JP2011157518A - 難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】耐傷性、難燃性および成形加工性に優れた難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物およびその成形体を提供する。
【解決手段】スチレン系樹脂に対し、ハロゲン系難燃剤および三酸化アンチモンおよびリン系難燃剤を特定比率で配合し、かつ炭素数12〜32の高級脂肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールとのエステル化物である高級脂肪酸アルコールエステルおよび/またはグリセリン脂肪酸エステルを特定比率で配合することにより、耐傷性、難燃性および成形加工性に優れた難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物が得られる。
【選択図】なし

Description

本発明は、難燃性および成形加工性に優れ、かつその成形品表面の耐傷性に優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物およびその成形体に関するものである。
ABS樹脂に代表されるスチレン系樹脂は、すぐれた機械的性質、成形加工性および電気絶縁性を有することから、家庭電気機器、OA機器および自動車などの各部品を始めとする広範な分野で使用されている。しかしながら、スチレン系樹脂を含むプラスチックスの大半は易燃性であるため、安全性の問題で難燃化に対し種々の技術が案出されてきた。
一般的に、プラスチックスの難燃化手法としては、難燃化効率の高い塩素系難燃剤または臭素系難燃剤と酸化アンチモン(難燃助剤)とを組合せて樹脂に配合することにより、難燃化する方法が採用されている。このような難燃性スチレン系樹脂組成物を射出成形等により成形し製品として使用する際、例えばほこり除去のため布で拭いた際に細かな擦過傷が付く場合がある。特に、薄型テレビ枠等の外観部品に適用される場合、このような擦過傷は外観を損ねるため好ましくない。また、上記の難燃剤および難燃助剤を配合した難燃性スチレン系樹脂組成物では、それらを配合しないスチレン系樹脂組成物に比べて耐傷性が劣ることが知られており、難燃性が要求される外観部品への適用の足枷となっていた。以上の理由から、耐傷性を有する難燃性スチレン系樹脂組成物の開発が急務となっていた。
スチレン系樹脂組成物の耐傷性を向上させる従来技術として、例えばABS樹脂にポリメタクリル酸メチルを加える技術(特許文献1参照。)、および特定の粒子径分布を有するグラフト共重合体を含有するスチレン系樹脂と特定の構造で表されるチッ素を有する化合物配合する方法(特許文献2参照。)が提案されている。しかしながら、上記特許文献1の提案では、ロックウェル硬度を耐傷性の指標としており、実際に布等で表面をこすった際の擦過傷に対する耐傷性については触れられていない。本発明者らの検討では、ロックウェル硬度と布等で表面をこすった際の擦過傷に対する耐傷性とに厳密な相関がないことが明らかとなっている。また、特許文献1の提案では、難燃剤と難燃助剤を添加した系での耐傷性については言及されていない。また、特許文献2の提案でも同様に難燃剤と難燃助剤を添加した系での耐傷性については言及されていない。
樹脂に摺動性を付与し表面の平滑性を向上させる技術については、樹脂に高級脂肪酸エステルを配合する技術が提案されている(特許文献3参照。)。しかしながら、この提案でも耐傷性付与が困難な難燃剤と難燃助剤を添加した系での耐傷性向上効果については言及されていない。
一方、帯電防止のため、樹脂に高級脂肪酸アルコールエステルやグリセリン脂肪酸エステルを計2〜10重量部添加し、静摩擦係数低減を図った組成物が提案されているが(特許文献4参照。)、耐傷性に関しては言及されていない。特許文献4で提案の組成物では、難燃剤として臭素化ポリカーボネートオリゴマーを加え、難燃助剤として三酸化アンチモンを加えており、これらが添加されている場合、静摩擦係数および動摩擦係数が低い場合でも添加量が多いと耐傷性が悪化するが、これらの点についても言及されておらず、あくまで帯電防止効果に主眼が置かれたものである。
このように、従来の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物においては、耐傷性を向上させる技術は確立されていなかった。
特開平01−278553号公報 特開2000−191866号公報 特開昭63−3050号公報 特開平11−279370号公報
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解消し、耐傷性と成形加工性に優れた難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物およびその成形体を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、高い難燃性を維持する範囲で難燃剤および難燃助剤の配合量を調整し、かつ規定量の高級脂肪酸エステルおよび脂肪酸グリセリドを配合した難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物において、上記課題が解決出来ることを見出した。即ち本発明は、次に記載するとおりの難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物およびその成形品に係るものである。
[1]スチレン系樹脂(I)100重量部に対し、ハロゲン系難燃剤(II)15〜35重量部および三酸化アンチモン(III)1〜3重量部およびリン系難燃剤(IV)1〜5重量部を含み、かつ炭素数12〜32の高級脂肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールとのエステル化物である高級脂肪酸アルコールエステル(V)および/またはグリセリン脂肪酸エステル(VI)を含み、前記スチレン系樹脂(I)100重量部に対し、前記高級脂肪酸アルコールエステル(V)と前記グリセリン脂肪酸エステル(VI)の合計が2重量部以上かつ(VI)が1重量部以上であることを特徴とする難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
[2]スチレン系樹脂(I)が、ゴム質重合体(a)に、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体をグラフト共重合せしめたグラフト共重合体(A)と、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体からなるビニル系(共)重合体(B)が、重量比10:90〜40:60の割合で含まれる組成物であることを特徴とする前記[1]記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
[3]ハロゲン系難燃剤(II)が臭素化ビスフェノール系エポキシ樹脂であることを特徴とする前記[1]または[2]記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
[4]高級脂肪酸アルコールエステル(V)とグリセリン脂肪酸エステル(VI)との合計が2重量部以上6重量部以下かつ前記グリセリン脂肪酸エステル(VI)が1重量部以上4重量部以下であることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物を射出成形してなる成形体。
本発明により、耐傷性、難燃性および成形加工性に優れた難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物と、それからなる成形品を得ることが出来る。特に、細かな擦過傷に対する耐傷性に優れる。
本発明におけるスチレン系樹脂(I)とは、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体からなるビニル系(共)重合体(B)や、上記ビニル系(共)重合体(B)にゴム質重合体(a)を加えたものを指す。
特に、ビニル系(共)重合体(B)とゴム質重合体(a)の相溶性の観点から、スチレン系樹脂(I)が、ゴム質重合体(a)に、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体をグラフト共重合せしめたグラフト共重合体(A)と、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体からなるビニル系(共)重合体(B)が含まれる組成物であることが望ましい。
本発明においては、グラフト共重合体(A)に配合された単量体混合物は、そのすべてが、ゴム質重合体(a)と結合してグラフト化している必要はなく、単量体混合物の単量体同士で結合し、グラフト化していない重合体として含まれていても良い。しかしながら、グラフト率は好ましくは10〜100%であり、より好ましくは20〜50%である。
本発明におけるビニル系(共)重合体(B)の還元粘度(ηsp/c)は、0.1〜0.6dl/gであることが好ましい。この範囲外の場合、耐衝撃性が低下し、あるいは溶融粘度が上昇して成形性が悪くなりやすい。還元粘度(ηsp/c)は、さらに好ましくは0.3〜0.5dl/gである。
本発明で用いられるゴム質重合体(a)としては、例えばジエン系ゴム、アクリル系ゴム、エチレン系ゴム等が使用できる。具体例として、ポリブタジエン、ポリ(ブタジエン−スチレン)、ポリ(ブタジエン−アクリロニトリル)、ポリイソプレン、ポリ(ブタジエン−アクリル酸ブチル)、ポリ(ブタジエン−メタクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル)、ポリ(ブタジエン−アクリル酸エチル)、エチレン−プロピレンラバー、エチレン−プロピレン−ジエンラバー、ポリ(エチレン−イソプレン)およびポリ(エチレン−アクリル酸メチル)等が挙げられる。これらのゴム質重合体(a)は、1種または2種以上の混合物で使用される。
これらのゴム質重合体(a)のうち、ポリブタジエン、ポリ(ブタジエン−スチレン)、ポリ(ブタジエン−アクリロニトリル)およびエチレン−プロピレンラバーが、耐衝撃性の点で好ましく用いられる。
ゴム質重合体(a)の重量平均ゴム粒子径は、耐衝撃性等の機械的強度と成形品外観のバランスから、0.1〜0.5μmであることが好ましい。重量平均ゴム粒子径が0.1μm未満では得られる熱可塑性組成物の衝撃強度が低下する傾向があり、重量平均ゴム粒子径が0.5μmを超えると成形品外観が低下するケースが多くなる。重量平均ゴム粒子径は、さらに好ましくは0.15〜0.4μmである。
本発明におけるグラフト共重合体(A)およびビニル系(共)重合体(B)に用いられる芳香族ビニル系単量体(b)としては、具体例として、例えばスチレン、α−メチルスチレン、オルソメチルスチレン、パラメチルスチレン、パラ−t−ブチルスチレンおよびハロゲン化スチレン等が挙げられ、これらは1種または2種以上用いることができる。なかでもスチレン,α−メチルスチレンが一般に用いられるケースが多い。
本発明におけるグラフト共重合体(A)およびビニル系(共)重合体(B)に用いられるシアン化ビニル系単量体(c)としては、具体例として、例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル等が挙げられ、これらは1種または2種以上用いることができる。なかでもアクリロニトリルが耐衝撃性の点で好ましく用いられる。
本発明におけるグラフト共重合体(A)およびビニル系(共)重合体(B)に用いられる不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)としては、炭素数1〜6のアルキル基または置換アルキル基を持つアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルが好適であり、これらは1種または2種以上を用いることができる。
これらの具体例として、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸クロロメチルおよび(メタ)アクリル酸2−クロロエチル等が挙げられ、なかでもメタクリル酸メチルが一般に用いられるケースが多い。
本発明におけるグラフト共重合体(A)およびビニル系(共)重合体(B)に用いられる共重合可能なその他のビニル系単量体(e)としては、具体例として、例えばN−メチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド化合物、マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸、無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物およびアクリルアミド等の不飽和アミド化合物に代表される共重合可能なビニル化合物等を挙げることができ、これらは単独ないし2種以上を用いることができる。本発明においては、ビニル系(共)重合体(B)は複数種類用いることができる。
本発明で用いられるスチレン系樹脂(I)を構成するグラフト共重合体(A)とビニル系(共)重合体(B)との混合比は、好ましくはグラフト共重合体(A):ビニル系(共)重合体(B)の重量比が10:90〜40:60の範囲となる割合であり、より好ましくは20:80〜35:65の範囲である。グラフト共重合体(A)の割合が上記の範囲未満もしくはビニル系(共)重合体(B)の割合が上記の範囲を超えると、衝撃強度が低下する傾向となる。また、グラフト共重合体(A)の割合が上記の範囲を超えると、流動性が低下し成形性が悪くなる傾向となる。
本発明におけるグラフト共重合体(A)およびビニル系(共)重合体(B)の製造方法は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合および乳化重合等のいずれでもよい。単量体の仕込方法も、初期一括仕込み、単量体の一部または全てを連続仕込み、あるいは単量体の一部または全てを分割仕込みのいずれの方法を用いてもよい。
本発明において使用されるハロゲン系難燃剤(II)は、添加型であるハロゲン系難燃剤であることが好ましい。ハロゲン系難燃剤としては、例えば、臭素化ビスフェノール系エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノールA、そのオリゴマーおよび臭素化トリアジン系難燃剤などが好ましく使用され、難燃性付与の観点から臭素化ビスフェノール系エポキシ樹脂がより好ましく用いられる。
本発明で用いられるハロゲン系難燃剤(II)の添加量は、スチレン系樹脂(I)100重量部に対し15〜35重量部であり、特に、難燃性、耐衝撃性、熱安定性および耐熱性のバランス点で、20〜30重量部の範囲であることが好ましい。ハロゲン系難燃剤(II)の添加量が上記の範囲未満では難燃性が十分でなく、上記の範囲を超えると得られる熱可塑性樹脂の機械的強度および熱安定性が低下する傾向が招かれる。
本発明において難燃助剤として用いられる三酸化アンチモン(III)は、輝安鉱および金属アンチモンを溶融し、昇華法により得られるものであるが、この製造法に限定されるものではない。三酸化アンチモン(III)の純度は、環境および安全性の面から99.5重量%以上であることが好ましい。また、三酸化アンチモン(III)中の酸化鉛含有量は0.03重量%以下であることが好ましく、また三酸化砒素含有量は0.1重量%以下であることが好ましい。
本発明において用いられる三酸化アンチモン(III)の添加量は、スチレン系樹脂(I)100重量部に対し、1〜3重量部である。三酸化アンチモン(III)の添加量が上記の範囲未満では難燃性が十分でなく、逆に上記の範囲を超えると耐傷性が低下し、本発明の目的を達成することが困難になる。このことから、成形品表層に存在する三酸化アンチモンが耐傷性に悪影響を及ぼす可能性が推察される。
本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物では、難燃助剤である三酸化アンチモン(III)をスチレン系樹脂(I)100重量部に対し3重量部を超えて添加した場合は耐傷性の低下に繋がるため、3重量部以下の添加とせざるを得ず、そのため十分な難燃性を発現出来ない場合がある。これを補うため、本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物では、リン系難燃剤(IV)1〜5重量部の添加が必須である。
本発明で用いられるリン系難燃剤(IV)としては、例えばトリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートおよびオクチルジフェニルホスフェート等の非ハロゲンリン酸エステル類、および縮合リン酸エステル類等が挙げられ、中でも、難燃剤としての効果および生産時のハンドリングの観点から縮合リン酸エステル類(縮合リン酸エステル系難燃剤)が好適である。
このようなリン系難燃剤(IV)の市販品としては、商品名PX200やCR733S(いずれも大八化学化学工業社製)や、PFR、FP−600およびFP−700(いずれも株式会社ADEKA社製)等が挙げられる。
本発明で用いられるリン系難燃剤(IV)の配合量は、スチレン系樹脂100重量部に対し1〜5重量部であり、好ましくは2〜4重量部である。リン系難燃剤(IV)の添加量が上記の範囲未満では難燃性が十分でなく、逆に上記の範囲を超えると得られる熱可塑性樹脂の機械的強度および熱安定性が低下する傾向が招かれる。
本発明で用いられる高級脂肪酸アルコールエステル(V)は、天然ワックス、例えば、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、ミツロウおよびラノリン等から抽出される高級脂肪酸と高級アルコールのエステル化合物あるいは高級脂肪酸と高級アルコールより合成される化合物である。合成方法としては、脂肪酸とアルコールより脱水反応で合成する直接エステル化、エステルとアルコールまたはエステルと脂肪酸あるいはエステルとエステルの反応で新しいエステルを合成するエステル交換反応、塩化アシルとアルコールより合成する方法などがある。高級脂肪酸および高級アルコールの炭素数は、12〜32である。炭素数が12未満では耐熱性が低下し、炭素数が32を超えると耐衝撃性が低下する。
本発明で用いられるグリセリン脂肪酸エステル(VI)には、グリセリンモノステアレートやグリセリンモノベヘネートなどがあり、特にグリセリンモノベヘネートが好ましく用いられる。
本発明で用いられる炭素数12〜32の高級脂肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールとのエステル化物である高級脂肪酸アルコールエステル(V)および/またはグリセリン脂肪酸エステル(VI)の配合量は、スチレン系樹脂(I)100重量部に対し、高級脂肪酸アルコールエステル(V)とグリセリン脂肪酸エステル(VI)の合計が2重量部以上で、かつグリセリン脂肪酸エステル(VI)が1重量部以上である。
高級脂肪酸アルコールエステル(V)とグリセリン脂肪酸エステル(VI)の配合量合計が2重量部未満では、得られる難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物の耐傷性が十分でない。また、グリセリン脂肪酸エステル(VI)が1重量部未満の場合、高級脂肪酸アルコールエステル(V)とグリセリン脂肪酸エステル(VI)の配合量合計を2重量部以上としても良好な耐傷性が発現しない。一方、高級脂肪酸アルコールエステル(V)とグリセリン脂肪酸エステル(VI)の配合量合計が6重量部を超えると、成形時のガス、モールドデポジット発生量が増加するため、配合量合計は6重量部以下であることが好ましい。また、同様の理由からグリセリン脂肪酸エステル(VI)配合量は4重量部以下であることが好ましい。
本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関しては、上記のスチレン系樹脂(I)〜グリセリン脂肪酸エステル(VI)の各成分を、例えばバンバリミキサー、ロール、エクストルーダーおよびニーダーなどで溶融混練することにより製造することができる。
本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、各種の熱可塑性樹脂やエラストマー類を配合することにより、成形用樹脂組成物として性能をさらに改良することができる。
また、本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物には、必要に応じてポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂、ヒンダードフェノール系、含硫黄化合物系および含リン有機化合物系などの酸化防止剤、フェノール系やアクリレート系などの熱安定剤、ベンゾトリアゾール系、ベンソフェノン系およびサリシレート系などの紫外線吸収剤、有機ニッケル系やヒンダードアミン系などの光安定剤などの各種安定剤、高級脂肪酸の金属塩類や高級脂肪酸アミド類などの滑剤、フタル酸エステル類やリン酸エステル類などの可塑剤、カーボンブラック、顔料および染料などを添加することもできる。
さらに、本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物には、各種の補強剤や充填剤を添加することもできる。
上記のようにして得られた本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮成形およびガスアシスト成形などの現在熱可塑性樹脂の成形に用いられる方法によって成形することができるが、一般に射出成形により成形されることが多い。
本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物は、本来の難燃性と成形加工性に優れており、かつ耐傷性に優れるという特徴を有することから、これらの特徴を生かして、難燃性樹脂が広く使用され、かつ表面外観が要求される各種の分野、特にテレビ枠等家電機器の外観部品類やOA機器外観部品類として好適に使用することができる。
以下、本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物について、実施例をあげて詳細に説明するが、本発明はこれらにより制限するものではない。
(1)ゴム質重合体の重量平均ゴム粒子径
「Rubber Age Vol.88 p.484〜490(1960)by E.Schmidt, P.H.Biddison」に記載のアルギン酸ナトリウム法によって求める。すなわち、アルギン酸ナトリウムの濃度によりクリーム化するポリブタジエン粒子径が異なることを利用して、クリーム化した重量割合とアルギン酸ナトリウム濃度の累積重量分率から累積重量分率50%の粒子径を求めた。測定はn=2で実施し、これらの平均値を用いた。
(2)グラフト率
グラフト共重合体所定量(m)にアセトンを加え、3時間還流し、この溶液を8800r/min(10000G)で40分間遠心分離後、不溶分を濾取し、この不溶分を60℃の温度で5時間減圧乾燥し、重量(n)を測定した。グラフト率は、下記式より算出した。
グラフト率(%)={[(n)−(m)×L]/[(m)×L]}×100
ここで、Lはグラフト共重合体のゴム含有量である。測定はn=2で実施し、これらの平均値を用いた。
(3)還元粘度ηsp/c
サンプル1gにアセトン200mlを加え、3時間還流し、この溶液を8800r/min(10000G)で40分間遠心分離した後、不溶分を濾過する。濾液をロータリーエバポレーターで濃縮し、析出物(アセトン可溶分)を60℃の温度で5時間減圧乾燥後、0.4g/100ml(メチルエチルケトン、30℃)に調整し、ウベローデ粘度計を用いηsp/cを測定した。測定はn=2で実施し、これらの平均値を用いた。
(4)耐擦傷性試験
80℃の温度の熱風乾燥機中で3時間乾燥した熱可塑性樹脂組成物のペレットを、シリンダー温度230℃に設定した東芝(株)製IS50A成形機内に充填し、射出成形により試験片(50mm(W)×90mm(L)×2.0mm(t)、23℃)を得た。この試験片を協和界面化学社製自動摩擦・摩耗試験機DFPM−SS型により試験荷重:500g、相手材:Pure Leaf M−210、環境条件:温度23℃、湿度50%RH、ストローク:40mm、回数:20回で測定した。耐擦傷性は、試験後の傷を目視で確認し、傷の本数によって5段階に順位付けを行い、4以上を合格とした。、測定はn=3で実施し、これらの平均値を基に順位付けを実施した。
1:15本以上、2:10〜14本、3:5〜9本、4:1〜4本 5:無傷
(5)難燃性
射出成形により得た1.5mm厚の難燃性評価用試験片について、UL94に定められている評価基準に従い難燃性を評価した。難燃性レベルはV−0、V−1、V−2、HBの順に低下し、V−0とV−1を合格とした。測定はn=5で実施した。
(6)メルトフローレート
80℃の温度の熱風乾燥機中で3時間乾燥した熱可塑性樹脂組成物のペレットを、ISO−1133(2005年)に準拠し、温度220℃、98Nの条件で測定した。測定はn=3で実施し、これらの平均値を用いた。
(7)荷重たわみ温度
ISO 75(2004年)の規定に準拠し、試験片厚み4.0mm、1.8MPaの条件で測定した。測定はn=3で実施し、これらの平均値を用いた。
(8)シャルピー衝撃強度
ISO 179(2000年)の規定に準拠し、Vノッチ入り(残り幅8.0mm)、温度23℃、湿度50%RHの条件で測定した。測定はn=10で実施し、これらの平均値を用いた。
(9)揮発分
80℃の温度の熱風乾燥機中で3時間予備乾燥した熱可塑性樹脂組成物のペレットを3g秤量し、180℃の温度に設定したギアオーブン中で3時間加熱処理を実施後、23℃の温度に温調した室内でデシケーター中に30分間保管し安定化させた後に秤量を行い、加熱処理前からの重量減少率を算出した。測定はn=3で実施し、これらの平均値を用いた。
[参考例1]グラフト共重合体(A)の製造方法
窒素置換した反応器に、純水120重量部、ブドウ糖0.5重量部、ピロリン酸ナトリウム0.5重量部、硫酸第一鉄0.005重量部およびポリブタジエンラテックス(重量平均ゴム粒子径0.3μm、ゲル含有率85%)60重量部(固形分換算)を仕込み、撹拌しながら反応器内の温度を65℃に昇温した。内温が65℃に達した時点を重合開始として、モノマ(スチレン30重量部およびアクリロニトリル10重量部)およびt−ドデシルメルカプタン0.3重量部からなる混合物を5時間かけて連続滴下した。同時に並行して、クメンハイドロパーオキサイド0.25重量部、オレイン酸カリウム2.5重量部および純水25部からなる水溶液を7時間かけて連続滴下し、反応を完結させた。得られたスチレン系共重合体ラテックスを硫酸で凝固し、苛性ソーダで中和した後、洗浄、濾過、乾燥してグラフト共重合体(A)A1を得た。このスチレン系グラフト共重合体(A)A1のグラフト率は35%であり、樹脂成分の還元粘度ηsp/cは0.35dl/gであった。
[参考例2]ビニル系(共)重合体(B)の製造方法
容量が20リットルで、バッフルおよびファウドラ型撹拌翼を備えたステンレス製オートクレーブに、メタクリル酸メチル20重量%、アクリルアミド80重量%からなる共重合体0.05重量部をイオン交換水165重量部に溶解した溶液を400rpmで撹拌し、系内を窒素ガスで置換した。次に、アクリロニトリル30部、スチレン5.0部、t−ドデシルメルカプタン0.46部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.39重量部および2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.05重量部の混合溶液を反応系を撹拌しながら添加し、58℃に昇温し重合を開始した。重合開始から15分が経過した後、オートクレーブ上部に備え付けた供給ポンプからのスチレン65重量部を110分かけて添加した。この間、反応温度を65℃まで昇温した。スチレンの反応系への添加を終了した後、50分かけて100℃の温度まで昇温した。以降は、通常の方法にしたがって、反応系の冷却、ポリマーの分離、洗浄、乾燥を行ない、ビニル系(共)重合体(B)B1を得た。このビニル系(共)重合体(B)B1の還元粘度ηsp/cは、0.53dl/gであった。
[参考例3]ハロゲン系難燃剤(II)
(1)臭素化ビスフェノール系エポキシ樹脂“プラサーム”(登録商標)EC−20(大日本インキ化学社製)を準備した。
(2)2,4,6−トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン“ピロガード” (登録商標)SR−245(第一工業化学社製)を準備した。
[参考例4]三酸化アンチモン(III)
“PATOX−C” (登録商標)(日本精鉱社製)を準備した(純度99%以上)。
[参考例5]リン系難燃剤(IV)
1,3−フェニレン−テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル“PX200” (登録商標)(大八化学化学工業株式会社製)を準備した(リン含有量:9.0%)を準備した。
[参考例6]高級脂肪酸アルコールエステル(V)
(1)リグノセリン酸(C24)ミリシル(C30)を準備した。
(2)パルミチン酸(C16)ヘキサデシル(C16)を準備した。
(3)ステアリン酸(C18)ブチル(C4)を準備した。
[参考例7]グリセリン脂肪酸エステル(VI)
(1)グリセリンモノベヘネートを準備した。
(2)グリセリンモノステアレートを準備した。
[実施例1〜11]
上記の参考例で示したグラフト共重合体(A)、ビニル系(共)重合体(B)、ハロゲン系難燃剤(II)、三酸化アンチモン(III)、リン系難燃剤(IV)、高級脂肪酸アルコールエステル(V)およびグリセリン脂肪酸エステル(VI)を、表1に示した配合比で混合し、ベント付40mm単軸押出機で溶融混練、押出しを行うことによって、ペレット状の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物を製造した。
Figure 2011157518
[実施例12]
上記の実施例1〜11で得られた難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物を、それぞれ80℃の温度の熱風乾燥機中で3時間予備乾燥し、住友重機械工業社製電動射出成形機SE50を用い、シリンダー温度230℃、金型温度60℃でISO527(1993年)で規定された引張試験片(全長150mm、試験部の幅10mm、厚さ4mm)を成形した。いずれも成形性に問題なく、良品を採取可能であった。本成形片を加工し、荷重たわみ温度、シャルピー衝撃強度測定用の試験片を作製した。それぞれの試験片について各物性を測定し、測定結果を表1に示した。
[比較例1〜9]
参考例で示したグラフト共重合体(A)、ビニル系(共)重合体(B)、ハロゲン系難燃剤(II)、三酸化アンチモン(III)、リン系難燃剤(IV)、高級脂肪酸アルコールエステル(V)およびグリセリン脂肪酸エステル(VI)を、表2に示した配合比で混合し、実施例と同様の方法でペレット状の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物を製造した。実施例と同様にして試験片を作製し、それぞれの試験片について各物性を測定し、測定結果を表2に示した。
Figure 2011157518
表1と表2の結果から、次のことが明らかである。本発明の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物(実施例1〜12)は、いずれも耐傷性、難燃性および流動性が均衡して優れている。
一方、比較例1ではハロゲン系難燃剤(II)添加量が少なく、実施例1に比較して燃焼性が劣るものであった。逆に、比較例2ではハロゲン系難燃剤(II)添加量が多く、実施例1に比較して流動性、耐熱性および機械強度が劣るものであった。比較例3では、三酸化アンチモン(III)を添加していないため、実施例1に比較して燃焼性が劣るものであった。比較例4では、難燃助剤としてリン系難燃剤(IV)を添加していないため、実施例1に比較して難燃性が劣るものであった。逆に、比較例5ではリン系難燃剤(IV)の添加量が多いため、実施例1に比較して耐熱性が劣るものであった。比較例6では、三酸化アンチモン(III)の添加量が多いため、実施例1に比較して耐傷性が劣るものであった。比較例7では、グリセリン脂肪酸エステル(VI)の添加量が1重量部未満であり、実施例1に比較して耐傷性が劣るものであった。比較例8では、高級脂肪酸アルコールエステル(V)およびグリセリン脂肪酸エステル(VI)の添加量合計が2重量部未満であり、実施例1に比較して耐傷性が劣るものであった。比較例9では、高級脂肪酸アルコールエステル(V)−(2)が炭素数18の高級脂肪酸と炭素数4の高級アルコールとのエステル化物であるため、実施例1に比較して耐傷性が劣るものであった。

Claims (5)

  1. スチレン系樹脂(I)100重量部に対し、ハロゲン系難燃剤(II)15〜35重量部および三酸化アンチモン(III)1〜3重量部およびリン系難燃剤(IV)1〜5重量部を含み、かつ炭素数12〜32の高級脂肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールとのエステル化物である高級脂肪酸アルコールエステル(V)および/またはグリセリン脂肪酸エステル(VI)を含み、前記スチレン系樹脂(I)100重量部に対し、前記高級脂肪酸アルコールエステル(V)と前記グリセリン脂肪酸エステル(VI)の合計が2重量部以上かつ前記グリセリン脂肪酸エステル(VI)が1重量部以上であることを特徴とする難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
  2. スチレン系樹脂(I)が、ゴム質重合体(a)に芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体をグラフト共重合せしめたグラフト共重合体(A)と、芳香族ビニル系単量体(b)、シアン化ビニル系単量体(c)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(d)および共重合可能なその他のビニル系単量体(e)から選ばれた1種以上の単量体からなるビニル系(共)重合体(B)が、重量比10:90〜40:60の割合で含まれる組成物である請求項1記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
  3. ハロゲン系難燃剤(II)が臭素化ビスフェノール系エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
  4. 炭素数12〜32の高級脂肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールとのエステル化物である高級脂肪酸アルコールエステル(V)とグリセリン脂肪酸エステル(VI)との合計が2重量部以上6重量部以下かつ前記グリセリン脂肪酸エステル(VI)が1重量部以上4重量部以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の難燃性スチレン系熱可塑性樹脂組成物を射出成形してなる成形体。
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