JP2011147322A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱本体から突出されたアーム部を支持部材の取付孔に挿通して係止固定する電気接続箱において、支持部材を通じた騒音の漏れを抑えることが出来ると共に、支持部材への固定強度を有利に確保することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供すること。
【解決手段】支持部材50に遊挿されるアーム部16の延出先端部に、前記支持部材50に貫設された取付孔52を通じて前記支持部材50に挿し入れられて該支持部材50の後面60に係止される係止部18を設けると共に、前記アーム部16に、前記支持部材50を挟んで前記係止部18と対向位置する第一の壁部24を一体形成して、該第一の壁部24で前記取付孔52を覆蓋するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、車体パネル等の支持部材に取り付けられる電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車の電装系には、ヒューズボックス、ジャンクションボックス、コネクタホルダ等の電気接続箱が用いられている。電気接続箱は、車室やエンジンルームにおいて車体パネル等の支持部材にボルト固定等により取り付けられる。
ところで、車体パネルに取り付けられる電気接続箱として、実開平7−42535号公報(特許文献1)には、車体パネルへの取付部分の1箇所において、箱本体からアーム部を突出させて、該アーム部を車体パネルに貫設された取付孔に挿通すると共に車体パネルの後面に係止固定するものが開示されている。このようにすれば、ボルトで固定する箇所を減らすことが出来て、部品点数の削減と組付工数の削減を図ることが出来る。
しかし、特許文献1に記載の如き電気接続箱では、アーム部を取付孔に挿通することから、車体パネルへの取付状態において、アーム部と取付孔との間に隙間が生じる。それ故、この隙間を通じて、車外の音やエンジン音等の騒音が車室空間内に侵入し易くなるという問題を有していた。また、単にアーム部から突出する一対の突起で車体パネルを挟んで係止するのみでは、必ずしも十分な固定強度が得られているとは言い難く、走行時の振動等によりアーム部が車体パネルから容易に外れてしまうおそれがあった。
実開平7−42535号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、箱本体から突出されたアーム部を支持部材の取付孔に挿通して係止固定する電気接続箱において、支持部材を通じた騒音の漏れを抑えることが出来ると共に、支持部材への固定強度を有利に確保することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、箱本体から突出されたアーム部が支持部材に貫設された取付孔に遊挿されて、前記アーム部が前記支持部材に係止されると共に前記箱本体が前記支持部材に固定されて装着される電気接続箱において、前記アーム部には、前記取付孔を通じて前記支持部材に挿し入れられて該支持部材の後面に係止される係止部が突出先端側に設けられていると共に、前記支持部材を挟んで前記係止部と対向位置して第一の壁部が一体形成されており、該第一の壁部で前記取付孔を覆蓋するようにしたことを、特徴とする。
本発明によれば、支持部材への装着状態において、アーム部に一体形成された第一の壁部で取付孔を覆蓋することによって、取付孔とアーム部との隙間を塞ぐことが出来る。これにより、該隙間を通じての騒音の侵入を抑えて、優れた防音効果を得ることが出来る。従って、例えば支持部材としての車体パネルの車室側に箱本体を装着するような場合には、車外の騒音やエンジン音等が取付孔を通じて車室内に侵入することを抑えることが出来て、車内の静粛性を向上することが出来る。
さらに、第一の壁部によって支持部材への接触面積がより大きく確保されると共に、第一の壁部が取付孔を覆蓋して取付孔の全周に亘って接触することによって、取付孔に遊挿されたアーム部の振れ変位を抑えることが出来る。これにより、アーム部の支持部材への係止状態をより安定的に維持することが出来て、支持部材への固定強度を有利に確保することが出来る。特に、第一の壁部がアーム部に一体形成されていることから、部品点数の増加を招くことなく、固定強度の向上を図ることが出来る。加えて、第一の壁部が支持部材の表面に接触することによって、アーム部の支持部材への挿通量を精度良く規定することが出来る。これにより、アーム部の支持部材への位置決めをより容易且つ安定的に行なうことが出来て、支持部材への組付作業性の向上や係止固定状態の安定化を図ることが出来る。
また、アーム部は取付孔に対して隙間を隔てて挿通されることから、例えばアーム部を取付孔に圧入固定することにより、支持部材を破壊しなければ取り外しが不可能となる所謂嵌め殺しの問題を回避することが出来る。これにより、支持部材からの取り外しも容易とされて、優れたメンテナンス性を確保することが出来る。即ち、本発明によれば、アーム部を取付孔に遊挿することによってメンテナンス性を確保すると共に、遊挿であるが故に生じ得る隙間を通じての騒音の侵入を第一の壁部で抑えることによって、メンテナンス性と静粛性を高度に両立することが可能となるのである。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記支持部材の表面に被着されたインシュレータに貫設されて前記取付孔と連通されている連通孔を覆蓋する第二の壁部が前記アーム部に一体形成されているものである。
本態様によれば、インシュレータに貫設された連通孔とアーム部との隙間を第二の壁部で塞ぐことによって、より優れた防音効果を得ることが出来る。特にインシュレータは、防音等の要求性能の故に、弾性を有する部材が用いられていることが多い。従って、第二の壁部と支持部材でインシュレータを挟んで圧縮することによって、インシュレータの弾性復元力を巧く利用して、アーム部の係止部を支持部材の後面に押し付けることが出来る。これにより、アーム部を支持部材に対してより安定的に係止固定することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記第一の壁部が前記支持部材への押付方向で弾性変形可能とされており、前記第一の壁部の弾性復元力によって前記係止部が前記支持部材の後面に押し付けられるようになっているものである。
このようにすれば、アーム部を支持部材に対してより安定的に係止固定することが出来る。なお、第一の壁部は、例えばその形状を適宜に設定することによって弾性変形可能とされる。弾性変形可能な第一の壁部の具体的な形状としては、例えば支持部材に対して離隔する円弧状断面を有する湾曲板形状としたり、一対の脚部が支持部材に向けて拡開する門形状断面を有する屈曲板形状等が例示される。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記アーム部の突出先端部分には、突出方向に先細となる先鋭部が形成されているものである。
このようにすれば、アーム部の先端部分を、支持部材の取付孔に容易に挿通することが出来る。即ち、本発明によれば、アーム部に第一の壁部を形成したことによって、取付孔の視認性が低下するおそれがあるが、先鋭部を設けてアーム部の挿通を容易にすることによって、組付作業の容易性を確保することが出来る。
本発明によれば、支持部材の取付孔に遊挿されるアーム部において、支持部材に係止される係止部と対向位置して、第一の壁部を一体形成した。これにより、取付孔を第一の壁部で覆蓋して、取付孔とアーム部との隙間を通じての騒音の漏れを抑えることが出来る。更に、第一の壁部を支持部材に接触させることによって、アーム部と支持部材の当接面積をより大きく確保すると共に、アーム部の振れ変位を抑えることが出来て、アーム部の支持部材への係止固定状態をより安定的に維持することが出来る。
本発明の第一の実施形態としての電気接続箱の上面図。 図1に示した電気接続箱の側面図。 図1に示した電気接続箱の車体パネルへの取付状態を説明するための説明図。 本発明の第二の実施形態としての電気接続箱の車体パネルへの取付状態を説明するための説明図。 本発明の第三の実施形態としての電気接続箱の要部を示す説明図。 本発明の異なる態様としての電気接続箱の要部を示す説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての電気接続箱10の上面視を示すと共に、図2に、電気接続箱10の側面視を示す。電気接続箱10はコネクタホルダであり、非導電性の合成樹脂からなる一体成形品とされている。電気接続箱10には、両側に開口する長手の略矩形筒状とされた箱本体12が形成されている。
箱本体12において後述する車体パネル50と対向位置される側面14aには、アーム部16が突出形成されている。アーム部16は、箱本体12の長手方向(図1中、左右方向)の一方に偏倚した位置から突出されている。アーム部16には、箱本体12の側面14aに直交して突出する延出部17が形成されている。そして、延出部17の突出先端部には、延出部17の延出方向(図1中、下方から上方)に直交して、側面14aに対して略平行に箱本体12の長手方向の外方に向けて突出する係止部18が形成されている。これにより、アーム部16は、電気接続箱10の上面視(図1)において略L字の鉤形状とされている。
さらに、アーム部16の突出先端縁部には、アーム部16の突出方向(図1中、下方から上方)に向けて先細となる三角形状の先鋭部20が形成されている。なお、アーム部16は、係止部18および先鋭部20を含む突出先端部分において、矩形板形状の一辺が三角形状とされることにより先鋭部20が形成された略五角形の板形状とされている。そして、五角形の板形状とされた突出先端部分において、後述する車体パネル50への差し込み方向で前方(図1中、左方)に位置する係止部18の突出先端縁部と、後述する車体パネル50の後面60に係止される係止部18の箱本体12側の端縁部が、上下方向(図2中、上下方向)に突出する補強リブ22で補強されている。そして、アーム部16の延出部17が、補強リブ22から連続して補強リブ22と等しい上下方向(図2中、上下方向)寸法を有する略矩形板形状とされている。
また、アーム部16において延出部17の突出基端側には、第一の壁部24が一体形成されている。第一の壁部24は、後述する車体パネル50の取付孔52よりも大きな略正方形の板形状とされている。第一の壁部24は、後述する第二の壁部30から突出する突出板部26の突出先端縁部において、突出板部26に直交して広がる板形状とされている。なお、突出板部26には、上下方向(図2中、上下方向)に突出する一対の補強リブ28a,28bが形成されており、一方の補強リブ28aが、上面視(図1参照)において延出部17と略同一直線上に形成されている一方、他方の補強リブ28bが、突出板部26において、係止部18の突出方向と反対側の端縁部に形成されている。
そして、第一の壁部24から、延出部17が突出されている。なお、延出部17は、第一の壁部24の中央部分に対して、箱本体12の長手方向で第一の壁部24のやや外方に偏倚した位置から突出されている。これにより、第一の壁部24に対して、係止部18が所定距離を隔てて対向位置されており、係止部18と第一の壁部24の対向距離:d1は、後述する車体パネル50における取付孔52の開口周縁部の厚さ寸法よりも僅かに大きくされている。なお、係止部18の延出部17からの突出先端部分は、第一の壁部24の外方に突出されている。
さらに、アーム部16において、第一の壁部24よりも突出基端側には、第二の壁部30が一体形成されている。第二の壁部30は、箱本体12の側面14aから突出する略正方形の板形状とされており、後述するインシュレータ56の連通孔58よりも大きく形成されている。そして、第二の壁部30から突出板部26を介して第一の壁部24が突出位置されており、電気接続箱10の側面視(図2参照)において、第二の壁部30の中央に第一の壁部24が位置されている。また、第一の壁部24の第二の壁部30からの突出寸法:d2は、後述するインシュレータ56の厚さ寸法よりもやや小さくされている。
これにより、本実施形態におけるアーム部16には、箱本体12からの突出基端部において、箱本体12に近い側から第二の壁部30と第一の壁部24がそれぞれ一体形成されており、第一の壁部24から延出部17が延び出されている。そして、延出部17の延出端部に係止部18が形成されている。
また、箱本体12においてアーム部16が設けられた側面14aには、箱本体12の長手方向外方に延び出す突出片部32が形成されており、かかる突出片部32に、アーム部16と同方向に突出する円筒状のボルト挿通部34が形成されている。そして、図1に示すように、ボルト挿通部34の突出端縁部36と第一の壁部24が、側面14aに対して平行に広がる略同一平面上に位置されている。
さらに、箱本体12には、適宜の位置に、後述するコネクタ44aを連結するためのロック部40が形成されている。本実施形態におけるロック部40は従来公知の所謂カセットロックとされており、箱本体12において側面14aと反対側の内面38の1箇所と側面14aと反対に位置する側面14bの2箇所に設けられている。
このような構造とされた電気接続箱10は、図3に示すように、ワイヤハーネス42上に設けられた複数のコネクタ44aが、ロック部40を介して箱本体12に連結される。これにより、本実施形態においては、箱本体12の内部に一つのコネクタ44aが収容状態で取り付けられると共に、箱本体12の側面14bに、二つのコネクタ44a,44aが取り付けられるようになっている。なお、ワイヤハーネス42上に設けられたその他のコネクタ44bは、例えば図示しない別のワイヤハーネス上に設けられたコネクタや他の電気部品等に接続される。また、ワイヤハーネス42には取付部材46が設けられており、該取付部材46が箱本体12における長手方向一方の側の側面14cに貫設された差込孔48に差し込まれることによって、箱本体12の側面14cに取り付けられるようになっている。
そして、ワイヤハーネス42やコネクタ44aが取り付けられた電気接続箱10は、支持部材としての車体パネル50に取り付けられる。車体パネル50には、取付孔52が貫設されている。また、車体パネル50の表面54には、インシュレータ56が被着されている。インシュレータ56は、例えば、発泡ウレタンフォーム等の弾性部材を用いて形成されている。更に、インシュレータ56において車体パネル50の取付孔52と重なる位置には、連通孔58が貫設されており、連通孔58が取付孔52と連通されている。
そして、電気接続箱10におけるアーム部16の係止部18が、インシュレータ56の連通孔58を通じて車体パネル50の取付孔52に挿通されることにより、車体パネル50の後面60側に突出される。更に、係止部18を後面60側に突出させた状態で、箱本体12が車体パネル50に対して係止部18の突出方向(図3中、右から左方向)にスライドされる。これにより、係止部18と第一の壁部24の対向面間に車体パネル50における取付孔52の開口周縁部が挟まれて、係止部18と第一の壁部24が車体パネル50を挟んで対向位置される。その結果、係止部18が車体パネル50の後面60に係止されて、箱本体12が車体パネル50に対して仮固定される。そして、箱本体12のボルト挿通部34が車体パネル50に貫設されたボルト挿通孔62と重ね合わされて、ボルト64で車体パネル50に固定される。なお、ボルト64は、車体パネル50の後面60に溶接等で固着されたナット65に螺着される等して、車体パネル50に固定されるようになっている。そして、ボルト64の固定状態において、車体パネル50のボルト挿通孔62は、ボルト挿通部34の突出端縁部36で覆蓋されて、ボルト挿通孔62を通じた騒音の侵入が防止されるようになっている。このようにして、箱本体12が車体パネル50に固定されて装着される。
図3に示すように、車体パネル50への係止状態において、アーム部16の延出部17は、取付孔52に対して隙間を隔てた遊挿状態とされる。そして、車体パネル50の表面54に第一の壁部24が接触状態とされて、取付孔52に表面54側から第一の壁部24が重ね合わされることによって、取付孔52が第一の壁部24で覆蓋される。更に、インシュレータ56の連通孔58に第二の壁部30が重ね合わされて、連通孔58が第二の壁部30で覆蓋される。
このような構造とされた電気接続箱10によれば、アーム部16を車体パネル50に係止させることによって、箱本体12を車体パネル50に容易に仮固定することが出来る。これにより、ボルト挿通部34と車体パネル50のボルト挿通孔62とを容易に位置合わせすることが出来て、ボルト64による固定を容易に行なうことが出来る。また、アーム部16を車体パネル50に係止固定することによって、ボルト固定の数を減らすことが出来て、組付工数の軽減を図ることが出来る。特に本実施形態においては、係止部18および延出部17が、第一の壁部24の中央に対してやや外方に偏倚されていることによって、取付孔52への挿通および係止がより容易に行なえるようになっている。それと共に、アーム部16の突出先端部が、先鋭部20が形成された先細形状とされていることによって、連通孔58および取付孔52へのアーム部16の挿通を容易に行なうことが可能とされている。これにより、第一の壁部24が形成されていることによる視認性の低下のおそれに対して、アーム部16の挿通作業の容易性を確保することが出来る。
さらに、アーム部16を取付孔52に遊挿することから、アーム部16を車体パネル50から取り外す場合でも、例えば圧入固定における所謂嵌め殺し等の問題を生ずることなく、車体パネル50を破壊すること無しに容易に取り外すことが可能となる。その結果、優れたメンテナンス性を確保することが出来る。
そして、遊挿であるが故に生じ得るアーム部16(具体的には、延出部17)と取付孔52との隙間を、アーム部16に一体形成された第一の壁部24で覆蓋することによって、部品点数の増加を招くこと無しに、アーム部16と取付孔52との隙間を通じた騒音の侵入を抑えることが出来て、車室内の静粛性を向上することが出来る。これにより、本実施形態によれば、アーム部16を取付孔52に遊挿状態とすることによって優れたメンテナンス性を確保しつつ、遊挿であるが故に生じ得る騒音の問題を第一の壁部24で抑えることによって、メンテナンス性と静粛性を高度に両立することが可能となる。
さらに、第一の壁部24が車体パネル50の表面54に接触することによって、取付孔52に挿通された延出部17の振れ変位を抑えることが出来る。これにより、アーム部16の車体パネル50への係合状態を安定的に維持することが出来る。また、第一の壁部24が車体パネル50の表面54に接触することによって、アーム部16の取付孔52への挿入量を精度良く規定することが出来て、箱本体12の位置決め精度を向上することが出来る。特に本実施形態においては、ボルト挿通部34の突出端縁部36が第一の壁部34と略同一平面上に位置されていることから、箱本体12を車体パネル50に対して平行により精度良く位置決めすることが出来る。
加えて、第二の壁部30でインシュレータ56の連通孔58を覆蓋することによって、より優れた騒音防止効果を発揮することが出来る。特に、第一の壁部24における第二の壁部30からの突出寸法:d2がインシュレータ56の厚さ寸法よりも小さくされていることから、車体パネル50への組付状態において、第二の壁部30は、インシュレータ56を車体パネル50との間で圧縮しつつ連通孔58を覆蓋する。これにより、連通孔58をより隙間無く覆蓋して、より優れた静粛性を得ることが出来ると共に、インシュレータ56の弾性復元力で第二の壁部30が車体パネル50から離隔する方向に付勢されることにより、係止部18を車体パネル50の後面60に押し付けることが出来て、より強固な係止固定力を得ることが可能とされている。
次に、図4に、本発明の第二の実施形態としての電気接続箱70を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と同様の構造とされた部材および部位には、図中に第一の実施形態と同一の符号を付することにより、その説明を適宜に省略する。
電気接続箱70は、前記第一の実施形態としての電気接続箱10のアーム部16において、第二の壁部30が非形成とされたものである。従って、本実施形態においては、第一の壁部24が連結された突出板部26が、箱本体12の側面14aから直接に突出されている。図4に示すように、本実施形態によれば、車体パネル50への組付状態において、突出板部26がインシュレータ56の連通孔58内に挿入されて、第一の実施形態と同様に、第一の壁部24が車体パネル50の取付孔52を覆蓋する。本実施形態から明らかなように、第二の壁部は必ずしも必要ではなく、本実施形態によれば、電気接続箱の形成材料を削減しつつ、静粛性の向上を図ることが出来る。また、本実施形態に従う電気接続箱70は、インシュレータ56が被着されていない車体パネル50にも好適に採用することが出来る。
また、第一の壁部や第二の壁部の具体的な形状は、前記実施形態のものに限定されない。例えば、図5に、本発明の第三の実施形態としての電気接続箱の要部を示す。本実施形態における第一の壁部72はアーム部16の延出部17から広がる板形状とされており、車体パネル50への組付状態において、車体パネル50から離隔する略円弧状の湾曲面を有すると共に、延出部17から離隔するに連れて薄肉とされている。また、第一の壁部72において厚肉とされた延出部17側の部位には、外方に開口する凹形状を有する複数の肉抜孔74が形成されている。
本実施形態における電気接続箱は、アーム部16を取付孔52に挿通するに際して、第一の壁部72の外周縁部が、車体パネル50に対してアーム部16の挿通方向(図5中、下方から上方)に押し付けられて弾性変形される。そして、第一の壁部72の変形状態を維持しつつ係止部18が車体パネル50の後面60に係止される。これにより、第一の壁部72が弾性復元力で車体パネル50から離隔しようとすることによって、係止部18を後面60に押し付けることが可能とされている。
本実施形態によれば、第一の壁部72を弾性変形可能な形状とすることによって、第一の壁部72の弾性復元力を巧く利用して係止部18を車体パネル50の後面60に押し付けることが出来る。これにより、より強固な係止固定力を得ることが出来る。それと共に、係止部18が車体パネル50に係止されることによって、第一の壁部72が自由状態に復帰する前の弾性変形状態に維持されることから、第一の壁部72の外周縁部を車体パネル50の表面54に押し付けることが出来て、取付孔52の覆蓋状態もより安定的に維持することが出来る。また、本実施形態においては、第一の壁部72において厚肉とされた延出部17側に肉抜孔74を形成したことによって、硬質の合成樹脂からなる第一の壁部72をより容易に弾性変形させることが可能とされている。
なお、弾性変形可能な第一の壁部の具体的な形状が、前記第三の実施形態の如き形状に限定されないことは言うまでも無い。例えば、図6に要部を示す本発明の異なる態様としての電気接続箱のように、第一の壁部76を、一対の脚部78,78が車体パネル50に向けて拡開された門形状断面を有する板形状とする等しても良い。このようにすれば、第一の壁部76が車体パネル50に対してアーム部16の挿通方向(図6中、下方から上方)で押し付けられた場合には、一対の脚部78,78が拡開するように弾性変形される。そして、第一の壁部76の弾性復元力によって一対の脚部78,78が互いに接近する方向に復帰しようとすることによって、係止部18が車体パネル50の後面60に押し付けられることとなる。なお、前記第三の実施形態(図5参照)や本態様(図6参照)においては、第一の壁部のみを有する構造を図示しているが、これらのアーム部に第二の壁部を組み合わせて一体形成することも勿論可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、第二の壁部は必ずしも必要ではないが、第二の壁部をインシュレータを圧縮しない状態で重ね合わせて連通孔を覆蓋するようにしても良い。
また、本発明はコネクタホルダに限定されるものでは無く、例えばヒューズボックスやリレーボックス、ジャンクションボックス等に適用することも、勿論可能である。そして、箱本体を支持部材に固定するボルト固定部の数や固定位置は、箱本体の形状等を考慮して適宜に設定され得るものである。
10,70:電気接続箱、12:箱本体、16:アーム部、18:係止部、20:先鋭部、24,72,76:第一の壁部、30:第二の壁部、50:車体パネル(支持部材)、52:取付孔、56:インシュレータ、58:連通孔、60:後面

Claims (4)

  1. 箱本体から突出されたアーム部が支持部材に貫設された取付孔に遊挿されて、前記アーム部が前記支持部材に係止されると共に前記箱本体が前記支持部材に固定されて装着される電気接続箱において、
    前記アーム部には、前記取付孔を通じて前記支持部材に挿し入れられて該支持部材の後面に係止される係止部が突出先端側に設けられていると共に、前記支持部材を挟んで前記係止部と対向位置して第一の壁部が一体形成されており、該第一の壁部で前記取付孔を覆蓋するようにしたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記支持部材の表面に被着されたインシュレータに貫設されて前記取付孔と連通されている連通孔を覆蓋する第二の壁部が前記アーム部に一体形成されている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記第一の壁部が前記支持部材への押付方向で弾性変形可能とされており、前記第一の壁部の弾性復元力によって前記係止部が前記支持部材の後面に押し付けられるようになっている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記アーム部の突出先端部分には、突出方向に先細となる先鋭部が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
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