JP2011140861A - ハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具 - Google Patents

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Kaoru Kamiara
薫 上新
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英明 松本
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Abstract

【課題】折板で構築したハゼ式折板屋根にソーラパネルなどの屋上搭載設備を取付けるための固定金具であって、この固定金具のハゼ部に固定するハゼつかみ金具として、簡素な形状・構造で、十分な耐力を維持し、施工性のよいものを安価に提供する。
【解決手段】ハゼ部を両側からつかんで折板屋根上に固着されるハゼつかみ金具20を、左右二個の部材からなり、それぞれが上壁面21とその一端に略直角に曲げられて続く後壁面22を持つ逆L字形断面を有し、かつ上壁面及び後壁面のそれぞれの両側端に上壁面及び後壁面に略直角に曲げられて続くフランジ部23,24を有し、さらに前記後壁面22に曲げられて続くフランジ部24はその下部の幅が大きくされてつめ部25とされた形状とされたものとする。
ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の内の一方の部材が他方の部材の上壁面の下側に組み込まれて両後壁面に穿たれた貫通孔間を通されたボルト・ナット26で折板屋根のハゼ部を挟み込んで固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、折板で構築したハゼ式折板屋根にソーラパネルや緑化パネルなどの屋上搭載設備を取付けるための固定金具に関するものである。
近年、屋根の上面にソーラパネルを設置して省エネに資するとともにCO2発生の抑制化を図ろうとする動きが進展している。屋根の上面にソーラパネルを設置する形態では、屋根上に架台を構築したうえで、その上面にソーラパネルを配置するのが一般的である。一方で、屋根を、鋼板を折り曲げた、いわゆる折板で構築するようにもなっている。
折板屋根材で葺きあげた屋根にソーラパネルなどの屋上搭載設備を設置する場合には、山部と谷部とが交互に連続しているので、山部の上面に取付けた金具でソーラパネルを固定している。
折板屋根材で葺きあげた屋根では従来から雪止めアングルが設置されているので、この雪止めアングルを、ソーラパネルなどの屋上搭載設備を固定する金具を転用することも試みられている。
しかしながら、雪止めアングルを固定する金具(以下、「雪止め金具」と記す。)は、屋根流れ方向の滑りに対しては強いが、ソーラパネルを取り付けたときの負圧風荷重時に発生する引抜力に対しては弱くなっている。また、雪止め金具には、雪止めアングルを取り付けるために不要な部品が付いている。さらに、厚さ2.3〜3.2mmの鋼材が使われており、性能の割りに単位重量が重くなっている。
そこで、専用の固定金具を用いてソーラパネルを取付けようとする動きも各種提案されている。
例えば、特許文献1では、取付け金具本体と、取付け金具本体に載置されたソーラパネルの端部を上から押圧保持する押さえ部材とからなるソーラパネル取付け金具を用いて固定している。この発明では、取付け金具本体は、隣接するソーラパネルの各端部が載置される載置片と、載置片の両端部に対向して設けられ、折板屋根の山部の両側斜面にそれぞれ凹設された係止凹所に係止される係止突部を有する一対の挟持片と、一対の挟持片を近接方向に締め付ける締め付け手段とで構成されている。
また、特許文献2では、折板屋根のハゼ部をつかんで固着されるハゼつかみ部と、ソーラパネルの外枠を下から受ける受け部とを備えた取付け金具を用い、その受け部から立ち上げられている雄ネジ棒部が抑え部のネジ通孔に通され、この抑え部の上からナットが螺合され締め付けられることで、ソーラパネルの外枠が受け部と抑え部との間に挟み込まれてハゼ式折板屋根上に固着されるようにしている。
特開2000−234423号公報 特開2003−96986号公報
上記特許文献1で提案されているような取付け金具は専用形状の折板を必要とするため、折板屋根材まで含めた専用部品となっている。また、特許文献2ではパネル受け材がハゼつかみ部に固定されて一体となっているため、折板施工時のハゼ締め不均一があった場合にそれを吸収できないので、ソーラパネルを安定的に固定することが困難となり長期的な繰り返し荷重が作用したときに耐力低下を起こす恐れがある。さらに、ハゼつかみ部はほとんど平板を単に折り曲げた部品で形成されており、平板耐力向上の対策が施されていないため、ソーラパネルに吹き上げ荷重が作用した場合、ボルトを中心に外側へ開くように変形してハゼ部から外れる恐れがある。
本発明は、このような問題点を解消するために案出されたものであり、各種の折板で構築したハゼ式折板屋根にソーラパネルなどの屋上搭載設備を取付けるための固定金具であって、特に折板屋根のハゼ部に固定するハゼつかみ金具として、簡素な形状・構造で、十分な耐力を維持し、施工性のよいものを安価に提供することを目的とする。
本発明のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具は、その目的を達成するため、ハゼ部を両側からつかんで折板屋根上に固着されるハゼつかみ金具、当該ハゼつかみ金具の上部に配置される屋上搭載設備受け材、当該屋上搭載設備受け材の上に配置されて該屋上搭載設備受け材との間で屋上搭載設備を挟み込んで固定する押え金具とを備えた屋上搭載設備固定金具であって、前記ハゼつかみ金具は、左右二個の部材からなり、それぞれが上壁面とその一端に略直角に曲げられて続く後壁面を持つ逆L字形断面を有し、かつ上壁面及び後壁面のそれぞれの両側端に上壁面及び後壁面に略直角に曲げられて続くフランジ部を有し、さらに前記後壁面に曲げられて続くフランジ部はその下部の幅が大きくされてつめ部とされた形状とされているとともに、ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の内の一方の部材が他方の部材の上壁面の下側に組み込まれて両後壁面に穿たれた貫通孔間を通されたボルト・ナットで折板屋根のハゼ部を挟み込むことが可能なサイズとされていることを特徴とする。
前記押え金具は、U字状の断面を有し、その両壁上端外側に形成された屋上搭載設備固定部を有していることが好ましい。
さらに、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面が平坦で、当該押え金具の底面の上方に、長手方向に上に凸の湾曲面を有する湾曲ワッシャーが配置されるか、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面が長手方向に上に凸の湾曲面とされていることが好ましい。
前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材が絞り加工により製造され、前記上壁面及び後壁面に続くフランジ部が一体的に形作られていてもよい。
また、前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材がプレス加工により製造され、前記上壁面及び後壁面に続くそれぞれのフランジ部の側端部が互いに当接される形状としてもよい。この際、フランジ部のそれぞれの側端部を互いに嵌め合わせることが可能なZ形状とし、両者の当接部をZ形嵌め合わせ形状とすることが好ましい。
前記ハゼつかみ金具は、さらに後壁面の下端に略直角に曲げられて内側に続くフランジ部を有していることが好ましい。
さらに、前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の上壁面及び/又は後壁面に、ハゼ部の方向と直角方向のリブを設けていることが好ましい。
さらにまた、前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の内の上側になる部材の上壁面中央に、ハゼ部の方向と平行で上に凸の断面円弧状の凸条部が形成されていることが好ましい。
本発明ハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具は、特にそれを構成するハゼつかみ金具を特定の形状・構造とすることにより、比較的に薄い肉厚の鋼材を素材としても、曲げ耐力、引抜き耐力を向上させるとともに、変形を防止し、折板屋根のハゼ部に確実、且つ安定的に固着される。したがって、その上に固定される屋上搭載設備固定金具は、長期間にわたって安定的に固定される。
また、本発明を構成するハゼつかみ金具は、特殊な形状・構造の採用により、薄い肉厚の鋼材を素材としても所要の機械的特性を発揮できるため、全体として低コストで性能の優れた屋上搭載設備固定金具を提供することができる。
さらに、本発明を構成する押え金具を、U字状の断面を有し、その両壁上端外側に形成された屋上搭載設備固定部を有しているとともに、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面を実質的に長手方向に上に凸の湾曲面とすると、本発明の固定金具が仮に傾いた状態でハゼ式折板屋根のハゼに固定されたとしても、その上に固定される屋上搭載設備は位置精度良く、ハゼ式折板屋根上に固定される。
本発明固定金具を用いてソーラパネルなどの屋上搭載設備を設置する形態を説明する図 絞り加工で製造した本発明ハゼつかみ金具の概略構造を説明する図 プレス加工で製造した本発明ハゼつかみ金具の概略構造を説明する図 ハゼの形状に対応した本発明ハゼつかみ金具のつめ形状を説明する図 本発明ハゼつかみ金具をプレス加工で製造する際の、打抜き平板形状を説明する図 本発明ハゼつかみ金具を製造するための平板を打抜く態様を説明する図 ハゼつかみ金具が傾いた状態で取り付けられた事例を紹介する図 ハゼつかみ金具が傾いた状態で取り付けられた場合の問題点を紹介する図 ハゼつかみ金具が傾いていても屋上搭載設備を正常に取り付けるための押え金具の形状を説明する図 改良押え金具を用いた屋上搭載設備の固定態様を説明する図
本発明は、特許文献1や2で提案されているソーラパネル固定方法と同様に、折板屋根のハゼ部に固着状態に取り付けたハゼつかみ金具と、その上方に配する押え金具の間でソーラパネルなどの屋上搭載設備を挟み込んで固定するための、特にハゼつかみ金具として、高性能なものを低コストで提供しようとするものである。
低コストで提供するために、通常よりも薄肉鋼材を使用しても十分な耐力を発揮し、しかもハゼ部への安定した固定が可能なハゼつかみ金具を開発したので、その詳細を、以下に説明する。
本発明のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具は、図1に示すように、ハゼ部11を両側からつかんで折板屋根10上に固着されるハゼつかみ金具20と、このハゼつかみ金具20の上部に配置される屋上搭載設備受け材30と、この屋上搭載設備受け材30の上に配置されてこの屋上搭載設備受け材30との間で屋上搭載設備50を挟み込んで固定する押え金具40とを備えた屋上搭載設備の固定金具である。
屋上搭載設備受け材30や押え金具40は、ソーラパネルなどの屋上搭載設備の形状や設置方法によって適宜形状を変更してもよい。
なお、図1中、61,62,63は、ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材を締め付けて折板屋根10上部のハゼ部11を両側からつかんで固定するためのボルト、ナット、座金である。63はハゼつかみ金具20を構成する部材の上壁面に穿った孔に取り付けたカシメナット(図2の64参照)にねじ込んで押え金具40を屋上搭載設備受け材30側に押し付けるボルトである。
本発明のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具は、ハゼつかみ金具20の形状・構造を工夫した点を最大の特徴としている。
図2,3に示すように、ハゼつかみ金具20は左右二個の部材から構成されており、左右二個の部材の内の一方の部材が他方の部材の上壁面の下側に組み込まれ、両部材の後壁面22に穿たれた貫通孔間を通されたボルト・ナット26で折板屋根のハゼ部を挟み込む形態となる。
ハゼつかみ金具20の左右二個のそれぞれの部材は、上壁面21とその一端に略直角に曲げられて続く後壁面22を持つ逆L字形断面を有し、かつ上壁面21及び後壁面22のそれぞれの両側端に上壁面21及び後壁面22に略直角に曲げられて続くフランジ部23,24を有し、さらに前記後壁面22に曲げられて続くフランジ部24はその下部の幅が大きくされてつめ部25とされた形状とされているとともに、ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材の内の一方の部材が他方の部材の上壁面の下側に組み込まれて両後壁面に穿たれた貫通孔間を通されたボルト・ナット26で折板屋根10のハゼ部11を挟み込むことが可能なサイズとされている。
ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材の内の一方の部材が他方の部材の上壁面の下側に組み込まれ、ハゼ部11を挟み込んで固定されるため、ハゼつかみ金具20の上壁面、いわゆる天板は二重構造となり、板厚の薄い素材を用いても引張り面の耐力は格段に大きなものとなる。
上壁面21及び後壁面22のそれぞれの両側端にフランジ部23,24を形成しているため、曲げ耐力を向上することができている。
ハゼつかみ金具20を構成する前記左右二個の部材の内の他方の部材の上壁面21の下側に組み込まれる一方の部材については、上壁面21の先端に略直角に曲げられて内側に続くフランジ部が形成されていてもよい(図2参照)。
ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材が絞り加工により製造され、前記上壁面及び後壁面に続くフランジ部23,24が一体的に形作られていると、曲げ耐力は一体でない場合に比べ約2倍となり相当に高いものとなる。
また、ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材がプレス加工により製造され、前記上壁面及び後壁面に続くそれぞれのフランジ部の側端部が互いに当接される形態とすると、曲げ耐力は一体化形状よりは劣るが一体でない場合に比べ約1.8倍となりかなり高いものとなる。さらに、図3に示すようなフランジ部のそれぞれの側端部を互いに嵌め合わせることが可能なZ形状とし、両者の当接部をZ形嵌め合わせ形状とすると、曲げ耐力は絞り加工により製造されたものに匹敵するほどに高いものとなる。
ハゼつかみ金具20の後壁面22の下端に、さらに曲げられて内側に続くフランジ部27を形成すると、後壁面22の横方向の変形が抑制されてハゼ部11を挟み込むつめ部25の広がりを防止することができる。この際、曲げる角度としては直角に近い鈍角とすることが好ましい。曲げる角度を直角ではなく鈍角にすることで、フランジ部27が傾いた状態で伸び、腐食発生源となる水溜り部の形成が抑制される。
ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材の上壁面21及び/又は後壁面22には、ハゼ部11の方向と直角方向のリブ28を設けていることが好ましい。上壁面21に設けられたリブ28は、上壁面21の変形を防止することができ、後壁面22に設けられたリブ28は、後壁面22のそりを防止することができる。
なお、リブ28を設ける際に、ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材の内の、特に上側になる部材については、ハゼつかみ金具20の上壁面21に水溜り部が形成されないように、折り曲げ部のR始まり付近からリブを形成することが好ましい。また、後壁面22に形成するリブは、水溜り部が形成されないように、その下端部に勾配が設けられたものとすることが好ましい。後壁面22にフランジ部27が形成されている場合、水溜り部が形成されないように、リブ28はフランジ部27に続くように連続的に形成することが好ましい。リブ28に水溜り部が形成されると腐食の発生源になる恐れがある。
さらにまた、前記ハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材の内の上側になる部材の上壁面中央に、ハゼ部の方向と平行で上に凸の断面円弧状の凸条部29が形成されていることが好ましい。
ハゼ部の方向と平行な凸条部29を設けることにより、この上に屋上搭載設備受け材30を置き、さらにその上に屋上搭載設備50を置く際、屋上搭載設備受け材30が自由に傾くため、折板施工時にハゼ締め不均一があった場合でも屋上搭載設備50を安定的に固定することができる。
ところで、折板で構築したハゼ式折板屋根にあっては、ハゼ部11の形状、大きさは千差万別である。したがって、その形状、大きさに応じたハゼつかみ金具が必要であるが、本発明のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具におけるハゼつかみ金具では、後壁面に略直角に曲げられて形成したフランジ部24の下部に位置するつめ部25の形状を単に変更するのみで、各種のハゼ形状に対応することができる。
すなわち、本発明のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備固定金具におけるハゼつかみ金具では、つめ部25の大きさを種々変更することにより、各種のハゼ部11の形状に合致したつめ部25が形成される(図4参照)。
続いて、本発明ハゼ式折板屋根用屋上搭載設備固定金具のハゼつかみ金具20を製造する方法について簡単に説明する。
素材としては、単なる鋼板でもよいが、耐久性を考慮すると、耐食性に優れるめっき鋼板が好ましい。めっき鋼板の中でも、耐食性が良好なZn−Al−Mg合金めっきが施された鋼板が好ましい。特に、Al:4.0〜10.0質量%、Mg:1.0〜4.0質量%を含み、残部がZnからなるもの、さらに微量のTiやBを含むもの、あるいはさらにSiを含む高耐食性のZn−Al−Mg系合金めっきが施された鋼板が好ましい。
さらに耐食性の向上を望むなら、Al−Si系合金めっきが施された溶融アルミめっきステンレス鋼板が好ましい。
所望の特性にもよるが、板厚としては2.0mm程度のもので十分である。
上記のような鋼板を、所定形状に打抜いた後、絞り加工や曲げ加工を施して所望のハゼつかみ金具を製造する。
例えば図3に示す形態のハゼつかみ金具を曲げ加工法により製造する際には、素材鋼板を図5に示す形態に打抜く。図5に示すように、ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の内、どちらが上側になるかによって、打抜かれる形状は若干異なる。なお、リブや凸条部を設ける場合には、この打抜きの工程で形成しておくことが好ましい(図5中の破線参照)。
前記したように、ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材を製造するために打抜き平板の形状は若干異なるが、図6に示すように配置すると、ほとんど対象形状となる。このため、二枚取りが可能になって、順送プレスにより生産性よく打抜き加工が行われる。
そして、図5中、二点鎖線で示す折り曲げ線に沿って順次折り曲げることによって、図3に示される形状のハゼつかみ金具を製造することができる。
最後に、本発明ハゼ式折板屋根用屋上搭載設備固定金具の取り付け方法について、前述の図1を用いて簡単に説明する。
まず、折板屋根10上のハゼ部11に、一対のハゼつかみ金具20を構成する左右二個の部材を両側から押し当て、左右二個の部材の後壁面に穿った孔を通るボルト60とナット61で前記左右二個の部材を締め付け、ハゼ部11を両側から挟み込み、つめ部25がハゼ下面に当接した状態でハゼつかみ金具20を折板屋根10上に固定する。
その後、ハゼつかみ金具20の上面、すなわち上壁面上に屋上搭載設備受け材30を載置し、その上に屋上搭載設備50を、さらにその上に押え金具40を載置し、ボルト63を、ハゼつかみ金具20を構成する一方の部材の上壁面に穿った孔に取り付けたカシメナット(図2の64参照)にねじ込んで、屋上搭載設備50を屋上搭載設備受け材30と押え金具40との間に挟み込んで固定する。図1中、31は、ボルト63を通すために屋上搭載設備受け材30に設けた孔である。押え金具40にも同様な孔が設けられている。
図1に示す態様では、ハゼつかみ金具20を構成する部材の上壁面に取り付けたカシメナットにボルトをねじ込んで固定する態様を採用しているが、ハゼつかみ金具20を構成する部材の上壁面に立設したボルトに屋上搭載設備受け材30の孔31を通してハゼつかみ金具20の上部に屋上搭載設備受け材30を載置し、その上に屋上搭載設備50を載置した後に押え金具40の孔を通し、その後にボルトにナットを装着して締め付けてもよい。
以上の説明においては、ハゼ式折板屋根のハゼ部11の形状、大きさに合致した形状、大きさを有するつめ部25が形成されているハゼつかみ金具20を用いている。
しかしながら、場合によっては、取り付けるハゼ式折板屋根のハゼ部11の形状、大きさと合致していない形状、大きさを有するつめ部25を持つハゼつかみ金具20を使わざるを得ないことがある。また、ハゼ式折板屋根を設置するに当たって、形成されるハゼ部11は、必ずしも同一形状のものとはならない。
このように形成されたハゼ部の形状とハゼつかみ金具のつめ部25の形状が合致しないと、例えば図7(a)に見られるように、ハゼつかみ金具20はハゼ部11に対して傾いた状態で取り付けられることになる。
さらに、ハゼ式折板屋根を設置した際、折板屋根10の頂部が傾いている場合がある。このように頂部が傾いた折板屋根10上にハゼつかみ金具20を取り付けると、ハゼつかみ金具20が傾いた状態で取り付けられることになる。
このように、傾いた状態で取り付けられたハゼつかみ金具20に対して、その上面、すなわち上壁面上に屋上搭載設備受け材30を載置し、その上に屋上搭載設備50を、さらにその上に押え金具40を載置し、ボルト63等を用いて屋上搭載設備50を屋上搭載設備受け材30と押え金具40との間に挟み込んで固定しようとすると、屋上搭載設備50は隣のハゼ部11上に取り付けられたハゼつかみ金具20の上面にも当接させることになるため、傾いた状態で取り付けられたハゼつかみ金具20は、ハゼ部11に対して直立した状態に変えられる(図7(b)参照)。
傾いた状態で取り付けられたハゼつかみ金具20が垂直状態に変更される際に、屋上搭載設備50が左右にずれる。例えば図8に見られるように、屋上搭載設備50は意図した位置から外れた位置に設置されることになる。
このような不具合を解消するために、本発明のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備固定金具を構成している押え金具40として、U字状の断面を有し、その両壁上端外側に形成された屋上搭載設備固定部を有しているとともに、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面が平坦で、当該押え金具の底面の上方に、長手方向に上に凸の湾曲面を有する湾曲ワッシャーが配置されるか、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面が長手方向に上に凸の湾曲面とされているものを用いることとした。
図9(a)に、押え金具の底面に上に凸の湾曲面を有する湾曲ワッシャーが配置された態様を、図9(b)に、押え金具の底面が上に凸の湾曲面とされた態様を示す。いずれの場合であっても、ボルト挿通孔は長穴とする必要がある。
そして、ハゼつかみ金具20がハゼ部11に対して傾いた状態で取り付けられていても、図10に示すように、屋上搭載設備受け材30を水平に載置し、その上に屋上搭載設備50を、さらにその上に押え金具40を水平に載置する。
その後、ボルト63等を用いて屋上搭載設備50を屋上搭載設備受け材30と押え金具40との間に挟み込んで固定する際に、ハゼ部11に対して傾いた状態で取り付けられたハゼつかみ金具20を傾いたままにしてボルト63を締め付ければ、屋上搭載設備50が押え金具40の長手方向にずれることなく固定される。
以上に説明したように、本発明を構成するハゼつかみ金具20は、その左右二個の部材で両側から挟み込み、下からハゼを支持する形態でハゼ部11に固定する態様を採用している。このため、取付けがスムーズに行え、かつ折板嵌合厚のバラツキを吸収しながら確実に固定できる。
しかも、つめ部25を任意の形状に容易に造り得るため、多様なハゼ部の形状にも容易に対応できる。
さらに、左右二個の部材の形状・構造の工夫と上面を重ねるような設置態様の選択により、板厚の薄い素材を用いても、十分な耐力と耐引抜力を発揮することができ、結果的に重量軽減にも資することになる。
10:折板屋根 11:ハゼ部
20:ハゼつかみ金具 21:上壁面
22:後壁面 23,24:フランジ部
25:つめ部 26:ボルト・ナット
27:フランジ部 28:リブ
29:凸条部
30:屋上搭載設備受け材 31:孔
40:押え金具 50:屋上搭載設備
60:ボルト 61:ナット
62:座金 63:ボルト
64:カシメナット

Claims (10)

  1. ハゼ部を両側からつかんで折板屋根上に固着されるハゼつかみ金具、当該ハゼつかみ金具の上部に配置される屋上搭載設備受け材、当該屋上搭載設備受け材の上に配置されて該屋上搭載設備受け材との間で屋上搭載設備を挟み込んで固定する押え金具とを備えた屋上搭載設備固定金具であって、前記ハゼつかみ金具は、左右二個の部材からなり、それぞれが上壁面とその一端に略直角に曲げられて続く後壁面を持つ逆L字形断面を有し、かつ上壁面及び後壁面のそれぞれの両側端に上壁面及び後壁面に略直角に曲げられて続くフランジ部を有し、さらに前記後壁面に曲げられて続くフランジ部はその下部の幅が大きくされてつめ部とされた形状とされているとともに、ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の内の一方の部材が他方の部材の上壁面の下側に組み込まれて両後壁面に穿たれた貫通孔間を通されたボルト・ナットで折板屋根のハゼ部を挟み込むことが可能なサイズとされていることを特徴とするハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  2. 前記押え金具は、U字状の断面を有し、その両壁上端外側に形成された屋上搭載設備固定部を有している請求項1に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  3. 前記押え金具は、U字状の断面を有し、その両壁上端外側に形成された屋上搭載設備固定部を有しているとともに、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面が平坦で、当該押え金具の底面の上方に、長手方向に上に凸の湾曲面を有する湾曲ワッシャーが配置されている請求項1に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  4. 前記押え金具は、U字状の断面を有し、その両壁上端外側に形成された屋上搭載設備固定部を有しているとともに、屋上搭載設備受け材と相対するU字状断面の底面が長手方向に上に凸の湾曲面とされている請求項1に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  5. 前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材が絞り加工により製造され、前記上壁面及び後壁面に続くフランジ部が一体的に形作られている請求項1〜4のいずれか1項に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  6. 前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材がプレス加工により製造され、前記上壁面及び後壁面に続くそれぞれのフランジ部の側端部が互いに当接される形状とされている請求項1〜4のいずれか1項に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  7. 前記フランジ部のそれぞれの側端部を互いに嵌め合わせることが可能なZ形状とし、両者の当接部をZ形嵌め合わせ形状とされている請求項6に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  8. 前記ハゼつかみ金具が、さらに後壁面の下端に略直角に曲げられて内側に続くフランジ部を有している請求項1〜7のいずれか1項に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  9. 前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の上壁面及び/又は後壁面に、ハゼ部の方向と直角方向のリブが形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
  10. 前記ハゼつかみ金具を構成する左右二個の部材の内の上側になる部材の上壁面中央に、ハゼ部の方向と平行で上に凸の断面円弧状の凸条部が形成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のハゼ式折板屋根用屋上搭載設備の固定金具。
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