JP2011153177A - 耐熱性が改良された超軟質ポリウレタンの製造方法。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】A)嵩高充填剤及びビスマス系硬化触媒を含むポリオール成分を調製する調製工程と、
B)調製された前記ポリオール成分をイソシアネート成分と混合する混合工程と、
C)前記B)で得られた混合物を加熱硬化する硬化工程とを含む、超軟質ポリウレタンの製造方法であって、
前記ポリオール成分の質量に基いて0.2乃至0.8質量%の亜鉛化合物又はカルシウム化合物を該成分に配合することを特徴とする、耐熱性が改良された超軟質ポリウレタンの製造方法。
【選択図】なし
Description
軟質ポリウレタンは、エネルギー吸収性に優れ、衝撃吸収用途(靴のインナーソール、ヘルメットの緩衝、ひじひざ等のプロテクター、運搬時の緩衝材、等)、振動吸収用途(
精密部品の保護、試験機、精密機器の防振免振、重量機器の免振、等)、圧力分散用途(
いす、ベッド、座布団などの敷物、枕など体圧分散)などに好適である。
しかしこのウレタンエラストマーは温度に依存したエネルギー吸収性(衝撃減衰性)を示すので、それを改善するために、更に一価のアルコール成分を添加することが特開昭61−19618号公報により提案された。
しかしながらこのウレタンエラストマーもべたつきを有することから特開平6−73150号公報で、分子量1000〜6000のポリオキシプロピレンポリオール90〜65wt%と分子量60〜700の低分子量多価アルコール10〜35wt%とポリイソシアネートと、ポリオール総量に対する等量比で表して炭素数10以下の1価アルコール0.15〜0.5とを、OH/NCO比で1.0で反応させることからなるポリウレタンエラストマーの製造方法が提案されている。
また軟質ポリウレタンエラストマーの耐熱性改良方法として特開昭60−67524号公報においてグリセリンをベースとした3官能ポリエーテルポリオールとポリイソシアネートを反応させる際にNCO/OH当量比が0.4〜0.95である軟質ポリウレタンエラストマーの製造方法も提案されている。
本発明者等は、耐熱性が要求される用途へも使用可能な超軟質ポリウレタンを見出すことを目的として、検討を行った。
まず、超軟質ポリウレタンを既存の鉛系の触媒を用いて製造し、その耐熱性を測定した
ところ、90℃、5時間という比較的短い時間から変色して色が濃くなってゆき、また、70℃においても23時間位から変色が確認されるという問題を有することが判った。
そこで鉛系の触媒ではないビスマス系触媒を用いて超軟質ポリウレタンを製造してその耐熱性を測定したところ、上記のような変色が大幅に抑えられることが判った。
しかし、一方で、上記加熱により超軟質ポリウレタン樹脂の硬度が著しく低下し、例えば、90℃という加熱条件では、5時間でその硬度が殆ど0になるという新たな問題が生じることが判った。
本発明者等は、上記の問題を解消し得る、即ち、加熱による変色及び硬度低下が抑えられた超軟質ポリウレタンの製造方法に付き鋭意検討した結果、ビスマス系触媒に加えて、特定量の亜鉛化合物又はカルシウム化合物を併用することにより、加熱による変色及び硬度低下が抑えられた超軟質ポリウレタンが製造できることを見出し本発明を完成させた。
(1)
A)嵩高充填剤及びビスマス系硬化触媒を含むポリオール成分を調製する調製工程と、
B)調製された前記ポリオール成分をイソシアネート成分と混合する混合工程と、
C)前記B)で得られた混合物を加熱硬化する硬化工程とを含む、超軟質ポリウレタンの製造方法であって、
前記ポリオール成分の質量に基いて0.2乃至0.8質量%の亜鉛化合物又はカルシウム化合物を該成分に配合することを特徴とする、耐熱性が改良された超軟質ポリウレタンの製造方法、
(2)前記ポリオール成分は、助触媒及び/又は脱水剤を含有する、前記(1)記載の超軟質ポリウレタンの製造方法、
(3)前記脱水剤が、合成ゼオライトである前記(2)記載の超軟質ポリウレタンの製造方法、
(4)前記嵩高充填剤は、塩化ビニリデンモノマーを主体とする共重合体からなる有機マイクロバルーンである前記(1)ないし(3)の何れか1つに記載の超軟質ポリウレタンの製造方法、
(5)前記ビスマス系硬化触媒が、オクチル酸ビスマスである前記(1)ないし(4)の何れか1つに記載の超軟質ポリウレタンの製造方法、
(6)前記亜鉛化合物又はカルシウム化合物が、オクチル酸亜鉛、酸化亜鉛、オクチル酸カルシウム又はこれらの2種以上の混合物である前記(1)ないし(5)の何れか1つに記載の超軟質ポリウレタンの製造方法、
に関する。
尚、本願明細書中、超軟質ポリウレタンとは、加熱硬化後の成型品のショア00硬度が20ないし80の範囲となるポリウレタンを意味し、また、嵩高充填剤とは、密度が0.035ないし0.050の範囲となる充填剤を意味する。
これにより、耐熱性が要求される分野へ適用が可能な超軟質ポリウレタンの提供が可能となる。
また、本発明は、環境に対して有害である鉛系触媒とは異なるビスマス系触媒を使用するものであるため、環境保護の観点からも優れた方法といえる。
本発明の耐熱性が改良された超軟質ポリウレタンの製造方法は、
A)嵩高充填剤及びビスマス系硬化触媒を含むポリオール成分を調製する調製工程と、
B)調製された前記ポリオール成分をイソシアネート成分と混合する混合工程と、
C)前記B)で得られた混合物を加熱硬化する硬化工程とを含む、超軟質ポリウレタンの製造方法であって、
前記ポリオール成分の質量に基いて0.2乃至0.8質量%の亜鉛化合物又はカルシウム化合物を該成分に配合することを特徴とする。
(1)平均分子量2000を有するポリ(1,2−プロピレングリコール)とN,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンとの配合物。
ロラクトンなどの環状エステルを開環重合したポリオール;さらに上記ポリオールと環状エステルとより製造したポリエステルポリオール、及び上記ポリオール、2塩基酸、環状エステル3種より製造したポリエステルポリオール、或いは、1,2−ポリブタジエンポリオール、1,4−ポリブタジエンポリオール、ポリクロロプレンポリオール、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ポリオール、ポリジメチルシロキサンジカルビノール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール及びヒマシ油のようなリシノール酸エステル、前記のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールに、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合させて得たポリマーポリオール。
,N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン10〜35wt%と、
炭素数3〜10の1価アルコール0.15〜0.5(プロピレンポリオール総量に対する当量比:一価アルコールは、炭素数10個以下の脂肪族第1アルコール、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール等を上げることができる。またアルキルエーテルアルコールを用いることもできる。)との配合物が挙げられる。
上記嵩高充填剤の使用量は、ポリオール及び嵩高充填剤の総質量に基いて1.0質量%以上の量を使用するのが好ましい。
前記嵩高充填剤の密度が、0.035より小さくなると、均一混和中、例えば、パイプライン循環中にバルーンの破壊率が増加し、結果として成型品の密度を向上させることがあるため、好ましくない。
また、前記嵩高充填剤の使用量が、1.0質量%未満の場合、成形品の密度が大きくなると共に、ブロッキング(べたつき)が発生することがあるため好ましくない。
尚、前記嵩高充填剤の粒径は、40ないし60μmの範囲とするのが好ましい。
本発明の製造方法は、環境汚染の点で問題となる鉛系触媒を用いず、環境汚染の点で問題とならないビスマス系触媒を用いるものであるため、環境保護の点で好ましい製造方法といえる。
好ましいビスマス系触媒としては、オクチル酸ビスマスが挙げられる。
触媒の使用量としては、ポリオール及び嵩高充填剤の総質量100質量部に対して、0.01ないし0.5質量部、好ましくは、0.01ないし0.20質量部の範囲である。
0.01質量部未満であると、後硬化の触媒効果が不足し、0.5質量部を超えると超軟質ポリウレタンの物性を低下させ、また、ポットライフも短くなり作業性が悪くなるため好ましくない。
工程A)で使用可能な助触媒としては、例えば、カルボン酸が挙げられ、好ましくは、オクチル酸が挙げられる。
助触媒を使用する際の使用量としては、ポリオール及び嵩高充填剤の総質量100質量部に対して、0.1ないし3.0質量部、好ましくは、0.1ないし2.0質量部の範囲である。
ポリオール成分に脱水剤を含有させる方法やポリオール成分にドライエアーを吹込みながら攪拌する方法などで水分率を調整することができる。
使用される脱水剤としては、通常使用される脱水剤を用いることができるが、例えば、合成ゼオライト粉末、好ましくは、粉末のモレキュラーシーブ(例えば、3A)を使用することができる。
ポリオール成分の水分率が550ppmを超えると、脱型可能時間が10分を超えることがあるため好ましくない。
また、好ましい水分率は、300ppm以下である。
0.3質量部未満では、水分率を550ppm以下とすることが困難となる場合があり、5質量部を越えると機械強度を低下させる場合があるため好ましくない。
また、脱水剤を添加する際の添加作業は、ポリオールと嵩高充填剤からなる混合物に、硬化触媒、助触媒及び亜鉛化合物又はカルシウム化合物を添加する際に生じる嵩高充填剤の沈降、浮遊を解消するための攪拌時に行うこともできるが、ポリオールと嵩高充填剤からなる混合物に脱水剤を添加しておき、その後、硬化触媒、助触媒及び亜鉛化合物又はカルシウム化合物を添加し、嵩高充填剤の沈降、浮遊の解消のために攪拌、脱泡することもできる。
上記の中で好ましいものとしては、オクチル酸亜鉛、酸化亜鉛、オクチル酸カルシウム又はこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
オクチル酸亜鉛、オクチル酸亜鉛と酸化亜鉛の混合物及びオクチル酸亜鉛とオクチル酸カルシウムの混合物がまた好ましい。
亜鉛化合物又はカルシウム化合物の使用量は、ポリオール及び嵩高充填剤の総質量に基づいて0.2ないし0.8質量%の範囲であり、好ましくは、0.2ないし0.6質量%の範囲が挙げられ、また、0.2ないし0.4質量%の範囲が挙げられる。
0.2質量%未満であると、得られた超軟質ポリウレタンの加熱による硬度低下を抑える効果が低下するため好ましくなく、また、0.8質量%を超えても得られた超軟質ポリウレタンの加熱による硬度低下を抑えられなくなるため好ましくない。
上記均一混和は、嵩高充填剤を沈降、浮遊させない条件であれば特に限定されないが、無端のパイプライン中で循環させるパイプライン循環が好ましい。
また、上記パイプライン循環は、ダイアフラムポンプ、例えば、0.3MPaダイアフラムポンプ等を用いて行うことができる。
イソシアネート成分の使用量は、該イソシアネート成分中に含有されるNCO基の量の、ポリオール中に含有されるOH基の総量に対する当量比(NCO/OH当量比)が0.4ないし1.4の範囲であり、好ましくは、0.5ないし1.2の範囲であり、より好ましくは、0.6ないし1.0の範囲である。
上記で調整されたポリオール成分とイソシアネート成分を混合した混合物のポットライフは、2分以上が好ましい。
ここで言うポットライフは、ポリオール成分とイソシアネート成分を混合し、室温で放置したとき、混合物が流動性を失い、モールド注型できなくなるまでの時間を言う。
得られる超軟質ポリウレタンとしては、密度が0.65ないし0.85及びtanδが0.3以上となるものが好ましい。
モールドへの注型は通常の方法を用いることができるが、ディスペンサーにて計量吐出してモールドに注型するのが好ましい。
モールドとしては、アルミニウムや鉄などの金属にフッ素樹脂をコーティングしたモールドやシリコン樹脂製モールド等が使用できる。
また、加熱硬化は、通常の硬化条件を用いることができるが、60ないし80℃に加熱硬化するのが好ましい。
上記の加熱硬化により、得られる注型硬化品は、上記で得られた混合物が2分以上のポ
ットライフを有し、10分以内に脱型可能となり且つ60分以内に最終硬度に達するものが好ましい。
実施例1
軽量化剤としての嵩高充填剤である塩化ビニリデンモノマーを主体とした共重合体からなる松本油脂(株)製のマイクロバルーン(粒径40〜60μm、密度0.043)2質量部を含んだポリオール(粘弾性ポリウレタン用ポリオール A−013(平均水酸基価86.8)(触媒未添加品):三井化学(株)製)100質量部(ポリオールとしての使用量は98質量部)を、保管時に浮遊分離しているバルーンを再分散させるために攪拌し、これに触媒としてオクチル酸ビスマス(ブキャット25:日本化学産業(株)製)0.05質量部、助触媒としてオクチル酸0.30質量部及びオクチル酸亜鉛0.2質量部を添加し、これに更に脱水剤(モレキュラーシーブ3A:ユニオン昭和(株)製)0.50質量部を添加し攪拌した。
次いでこの混合物はパイプラインを循環させながら再凝集を防ぎ、ディスペンサーにて、別タンクで保管されているイソシアネート(B−001:三進興産(株)製)17.9質量部(NCO/OH当量比=0.74)と定量吐出してモールドに注型し、超軟質ポリウレタンを得た。
ポットライフの測定:
上記の混合比でポリオール成分とイソシアネート成分を200mLの紙コップに入れ、攪拌機で1分間攪拌し、室温(25±3℃)で放置したところ4分で流動性を失った。
以下の実施例及び比較例においても同様の操作を行って、ポットライフを測定し、表1に纏めた。
オクチル酸亜鉛の添加量を0.4質量部に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、超軟質ポリウレタンを得た。
実施例1で使用した、嵩高充填剤を含んだポリオール100質量部(ポリオールとしての使用量は98質量部)を、保管時に浮遊分離しているバルーンを再分散させるために攪拌し、これに触媒としてオクチル酸ビスマス(ブキャット25:日本化学産業(株)製)0.1質量部、助触媒としてオクチル酸0.1質量部並びにオクチル酸亜鉛0.4質量部及びオクチル酸カルシウム0.2質量部を添加し、これに更に脱水剤(モレキュラーシーブ3A:ユニオン昭和(株)製)1質量部を添加し攪拌した。
次いでこの混合物はパイプラインを循環させながら再凝集を防ぎ、ディスペンサーにて、別タンクで保管されているイソシアネート(B−001:三進興産(株)製)17.7質量部(NCO/OH当量比=0.73)と定量吐出してモールドに注型し、超軟質ポリウレタンを得た。
実施例1で使用した、嵩高充填剤を含んだポリオール100質量部(ポリオールとしての使用量は98質量部)を、保管時に浮遊分離しているバルーンを再分散させるために攪拌し、これに触媒としてオクチル酸ビスマス(ブキャット25:日本化学産業(株)製)
0.02質量部、助触媒としてオクチル酸1質量部並びにオクチル酸亜鉛0.5質量部及びオクチル酸カルシウム0.3質量部を添加し、脱水剤を添加せずに攪拌した。
次いでこの混合物はパイプラインを循環させながら再凝集を防ぎ、ディスペンサーにて、別タンクで保管されているイソシアネート(B−001:三進興産(株)製)17.7質量部(NCO/OH当量比=0.73)と定量吐出してモールドに注型し、超軟質ポリウレタンを得た。
オクチル酸亜鉛の添加量を0.6質量部に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、超軟質ポリウレタンを得た。
オクチル酸亜鉛の添加量を0.8質量部に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、超軟質ポリウレタンを得た。
実施例1で使用した、嵩高充填剤を含んだポリオール100質量部(ポリオールとしての使用量は98質量部)を、保管時に浮遊分離しているバルーンを再分散させるために攪拌し、これに触媒としてオクチル酸ビスマス(ブキャット25:日本化学産業(株)製)0.05質量部、助触媒としてオクチル酸0.3質量部並びにオクチル酸亜鉛0.25質量部及びオクチル酸カルシウム0.25質量部を添加し、脱水剤を添加せずに攪拌した。
次いでこの混合物はパイプラインを循環させながら再凝集を防ぎ、ディスペンサーにて、別タンクで保管されているイソシアネート(B−001:三進興産(株)製)17.7質量部(NCO/OH当量比=0.73)と定量吐出してモールドに注型し、超軟質ポリウレタンを得た。
実施例1で使用した、嵩高充填剤を含んだポリオール100質量部(ポリオールとしての使用量は98質量部)を、保管時に浮遊分離しているバルーンを再分散させるために攪拌し、これに触媒としてオクチル酸ビスマス(ブキャット25:日本化学産業(株)製)0.05質量部、助触媒としてオクチル酸0.4質量部並びにオクチル酸亜鉛0.5質量部及び酸化亜鉛0.3質量部を添加し、これに更に脱水剤(モレキュラーシーブ3A:ユニオン昭和(株)製)0.5質量部を添加し攪拌した。
次いでこの混合物はパイプラインを循環させながら再凝集を防ぎ、ディスペンサーにて、別タンクで保管されているイソシアネート(B−001:三進興産(株)製)17.9質量部(NCO/OH当量比=0.74)と定量吐出してモールドに注型し、超軟質ポリウレタンを得た。
オクチル酸亜鉛を添加しなかった以外は実施例1と同様の操作を行い、超軟質ポリウレタンを得た。
実施例1ないし8及び比較例1で得た超軟質ポリウレタンを70℃及び90℃のオーブンに入れ、開始時(0時間)、5時間後、24時間後、48時間後、120時間後、192時間後及び288時間後の硬度を測定した。
測定結果を表1に纏めた。
亜鉛化合物又はカルシウム化合物を添加していない比較例1の超軟質ウレタンは、90℃で5時間加熱した場合、硬度が0となり、70℃による加熱においても48時間後に硬度が0となったのに対し、亜鉛化合物又はカルシウム化合物(オクチル酸亜鉛、オクチル酸亜鉛+酸化亜鉛、オクチル酸亜鉛+オクチル酸カルシウム)を0.2〜0.8質量部添加した実施例1ないし4の超軟質ウレタンは、70℃で288時間加熱しても硬度の低下は殆ど観られなかった。また、90℃で288時間加熱しても、ある程度の硬度を維持していた。
Claims (6)
- A)嵩高充填剤及びビスマス系硬化触媒を含むポリオール成分を調製する調製工程と、
B)調製された前記ポリオール成分をイソシアネート成分と混合する混合工程と、
C)前記B)で得られた混合物を加熱硬化する硬化工程とを含む、超軟質ポリウレタンの製造方法であって、
前記ポリオール成分の質量に基いて0.2乃至0.8質量%の亜鉛化合物又はカルシウム化合物を該成分に配合することを特徴とする、耐熱性が改良された超軟質ポリウレタンの製造方法。 - 前記ポリオール成分は、助触媒及び/又は脱水剤を含有する、請求項1記載の超軟質ポリウレタンの製造方法。
- 前記脱水剤が、合成ゼオライトである請求項2記載の超軟質ポリウレタンの製造方法。
- 前記嵩高充填剤は、塩化ビニリデンモノマーを主体とする共重合体からなる有機マイクロバルーンである請求項1ないし3の何れか1項に記載の超軟質ポリウレタンの製造方法。
- 前記ビスマス系硬化触媒が、オクチル酸ビスマスである請求項1ないし4の何れか1項に記載の超軟質ポリウレタンの製造方法。
- 前記亜鉛化合物又はカルシウム化合物が、オクチル酸亜鉛、酸化亜鉛、オクチル酸カルシウム又はこれらの2種以上の混合物である請求項1ないし5の何れか1項に記載の超軟質ポリウレタンの製造方法。
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2010
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