JP2011144263A - タイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)、耐摩耗性をバランスよく向上できるタイヤ用ゴム組成物、及び該タイヤ用ゴム組成物をタイヤの各部材(特に、トレッド)に用いたスタッドレスタイヤを提供する。
【解決手段】イソプレン系ゴムを15質量%以上含むゴム成分と、シリカと、下記式(1)で表されるメルカプトシランカップリング剤とを含むタイヤ用ゴム組成物。
Figure 2011144263

【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いたスタッドレスタイヤに関する。
氷雪路面走行用としてスパイクタイヤの使用やタイヤへのチェーンの装着が行われてきたが、粉塵問題等の環境問題が発生するため、これらに代わる氷雪路面走行用タイヤとしてスタッドレスタイヤが開発された。一般路面と比較して、摩擦力が低い氷雪路面で使用されるため、スタッドレスタイヤは、材料面および設計面での工夫がなされている。例えば、低温特性に優れたジエン系ゴムを配合したゴム組成物が開発されてきた。しかし、スタッドレスタイヤの氷雪路面でのグリップ性能は充分とはいえず、更なる性能の向上が求められている。
氷雪路面でのグリップ性能を向上させるために、種々の添加物(例えば、卵殻粉)をゴム組成物に配合することが検討されてきた。しかし、添加物を配合することにより、氷雪路面でのグリップ性能は向上するものの、耐摩耗性が低下するという問題がある。
特許文献1には、メルカプト基を有するシランカップリング剤を配合することにより、加工性、作業性、低燃費性を向上できることが開示されている。しかし、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)、耐摩耗性については、改善の余地がある。
特開2009−126907号公報
本発明は、前記課題を解決し、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)、耐摩耗性をバランスよく向上できるタイヤ用ゴム組成物、及び該タイヤ用ゴム組成物をタイヤの各部材(特に、トレッド)に用いたスタッドレスタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、イソプレン系ゴムを15質量%以上含むゴム成分と、シリカと、下記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤とを含むタイヤ用ゴム組成物に関する。
Figure 2011144263
(式(1)中、Rは−O−(R−O)−R(m個のRは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。mは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、Rと同一の基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基又は−O−R(Rは水素原子、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。)で表される基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基を表す。)
Figure 2011144263
Figure 2011144263
(式(2)、(3)中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
上記タイヤ用ゴム組成物は、平均粒子径が10〜150μmの卵殻粉を含むことが好ましい。
上記シリカのチッ素吸着比表面積が40〜250m/gであることが好ましい。
上記タイヤ用ゴム組成物は、トレッド用ゴム組成物として用いられることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製したスタッドレスタイヤに関する。
本発明によれば、イソプレン系ゴムを特定量以上含むゴム成分と、シリカと、上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤とを含むタイヤ用ゴム組成物であるので、該ゴム組成物をタイヤの各部材(特に、トレッド)に使用することにより、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)、耐摩耗性をバランスよく向上できるスタッドレスタイヤを提供することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムを特定量以上含むゴム成分と、シリカと、上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤とを含む。
本発明では、ゴム成分としてイソプレン系ゴムを含む。イソプレン系ゴムを配合することにより、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)及び耐摩耗性をバランスよく向上できる。
イソプレン系ゴム(例えば、天然ゴム)やブタジエンゴムを含むゴム組成物は、スコーチタイムが長く、生産性が低い傾向がある。一方、上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤は、メルカプト基を有するシランカップリング剤であるため、スコーチが発生する(スコーチタイムが短くなりすぎる)傾向がある。
本発明では、特定量以上のイソプレン系ゴムと、上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤とを併用することにより、スコーチタイムを適度な範囲に調整でき、加工性、生産性に優れる。更に、イソプレン系ゴムを含むにもかかわらず生産性を向上できる。また、上記シランカップリング剤によるスコーチの発生を酸化亜鉛の増量により防止する場合(特許文献1記載の技術)と比べて、耐摩耗性を向上できる。
イソプレン系ゴムとしては、イソプレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、改質天然ゴム等が挙げられる。NRには、脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度天然ゴム(HPNR)も含まれ、改質天然ゴムとしては、エポキシ化天然ゴム(ENR)、水素添加天然ゴム(HNR)、グラフト化天然ゴム等が挙げられる。また、NRとしては、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。また、IRとしては、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ゴム成分100質量%中に、イソプレン系ゴムが15質量%以上、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上含まれる。15質量%未満であると、ゴムとしての補強効果が充分に得られないおそれがある。また、イソプレン系ゴムの含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。70質量%を超えると、スタッドレスタイヤに重要な低温特性(氷上性能等)が劣るおそれがある。
イソプレン系ゴム以外に本発明で使用できるゴム成分としては、特に限定されず、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、スチレンイソプレンゴム(SIR)、イソプレンブタジエンゴム、ブチルゴム(IIR)等のジエン系ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)及び耐摩耗性をバランスよく向上でき、さらに、イソプレン系ゴムと同様に、スコーチタイムを長くできるという理由から、BRが好ましい。イソプレン系ゴムと、BRを併用することにより、さらに、スコーチタイムを適度な範囲に調整できる。
BRとしては特に限定されず、例えば、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR130B、BR150B等の高シス含有量のBR、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等のシンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。なかでも、耐摩耗性をより向上できるという理由から、BRのシス含量は80質量%以上が好ましい。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上である。30質量%未満であると、スタッドレスタイヤに重要な低温特性(氷上性能等)が劣るおそれがある。該BRの含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。80質量%を超えると、加工性が悪化するおそれがある。
ゴム成分100質量%中のイソプレン系ゴム、及びBRの合計含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは100質量%である。30質量%未満であると、ゴムとして充分な補強効果が得られないおそれがある。また、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)及び耐摩耗性をバランスよく向上できないおそれがある。更に、スコーチタイムを適度な範囲に調整できず、加工性、生産性に劣る傾向がある。
本発明では、シリカが使用される。シリカを配合することにより、良好な氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)及び高いゴム強度(耐摩耗性)が得られる。シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、40m/g以上が好ましく、50m/g以上がより好ましく、100m/g以上が更に好ましく、150m/g以上が特に好ましい。40m/g未満では、加硫後の破壊強度(耐摩耗性)が低下する傾向がある。また、シリカのNSAは、250m/g以下が好ましく、220m/g以下がより好ましく、200m/g以下が更に好ましい。250m/gを超えると、低発熱性、ゴムの加工性が低下する傾向がある。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、特に好ましくは30質量部以上である。10質量部未満であると、シリカ配合による充分な効果が得られない傾向がある。上記シリカの含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下、更に好ましくは80質量部以下、特に好ましくは60質量部以下である。150質量部を超えると、シリカのゴムへの分散が困難になり、ゴムの加工性が悪化する傾向がある。
本発明では、下記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤(結合単位Bは必須単位で、結合単位Aは任意単位)が使用される。
下記式(1)で表されるシランカップリング剤を配合することにより、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)及び耐摩耗性をバランスよく向上(両立)できる。
Figure 2011144263
上記式(1)のRは−O−(R−O)−R(m個のRは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。mは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。
上記Rは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3)の2価の炭化水素基を表す。
該炭化水素基としては、例えば、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基、炭素数6〜30のアリーレン基等が挙げられる。なかでも、シリカと結合(反応)しやすく、氷上性能を充分に向上できるという理由から、上記アルキレン基が好ましい。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3)のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜6)のアルケニレン基としては、例えば、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜6)のアルキニレン基としては、例えば、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基等が挙げられる。
の炭素数6〜30(好ましくは炭素数6〜15)のアリーレン基としては、例えば、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基等が挙げられる。
上記mは1〜30(好ましくは3〜7、より好ましくは5〜6)の整数を表す。mが0であるとシリカとの結合(反応)が不利であり、mが31以上であるとシリカとの反応性が低下し、工程面で不利となる。
は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。なかでも、シリカとの反応性が良好であるという理由から、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基が好ましい。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数3〜25、より好ましくは炭素数10〜15)のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数10〜15)のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、オクタデセニル基等が挙げられる。
の炭素数6〜30(好ましくは炭素数6〜15)のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。
の炭素数7〜30(好ましくは炭素数7〜20)のアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
上記式(1)のRの具体例としては、例えば、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1225、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1429、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327等が挙げられる。なかでも、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327が好ましい。
及びRは、同一若しくは異なって、Rと同一の基(すなわち、−O−(R−O)−Rで表される基)、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基又は−O−R(Rは水素原子、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。)で表される基を表す。なかでも、シリカとの反応性が良好であるという理由から、Rと同一の基、−O−R(Rが分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基の場合)で表される基が好ましい。
及びRの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜5)のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基等が挙げられる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜15、より好ましくは炭素数1〜3)のアルキル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基と同様の基を挙げることができる。
の分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜10)のアルケニル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基と同様の基を挙げることができる。
の炭素数6〜30(好ましくは炭素数6〜15)のアリール基としては、例えば、上記Rの炭素数6〜30のアリール基と同様の基を挙げることができる。
の炭素数7〜30(好ましくは炭素数7〜15)のアラルキル基としては、例えば、上記Rの炭素数7〜30のアラルキル基と同様の基を挙げることができる。
上記式(1)のR及びRの具体例としては、例えば、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1225、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1429、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1327、C−O―、CH−O―、C−O―等が挙げられる。なかでも、−O−(C−O)−C1123、−O−(C−O)−C1327、−O−(C−O)−C1531、−O−(C−O)−C1327、C−O―が好ましい。
の分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜5)のアルキレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基と同様の基を挙げることができる。
上記式(1)で表されるシランカップリング剤としては、例えば、エボニックデグッサ社製のSi363等を使用することができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
下記式(3)で示される結合単位Bと、必要に応じて下記式(2)で示される結合単位Aからなるシランカップリング剤を配合することにより、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド等の従来のシランカップリング剤に比べ、氷上性能とゴム強度(耐摩耗性)のバランスを向上させることができる。
上記結合単位Aと結合単位Bからなるシランカップリング剤は、結合単位Aと結合単位Bとの合計量に対して、結合単位Bを1〜70モル%の割合で共重合したものが好ましい。
結合単位Aと結合単位Bのモル比が上記条件を満たす場合、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのポリスルフィドシランに比べ、加工中の粘度上昇が抑制される。これは結合単位Aのスルフィド部分がC−S−C結合であるため、テトラスルフィドやジスルフィドに比べ熱的に安定であることから、ムーニー粘度の上昇が少ないためと考えられる。
また、結合単位Aと結合単位Bのモル比が上記条件を満たす場合、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシランに比べ、スコーチタイムの短縮が抑制される。これは結合単位Bはメルカプトシランの構造を持っているが、結合単位Aの−C15部分が結合単位Bの−SH基を覆うためポリマーと反応しにくく、スコーチが発生しにくいためと考えられる。
Figure 2011144263
Figure 2011144263
(式(2)、(3)中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
のハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などが挙げられる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜12、さらに好ましくは炭素数1〜5)のアルキル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30(好ましくは炭素数1〜12)のアルキレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルケニル基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルケニレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基と同様の基を挙げることができる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルキニル基としては、例えば、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、へプチニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基等が挙げられる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30(好ましくは炭素数2〜12)のアルキニレン基としては、例えば、上記Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基と同様の基を挙げることができる。
上記結合単位Aと結合単位Bからなるシランカップリング剤において、結合単位Aの繰り返し数(x)と結合単位Bの繰り返し数(y)の合計の繰り返し数(x+y)は、3〜300の範囲が好ましい。この範囲内、かつ、xが1以上であると、結合単位Bのメルカプトシランを、結合単位Aの−C15が覆うため、スコーチタイムが短くなることを抑制できるとともに、シリカやゴム成分との良好な反応性を確保することができる。
上記結合単位Aと結合単位Bからなるシランカップリング剤としては、例えば、Momentive社製のNXT−Z30、NXT−Z45、NXT−Z60、NXT−Z100等を使用することができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上、更に好ましくは8質量部以上である。1質量部未満であると、破壊強度が大きく低下する傾向がある。また、該含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。15質量部を超えると、シランカップリング剤を配合することによる破壊強度(耐摩耗性)の向上や転がり抵抗低減などの効果が充分に得られない傾向がある。
上記含有量は、上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤を併用する場合は、合計含有量を意味する。
本発明では、卵殻粉を配合することが好ましい。卵殻粉(例えば、鶏卵粉)は、そのままでは廃棄物となるため、これを利用することにより、環境に配慮できる。また、卵殻粉を配合することにより氷上性能を大きく改善できる。また、大量供給が可能で、安価に入手可能である。また、本発明では、上記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は上記式(2)で示される結合単位Aと上記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤を配合するため、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド等の従来ゴム工業で使用されているシランカップリング剤等を配合する場合に比べて、ゴム成分と卵殻粉とを強固に結合でき、耐摩耗性を向上できる。
卵殻紛は、上記ゴム成分に対して配合されることで、(A)卵殻紛自体が氷雪路面を引っ掻く効果、(B)卵殻紛粒子に存在する細孔が氷雪路面の水を吸水し除去する効果、(C)卵殻紛粒子が脱落することによりできた細孔が氷雪路面の水を吸水し除去する効果、及び(D)卵殻紛粒子が脱落することによりできた細孔の淵部分がエッジとして働き、氷雪路面を引っ掻く効果が得られる。このように、氷上性能の向上には、引っ掻き効果とともに、卵殻紛粒子中に存在する細孔又は卵殻紛粒子の脱落することにより得られる細孔による水分の除去効果が起因している。
卵殻粉の平均粒子径は、好ましくは10μm以上、より好ましくは12μm以上である。10μm未満であると、卵殻粉のゴムからの脱落により生じた細孔が小さく、充分な吸水効果が得られないおそれがある。また、卵殻粉の平均粒子径は、好ましくは150μm以下、より好ましくは120μm以下、更に好ましくは80μm以下、特に好ましくは50μm以下、最も好ましくは30μm以下である。150μmを超えると、破壊強度が低下し、耐摩耗性が低下するおそれがある。なお、卵殻粉の平均粒子径は、粒度分布測定器を用いて測定される。
本発明のゴム組成物が卵殻粉を含有する場合、卵殻粉の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。1質量部未満では、ゴム表面を粗すことができず、充分な氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)が得られないおそれがある。また、該卵殻粉の含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。20質量部を超えると、単なる添加物としてタイヤ表面から脱落してしまうため、耐摩耗性が低下するおそれがある。
本発明では、カーボンブラックを配合してもよい。これにより、ゴムの強度(耐摩耗性)を向上することができる。使用できるカーボンブラックとしては、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、特に限定されない。なお、カーボンブラックは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は30m/g以上が好ましく、70m/g以上がより好ましく、100m/g以上が更に好ましい。30m/g未満では、充分な補強性が得られない傾向がある。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は250m/g以下が好ましく、150m/g以下がより好ましく、125m/g以下が更に好ましい。250m/gを超えると、未加硫時の粘度が非常に高くなり、加工性が悪化する傾向、または、低燃費性が悪化する傾向がある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
本発明のゴム組成物がカーボンブラックを含有する場合、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上、更に好ましくは20質量部以上である。5質量部未満では、充分な補強性が得られない傾向がある。また、該カーボンブラックの含有量は、好ましくは60質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは40質量部以下である。60質量部を超えると、発熱が大きくなり、低燃費性が悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、クレー等の補強用充填剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、オイル等の軟化剤、ワックス、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のゴム組成物は、タイヤの各部材(特に、トレッド)に好適に使用できる。
トレッドは、多層構造であっても、単層構造であってもよい。
多層構造のトレッドは、シート状にしたものを、所定の形状に張り合わせる方法や、2本以上の押出し機に装入して押出し機のヘッド出口で2層以上に形成する方法により作製することができる。
本発明のスタッドレスタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材(特に、トレッド)の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造することができる。
また、本発明のタイヤは、乗用車用スタッドレスタイヤ、バス用スタッドレスタイヤ、トラック用スタッドレスタイヤ等として好適に用いられる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
NR:RSS#3
BR:日本ゼオン(株)製のNipol BR1220(シス含量:95質量%)
シリカ:エボニックデグッサ社製のウルトラジルVN3(NSA:175m/g)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のシーストN220(NSA:114m/g)
シランカップリング剤(1):エボニックデグッサ社製のSi75(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
シランカップリング剤(2):エボニックデグッサ社製のSi363(下記式で表されるシランカップリング剤(上記式(1)のR=−O−(C−O)−C1327、R=C−O−、R=−O−(C−O)−C1327、R=−C−))
Figure 2011144263
シランカップリング剤(3):Momentive社製のNXT−Z100(結合単位Bのみからなる重合体((上記式(2)、(3)において、結合単位A:0モル%(x=0)、結合単位B:100モル%、x+y:100)
卵殻粉:キューピー(株)製の鶏卵殻粉(平均粒子径15μm)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
アロマオイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−140
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜8及び比較例1〜4
表1に示す配合処方にしたがい、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で4分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で3分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材とはりあわせ、150℃で35分間25kgfの条件下で加硫することにより、試験用スタッドレスタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、DS−2パターン)を作製した。
得られた未加硫ゴム組成物、試験用スタッドレスタイヤについて下記の評価を行った。結果を表1に示す。
(スコーチタイム)
得られた未加硫ゴム組成物について、JIS K6300に記載されている振動式加硫試験機(キュラストメーター)を用い、測定温度170℃で加硫試験を行って、時間とトルクとをプロットした加硫速度曲線を得た。加硫速度曲線のトルクの最小値をML、最大値をMH、その差(MH−ML)をMEとしたとき、ML+0.1MEに到達する時間t10(スコーチタイム)(分)を読み取り、比較例1の結果を100として指数表示した。指数が大きいほど、早期加硫を抑制しつつ、スコーチタイムの増大(生産性の低下)を防止し、好ましい(スコーチタイムを適度な範囲に調整できている)ことを示す。
(耐摩耗性)
試験用スタッドレスタイヤを2000cc級の乗用車(FR車)に装着し、市街地を30000km走行した後の溝深さの減少量を測定し、溝深さが1mm減少するときの走行距離を算出した。さらに、比較例1の耐摩耗性指数を100とし、下記計算式により、各配合の溝深さの減少量を指数表示した。なお、耐摩耗性指数が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(各配合で1mm溝深さが減るときの走行距離)÷(比較例1のタイヤの溝が1mm減るときの走行距離)×100
(氷上性能(氷上路面でのグリップ性能))
試験用スタッドレスタイヤを2000cc級の乗用車(FR車)に装着して、テストコース(氷上)を実車走行し、時速30km/hの時点でロックブレーキを踏み、乗用車が停止するまでの減速度を算出した。ここで、本発明でいう減速度とは、乗用車が停止するまでの距離である。そして、比較例1の氷上性能指数を100とし、下記計算式により、各配合の減速度を氷上性能指数として示した。なお、氷上性能指数が大きいほど氷上路面における制動性能が良好であり、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)に優れることを示す。なお、試験場所は、住友ゴム工業株式会社の北海道名寄テストコースとした。氷上気温は−1〜−6℃であった。
(氷上性能指数)=(比較例1の減速度)÷(各配合の減速度)×100
Figure 2011144263
イソプレン系ゴムを特定量以上含むゴム成分と、シリカと、特定のシランカップリング剤とを含む実施例は、スコーチタイムを適度な範囲に調整でき、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)、耐摩耗性をバランスよく向上できた。一方、上記シランカップリング剤を配合しない比較例は、実施例と比較して、氷上性能(氷上路面でのグリップ性能)、耐摩耗性のバランスが劣っていた。

Claims (5)

  1. イソプレン系ゴムを15質量%以上含むゴム成分と、
    シリカと、
    下記式(1)で表されるシランカップリング剤及び/又は下記式(2)で示される結合単位Aと下記式(3)で示される結合単位Bからなるシランカップリング剤とを含むタイヤ用ゴム組成物。
    Figure 2011144263
    (式(1)中、Rは−O−(R−O)−R(m個のRは、同一又は異なって、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。mは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、Rと同一の基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基又は−O−R(Rは水素原子、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。)で表される基を表す。Rは、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基を表す。)
    Figure 2011144263
    Figure 2011144263
    (式(2)、(3)中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
  2. 平均粒子径が10〜150μmの卵殻粉を含む請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記シリカのチッ素吸着比表面積が40〜250m/gである請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. トレッド用ゴム組成物として用いられる請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製したスタッドレスタイヤ。

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