JP2011160611A - 電線用保護部材及びその製造方法 - Google Patents

電線用保護部材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不織布を用いて電線を保護する際に、電線を部分的に容易に曲げ変形させることができるようにすること。
【解決手段】電線束12を覆って保護する電線用保護部材20であって、不織布がホットプレスされることにより形成され、保護対象となる電線束12の延在方向に沿って経路規制部分22と経路規制部分22よりも曲げ容易な曲げ許容部分24とを有している。経路規制部分22と曲げ許容部分24とは、例えば、圧縮度合等を異ならせて不織布をホットプレスすることにより作分けることができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両等に設けられる電線を保護する技術に関する。
ワイヤーハーネスを保護するプロテクタに関する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1では、フラット回路体が不織布の熱可塑性樹脂材料からなる2枚の被覆体で挟まれている。そして、それらの被覆体をプレス成形することにより、被覆体をフラット回路体に密着させると共に2枚の被覆体が接する箇所を溶着させることで、フラット回路体を保護するプロテクタが形成されている。
特開2003−197038号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、不織布の熱可塑性樹脂材料からなる2枚の被覆体全体がプレス成形されるため、ワイヤーハーネスのうちプロテクタによって保護される部分全体がプレス成形時の形態に保たれてしまう。このため、ワイヤーハーネスを、ワイヤーハーネスの組付先のスペース等に応じて自由に変形させることが困難となる。
そこで、本発明は、不織布を用いて電線を保護する際に、電線を部分的に容易に曲げ変形させることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、電線を覆って保護する電線用保護部材であって、不織布がホットプレスされることにより形成され、保護対象となる前記電線の延在方向に沿って経路規制部分と前記経路規制部分よりも曲げ容易な曲げ許容部分とを有している。
第2の態様は、第1の態様に係る電線用保護部材であって、前記電線を覆った状態で前記不織布がホットプレスされる態様で前記電線に密着している。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る電線用保護部材であって、前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とは、圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせて前記不織布をホットプレスすることにより形成されている。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る電線用保護部材であって、前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とは、それぞれ異なるかさ密度を有する不織布部分をホットプレスすることにより形成されている。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか一つの態様に係る電線用保護部材であって、前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とは、それぞれ異なる不織布材質で形成された不織布部分をホットプレスすることにより形成されている。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか一つの態様に係る電線用保護部材であって、2つの前記経路規制部分の間に、前記曲げ許容部分が設けられている。
第7の態様は、電線を覆って保護する電線用保護部材の製造方法であって、(a)不織布をホットプレスすることにより、経路規制可能な経路規制部分を形成する工程と、(b)保護対象となる前記電線の延在方向に沿って前記経路規制部分とは異なる部分で、不織布をホットプレスすることにより、前記経路規制部分よりも曲げ容易な曲げ許容部分を形成する工程とを備える。
第8の態様は、第7の態様に係る電線用保護部材の製造方法であって、前記工程(a)及び前記工程(b)は、不織布により前記電線を覆った状態で行われる。
第9の態様は、第7又は第8の態様に係る電線用保護部材の製造方法であって、前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とで、圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせて前記不織布をホットプレスする。
第10の態様は、第7〜第9のいずれか一つの態様に係る電線用保護部材の製造方法であって、前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とで、前記不織布として、前記経路規制部分に対応する部分と前記曲げ許容部分に対応する部分とで、異なるかさ密度を有するものを用いる。
第11の態様は、第9〜第10のいずれか一つの態様に係る電線用保護部材の製造方法であって、前記不織布として、前記経路規制部分に対応する部分と前記曲げ許容部分に対応する部分とで、異なる不織布材質で形成されたものを用いる。
第1の態様に係る電線用保護部材によると、不織布がホットプレスされることにより形成され、保護対象となる前記電線の延在方向に沿って経路規制部分と前記経路規制部分よりも曲げ容易な曲げ許容部分とを有しているため、不織布を用いて電線を保護する際に、曲げ許容部分で電線を部分的に容易に曲げ変形させることができる。
第2の態様によると、前記電線を覆った状態で前記不織布がホットプレスされる態様で前記電線に密着しているため、電線用保護部材をよりしっかりと電線に固定することができる。
第3の態様によると、ホットプレスする際の圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせることで、経路規制部分と曲げ許容部分を形成することができる。
第4の態様によると、不織布のかさ密度を異ならせることで、経路規制部分と曲げ許容部分とを形成することができる。
第5の態様によると、不織布材質を異ならせることで、経路規制部分と曲げ許容部分とを形成することができる。
第6の態様によると、2つの前記経路規制部分の間に前記曲げ許容部分が設けられているため、保護部材をしっかりと電線に取付固定できる。
第7の態様によると、保護対象となる前記電線の延在方向に沿って経路規制部分と前記経路規制部分よりも曲げ容易な曲げ許容部分とが形成されるため、不織布を用いて電線を保護する際に、曲げ許容部分で電線を部分的に容易に曲げ変形させることができる。
第8の態様によると、前記電線を覆った状態で前記不織布がホットプレスされる態様で前記電線に密着しているため、電線用保護部材をよりしっかりと電線に固定することができる。
第9の態様によると、前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とで、圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせて前記不織布をホットプレスすることにより、経路規制部分と曲げ許容部分を形成することができる。
第10の態様によると、不織布のかさ密度を異ならせることで、経路規制部分と曲げ許容部分とを形成することができる。
第11の態様によると、不織布材質を異ならせることで、経路規制部分と曲げ許容部分とを形成することができる。
実施形態に係る電線用保護部材を示す概略斜視図である。 同上の電線用保護部材の使用状態を示す概略図である。 他の例に係る電線用保護部材を示す概略斜視図である。 電線用保護部材を製造するためのホットプレス用成形型の例を示す概略斜視図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 他の例に係るホットプレス用成形型を示す概略斜視図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 電線用保護部材の製造工程の他の例を示す説明図である。
<電線用保護部材>
以下、実施形態に係る電線用保護部材について説明する。図1は電線用保護部材20を示す概略斜視図であり、図2は電線用保護部材20の使用状態を示す概略図である。
この電線用保護部材20は、電線10を覆って保護するための部材として用いられる。電線10としては、車両等において各種電気機器間を相互接続するワイヤーハーネスを構成するものが想定される。本電線用保護部材20による保護対象となる電線10は、1本であってもよいし、複数本であってもよい。ここでは、複数の電線10が束ねられた電線束12が保護対象である例で説明する。
この電線用保護部材20は、不織布をホットプレスすることにより形成されている。
不織布としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能な不織布を用いることができる。かかる不織布として、絡み合う基本繊維と接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。そして、不織布を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱することで、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染みこむ。この後、不織布が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織布が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持されるようになる。
接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
上記基本繊維としては、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得ればよく、樹脂繊維の他、各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。基本繊維と接着樹脂の組合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織布を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織布が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、不織布は硬くなって加熱時の成形形状を維持する。
また、ホットプレスとは、加工対象物である不織布を金型間に挟込み、加熱状態で金型に圧を加えて不織布を成型加工することをいう。本実施形態に係る電線用保護部材を製造するのに適したホットプレス加工の例については後にさらに詳述する。
この電線用保護部材20は、電線束12を被覆可能な形状を有している。ここでは、電線用保護部材20は、不織布が電線束12の長手方向の一部を覆った状態でホットプレスされることにより形成されている。なお、電線用保護部材は、電線の長手方向略全体部分を覆っていてもよい。
ここでは、2枚の不織布で電線束12を挟込んだ状態で、当該不織布をホットプレスすることより電線用保護部材20が形成されている。このため、電線用保護部材20の内周面は、電線束12を覆った状態で不織布がホットプレスされる態様で電線束12に密着している。また、電線束12の両側部では、2枚の不織布の端縁部同士がホットプレスの加熱及び圧縮作用によって相互接合され、接合端縁部21が形成されている。接合端縁部21は、電線用保護部材20が電線束12を覆った状態を維持する役割を果す。
もっとも、一枚の不織布によって電線束12を覆うようにしてホットプレスすることにより電線用保護部材を形成してもよい。また、電線用保護部材は、電線とは独立して、不織布をホットプレスすることにより形成されてもよい。この場合、不織布をホットプレス加工することにより、電線用保護部材を、電線を後から覆うことが容易な略半円筒状等に加工するとよい。そして、この電線用保護部材内に電線を収容配置して、テープ等で固定するようにしてもよい。
また、ここでは、電線用保護部材20は、電線束12の延在方向に対して略直交する面において、断面矩形状に形成されている。電線用保護部材は、断面円形状、断面三角形状或は断面六角形状等の多角形状であってもよい。また、電線束の長手方向に沿って異なる断面形状であってもよい。
また、電線用保護部材20は、保護対象となる電線束12の延在方向に沿って経路規制部分22と、曲げ許容部分24とを有している。
経路規制部分22は、電線10を一定形状に維持できる程度の硬さを有している。また、曲げ許容部分24は、経路規制部分22よりも曲げ容易な部分であり、電線10を比較的容易に曲げ得る程度の硬さを有している。つまり、曲げ許容部分24は、経路規制部分22よりも、比較的小さい力で曲げられる。
また、ここでは、一つの曲げ許容部分24を挟むようにして2つの経路規制部分22が形成されている。このため、電線束12のうち経路規制対象となる2つの部分間で、電線束12を曲げて配設することができるようになっている(図2参照)。
もっとも、電線用保護部材は、少なくとも一つの経路規制部分と少なくとも一つの曲げ許容部分とを有していればよい。例えば、複数の経路規制部分と複数の曲げ許容部分とが電線の延在方向に沿って交互に形成されていてもよい。また、経路規制部分と曲げ許容部分とは、明確な線状境界で区別される必要はなく、経路規制部分と曲げ許容部分との間で曲げ容易性が連続的に或は段階的に変る構成であってもよい。つまり、経路規制部分と曲げ許容部分とを有する電線用保護部材とは、電線の延在方向に沿って曲げ容易性が変る特性を有することを意味している。
また、ここでは、経路規制部分22は直線状に延びる形状とされ、電線束12が直線状に維持される構成とされている。
もっとも、経路規制部分22は、必ずしも直線状である必要はなく、弧状に或は角度をなして曲っており、電線束12を弧状或は角度をなすように曲げた形態で経路規制するものであってもよい。
上記電線用保護部材20によって保護された電線束12を車両等に敷設する際には、曲げ許容部分24で電線束12を曲げることにより、車両のボディ及び車両搭載部品等の間の設置スペースSに沿って電線束12を配設することができる(図2参照)。この状態では、電線束12のうち電線用保護部材20によって覆われた部分は、当該電線用保護部材20によって他の部分との接触が抑制されるように保護されている。また、電線束12のうち経路規制部分22で覆われた部分は、その経路規制部分22の形態に応じて一定形態に維持されている。
このように構成された電線用保護部材20によると、不織布を用いて電線束12及びそれを構成する電線10を保護する際に、当該電線束12を曲げ許容部分24で容易に曲げ変形させることができる。これにより、電線束12を含むワイヤーハーネス等の敷設作業を容易に行うことができる。
また、電線束12のうち経路規制部分22で覆った部分については、一定形態に維持することができ、その部分の揺れ及び振動、さらには、揺れ、振動等に起因する他の部分との接触を抑制することができる。
さらに、不織布は、電線束12を覆った状態でホットプレスされているため、ホットプレス加工後の不織布は電線束12の外周面によく密着している。これにより、電線用保護部材20を電線束12にしっかりと固定でき、電線用保護部材20の位置ずれ等を抑制できる。また、電線用保護部材20と電線束12との隙間を抑制することができるため、電線用保護部材20と電線束12との間の接触音等を抑制することもできる。
また、2つの経路規制部分22の間に、曲げ許容部分24が設けられているため、電線用保護部材20を経路規制部分22によってしっかりと電線束12に取付固定でき、かつ、その間で電線束12の曲げを容易にすることができる。
<経路規制部分と曲げ許容部分との作分け技術について>
不織布をホットプレスすることにより、比較的曲げ困難な経路規制部分22と、比較的曲げ容易な曲げ許容部分24とに作分ける技術について説明する。
例えば、次の3つの類型によって経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けることができる。
第1の類型は、不織布をホットプレスする際の圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせることにより、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける技術である。
ホットプレスする際の圧縮度合は、例えば、電線の延在方向に対して略直交する面において、ホットプレス前の不織布の断面積に対するホットプレス後の不織布の断面積の比率によって評価することができる。不織布をホットプレスする際の圧縮度合が大きければ、基本繊維がより密に絡まると共に接着樹脂が不織布の内部迄よく融けて基本繊維をより強固に結合するため、ホットプレス後の不織布はより硬くなる。一方、不織布をホットプレスする際の圧縮度合が小さければ、基本繊維は比較的粗な状態に維持されると共に接着樹脂はあまり融けないため、基本繊維同士の結合強度は弱い。このため、不織布は、電線束12を覆う形態を維持できる程度には加工されるものの、曲げ容易な程度の柔軟性を得ることができる。このため、不織布のうち相対的に大きい圧縮度合でホットプレスした部分を経路規制部分22とし、相対的に小さい圧縮度合でホットプレスした部分を曲げ許容部分24とすることができる。
圧縮度合を変えて経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けた場合、通常、経路規制部分22と曲げ許容部分24とで、電線束12周りでの平均密度(電線用保護部材20の外周周りと厚み方向(電線束12に密着する内面と外周面との間の厚み方向)において平均化した密度)が異なる。
また、不織布をホットプレスする際の加熱温度が高ければ、接着樹脂は内部迄よく溶けて基本繊維をより強固に結合するため、ホットプレス後の不織布はより硬くなる。一方、不織布をホットプレスする際の加熱温度が小さければ、接着樹脂はあまり溶けないため基本繊維同士の結合強度は弱く、比較的柔軟に保たれる。このため、不織布のうち相対的に高い加熱温度でホットプレスした部分を経路規制部分22とし、相対的に低い加熱温度でホットプレスした部分を曲げ許容部分24とすることができる。
また、不織布をホットプレスする際の加熱時間が長ければ、接着樹脂は内部迄よく溶けて基本繊維をより強固に結合するため、ホットプレス後の不織布はより硬くなる。一方、不織布をホットプレスする際の加熱時間が短ければ、接着樹脂はあまり溶けないため基本繊維同士の結合強度は弱く、比較的柔軟に保たれる。このため、不織布のうち相対的に長い加熱時間でホットプレスした部分を経路規制部分22とし、相対的に短い加熱時間でホットプレスした部分を曲げ許容部分24とすることができる。
もちろん、これらの圧縮度合、加熱温度、加熱時間を2つ以上組合わせて、経路規制部分と曲げ許容部分とを作分けてもよい。
この第1の類型によると、ホットプレスする際の圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせることで、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを形成することができる。これにより、例えば、面方向に沿って一様な特性(厚み、不織布材質等)を有する不織布を用いて、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを容易に作分けることができる。もっとも、各部分で別々の特性を有する不織布を用いて、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを形成してもよい。例えば、経路規制部分22に対応する部分で不織布の厚みを比較的厚くすると共に、曲げ許容部分24に対応する部分で不織布の厚みを比較的薄くしておく等してもよい。
第2の類型は、それぞれ異なるかさ密度を有する不織布部分をホットプレスすることにより、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける技術である。
かさ密度とは、ホットプレスされる前の非圧縮状態での不織布の単位体積あたりの質量である。異なるかさ密度を持つ不織布部分を、略同条件でホットプレスすれば、かさ密度が大きい部分は基本繊維がより密に相互接着された状態で硬化し、かさ密度が小さい部分は基本繊維がより粗に相互接着された状態で固化する。このため、かさ密度が相対的に大きい不織布部分をホットプレスして経路規制部分22とし、かさ密度が相対的に小さい不織布部分をホットプレスして曲げ許容部分24とすることができる。
この場合、一枚の不織布中にかさ密度が異なる部分を領域に分けて混在させたものを用いてもよいし、または、かさ密度が相対的に大きい不織布とかさ密度が相対的に小さい不織布との2種類の不織布を用いてもよい。
この第2の類型によると、不織布のかさ密度を異ならせることで、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けることができる。この場合、例えば、両部分間を同じ条件でホットプレス加工することができるというメリットがある。
第3の類型は、それぞれ異なる不織布材質で形成された不織布部分をホットプレスすることにより、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける技術である。
不織布材質とは、本電線用保護部材20の材料となる不織布としての材質をいい、不織布材質が異なる場合とは、基本繊維及び接着樹脂の少なくとも一方の材料が異なる場合、接着樹脂の混入量、有無等が異なる場合等を含む。
不織布材質が異なれば、通常、ホットプレス後の曲げ容易性は異なると考えられる。つまり、基本繊維及び接着樹脂の強度に応じて、不織布をホットプレスした後の曲げ容易性は異なる。また、接着樹脂の融点、含有量等を変更すると、ホットプレスした後の基本繊維同士の接合度合が異なるため、曲げ容易性は異なると考えられる。また、接着樹脂の有無によっても、曲げ容易性は異なる。そこで、経路規制部分22を形成するための不織布として、比較的強度が強い基本繊維或は接着樹脂を含むもの、融点が低い接着樹脂を含むもの、接着樹脂の含有量が多いもの等を用い、曲げ許容部分24を形成するための不織布として、比較的強度が低い基本繊維或は接着樹脂を含むもの、融点が高い接着樹脂を含むもの、接着樹脂の含有量が少ない等を用いることで、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けるとよい。
この場合、一枚の不織布中に不織布材質が異なる部分を領域に分けて作分けたものを用いてもよいし、または、不織布材質が異なる2種類の不織布を用いてもよい。
この第3の類型によると、不織布材質を異ならせることで、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けることができる。この場合、例えば、上記ホットプレスの条件が同じであっても経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けることができるというメリットがある。
なお、上記第1〜第3の類型は、それぞれの類型のみで不織布をホットプレスする際に適用されてもよいし、2つ以上組合わされて不織布をホットプレスする際に適用されてもよい。
ここで、ホットプレス後の電線用保護部材20の形状について説明しておく。
通常、面方向に一様な特性(特に厚み)を有する不織布を用いると共に、圧縮度合を変更して経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分けた場合、図1及び図2に示すように、経路規制部分22は所定のプレス形状に倣うように成形される一方、曲げ許容部分24については圧縮力が弱いため膨らんだ形状になり得る。
一方、同圧縮度合の条件で、加熱温度或は加熱時間を変更して曲げ容易性を変化させた場合、図3に示す電線用保護部材120のように、経路規制部分122及び曲げ許容部分124の双方は所定のプレス形状に倣うように成形され、電線束12の延在方向に沿って略同断面形状となる。第2及び第3の類型の場合も同様である。
もっとも、電線用保護部材20、120は、その製造方法或は製造後の外形的形状に拘らず、完成形態において、結果的に、曲げ許容部分24、124が、経路規制部分22、122よりも曲げ容易であればよい。
<電線用保護部材の製造方法>
電線用保護部材20の製造方法に係る実施形態について説明する。
上記電線用保護部材20は、不織布をホットプレスすることにより経路規制部分22を形成する工程(a)と、他の部分で不織布をホットプレスすることにより経路規制部分22を形成する工程(b)とを備える製造方法により製造することができる。
ここでは、主として工程(a)と工程(b)とを同時に行う場合で説明するが、工程(a)と工程(b)とをいずれか先にして順次行うようにしてもよい。工程(a)と工程(b)とを順次行う場合、経路規制部分22と曲げ許容部分24とで共通する金型を用いてもよいし、別々の金型を用いてもよい。
図4は電線用保護部材20を製造するためのホットプレス用成形型の例を示す概略斜視図である。このホットプレス用成形型40は、下型42と、下型用保持具50と、上型60とを有している。
下型42は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(上面)に下型面44が形成されている。下型面44は、概略的には、上方及び両端部に開口するV字状溝部分45と当該V字状溝部分の両側縁部に設けられた側縁加圧面46とを有している。下型面44のうちその延在方向両端部は経路規制部分22を形成するための経路規制部分形成面44aに形成され、下型面44のうちその延在方向中間部は曲げ許容部分24を形成するための曲げ許容部分形成面44bに形成されている。曲げ許容部分形成面44bは、経路規制部分形成面44aよりも凹んでおり、経路規制部分形成面44aは不織布をより高い圧縮程度で圧縮でき、曲げ許容部分形成面44bは不織布をより低い圧縮程度で圧縮できるようになっている。
また、下型用保持具50は、熱伝導性に優れた金属板等により形成され、上記下型面44と同じ凹凸形状に形成されている。この下型用保持具50は、上記下型面44上に着脱可能に被せられ、不織布をホットプレスする際の下方部分を形作る部分として機能する。この下型用保持具50は、不織布及び電線束12のセット作業と、下型42からホットプレス後の電線用保護部材20を取出す作業とを容易に行うためのものである。本下型保持具50は必須ではなく、省略されてもよい。なお、下型用保持具50を用いる本形態では、下型用保持具50の上面は、電線用保護部材20の形状をより直接的に形作る型面として機能する。このため、下型用保持具50の上面も下型面44fという。
上型60は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(下面)に上型面64が形成されている。上型面64は、上記下型面44(下型面44f)と同形状を有しており、当該下型面44(下型面44f)に対して近接対向配置されることにより、上型面64と下型面44(下型面44f)との間で、電線用保護部材20が形成される。
なお、上記下型42及び上型60には、加熱装置としてのヒータ70が設けられる(図5等参照)。ヒータ70は、下型面44(下型面44f)及び上型面64を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱するものである。本ヒータ70は、下型42及び上型60内に埋設されたものであってもよいし、下型42及び上型60の外面に熱伝達可能な態様で取付けられたものであってもよい。
このホットプレス用成形型40を用いた電線用保護部材20の製造方法を説明する。
まず、図5に示すように、下型42の下型面44(下型面44f)上に、不織布80と電線束12と不織布80とが配設された状態とする。より具体的には、下型42上に下型用保持具50が被せられ、下型面44(下型面44f)上に一枚の不織布80が配設されている。不織布80は下型面44(下型面44f)の略全体に亘って配設可能な長方形状シート状に形成されている。この不織布80の幅方向中央部上に、下型面44(下型面44f)のV字状溝部分の延在方向に沿って電線束12が載置され、さらに、それらの上に他の一枚の不織布80が重ね合せられるように配設されている。つまり、2枚の不織布80の間に電線束12が挟まれた状態で、それらが下型面44(下型面44f)上に配設されている。
なお、下型用保持具50上に不織布80と電線束12と不織布80とを配設した後、下型用保持具50を下型42上にセットするとよい。
この後、下型42及び上型60を加熱した状態で、下型42及び上型60を近接移動させ、両者間に圧を加える。すると、図6に示すように、経路規制部分形成面44aでは不織布80が比較的高い圧縮程度で圧縮される。これにより、電線束12を一定経路に維持し得る程度に曲げ困難な経路規制部分22が形成される。また、図7に示すように、曲げ許容部分形成面44bでは、不織布80が比較的低い圧縮程度で圧縮される。これにより、上記経路規制部分22よりも曲げ容易な曲げ許容部分24が形成される。なお、経路規制部分22及び曲げ許容部分24の双方で、電線束12の両側方では、側縁加圧面46により一対の不織布80の側縁部が加圧接合され、接合端縁部21が形成されている。
この後、下型42及び上型60を離間移動させ、両者間からホットプレスされた電線用保護部材20を取出すと、電線用保護部材20が得られる。ホットプレス後の冷却は、下型42と上型60との間に存在する状態で行われてもよいし、それらの間から取出された状態で行われてもよい。後者の場合、下型42から下型用保持具50を取外した状態で、電線用保護部材20の冷却を行うとよい。
上記ホットプレス用成形型40では、凹型と凹型との組合わせによって電線用保護部材20を形成しているが必ずしもその必要はない。
例えば、図8に示すホットプレス用成形型240は、下型242と、下型用保持具250と、上型260とを有している。
下型242は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(上面)に下型面244が形成されている。下型面244は、概略的には、上方及び両端部に開口する断面略矩形溝状に形成されている。下型面244のうちその延在方向両端部は経路規制部分22を形成するための経路規制部分形成面244aに形成され、下型面244のうちその延在方向中間部は曲げ許容部分24を形成するための曲げ許容部分形成面244bに形成されている。曲げ許容部分形成面244bは、経路規制部分形成面244aよりも凹んでおり、上記ホットプレス用成形型40の場合と同様に、経路規制部分形成面244aは不織布をより高い圧縮程度で圧縮でき、曲げ許容部分形成面244bは不織布をより低い圧縮程度で圧縮できるようになっている。
また、下型用保持具250は、熱伝導性に優れた金属板等により形成され、上記下型面244と同じ凹凸形状に形成されている。この下型用保持具250は、下型面244上に着脱可能に被せられるものであり、上記下型用保持具50と同様の機能及び役割を有している。本変形例でも、下型用保持具250の内面をも下型面244aという。
上型260は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(下面)に凸部262が形成され、その下面が上型面264に形成されている。上型面264は、下型面244(下型面244a)の上方開口を閉塞可能な矩形状に形成されており、当該下型面244(下型面244a)内に配置されることにより、上型面264と下型面244(下型面244a)との間で、断面矩形状の電線用保護部材20を形成する。なお、この上型面264のうち曲げ許容部分24と対応する部分は、他の部分よりも凹んでいる。
なお、これらの下型242及び上型260にも上記と同様のヒータ70が設けられる。
このホットプレス用成形型240を用いた電線用保護部材20の製造方法を説明する。
まず、図9に示すように、下型242の下型面244(下型面244a)内に、不織布280によって包込まれた電線束12を配設した状態とする。より具体的には、下型面244(下型面244a)の内周底面及び両側面に沿って一枚の不織布280が配設され、その不織布280内に電線束12が包込まれている。不織布280は、電線束12を包込み可能な幅を有する矩形状に形成されている。不織布280の両側部は、下型面244(下型面244a)の上方開口側で相互接触している。なお、下型用保持具250内に不織布280と電線束12とを配設した後、下型用保持具250を下型242上にセットするとよい。
この後、下型242及び上型260を加熱した状態で、上型260の上型面264を下型面244(下型面244a)内に近接移動させ、両者間に圧を加える。すると、図10に示すように、電線束12を覆った状態で不織布280が圧縮され、断面略矩形状の電線用保護部材20に成形される。この際、上記の場合と同様に、経路規制部分形成面244aでは不織布280が比較的高い圧縮程度で圧縮され、経路規制部分22が形成される。また、曲げ許容部分形成面244bでは、不織布80が比較的低い圧縮程度で圧縮され、曲げ許容部分24が形成される。なお、経路規制部分22及び曲げ許容部分24の双方において、電線束12よりも上型面264側の部分で不織布280が圧縮されて不織布280の両側縁部が加圧接合されている。
この後、下型242及び上型260を離間移動させ、上記と同様に、電線用保護部材20を取出すことができる。
なお、上記ホットプレス用成形型40、240は、圧縮度合を変更することで、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける例である。
その他の場合は、下記のようにすればよい。
まず、加熱温度を変更することで経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける場合には、金型の加熱温度を、経路規制部分22の対応部分と曲げ許容部分24の対応部分とで、分割して温度制御するようにするとよい。この場合、下型面及び上型面は、電線束12の長手方向において凹まない平坦な面としてもよい。
また、プレス時間を変えることで経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける場合には、それぞれ別々の金型で加工すればよい。
さらに、上記第2又は第3の類型のように、かさ密度或は不織布材質を異ならせることで、経路規制部分22と曲げ許容部分24とを作分ける場合には、図11に示すようにすればよい。
すなわち、下型面の両端部に経路規制部分22形成用の不織布380を配設し、下型面の中間部に曲げ許容部分24形成用の不織布381を配設する。この際、不織布380と不織布381とが部分的に重なるようにする。この状態で、ホットプレス加工すると、電線用保護部材20が形成される。また、不織布380と不織布381とが部分的に重なった状態でホットプレスされているため、経路規制部分22と曲げ許容部分24とは一体的に接合された状態になる。
10 電線
12 電線束
20、120 電線用保護部材
22、122 経路規制部分
24、124 曲げ許容部分
40、240 ホットプレス用成形型
42、242 下型
44、244 下型面
44a、244a 経路規制部分形成面
44b、244b 曲げ許容部分形成面
60、260 上型
64、264 上型面
80、280、380、381 不織布

Claims (11)

  1. 電線を覆って保護する電線用保護部材であって、
    不織布がホットプレスされることにより形成され、保護対象となる前記電線の延在方向に沿って経路規制部分と前記経路規制部分よりも曲げ容易な曲げ許容部分とを有している、電線用保護部材。
  2. 請求項1記載の電線用保護部材であって、
    前記電線を覆った状態で前記不織布がホットプレスされる態様で前記電線に密着している、電線用保護部材。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電線用保護部材であって、
    前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とは、圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせて前記不織布をホットプレスすることにより形成されている、電線用保護部材。
  4. 請求項1〜請求項3記載のいずれか1項に記載の電線用保護部材であって、
    前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とは、それぞれ異なるかさ密度を有する不織布部分をホットプレスすることにより形成されている、電線用保護部材。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電線用保護部材であって、
    前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とは、それぞれ異なる不織布材質で形成された不織布部分をホットプレスすることにより形成されている、電線用保護部材。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電線用保護部材であって、
    2つの前記経路規制部分の間に、前記曲げ許容部分が設けられている、電線用保護部材。
  7. 電線を覆って保護する電線用保護部材の製造方法であって、
    (a)不織布をホットプレスすることにより、経路規制可能な経路規制部分を形成する工程と、
    (b)保護対象となる前記電線の延在方向に沿って前記経路規制部分とは異なる部分で、不織布をホットプレスすることにより、前記経路規制部分よりも曲げ容易な曲げ許容部分を形成する工程と、
    を備える電線用保護部材の製造方法。
  8. 請求項7記載の電線用保護部材の製造方法であって、
    前記工程(a)及び前記工程(b)は、不織布により前記電線を覆った状態で行われる、電線用保護部材の製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8記載の電線用保護部材の製造方法であって、
    前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とで、圧縮度合、加熱温度及びプレス時間のうち少なくとも一つを異ならせて前記不織布をホットプレスする、電線用保護部材の製造方法。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の電線用保護部材の製造方法であって、
    前記経路規制部分と前記曲げ許容部分とで、前記不織布として、前記経路規制部分に対応する部分と前記曲げ許容部分に対応する部分とで、異なるかさ密度を有するものを用いる、電線用保護部材の製造方法。
  11. 請求項7〜請求項10のいずれか1項に記載の電線用保護部材の製造方法であって、
    前記不織布として、前記経路規制部分に対応する部分と前記曲げ許容部分に対応する部分とで、異なる不織布材質で形成されたものを用いる、電線用保護部材の製造方法。
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