JP2011147268A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011147268A
JP2011147268A JP2010005803A JP2010005803A JP2011147268A JP 2011147268 A JP2011147268 A JP 2011147268A JP 2010005803 A JP2010005803 A JP 2010005803A JP 2010005803 A JP2010005803 A JP 2010005803A JP 2011147268 A JP2011147268 A JP 2011147268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
value
speed
motor
command value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010005803A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisafumi Nomura
尚史 野村
Nobuo Itoigawa
信夫 糸魚川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2010005803A priority Critical patent/JP2011147268A/ja
Publication of JP2011147268A publication Critical patent/JP2011147268A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】モータの運転中でもトルクを急変させず、機械定数の正確な推定及びトルクフィードフォワード補償を可能にする。
【解決手段】機械系モデル20の機械定数を推定する機械定数推定部30と、モータの速度指令値と速度検出値との偏差を比例・積分調節器により増幅する速度調節器12と、機械定数推定値と速度指令値とを用いてトルクフィードフォワード補償値を演算する補償部40と、速度調節器12の出力とトルクフィードフォワード補償値とを加算してトルク指令値を演算する加算器41と、モータのトルクを指令値に制御するトルク制御手段13とを備え、機械定数の推定演算を開始する前はトルクフィードフォワード補償値を零とし、機械定数の推定演算を開始して所定時間経過後にトルクフィードフォワード補償値の演算を開始し、前記補償値の演算開始時にトルク指令値が急変しないように速度調節器12の出力を初期化する。
【選択図】図1

Description

本発明はモータ制御装置に関し、詳しくは、モータの運転中に機械系の慣性モーメント等の機械定数を正確に推定し、その推定値を用いてトルクフィードフォワード補償を行うことによりモータの速度制御を行う技術に関するものである。
モータの速度制御を高応答化するためには、慣性モーメントを始めとする機械定数の情報が必要である。このため、従来より、モータを駆動するインバータを用いて機械定数を推定する技術が種々提供されている。
例えば、特許文献1には、加減速を行うための電流指令値、機械系の速度及び加速度を用い、最小二乗近似法によって慣性モーメントや摩擦トルクを推定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、トルク指令微分値、加速度、及び加速度の微分値である躍度を用い、逐次形最小二乗近似法によって慣性モーメントや粘性摩擦係数を推定する技術が開示されている。
機械定数の中で慣性モーメントを推定するためには、加速度の情報が必要になり、加速度が大きいほど慣性モーメントを正確かつ高応答に推定することができる。加速度を大きくするには、モータの加減速時間を長くする必要があり、そのためには、モータの速度を指令値に速やかに追従させることが必要である。
一般に、モータの速度制御は、速度指令値と速度検出値との偏差を比例・積分調節器からなる速度調節器により増幅してトルク指令値を演算し、実際のトルクがトルク指令値に一致するようにモータの電流を制御する方法が採られている。ここで、速度調節器の最適調整は、慣性モーメントの値に基づいて実施される。
しかしながら、機械定数の推定が完了するまでの間は慣性モーメントの値が未知であるため、速度調節器を最適調整することができず、速度の指令値に対する追従性が悪くなる。このような場合に速度の追従性を改善する現実的な方法としては、誤差が大きくても暫定的に求めた機械定数の推定値と速度指令値とを用いてトルクフィードフォワード補償値を演算し、これを速度調節器の出力に加算してトルク指令値を演算する方法が提案されている。
特許第3545487号公報(段落[0008]〜[0016]、図1等) 特開2006−217729号公報(段落[0036]〜[0050],[0060]〜[0064]、図1等)
しかしながら、静止摩擦の影響を受けることなく機械定数を正確に推定できるのは、速度が所定の大きさ以上になってからであり、低速時には機械定数の正確な推定が難しい。
一方、モータの制御方式として、モータの電流及び端子電圧からモータの速度を推定し、この速度推定値を用いてモータを運転するセンサレス制御が知られているが、このセンサレス制御は、安定性の制約から中高速領域で適用されるため、機械定数を推定できるのは中高速運転時のみである。
以上のように、機械定数の推定はモータの速度が所定の大きさ以上になってから開始することが多い。しかし、モータの運転中に機械定数の推定、及び、トルクフィードフォワード補償値の演算を開始すると、トルクフィードフォワード補償値と速度調節器の出力とが干渉してトルク指令値にショックが発生し、トルクを急変させることがあり、特に、モータがファンやポンプのような二重低減負荷を駆動している場合には、この問題が顕在化するという問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、モータの運転中であってもトルクを急変させずに、機械定数の推定及びトルクフィードフォワード補償を可能にして速度制御性能を向上させたモータ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係るモータ制御装置は、モータの速度が速度指令値に一致するように制御するモータ制御装置において、
前記モータにより駆動される負荷をモデル化した機械系モデルの機械定数を推定する手段と、
前記モータの速度指令値と速度検出値との偏差を比例・積分調節器により増幅する速度調節手段と、
前記機械定数の推定値と前記速度指令値とを用いてトルクフィードフォワード補償値を演算する手段と、
前記速度調節手段の出力と前記トルクフィードフォワード補償値とを加算してトルク指令値を演算する手段と、
前記モータのトルクが前記トルク指令値に一致するように制御する手段と、を備え、
前記機械定数の推定演算を開始する前は前記トルクフィードフォワード補償値を零に制御し、前記機械定数の推定演算を開始してから所定時間が経過した後に前記トルクフィードフォワード補償値の演算を開始し、前記トルクフィードフォワード補償値の演算開始時に前記トルク指令値が急変しないように前記速度調節手段の出力を初期化するものである。
本発明によれば、モータの運転中であってもトルクを急変させることなく、慣性モーメント等の機械定数を正確かつ高応答に推定し、その推定値を用いてトルクフィードフォワード補償を行うことができる。これにより、モータの速度を指令値に速やかに追従させることが可能になる。
本発明の実施形態に係るモータ制御装置のブロック図である。 実施形態における機械定数推定時の動作を示す波形図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の実施形態に係る制御装置のブロック図を示している。図1において、速度指令値ω と速度検出回路14により検出した機械系モデル20の速度検出値ωmdetとの偏差を減算器11により演算し、この偏差を比例・積分調節器からなる速度調節器12により増幅して信号τmPIを得る。なお、機械系モデル20は、モータと負荷の機械系の伝達関数である。
一方、トルクフィードフォワード補償器40は、速度指令値ω と機械定数推定値ベクトルΘestとからトルクフィードフォワード補償値τmFFを演算する。なお、この演算内容については後述する。
加算器41は、速度調節器12の出力信号τmPIとトルクフィードフォワード補償値τmFFとを加算してトルク指令値τ を演算する。
トルク制御手段13は、モータトルクτがトルク指令値τ に一致するように制御するものであり、図示されていないインバータによってモータの電流を制御し、結果として出力トルクを所望の値に制御するように機能する。
上記のような制御により、モータ(機械系モデル20)の速度ωを速度指令値ω に制御することができる。
また、機械定数推定部30は、速度検出値ωmdet及びトルク指令値τ から、機械定数推定値ベクトルΘestを求める。
以下、この機械定数推定部30による演算について説明する。
ファンやポンプ等の二乗低減負荷を駆動する場合、機械系モデル20は、数式1のような数式モデルによって表現することができる。
Figure 2011147268
機械定数推定部30は、数式1における機械定数としての慣性モーメントJ,粘性摩擦係数Dm1,二乗低減負荷係数Dm2、及び、速度に依存しない負荷トルクτL0を、トルク検出値τmdet、加速度検出値amdet及び速度検出値ωmdetから逐次形最小二乗近似法によって推定する。
まず、機械定数推定値ベクトルΘest、信号ベクトルz、出力yを、数式2により定義する。なお、以下の数式におけるTは転置を示す。
Figure 2011147268
数式2におけるトルク検出値τmdetは、図1のトルク制御手段13によるトルク制御が正確に実施できているという前提のもとで、トルク指令値τ により代用する。なお、トルク検出値τmdetは、トルク指令値τ をローパスフィルタに通して得た出力から求め、トルク制御手段13の制御遅れを模擬して演算してもよいし、モータの電流検出値とモータの電気定数とを用いて演算してもよい。なお、加速度検出値amdetは、速度検出値ωmdetを微分して演算する。
次に、数式2における信号ベクトルz及び出力yを、数式3により正規化する。
Figure 2011147268
また、数式2における機械定数推定値ベクトルΘestは、正規化した信号ベクトルzと正規化した出力yとを用いて、例えば「アダプティブコントロール」(鈴木隆 著,現代制御シリーズ7,p.87〜p.90,2001年8月,コロナ社発行)に記載されている逐次形最小二乗近似法の演算式(p.89の(4.89)〜(4.91)式など)に基づいて、数式4により演算することができる。
Figure 2011147268
次に、トルクフィードフォワード補償器40におけるトルクフィードフォワード補償値τmFFの演算は、数式1のモデルに基づいて、速度指令値ω 、加速度指令値a 、及び、数式4により求めた機械定数推定値(機械定数推定値ベクトルΘest)から、数式5により演算する。数式5における加速度指令値a は、速度指令値ω を微分して演算すればよい。
Figure 2011147268
次いで、機械定数の推定を開始するときの動作を、図2を参照しつつ説明する。
機械定数の推定及びトルクフィードフォワード補償は、下記の手順により開始する。
(1)機械定数推定部30の演算を停止し、トルクフィードフォワード補償器40の演算を停止することでτmFFを零に制御し、速度調節器12の出力τmPIだけでトルク指令値τ を演算し、モータを所定速度まで加速する(図2における期間(1))。
(2)機械定数推定部30の演算を開始する(図2における期間(2))。
(3)所定の時間が経過したら、トルクフィードフォワード補償器40の演算を開始し、トルク指令値τ にショックが発生しないように速度調節器12の出力τmPIを初期化する(図2における期間(3))。これにより、図示するように期間(2)におけるトルク指令値τ が期間(3)でも維持され、トルクが急変することがない。
(4)次いで、速度調節器12の演算を再開し、以後は、速度指令値ω 及び機械定数推定値から演算したトルクフィードフォワード補償値τmFFと速度調節器12の出力τmPIとを用いてトルク指令値τ を演算する(図2における期間(4))。
次に、トルクフィードフォワード補償開始時における速度調節器12の出力τmPIの具体的な初期化方法を説明する。
速度調節器12における比例・積分調節器の演算は、数式6により実現する。
Figure 2011147268
トルクフィードフォワード補償の開始時における速度調節器12の出力τmPIの初期化は、トルク指令値の前回値τm(n−1) と今回値τm(n) とが等しくなるように、速度調節器12の積分調節器出力τmIを数式7により初期化する。
Figure 2011147268
以上のように、本実施形態によれば、モータの運転中からでもトルクを急変させることなく、慣性モーメント等の機械定数を正確に推定すると共に、この機械定数推定値を用いたトルクフィードフォワード補償により速度制御性能を向上させることができる。
11 減算器
12 速度調節器
13 トルク制御手段
14 速度検出回路
20 機械系モデル
30 機械定数推定部
40 トルクフィードフォワード補償器
41 加算器

Claims (1)

  1. モータの速度が速度指令値に一致するように制御するモータ制御装置において、
    前記モータにより駆動される負荷をモデル化した機械系モデルの機械定数を推定する手段と、
    前記モータの速度指令値と速度検出値との偏差を比例・積分調節器により増幅する速度調節手段と、
    前記機械定数の推定値と前記速度指令値とを用いてトルクフィードフォワード補償値を演算する手段と、
    前記速度調節手段の出力と前記トルクフィードフォワード補償値とを加算してトルク指令値を演算する手段と、
    前記モータのトルクが前記トルク指令値に一致するように制御する手段と、を備え、
    前記機械定数の推定演算を開始する前は前記トルクフィードフォワード補償値を零に制御し、前記機械定数の推定演算を開始してから所定時間が経過した後に前記トルクフィードフォワード補償値の演算を開始し、前記トルクフィードフォワード補償値の演算開始時に前記トルク指令値が急変しないように前記速度調節手段の出力を初期化することを特徴とするモータ制御装置。

JP2010005803A 2010-01-14 2010-01-14 モータ制御装置 Withdrawn JP2011147268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010005803A JP2011147268A (ja) 2010-01-14 2010-01-14 モータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010005803A JP2011147268A (ja) 2010-01-14 2010-01-14 モータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011147268A true JP2011147268A (ja) 2011-07-28

Family

ID=44461611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010005803A Withdrawn JP2011147268A (ja) 2010-01-14 2010-01-14 モータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011147268A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015204701A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 株式会社デンソー 回転機の制御装置
US9461569B2 (en) 2011-10-11 2016-10-04 Seiko Epson Corporation Motor control device, robot hand, robot, and motor control method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9461569B2 (en) 2011-10-11 2016-10-04 Seiko Epson Corporation Motor control device, robot hand, robot, and motor control method
JP2015204701A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 株式会社デンソー 回転機の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5258906B2 (ja) バルブ制御装置
JP2009227186A (ja) 車両速度制御装置
JP5200715B2 (ja) 動力計システムの電気慣性制御装置
JPWO2013088533A1 (ja) モータ制御装置及びモータシステム
JP2015216840A (ja) 誘導電動機制御装置
JPH10275003A (ja) 2慣性共振系を制御する方法及びその装置
JP4914979B2 (ja) モータ制御装置およびモータ制御方法
JP4591177B2 (ja) エンジン試験装置
JP2015173548A (ja) 車両用制振制御装置
JP2011147268A (ja) モータ制御装置
JP2011160574A (ja) 電動機の速度制御装置
JPH09121580A (ja) 低慣性化制御による2慣性共振系の振動抑制装置
JP3230571B2 (ja) 電動機の速度制御装置
JP2013053978A (ja) エンジンベンチシステムの制御装置
JP6614384B1 (ja) サーボアンプ及びサーボシステム
JP5549351B2 (ja) モータの制御装置
JP2013141359A (ja) 電動車両の制御方法及び電動車両の制御装置
JPH04304181A (ja) 軸ねじり振動抑制制御装置
JP2003271246A (ja) 速度制御装置
JP4675264B2 (ja) ロータ周波数推定装置及びロータ周波数推定方法
JP2019133537A (ja) アクチュエータ制御装置及びアクチュエータ制御方法
JP2010136583A (ja) 電動機のトルク制御装置
JP4922954B2 (ja) 位置制御装置
TWI720662B (zh) 伺服放大器和伺服系統
JP2020043715A (ja) 電気車の制御装置及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130402