JP5851082B2 - 着色インキ組成物およびそれを用いた視認性向上シート - Google Patents
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Description
前記プリズム部を構成する材料よりも屈折率の小さい透明な電離放射線硬化型樹脂組成物と、粒径分布がいずれも単分散性であって、かつメジアン径が異なる二種の着色微粒子と、を含んでなり、
メジアン径が小さい方の着色微粒子と、メジアン径が大きい方の着色微粒子との質量比が、1:0.1〜1:0.6であることを特徴とするものである。
図1は、本発明の第一の実施形態における視認性向上シートの一方向の断面を示す図である。図1に示すように、本発明による視認性向上シート1は、基材層2と光学機能シート層3を少なくとも備えている。光学機能シート層3は、図1および図2に示すように、層厚方向断面において略台形のプリズム部4と、そのプリズム部4の間に並列して配置された楔形の溝からなる光吸収部5とを備えている。
<着色微粒子の調製>
単分散の粒径分布を有するD50値が2.1μmのメジアン径を有するアクリル樹脂微粒子(ハイパール、根上工業株式会社製)に、平均粒子径が24nmのカーボンブラック(RCF#45、三菱化学株式会社製)を練り込んだ着色樹脂ビーズ(以下、小ビーズともいう場合がある)を用いた。カーボンブラックの練り込み量は、アクリル樹脂ビーズに対して質量基準で35%であった。レーザ回折式粒度分布測定器(SLAD−2100、島津製作所製)用いて測定されたアクリル樹脂ビーズの粒径分布を図3に示す。
また、単分散の粒径分布を有するD50値が3.8μmのメジアン径を有するアクリル樹脂微粒子(ハイパール、根上工業株式会社製)に、平均粒子径が24nmのカーボンブラック(RCF#45、三菱化学株式会社製)を練り込んだ着色樹脂ビーズ(以下、大ビーズともいう場合がある)を用いた。カーボンブラックの練り込み量は、アクリル樹脂ビーズに対して質量基準で35%であった。レーザ回折式粒度分布測定器(SLAD−2100、島津製作所製)用いて測定されたアクリル樹脂ビーズの粒径分布を図4に示す。
厚みが100μmのPET基材(A4300、東洋紡製)上に、硬化後の屈折率が1.55のウレタン系紫外線硬化性樹脂を用いて、所定の成形金型を用いて連続賦型加工を行い、複数のプリズム部と、そのプリズム部間に並列して設けられた楔形の溝を形成した。次いで、上記で得られたインキ組成物を、楔形の溝に充填し、金属製のドクターブレードで余剰のインキ組成物を掻き取った後、紫外線を照射してインキ組成物を硬化させることにより、光吸収部を形成した。
得られた視認性向上シートについて、下記のような評価方法により、コントラストの評価を行った。
先ず、50インチのプラズマディスプレイ(PZ700、パナソニック社製)の画面中央における白画面の輝度を画面の正面方向から測定し、170cd/m2の輝度となるような白黒パターンを画面に表示させた。この状態で、表示画面の中央部での明るさが600ルクスとなるよう調光された室内において、表示画面中央部での白画面の輝度および黒画面の輝度を測定し、得られた各輝度から白画面輝度/黒画面輝度で表されるコントラスト値を算出した。
次いで、得られた視認性向上シートを画面の表面に貼り付け、上記と同様にしてコントラスト値を算出した。
視認性向上シートを貼り付けた場合のコントラスト値と視認性向上シートを貼り付けない場合のコントラスト値との比を算出した。算出結果は、下記の表2に示される通りであった。
2 基材層
3 光学機能層
4 プリズム部
5 光吸収部(楔形の溝)
6 電離放射線硬化性樹脂組成物
7 着色微粒子(小)
7’着色微粒子(大)
Claims (6)
- 光を透過可能な複数のプリズム部の間に並列して設けられた楔形の溝に着色インキ組成物を充填し、硬化させて光吸収部とした視認性向上シート、に用いられる着色インキ組成物であって、
前記プリズム部を構成する材料よりも屈折率の小さい透明な電離放射線硬化型樹脂組成物と、粒径分布がいずれも単分散性であって、かつメジアン径が異なる二種の着色微粒子と、を含んでなり、
小さい方の着色微粒子のメジアン径が1.5〜2.5μmであり、大きい方の着色微粒子のメジアン径が3.5〜4.5μmであり、
前記メジアン径が小さい方の着色微粒子と、前記メジアン径が大きい方の着色微粒子との質量比が、1:0.1〜1:0.6であり、
前記着色微粒子が、樹脂中に、前記樹脂1質量部に対して0.1〜0.7質量部の割合でカーボンブラックを練り込んだ樹脂ビーズからなることを特徴とする、着色インキ組成物。 - 前記二種の着色微粒子の合計含有量が、インキ組成物の全質量に対して15〜35%である、請求項1に記載の着色インキ組成物。
- 前記カーボンブラックの平均粒子径が10〜500nmである、請求項1または2に記載の着色インキ組成物。
- 前記電離放射線硬化型樹脂組成物が、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、及び多価アルコールから選択される多官能化合物の(メタ)アルリレートのオリゴマーまたはプレポリマーからなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の着色インキ組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の着色インキ組成物を用いて製造された視認性向上シート。
- 請求項5に記載の視認性向上シートを備えた表示装置。
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