた楕円板形状の回転体である刃用板カム76
に押し付けられ、駆動軸35の駆動回転に基づくこれら押
圧ローラ71および刃用板カム76の回転により回転案内体
52a ,52b および対応する小回転案内体53a ,53b が案
内体用振動アーム体70とともに振動する。
【0035】また、四つの案内部51a ,51b ,51c ,51
d の回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a ,53
b は、共通の駆動軸35の駆動回転により同期的に振動す
るとともに、機体1の進行に基づいて葉菜類Aの垂れた
葉部A1 の下方に入り込み、この葉部A1 の下面に接触
して葉菜類Aから力を受けて回転する。この回転方向は
葉菜類A側の部分が上から下へ向う方向である。そし
て、回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a ,53
b は、振動しつつ回転することで、対応する大きさの葉
部A1 を傷めることなくほぐすようにして葉菜類Aの垂
れた状態の葉部A1 を徐々に起しつつ分草し、この分草
した葉菜類Aを前記搬送装置8a,8bの搬送始端側に案内
する。
【0036】前記搬送装置8a,8bは、葉菜類Aを搬送始
端側から搬送終端側に向けて搬送するとともに、搬送終
端側での葉菜類Aの条数が搬送始端側での葉菜類Aの条
数より少なくなる、例えば条数が半減するように搬送途
中で葉菜類Aを合流させるもので、かつ、搬送途中で葉
菜類Aを立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れ
に近い姿勢へと段階的に姿勢変更させるものである。
【0037】そして、これらの搬送装置8a,8bの各々
は、図1および図4に示すように、葉菜類Aを前低後高
の傾斜方向である斜め上方に搬送する第1の搬送部81
と、この第1の搬送部81の搬送終端側の下方位置に搬送
始端側が位置しこの第1の搬送部81からの葉菜類Aを搬
送面上に載置させて水平に搬送する第2の搬送部82とを
備えている。
【0038】ここで、機体1の進行方向右側に位置する
搬送装置8bの第1の搬送部81は、互いに平行状に位置す
る複数列、例えば二列の搬送経路間隙85,86に沿って葉
菜類Aを複条同時に搬送する葉菜類用コンベヤである複
条搬送手段87、一列の搬送経路間隙88に沿って葉菜類A
を搬送する葉菜類用コンベヤである単条搬送手段89、複
条搬送手段87と単条搬送手段89との間に位置して複条搬
送手段87の複数列の搬送経路間隙85,86の各々の搬送終
端から単条搬送手段89の一列の搬送経路間隙88の搬送始
端へと葉菜類Aを中継搬送する中継搬送手段90等にて構
成されている。
【0039】この複条搬送手段87は、搬送始端側が下方
向に傾斜した状態で機体1の前側に配設されており、こ
の搬送始端に前記案内装置9から葉菜類Aが導入され、
この導入された葉菜類Aを立ち姿勢のまま姿勢変更する
ことなく斜め上方に搬送するものである。
【0040】そして、この複条搬送手段87は、機体1の
前後方向に細長形状の搬送経路間隙85,86を介して互い
に離間対向した状態での走行により、葉菜類Aを締付け
挟持することなく載置状態で搬送する例えば二対をなす
無端形状の可撓性を有する例えばゴム製の対向搬送ベル
ト91を有している。
【0041】これらの対向搬送ベルト91の各々は、図7
(a)および図8に示すように、互いに離間対向した状
態で位置し上下方向に軸方向を有する回転体である駆動
プーリ体93a,93b および従動プーリ94に走行可能に巻
き掛けられている。なお、駆動プーリ体93a,93b およ
び従動プーリ94のそれぞれの軸方向は互いに平行で、所
定の傾斜面に対して直交する方向に一致している。ま
た、駆動プーリ体93a,93b には一つの支軸に複数のプ
ーリが取り付けられている。
【0042】この対向搬送ベルト91の表面には、葉菜類
Aに当接してこの葉菜類Aの搬送経路間隙85,86からの
落下を防止する複数の弾性変形可能な当接突部95が一体
に突出形成されており、これらの当接突部95の各々は走
行方向に互いに所定間隔をおいた状態で全周にわたって
並んで位置している。
【0043】また、これらの当接突部95の各々は、可撓
性を有する例えばゴム製の略細長矩形状のシート片部材
の長手方向の両端部が幅狭平帯状のベルト基部91a の表
面に接続されて円弧状、例えば半円形状に形成されてい
る。なお、当接突部95の半径は、駆動プーリ体93a およ
び従動プーリ94のそれぞれの半径と略等しい寸法に設定
されている。
【0044】そして、これらの当接突部95の各々は、搬
送経路間隙85,86の搬送始端位置および搬送終端位置で
は、弾性変形して扁平状になり、ベルト基部91a の表面
からの突出量が減少する。
【0045】すなわち、ベルト基部91a が駆動プーリ体
93a,93b および従動プーリ94の外周面に沿って円弧状
になると、図7(b)に示すように、ベルト基部91a か
ら突出する当接突部95とこのベルト基部91a との両接続
部分95a ,95a が、互いに離れる方向を向いた状態で略
直角に折れ曲り、その結果、当接突部95におけるベルト
基部91a との接続部分95a 以外の部分がベルト基部91a
と略重なり合うように平面に近い形状になる。
【0046】なお、各当接突部95は、搬送始端位置およ
び搬送終端位置の通過後には、もとの半円形状に復帰す
る。また、離間対向する対向搬送ベルト91の当接突部95
の位置関係は、図7(a)に示すように、葉菜類Aの葉
部A1 の損傷をより効果的に防止するために、細長形状
の搬送経路間隙85,86の全長にわたって略同一幅空間が
保たれるように、交互位置に設定されている。なお、図
示しないが、対向する対向搬送ベルト91の当接突部95同
士が互いに向き合う同一位置に位置するように設定して
もよい。
【0047】前記単条搬送手段89は、搬送始端側が下方
向に傾斜した状態で機体1の後側に配設されており、こ
の搬送始端に前記中継搬送手段90から葉菜類Aが導入さ
れ、この導入された葉菜類Aを図12に示すように立ち
姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させなが
ら斜め上方に搬送するものである。
【0048】そして、この単条搬送手段89は、機体1の
前後方向に細長形状の搬送経路間隙88を介して互いに離
間対向した状態での走行により、葉菜類Aを締付け挟持
することなく載置状態で搬送する例えば一対をなす無端
形状の可撓性を有する例えばゴム製の対向搬送ベルト10
1a,101bを有している。
【0049】これらの対向搬送ベルト101a,101bは、図
1、図8および図12に示すように、上下方向に軸方向
を有する回転体である駆動プーリ体93a 、従動プーリ10
4 およびガイドプーリ105 に走行可能に巻き掛けられて
いる。
【0050】そして、これらの駆動プーリ体93a 、従動
プーリ104 およびガイドプーリ105のそれぞれの軸方向
は互いに平行でなく、図12に示されるように従動プー
リ104 の軸方向がガイドプーリ105 の軸方向および駆動
プーリ体93a の軸方向に対して機体1の幅方向中央側に
向って所定の角度だけ傾斜している。このため、対向搬
送ベルト101a,101bは、その傾斜角度に応じて捩じられ
た状態で巻き掛けられている。
【0051】また、機体1の幅方向中央寄りに位置する
一方の対向搬送ベルト101aは、葉菜類Aが機体1の幅方
向中央側に向って適切に倒れるように、他方の対向搬送
ベルト101bと比べて搬送終端部が機体1の前側位置に位
置するとともに下方位置に位置している。なお、この対
向搬送ベルト101a の搬送終端部は、前記第2の搬送部8
2の搬送始端部の上方位置に位置している。
【0052】また、これらの対向搬送ベルト101a,101b
の表面には、前記複条搬送手段87の対向搬送ベルト91と
同じように、葉菜類Aの搬送経路間隙88からの落下を防
止する複数の弾性変形可能な当接突部106 が突出形成さ
れている。
【0053】前記中継搬送手段90は、一端側が複数列の
搬送経路間隙85,86の各々の搬送終端部に連通しかつ他
端側が一列の搬送経路間隙88の搬送始端部に連通した中
継搬送経路間隙88a を有し、この中継搬送経路間隙88a
に沿って葉菜類Aを立ち姿勢のまま姿勢変更することな
く斜め上方に搬送するものである。なお、中継搬送経路
間隙88a 、搬送経路間隙85,86のそれぞれの幅寸法は、
葉菜類Aの大きさに応じて適宜に設定されている。
【0054】そして、この中継搬送手段90は、機体1の
前後方向に対して所定方向に少し傾斜した方向に長手方
向を有する細長形状の中継搬送経路間隙88a の一側方に
のみ位置する無端形状の可撓性を有する中継搬送ベルト
111a,111bを有し、この中継搬送ベルト111a,111bは例
えば断面略円形状のゴム材料等にて形成されている。
【0055】これらの中継搬送ベルト111a,111bの各々
は、図8および図9に示すように、上下方向に軸方向を
有する回転体である駆動プーリ体93b および従動プーリ
112,113 に走行可能に巻き掛けられている。なお、駆
動プーリ体93b および従動プーリ112 ,113 のそれぞれ
の軸方向は互いに平行で、所定の傾斜面に対して直交す
る方向に一致している。さらに、中継搬送ベルト111a,
111bがそれぞれ有する一方の従動プーリ112 と駆動プー
リ体93b との間には、主として動力伝達用の断面円形の
丸ベルト114 が走行可能に巻き掛けられている。
【0056】そして、この丸ベルト114 の動力伝達に基
づいて、中継搬送手段90の一方の中継搬送ベルト111aと
前記対向搬送ベルト101aの一部とが、中継搬送経路間隙
88aを介して互いに離間対向した状態で走行し、葉菜類
Aを締付け挟持することなく載置状態で或いは締付け挟
持に近い状態で搬送する。また同時に、他方の中継搬送
ベルト111bと前記対向搬送ベルト101bの一部とが、中継
搬送経路間隙88a を介して互いに離間対向した状態で走
行し、葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で或
いは締付け挟持に近い状態で搬送する。そして、この中
継搬送経路間隙88a の合流部分にて葉菜類Aがまとめら
れ、中継搬送手段90に二条で搬入された葉菜類Aが半数
の一条となって搬出される。
【0057】なお、前記複条搬送手段87の対向搬送ベル
ト91、前記単条搬送手段89の対向搬送ベルト101a,101
b、前記中継搬送手段90の中継搬送ベルト111a,111bお
よび丸ベルト114 の各々は、所定の一部分を除いてカバ
ー体115 にて覆われている。
【0058】また、機体1の進行方向右側に位置する搬
送装置8bの第2の搬送部82は、図1および図13に示す
ように、機体1の前後水平方向に長手方向を有する左右
一対の細長形状のコンベヤフレーム121a,121bを機体1
の後側に有し、これらの両コンベヤフレーム121a,121b
は、互いに離間対向した状態で異なる高さ位置に位置し
ている。すなわち、機体1の幅方向中央に位置する一方
のコンベヤフレーム121aは、機体1の幅方向一端に位置
する他方のコンベヤフレーム121bより、高い高さ位置に
位置している。
【0059】また、これらの両コンベヤフレーム121a,
121bの長手方向の両端部間には、機体1の左右方向に軸
方向を有する回転体である駆動ローラ122 および従動ロ
ーラ123が回転可能に傾斜状に架け渡され、これらの両
駆動ローラ122 および従動ローラ123 間に無端形状の幅
広搬送ベルト125 が幅方向の一端から他端に向って下方
に傾斜した状態で走行可能に巻き掛けられている。
【0060】そして、この幅広搬送ベルト125 は、走行
時に、前記第1の搬送部81の搬送終端側、すなわち、前
記単条搬送手段89の搬送終端部から自重で落下する葉菜
類Aを上側部分の搬送面125aで受け取り、この受け取っ
た葉菜類Aを横倒れに近い姿勢を保持したまま、機体1
の水平後方に搬送する。葉菜類Aは、単条搬送手段89か
らの落下時に、やや横倒れした姿勢から横倒れに近い姿
勢に姿勢変更する。
【0061】なお、上記構成の搬送装置8bと機体1の進
行方向左側に位置する搬送装置8aとは、互いに左右対称
となっており、搬送装置8aも、前記搬送装置8bと同様の
構成を備えている。そして、これらの両搬送装置8a,8b
は、図1に示されるように、各々の幅広搬送ベルト125
,125 から搬出される葉菜類Aが横倒れの姿勢で横方
向に隣合う葉菜類A,A同士が重なり合わない状態で前
記収容部10内に収容されるように、所定の間隔をおいた
状態で機体1の左右方向に並設されている。
【0062】前記収容部10は、図4および図13に示す
ように、上面を開口した例えば一つの収容コンテナ126
を備え、この収容コンテナ126 はフレーム13のコンテナ
載置部13a 上に着脱自在に取り付けられている。なお、
このコンテナ載置台13a は昇降可能な構成でもよく、収
容コンテナ126 を傾斜状にできるように揺動可能な構成
としてもよい。
【0063】一方、図4において、131 は電力源で、こ
の電力源131 にはモータ等の例えば一つの駆動源132 が
接続されている。そして、この駆動源132 からの駆動力
は、チェーン伝動機構或いはベルト伝動機構等の伝動手
段133 を介して、前記駆動軸35に伝達されるとともに、
搬送装置用駆動軸134 ,135 等を経て前記駆動プーリ体
93a,93b および駆動ローラ122 に伝達されるようにな
っている。なお、これらの搬送装置用駆動軸134 ,135
は、前記左右一対の搬送装置8a,8bに共通のものである
ので、これらの両搬送装置8a,8bの駆動プーリ体93a,9
3b および駆動ローラ122 は同期的に駆動回転する。ま
た、この駆動源132 からの駆動力は、図4に示すよう
に、チェーン伝動機構或いはベルト伝動機構等の伝動手
段136 を介してクローラ部5a,5b,5cに伝達されるとと
もに、後輪部6a,6bにも伝達されるようになっている。
【0064】次に、上記一実施の形態の動作を説明す
る。
【0065】機体1の駆動源132 からの駆動力で、根部
切断装置7の根切り刃11a ,11b が振動するとともに、
案内装置9の回転案内体52a ,52b および小回転案内体
53a,53b が振動し、かつ、両搬送装置8a,8bの第1の
搬送部81における複条搬送手段87の対向搬送ベルト91、
単条搬送手段89の対向搬送ベルト101a,101b、中継搬送
手段90の中継搬送ベルト111a,111bおよび丸ベルト114
が走行するとともに、第2の搬送部82の幅広搬送ベルト
125 が走行している状態の下、作業者が運転操作部2の
操作により、機体1を進行方向に走行させる。
【0066】すると、この機体1の走行により、案内装
置9の案内部51a ,51b ,51c ,51d が、図10に示す
ように、圃場に作付けされた複条の葉菜類Aの垂れた状
態の葉部A1 を徐々に起して分草するとともに、葉菜類
Aを搬送装置8a,8bの搬送始端側に複条同時に案内す
る。
【0067】この案内途中において、根部切断装置7の
根切り刃11a ,11b の切断部16a ,16b ,16c ,16d
が、葉菜類Aの根部A2 を複条同時に切断する。
【0068】そして、この根部切断装置7にて根部A2
を切断された葉菜類Aは、左右一対の搬送装置8a,8bに
て機体1の後側上部まで複条同時に搬送され、その後、
収容部10の収容コンテナ126 内に整列状に収容されて収
穫される。
【0069】この搬送装置8a,8bによる搬送途中におい
て、葉菜類Aが合流することで搬送終端側での葉菜類A
の条数が搬送始端側での葉菜類Aの条数より少なくな
り、四条の葉菜類Aが二条の葉菜類Aとなる。
【0070】また、図11に示す搬送装置8a,8bの搬送
始端で立ち姿勢にあった葉菜類Aが、搬送途中で図12
および図13に示すように立ち姿勢からやや横倒れした
姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更し、
収容部10の収容コンテナ126内では横倒れの姿勢で上下
に積まれた状態で収容される。なお、葉菜類Aの大きさ
によっては、多少重なり合うことがあるが、隣合う葉菜
類A同士が大きく重なり合うことはない。
【0071】そして、作業者が、機体1の向きを適宜に
変え、圃場全体にわたって機体1を走行させることで、
複条同時収穫により作業効率良く葉菜類Aの収穫作業を
完了する。
【0072】このようにして、上記一実施の形態によれ
ば、搬送装置8a,8bが、根部切断装置7にて根部A2 を
切断された葉菜類Aを搬送始端側から搬送終端側に向け
て搬送するとともに、搬送終端側での葉菜類Aの条数が
搬送始端側での葉菜類Aの条数より少なくなるように搬
送途中で葉菜類Aを合流させるので、複条同時収穫によ
り作業効率を向上しつつ、搬送始端側での葉菜類Aの条
数を搬送終端側でも維持する構成に比べて、搬送方向下
流での葉菜類Aの取扱いを容易にでき、かつ、小型化を
図ることができる。
【0073】特に、前低後高状の機体1の後側上部を小
型化することで、機体の重量バランスが良好で、左右に
揺れにくい構造となっており、葉菜類Aの葉部A1 の損
傷を防止できる。
【0074】また、左右一対の搬送装置8a,8bから搬出
される葉菜類Aが、横倒れの姿勢で横方向に隣合う葉菜
類A同士が上下にほとんど重なり合わない状態で、収容
コンテナ126 内に順次収容されるので、収容効率を高め
ることができるばかりでなく、葉菜類Aが絡み合うこと
なく収容でき、後の調製作業等を簡単にできる。すなわ
ち、後工程において、いらない葉を取り除く作業、長い
根を切る作業、定量を計って袋詰めする作業等を効率良
く行うことができる。
【0075】さらに、左右一対の搬送装置8a,8bからの
葉菜類Aは、隣合う葉菜類A同士の葉部A1 が向き合う
ように収容コンテナ126 内に収容されるので、根部A2
に付着した土が葉部A1 に付着してしまうことがない。
【0076】また、搬送装置8a,8bの複条搬送手段87が
複数列の搬送経路間隙85,86に沿ってこの搬送経路間隙
85,86内に葉菜類Aの一部を位置させた状態で葉菜類A
を載置状態で複条同時に搬送し、中継搬送手段90が複数
列の搬送経路間隙85,86の各々から一列の搬送経路間隙
88へと葉菜類Aを中継搬送し、単条搬送手段89が一列の
搬送経路間隙88に沿ってこの搬送経路間隙88内に葉菜類
Aの一部を位置させた状態で葉菜類Aを載置状態で搬送
するので、簡単な構成であるにもかかわらず、搬送方向
下流での葉菜類の取扱いを確実に容易にでき、かつ、小
型化を図ることができる。
【0077】さらに、搬送装置8a,8bの第1の搬送部81
における複条搬送手段87の対向搬送ベルト91、単条搬送
手段89の対向搬送ベルト101a,101bが、互いに離間対向
した状態で走行し、葉菜類Aを締付け挟持することなく
載置状態で搬送するので、葉菜類Aの葉部A1の損傷を
防止しつつ、葉菜類Aを適切に搬送できる。
【0078】また、搬送装置8a,8bが、互いに異なる構
造の第1の搬送部81および第2の搬送部82を用いて、搬
送途中で葉菜類Aを立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を
経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させるの
で、葉菜類を比較的強い締付け力で挟持する必要がな
く、葉菜類Aの葉部A1の損傷を防止できる。
【0079】さらに、搬送装置8a,8bの第1の搬送部81
の対向搬送ベルト101a,101bが、搬送経路間隙85,86,
88を介して互いに離間対向した状態で走行し、葉菜類A
を葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で立ち姿
勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら
搬送するとともに、第2の搬送部82の幅広搬送ベルト12
5 が、幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状
態で走行し葉菜類Aを搬送面125a上に載置させて搬送す
るので、葉菜類Aの葉部A1の損傷を効果的に防止しつ
つ、葉菜類Aを適切に搬送できる。
【0080】また、搬送装置8a,8bの第2の搬送部82を
傾斜状に配設することにより、水平状に配設した構成に
比べて機体1の後側の幅方向を小さくでき、前低後高状
の機体1の後側上部を小型化でき、よって、機体の重量
バランスが良好にできる。また、第2の搬送部82を設け
たため、第1の搬送部81から葉菜類Aを収容部10内に直
接落下させる構成に比べて、葉菜類Aの損傷を小さくで
きる。
【0081】さらに、搬送装置8a,8bの葉菜類用搬送コ
ンベヤ87,89の対向搬送ベルト91,101a,101bの当接突
部95,106 によって葉菜類Aの搬送経路間隙85,86,8
8,88a からの落下防止を図りつつ、対向搬送ベルト9
1,101a,101bが所定方向への走行により葉菜類Aを締
付け挟持することなく載置状態で搬送するので、搬送途
中で葉菜類Aの葉部A1に無理な力が作用することがな
く、葉菜類Aの葉部A1の損傷を防止できる。
【0082】また、この当接突部95,106 は、対向搬送
ベルト91,101a,101bの走行により搬送終端位置に到達
したときに、弾性変形に基づいて対向搬送ベルト91,10
1a,101bの表面からの突出量が減少するので、葉菜類A
を持ち回ることがなく、葉菜類Aの葉部A1 の葉離れを
良くでき、葉菜類Aをスムーズに搬出できる。
【0083】さらに、葉菜類Aの垂れた状態の葉部A1
を起しながら葉菜類Aを搬送装置8a,8bの搬送始端側に
案内する案内装置9が、弾性支持体55を介在して機体1
に支持されているので、圃場の地表面3の凹凸による機
体1の振動等に基づいてこの板ばね等の弾性支持体55が
弾性変形するため、案内装置9から葉菜類Aの葉部A1
に無理な力が作用することがなく、葉菜類Aの損傷を防
止できる。
【0084】また、圃場の地表面3の凹凸により、機体
1の前部が多少上下動しても、案内装置9の案内始端部
は、弾性支持体55により地表面3に密着しているため、
垂れて寝転んだ葉部A1 の下方に確実に入り込め、その
葉部A1 を適切に掬い上げることができる。
【0085】なお、上記一実施の形態は、半覆帯形で歩
行型の葉菜類収穫機である構成として説明したが、車輪
形或いは覆帯形の構成でもよく、操縦席を備えた乗用型
の構成でもよい。
【0086】また、いずれの実施の形態においても、根
切り刃11a ,11bは、機体1の前後方向に振動可能とし
て説明したが、例えば、機体1の左右水平方向、機体1
の左右傾斜方向等、いずれの方向に振動可能な構成でも
よく、或いは、固定支持した構成でもよい。
【0087】さらに、いずれの実施の形態においても、
隣合う葉菜類A同士の葉部A1 が向き合う状態で二条の
葉菜類Aが収容コンテナ126 内に収容されるように左右
一対の搬送装置8a,8bを機体1に配置した構成について
説明したが、図示しないが、隣合う葉菜類A同士の根部
A2 が向き合う状態で二条の葉菜類Aが収容されるよう
に左右一対の搬送装置8a,8bを機体1に配置した構成で
もよい。
【0088】また、いずれの実施の形態でも、一対の搬
送装置8a,8bを機体1に並設した構成として説明した
が、機体1に一つの搬送装置8aのみを設けた構成でもよ
く、或いは、搬送装置8a,8b一対でなく二対以上の複数
対設けた構成でもよい。
【0089】さらに、いずれの実施の形態でも、搬送装
置8a,8bの単条搬送手段89は、図12に示すように、搬
送経路間隙88を介して互いに離間対向した一対の対向搬
送ベルト101a,101bを有し、これらの対向搬送ベルト10
1a,101bの各々を所定量だけ捩じった状態で駆動プーリ
体93a 、従動プーリ104 およびガイドプーリ105 に走行
可能に巻き掛けた構成として説明したが、例えば図14
および図15に示す単条搬送手段89a の構成でも、単条
搬送手段89と同様の作用効果を奏する。
【0090】この図14および図15に示す単条搬送手
段89a は、搬送経路間隙88を介して互いに離間対向した
位置に位置する一対の無端形状の対向搬送ベルト151a,
151bを有しているとともに、一方の対向搬送ベルト151a
の下方位置に位置する横倒し用搬送ベルト152 を有して
いる。なお、これらの対向搬送ベルト151a,151bおよび
横倒し用搬送ベルト152 は、前記単条搬送手段89の対向
搬送ベルト101a,101bとは異なり、互いに平行な軸方向
を有する回転体に巻き掛けられているため、途中で捩じ
られておらず、耐久性の向上が図られている。
【0091】すなわち、この単条搬送手段89a の対向搬
送ベルト151a,151bは、駆動プーリ体93a 、従動プーリ
104 およびガイドプーリ105 に代えて、回転体である駆
動プーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ1
55 に走行可能に巻き掛けられている。これらの駆動プ
ーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ155の
それぞれの軸方向は、互いに平行で、所定の傾斜面に対
して直交する方向に一致している。
【0092】また、機体1の幅方向中央寄り側の一方の
対向搬送ベルト151aの下方位置に位置する横倒し用搬送
ベルト152 は、回転体であるガイドプーリ155 および従
動プーリ156 に走行可能に巻き掛けられており、この従
動プーリ156 の軸方向は、駆動プーリ体153a 、従動プ
ーリ154 およびガイドプーリ155 のそれぞれの軸方向と
互いに平行で所定の傾斜面に対して直交する方向に一致
している。
【0093】そして、これらの一対の無端形状の対向搬
送ベルト151a,151bおよび横倒し用搬送ベルト152 は、
所定方向への走行により、中継搬送手段90から搬入され
た葉菜類Aを立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に
姿勢変更させながら斜め上方に載置状態で搬送し、その
後、第2の搬送部82の幅広搬送ベルト125 へと搬出す
る。なお、図示しないが、横倒し用搬送ベルト152 を駆
動プーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ1
55 に走行可能に巻き掛けた構成でもよい。
【0094】また、上記いずれの実施の形態において
も、葉菜類用コンベヤは、葉菜類収穫機が備える複条搬
送手段87、単条搬送手段89である構成として説明した
が、図示しないが、例えば、収穫機以外の葉菜類Aを搬
送する各種の装置にも適用できる。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、当接突部
によって葉菜類の搬送経路間隙からの落下防止を図りつ
つ、対向搬送ベルトが所定方向への走行により葉菜類を
載置状態で搬送経路間隙に沿って搬送するので、従来の
構成に比べて、搬送途中で葉菜類に無理な力が作用する
ことがなく、葉菜類の損傷を防止できる。
【0096】また、当接突部は、対向搬送ベルトの走行
により搬送終端位置に到達したときに、弾性変形に基づ
いて対向搬送ベルトの表面からの突出量が減少するの
で、葉離れが良くなり、葉菜類の損傷を防止しつつ、葉
菜類をスムーズに搬出できる。
【0097】請求項2記載の発明によれば、シート片部
材にて形成した当接突部が、搬送始端位置および搬送終
端位置では扁平状になり、搬送始端位置および搬送終端
位置以外の位置では円弧状になるので、葉菜類の搬送経
路間隙からの落下を効果的に防止しつつ、葉菜類を確実
にスムーズに搬出できる。
【0098】請求項3記載の発明によれば、根部切断装
置にて葉菜類の根部を切断でき、この根部切断装置で根
部を切断した葉菜類を搬送装置にて葉菜類の損傷を防止
しつつ、葉菜類を収容部にスムーズに搬出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の葉菜類収穫機の一実施の形態を示す平
面図である。
【図2】同上葉菜類収穫機の一部を省略した平面図であ
る。
【図3】同上葉菜類収穫機の一部を拡大した平面図であ
る。
【図4】同上葉菜類収穫機の側面図である。
【図5】同上葉菜類収穫機の一部を拡大した側面図であ
る。
【図6】同上葉菜類収穫機の一部を拡大した側面図であ
る。
【図7】(a)が同上葉菜類収穫機の搬送装置の対向搬
送ベルトの平面図で、(b)がその平面図の一部拡大図
である。
【図8】同上葉菜類収穫機の搬送装置の合流部の平面図
である。
【図9】同上搬送装置の図8における矢印の方向に見た
側面図である。
【図10】同上葉菜類収穫機の案内装置で案内中の葉菜
類を示す図である。
【図11】同上葉菜類収穫機の搬送装置の複条搬送手段
で搬送中の葉菜類を示す図である。
【図12】同上葉菜類収穫機の搬送装置の単条搬送手段
で搬送中の葉菜類を示す図である。
【図13】同上葉菜類収穫機の搬送装置の第2の搬送部
にて搬送中の葉菜類を示す図である。
【図14】同上搬送装置の単条搬送手段の変形例の平面
図である。
【図15】同上単条搬送手段で搬送中の葉菜類を示す図
である。
【符号の説明】
7 根部切断装置 8a,8b 搬送装置 9 案内装置 10 収容部 85,86,88 搬送経路間隙 87 葉菜類用コンベヤである複条搬送手段 89 葉菜類用コンベヤである単条搬送手段 91,101a,101b,151a,151b, 対向搬送ベルト 95,106 当接突部 A 葉菜類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸谷 貴之 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松 山株式会社内 (72)発明者 伊藤 岳彦 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松 山株式会社内 Fターム(参考) 2B075 AA10 GA01 GA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路間隙を介して互いに離間対向し
    た位置に走行可能に設けられ、所定方向への走行により
    葉菜類を載置状態で前記搬送経路間隙に沿って搬送する
    対をなす無端形状の対向搬送ベルトと、 これらの対向搬送ベルトの少なくともいずれか一方の表
    面に弾性変形可能に突出形成され、葉菜類の前記搬送経
    路間隙からの落下を防止する当接突部とを具備し、 前記当接突部は、前記対向搬送ベルトの走行により搬送
    終端位置に到達したときに、弾性変形に基づいて前記対
    向搬送ベルトの表面からの突出量が減少することを特徴
    とする葉菜類用コンベヤ。
  2. 【請求項2】 当接突部は、可撓性を有するシート片部
    材にて形成され、搬送始端位置および搬送終端位置では
    扁平状になり、搬送始端位置および搬送終端位置以外の
    位置では円弧状になることを特徴とする請求項1記載の
    葉菜類用コンベヤ。
  3. 【請求項3】 葉菜類の根部を切断する根部切断装置
    と、 この根部切断装置にて根部の切断された葉菜類を搬送す
    る請求項1または2記載の葉菜類用コンベヤを有する搬
    送装置と、 この搬送装置から搬出される葉菜類を収容する収容部と
    を具備したことを特徴とする葉菜類収穫機。
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JP2011010619A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 軟弱野菜収穫機
JP2011193747A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 軟弱野菜収穫機
CN105409437A (zh) * 2015-12-10 2016-03-23 山东农业大学 一种绿叶菜整株连续采收装置及采收方法

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