JP2011159220A - 自走式農作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に調整のできるリンク機構を備える自走式農作業車両を提供する。
【解決手段】運転者が運転中に足を載置する運転席フロア(フロア)26と、運転席フロア26を下方より支持するシャーシ(車体フレーム)14と、シャーシ14下方に配置され、走行状態の変更を行うブレーキ機構(作動部)Bと、運転席27の前面に備え、ブレーキ機構Bを運転席27より操作可能とする左ブレーキペダル(作動部)24Aと、左ブレーキペダル24Aとブレーキ機構Bとの間を連結するリンク機構とを備えるトラクタ(自走式農作業車両)10であって、リンク機構は、運転席27の前面および、シャーシ14下方に連続的に配置されるとともに、リンク機構自身を長手方向に伸縮可能とするブレーキターンバックル(調節部材)T1、ブレーキターンバックルナット(調節部材)T2を備えるトラクタ10において、ブレーキターンバックルナット(調節部材)T2が運転席フロア26上方に露出して配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転者が運転中に足を載置するフロアと、フロアを下方より支持する車体フレームと、車体フレーム下方に配置され、走行状態の変更を行う作動部と、運転席の前面に備え、作動部を運転席より操作可能とする操作部と、操作部と作動部との間を連結するリンク機構とを備え、リンク機構が、運転席の前面および、車体フレーム下方に連続的に配置されるとともに、リンク機構自身を長手方向に伸縮可能とする調節部材を備える自走式農作業車両に関する。
従来、トラクタ(自走式農作業車両)のブレーキ機構は、ブレーキペダル、そのブレーキペダルのアーム部の基端に連結されたリンク機構、リンク機構の先端に連結された制動装置などから構成されている。ブレーキペダルは、ペダル部が運転席のフロアから突出して設けられ、アーム部の基端側はダッシュボード内に配置されている。リンク機構は、ダッシュボード下部から運転席フロアの下に設けられる。そして、リンク機構には、リンク機構を長手方向に長さ調整をする(いわゆるブレーキペダルの遊びを調節する)ターンバックル(調節部材)を備える。ターンバックルは、パイプの裏面に形成された雌ネジと、ロッドの表面に形成された雄ネジとで構成され、後者を前者に螺合させて長さを調整するものである。
特開2008−174064号公報
このような構成のブレーキ機構において、点検・整備などの際にブレーキペダルの遊びを調整する場合は、整備者は、運転席フロアの下面側、すなわち、トラクタの車体の下面側からリンク機構のターンバックルを調整する必要があった。このため、整備者は、トラクタの下にもぐったり、トラクタを昇降機によって上昇させるなどして作業を行わなければならず、整備作業が大がかりとなり、また、時間がかかるという問題があった。そこでこの発明の目的は、容易に調整のできるリンク機構を備える自走式農作業車両を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、運転者が運転中に足を載置するフロアと、該フロアを下方より支持する車体フレームと、該車体フレーム下方に配置され、走行状態の変更を行う作動部と、運転席の前面に備え、前記作動部を前記運転席より操作可能とする操作部と、該操作部と前記作動部との間を連結するリンク機構とを備える自走式農作業車両であって、
前記リンク機構は、前記運転席の前面および、前記車体フレーム下方に連続的に配置されるとともに、前記リンク機構自身を長手方向に伸縮可能とする調節部材を備える自走式農作業車両において、
前記調節部材が前記フロア上方に露出して配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自走式農作業車両において、前記調節部材がダッシュボードの外側下方に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の自走式農作業車両において、前記作動部は、クラッチ作動部またはブレーキ作動部であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、運転者が運転中に足を載置するフロアと、そのフロアを下方より支持する車体フレームと、その車体フレーム下方に配置され、走行状態の変更を行う作動部と、運転席の前面に備え、作動部を運転席より操作可能とする操作部と、その操作部と作動部との間を連結するリンク機構とを備える自走式農作業車両であって、リンク機構は、運転席の前面および、車体フレーム下方に連続的に配置されるとともに、リンク機構自身を長手方向に伸縮可能とする調節部材を備える自走式車両において、調節部材がフロア上方に露出して配置されるので、点検・整備などの際にたとえばブレーキペダルやクラッチペダルの遊びを調整する場合は、これまでのように、自走式農作業車両を昇降機によって上昇させるなどして車両の下面側からリンク機構の調節部材を調整する必要がなくなる。このため、整備に要する時間を短縮することができ、かつ、容易に調整のできるリンク機構を備える自走式農作業車両を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、調節部材がダッシュボードの外側下方に配置されるので、整備者が容易に調節部材を調節することができ、作業性が向上したリンク機構を備える自走式農作業車両を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、作動部は、クラッチ作動部またはブレーキ作動部であるので、クラッチまたはブレーキのリンク機構を容易に調節することができる。
この発明の自走式農作業車両の一例としてのトラクタの側面図である。 その一部拡大平面図である。 この発明の自走式農作業車両の一例としてのトラクタの要部拡大側面図である。 その要部拡大斜視図である。 図4のさらに要部拡大斜視図である。 図5の一部拡大断面図である。 図4のリンク機構の一部拡大側面図である。 (a),(b)は、図7のリンク機構の特徴を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1にこの発明の自走式農作業車両としてのトラクタ10の側面図を、図2にはトラクタ10の部分拡大平面図を示す。トラクタ10は、ボンネット11内にエンジン、ラジエータ、エアクリーナ、バッテリーなどを備える。また、ボンネット11の前部には、前照灯12、吸気のためのフロントグリル13などを備える。エンジン、ラジエータ、バッテリーは、シャーシ(車体フレーム)14上に載置される。また、前輪15と後輪16は、それぞれフロントアクスル17、リアアクスルを介してシャーシ14に取り付けられる。フロントアクスル17の前方には、油圧作動のパワーステアリングシリンダpsを備える。パワーステアリングシリンダpsは、後述するステアリング21を回動させたとき、前輪15の向きを変えるためのものである。
ボンネット11の後方には、ダッシュボード18を備え、ダッシュボード18上には、速度などを表示するメーターパネル19を設ける。ダッシュボード18に連続してステアリングコラムカバー20を設ける。ステアリングコラムカバー20の上端には、ステアリング21を突出して設ける。ステアリングコラムカバー20の上部側面には、リバーサレバー22、アクセルレバー23などを突出して備える。ステアリングコラムカバー20の下方には、左ブレーキペダル(操作部)24A、右ブレーキペダル(操作部)24B、クラッチペダル(操作部)25などを設ける(左ブレーキペダル24A、右ブレーキペダル24B、クラッチペダル25は、不図示のリンク機構(後述)と連結され、前二者は後輪ブレーキ機構と、後者はクラッチ機構と連結されている)。
ステアリングコラムカバー20のさらに下方には、運転席フロア(フロア)26を設ける。運転席フロア26は、運転者が足を載せやすいようにシャーシ14を覆う略平坦状のもので、ゴムなどによって滑り止め防止加工がなされている。運転席フロア26の下方には、トランスミッションなどを配置している。トランスミッションは、エンジンの駆動力を後輪16に伝達するためのものであり、トラクタ10の幅方向中央部で、かつ、前後方向に配置される。運転席フロア26の両側端には、運転者が運転席フロア26に乗り降りするためのステップstを設ける。
運転席フロア26の後方には、運転席27を設ける。運転席27は、運転席フロア26より高い位置で、後輪16の上方に設けられる。運転席27の両側には、後輪16を上方から覆うフェンダー28を備える。運転席27の左側のフェンダー28上には、超低速レバー、主変速レバー29、PTOレバーなどを突出して備え、右側のフェンダー28上には、SCVレバー30、ポジションレバー、PTO入・切スイッチなどを備える。左右それぞれのフェンダー28の後端には、方向指示器とテールランプが一体となったコンビネーションランプなどが設けられる。
運転席27の後方には、ROPSフレーム(安全フレーム)31を設ける。ROPSフレーム31は、不図示のリアアクスルケースから上方に向かって立ち上がるように設けられる。ROPSフレーム31は、運転者の選択によって、ヒンジ部31aにて後方に折りたたむことができるようになっている。また、ROPSフレーム31の縦フレーム31vには反射テープ(不図示)が巻きつけられる。この反射テープは、後方の車両からの光を反射するためのものである。
なお、ROPSフレーム31の頂部にキャノピーを取り付けてもよい。キャノピーは、運転席27を覆い、日よけ、雨よけなどの目的に用いられる。
運転席27の後方には、燃料タンクを備える。燃料タンクは、フェンダー一体のタンクカバー32によって覆われ、給油口33をタンクカバー32から露出して設ける。
そして、トラクタ10の後部には、作業機を取り付けるためのリンク機構を設ける。リンク機構は、トラクタ10後面のほぼ中央に位置するトップリンク40と、下部両側に位置する一対のロワーリンク41とで構成される。リンク機構は、回動自在にシャーシ14に取り付けられる。また、トラクタ10の後部には、エンジンの駆動力を作業機に伝達するためのPTO軸42も設ける。
図3〜5には、左ブレーキペダル24A、右ブレーキペダル24Bに連結されたリンク機構を示す。リンク機構は、第1回動軸50、第1リンクプレート51A,51B、第1リンクロッド52A,52B、第2リンクプレート55A,55B、第2回動軸58、第2リンクロッド57A,57B、操作アーム59などで構成される。なお、左ブレーキペダル24Aと右ブレーキペダル24Bとは不図示の連結部材によって連結させることができる。左右のブレーキペダル24A,24Bを連結させるとどちらかのペダルを踏むと左右両方のブレーキが働くようになる。
左ブレーキペダル24Aは、運転者が足で踏むペダル部24Aaとアーム部24Abとで構成されている。同様に、右ブレーキペダル24Bは、ペダル部24Baとアーム部24Bbとで構成されている。ペダル部24Aa,24Baは、それぞれアーム部24Ab,24Bbの先端部にボルトなどで固定されている。また、ペダル部24Aa,24Baの表面には、スリップ防止の措置が講じられている(表面を凹凸に加工する、ゴムを取り付けるなど)。
第1回動軸50は、内側に配設されるロッド50eと、その外側に設けられる、円筒左端部50a、円筒中央部50b、円筒右側部50c、円筒右端部50dとで構成される。円筒右側部50cはロッド50eと固設されている。また、円筒左端部50a、円筒右端部50dは、それぞれロッド50eに回動自在に支持されている。さらに、円筒中央部50bは後述のブラケット48a,48bに固設された状態で、ロッド50eを回動自在に支持している。したがって、円筒右側部50cが回動すると、それに同期してロッド50eが回動する。一方、円筒左端部50a、円筒右端部50dが回動してもロッド50eは回動しない。アーム部24Abの基端側は、第1回動軸50の円筒右側部50cに固設される。また、アーム部24Bbの基端側は、第1回動軸50の円筒右端部50dに固設される。
ロッド50eの左側部分の外端には、第1リンクプレート51Aの一端をボルトなどで固設する。したがって、第1リンクプレート51Aは、円筒右側部50cおよびロッド50eの回動に同期して回動する。一方、円筒右端部50dの右端には、第1リンクプレート51Bの一端を溶接などで固設する。したがって、円筒右端部50dの回動に合わせて、第1リンクプレート51Bが回動する。なお、第1リンクプレート51A,51Bは、矩形の金属板で形成されている。
第1リンクプレート51A,51Bの他端には、第1リンクロッド(第1リンク部)52A,52Bの一端をピン53を介して回動自在に取り付ける。第1リンクロッド52A,52Bは、金属棒で形成され、先後端に平板部を備える。第1リンクプレート51A,51Bとはこの平板部にて連結される。
第1リンクロッド52A,52Bの他端は、ピン54を介してそれぞれ第2リンクプレート55A,55Bの一端を回動自在に取り付ける。第2リンクプレート55A,55Bは金属板で形成され、それぞれ、第2回動部58A,58Bの外側端に固設されている。
第2回動部58A,58Bはローラ状に構成され、内側に軸部としてのロッドを備える。この軸部は、車体の幅方向に延出し、第2回動部58A,58Bはその両端に回動自在に設けられる。なお、第2回動部58Aと第2回動部58Bとは独立して回動することができる。軸部の中央付近の外周には円筒部を固設し、この円筒部を運転席フロア26に固設する。
第2リンクプレート55A,55Bの他端には、それぞれピン56を介して第2リンクロッド(第2リンク部)57A,57Bの一端を回動自在に取り付ける。
第2リンクロッド57A,57Bの他端はそれぞれ、トラクタ10の両側に備える操作アーム59の先端にピン59bを介して回動自在に連結されている。操作アーム59の後端は、回動軸59aを介して回動自在に両後輪16のブレーキ機構(作動部)Bに取り付けられている。操作アーム59と回動軸59aとは固設されており、操作アーム59が回動するとそれに合わせて回動軸59aも回動するように構成されている。回動軸59aが回動することで、両後輪16のブレーキが制動するようになっている。
ところで、第1回動軸50の円筒中央部50bには、ブラケット48a,48bを固設する。第1回動軸50は、ブラケット48a,48bを介してエアカットプレート49に固設されている。第1回動軸50がエアカットプレート49の幅方向に渡って設けられていることから、平板状のエアカットプレート49は、第1回動軸50によってその剛性を強化されている。
第1回動軸50の円筒左端部50aには、クラッチペダル25の基端を固設する。クラッチペダル25は、運転者が足で踏むペダル部25aとペダル部25aの操作を後方に伝達するためのアーム部25bとで構成されている。ペダル部25aは、アーム部25bの先端部にボルトなどで固定されている。また、ペダル部25aの表面には、スリップ防止の措置が講じられている(表面を凹凸に加工する、ゴムを取り付けるなど)。
第1回動軸50の円筒左端部50aにはさらに、ストッパーアーム(規制部材)60とクラッチリンクプレート70と固設する。ストッパーアーム60は、クラッチペダル25の回動範囲を規制するためのものであり、その先端部60aが当接するようにクラッチストッパー61を設ける。クラッチストッパー(規制部材)61は、図6に示すように、ストッパーアーム60の先端部60aが当接する略コの字状の当接部61aと、その一端から上方に延出した縁部61bとから構成される。クラッチストッパー61は、左側のブラケット48aに当接するあたりまでエアカットプレート49の幅方向に設けられる。クラッチストッパー61とエアカットプレート49とは、溶接にて固設されている。
クラッチリンクプレート70は矩形状に形成された金属板で、一端を第1回動軸50の円筒左端部50aに固設するとともに、他端には、第2クラッチリンクプレート71の先端をピン71aを介して回動自在に連結する。第2クラッチリンクプレート71の他端は、クラッチリンクロッド72の先端にボルト72aにて固設されている。クラッチリンクロッド72の後端は、クラッチ操作アーム73の先端にピンを介して回動自在に連結される。クラッチ操作アーム73の他端は、回動軸74に固設される。回動軸74は、ミッションケース(作動部)M内に貫通されており、クラッチ操作アーム73が回動するとそれに合わせて回動軸74も回動し、回動軸74が回動することで、エンジン出力軸のクラッチが切れるようになっている。
なお、クラッチのリンク機構は、円筒左端部50a、クラッチリンクプレート70、第2クラッチリンクプレート71、クラッチリンクロッド72、クラッチ操作アーム73、回動軸74などで構成される。
ところで、第1リンクロッド52Aは、図7に示すように、その下端部分(すなわち、第2リンクプレート55Aとの連結側)に、ブレーキターンバックル(調節部材)T1とブレーキターンバックルナット(調節部材)T2を備える。ブレーキターンバックルT1は断面視で門型に形成された平板部T1b、その上端に貫通孔を設け、その貫通孔に合わせるように固設されたナット部T1aとで構成される。ブレーキターンバックルナットT2は、第1リンクロッド52Aの下部に固設されている。ブレーキターンバックルナットT2の下方に位置する第1リンクロッド52A下端部には、雄ネジ52Aaが形成され、上述のナット部T1aに螺合するようになっている。そして、第1リンクロッド52Aの上端は、断面視で門型に形成された連結部に対して回転自在となっている。なお、連結部の上部には、前述のピン53を介して第1リンクプレート51Aを取り付けている。
このように構成されているので、ブレーキターンバックルナットT2を回転させることで第1リンクロッド52A全体が回転し、雄ネジ52AaがブレーキターンバックルT1のナット部T1aに対して出入りすることで、第1リンクロッド52Aの長さを長手方向に伸縮させることができる。
また、クラッチリンクロッド72には、クラッチターンバックルT3を備える。クラッチターンバックル(調節部材)T3は円筒状に形成され、内側に雌ネジを備える。棒状部分72aの先端には雄ネジが形成され、クラッチターンバックルT3内の雌ネジと螺合するようになっている。そして、クラッチターンバックルT3を回転させることで、クラッチターンバックルT3が棒状部分72bの雄ネジ溝に沿って出入りすることで、クラッチリンクロッド72の長さを長手方向に伸縮させる。
なお、ブレーキターンバックルT1、ブレーキターンバックルナットT2、クラッチターンバックルT3は、ダッシュボード18の外側下方で、かつ、運転席フロア26よりも上方に位置して露出している(図3も参照)。
このように構成されたトラクタ10において、左ブレーキペダル24A、右ブレーキペダル24Bの遊びを調節する方法について説明する。なお、左ブレーキペダル24Aと右ブレーキペダル24Bのリンク機構の構成は同一であるので、ここでは、左ブレーキペダル24Aについて説明し、右ブレーキペダル24Bについては説明を省略する。
第1リンクロッド52Aを縮めたいときは、ダッシュボード18の下方に露出しているブレーキターンバックルナットT2にスパナなどを嵌めつけて半時計回りに回転させる。すると、第1リンクロッド52Aの雄ネジ52Aaが回転しながら、ブレーキターンバックルT1内に進入し、第1リンクロッド52A全体の長さを短くする。第1リンクロッド52Aを伸ばしたいときは、ブレーキターンバックルナットT2を時計回りに回転させる。すると、第1リンクロッド52Aが回転しながら、ブレーキターンバックルT1内から延出し、第1リンクロッド52A全体の長さを長くする。
クラッチペダル25の遊びを調節する方法について説明する。クラッチリンクロッド72を縮めたいときは、ダッシュボード18の下方に露出しているクラッチターンバックルT3にスパナなどを嵌めつけて半時計回りに回転させる。すると、クラッチターンバックルT3が棒状部分72bに沿って上昇し、クラッチリンクロッド72全体の長さを短くする。クラッチリンクロッド72を伸ばしたいときは、クラッチターンバックルT3を時計回りに回転させる。すると、クラッチターンバックルT3が棒状部分72bに沿って下降し、クラッチリンクロッド72全体の長さを長くする。
ところで、図8(a)に示すように、この例の第2リンクプレート55Aにおいて、上辺55Aaと、それにほぼ直交する側辺55Abとは、そのそれぞれの長さL1,L2がほぼ等しくなっており、図8(b)に示すような従来のリンクプレート55A´とは異なる動作をする。すなわち、従来のリンクプレート55A´では、上辺55A´aの長さL1´と、上辺55A´aにほぼ直交する側辺55A´bの長さL2´とは、例えば、5:1となっていた。このような構成のリンクプレート55A´を用いると、例えば、第2リンクロッド57Aを1cm左方向に引くために、第1リンクロッド52Aを5cm引き上げなければならならず、左ブレーキペダル24Aを大きく踏み込まなければならない。
一方、図8(a)に示すような第2リンクプレート55Aを用いることによって、第2リンクロッド57Aを左方向に引く距離と、第1リンクロッド52Aを上方向に引き上げる距離とを略同じとすることができ、左ブレーキペダル24Aを大きく踏む必要がなくなる。このようにして、上辺55Aaと側辺55Abの長さL1,L2の比を適宜設定することで、左ブレーキペダル24Aの踏込量とそれに対応した制動量を最適化することができる。
この発明は、トラクタに限定されるものではなく、ブレーキや、クラッチなどのリンク機構を有するあらゆる自走式農作業車両に適用可能である。
10 トラクタ(自走式農作業車両)
14 シャーシ(車体フレーム)
18 ダッシュボード
24A 左ブレーキペダル
24B 右ブレーキペダル
24Aa,24Ba ペダル部
24Ab,24Bb アーム部
25 クラッチペダル
26 運転席フロア
27 運転席
48a,48b ブラケット
49 エアカットプレート
50 第1回動軸
50a 円筒左端部
50b 円筒中央部
50c 円筒右側部
50d 円筒右端部
50e ロッド
51A,51B 第1リンクプレート
52A,52B 第1リンクロッド
52Aa 雄ネジ
53,54,56,59b,71a ピン
55A,55B 第2リンクプレート
55Aa 上辺
55Ab 側辺
57A,57B 第2リンクロッド
58 第2回動軸
59 操作アーム
59a 回動軸
60 ストッパーアーム
60a 先端部
61 クラッチストッパー
61a 当接部
61b 縁部
70 クラッチリンクプレート
71 クラッチリンクプレート
72 クラッチリンクロッド
72a ボルト
72b 棒状部分
73 クラッチ操作アーム
74 回動軸
B ブレーキ機構(作動部)
M ミッションケース
T1 ブレーキターンバックル(調節部材)
T2 ブレーキターンバックルナット(調節部材)
T3 クラッチターンバックル(調節部材)

Claims (3)

  1. 運転者が運転中に足を載置するフロアと、該フロアを下方より支持する車体フレームと、該車体フレーム下方に配置され、走行状態の変更を行う作動部と、運転席の前面に備え、前記作動部を前記運転席より操作可能とする操作部と、該操作部と前記作動部との間を連結するリンク機構とを備える自走式農作業車両であって、
    前記リンク機構は、前記運転席の前面および、前記車体フレーム下方に連続的に配置されるとともに、前記リンク機構自身を長手方向に伸縮可能とする調節部材を備える自走式農作業車両において、
    前記調節部材が前記フロア上方に露出して配置されることを特徴とする、自走式農作業車両。
  2. 前記調節部材がダッシュボードの外側下方に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の自走式農作業車両。
  3. 前記作動部は、クラッチ作動部またはブレーキ作動部であることを特徴とする、請求項1または2に記載の自走式農作業車両。
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