JP2011154867A - 防水スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】確実なスイッチング作用を維持しつつタクタイルスイッチの破損を防止できる防水スイッチを提供する。
【解決手段】防水スイッチ1において、カバー40の背面40Bには、カバー40より高剛性である可動プレート50が固定されている。可動プレート50には、常態においてカバー40の復元力によって基板20の表面20Aとの間に隙間W1を確保し、押圧面40Aに対する押圧時に隙間W1を無くすように変位して基板20の表面20Aに当て止まるストッパ部53A、53Bと、常態においてカバー40の復元力によってボタン31の表面31Aから離間し、押圧面40Aに対する押圧時にボタン31の表面31Aに接触するように変位してボタン31を作動距離S1だけ押し込むことによりタクタイルスイッチ30にスイッチング作用を生じさせた後、隙間W1が無くなるまでボタン31からの反力F1を逃すように変位するばね部52とが形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は防水スイッチに関する。
特許文献1に従来の防水スイッチが開示されている。この防水スイッチは、相手材に固定されるベースプレートと、ベースプレートに固定された基板と、基板上に固定され、ボタンが作動距離だけ押し込まれることにより節度感を持ってスイッチング作用を生じる、所謂タクタイルスイッチと、ベースプレートに固定されてタクタイルスイッチと基板とを防水するように覆い、外部に露出する押圧面が押圧されることにより弾性変形してボタンの表面を押圧可能なカバーとを備える。
カバーにおける押圧面の背面には、ブロック形状の可動部材が固定されている。この可動部材は、常態においてボタンの表面に接触しており、押圧面に対する押圧時にボタンを作動距離だけ押し込むように変位してタクタイルスイッチにスイッチング作用を生じさせるようになっている。
特開2007−287560号公報
しかし、上記従来の防水スイッチでは、確実なスイッチング作用を維持しつつタクタイルスイッチの破損を防止することが難しい。
すなわち、タクタイルスイッチは、一般的に、その作動距離が非常に短い(例えば、0.1〜0.5mm程度)。このため、経年変化等によりカバーやブロック形状の可動部材の厚みが減少すると、押圧面を同じストロークだけ押圧しても、ボタンを作動距離だけ押し込むことが難しくなるおそれがある。この場合、スイッチング作用が生じたり生じなかったりする不具合が発生し得る。
また、タクタイルスイッチは、一般的に、ボタンを作動距離よりさらに奥に押し込むことが困難な構造となっている。このため、タクタイルスイッチにスイッチング作用が生じた後、引き続き押圧面に強い押圧力が負荷されると、可動部材を介してタクタイルスイッチに過大な圧縮力が作用して、タクタイルスイッチが破損してしまうおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、確実なスイッチング作用を維持しつつタクタイルスイッチの破損を防止できる防水スイッチを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の防水スイッチは、相手材に固定されるベースプレートと、前記ベースプレートに固定された基板と、前記基板上に固定され、ボタンが作動距離だけ押し込まれることによりスイッチング作用を生じるタクタイルスイッチと、前記ベースプレートに固定されて前記タクタイルスイッチと前記基板とを防水するように覆い、外部に露出する押圧面が押圧されることにより弾性変形して前記ボタンの表面を押圧可能なカバーとを備えた防水スイッチにおいて、
前記カバーにおける前記押圧面の背面には、前記カバーの構成材料より高剛性の材料からなり、前記カバーと前記ボタンとの間に介在されて、前記押圧面に対する押圧力を前記ボタンの表面に伝達可能な可動プレートが固定され、
前記可動プレートには、常態において前記カバーの復元力によって前記基板の表面との間に隙間を確保し、前記押圧面に対する押圧時に前記隙間を無くすように変位して前記基板の表面に当て止まるストッパ部と、常態において前記カバーの復元力によって前記ボタンの表面から離間し、前記押圧面に対する押圧時に前記ボタンの表面に接触するように変位して前記ボタンを前記作動距離だけ押し込むことにより前記タクタイルスイッチにスイッチング作用を生じさせた後、前記隙間が無くなるまで前記ボタンからの反力を逃すように変位するばね部とが形成されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の防水スイッチでは、カバーにおける押圧面の背面に、カバーの構成材料より高剛性の材料からなり、カバーとボタンとの間に介在されて、押圧面に対する押圧力をボタンの表面に伝達可能な可動プレートが固定されている。このため、押圧面が押圧されると、可動プレートが押圧面と一体的に変位する。この可動プレートには、ストッパ部とばね部とが形成されている。
常態において、ストッパ部はカバーの復元力によって基板の表面との間に隙間を確保し、ばね部はカバーの復元力によってボタンの表面から離間しているので、タクタイルスイッチのスイッチング作用は生じない。
一方、押圧面に対する押圧時には、ストッパ部が前記隙間を無くすように変位して基板の表面に当て止まるので、可動プレート及び押圧面がそれ以上押し込まれなくなる。この間、ばね部は、ボタンの表面に接触するように変位してボタンを作動距離だけ押し込むことによりタクタイルスイッチにスイッチング作用を生じさせる。その後、ばね部は、前記隙間が無くなるまでボタンからの反力を逃すように変位する。すなわち、押圧面及び可動プレートは前記隙間に等しいストロークだけ押し込まれる一方、ボタンは非常に短い作動距離だけ押し込まれて、その後は大きな負荷がボタンに作用し難い。このため、経年変化(例えば、ベースプレート、基板、ボタン又は可動プレートのクリープ変形や摩耗)等により、前記隙間が変化したり、タクタイルスイッチの作動距離が変化しても、タクタイルスイッチにスイッチング作用を確実に生じさせることができる。また、タクタイルスイッチに過大な圧縮力が作用し難くなり、タクタイルスイッチの破損を防止できる。
したがって、本発明の防水スイッチは、確実なスイッチング作用を維持しつつタクタイルスイッチの破損を防止できる。
また、本発明の防水スイッチでは、タクタイルスイッチがスイッチング作用を生じた後に適度な反力を感じながら押圧面をさらに押し込むことができる。このため、タクタイルスイッチがスイッチング作用を生じたことを操作者が明確に感知できるので、操作感が向上する。
カバーと可動プレートとを構成する材料の組み合わせとしては、例えば、ゴムやエラストマー等の軟質材と樹脂、軟質樹脂と硬質樹脂、又は樹脂と金属の組み合わせ等が挙げられる。
本発明の防水スイッチにおいて、可動プレートは、押圧面と略平行に形成された板部と、板部から基板に向かって突出し、ボタンを間に位置させて平行に延びる一対の立壁であるストッパ部と、板部に貫設されたスリットにより板部に対して弾性変形可能なばね部とを有することが好ましい(請求項2)。この場合、可動プレートを熱可塑性樹脂の射出成形等により容易に製造できるので、製造コストの低廉化を実現できる。
本発明の防水スイッチにおいて、板部の表面には、ばね部をカバーから離間させる凹部が形成されていることが好ましい(請求項3)。この場合、凹部により、ばね部がカバーから離間しているので、押圧面に対する押圧力が直接ばね部に作用することを抑制できる。このため、ばね部はボタンからの反力を確実に逃すことができる。その結果、この防水スイッチは、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
本発明の防水スイッチにおいて、ストッパ部は、ボタンから両側に向かって離れる程、基板の表面との間隔が前記隙間より大きくなるように形成されていることが好ましい(請求項4)。押圧面においてボタンから離れる両側の部位が押圧された場合、押圧面及び可動プレートが基板に対して傾きながら押し込まれる状態となり易い。そうすると、押圧面及び可動プレートのボタンに対する実質的なストロークが不足し易くなり、スイッチング作用が生じたり生じなかったりする不具合が発生する可能性がある。この点、上記構成を有する防水スイッチでは、押圧面及び可動プレートが傾く場合には、押圧面及び可動プレートを大きなストロークで押し込むことができるので、押圧面及び可動プレートのボタンに対する実質的なストロークを充分確保できる。その結果、この防水スイッチは、より確実にスイッチング作用を生じさせることができる。
可動プレートは、例えば、インサート成形等により、カバーに一体成形されていてもよい。この場合、可動プレートとカバーとが一体的に変位し易くなるので、操作感がより向上する。
本発明の防水スイッチにおいて、可動プレートはカバーと別体であることが好ましい(請求項5)。この場合、可動プレートがカバーに一体成形される構成と比較して、製造コストの一層の低廉化を実現できる。
本発明の防水スイッチにおいて、相手材は、押圧面への押圧によって開放される扉であることが好ましい(請求項6)。この場合、押圧面には、扉を開放するための押圧力が作用する。この扉を開放するための押圧力は、タクタイルスイッチにスイッチング作用を生じさせる押圧力よりも大きい。このように大きな押圧力が押圧面に作用する防水スイッチは、本発明の作用効果を確実に享受できる。
本発明の防水スイッチにおいて、扉は車両に設けられるものであることが好ましい(請求項7)。車両に設けられる扉とは、例えば、サイドドア、リヤゲート等である。このような車両用の扉は開閉頻度が多く、また、扉を開放するための押圧力が大きい。このような大きな押圧力が高頻度で押圧面に作用する防水スイッチは、本発明の作用効果をより確実に享受できる。
実施例の防水スイッチが適用された車両のテールゲートを示す模式図である。 実施例の防水スイッチに係り、図1の矢視II方向から見た斜視図である。 実施例の防水スイッチに係り、図2の矢視III方向から見た正面図である。 実施例の防水スイッチに係り、図3のIV−IV断面を示す断面図である。 実施例の防水スイッチに係り、可動プレートの斜視図である。 実施例の防水スイッチに係り、可動プレートの斜視図である。 実施例の防水スイッチに係り、押圧面と、可動プレートと、タクタイルスイッチと、基板との相対位置関係を説明する断面図である(常態を示す。)。 実施例の防水スイッチに係り、押圧面と、可動プレートと、タクタイルスイッチと、基板との相対位置関係を説明する断面図である(ばね部がボタンを作動距離だけ押し込んだ状態を示す。)。 実施例の防水スイッチに係り、押圧面と、可動プレートと、タクタイルスイッチと、基板との相対位置関係を説明する断面図である(ストッパ部が基板の表面に当て止まった状態を示す。)。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の防水スイッチ1は、車両9の後部に開閉可能に設けられたテールゲート8(本発明の「相手材」及び「車両に設けられる扉」の一例)に適用されるものである。テールゲート8の上方には、車両9に揺動可能に支持される支持部(図示省略)が設けられ、テールゲート8の下方には、車両9側のストライカ6と係合可能なロック装置7が設けられている。また、テールゲート8の中間部には、前方に向かって凹む開閉用凹部8Aが形成されている。そして、開閉用凹部8Aの上方で略水平に延在する壁面8Bには、防水スイッチ1が下方を向く姿勢で固定されている。
図1〜図3に示すように、防水スイッチ1はカバー40に覆われている。カバー40の外側に露出する表面のうち下方を向く中央部には、長円形状の押圧面40Aが形成されている。また、カバー40の外側に露出する表面のうち押圧面40Aの隣には、ボタン形状の押圧面40Cが形成されている。
操作者が開閉用凹部8Aに手を差し入れて、指先で押圧面40Aを押圧すると、後述するタクタイルスイッチ30(図4参照)にスイッチング作用が生じ、ロック装置7とストライカ6との係合状態を解除する信号を電気配線5を介して車両9内に搭載された制御部(図示省略)に伝達する。一方、操作者が押圧面40Cを押圧すると、後述するタクタイルスイッチ39(図4参照)にスイッチング作用が生じ、ロック装置7とストライカ6との係合状態を固定する信号を電気配線5を介して制御部に伝達する。
ロック装置7は周知の構成であるので説明は簡略するが、制御部から制御指令を受けることにより、電動モータを駆動して、ストライカ6との係合状態を固定又は解除するものである。例えば、操作者が押圧面40Aを押圧すると、制御部の指令により、ロック装置7がストライカ6との係合状態を解除する。その結果、操作者は、押圧面40Aに指先を引っ掛けたままで手を上方に挙げることにより、テールゲート8を開放できる。一方、操作者が押圧面40Cを押圧すると、制御部の指令により、ロック装置7がストライカ6との係合状態を固定して、テールゲート8が施錠される。なお、ロック装置7は、車両9内からの手動操作によっても、ストライカ6との係合状態を固定又は解除することが可能となっている。
次に、防水スイッチ1の内部構造について詳しく説明する。図4に示すように、防水スイッチ1は、ベースプレート10と、基板20と、タクタイルスイッチ30、39と、カバー40とを備える。なお、防水スイッチ1の説明においては、テールゲート8に固定された状態を基準として上下方向を規定する。
ベースプレート10は、熱可塑性樹脂の射出成形品であり、固定面10Aと、固定面10Aの一端側から鍵爪状に突出する係止爪10Bと、固定面10Aの他端側に貫設された係止穴10Cと、下方に向けて開口する細長い収納空間10Dとを有している。壁面8Bに貫設された開口(図示省略)に係止爪10Bを係止させつつ固定面10Aを壁面8Bに当接させ、さらに、止めネジを係止穴10Cを介して壁面8Bに螺入させることにより、ベースプレート10が壁面8Bに固定される。
基板20は細長い矩形状のものであり、収納空間10D内に固定されている。基板20の略中央部には、電気配線5の一端が電気的に接続されている。
タクタイルスイッチ30は、基板20の下方を向く表面20Aの一端側に固定されており、表面20Aに形成された配線パターンによって電気配線5と接続されている。タクタイルスイッチ30は、図7及び図8に示すように、ボタン31が作動距離S1だけ押し込まれることによりスイッチング作用を生じる周知のものである。作動距離S1は非常に短く、実施例では約0.25mmである。また、タクタイルスイッチ39は、ボタン31を作動距離S1よりさらに奥に押し込むことが困難な構造となっている。
図4に示すように、タクタイルスイッチ39は、基板20の表面20Aの他端側に固定されており、表面20Aに形成された配線パターンによって電気配線5と接続されている。タクタイルスイッチ39の構成は、タクタイルスイッチ30と同様であるので説明は省略する。
カバー40は、ゴムやエラストマー等からなる一体成形品であり、収納空間10D全体を覆いつつ固定面10Aの外周縁に係合することによりベースプレート10に固定されている。壁面8Bにベースプレート10が固定されると、カバー40において固定面10Aの外周縁に係合する部位が固定面10Aと壁面8Bとに挟まれて双方の間を封止する。これにより、カバー40は、ベースプレート10、基板20及びタクタイルスイッチ30、39を防水できる。
押圧面40Cは、その周辺部の肉厚が薄くされており、基板20に向かって弾性変形し易くなっている。押圧面40Cは、タクタイルスイッチ39と対向している。押圧面40Cは閉じた状態のテールゲート8を施錠する際に押圧されるので、押圧面40Cには小さな押圧力が作用するだけである。このため、押圧面40Cが押圧されると、押圧面40Cの背面がタクタイルスイッチ39に直接接触して、タクタイルスイッチ39にスイッチング作用を生じさせるようになっている。
押圧面40Aは、その周辺部の肉厚が薄くされており、基板20に向かって弾性変形し易くなっている。押圧面40Aの中央部は、タクタイルスイッチ30と対向している。
図4〜図6に示すように、押圧面40Aの背面40Bには、可動プレート50が固定されている。可動プレート50は、カバー40の構成材料(本実施例では、ゴム又はエラストマー)より高剛性の材料である熱可塑性樹脂の射出成形品であり、押圧面40Aと略平行に形成された板部51を有する。背面40Bには、板部51の外周縁全体を包むように保持可能な保持部40Dが一体成形されている。カバー40とは別体として製造される可動プレート50は、板部51の外周縁全体が保持部40Dに嵌め込まれることにより、背面40Bに固定され、押圧面40Aと一体的に変位可能となっている。
可動プレート50には、ストッパ部53A、53Bと、ばね部52とが一体成形されている。
ストッパ部53A、53Bは、板部51から基板20に向かって突出し、ボタン31を間に位置させて平行に延びる一対の立壁である(図4では、ストッパ部53Bは、ボタン31より紙面手前側に位置している。)。図7に示すように、ストッパ部53A、53Bの中央部は、基板20の表面20Aに向かって山形に膨らんでおり、常態においてカバー40の復元力によって基板20の表面20aとの間に隙間W1を確保している。隙間W1は、1〜数mm程度が好ましく、本実施例では約2mmとしている。また、ストッパ部53A、53Bは、ボタン31から両側に向かって離れる程、表面20Aとの間隔が隙間W1より大きくなっている。
図6に示すように、ストッパ部53A、53Bの外側を向く側面には、上下方向にリブ状に突出する一対のガイド部53Cと、各ガイド部53Cの両側で外側に向けて突出する4個の係合凸部53Dとが形成されている。図7〜図9に示すように、各ガイド部53Cが収納空間10Dの側壁に形成された一対のガイド溝10E内を摺動することにより、可動プレート50が上下方向に沿って案内されつつ変位する。また、図7に示すように、各係合凸部53Dが収納空間10Dの側壁の4箇所に凹設された係合凹部10Fと係合することにより、可動プレート50が表面20Aから離反し過ぎないようにその変位が制限される。
図5及び図6に示すように、ばね部52は、板部51の略中央に「U」字形状に貫設されたスリット52Aにより片持ち梁形状とされて、板部51に対して弾性変形可能とされている。図6に示すように、ばね部52におけるボタン31と対向する面はボタン形状に膨らんでいる。図4及び図6に示すように、板部51において背面40Bと対向する表面には、ばね部52をカバー40の背面40Bから離間させる凹部55が形成されている。凹部55は指先より小さくされており、押圧面40Aに対する押圧力が直接ばね部52に作用することを抑制する。図7に示すように、常態では、カバー40の復元力によって、ばね部52はボタン31の表面31Aから離間している。この離間距離は、本実施例では1〜2mm程度である。また、ばね部52は、図9に示すように、ボタン31からある程度の大きさの反力F1を受けると、片持ち梁が撓むように弾性変形して、反力F1を逃がすように背面40B側に変位する。
このような構成である実施例の防水スイッチ1では、図7に示すように、常態において、カバー40の復元力によって、ストッパ部53A、53Bが基板20の表面20Aとの間に隙間W1を確保し、ばね部52がボタン31の表面31Aから離間しているので、タクタイルスイッチ30のスイッチング作用は生じない。
一方、操作者がテールゲート8を開放するため、開閉用凹部8Aに手を差し入れて、指先で押圧面40Aを押圧すると、図8及び図9に示すように、ストッパ部53A、53Bが隙間W1を無くすように変位して基板20の表面20Aに当て止まるので、可動プレート50及び押圧面40Aがそれ以上押し込まれなくなる。この間、ばね部52は、図8に示すように、ボタン31の表面31Aに接触するように変位してボタン31を作動距離S1だけ押し込むことによりタクタイルスイッチ30にスイッチング作用を生じさせる。その後、ばね部52は、図9に示すように、隙間W1が無くなるまでボタン31からの反力F1を逃すように背面40B側に変位する。すなわち、押圧面40A及び可動プレート50は隙間W1に等しいストロークだけ押し込まれる一方、ボタン31は非常に短い作動距離S1だけ押し込まれて、その後は大きな負荷がボタン31に作用し難い。このため、経年変化(例えば、ベースプレート10、基板20、ボタン31又は可動プレート50のクリープ変形や摩耗)等により、隙間W1が変化したり、タクタイルスイッチの作動距離S1が変化しても、タクタイルスイッチ30にスイッチング作用を確実に生じさせることができる。また、タクタイルスイッチ30に過大な圧縮力が作用し難くなり、タクタイルスイッチ30の破損を防止できる。
したがって、実施例の防水スイッチ1は、確実なスイッチング作用を維持しつつタクタイルスイッチ30の破損を防止できる。
また、この防水スイッチ1では、タクタイルスイッチ30がスイッチング作用を生じた後に適度な反力F1を感じながら押圧面40Aをさらに押し込むことができる。このため、タクタイルスイッチ30がスイッチング作用を生じたことを操作者が明確に感知できるので、操作感が向上する。
さらに、この防水スイッチ1において、可動プレート50は板部51とストッパ部53A、53Bとばね部52とを有する上記形状とされているので、熱可塑性樹脂の射出成形等により容易に製造でき、ひいては、製造コストの低廉化を実現できる。
また、この防水スイッチ1では、板部51の表面に形成された凹部55により、ばね部52が背面40Bから離間しているので、押圧面40Aに対する押圧力が直接ばね部52に作用することを抑制できる。このため、ばね部52はボタン31からの反力F1を確実に逃すことができる。その結果、この防水スイッチ1は、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
さらに、この防水スイッチ1において、ストッパ部53A、53Bは、ボタン31から両側に向かって離れる程、基板20の表面20Aとの間隔が隙間W1より大きくなるように形成されている。このため、押圧面40Aにおいてボタン31から離れる両側の部位が押圧されることにより、押圧面40A及び可動プレート50が基板20に対して傾きながら押し込まれる場合でも、押圧面40A及び可動プレート50を大きなストロークで押し込むことができるので、押圧面40A及び可動プレート50のボタン31に対する実質的なストロークを充分確保できる。その結果、この防水スイッチ1は、より確実にスイッチング作用を生じさせることができる。
また、この防水スイッチ1は、可動プレート50をカバー40と別体としているので、可動プレート50がカバー40に一体成形される構成と比較して、製造コストの一層の低廉化を実現できる。
さらに、この防水スイッチ1において、相手材は、押圧面40Aへの押圧によって開放される車両9のテールゲート8である。この場合、押圧面40Aには、テールゲート8を開放するための押圧力が作用する。このテールゲート8を開放するための押圧力は、タクタイルスイッチ30にスイッチング作用を生じさせる押圧力よりも大きい。また、テールゲート8は開閉頻度が多い。このように大きな押圧力が押圧面40Aに高頻度で作用する防水スイッチ1は、本発明の作用効果を確実に享受できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は防水スイッチに利用可能である。
8…相手材(扉(車両のテールゲート))
10…ベースプレート
20…基板
31…ボタン
S1…作動距離
30…タクタイルスイッチ
40…カバー
40A…カバーの押圧面
31A…ボタンの表面
1…防水スイッチ
40B…押圧面の背面
50…可動プレート
20A…基板の表面
W1…隙間
53A、53B…ストッパ部
F1…ボタンからの反力
52…ばね部
51…板部
54…スリット
55…凹部
9…車両

Claims (7)

  1. 相手材に固定されるベースプレートと、前記ベースプレートに固定された基板と、前記基板上に固定され、ボタンが作動距離だけ押し込まれることによりスイッチング作用を生じるタクタイルスイッチと、前記ベースプレートに固定されて前記タクタイルスイッチと前記基板とを防水するように覆い、外部に露出する押圧面が押圧されることにより弾性変形して前記ボタンの表面を押圧可能なカバーとを備えた防水スイッチにおいて、
    前記カバーにおける前記押圧面の背面には、前記カバーの構成材料より高剛性の材料からなり、前記カバーと前記ボタンとの間に介在されて、前記押圧面に対する押圧力を前記ボタンの表面に伝達可能な可動プレートが固定され、
    前記可動プレートには、常態において前記カバーの復元力によって前記基板の表面との間に隙間を確保し、前記押圧面に対する押圧時に前記隙間を無くすように変位して前記基板の表面に当て止まるストッパ部と、常態において前記カバーの復元力によって前記ボタンの表面から離間し、前記押圧面に対する押圧時に前記ボタンの表面に接触するように変位して前記ボタンを前記作動距離だけ押し込むことにより前記タクタイルスイッチにスイッチング作用を生じさせた後、前記隙間が無くなるまで前記ボタンからの反力を逃すように変位するばね部とが形成されていることを特徴とする防水スイッチ。
  2. 前記可動プレートは、前記押圧面と略平行に形成された板部と、前記板部から前記基板に向かって突出し、前記ボタンを間に位置させて平行に延びる一対の立壁である前記ストッパ部と、前記板部に貫設されたスリットにより前記板部に対して弾性変形可能な前記ばね部とを有する請求項1記載の防水スイッチ。
  3. 前記板部の表面には、前記ばね部を前記カバーから離間させる凹部が形成されている請求項2記載の防水スイッチ。
  4. 前記ストッパ部は、前記ボタンから両側に向かって離れる程、前記基板の表面との間隔が前記隙間より大きくなるように形成されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の防水スイッチ。
  5. 前記可動プレートは前記カバーと別体である請求項1乃至4のいずれか1項記載の防水スイッチ。
  6. 前記相手材は、前記押圧面への押圧によって開放される扉である請求項1乃至5のいずれか1項記載の防水スイッチ。
  7. 前記扉は車両に設けられるものである請求項6記載の防水スイッチ。
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