JP2011158827A - 視認性向上シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光を透過可能な複数のプリズム部2の間に並列して設けられた楔形の溝3に着色インキ組成物4を充填し、硬化させて光吸収部5とした視認性向上シートを製造する方法であって、光を透過可能な複数のプリズム部2を形成することにより、そのプリズム部2間に並列して設けられた楔形の溝3を形成し、前記溝3に、前記プリズム部2を構成する材料よりも屈折率の小さい透明な脂組成物と着色微粒子とを含んでなる、粘度が100〜200mPa・sのインキ組成物4を充填し、前記溝に充填されたインキ組成物4を硬化させて、光吸収部5を形成することを含む。
【選択図】図1
Description
光を透過可能な複数のプリズム部を形成することにより、そのプリズム部間に並列して設けられた楔形の溝を形成し、
前記溝に、前記プリズム部を構成する材料よりも屈折率の小さい透明な脂組成物と着色微粒子とを含んでなるインキ組成物を充填し、
前記溝に充填されたインキ組成物を硬化させて、光吸収部を形成する、ことを含んでなり、
前記インキ組成物の粘度が、100〜200mPa・sであることを特徴とするものである。
<着色インキ組成物の調製>
平均粒子径が24nmのカーボンブラック(RCF#45、三菱化学株式会社製)をアクリル樹脂(ハイパール、根本工業株式会社製)に練り込んだ樹脂ビーズを用いた。カーボンブラックの練り込み量は、アクリル樹脂に対して重量基準で35%であった。この樹脂ビーズの平均粒子径を粒子径分布測定装置(LA−920、株式会社堀場製作所製)によって測定したところ、1.0μmであった。
厚みが100μmのPET基材(A4300、東洋紡製)上に、硬化後の屈折率が1.55のウレタン系紫外線硬化性樹脂を用いて、成形金型で連続賦型加工を行い、複数のプリズム部と、そのプリズム部間に並列して設けられた楔形の溝を形成した。次いで、上記で得られたインキ組成物を、楔形の溝に充填し、金属製のドクターブレードで余剰のインキ組成物を掻き取った後、紫外線を照射してインキ組成物を硬化させることにより、光吸収部を形成した。得られた視認性向上シートは、光吸収部(楔形の溝)の開口幅が12μmであり、楔形の溝の先端部分の幅が3μmであり、深さが105mmであった。
得られた視認性向上シートについて、光吸収部(楔形の溝)へのインキ組成物の充填率を測定した。充填率は、以下のようにして算出した。先ず、得られた視認性向上シートの光吸収部をガラスナイフを用いて切断し、切断面を研磨した後に、走査型電子顕微鏡(SEM)により、光吸収部の切断面を観察し、楔形の溝の面積に対する光吸収部(インク組成物が実際に充填された部分)の面積の割合を充填率として算出した。
インキの充填度合いを下記の評価基準によって評価した。
◎:充填率が98%以上
○:充填率が98%未満〜95%以上
△:充填率が95%未満〜90%以上
×:充填率が90%未満
評価結果は、下記の表1に示される通りであった。
次に、得られた視認性向上シートについて、下記のような評価方法により、コントラストの評価を行った。先ず、視認性向上シートをディスプレイ画面に貼り付けた状態での黒画面の輝度と、視認性向上シートをディスプレイ画面に貼り付ける前の状態での黒画面の輝度とを、目視により観察した。コントラストの評価基準は以下の通りとした。
◎:明らかに黒い
○:同等以上の黒さ
△:ほぼ同等の黒さ
×:同等以下の黒さ
評価結果は、下記の表1に示される通りであった。
実施例1のインキ組成物の調製に用いたアクリル二官能性モノマーの配合量を下記表1に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして視認性向上シートを製造し、実施例1と同様の評価試験を行った。得られた結果は、下記の表1に示される通りであった。
2 プリズム部
3 楔型の溝
4 インキ組成物
5 光吸収部
Claims (11)
- 光を透過可能な複数のプリズム部の間に並列して設けられた楔形の溝に着色インキ組成物を充填し、硬化させて光吸収部とした視認性向上シートを製造する方法であって、
光を透過可能な複数のプリズム部を形成することにより、そのプリズム部間に並列して設けられた楔形の溝を形成し、
前記溝に、前記プリズム部を構成する材料よりも屈折率の小さい透明な脂組成物と着色微粒子とを含んでなるインキ組成物を充填し、
前記溝に充填されたインキ組成物を硬化させて、光吸収部を形成する、ことを含んでなり、
前記インキ組成物の粘度が、100〜200mPa・sであることを特徴とする、方法。 - 前記インキ組成物の硬化後、更に、前記溝に、前記プリズム部を構成する材料よりも屈折率の小さい透明な樹脂組成物と着色微粒子とを含んでなるインキ組成物を充填し、前記溝に充填された樹脂組成物を硬化させることを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記2回目に充填するインキ組成物が、前記1回目に充填するインキ組成物の粘度よりも高い粘度のものである、請求項2に記載の方法。
- 前記1回目に充填したインキ組成物の硬化を熱により行い、前記2回目に充填したインキ組成物の硬化を電離放射線の照射により行う、請求項2または3に記載の方法。
- 前記1回目充填したインキ組成物と前記2回目に充填したインキ組成物との両方の硬化を、電離放射線の照射により行う、請求項2または3に記載の方法。
- 前記1回目充填したインキ組成物中に含まれる樹脂組成物が、熱可塑性樹脂を溶剤に溶解させたものである、請求項4に記載の方法。
- 前記1回目充填したインキ組成物と前記2回目に充填したインキ組成物とに含まれる樹脂組成物が、電離放射線硬化性樹脂組成物である、請求項5に記載の方法。
- 前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、およびポリスチレンから選択されるものである、請求項6に記載の方法。
- 前記電離放射線硬化性樹脂組成物が、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、及び多価アルコールから選択される多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマーまたはプレポリマーからなる、請求項7に記載の方法。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法により製造された視認性向上シート。
- 請求項10に記載の視認性向上シートを備えた表示装置。
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