JP2011143578A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間放置されてもマスタの排版ミスが発生しにくい構成の排版装置を備えた孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】排版ローラ上17と排版ローラ下18とを版胴1に対して配設し、排版ローラ上17を、版胴1の表面に当接可能にし、排版ローラ上17の両端部に弾性体からなる剥離補助ローラ17aを設ける。しかも、剥離補助ローラ17aを、版胴1を覆うマスタ8に対向する位置で、かつ版胴1の非開孔部1bに対応する位置に設ける。すなわち、剥離補助ローラ17aを、使用済みマスタ8の排版時に、マスタ8の内側における付着インクがない領域に配設する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マスタを穿孔製版して、該マスタを多孔状の版胴に巻着して記録媒体に対して孔版印刷を行う孔版印刷装置に係り、特に、版胴から使用済みのマスタを剥離廃棄するための排版ローラを備えた排版装置に関する。
従来、孔版印刷装置として感熱デジタル孔版印刷装置が知られている。感熱デジタル孔版印刷装置において、多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転可能な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚みは大体1〜3μm程度のものが一般に用いられる)に、多孔質支持体の和紙繊維または合成繊維あるいは和紙と合成繊維とを混抄したものを貼り合わせたラミネート構造の孔版マスタが用いられる。
そして、感熱デジタル孔版印刷装置では、前記マスタのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させ、サーマルヘッドに通電すると共にプラテンローラなどによりマスタを搬送させながら加熱穿孔製版したマスタを版胴に巻着して、版胴内部に設けられたインク供給部よりインクを供給し、弾性体のニトリルゴムあるいはクロロプレンゴムなどの弾性部材からなる押圧手段により用紙を連続的に版胴に押圧して、版胴開孔部およびマスタ穿孔部からインクを滲み出させ印刷を行う構成になっている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、従来の孔版印刷装置では、新しい原稿による製版巻着が行われる場合、使用済みの古いマスタを版胴から剥離排版するようになっており、これを自動的に行う排版装置が設けられている構成のものがある。
従来の排版装置は、一般的に所定位置で版胴のクランパが開放されて、フリーなった状態で上下一対の排版ローラが版胴に巻着されているマスタに接触回転することにより、マスタを上下の排版ローラによって押圧挟時しながら排出することにより、排版ボックスに廃棄する構成になっている。
このとき上側の排版ローラはマスタ表面側に、また下側の排版ローラは版胴開孔部のインクが大量に付着しているマスタ裏側と接触しながら排版搬送を行う。このため、押圧回転している排版ローラ上下の表面にはインクが大量に転移付着して、マスタが滑りやすい状態になってしまう。
そのため、短時間で印刷を繰り返す場合にはインクも硬く、マスタの剥離には特に問題は生じないが、印刷後、長期間放置されてしまった場合などには、クランパが開放されて排版ローラがマスタに接触して回転しても、ローラ表面に付着しているインクの油分だけが蒸発せずに残る。このため、前記油分が排版ローラ表面とマスタ表面との間において潤滑剤として作用してしまう。これにより、マスタが滑りやすくなってしまい、マスタを剥離することができず、ジャムを発生しやすかった。
排版ローラとして円筒状のコロ以外に、特許文献4〜7に記載されている羽根車形状のコロタイプが用いられる場合がある。この羽根車をマスタに接触させても、羽根車は撓みやすく逃げやすい。このため羽根車は、版胴からマスタを直接剥離するためよりも、蹴飛ばすことによって押圧することにより、排版ローラ対へのマスタの貼り付き防止や、補助部材によりクランパから持ち上げられたマスタ先端を呼び込むための部材として用いられている。
従来の排版装置において、羽根車は排版ローラよりインクが付着する位置に設けられていた。そのため、使用後長期放置されることにより、版胴開孔部と接触しているマスタ裏面のオイル分が、徐々にマスタの支持体を伝わって浸透拡散し、クランパまで届いてしまうことがある。
そして、ステージ下面とマスタ裏面が油分で貼り付いてしまった場合には、ローラの滑りに加え、マスタの貼り付き力も大きくなり、マスタ裏面のオイル分で密着した形で支持部に貼り付いて、剥がれにくくなってしまう。このため、マスタがさらに剥離できず、よりジャムを発生してしまう現象が発生しやすかった。
このことは、特に希にしか使用されず長期放置されているカラー版胴(ドラム)などを途中で差し替えて、印刷を行う場合などに発生しやすい。
本発明は、前記従来の課題を解決し、長期間放置されてもマスタの排版ミスが発生しにくい構成の排版装置を備えた孔版印刷装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、回転可能に支持された開孔部と非開孔部からなる版胴に、製版手段により加熱穿孔製版されたマスタを巻着し、記録媒体を押圧手段により前記版胴に押圧して、前記版胴の前記開孔部および前記マスタの穿孔部よりインクを滲み出させて前記記録媒体に対して印刷を行い、前記版胴に対向して回転可能に保持された排版ローラにより、前記版胴から使用済みの前記マスタを剥離廃棄する孔版印刷装置において、前記排版ローラの端部における前記版胴の前記非開孔部に対応する位置に、弾性体からなる剥離補助ローラを設けたことを特徴とする。
この構成によって、版胴における多孔開孔部領域外に対応するマスタ位置に剥離補助ローラを設けたことにより、従来のようにローラが排版されるマスタの表裏のインクに接触することがなくなり、常に高い摩擦係数を保つことができるようになる。このため、長期放置などで緩んだインクの油分が周囲部材に貼り付いて負荷が増加しても、ローラ表面に付着したインクにより滑ることがなく、確実に剥離を行えるようになる。また、マスタ端部は油分などの貼り付きがあっても、中央部よりも小さい力で剥離を行うことができ、従来より確実に剥離することができるようになり、排版ローラなどが滑って剥離できずに排版ジャムになってしまうことを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、マスタに対する排版処理位置と排版前処理位置とにおいて版胴を停止させる制御手段を備え、排版ローラを、排版前処理位置において版胴に巻着されている使用済みのマスタに所定時間あるいは所定回数当接回転させる清掃処理を行い、その後に排版処理位置で該マスタの剥離廃棄を実行させるように構成したことを特徴とし、この構成によって、排版ローラ表面に付着しているインクを、排版前に、これから廃棄する使用済みのマスタの表面に擦り付けるようにして、インクの油分などを低減させる清掃を行うようにしたため、通常のインクが付着している状態よりも大きな剥離力を発生させることができるようになり、剥離ミスの発生を防止できるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、当該孔版印刷装置の前回使用後からの放置時間を計測するタイマ手段を備え、あらかじめ設定された時間が経過した場合に、次の製版の巻着時に前記清掃処理を行った後に、排版処理位置でマスタの剥離廃棄を実行させるように構成したことを特徴とし、この構成によって、使用後の放置時間を計測することにより、所定の時間を超えた場合は清掃処理を行い、短時間放置の場合は清掃処理の工程を削除するようにして、不必要なロス時間が発生しないようにすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1,2または3記載の孔版印刷装置において、当該孔版印刷装置において別の版胴が装着された場合に、次の製版の巻着時に前記清掃処理を行った後に、排版処理位置でマスタの剥離廃棄を実行させるように構成したことを特徴とし、この構成によって、使用途中で長期放置されている場合が多い別の版胴が装着された場合などに、清掃処理を行った後に排版処理を行うようにしたため、従来よりも大きな剥離力を発生させることができ、途中で違うドラムが組み込まれても、剥離ミスの発生を防止することができるようになる。
本発明によれば、版胴における多孔開孔部領域外に対応するマスタ位置に剥離補助ローラを設けたことにより、従来のようにローラが排版されるマスタの表裏のインクに接触することがなくなり、常に高い摩擦係数を保つことができるようになる。このため、長期放置などで緩んだインクの油分が周囲部材に貼り付き負荷が増加しても、ローラ表面に付着したインクで滑ることがなく、確実に剥離を行えるようになる。また、マスタ端部は油分などの貼り付きがあっても、中央部よりも小さい力で剥離を行うことができ、従来より確実に剥離することができるようになり、排版ローラなどが滑って剥離できずに排版ジャムになってしまうことを防止することができる。
また、排版ローラ表面に付着しているインクを、排版前に、これから廃棄する使用済みのマスタの表面に擦り付けるようにして、インクの油分などを低減させる清掃を行うようにすることにより、通常のインクが付着している状態よりも大きな剥離力を発生させることができ、より剥離ミスの発生を防止することができるようになる。
本発明の実施形態である孔版印刷装置の概略構成図 本実施形態における主要部を示す側面図 本実施形態における排版動作に係るフローチャート 本実施形態における排版動作を説明するための要部の構成図 本実施形態における排版動作を説明するための要部の構成図 (a)〜(c)は本実施形態における剥離補助ローラの各種構造を示す図
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態である孔版印刷装置の概略構成図である。
図1において、1は、支持部材(図示せず)により中心軸線を中心にして回転可能に支持され、中央一部にインクが流出可能な開孔部1aと、該開孔部1a以外の中央一部および図面における垂直面方向の両端部に非開孔部1bが形成されている多孔かつ円筒状構造をなす版胴、2はインクを版胴1に対して供給するインクローラ、3はインクローラ2にインクを供給するドクタローラ、4はインクが収納されているインク溜り部、5はインクをインクローラ2に供給するためのインクパイプ、6はマスタクランプ7を回動可能に支持するステージである。
8は、ロール芯8aに巻回され、後述するように加熱穿孔製版されるマスタ、9はサーマルヘッド、10はプラテンローラ、11はマスタ8を版胴方向へ送る搬送ローラ対、12はマスタ8を所定長に切断するカッタ、13はマスタガイド板である。15は、ローラアーム16の支軸16aに回動可能に設けられて、マスタ8を版胴1に押圧する押圧手段であるプレスローラである。
17は排版ローラ上、18は排版ローラ下であって、排版ローラ上17と排版ローラ下18とが協働して、使用済みのマスタ1を廃棄するため版胴1から剥離する。19は排版ローラ上17と排版ローラ下18により剥離されたマスタ8を受ける排版ボックスである。
20は記録媒体である用紙などを版胴1に対してタイミングを取って搬送するレジストローラ対、21は印刷後の用紙をマスタ/版胴から剥離する排紙爪、22は印刷後の用紙を受ける排紙トレイである。
本実施形態の孔版印刷装置の構成について、より具体的に説明する。
マスタ8を巻回するロール芯8aは、図示しないホルダ手段により回転可能に支持されている。マスタ8は装置本体の筺体側板に回転可能に支持されたプラテンローラ10に、発熱素子からなるサーマルヘッド9により押圧され、プラテンローラ10が回転駆動されることによりマスタ8が繰り出されるようになっている。サーマルヘッド9は、バネなどの弾性手段により、マスタ8を介してプラテンローラ10に付勢されている。
プラテンローラ10のマスタ搬送下流側には、装置本体に回転可能に支持された搬送ローラ対11が設けられている。搬送ローラ対11は、プラテンローラ10によるマスタ8の搬送速度よりも僅かに速い周速に設定され、マスタ8に適度な張力を付加するようになっている。搬送ローラ対11の下流側には、サーマルヘッド9により製版されたマスタ8を所定の長さに切断するカッタ12が設けられている。カッタ12は、上下刃(ギロチンタイプ)、または回転刃移動タイプなどの構成からなる。切断後のマスタ8の先端は、マスタガイド板13により案内されて版胴1へ送られる。これらにより製版手段としての製版部が構成されている。
前記製版部の図1における左下側には、開孔部1aと非開孔部1bとが形成されている多孔性支持円筒体、および該多孔性支持円筒体の外周を覆う樹脂あるいは金属網体からなるメッシュスクリーンが複数層巻装されてなる版胴1が、インクパイプ5を支軸としてフランジ(図示せず)に回転可能に支持されている。版胴1は、駆動モータ(図示せず)により駆動力が伝達され、図において時計回りに回転駆動される。版胴1の内部のインク供給部において、インクパイプ5に固定された図示しない側板に軸部が回転可能に支持されたインクローラ2が、ギヤあるいはベルトなどの駆動伝達手段により、版胴1と同期して矢印方向に回転駆動される。
さらに、インクローラ2の外周面と僅かに隙間を設けてドクタローラ3が設けられ、インクローラ2とドクタローラ3との楔状空間に形成されるインク溜り部4のインクをインクローラ2の外表面に供給する。インク溜り部4のインクは、インク供給装置から版胴1の外部に設けられたインクパックなどにより吸引され、インクパイプ5の供給孔からインク溜り部4に供給される。
版胴1の非開孔部1bの表面には、版胴1の一つの母線に沿って、磁性体で形成されたステージ6が設けられている。ステージ6には、版胴1と平行のクランパ軸7aに回動可能に支持されたクランパ7が一体に固定されている。クランパ7は、図示しない開閉手段によりクランパ軸7aに伝達されて所定位置で開閉される。版胴1は、前記インク供給部などと共に一体のユニットとなって、軸線方向に係脱可能になっている。
版胴1の下側には、筺体側板に回転自在に支持されたローラアーム軸16aに、図面に対して垂直方向に複数のローラアーム対16が固定されている。ローラアーム対16には押圧手段としてのプレスローラ15が回転可能に設けられている。プレスローラ軸16aの軸端には、図示しないカムフォロアが設けられ、付勢手段であるスプリングにより時計回りに付勢され、図示しないカムによって、ローラアーム対16が版胴1に対して近接/離間する方向に移動するようになっている。
プレスローラ15は、係止手段(ストッパとそれを駆動するソレノイドなど)によって、図1に示すように、版胴1から離間した位置で保持されている。プレスローラ15は、版胴1と離間した位置から接近して、版胴1の開孔部1aの前縁より僅かに前方位置から版胴1に当接するように構成されている。
また、プレスローラ15の図1における右方には、図示しない給紙トレイと、給紙トレイに積載された用紙を送り出す分離給紙装置と、分離給紙装置より給送される用紙をプレスローラ15と版胴1との間にタイミングを取って給紙搬送するレジストローラ対20が設けられている。レジストローラ対20は、互いに当接した状態で回転可能に装置本体の筺体側板に支持されている。
版胴1の図1における左下側には、選択的に版胴1に接近して、印刷後の用紙を剥離する剥離爪21が設けられ、版胴1の図1における左下方には排紙された用紙を積載する排紙トレイ22が設けられている。
版胴1の図1における左側には、弾性体からなる排版ローラ上17と排版ローラ下18とが、当接した状態でかつ装置本体の筺体側板に回転可能に支持されている。排版ローラ上17と排版ローラ下18とは、互いに反対方向にモータなどにより回転駆動される。排版ローラ上17は、駆動手段の駆動を受けて版胴1の表面に当接するようになっている。排版ローラ上17の両端部には、図2の要部を示す側面図のように、弾性体からなる剥離補助ローラ17aが設けられている。
剥離補助ローラ17aは、版胴1を覆うマスタ8に対向する位置で、かつ版胴1の非開孔部1bに対応する位置に設けられている。すなわち、剥離補助ローラ17aは、使用済みマスタ8の排版時、該マスタ8の内側の付着インクがない領域に配設されるようにしている。排版ローラ上17,排版ローラ下18のマスタ搬送下流側には、排出された使用済みマスタ8を収納する着脱可能な排版ボックス19が設けられ、これらにより排版装置を構成している。
このように、版胴1における開孔部1a領域外の非開孔部1bに対応する位置に剥離補助ローラ17aを設けたことにより、従来のように排版ローラが排版されるマスタの表裏のインクに接触することがなくなり、常に高い摩擦係数を保つことができるようになる。
このため、長期放置などで緩んだインクの油分が周囲部材に貼り付き負荷が増加しても、ローラ表面に付着したインクで滑ることがなく、確実に剥離を行えるようになる。また、マスタ8の端部は油分などの貼り付きがあっても、中央部よりも小さい力で剥離を行うことができ、従来より確実に剥離することができるようになり、両排版ローラ17,18が滑って剥離できずに排版ジャムになってしまうことを防止することができる。
次に、本実施形態における製版/印刷に係る動作について説明する。以下の動作制御は、図示しないCPU(中央演算処理ユニット)により実行される。
原稿読取部に原稿が送出され、製版がスタートすると、プラテンローラ10および搬送ローラ11によりマスタ8が搬送され、原稿読取部にて読み取られた画像情報に応じてサーマルヘッド9の発熱素子によりマスタ8の感熱フィルムが加熱穿孔されて製版が行われる。
マスタガイド板13によりマスタ8の先端が、ステージ6とクランパ7との間に案内され、マスタ8の先端がクランパ7に到着したと判断されると、クランパ7が閉じられてマスタ8の先端を吸着挟持すると共に、版胴1がマスタ8の搬送速度と略同じ速度で回転して版胴1に製版されたマスタ8を巻着する。
前記製版が完了したと判断されると、カッタ12が作動し、マスタ8が切断されると共に、プラテンローラ10と搬送ローラ対11とが停止し、切断されたマスタ8の後端が版胴1の回転により引き出され、マスタ8の版胴1への巻着が完了する。
版胴1へのマスタ8の巻着が完了すると、この巻着工程と同期して、オペレータにより設定された印刷枚数に応じて、給紙トレイに積載されている用紙が、一枚ずつ分離給送され、レジストローラ対20によりタイミングを取られて、版胴1とプレスローラ15との間に送出される。
用紙の搬送がセンサにより検出されると、プレスローラ15の係止手段が解除され、プレスローラ15がローラアーム軸16aを支点として時計回りに回転することにより上昇し、版胴1の開孔部1aの前縁部分より用紙を連続的に押圧する。そして、用紙は、版胴1の開孔部1aに巻着されたマスタ9の穿孔部より滲出したインクにより印刷が行われながら版胴1に接近する剥離爪21により剥離され、さらに、排紙搬送手段により搬送されて排紙トレイ21に排出積載される。
次に、本実施形態の特徴である孔版印刷装置の排版動作について、図3のフローチャート、および図4,図5を参照して説明する。
装置の電源が投入された後、制御手段であるCPU(中央演算処理ユニット)ではタイマ手段により、放置時間がチェックされて、予備清掃工程を行うか否かが判断される。放置時間が短く、そのまま次工程に進む場合(S1のNO)、予備清掃工程を抜いて排版工程に移行する。
一方、放置時間が長く、予備清掃工程が行われる場合(S1のYES)、図示しない原稿読取部に原稿がセットされスタート信号(スタートボタンのオンなど)が出力されると、版胴1を、回転駆動して図4に示す排版前処理位置Bで一旦停止させる(S2)。
版胴1が停止したときに、図4に示すように、排版ローラ上17,排版ローラ下18をそれぞれ互いに反対方向(矢印方向)に回転させ、排版ローラ上17を、版胴1に当接させ(S3)、所定時間あるいは所定回数回転させる(S4)。
これにより、排版ローラ上17,排版ローラ下18の表面に付着しているインクを、この後に廃棄処理される使用済みマスタ8の表面に擦りつけるようにして転移させ、予備清掃を行う。このときに、版胴1を僅かに回転させながら使用済みマスタ8と排版ローラ上17との擦り付けの接触範囲を長くして、清掃を効率良く行うことも考えられる。
前記予備清掃が完了すると(S4のYES)、排版ローラ上17は版胴1から離間して排版待機状態となる(S5)。
次に、版胴1を、図5に示す排版処理位置Aまで回転して停止させ(S6)、クランパ7を開く。クランパ7による使用済みマスタ8の解放後、排版ローラ上17を、図5に示すように、版胴1の表面に当接かつ回転させることにより、使用済みマスタ8を引き剥がすと共に、排版ローラ下18とにより使用済みマスタ8の先端を挟持させる。そして、クランパ7を閉じた後に、版胴1の回転と協動して使用済みマスタ8を連続的に剥離しながら(S7)、当該マスク8を排版ボックス19に搬送廃棄する(S8)。
前記排版処理の完了後、クランパ7が版胴1の略真横位置になるまで、版胴1を回転させて停止し、再度、クランパ7を解放する。この状態にて給版待機状態となる。
前記予備清掃を行うことにより、排版ローラ17,18の表面に付着しているインクを、排版前に、これから廃棄する使用済みのマスタの表面に擦り付けるようにして、インクの油分などを低減させることができる。このため、通常のインクが付着している状態よりも大きな剥離力を発生させることができ、剥離ミスの発生を防止することができる。
なお、前記予備清掃は、所定の印刷回数あるいは排版回数ごとに自動的に実行するように設定してもよい。また、装置の使用途中において別のカラー版胴の交換などが行われた場合には、次の製版時に前記予備清掃工程を行った後に巻着印刷が行われるようにしてもよい。動作は既述した動作と同様であるので省略する。
本実施形態では、版胴1には排版ローラ上17が接触する構成にしたが、これに限らず排版ローラ下18が版胴1に接触する構成にしてもよく、この場合は、剥離補助ローラ17aを排版ローラ下18と同軸に設けるようにする。
また、剥離補助ローラ17aとしては、図6(a)〜(c)に示す形状のものなどを使用することができる。
本発明は、熱可塑性樹脂フィルムからなるマスタを穿孔製版して、該マスタを多孔状の版胴に巻着し、用紙などに対して孔版印刷を行う孔版印刷装置の排版装置に適用され、特に、長期間放置されてもマスタの排版ミスが発生しにくい構成の排版装置として有効である。
1 版胴
1a 開孔部
1b 非開孔部
2 インクローラ
3 ドクタローラ
5 インクパイプ
8 マスタ
9 サーマルヘッド
10 プラテンローラ
12 カッタ
15 プレスローラ
17 排版ローラ上
17a 剥離補助ローラ
18 排版ローラ下
19 排版ボックス
実公平5−23347号公報 特開平10−166708号公報 特開2007−168244号公報 特許第3759265号公報 特開2000−43394号公報 特開2004−148514号公報 特開2007−245510号公報

Claims (4)

  1. 回転可能に支持された開孔部と非開孔部からなる版胴に、製版手段により加熱穿孔製版されたマスタを巻着し、記録媒体を押圧手段により前記版胴に押圧して、前記版胴の前記開孔部および前記マスタの穿孔部よりインクを滲み出させて前記記録媒体に対して印刷を行い、前記版胴に対向して回転可能に保持された排版ローラにより、前記版胴から使用済みの前記マスタを剥離廃棄する孔版印刷装置において、
    前記排版ローラの端部における前記版胴の前記非開孔部に対応する位置に、弾性体からなる剥離補助ローラを設けたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. マスタに対する排版処理位置と排版前処理位置とにおいて前記版胴を停止させる制御手段を備え、前記排版ローラを、前記排版前処理位置において前記版胴に巻着されている前記使用済みのマスタに所定時間あるいは所定回数当接回転させる清掃処理を行い、その後に前記排版処理位置で該マスタの剥離廃棄を実行させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 当該孔版印刷装置の前回使用後からの放置時間を計測するタイマ手段を備え、あらかじめ設定された時間が経過した場合に、次の製版の巻着時に前記清掃処理を行った後に、前記排版処理位置でマスタの剥離廃棄を実行させるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の孔版印刷装置。
  4. 当該孔版印刷装置において別の版胴が装着された場合に、次の製版の巻着時に前記清掃処理を行った後に、前記排版処理位置でマスタの剥離廃棄を実行させるように構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の孔版印刷装置。
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