JP2008003232A - 光学シート及び光学シートの製造方法、バックライト、液晶表示装置 - Google Patents

光学シート及び光学シートの製造方法、バックライト、液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 サイドローブのない視野角の広い光学シートを製造する。
【解決手段】 光を透過する材料からなる平面状の透明シートの一方の面に、三角状の頂部を有する凸部と、三角状の溝底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンを交互かつ略平行状に形成しプリズムシートを作製するプレス工程と、前記プリズムシートの凹凸パターンの形成されている面に放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程とからなることを特徴とする光学シートの製造方法を提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光学シート及び光学シートの製造方法、バックライト、液晶表示装置に関するものであり、特に、サイドローブのない視野角の広い光学シート及び光学シートの製造方法、この光学シートを用いたバックライト及び液晶表示装置に関するものである。
パソコン用のディスプレイやテレビモニターとしては、従来のCRTから、小型化、薄型化の要求を満たす平面ディスプレイへと変遷し、特に、液晶ディスプレイは市場における歴史も古いことから最も普及している方式の一つである。
この液晶ディスプレイは、ELやプラズマディスプレイのように自発光タイプではないため、視認性を高めるために背面に発光体からなるバックライトを備えている。このバックライトは冷陰極管等の光源を一側面或いは両側面に配置した構成のエッジライト方式といわれるタイプのものが薄型化、軽量化、省電力化の観点から有利であるとされており、広く用いられている。
エッジライト方式のバックライトの構成の断面図を図1に示す。このバックライトは、光源11が複数の冷陰極管10からなるものであり、冷陰極管10より発光した光は、光源11の一方の面より面発光するように構成された、いわゆる擬似的な平面光源である。
この光源11の冷陰極管10より発せられた光は、拡散板12、拡散シート13を介することにより拡散し、集光シートとしての機能を有するプリズムシートである光学シート14に入射する。入射光は、光学フィルムにおいて屈折し、角度が曲げられて出射され、不図示の液晶パネルを背後より照射するものである。
しかしながら、プリズムシートである光学シート14は、三角のプリズム状の凹凸パターンが連続的に形成されたものであるが、光源11より発せされ、拡散板12、拡散シート13、光学シート14を介して出射された光では、サイドローブが発生しパネルの視野角が狭いといった問題や、光干渉が発生し輝度ムラが生じるといった問題があり、パネルの視認性は十分なものではなかった。このような問題点を改善するため特許文献1から4では、プリズムシートである光学シート14の三角のプリズム状の凹凸パターンの形状を変形させたものが提案されている。
特開平8−190806号公報 特開平7−294709号公報 特開平7−230002号公報 特開平5−313004号公報
しかしながら、特許文献1から4に開示されている発明は、プリズムシートである光学シート14の三角のプリズム状の凸部の頂の先端や凹部の溝底を丸めることにより、視野角の向上等を図るものであることから、製造上複雑なものであり、このような光学シート14を均一に製造しようとした場合、製造コストは増大し実用的には十分なものとはいうことができないものである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造コストを増加させることがなく、視野角の広い光学シート及び光学シートの製造方法、この光学シートを用いたバックライト、液晶表示装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、一方の面が略平面である光を透過する材料からなる光学シートであって、前記光学シートの他方の面に、三角状の頂部を有する凸部と、前記光学シートの一方の面に平行な面の凹部からなる凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されていることを特徴とする光学シートである。
請求項2に記載の発明は、一方の面が略平面である光を透過する材料からなる光学シートであって、前記光学シートの他方の面に、四角錐状の頂部を有する凸部と、前記光学シートの一方の面に平行な面の凹部からなる凹凸パターンが、交互に形成されていることを特徴とする光学シートである。
請求項3に記載の発明は、光を透過する材料からなるものであって、一方の面に三角状の頂部を有する凸部と、三角状の谷底部を有する凹部からなる凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されているプリズムシートの前記凹部に、光を透過する樹脂材料を充填したことを特徴とする光学シートである。
請求項4に記載の発明は、前記凹凸パターンがプリズム状の凹凸パターンであることを特徴とする請求項3に記載の光学シートである。
請求項5に記載の発明は、光を透過する材料からなるものであって、一方の面に四角錐状の頂部を有する凸部と、逆四角錐状の谷底部を有する凹部からなる凹凸パターンが、交互に形成されているプリズムシートの前記凹部に、光を透過する樹脂材料を充填したことを特徴とする光学シートである。
請求項6に記載の発明は、前記プリズムシートの凹部において充填される前記樹脂材料の凹部の谷底からの高さは、前記プリズムシートの凸部の頂と、凹部の谷底との高低差の1/2以下であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の光学シートである。
請求項7に記載の発明は、前記樹脂材料の屈折率と、前記プリズムシートを構成する材料の屈折率とが、異なる値であることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の光学シートである。
請求項8に記載の発明は、光源を請求項1から7に記載のいずれかの光学シートの凹凸パターンの形成されている面の反対側に配置したことを特徴とするバックライトである。
請求項9に記載の発明は、光源を請求項1から7に記載のいずれかの光学シートの凹凸パターンの形成されている面の反対側に配置し、液晶パネルを前記光学シートの凹凸パターンの形成されている面の側に配置したことを特徴とする液晶表示装置である。
請求項10に記載の発明は、光を透過する材料からなるものであって、一方の面に三角状の凸部を有する凸部と、三角状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されているプリズムシートの前記凹凸パターンの形成されている面に、放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、からなることを特徴とする光学シートの製造方法である。
請求項11に記載の発明は、光を透過する材料からなるものであって、一方の面に四角錐状の凸部を有する凸部と、逆四角錐状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されているプリズムシートの前記凹凸パターンの形成されている面に、放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、からなることを特徴とする光学シートの製造方法である。
請求項12に記載の発明は、光を透過する材料からなる平面状の透明シートの一方の面に、三角状の頂部を有する凸部と、三角状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンを交互かつ略平行状に形成しプリズムシートを作製するプレス工程と、前記プリズムシートの凹凸パターンの形成されている面に放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、からなることを特徴とする光学シートの製造方法である。
請求項13に記載の発明は、光を透過する材料からなる平面状の透明シートの一方の面に、四角錐状の頂部を有する凸部と、逆四角錐状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンを交互かつ略平行状に形成しプリズムシートを作製するプレス工程と、前記プリズムシートの凹凸パターンの形成されている面に放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、からなることを特徴とする光学シートの製造方法である。
請求項14に記載の発明は、前記プリズムシートにおける前記放射線硬化樹脂材料が形成された前記プリズムシートの凹部の谷底からの高さは、前記プリズムシートの凸部の頂と、凹部の谷底との高低差の1/2以下であることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の光学シートの製造方法である。
請求項15に記載の発明は、光源を請求項10から14に記載のいずれかの光学シートの製造方法により製造された光学シートの凹凸パターンの形成されている面の反対側に配置したことを特徴とするバックライトである。
請求項16に記載の発明は、光源を請求項10から14に記載のいずれかの光学シートの製造方法により製造された光学シートの凹凸パターンが形成されている面の反対側に配置し、液晶パネルを前記光学シートの凹凸パターンが形成されている面の側に配置したことを特徴とする液晶表示装置である。
以上より、本発明による光学シート及び光学シートの製造方法によれば、サイドローブがなく視野角の広い光学シートを容易に低コストで得ることができる。更に、この光学シートをバックライト及び液晶表示装置の一部として用いることにより、視野角が広く、視認性の高いバックライト及び液晶表示装置を得ることができる。
〔発明の着眼点〕
最初に本発明に係る光学シートの原理について説明する。
図2に従来からあるプリズムシートからなる光学シート14を拡大した断面図を示す。
このようなプリズムシートからなる光学シート14は、屈折率が高い1.6前後の材料により構成されており、屈折率が空気よりも高いため、光線は光学シート14に入射する際、或いは、出射する際に、界面において光線は屈折し進行方向が曲げられる。
また、プリズムシートである光学シート14は、頂角が90〜100°の三角状の凹凸パターンが設けられているため、入射した光線に対し、出射する光線の角度は大きく曲げられる場合がある。ここで図2に基づき、頂角が90°の三角状の凹凸パターンの設けられた光学シート14について、光学シート14に入射する光線の角度と入射位置に基づいて、場合を分けて説明する。
光学シート14に入射する成分Aの光線は、光学シート14に入射した後は、光学シート14の出射側に設けられた三角のプリズム状の凹凸パターンのプリズム面を構成する面と空気との界面で屈折し、光線の進行方向が曲げられて出射する。この場合、光学シート14の屈折率は、空気の屈折率よりも高い1.6前後から、より正面輝度を高める成分が強まった状態で光線は出射する。
次に、光学シート14に入射する成分Bの光線は、光学シート14に入射した後は、光学シート14の出射側に設けられたプリズム状の凹凸パターンのプリズム面を構成する一方の面で反射した後、再度、プリズム面を構成する他方の面で反射し、成分Bの光線は光源11の存在している方向に戻ってしまう。即ち、屈折率が1.6で、頂角が90°である場合、成分Bの光線は、光学シート14に対し略垂直に入射するものであるが、光学シート14のプリズム面を構成する面に対しては、約45°の角度で入射する。従って、この面に入射する光線は、界面において全反射し、この全反射を繰り返すことにより、光源11の存在している方向に戻ってしまうのである。しかしながらこの光線は、この後、拡散シート13、拡散板12や、光源11の背面に設けられた不図示の反射板等により、光線の方向が曲げられ、再度光学シート14に入射するため、最終的には、成分Aの光線、或いは後述する成分Cの光線となって光学シート14より出射する。
次に、光学シート14に入射する成分Cの光線は、光学シート14に入射した後は、光学シート14の出射側に設けられたプリズム状の凹凸パターンのプリズム面を構成する一方の面で全反射した後、他方の面より界面における屈折により光線の方向が曲げられて出射する。
光源11内の冷陰極管10より発せられた光線は、概ね以上の3つの成分の光線に分類され、最終的に光学シート14より液晶パネルの存在している面に出射されるのは、成分Aの光線と成分Cの光線のみである。成分Aの光線は、光学シート14により光学シート14に対し垂直な成分がより強められ、成分Cの光線は、光学シート14により光学シート14に対し垂直な成分を弱められる。
図3は、視野角と輝度の関係を示す。L1の曲線は図2に示すプリズムシートである光学シート14における視野角と輝度の相関関係を示すものである。前述したように、図2に示す光学シート14では、視野角が0°の場合では比較的高い輝度を有しているが、視野角が広がるに従い、輝度は低下し視野角が45°前後において最も低くなった後、再度視野角が広がるに従い輝度は上昇し、視野角が70°前後で輝度が高くなるというサイドローブが発生している。
このことを、先に説明した光線の成分の解析した結果に基づき説明すれば、先に説明した成分Aの光線は、光学シート14に入射した光線のうち、視野角0°から一定の視野角の輝度を高めるものである。また、プリズムシートである光学シート14は頂角90°であるため、上記説明に記載したように、視野角が45°の方向へは、光線が殆ど出射されない。よって、光学シート14を用いた場合の視野角はこの範囲内となる。
一方、成分Cの光線は、光学シート14に入射した角度よりも、光学シート14の界面における反射、屈折により、より視野角の広い方向に曲げられ、視野角が45度以上における輝度を上昇させる。従って、サイドローブは、主にこの成分Cの光線により形成されるのである。
これより、従来の光学シート14は、図3におけるL1のように、視野角45°では輝度は低く、視野角70°前後で輝度が高くなるサイドローブを有する視野角と輝度の相関曲線を有するものとなるのである。
以上のように、発明者らは従来から用いられているプリズムシートである光学シート14の解析をおこなった結果、視野角が広くサイドローブを生じることがなく作製が容易な光学シート、即ち、図4に示すようなプリズムシート21の凹部の谷底部を樹脂材料である樹脂部22で充填した本発明に係る光学シート23に想到するに至ったのである。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。
〔光学シート〕
図4に示す本発明に係る光学シート23について、凹部の谷底部を充填する樹脂部22の屈折率が、プリズムシート21の屈折率と同じ光学シート23を図5に示す。この光学シート23における光線について、図2の場合と同様に、光線の成分に基づき説明する。
図2における従来の光学シート14に入射する成分Aの光線は、図5に示す光学シート23においては、光学シート23に対し同じ角度で入射する光線であっても入射する位置により、成分A1の光線と成分A2の光線に分けられる。成分A1の光線は、図2に示す場合と同様に、光学シート23に設けられているプリズム状の凹凸パターンのプリズムシート21を構成していた面と空気との界面で屈折し、光線の方向が曲げられて出射する。この場合、光学シート23の屈折率は、空気の屈折率よりも高いことから、成分A1の光線は、より正面輝度を高める成分が強まった状態で出射される。
一方、成分A2の光線は、図5に示すように、光学シート23のうちプリズムシート21であった凹部の谷底部を覆っている放射線硬化樹脂材料からなる樹脂部22の界面と空気との界面において屈折し、光線の方向は曲げられて出射する。この場合、放射線硬化樹脂材料からなる樹脂部22の屈折率は、空気の屈折率よりも高いことから、成分A2の光線は、正面輝度を高める成分が弱まった状態で出射される。しかしながら、曲げられる角度は、あまり大きくはないため、成分A2の光線は、成分A1の光線とともに、液晶パネルを背後より照射することにより、視認性を高める光線として利用される。
ここで、成分A1の光線と成分A2の光線とが、光学シート23において曲げられる方向が異なるのは、ともに光学シート23に入射する角度は同じであるが、光学シート23と空気との界面の状態が異なるためである。即ち、光学シート23の屈折率が空気よりも高いため、成分A1の光線と成分A2の光線は、ともに出射の際の光学シート23と空気のとの界面における屈折の角度は同じである。よって、界面に垂直な法線に対する角度は、入射する光線の角度に対し出射する光線の角度は屈折により広げられる。しかしながら、成分A1の光線と成分A2の光線とでは、各々の光路における光学シート23の出射側の界面の角度が異なるため、光学シート23より出射する光線の方向が異なるのである。
次に、図2における従来の光学シート14に入射する成分Bの光線は、図5に示す光学シート23においては、光学シート23に対し同じ角度(即ち、光学シート23の光線の入射面に対し垂直或いは垂直に近い角度)で入射する光線であっても入射する位置により、成分B1の光線と成分B2の光線に分けられる。成分B1の光線は、図2に示す場合と同様に、光学シート23に形成されている三角状の凹凸パターンのプリズムシート21を構成していた面の一方の面と空気との界面で全反射した後、再度、プリズムシート21を構成していた面の他方の面で全反射し、光線の入射した方向に戻される。しかしながら、この光線は、この後、拡散シート、拡散板や、導光体の背面に設けられた反射板等により、光線の方向が再度曲げられ光学シート23に入射するため、最終的には、成分B1以外の成分の光線となり光学シート23より出射する。
一方、成分B2の光線は、図5に示すように、光学シート23のうちプリズムシート21であった凹部の谷底部を覆っている放射線硬化樹脂材料からなる樹脂部22と空気との界面において殆ど反射されることなく透過する。この場合、光学シート23と空気との界面における反射は若干あるものの屈折による影響は殆どないため、光線は殆ど曲げられることなく出射するのである。
以上より、成分B2の光線は、液晶パネルを視野角が0°に近い光線として出射するため、成分B1の光線のような反射による光量損失は殆どない。また、成分B1は反射により光量は損出するものの、最終的にB2と共に液晶パネルを背後より照射し、視認性を高める光線として利用される。
次に、図2における従来の光学シート14に入射する成分Cの光線は、図5に示す光学シート23においては、光学シート23に対し同じ角度で入射する光線であっても入射する位置により、成分C1の光線と成分C2の光線に分けられる。成分C1の光線は、図2に示す場合と同様に、光学シート23に形成されている三角状の凹凸パターンのプリズムシート21を構成していた面のうち一方の面の空気との界面で全反射した後、他方の面の空気との界面における屈折により光線の方向が曲げられ出射する。
一方、成分C2の光線は、前述した成分A2の光線と同様の光路をたどり、光学シート23より出射する。
以上より、図2に示す従来の光学シート14は、視野角45°前後の光線は殆ど出射されず、成分Cの光線により視野角70°前後の光線が出射されるためサイドローブが発生していたが、図5に記載された本発明に係る光学シート23においては、このようなサイドローブは殆ど発生しないのである。
即ち、図5に示すような本発明に係る光学シート23では、成分A2の光線、成分C2の光線は、各々の光線の光路においては、光学シート23に対する各々の光線の入射領域の界面と出射領域の界面とは略平行であることから、光学シート23に入射した角度で光学シート23から出射する。従って、光学シート23に対し45°で入射した光線は、45°で出射する。このように光学シート23から出射する光線は全反射の条件を満たす角度で界面に入射しない限り、このような角度で光線は出射するのである。尚、全反射の条件を満たしている場合は、成分B1の光線、成分C1の光線の光路を辿る。
また、図2における成分Cの光線は、図3に示す本発明に係る光学シート23では、成分C1の光線と成分C2の光線に分けられるため、視野角70°前後に向かう光線は減少し、これにより、視野角の高い領域の輝度は図2の場合と比べて小さくなる。
従って、図2における従来の光学シート14で発生していたサイドローブは、図5に示す本発明に係る光学シート23では、サイドローブを減少或いはなくすことが可能となるのである。具体的には、図5に示す光学シート23の視野角と輝度の相関関係は、図3におけるL2に示される曲線のようになるのである。
以上の説明では、放射線硬化樹脂材料を塗布する際、粘性や表面張力がない状態で塗布を行う場合を想定したものであり、理想状態における光学シート23について説明したが、実際は、塗布される放射線硬化樹脂材料は、少なからず粘性や表面張力を有している。従って、塗布されるプリズムシート21の表面との濡れ性等の関係から、図6に示すように、光学シート23は放射線硬化樹脂材料らなる樹脂部22がプリズムシート21の表面をより多く覆った状態、即ち中心部分が凹んだ状態で樹脂部22が形成される。従って、光学シート23における成分C1の光線は、更に減少し、よりサイドローブを減少させることが可能となる。
これまで放射線硬化樹脂材料からなる樹脂部22の屈折率が、塗布されるプリズムシート21を構成する材料の屈折率と同じ場合について説明したが、放射線硬化樹脂材料からなる樹脂部22の屈折率が、塗布されるプリズムシート21を構成する材料の屈折率と異なる場合において、放射線硬化樹脂材料からなる樹脂部22の屈折率とプリズムシート21を構成する材料の屈折率との屈折率差の値を調整することや、プリズムシート21の谷底部に充填される放射線硬化樹脂材料の量を調整し樹脂部22の高さを調整することによって、更にサイドローブを減少させることが可能である。
また、図5に示す本発明に係る光学シート23では、成分A2の光線は視野角0°近傍の輝度への寄与が少なくなるが、成分B2の光線が視野角0°近傍の輝度への寄与が多くなる。樹脂部22を形成する放射線硬化樹脂材料の屈折率や、プリズムシート21の谷底部に充填される放射線硬化樹脂材料の量を調整し樹脂部22の高さを調整することにより、視野角0°近傍の輝度を更に高めること、即ち、図3におけるL3に示されるようにサイドローブがなく、正面輝度の高い光学シート23を得ることも可能である。
〔光学シートの材料及び製法〕
次に、本発明に係る光学シート23を構成する材料及び製法について説明する。
本発明に係る光学シート23を製造するためのプリズムシート21を製造する方法に関しては、図5に示すような微細な凹凸パターンのプリズムシート21を形成することができる方法であればよく、製造方法は限定されない。
例えば、ダイより押し出したシート状の樹脂材料を、この樹脂材料の押し出し速度と略同速度で回転する転写ローラ(プリズムシート21に形成される凹凸パターンと反転パターンが表面に形成されている)と、この転写ローラに対向配置され同速度で回転するニップローラ板とで挟圧し、転写ローラ表面の凹凸パターンを樹脂材料に転写することにより製造するプリズムシート21の製造方法がある。
また、ホットプレスにより、プリズムシート21に形成される凹凸パターンと反転パターンが表面に形成されている転写型板(スタンパー)と樹脂板とを積層し、熱転写することによりプレス成形するプリズムシート21の製造方法がある。
更には、プリズムシート21に形成される凹凸パターンと反転パターンの平板金型を用いて射出成形することにより製造するプリズムシート21の製造方法もある。
以上の製造方法に使用されるプリズムシート21を構成する樹脂材料としては、熱可塑性樹脂が用いられる。具体的には、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、MS樹脂、AS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、セルロースアシレート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースダイアセテート、熱可塑性エラストマー、又はこれらの共重合体、シクロオレフィンポリマー等を使用することが可能である。
また、他の製造方法としては、透明なフィルムの表面に、凹凸ローラ(プリズムシート21に形成される凹凸パターンと反転パターンが表面に形成されている)を用い凹凸パターンを転写し形成するプリズムシート21の製造方法がある。具体的には、透明なフィルムの表面に接着剤と樹脂とを順次塗布することにより、接着剤層と樹脂層(例えば、UV硬化性樹脂)とを形成し、この透明なフィルムを回転する凹凸ローラに巻き掛け連続走行させ、樹脂層に凹凸ローラの表面に形成されている凹凸パターンを転写し、透明なフィルムが凹凸ローラに巻き掛けられている状態で樹脂層を硬化(例えば、UV照射)することにより、プリズムシート21を製造する方法である。
尚、接着層は樹脂層と透明フィルムとの接着性が良好であれば付与する必要は無く、また、接着性を向上させる方法としては、透明なフィルムの表面に下塗り層を設けておく方法や、コロナ処理などの活性化処理を行う方法などがあり、接着性が良好になる方法であれば特に限定されるものではない。
また、プリズムシート21に形成される凹凸パターンに対し反転したパターンが形成された凹凸ローラに樹脂材料(例えば、UV硬化樹脂)を塗布し、連続走行される透明なフィルムを凹凸ローラとニップローラで挟み、凹凸ローラの樹脂材料と透明なフィルムとを密着させた後に硬化(例えば、UV照射)する方法もある。樹脂材料と透明なフィルムとの接着を高めるためには、前述した接着剤層を設ける等の方法であってもよい。
透明なフィルム(支持体)としては、樹脂フィルムを使用することができる。具体的に、樹脂フィルムの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、二軸延伸を行ったポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリビニルナフタレン、ポリアミドイミド、ポリイミド、芳香族ポリアミド、セルロースアシレート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースダイアセテート等挙げられる。このうち特に、ポリエステル、セルロースアシレート、アクリル、ポリカーボネート、ポリオレフィンが好ましい。使用する樹脂材料は特に限定されることはないが、正面輝度向上の観点からは屈折率の高い材料が好ましく、具体的には、ベンゼン環やナフタレン環などの芳香環構造や、Br、Clなどのハロゲン、イオウの含有率が高い有機化合物が挙げられる。
UV硬化性樹脂を用いる場合では、上記のような構造を含有し、さらに(メタ)アクロイル基、ビニル基やエポキシ基などの反応性基含有化合物と、紫外線などの放射線照射にて前記反応性基含有化合物を反応させうるラジカルやカチオン等の活性種を発生する化合物を混合したものが用いられる。特に硬化の速さからは、(メタ)アクロイル基、ビニル基などの不飽和基を含有する反応性基含有化合物(モノマ−)と、光によりラジカルを発生する光ラジカル重合開始剤の組み合わせが好ましい。
(メタ)アクロイル基化合物としては、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシ−2−メチルエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、4−フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、3−(2−フェニルフェニル)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレンオキシドを反応させたp−クミルフェノールの(メタ)アクリレート、エチレンオキシド付加ビスフェノールA(メタ)アクリル酸エステル、プロピレンオキシド付加ビスフェノールA(メタ)アクリル酸エステル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸とのエポキシ開環反応で得られるビスフェノールAエポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸とのエポキシ開環反応で得られるビスフェノールFエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
より屈折率の高い(メタ)アクロイル基化合物としては、芳香環にBr、Clのハロゲン基が置換された化合物が用いられる。このような構造をもつ不飽和モノマ−としては、エチレンオキシド付加テトラブロモビスフェノールA(メタ)アクリル酸エステル、プロピレンオキシド付加テトラブロモビスフェノールA(メタ)アクリル酸エステル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸とのエポキシ開環反応で得られるテトラブロモビスフェノールAエポキシ(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノールFジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸とのエポキシ開環反応で得られるテトラブロモビスフェノールFエポキシ(メタ)アクリレート、2−ブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、4−ブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4−ジブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,6−ジブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
更に、高屈折率な無機微粒子材料を含有させることにより樹脂材料の屈折率を高めることも可能である。このような高屈折率な無機材料としてはTiO(屈折率2.2〜2.7)、CeO(屈折率2.2)、 ZrO(屈折率2.1)、In(屈折率2.0)、La(屈折率1.95)、SnO(屈折率1.9)、Y(屈折率1.82)、Sb(屈折率1.7)等が挙げられる。また、微粒子の粒子径は小さい方が樹脂材料の透明度は高くなるため、好ましい粒子径としては100nm以下、より好ましくは50nm以下、さらに好ましくは20nm以下である。これら高屈折率な無機微粒子材料は通常のUV硬化性樹脂に混合して使用することが可能であり、上記のような、高屈折率のUV硬化性樹脂に混合することにより、UV硬化性樹脂の屈折率をより一層高めることが可能となる。
次に、上記工程により製造された三角状の凹凸パターンが形成されたプリズムシート21において、本発明に係る光学シート23を得るための樹脂部22を形成するための樹脂材料について説明する。
樹脂部22を形成するための樹脂材料は、所定の屈折率を有するものであり、凹部の谷底部を充填することが可能な粘度等の物性を有するものであれば特に限定されるものではない。具体的には、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、MS樹脂、AS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、セルロースアシレート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースダイアセテート、熱可塑性エラストマー、又はこれらの共重合体、シクロオレフィンポリマー等の樹脂を溶剤で希釈し、凹部に流し込み溶剤を揮発させてもよい。また、UV硬化樹脂などを凹部に流し込みUV光を照射することにより固めてもよい。
凹部に流し込む方法は、上記の凹部の谷底部を充填する材料を形成するための液体をプリズムシート21上の全面に薄く塗布することにより凹部の谷底部に流し込む方法や、ディスペンサ等によって凹部の谷底部に一列ごとに流し込む方法が挙げられ、凹部の谷底部において所望の深さを埋め込むことができる方法であればよい。
形成された光学シート23には、光拡散機能を付加することも可能である。光拡散機能を付加する方法として、例えば、光学シート23内に光拡散物質を含有させる方法が挙げられる。また、ビーズ等からなる光拡散粒子を光学シート23内に含有させる方法、屈折率の異なる樹脂を混練する方法、空気・中空ビーズなどを含有させる方法等も挙げられる。更に、光学シート23の表面にビーズを付着させる方法、光学シート23の表面にサンドブラスト等のブラスト処理、プラズマ処理をすることにより表面を荒らす方法、光学シート23を溶解する溶液を含浸させて光学シート23の表面を溶解させる方法等により、光学シート23の表面にランダムな凹凸を設け、光拡散機能を付加する方法が挙げられる。
〔光学シートの具体的な製造方法〕
次に、本発明に係る光学シート23の具体的な製造方法について、図7に基づき説明する。
図7は、本発明に係る光学シート23を製造するための製造装置の構成図である。本発明に係る光学シート23を作製するために用いられる透明シート33は、幅500〔mm〕、厚さ100〔μm〕の透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)の透明フィルムを使用している。シート供給手段34より一定速度で透明シート33を送り出す。
このように一定速度で送り出された透明シート33に樹脂液を塗布する。塗布される樹脂液は、紫外線を照射することにより硬化する放射線硬化樹脂材料を用いており、この放射線硬化樹脂材料はタンク31に蓄えられている。タンク31より放射線硬化樹脂材料は供給手段32を介し、エクストルージョンタイプの塗布ヘッド35に供給される。透明シート33は、バックアップローラ36に巻きつけられた状態で、塗布ヘッド35より樹脂液が塗布される。
表1に塗布ヘッド35に供給される樹脂液の組成及び物性を示す。
Figure 2008003232
本実施の形態に用いられる樹脂液は、表1に示す化合物を表1に記載されている重量比にて混合した後、50℃で加熱し撹拌溶解することにより得られたものであり、硬化後の屈折率は1.59である。化合物の名称と物性を以下に示す。

EB3700:エベクリル3700、ダイセルUC(株)製
ビスフェノールAタイプエポキシアクリレート
(粘度:2200mPa・s/65°C)
BPE200:NKエステルBPE−200、新中村化学(株)製
エチレンオキシド付加ビスフェノールAメタクリル酸エステル
(粘度:590mPa・s/25°C)
BR−31 :ニューフロンティアBR−31、第一工業製薬工業(株)製
トリブロモフェノキシエチルアクリレート
(常温で固体、融点50°C以上)
M−110 :アロニックスM−110、東亞合成(株)製
エチレンオキシドを反応させたp−クミルフェノールの(メタ)アクリレート
(粘度:150mPa・s/25°C)
LR8893X:Lucirin LR8893X、BASF(株)製の北ラジカル発生剤
エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルオスフィンオキシド
MEK :メチルエチルケトン

このように作製された樹脂液は、透明シート33に塗布された後に乾燥することにより樹脂層を形成するが、塗布ヘッド35における樹脂液の塗布の際には、供給手段32により、乾燥後の樹脂層の膜厚が20〔μm〕となるように、塗布ヘッド35に供給される樹脂液の量が制御されている。
樹脂液の塗布された透明シート33は、乾燥手段37へと送られる。乾燥手段37は、熱風循環式の乾燥装置からなるものであり、熱風の温度は100°Cである。
この後、プレス工程において、透明シート33は、ニップローラ38と凹凸ローラ39に挟み込まれることにより、透明シート33の樹脂層に所望の凹凸パターンが形成される。尚、本実施の形態で形成される凹凸パターンは、三角状の頂部と三角状の谷底部を有するプリズム状の凹凸パターンである。
この工程で用いられるニップローラ38は、直径が200〔mm〕であり、表面にゴム硬度が90のシリコンゴム層を形成したものを用いた。また、凹凸ローラ39は、凹凸ローラ39の幅方向の長さ(シート33の幅方向)が700mm、直径が300mmのS45C製で表面の材質がニッケルからなるローラである。凹凸ローラ39の表面の略500mm幅において、全周に凹凸ローラ39の幅方向のピッチが50μmの溝が形成されている。凹凸ローラ39に形成されるこの溝は、ダイヤモンドバイト(シングルポイント)を使用して切削加工により形成した。尚、溝加工後には、凹凸ローラ39の表面にニッケルメッキを施している。
形成される溝の断面形状は、頂部の頂角が90°の三角状で、谷底部も平坦部分のない溝の角度が90°の三角状である。溝幅、即ち溝の周期は50〔μm〕であり、溝深さは約25〔μm〕であり、この溝が凹凸ローラ39の全周に継ぎ目がなく、エンドレスで形成されている。
透明シート33は、ニップローラ38と凹凸ローラ39により挟み込まれることにより、断面が三角状のプリズムシート(レンチキュラーレンズ)が形成されるが、この際の凹凸ローラ39とニップローラ38により透明シート33を押圧するニップ圧(実効のニップ圧)は、0.5〔Pa〕である。
この後、プリズム状の凹凸パターンの形成される透明シート33は、凹凸ローラ39に巻き付けられた状態で、樹脂硬化手段40より放射線である紫外線を照射する。樹脂硬化手段40は、メタルハライドランプからなるものであり、1000〔mJ/cm〕のエネルギーの紫外線を照射した。また、透明シート33が凹凸ローラより剥離した後に、さらに硬化を促進するために再度放射線の照射を行う場合もある。
このようにして形成されたプリズムシート63は、ローラ41、42、43を介した後、塗布工程、紫外線照射工程が行われ、プリズムシート63におけるプリズム状の凹凸パターンの谷底部に樹脂材料が埋め込まれる。
この埋め込みに用いられる樹脂材料は、前述したものと同様の紫外線を照射することにより硬化する放射線硬化樹脂材料である。この放射線硬化樹脂材料からなる樹脂液はタンク44に蓄えられており、供給手段45を介し塗布ヘッド46に送られる。塗布工程における樹脂液の塗布は、プリズムシート63がバックアップローラ47に巻きつけられた状態で、塗布ヘッド46よりプリズム状の凹凸パターンの形成されている面に塗布される。この後、乾燥手段48による乾燥が行われ、乾燥手段48における乾燥条件等は前述のとおりである。
この後、プリズムシート63は、放射線照射工程の行われる樹脂硬化装置49に送られる。放射線照射工程では、プリズムシート63が樹脂硬化装置49内に設けられたローラ50に巻き付けられた状態で樹脂硬化手段51より放射線である紫外線が照射され、塗布ヘッド46より塗布された樹脂液は硬化し樹脂部22が形成される。尚、本実施の形態では、樹脂硬化装置49内において透明シート33をローラ50に巻きつけられた状態で紫外線照射を行ったが、樹脂部22の埋め込みの形状によっては、ローラ50を用いることなく硬化させる場合もある。以上の工程により光学シート23ができあがる。
できあがった光学シート23は、ローラからなるシート巻取り手段52に搬送され、保護フィルム供給手段53により供給される保護フィルム54を光学シート23の凹凸パターンの形成されている面に付着させ、ローラ55により光学シート23と保護フィルム54を重ね合わせた状態で、シート巻取り手段52により巻き取られる。
〔光学フィルムの測定及び評価〕
上記光学フィルムの製造装置を用い、製造条件等のパラメータを変更した実験を行った。具体的には、表2に示すように、各々の母材(凹凸部材シート)の屈折率、埋め込みに用いられる樹脂材料の屈折率、埋め込み高さの条件を変更して光学フィルムを作製し、サイドローブの有無、正面輝度の測定を行った。
Figure 2008003232
評価方法は、図1に示すように、従来からある埋め込みの行われていないプリズムシートにおいて、凹凸パターンの形成されていない面の側に冷陰極管、導光板等からなる光源を配置し、プリズムシートの凹凸パターンが形成されている面の側の正面輝度、即ち、視野角が0°の際の輝度(測定装置である受光機が受光する光度)が10000〔cd/m〕となるように冷陰極管に流れる電流値を調整した。この状態で、測定装置である受光機により視野角を0°から90°までの輝度を測定し評価を行った。評価の項目としては、サイドローブの発生の有無、及び視野角0°における正面輝度を評価項目とした。
表2には、上記光学シート製造装置を用いて製造した光学シート23の製造条件と評価結果を示す。尚、埋め込まれる樹脂材料の埋め込み高さは、図4に示すように、プリズムシート21(上記光学シートの製造装置で説明したプリズムシート63と同じ)のプリズム状の凹凸パターンの凸部である頂と凹部である谷底との高低差Pに対する凹部である谷底から樹脂が埋め込まれる高さSの比で表している。
実施例1は、本発明に係る光学シート23を作る際の基礎となるプリズムシート21の屈折率が1.59であり、樹脂部22を形成するために塗布ヘッド46より塗布される樹脂材料の屈折率が1.59であり、埋め込まれる高さが、1/3の場合である。この条件で作成された光学シート23は、サイドローブの発生は確認されず、正面輝度は9700〔cd/m〕であり、正面輝度の低下が殆どないものであった。
実施例2は、本発明に係る光学シート23を作る際の基礎となるプリズムシート21の屈折率が1.59であり、樹脂部22を形成するために塗布ヘッド46より塗布される樹脂材料の屈折率が1.59であり、埋め込まれる高さが、1/2の場合である。この条件で作成された光学シート23は、サイドローブの発生は確認されず、正面輝度は9500〔cd/m〕であり、正面輝度の低下が低いものであった。
実施例3は、本発明に係る光学シート23を作る際の基礎となるプリズムシート21の屈折率が1.59であり、樹脂部22を形成するために塗布ヘッド46より塗布される樹脂材料の屈折率が1.59であり、埋め込まれる高さが、2/3の場合である。この条件で作成された光学シート23は、サイドローブの発生は確認されず、正面輝度は7700〔cd/m〕であった。
実施例4は、本発明に係る光学シート23を作る際の基礎となるプリズムシート21の屈折率が1.59であり、樹脂部22を形成するために塗布ヘッド46より塗布される樹脂材料の屈折率が2であり、埋め込まれる高さが、1/3の場合である。この条件で作成された光学シート23は、サイドローブの発生は確認されず、正面輝度は10400〔cd/m〕であり、正面輝度の上昇が確認された。
実施例5は、本発明に係る光学シート23を作る際の基礎となるプリズムシート21の屈折率が1.59であり、樹脂部22を形成するために塗布ヘッド46より塗布される樹脂材料の屈折率が2であり、埋め込まれる高さが、1/2の場合である。この条件で作成された光学シート23は、サイドローブの発生は確認されず、正面輝度も9800〔cd/m〕であり、正面輝度の低下が殆どないものであった。
比較例1は、樹脂の埋め込みがなされていない図1に示される光学シート14である従来から存在しているプリズムシートであり、このプリズムシートの屈折率は1.59である。このプリズムシートは、サイドローブの発生が確認され、正面輝度は10000〔cd/m〕である。
以上の結果より、従来から存在している比較例1のプリズムシートのみでは、サイドローブの発生が確認されるのに対し、実施例1から5における本発明に係る光学シート23においては、サイドローブの発生は確認されず、本発明における光学シート23ではサイドローブを消滅させることが可能であることが確認された。
また、樹脂部22を形成するために埋め込まれる埋め込み樹脂材料の埋め込み高さは、実施例1、実施例2に示すように1/2以下の場合であれば、正面輝度の低下が殆どないため、正面輝度の低下を抑えつつ、サイドローブを消滅させることができるが、実施例3に示すように埋め込み高さが2/3の場合では、正面輝度の低下が生じてしまう。正面輝度の低下を防ぎつつ、サイドローブを消滅させるためには、埋め込み高さが1/2以下であることが望ましい。このことは、後述する図8にも示されており、樹脂部22を形成する樹脂材料の屈折率がプリズムシート21を構成する材料の屈折率と異なる場合、即ち、実施例4、実施例5の場合においても同様の傾向にある。
一方、実施例4においては、サイドローブが消滅するだけでなく、正面輝度が向上している。従って、樹脂部22を形成する埋め込み樹脂材料の屈折率の値及び、樹脂部22の埋め込み高さの最適化を行うことにより、サイドローブを消滅させ、かつ、正面輝度を高めることが可能となる。
以上の観点から、埋め込まれる樹脂部22の屈折率と、正面における相対光量との関係について埋め込み高さを1/3、2/3、1の場合において検討を行った。この結果を図8に示す。尚、母材となるプリズム状の凹凸パターンが形成されたプリズムシート21を構成する材料の屈折率は、1.6であり、また、正面における相対光量は正面輝度と相関を有しており、相対光量が増加すれば正面輝度も上昇するものである。
図8より、前述したように、埋め込まれる樹脂部22の埋め込み高さが増加するに従い、相対光量は低下するため正面輝度が低下することが裏付けられている。また、母材となるプリズムシート21を構成する材料の屈折率とは、異なる値の屈折率の材料により樹脂部22を埋め込んだ方が相対光量の低下は少なく、場合によっては相対光量が上昇している。
以上より、埋め込まれる樹脂部22の屈折率の値と埋め込み深さは、本発明に係る光学シート23の大きな影響を与えるのであり、最適化を行うことにより、サイドローブを消滅させ、かつ、正面輝度を向上させることができる。
〔バックライト及び液晶表示装置〕
次に、上記光学シートを用いたバックライト及び液晶表示装置について図9に基づき説明する。
本発明に係るバックライト80は、冷陰極管81、反射板82からなる光源83、拡散板84、拡散シート85、光学シート86(前述の光学シート23と同じ)から構成されている。
光源83では、冷陰極管81から発せられた光が、反射板82により光源83の一方の面より光が発せられるように構成されている。即ち、光源83では発光面の反対面に反射板を形成することにより、より強い光が光源83の一方の面より発せられる構成となっている。光源83から発せられた面発光の光は、拡散板84、拡散シート85により光線が拡散した後、光学シート86に入射する。光学シート86は、プリズム状の凹凸パターンが形成された屈折率1.6の材料からなるプリズムシート87上の凹部である谷底に、屈折率2の材料からなる樹脂部88が形成されたものであり、正面輝度が高く、サイドローブのない視野角の広い光線が出射される。
このような構成のバックライト80から発せられた光線を用いて、液晶パネルが背面より照射することにより、視認性の高い液晶表示装置を得ることができる。具体的に本発明に係る液晶表示装置は、バックライト80の発光側に、偏光フィルム91、液晶セル92、カラーフィルタ93、視野角調整フィルム94、保護フィルム95が積層されて構成されている。
この液晶表示装置は、サイドローブがなく広い視野角を有し、正面輝度も従来のものと比較して4〔%〕高いものである。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は、本発明に係る光学シート23を製造する際において、既にプリズム状の凹凸パターンの形成されたプリズムシート63を用いて製造する光学シート23の製造方法である。具体的に、図10に示す光学シート23の製造装置に基づき説明する。
プリズムシート63はローラ62に巻きつけられており、プリズムシート63の凹凸の形成されている面の谷底部に樹脂材料を埋め込むため塗布ヘッド66とバックアップローラ67に送られる。塗布ヘッド66の先端からは紫外線照射により硬化する放射線硬化樹脂材料からなる樹脂液がプリズムシート63に塗布される。この放射線硬化樹脂材料からなる樹脂液はタンク64に蓄えられており、供給手段65を介し塗布ヘッド66に送られる。塗布工程における樹脂液の塗布は、プリズムシート63がバックアップローラ67に巻きつけられた状態で、樹脂液が塗布ヘッド66からプリズム状の凹凸パターンの形成されている面に塗布される。この後、乾燥手段68において乾燥が行われる。乾燥手段68における乾燥条件等は第1の実施の形態と同様である。
この後、プリズムシート63は、放射線照射工程の行われる樹脂硬化装置69に送られる。放射線照射工程では、プリズムシート63が樹脂硬化装置69内に設けられたローラ70に巻き付けられた状態で樹脂硬化手段71より放射線である紫外線が照射され、塗布ヘッド66より塗布された樹脂液は硬化し樹脂部を形成する。尚、本実施の形態では、樹脂硬化装置69内においてプリズムシート63をローラ70に巻きつけられた状態で紫外線照射を行ったが、樹脂液が埋め込みの形状によっては、ローラ70を用いることなく硬化させる場合もある。以上により、本発明に係る光学シート23が作製される。
このように作製された光学シート23は、ローラからなるシート巻取り手段72に搬送され、保護フィルム供給手段73により供給される保護フィルム74を光学シート23の凹凸パターンの形成されている面に付着させ、ローラ75により光学シート23と保護フィルム74を重ね合わせた状態で、シート巻取り手段72により巻取りをおこなう。
以上、三角状の凸部と三角状の凹部を有するプリズム状の凹凸パターンが、交互かつ略平行状に配列されたプリズムシートを用いた場合について説明したが、四角錐状の凸部と逆四角錐状の凹部が交互に配列された構造のシートを用いた場合であっても同様の傾向にあり、四角錐状の凸部と逆四角錐状の凹部が交互に配列された構造のシートを用いて本発明に係る光学シートを作製することが可能である。
実施の形態のおいて説明した本発明に係る光学シートは、液晶表示装置のみならず有機ELパネル等の自発光パネルの輝度向上のためにも利用可能である。
以上、本発明に係る光学シート及び光学シートの製造方法、バックライト、液晶表示装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行うことは可能である。
従来の平面ディスプレイ用バックライトの断面図 従来のプリズムシートの断面図 平面ディスプレイ用バックライトの視野角と輝度の相関図 本発明に係る光学シートの断面図 本発明に係る光学シートの機能の説明図 本発明に係る光学シートの別の実施の形態の断面図 本発明に係る光学シートの製造装置の構成図 本発明に係る光学シートにおける埋め込み材料の屈折率と相対光量の相関図 本発明に係る液晶表示装置の断面図 本発明の第2の実施の形態に係る光学シートの別の製造装置の構成図
符号の説明
21…プリズムシート、22…樹脂部、23…光学シート、P…プリズムシート表面のプリズム状の凹凸パターンの高低差、S…樹脂部の形成される高さ

Claims (16)

  1. 一方の面が略平面である光を透過する材料からなる光学シートであって、
    前記光学シートの他方の面に、三角状の頂部を有する凸部と、前記光学シートの一方の面に平行な面の凹部からなる凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されていることを特徴とする光学シート。
  2. 一方の面が略平面である光を透過する材料からなる光学シートであって、
    前記光学シートの他方の面に、四角錐状の頂部を有する凸部と、前記光学シートの一方の面に平行な面の凹部からなる凹凸パターンが、交互に形成されていることを特徴とする光学シート。
  3. 光を透過する材料からなるものであって、一方の面に三角状の頂部を有する凸部と、三角状の谷底部を有する凹部からなる凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されているプリズムシートの前記凹部に、光を透過する樹脂材料を充填したことを特徴とする光学シート。
  4. 前記凹凸パターンがプリズム状の凹凸パターンであることを特徴とする請求項3に記載の光学シート。
  5. 光を透過する材料からなるものであって、一方の面に四角錐状の頂部を有する凸部と、逆四角錐状の谷底部を有する凹部からなる凹凸パターンが、交互に形成されているプリズムシートの前記凹部に、光を透過する樹脂材料を充填したことを特徴とする光学シート。
  6. 前記プリズムシートの凹部において充填される前記樹脂材料の凹部の谷底からの高さは、
    前記プリズムシートの凸部の頂と、凹部の谷底との高低差の1/2以下であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の光学シート。
  7. 前記樹脂材料の屈折率と、前記プリズムシートを構成する材料の屈折率とが、異なる値であることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の光学シート。
  8. 光源を請求項1から7に記載のいずれかの光学シートの凹凸パターンの形成されている面の反対側に配置したことを特徴とするバックライト。
  9. 光源を請求項1から7に記載のいずれかの光学シートの凹凸パターンの形成されている面の反対側に配置し、
    液晶パネルを前記光学シートの凹凸パターンの形成されている面の側に配置したことを特徴とする液晶表示装置。
  10. 光を透過する材料からなるものであって、一方の面に三角状の凸部を有する凸部と、三角状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されているプリズムシートの前記凹凸パターンの形成されている面に、放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、
    前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、
    からなることを特徴とする光学シートの製造方法。
  11. 光を透過する材料からなるものであって、一方の面に四角錐状の凸部を有する凸部と、逆四角錐状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンが、交互かつ略平行状に形成されているプリズムシートの前記凹凸パターンの形成されている面に、放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、
    前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、
    からなることを特徴とする光学シートの製造方法。
  12. 光を透過する材料からなる平面状の透明シートの一方の面に、三角状の頂部を有する凸部と、三角状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンを交互かつ略平行状に形成しプリズムシートを作製するプレス工程と、
    前記プリズムシートの凹凸パターンの形成されている面に放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、
    前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、
    からなることを特徴とする光学シートの製造方法。
  13. 光を透過する材料からなる平面状の透明シートの一方の面に、四角錐状の頂部を有する凸部と、逆四角錐状の谷底部を有する凹部からなるプリズム状の凹凸パターンを交互かつ略平行状に形成しプリズムシートを作製するプレス工程と、
    前記プリズムシートの凹凸パターンの形成されている面に放射線硬化樹脂材料を塗布する塗布工程と、
    前記放射線硬化樹脂材料の塗布されたプリズムシートに放射線を照射する放射線照射工程と、
    からなることを特徴とする光学シートの製造方法。
  14. 前記プリズムシートにおける前記放射線硬化樹脂材料が形成された前記プリズムシートの凹部の谷底からの高さは、
    前記プリズムシートの凸部の頂と、凹部の谷底との高低差の1/2以下であることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の光学シートの製造方法。
  15. 光源を請求項10から14に記載のいずれかの光学シートの製造方法により製造された光学シートの凹凸パターンの形成されている面の反対側に配置したことを特徴とするバックライト。
  16. 光源を請求項10から14に記載のいずれかの光学シートの製造方法により製造された光学シートの凹凸パターンが形成されている面の反対側に配置し、
    液晶パネルを前記光学シートの凹凸パターンが形成されている面の側に配置したことを特徴とする液晶表示装置。
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