JP2014098275A - 屋根上搭載機器の取付け金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】一対の挟持金具における挟持部の挟持力が優れ、屋根上搭載機器の取付け作業の簡略化と屋根上搭載機器に対する歪み発生をなくすことができる屋根上搭載機器の取付け金具を提供する。
【解決手段】一対の挟持金具2で金属屋根におけるハゼ締め部bの根本首部cを両側から挟むようにした屋根上搭載機器の取付け金具1であって、前記挟持金具2の挟持面11を垂直面に形成し、この挟持面11の複数箇所に前方へ突出する垂直の突部11aを突設し、前記両挟持金具2における突部11aで前記屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部bの根本首部cを両側の同位置で挟持する。
【選択図】図1
【解決手段】一対の挟持金具2で金属屋根におけるハゼ締め部bの根本首部cを両側から挟むようにした屋根上搭載機器の取付け金具1であって、前記挟持金具2の挟持面11を垂直面に形成し、この挟持面11の複数箇所に前方へ突出する垂直の突部11aを突設し、前記両挟持金具2における突部11aで前記屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部bの根本首部cを両側の同位置で挟持する。
【選択図】図1
Description
この発明は、建物の屋根上に設けた有頭状部材や、金属屋根におけるハゼ締め部を利用して固定し、前記屋根上に各種屋根上搭載機器を取付けるために使用する取付け金具に関する。
例えば、金属屋根の屋根上に、太陽電池モジュールのような屋根上搭載機器を搭載する場合、金属屋根のハゼ締め部に対して複数の取付け金具を固定し、この取付け金具の上面に機器の架台を載置し、取付け金具の上面に突設させた機器取付けボルトにナットを螺締めすることで、取付け金具と機器の架台を締結する方法が採用されている。
ところで、折板屋根のハゼ締め部に取付け金具を固定する方式の一つとして、左右一対の挟持金具を水平の横締めボルトとナットで結合し、この横締めボルトとナットを締め付けることによって、両挟持金具の下部に設けた挟持部で、屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の根本首部を両側から挟んで固定する横締め方式がある。
従来から用いられている横締め方式の取付け金具は、左右で一対となる挟持金具が、上板の下部で内側縁の部分にハゼ締め部を挟持するための挟持部を設けて側面視コ字状に形成され、一方挟持金具における上板の上面に器機取付けボルトを起立状に取付け、両挟持金具を屋根上に載置してハゼ締め部を挟むように対峙させ、両挟持金具を横方向に貫通する横締めボルトにナットを螺合し、このナットを締め付けて両挟持金具を引き寄せることにより、両挟持金具の挟持部でハゼ締め部の根本首部を両側から挟んで固定する構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
このような横締め方式の取付け金具において、ハゼ締め部に対する取付け金具の固定強度は、両挟持部のハゼ締め部を両側から挟む挟持力によって得られることになるが、特許文献1で示されている取付け金具のように、挟持部の挟持面全体が平滑な平坦面になっていると、挟持面はハゼ締め部に対して面接触となり、このため、挟持力が挟持面の全体に分散することで低下し、面方向に沿ってハゼ締め部の長さ方向や上方への滑りが生じやすくなり、必要とする十分な固定強度を得るのが困難であるという問題がある。
また、強固な固定強度を得るために横締めボルトとナットを過度に締め付けると、両挟持金具の横締めボルト貫通部分が過剰に引き寄せられることで撓もうとし、その結果、両挟持金具の上板が上方に向けて変形し、この上面に立設した器機取付けボルトの位置や向きが変動することで、取付け金具上に対する屋根上搭載機器との位置合わせ作業が困難になり、また、上板が上方に向けて変形して上面の平面度が低下すると、載置した屋根上搭載機器の支持が不安定となり、屋根上搭載機器を固定する際に歪みが発生するという問題が生じることになる。
このような問題を解決するため、挟持部の挟持面を、ハゼ締め部の長さ方向に沿って円弧状の波形に形成するか、ハゼ締め部の上下方向に山形となる屈曲面に形成し、両挟持部でハゼ締め部を挟持したとき、ハゼ締め部も波形や山形に折り曲げ変形させ、ハゼ締め部の長さ方向や上方への移動が生じないようにせんとする横締め方式の取付け金具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、金属屋根のハゼ締め部は、金属板が重なる根本首部の上部に巻き締め部を有し、前記根本首部を波形や山形に折り曲げるのが困難な構成になっており、このため、上記特許文献2で示した横締め方式の取付け金具のように、ハゼ締め部を波形や山形に折り曲げて挟持するような構造は、両側から挟むことでハゼ締め部を折り曲げる作業に困難性を伴い、特に、ハゼ締め部を有する金属屋根に用いた金属板が硬質や厚肉であると、それを変形させるために強力な挟持力が必要になり、また、強固な挟持力を得るために取付け金具を必要以上に頑丈なものにしなければならず、このため、取付け金具の材料コストがかかることになり、現実的及び実用的に問題がある。
また、ハゼ締め部を波形や山形に折り曲げる構造は、どうしても過度に締め付けることになり、両挟持金具の変形を原因とする特許文献1と同様の不都合が生じると共に、前記折り曲げは強制的にハゼ締め部の根本首部に損傷を生じさせるのと同じようなことになり、この折り曲げ部分が金属屋根の防水性を低下させるという問題がある。
そこで、この発明の課題は、横締め方式の取付け金具において、ハゼ締め部に変形を生じさせることなく強固な挟持力を得ることができ、横締めボルトとこれに螺合したナットを過度に締め付ける必要性をなくし、屋根上搭載機器の取付け作業の簡略化と屋根上搭載機器に対する歪み発生をなくすことができる屋根上搭載機器の取付け金具を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、対峙させた左右一対の挟持金具を横締めボルトで結合し、この横締めボルトを締め付けることによって、両挟持金具の下部に設けた挟持部で、屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の首部を両側から挟むようにした屋根上搭載機器の取付け金具において、前記挟持金具に設けた挟持部の挟持面を、屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の長さ方向に沿って長い垂直面に形成し、前記挟持面の長さ方向に沿った複数箇所の位置に、前方へ突出する突部を突設し、両挟持金具の突部によって前記屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の根本首部を両側の同位置で挟持するようにしたものである。
上記挟持面に突設した突部が、挟持面を形成する挟持板の一部を前面側に向けて膨出させることによって形成されている構造とすることができる。
上記挟持面に突設した突部が、挟持面の長さ方向の両端部と途中の位置に設けられているようにしてもよい。
上記挟持面の長さ方向の両端部に位置する突部が、挟持金具の一部を構成する両側側板の前縁下部を挟持面に対して前方に突出させることによって形成されているようにすることができる。
ここで、一対となる挟持金具は、共に等しい構造を有し、互いの前面を対峙させた配置で使用するものであり、この挟持金具は、上板と、前記上板の下部後側に位置する後板と、前記上板の下部両側に位置する一対の側板と、前記後板と側板の下端で囲まれた部分に位置する底板と、一対の側板間で前側縁間の上部位置に架設された結合用板とからなり、前記上板の前側縁に相手挟持金具の上板に重なるように延出する延長板が設けられ、前記結合用板の途中に横締めボルトの挿通孔が設けられている。
上記挟持金具は、両側に位置する両側板の前側縁の途中にハゼ締め部の頭部を逃がすための切欠きが設けられ、両側板の前記切欠きよりも下部の少し前面側に向けて突出形状となる前端縁間に挟持板が設けられ、この挟持板の前面が垂直となる挟持面になっている。
上記した挟持金具の挟持板は、底板の前側縁に帯状となるよう連ねて設けられた部分を、上方へ垂直に起立するよう折り曲げることによって形成され、例えば、この挟持板の前面である挟持面に突部を設けるには、挟持板を形成する金属板の一部を背面側から打ち出して挟持面に膨出させることにより形成すればよく、このような打ち出し構造の突部としては、上下方向に長く垂直で先が尖り形状となる突部、上下方向に傾斜して長く先が尖り形状となる突部、円錐形や半球状に突出する突部等を選択して採用することができる。
また、挟持金具の延長板は、上板の前縁で巾方向の半分の片側に設け、一対の挟持金具を対峙させた接近状態で、延長板は相手挟持金具の上板の下に重なるよう、上板に対してその板厚分だけ下側に段付きの状態で設けられ、対峙させた両挟持金具の対峙方向に沿った接近又は離反する方向の移動を誘導するようになっている。
上記一対の挟持金具は、互いに結合したとき両者の上板間の中央部分で、機器取付けボルトの軸部を保持し、この機器取付けボルトの頭部を横締めボルトの軸部で支持することにより、機器取付けボルトを起立配置するようになっている。
この発明によると、横締め方式の取付け金具において、両挟持金具に設けた挟持部の挟持面を垂直面に形成し、前記挟持面の複数箇所の位置に突部を突設し、この突部で前記屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部における根本首部の両側同位置を挟持するようにしたので、両挟持金具を締め付けてハゼ締め部を挟持するとき、挟持力が複数の突部の部分に集中し、ハゼ締め部に対して滑りのない強固な挟持力が得られることで、金属屋根のハゼ締め部に取付け金具を強固に固定することができる。
また、複数の突部が金属屋根のハゼ締め部に対して両側から等しい位置を挟むので、ハゼ締め部に変形や損傷を生じさせることがなく、金属屋根の防水性低下の発生がない。
更に、挟持面に設けた突部によって、ハゼ締め部に対して強固な挟持力が得られるので、両挟持金具を過度に締め付ける必要がなく、過度な締め付けによる両挟持金具の変形発生を防ぐことで、両挟持金具における上板の平面状態に保つことができ、そのため、屋根上搭載機器を平面で支持することで載置状態が安定すると共に、屋根上搭載機器をボルト、ナットで締め付けて固定する際に、屋根上搭載機器に歪みを生じさせることがない。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1と図8のように、この発明の取付け金具1は、両側に対峙させた状態で金属屋根aのハゼ締め部bを両側から挟む左右一対の挟持金具2と、両挟持金具2を結合して締め付けることにより、ハゼ締め部bの根本首部cに両挟持金具2を固定する横締めボルト3及びナット4と、結合した両挟持金具2間の上部に起立配置する機器取付けボルト5によって構成されている。
上記した一対の挟持金具2は共に等しい構造を有し、その前面側を対向させて対峙させた状態で横締めボルト3及びナット4で結合して使用するものであり、前記挟持金具2は、ハゼ締め部bの長さ方向に沿って長い平面長方形の上板6と、前記上板6の下部両端側に位置して対向する一対の側板7、7と、前記上板6の下部後側に位置する後板8と、前記後板8と側板7、7の下端で囲まれた部分に位置する底板9と、一対の側板7、7間で前側縁間の上部位置に架設された結合用板10とからなり、この挟持金具2の前面下部がハゼ締め部bの根本首部cを挟むための挟持面11に形成され、前記上板6の前側縁で一端側に偏った位置に、相手挟持金具の上板6に重なるように延出する矩形状の延長板12が設けられている。
上記挟持金具2の一対となる側板7、7は、その前側縁で上下の途中位置にハゼ締め部bの頭部dを逃がすために円弧状の切欠き13が設けられ、この両側板7、7の前側縁で切欠き13よりも下部の前縁端が少し前方へ突出し、前記両側板7、7間で前記切欠き13よりも下部の前縁端間に挟持面11が形成され、この挟持面11を形成する挟持板14の前面で長さ方向に沿った複数箇所の位置に、前方へ突出する突部11aが突設され、両挟持金具2の前記突部11aでハゼ締め部bにおける根本首部cを両側の同位置から挟持するようになっている。
図面に一例として示した突部11aは、挟持板14に用いた金属板の一部を背面側から打ち出して挟持面11から前方に膨出させ、平面U字状やV字状の先端が尖り状となるような形状に形成され、例えば、挟持面11の長さ方向の両端部と途中の複数位置に設けられている。
上記突部11aは、図示の場合、挟持板14の上下高さの全長において上下端が同一形状となるものを示したが、この突部11aの変形例として、挟持板14の上端において突出量が最も多く、下端に行くに従い漸次突出量が少なくなるよう先端が上下方向の傾斜形状となる形状に形成してもよく、また、このような打ち出しによる形成とは別に、先端が尖った形状の別の成形材を挟持板14に対して溶接して設けることも可能であり、何れの場合も、突部11aを設ける数や位置に関しては図示例に限るものではなく、適宜増やしたり選択することができる。
図示省略したが、上記挟持面11の両端位置に設ける打ち出し構造の突部11aの他の例としては、上下方向に傾斜して長く先が尖り形状となる突部、円錐形や半球状に突出する突部等を選択して採用することができ、更に、突部11aの別の例として、挟持金具2の一部を構成する両側板7、7の前縁で、この側板7、7に設けた切欠き13よりも下部の前縁端を、挟持板14の挟持面11に対して前方に所定長さだけ突出させることによって形成することができる。
上記挟持金具2の結合用板10は、一対の側板7、7間で前側縁の上部位置に架設され、長さ方向の中間位置に横締めボルト3の挿通孔15が設けられ、この結合用板10の上縁に上部ストッパー16と下縁に下部ストッパー17がそれぞれ相手挟持金具2側に向けて前方に突出するように設けられている。
図2乃至図4と図7のように、上記結合用板10は、その上面と上板6の下面との間に延長板12の挿入隙間を確保した位置に架設され、横締めボルト3の挿通孔15を設けた途中の位置に、相手挟持金具2と反対側に凹入し、結合した両挟持金具2の上板6上に起立配置する機器取付けボルト5の頭部5aが収まる空間を確保する凹入部18が形成され、この凹入部18の上縁に上部ストッパー16と下縁に下部ストッパー17が設けられている。
上記両挟持金具2の挟持面11に設けた突部11aが屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部bの根本首部cを適正に挟持した状態で、上部ストッパー16同士及び下部ストッパー17同士が互いに当接するよう、前記上部ストッパー16及び下部ストッパー17の突出長さは、図2に示すように、挟持面11における挟持板14の前面に対して少し前方に突出した配置となり、図7のように、上部ストッパー16は、機器取付けボルト5の頭部5aに対して外接するよう中間位置に設けた前広がり状の切欠き19によって二分されている。
上記結合用板10の後面で挿通孔15の周囲に複数の突起20が設けられ、横締めボルト3の頭部3aがこの突起20で囲まれた部分に係合状態で収まることにより、頭部3aの周囲と突起20の係合で回り止め状態が得られるようにし、ナット4の締め付け操作が円滑に行えるようになっている。
上記挟持金具2の上板6に対して設けた延長板12は、図1のように、一対の挟持金具2において、前後方向の中心線を挟んで左右片側の位置に、相手挟持金具2に向けて突出するよう設けられ、両挟持金具2を対峙させた状態で、延長板12は相手挟持金具2の上板6の下に重なるよう、上板6に対してその板厚分だけ下側に段付きの状態で設けられ、この延長板12を相手挟持金具2の下に重ねて両挟持金具2を対峙させれば、両挟持金具2を上下及び巾方向に結合すると同時に、対峙方向に沿った接近離反動を誘導することになる。
なお、上板6の前側縁で巾方向の中央位置には、機器取付けボルト5の軸部5bを保持する半円の切り欠き21が設けられ、また、図示の場合、挟持金具2の下部は、金属屋根aの傾斜に合わせて前側に向けて上り傾斜状としたが、金属屋根aの条件に合わせて挟持金具2の下部を水平に形成してもよい。
また、金属屋根aの場合において、取付け金具1を取付ける図示例のハゼ締め部bは一例であり、立平ぶきの立てハゼだけでなく蟻掛ぶきの蟻ハゼであってもよい。
図示の場合、挟持金具2は、所定の強度が得られる厚みを有する一枚の金属板から折り曲げ加工することにより組み立て、加工コストの低減を図ることができるようにした例を示し、この場合、前記上板6と後板8は組み立てた挟持金具2における巾方向の中心線に沿って両側に二分割され、分割上板6a、6aと分割後板8a、8aとなり、一枚の金属板を打ち抜く加工工程時に、突部11a及び必要な部分に切り欠きや突起、曲げ形状を付与することができることになる。
図9は、一枚の金属板を打ち抜いた折り曲げ加工前の挟持金具2の展開図を示し、所定間隔で両側対称の配置となる一対の矩形状側板7、7を、上部の結合用板10と下部の挟持板14で接続し、結合用板10の上下に上部ストッパー16及び下部ストッパー17連成し、側板7、7の内側縁で結合用板10と挟持板14の間に切欠き13を設け、前記両側板7、7の上縁に矩形状の分割上板6a、6aを連ねて設け、両側板7、7の外側縁に下部が狭巾となる分割後板8a、8aを連成し、前記横長の挟持板14と矩形状の底板9は連続した一枚板とし、一方分割上板2aの上部に位置する上側縁に延長板12が設けられ、挟持板14に突部11aが打ち出し加工されている。
挟持金具2の折り曲げ加工は、結合用板10の上部ストッパー16及び下部ストッパー17を前方へ向くよう直角に折り曲げ、結合用板10と挟持板14に対して両側の側板7、7を後方へ直角に折り曲げ、両側板7、7に対して分割上板6aと分割後板8aをそれぞれ内側へ直角に折り曲げ、更に、挟持板14に対して底板9を後方へ直角に折り曲げ、前記分割上板6a、6a同士と分割後板8a、8a同士を突き合わせて上板6、後板8とし、両側板7、7及び後板8の下端部と底板9の周縁を当接させることにより行い、図1に示すような挟持金具2を組み立てることができる。
上記両分割上板6a、6aの互いに突き合わせた内側縁、分割上板6aの外側端と分割後板8aの上端の突き合わせ部分、側板7及び後板8の下端と底板9の側縁の突き合わせ部分は、単に当接させただけでもよいが、この当接部分を溶接により固定して強度向上を図るようにしてもよく、また、底板9の前側縁に位置する挟持板14は、両端が両側板7、7に達する長さを有し、その前面である挟持面11が垂直となるように形成され、更に、後板8は分割後板8a、8aによって巾方向の中央部に下部広がりの窓孔22を形成し、この窓孔22の部分から横締めボルト3及びナット4の締め付け作業が行えるようにしている。
この発明の取付け金具1は、上記のような構成であり、次に、この取付け金具1を金属屋根aにおけるハゼ締め部bに対して固定する取付け方法を説明する。
図8のように、一対の挟持金具2を前端側が対向するよう対峙させ、延長板12を相手上板6の下に挿入して接近させた状態で、一方結合用板10の挿通孔15から他方結合用板10の挿通孔15に横締めボルト3を挿通し、この横締めボルト3にワッシャとスプリングワッシャ23を挿入してナット4を螺合し、一対の挟持金具2を仮結合して取付け金具1を組み立てる。
上記した組み立て時に、頭部3aを下にした機器取付けボルト5を両挟持金具2の上板6間に位置させ、接近させた上板6の切り欠き21で軸部5bを保持することにより、上板6の上面に起立するように取付ける。この機器取付けボルト5は、その頭部5aが横締めボルト3の軸部3bで落下しないように支持され、頭部5aの外周は上部ストッパー16に設けた前広がりとなる切欠き19内に回り止め状に収まる。
上記のように、両挟持金具2を横締めボルト3とナット4で結合して取付け金具1を仮結合状態にしておけば、金属屋根a上での作業能率の向上が図れることになる。
仮結合した取付け金具1を金属屋根aにおけるハゼ締め部bの直上に臨ませ、両挟持金具2の挟持面11間をハゼ締め部bに上部から押込み、ハゼ締め部bに対して被せるようにし、両挟持金具2の底板9を金属屋根aの上面に当接させた仮取付け状態とする。
次に、横締めボルト3のナット4を締め付け、両挟持金具2を引き寄せて接近させると、図8のように、両者の挟持面11に設けた突部11aがハゼ締め部bの根本首部cを両側から挟んだ仮挟持状態になる。
なお、上記横締めボルト3は、結合用板10に設けた突起20に頭部3aの外周が係合することで回り止めとなり、共回りの発生がないのでナット4の締め付け作業が円滑に行えることになる。
図8の仮挟持状態から上記横締めボルト3とナット4を更に締め付けよると、両挟持金具2が引き寄せられて同図における挟持面11が互いに接近し、この挟持面11の突部11aでハゼ締め部bの根本首部cを両側から挟み込んで密着した本挟持状態(図示省略)となり、このような上記横締めボルト3とナット4の締め付けによるハゼ締め部bの本挟持状態において、図8のように開いた位置関係にあった結合用板10の下部ストッパー17は、挟持面11の突部11aによってハゼ締め部bの根本首部cを適正な挟持に達した時点で相手下部ストッパー17と互いに当接し、これと同時に上部ストッパー16も相手上部ストッパー16と互いに当接し、これによって、横締めボルト3に対するナット4の締め付けに大きな抵抗が生じることで、適正な挟持が得られたことを知ることができ、この時点でナット4の締め付けを停止させ、両挟持金具2の過度な締め付けの発生を防止するとにより、両挟持金具2の変形発生を防ぐことができるようにしている。
上記のように、上部ストッパー16と下部ストッパー17によって、両挟持金具2に対する過剰締め付けの発生を防ぎ、両挟持金具2の挟持面11に設けた突部11aでハゼ締め部bの根本首部cを両側から適正な挟持力で挟むことで、ハゼ締め部bに対する取付け金具1の本固定状態が得られ、このようにして、ハゼ締め部bの長さ方向の複数箇所に取付け金具1を固定した状態とし、屋根上搭載機器の架台を取付け金具1上に臨ませ、この架台に設けてあるボルト孔を機器取付けボルト5の軸部5bに挿入することで、取付け金具1の上面がフラットな上板6の上に架台を載置し、複数の取付け金具1で架台を支持する。
両挟持金具2の突部11aは、ハゼ締め部bの根本首部cに対して両側から等しい位置を挟むので、ハゼ締め部bの根本首部cを変形や損傷させることがなく、しかも、ハゼ締め部bの根本首部cを両側から線接触状や点接触状に挟持する構造とすれば、両挟持金具2を締め付けてハゼ締め部bを挟持するとき、挟持力が複数設けた突部11aの部分に集中し、これにより、強固な挟持力が得られることで、ハゼ締め部bの長さ方向や上下方向への滑り発生がなく、金属屋根aのハゼ締め部bに対して取付け金具1を強固に固定することができ、重量のある屋根上搭載機器の支持が可能になる。
この後、機器取付けボルト5の軸部5bに上からナットを螺合して締め付け、取付け金具1に対して架台を固定すればよく、機器取付けボルト5は頭部5aが上部ストッパー16の切り欠き19に収まることで回り止めとなり、ナットの締め付け作業が円滑に行え、前記取付け金具1と架台を介して金属屋根a上に、例えば、太陽電池モジュールのような屋根上搭載機器を取付けることができる。
上記金属屋根aのハゼ締め部bに対する取付け金具1の固定状態において、挟持金具2は、金属板を用いた側板7、7の途中に切り欠き13を設け、この切り欠き13の下部に挟持面11が位置しているので、側板7、7は細くなった部分でその下部が挟持方向に対して弾性を有することになり、挟持面11の突部11aは、ハゼ締め部bの根本首部cを適正な力で挟持した状態でハゼ締め部bを弾力的に挟持することができ、これにより、緩みの発生をなくして所定の挟持力を長期にわたって維持することができる。
1 取付け金具
2 挟持金具
3 横締めボルト
4 ナット
5 機器取付けボルト
6 上板
7 側板
8 後板
9 底板
10 結合用板
11 挟持面
11a 突部
12 延長板
13 切欠き
14 挟持板
15 挿通孔
16 上部ストッパー
17 下部ストッパー
18 凹入部
19 切欠き
20 突起
21 切欠き
22 窓孔
23 ワッシャ
a 金属屋根
b ハゼ締め部
c 根本首部
d 頭部
2 挟持金具
3 横締めボルト
4 ナット
5 機器取付けボルト
6 上板
7 側板
8 後板
9 底板
10 結合用板
11 挟持面
11a 突部
12 延長板
13 切欠き
14 挟持板
15 挿通孔
16 上部ストッパー
17 下部ストッパー
18 凹入部
19 切欠き
20 突起
21 切欠き
22 窓孔
23 ワッシャ
a 金属屋根
b ハゼ締め部
c 根本首部
d 頭部
Claims (4)
- 対峙させた左右一対の挟持金具を横締めボルトで結合し、この横締めボルトを締め付けることによって、両挟持金具の下部に設けた挟持部で、屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の首部を両側から挟むようにした屋根上搭載機器の取付け金具において、前記挟持金具に設けた挟持部の挟持面を、屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の長さ方向に沿って長い垂直面に形成し、前記挟持面の長さ方向に沿った複数箇所の位置に、前方へ突出する突部を突設し、両挟持金具の突部によって前記屋根上の有頭状部材や金属屋根におけるハゼ締め部の首部を両側の同位置で挟持するようにしたことを特徴とする屋根上搭載機器の取付け金具。
- 上記挟持面に突設した突部が、挟持面を形成する挟持板の一部を前面側に向けて膨出させることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の屋根上搭載機器の取付け金具。
- 上記挟持面に突設した突部が、挟持面の長さ方向の両端部と途中の位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根上搭載機器の取付け金具。
- 上記挟持面の長さ方向の両端部に位置する突部が、挟持金具の一部を構成する両側側板の前縁下部を挟持面に対して前方に突出させることによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の屋根上搭載機器の取付け金具。
Priority Applications (1)
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