JP2012027442A - 光学シートの製造方法、この製造方法により製造された光学シートを備える表示装置用光学フィルタおよび表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の一の態様によれば、光を透過可能な複数の単位光透過部と、単位光透過部の間に並列して設けられた複数の単位光吸収部とを備える光学シートの製造方法であって、型に樹脂と離型剤を含む第1の樹脂組成物を供給して、光を透過可能な複数の単位光透過部2を形成するとともに、その単位光透過部2間に並列して設けられた略台形断面または略矩形断面を有する溝3を形成し、少なくとも溝3の側面3aおよび底面3bに表面改質処理を施して、溝3の側面3aおよび底面3bに存在する離型剤を分解し、離型剤を分解した後、溝3に硬化性樹脂と光吸収材とを含む第2の樹脂組成物4を充填し、充填された第2の樹脂組成物4を硬化させて、単位光吸収部5を形成することを含むことを特徴とする、光学シートの製造方法が提供される。
【選択図】図1
Description
先ず、本発明による光学シートの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図1(a)〜図2(b)は、本実施の形態に係る光学シートの製造工程を示す模式図であり、図3は本実施の形態に係る溝の形状を示す縦断面図である。なお、図1(a)〜図1(c)、および図2(b)は、基材の長手方向を正面とした図である。
0.1〜1.0質量部の割合で添加されることが好ましい。離型剤の添加量を上記範囲としたのは、0.1質量部未満であると、離型効果が不十分となり、また1.0質量部を超えると、第1の樹脂組成物中で長期保存した際に、離型剤が分離したり、得られた光学シートの湿熱試験や高温試験で離型剤成分が析出するおそれがあるからである。
上記のようにして得られた光学シートは、シート厚み方向断面において略台形または略矩形の単位光透過部と、その単位光透過部の間に並列して配置された、略台形または略矩形断面を有する単位光吸収部とを備えている。単位光透過部は、一方のシート面側が上底、他方のシート面側が下底となるように配置された略台形または略矩形断面を有する要素である。単位光吸収部は、単位光透過部の間に形成された略台形または略矩形断面を有する要素である。台形または矩形の底辺に相当する面が単位光透過部の上底側のシート面に面するように並列に配置される。これにより単位光吸収部の底辺および単位光透過部の上底により、光学シートの一方の面が構成されている。単位光吸収部における略台形の斜辺または略矩形の長辺は、光学シートのシート面の法線方向に対して、0〜2°の範囲の角度を有していることが好ましい。なお、斜辺の角度が0度に近い場合は、実質的に略矩形断面となる。
実施例1
厚みが100μmのPET基材(A4300、東洋紡製)上に、硬化後の屈折率が1.55のウレタン系紫外線硬化性樹脂100質量部と、離型剤としてのリン酸エステル0.3質量部とを含む第1の樹脂組成物を用いて、成形金型で連続賦型加工を行い、複数の単位光透過部と、その単位光透過部間に並列して設けられた楔形の溝を形成した。
実施例2においては、単位光吸収部(溝)の開口幅を12μm、溝の底の幅を5.4μmであり、深さが105mmであり、光学シートの法線方向に対する溝の側面の角度を1.8°となるように、実施例1と同様の方法で光学シートを作製した。得られた光学シートに対して光を照射して、透過光による外観の目視検査を行ったところ、実施例1と同様にピンホール状の光抜けは観察されず、良好な外観を有していた。
実施例3においては、コロナ放電処理の代わりに大気圧プラズマ処理を溝に施した以外、実施例1と同様の方法で光学シートを作製した。得られた光学シートに対して光を照射して、透過光による外観の目視検査を行ったところ、実施例1と同様にピンホール状の光抜けは観察されず、良好な外観を有していた。
比較例1においては、溝にコロナ放電処理を施さなかった以外、実施例1と同様の方法で光学シートを作製した。得られた光学シートに対して光を照射して、透過光による外観の目視検査を行ったところ、ピンホール状の欠陥が多数観察された。また、単位光吸収部の断面を観察したところ、単位光吸収部内に多数の気泡が観察された。
比較例2においては、溝にコロナ放電処理を施さなかった以外、実施例2と同様の方法で光学シートを作製した。得られた光学シートに対して光を照射して、透過光による外観の目視検査を行ったところ、ピンホール状の欠陥が比較例1で確認された数量の1/3程度観察された。
実施例4および比較例3
実施例4においては、厚みが100μmのPET基材(A4300、東洋紡製)上に、硬化後の屈折率が1.55のウレタン系紫外線硬化性樹脂100質量部と、離型剤としてのリン酸エステル0.3質量部とを含む第1の樹脂組成物を用いて、成形金型で連続賦型加工を行い、複数の単位光透過部と、その単位光透過部間に並列して設けられた矩形状の溝を形成した。この溝は、幅5μm、深さ69μmの矩形状のものであり、かつ溝間の距離は51μmであった。このような単位光透過部付きPET基材を3枚用意した。
実施例5および比較例4
実施例5においては、実施例4と同様に光学シートを作製したが、実施例5においては、溝の側面および底面ならびに単位光透過部の表面に対して、コロナ放電処理の代わりに大気圧プラズマ処理を施した。ここで、実施例5においては、4枚の単位光透過部付きPET基材を用意し、4枚ある単位光透過部付きPET基材のうち、1枚目は90V、2枚目は120V、3枚目は150V、4枚目は180Vの印加電圧で大気圧プラズマ処理を施した。
実施例4〜6および比較例4
実施例5および比較例4で作製された光学シートにおいて、単位光透過部の表面の動摩擦係数を測定した。動摩擦係数の測定は、協和界面化学社製のDM−501を用いて、JIS K7125プラスチックフィルムおよびシートの摩擦係数試験方法に準じて行われた。
Claims (11)
- 光を透過可能な複数の単位光透過部と、前記単位光透過部の間に並列して設けられた複数の単位光吸収部とを備える光学シートの製造方法であって、
型に樹脂と離型剤を含む第1の樹脂組成物を供給して、光を透過可能な複数の単位光透過部を形成するとともに、その単位光透過部間に並列して設けられた略台形断面または略矩形断面を有する溝を形成し、
少なくとも前記溝の側面および底面に表面改質処理を施して、前記溝の側面および底面に存在する前記離型剤を分解し、
前記離型剤を分解した後、前記溝に硬化性樹脂と光吸収材とを含む第2の樹脂組成物を充填し、
前記充填された前記第2の樹脂組成物を硬化させて、単位光吸収部を形成すること、
を含むことを特徴とする、光学シートの製造方法。 - 前記表面改質処理が、コロナ放電処理、大気圧プラズマ処理、酸素プラズマ処理、紫外線洗浄処理、オゾン処理、およびアルカリ処理のいずれかである、請求項1に記載の光学シートの製造方法。
- 前記表面改質処理が、大気圧プラズマ処理である、請求項2に記載の光学シートの製造方法。
- 前記表面改質処理が施された前記溝の側面および底面の動摩擦係数および静摩擦係数が0.1〜0.3である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法。
- 前記離型剤がリン酸エステルである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法。
- 前記溝の深さが、50〜200μmである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法。
- 前記溝の側面が、光学シートの法線方向に対して0〜2°の角度を有する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法。
- 前記第2の樹脂組成物を充填した後であって前記第2の樹脂組成物を硬化させる前に、余剰の前記第2の樹脂組成物を掻き取ることをさらに備える、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法。
- 前記硬化性樹脂が透明な電離放射線硬化性樹脂であり、前記光吸収材が着色微粒子である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法により得られる光学シートを備えることを特徴とする、表示装置用光学フィルタ。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学シートの製造方法により得られる光学シートを備えることを特徴とする、表示装置。
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