JP2011139895A - 眼に眼内レンズを挿入するためのインジェクタ装置用のインジェクタ先端部、インジェクタ装置、およびインジェクタ先端部で眼内レンズを搬送する方法 - Google Patents

眼に眼内レンズを挿入するためのインジェクタ装置用のインジェクタ先端部、インジェクタ装置、およびインジェクタ先端部で眼内レンズを搬送する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インジェクタ装置のためのインジェクタ先端部において、レンズに対してできるだけ小さい機械的伸張および引張応力が生じる形で所望の方向にレンズを確実に折り畳む。
【解決手段】眼に眼内レンズを挿入するためのインジェクタ装置のためのインジェクタ先端部は眼内レンズのための連続的な案内通路(7)を有する。案内通路(7)は、外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブ(26,27)と、側部カーブ(24,25)と底部カーブ(23)とを備える外形凸部を有する。側部カーブおよび上部カーブは、側部カーブの2つの終端点(24a,24b;25a,25b)の間に延在する鉛直方向の接続直線(29)と、上部カーブの第1端部(26a,27a)をなす上部外形の極小点および上部カーブの第2端部(26b,27b)の間に延在する水平方向の接続直線(30)との長さ比が0.7〜0.95となるように形成される。
【選択図】図10a

Description

本発明は、眼に眼内レンズを挿入するためのインジェクタ装置用のインジェクタ先端部であって、眼内レンズのための連続的な案内通路を有するインジェクタ先端部、このようなインジェクタ先端部を備えるインジェクタ装置、およびインジェクタ装置のインジェクタ先端部で眼内レンズを搬送する方法に関する。
眼内レンズはインプラントとして眼に挿入され、天然水晶体に代替する。このために、インジェクタ装置が提供される。インジェクタ装置は、インジェクタチューブ内を案内されるプランジャを有している。インジェクタチューブの前端には眼内レンズのための収容スペースが形成されている。この収容スペースは、インジェクタチューブのフレーム内に挿入できる別個のカセット内に形成されている場合もある。収容スペースは、インジェクタチューブ内に一体的に形成されている場合もある。さらに、収容スペースに続いて前方に向かってインジェクタ先端部が形成されている。インジェクタ先端部は案内通路を有し、案内通路内で眼内レンズは、収容スペースから送出された後に前進させられ、折り畳まれた状態で案内通路の前端から眼に挿入される。先端部の前側は眼に直接に挿入される。
従来のインジェクタ先端部およびインジェクタ装置を有する既知の眼内レンズでは、レンズは折畳みに際して無秩序に丸められてしまい、特に異なった湾曲面を備える光学部を有する非対称的なレンズでは、望ましくない不正確な方向に折り畳まれてしまう。
さらに、特許文献1(欧州特許第0722292号明細書)により、軟性眼内レンズを眼に挿入するための装置が既知である。この明細書では、単純な楕円形横断面のみを有し、上方に湾曲した上部カーブと、これに接続する側部カーブと、底部カーブとを有するインジェクタ先端部が示されている。同明細書において既知のインジェクタ装置の構成では、カニューレの形態で3部分に分割された構造を有するこの先端部の前方に収容スペースが形成されており、この収容スペース内では送出前の眼内レンズが停止位置で配置される。同明細書では、眼内レンズの中心面が水平方向に向けられた配置となっている。この収容スペースは上部がカバーによって閉鎖されており、この収容スペースは、長手方向に見て著しく短く、変化する横断面形状を有している。この横断面形状はクリアランスの高さが比較的低く、眼内レンズはほぼ正確に嵌合した状態で折り畳まれている。このように、眼内レンズは既に折り畳まれた状態でインジェクタ先端部に進入するが、収容スペースから著しく先細りしたインジェクタ先端部に搬送される際に問題が生じる。折り畳まれたレンズは、インジェクタ先端部への進入時に不都合に変形する場合があり、折畳み位置が得られても再び戻ってしまうか、またはレンズがボール状または栓状に変形してしまう。先端部は後方の近位部分で、カバーおよび収容スペースを構成するさらなる構成素子を周方向に包囲している。収容スペースにおけるこのように長手方向軸線に沿った比較的短い経路にわたる集中的なレンズの折畳みは、上記従来技術の発明が基礎としている特許文献2(欧州特許第1233730号明細書)で説明されているように、考慮すべき問題を伴う。
特許文献2には、眼内レンズのためのインプラント装置が示されている。同文献の図2a〜2eには、収容スペースの直後に鉛直方向に見て狭幅の構成をした横断面図が示されており、ここでも、レンズはその厚さが実質的に正確に嵌合した状態で挿入される。さらに外縁部の半径は極めて小さく、ここでもレンズの縁部は実質的に正確に嵌合した状態で包囲されている。このような横断面形状により、レンズは折畳みに際して特に外側領域で極めて高い機械的応力を受け、こうした場所で特に折畳み操作時にレンズに損傷が生じやすい。特に同文献の図2dおよび図2eに示された構成による案内通路の端部においてもレンズの外縁部は実質的に平坦に押圧され、レンズの側縁部はおそらくレンズの光学部の上部に配置されるが、側縁部は向かい合う。したがって、特に折畳み箇所では、折畳み終了時に横断面方向に特に高い機械的応力がレンズに加えられ、このことは極めて不利である。同じことが同文献の図9g〜9jについてもいえる。
欧州特許第0722292号明細書 欧州特許第1233730号明細書
本発明の課題は、インジェクタ装置のためのインジェクタ先端部、このようなインジェクタ先端部を有するインジェクタ装置およびインジェクタ先端部に眼内レンズを搬送するための方法において、所望の方向にレンズの安全で確実な折り畳みが行われ、特に折り畳み位置において、レンズに対してできるだけ小さい機械的伸張および引張応力が生じるようにすることである。
この課題は、請求項1または3に記載の特徴を有するインジェクタ先端部、請求項19に記載の特徴を有するインジェクタ装置および請求項22に記載の特徴を有する方法により解決される。
本発明のインジェクタ先端部は、本発明の第1実施形態によれば、眼に眼内レンズを挿入するためのインジェクタ装置のために形成されている。インジェクタ先端部は、眼内レンズのための連続的な案内通路を有している。横断面図で見ると、案内通路には少なくとも部分的に後方の第2半部に沿って外形凸部が形成されており、この外形凸部は、外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブまたは丸屋根状サイドアーチを有し、これら上部カーブは外方に湾曲した2つの側部カーブまたはサイドアーチに接続している。さらに、外形凸部は外方に湾曲し、側部カーブに接続した底部カーブまたは底部アーチを含む。側方カーブおよびこれに接続する上部カーブは、案内通路の長手方向軸線に沿って見た場合に少なくとも第2半部で、上部カーブの第1端部を構成する上部外形の極小値および上部カーブの第2端部の間の水平方向の接続直線と、側部カーブにおける2つの終端点間の鉛直方向の接続直線との間の鉛直方向の接続直線とは、鉛直方向の接続直線と水平方向の接続直線との間の長さ比が、案内通路の第2半部で0.7〜0.95となるように形成されている。特に上記接続直線は外形凸部で交差している。したがって、案内通路には、横断面図で見て比較的大きい上部カーブおよび比較的大きい側部カーブが少なくとも案内通路の第2半部に形成されている。眼内レンズのための収容スペースに面したインジェクタ先端部においける第2半部において特に案内通路の側部および上部がこのような形状となっていることにより、比較的大きい容積が提供される。これにより、一方では、案内通路内で実質的に正確に嵌合していない状態で眼内レンズを案内し、レンズのために所定のクリアランスおよび移動スペースが設けることができる。しかしながら、他方では、側部カーブは比較的大きく寸法決めされ、外方に湾曲され、上部カーブも対応して形成される。このように規定された長さ比により、上部カーブは、接続する側部カーブにできるだけ類似した、相互に適合した特に一様に大きいカーブ形態とすることができ、これにより、レンズの折畳みができるだけ小さい機械的応力をもって行われる。したがって、伸張および曲げによる機械的作用が、特にレンズの外側における折畳み位置で従来技術に対して著しく減じられ、これにより、レンズの折畳みによる損傷が回避される。
好ましくは、案内通路は、その内部空間を限定する形状を有し、この形状により、眼内レンズは案内通路の長手方向軸線に沿って見た場合に前方の第1半部の少なくとも1箇所で、眼内レンズの両側の側縁部が眼内レンズの光学部の上面に向くように折り畳まれる。案内通路のこのような形状により、レンズは望ましい正確な方向に折り畳まれ、側縁部は実質的に上方に折り畳まれる。眼内レンズの外縁部が上部に向けて配置され、レンズが特に一様に湾曲した幾何学配置で形成されていることにより、機械的応力は従来技術のように特定の箇所に生じるのではなく、折り畳み領域に沿って比較的一様に生じ、しかも応力は低減される。特に眼内レンズの折畳み位置を設けたこのような形状の案内通路により、折畳み状態を確実に保持し、この望ましい形状のままで確実かつ正確にレンズを眼内に導入することができる特に適切な位置を達成することができる。
本発明の第2実施形態による別のインジェクタ先端部が、同様に眼に眼内レンズを導入するためのインジェクタ装置のために提供される。このインジェクタ先端部は、眼内レンズのために連続的な案内通路を有している。横断面図で見ると、外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブまたはルーフアーチ、外方に湾曲した2つの側部カーブもしくはサイドアーチ、および外方に湾曲した底部カーブまたは底部アーチが少なくとも部分的に案内通路に形成されている。側部通路は、通路の内部空間を制限する成形壁を有し、眼内レンズは、案内通路の長手方向軸線に沿って見ると前方の第1半部における少なくとも一箇所で、眼内レンズの両側の側縁部が眼内レンズの光学部の上面に面するように折り畳まれる。このインジェクタ先端部により、インジェクタ先端部にレンズを折り畳む操作中に特に信頼性良い確実な望ましいレンズ折畳み方向が達成され、さらに、折畳み操作に際して不都合な伸張および折れ曲がりが生じない特に適宜な構成が得られる。このように、特に案内レンズの前部では、レンズの極めて低い機械的応力に結びついた、横断面図で見たレンズの折畳み位置が達成される。特にレンズの光学部における折り曲げられた側部はできるだけ低い機械的応力下に案内通路で保持される。これにより、レンズの不都合な損傷が確実に防止できるだけでなく、特にレンズが適宜な折畳み形状で確実に、信頼性良く眼に導入される折畳み位置も案内通路の出口で得られる。特にこの折畳み形状は、第1半部における案内通路の外形凸部の成形壁により、レンズの側部が比較的一様なアーチ状に折り曲げられた状態で得られる。これにより、折り畳まれた形状で、不都合に著しく折り曲げられる部分またはねじれた部分が生じることが防止される。
第2変化態様では、好ましくは、インジェクタ先端部において、横断面図で案内通路の形状が少なくとも後方の第2半部に沿った部分に外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブを有し、これら上部カーブには、上方に湾曲した側部カーブがそれぞれ接続しており、これら側部カーブは、外方に湾曲した底部カーブに直接に接続している。少なくとも第2半部には、上部カーブの第1端部をなす上部外形の極小点と上部カーブの第2端部との間の水平方向の接続直線、および第2カーブの2つの終端点の間の鉛直方向接続直線が得られる。水平方向の接続直線に対する鉛直方向の接続直線の比は、第2半部で0.7〜0.95である。特に上記接続線は、外形凸部で交差している。本発明の第1実施形態によるインジェクタ先端部の構成において得られる利点について述べた。
以下に説明する有利な実施形態は、上述のインジェクタ先端部の2つの実施態様において設けることができる。
このように、特に眼内レンズの側部は、側縁部が上面に向いているか、または既に上面に載置された位置で比較的一様に湾曲したカーブとして形成されている。したがって、実質的に折り曲げられたレンズのこれら領域の湾曲長さ全体にわたって実質的に一様な機械的伸張および引張作用が生じる。このようなことは、折畳みに際し従来技術の横断面幾何学配置では不可能であった。
このように、外形凸部の側部カーブは少なくとも第2半部に形成され、側部カーブの2つの終端点間における鉛直方向の接続ラインの長さは、インジェクタ先端部の長手方向軸線に沿って最大で20%、特に最大で10%だけ変化させてもよい。ことのとは、特に側部カーブは案内通路の長手方向軸線に沿った高さについて最小限にのみ変化し、特にこのような構成により極めて安定した形状が生じ、伸張および折曲げにより、特に急激な機械的応力または著しく大きい機械的力作用がレンズに生じることなしに、特に穏やかな折り畳みをもたらす。この有利な構成により、少なくとも第2半部で案内通路の長手方向軸線に沿った任意の箇所で、特に長さが最大で20%、特に最大で10%だけ異なるようにする選択肢が設けられる。このような構成により、高さに関して比較的大きい側部カーブを設けることができ、この側部カーブは少なくとも第2半部で長手方向軸線に沿って比較的わずかにしか変化しない。
好ましくは、側部カーブは実質的に案内通路の全長にわたって形成されており、側部カーブの2つの終端点間の鉛直方向接続直線の長さは、インジェクタ先端部の長手方向軸線に沿って最大で20%、特に最大で10%だけ変化する。このように、案内通路におけるインジェクタ先端部を通る経路全体にわたって側部カーブの幾何学形状を設けることができる。この幾何学形状は、眼内レンズのための折畳み操作が案内通路を通る経路全体にわたって可能となるように比較的わずかにのみ変化し、眼内レンズの外側を機械的に極めて穏やかに側方で上方に案内し、折り畳むことができる。さらに、側部カーブが特定形状に対称的に構成されていることにより、折り畳まれるべき眼内レンズの領域のために対応した移動クリアランスも設けられる。ここでも、レンズは正確に嵌合した状態で案内されず、折畳み操作に際してレンズの多少のずれが生じてもよいように、上部に対して適宜なクリアランスが設けられている。
好ましくは、上部カーブの第1端部を構成する上部外形の極小点と上部カーブの第2端部との間の接続直線の長さは、案内通路の鉛直方向の対称軸線と側部カーブの極大点との間の水平方向長さの55%〜90%である。このような構成により、特に上部カーブは内部空間の全高に比べて比較的平坦であるが、しかしながら、好ましくは終端点を水平方向に接続する直線によって規定される比較的大きい幅を有していることが確保される。横断面図で見ると、特に第2半部において案内通路の内部空間全体の幾何学形状に比べて上部カーブがこのように構成されていることにより、特にレンズの穏やかな折畳みを確保し、しかも望ましい折畳み方向が信頼性良く、確実に得られるような幾何学的構成が達成される。
好ましくは、横断面図で見ると、案内通路、特に案内通路の外形凸部は、全長にわたって鉛直方向の対称軸線に対して対称的に形成されている。このことは、対称軸線の両側で上部カーブおよび側部カーブが類似した形で形成されていることを意味する。対応して底部カーブもこの鉛直方向の対称軸線に対して対称的に形成されている。
好ましくは、案内通路の第2半部における上部カーブの2つの終端点の間の水平方向接続直線は、上部カーブの極大点と水平方向接続直線との間の鉛直方向距離よりも2倍以上大きい。この特定の幾何学的な特性により、案内通路の特に第2半部では、極めて平坦でありながら、広く延在する上部カーブの外形が増大しており、特に収容スペースからインジェクタ先端部への眼内レンズの挿入に際して特に機械的な応力を加えられていない状態でレンズの折畳みを確保することができる。
特に本発明では、実質的にレンズの折畳み操作全体をカセットで行うのではなく、したがって、インジェクタ装置においてインジェクタ先端部の前方におけるいずれかの領域で行うのではなく、レンズのおける少なくともわずかな折曲げをインジェクタ先端部の前方で行い、実質的に折畳み操作全体をインジェクタ先端部自体で行われる。
特に、これにより、比較的開いた状態で連続的な収容スペースに比べて比較的長い内部空間を介して、インジェクタ先端部内により穏やかにレンズを前進させ、インジェクタ先端部で折り畳むことができ、次いでインジェクタ先端部の出口では、好ましい所望の折畳み形状が得られ、そこで恒久的に保持される。これにより、収容スペースからインジェクタ先端部へ導入する際に、あらかじめ折り畳んだレンズがボール状または栓状に変形してしまうことを防止することができる。
好ましくは、長手方向軸線に沿って見て案内通路の第2半部では、少なくとも部分的に、底部カーブの極小点と2つの上部カーブ間における上部外形の極小点との間の鉛直方向距離は、特に上部カーブの極大点と、上部外形極小点を通る水平方向の接続直線との間の距離よりも少なくとも5倍大きい。このような幾何学的特性によっても案内通路の制限が設けられ、これにより、レンズのための上部に対して対応したクリアランスが設けられ、特に応力を加えられていない状態で比較的大きく平坦な上部カーブの幾何学形状によって特にレンズの側部の折曲げおよび折畳みを確保することができる。
本発明または本発明の有利な改良形態によれば、特に、インジェクタ先端部のこの後方の第2半部では機械的に極めて穏やかな折畳み操作が開始され、実施される。このことにより、従来技術に対して曲げおよび折畳みによる機械的応力が減じられ、案内通路の第1半部で、この途中まで折り畳んだ状態のレンズを同様にレンズに対して機械的応力が付加される可能性が著しく減じられた形で最終的に折り畳んだ状態を得ることが可能となる。このように、案内通路全体にわたって考慮された案内通路の特徴的な横断面形状により、特に適合され、極めて調和した折畳みが確保され、さらに、レンズの信頼性良い折畳み方向および減じられた機械的応力に関して特に有利な最終的な折畳み位置がインジェクタ先端部の出口で提供され、保持される。
好ましくは、少なくとも上記第2半部で、側部カーブの終端点を接続する鉛直方向の接続直線と、上部カーブの極大点および底部カーブの極小点の間における鉛直方向距離との間の長さ比は、0.6〜0.8、特に0.65〜0.78である。これは、特に幾何学的に強調された特に有利な構成である。なぜなら、側部カーブおよびこれに続く上部カーブの間の幾何学形状および大きさにこのような比率を設けることにより、特に折り畳まれるべきレンズの領域全体にわたって比較的一様な機械的力作用により連続的な折畳み操作が可能となり、これにより、小さい特定箇所における不都合に大きい力作用を防止することができる。
好ましくは、案内通路の第2半部における側部カーブおよび上部カーブは、底部と上部外形の外形凹部、特に2つの上部カーブの間の上部外形部の極小点との間の高さ方向距離が、対称軸線で外形凹部のこの位置で案内通路内を搬送されるべき眼内レンズの垂直方向厚さよりも少なくとも10%、特に少なくとも20%大きい。このような構成により、特に適宜な案内通路の内部空間の構成が第2半部で提供される。なぜなら、このように特に案内通路のこの後半部で、上部に対して比較的大きいクリアランスがレンズのために提供されており、上部外形まで適宜な距離を有している。これにより、とりわけ、レンズに著しい力作用を加えることなしに折畳み操作を特に有利に開始することができる。
特にこのような構成は、上面に向いたレンズの側縁部によって第1半部で最終的に達成されるべき折畳み幾何学形状に関しても特別な利点を確保する。
好ましくは、上部カーブの半径は、インジェクタ先端部の長手方向軸線に沿って見て第1端部から第2端部に向かって減少するように、特に連続に減衰するように構成されている。これにより、特に穏やかな折畳み操作および最終的な折畳み位置のさらなる有利な作用が得られる。このように、半径が次第に減少する上部で、レンズの側縁部は特に直接的にレンズの上部に向けて案内される。
好ましくは、側部カーブの半径は、インジェクタ先端部の長手方向軸線に沿って見て第1端部から第2端部に向けて増大するように、特に連続的に増大するように構成されている。上部カーブの半径形成に関して前記段落で述べた利点が、ここでも側部カーブの半径形成についても同様にいえる。特に上記有利な構成との関連でこのことは特に強調されるべきである。
側部カーブの半径はカーブ全長にわたって考慮した所定横断面箇所で一定としてもよい。半径は、カーブ長さにわたった所定横断面箇所で変化させてもよい。上部カーブの半径についても同様の構成としてよい。
好ましくは、インジェクタ先端部の案内通路の第2半部における上部カーブの半径は、側部カーブの半径の50%〜150%として形成される。
案内通路の全長にわたって見て側部カーブの半径は、0.6mm以上、特に0.7mm〜1mmである。このような構成により、比較的大きい側部カーブが形成され、特に案内通路の第2半部における折畳み操作は、特に穏やかに、特にレンズへの機械的作用を低減した状態で開始される。
好ましくは、通路の少なくとも第2半部では、上部カーブの半径は、0.6mmよりも大きく、特に0.6mm〜0.8mmである。ここでも上記利点が同様に得られる。
好ましくは、インジェクタ先端部の案内通路は、通路の内部空間を制限する形状を有しており、眼内レンズは、案内通路の長手方向軸線に沿って見ると前方の第1半部の少なくとも一カ所で折り畳まれ、眼内レンズの両側の側縁部は、眼内レンズの光学部の上面に載置される。このように、好ましくは光学部の側部縁部と上面との間の直接の接触が折畳み操作により生じる。これにより、レンズの折畳み領域の機械的作用に関して特に調和した折畳み形状が確保され、特に小型に折り畳まれたレンズ形状が得られる。
好ましくは、外方に湾曲した第3の上部カーブが、案内通路の第2半部に少なくとも部分的に2つの上部カーブの間に形成されており、この上部カーブは、2つの第1上部カーブに比べてカーブ長さが小さく、2つの第1上部カーブの終端点間におけるよりも水平方向の接続直線が短く、これら上記幾何学パラメータは、特に2つの第1上部カーブの幾何学パラメータの数倍小さい。好ましくは、この第3の上部カーブは、インジェクタ先端部からレンズを送出するためのプランジャを案内するように形成されている。
好ましくは、インジェクタ先端部は、カセットに接続するように構成されており、カセット内では眼内レンズは停止位置でインジェクタ装置に収容されており、この停止位置からプランジャによってレンズを収容スペースからインジェクタ先端部に前進させることができる。このように、停止位置における眼内レンズのためのこの収容スペースは、インジェクタ先端部の一構成素子ではなく、この収容スペースは、インジェクタ装置の長手方向で見て実質的にインジェクタ先端部の前方に配置されている。インジェクタ先端部は、停止位置で眼内レンズを収容するためのスペースを形成した部分とは別個の部分として設計することができる。しかしながら、インジェクタ先端部は、この部分と一体的に形成してもよい。
接続直線間の幾何学特性および規定では、特にこれらの接続直線は案内通路内に延在し、カーブの終端部でのみ成形壁の外形と交差する。さらに、特に接続直線においては、水平方向および鉛直方向の接続直線が外形部で交差するものとする。これにより、対応して上部カーブ、側部カーブおよび底部カーブも幾何学的に定義される。特に湾曲した線は、カーブ全長にわたって湾曲方向を有するカーブであるものとする。
さらに、本発明は、本発明の第1実施形態によるインジェクタ先端部またはこのインジェクタ先端部の有利な改良形態または第2実施形態によるインジェクタ先端部またはこのインジェクタ先端部の有利な改良形態を有するインジェクタ装置に関する。
特にインジェクタ装置はインジェクタチューブを含み、インジェクタチューブの前端部にインジェクタ先端部が配置され、インジェクタチューブの内部、特にインジェクタ先端部の前方でインジェクタチューブの内部に取付け可能なカセット内には、眼内レンズのための収容スペースが形成されており、この収容スペースは、長手方向断面図でインジェクタ先端部に向けて先細りしており、特に連続的に先細りしている。眼内レンズは、停止位置でこの収容スペースに配置されており、プランジャによって収容スペースから送出される場合に収容スペースの先細りした構成によってある程度あらかじめ折り畳まれ、この停止動作ではレンズのわずかな曲げのみが生じる。このような構成により、インジェクタ先端部および案内通路への特に穏やかで連続的な移動が行われ、特にインジェクタ先端部における折畳みをさらに行う際に特に穏やかな移動が確保される。さらに、収容スペースのこのような構成により、収容スペースから案内通路への急激な移動および急激な横断面減衰を回避することができ、これにより、従来技術における問題がまさに防止される。
好ましくは、収容スペースは、眼内レンズが停止位置で収容スペースに底部に対して傾斜して配置されているように形成された制限壁を有し、収容スペースの天井部をなす制限壁部は、収容スペースからインジェクタ先端部にレンズを送るプランジャのための案内部を有しており、プランジャは、収容スペース内への移動時にこの案内部によって下方に曲げられる。このように、プランジャのための案内部は、同時に収容スペースの制限壁部に一体的に形成されており、プランジャは特にレンズの送出時に長手方向軸線に沿った線形移動に留まらず、ある程度下方にも案内される。眼内レンズのこのような停止位置、送出のための特定経路が設けられ、プランジャが曲げられることにより、収容スペース内におけるレンズのあらかじめの折畳みが特に簡単に、損傷が生じにくい状態で可能となり、インジェクタ先端部の案内通路への特に有利な連続的な移動が可能となる。
さらに、本発明は、眼内レンズを眼に挿入するためのインジェクタ装置のインジェクタ先端部で眼内レンズを搬送する方法に関する。この方法では、レンズはインジェクタ先端部の連続的な案内通路を通って前進させる。案内通路の内部空間を制限する形状により、眼内レンズは、案内通路の長手方向軸線に沿って見て前方の第1半部の少なくとも一箇所で折り畳まれ、眼内レンズの両側の側縁部は、眼内レンズの光学部の上面に向けて配置される。折畳みにおけるこのような方法により、できるだけ小さい機械的作用をもって眼内レンズを案内通路内で折り畳むことができ、特に有利な折畳み位置を提供することができる。できるだけ機械的応力を受けない位置に加えて、さらに先端部は特に小型であり、さらに眼内へのレンズの挿入に関して特に有利である。
本発明によるインジェクタ先端部の有利な改良形態は、本発明による方法の有利な改良形態とみなされるべきであり、インジェクタ装置の有利な改良形態もまた本発明による方法の有利な改良形態とみなされるべきである。
本発明のさらなる特徴が請求項、図面および図面の説明から明らかである。上述した特徴および特徴の組合せ、ならびに図面の説明および/または図面のみに示された特徴および特徴の組合せは、それぞれに特定した組み合わせのみならず、本発明の範囲から逸脱することなしに、他の組合せまたは単独で用いることができる。
次に本発明の実施の形態を概略的な図面に基づきさらに詳細に説明する。
本発明によるインジェクタ装置の一実施形態を示す概略的な斜視図である。 本発明によるインジェクタ先端部の実施形態を示す概略図である。 図2に示したインジェクタ先端部の後面図である。 図1に示したインジェクタ装置の一部を示す拡大図である。 図4に示したインジェクタ装置の第1断面図である。 図4に示したインジェクタ装置の第2断面図である。 インジェクタ装置の収容部からインジェクタ先端部を見た図である。 停止位置に配置した眼内レンズを有する収容スペースの断面図である。 図6の断面図に類似して図4のインジェクタ装置を示す別の断面図である。 図10aは、眼内レンズが挿入されていない状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す横断面図である。 図10bは、眼内レンズが挿入された状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す横断面図である。 図11aは、眼内レンズが挿入されていない状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す別の横断面図である。 図11bは、眼内レンズが挿入された状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す別の横断面図である。 図12aは、眼内レンズが挿入されていない状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す別の横断面図である。 図12bは、眼内レンズが挿入された状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す別の横断面図である。 図13aは、眼内レンズが挿入されていない状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す別の横断面図である。 図13bは、眼内レンズが挿入された状態で、案内通路の長手方向軸線に沿った第2半部を示す別の横断面図である。
図面において類似した素子または機能的に同等な素子には同じ参照符号を付す。
図1には、本発明によるインジェクタ装置の実施形態が斜視図で示されている。このインジェクタ装置によって眼内レンズを眼に挿入することができる。インジェクタ装置1はインジェクタチューブ2を含み、インジェクタチューブ2の内部では、図示しないプランジャがx方向に変位可能である。カセット3の内部に形成された収容スペースに挿入された眼内レンズはプランジャによって送出される。カセット3はフレーム2aに着脱可能に挿入することができ、インジェクタチューブ2に対してもインジェクタ先端部4に対しても別個の部分として形成されている。インジェクタ先端部4は、フレーム2aの前端に結合する。インジェクタ先端部4は、フレーム2a、ひいてはインジェクタチューブ2にも一体的に結合することができる。特に、フレーム2aにインジェクタ先端部4を着脱可能に、したがって破壊されないように取り付けることができ、フレーム2aに再び分離可能に配置されている。
図2には、本発明によるインジェクタ先端部4の実施形態が斜視図で示されている。インジェクタ先端部4は、フレーム2aに結合させることができる後端部5を含む。さらにインジェクタ先端部4は前端部6を含み、ここで眼内レンズをインジェクタ装置1から送出し、眼に挿入することができる。インジェクタ先端部4の外部形状は、眼の小さい切開部に導入することができるように、後端部5から前端部6にかけて先細りさせており、前端部6が比較的小さい寸法となっていることがわかる。
以下の説明では、インジェクタ先端部4は、インジェクタ先端部4に直接に接続している前方の第一半部Iと後方の第2半部IIとに分割される。インジェクタ先端部4は、図1におけるx方向に延在する長手方向軸線Aを有している。
図3には、インジェクタ先端部4の後面図、したがって後端部5が示されている。インジェクタ先端部4の内部には案内通路7が形成されており、案内通路は、成形壁8によって制限された空隙または内部空間である。後端部5における横断面領域は、前端部6における横断面領域よりも実質的に大きいことがわかる。また成形壁8は、長手方向軸線Aに沿って見た場合、後端部5から前端部6に向けて先細りした構成で設計されている。図3から明らかなように、案内通路7は、後端部5の領域、特に少なくとも第2半部IIでは横断面図で小豆のような形状を有している。
インジェクタ先端部4には案内通路7が設けられており、これにより、眼内レンズの実質的に折畳み操作の全てがインジェクタ先端部4で実施され、特に前端部6は、横断面図で見て眼内レンズの折畳み形状に構成されており、眼内レンズの外側の側縁部が眼内レンズの光学部の上面に載置する。
図4には、図1に示したインジェクタ装置1の前部が斜視図で示されている。
図5には、図4の第1断面図が示されており、これはV−V線に沿ったxy面の断面図である。この断面図には眼内レンズのための収容スペース9が示されている。収容スペース9は、プランジャを案内する通路10を有している。さらに収容スペース9は天井部または制限壁部11aを含み、この制限壁部11aは、プランジャのための一体的な案内部を有する。さらに制限壁部11aの向かい側には底部または制限壁部11bが形成されている。天井部または制限壁部11aおよび底部または制限壁部11bは、外方に湾曲しており、とりわけ、挿入された眼内レンズが停止位置で水平方向に対して、したがってx軸線に対して傾斜しているように配向されている。これにより、眼内レンズは、インジェクタ先端部4に向いた前側では、通路10に向いた側よりも低く配置される。
プランジャのための一体的な案内部を有する天井部または制限壁部11aによって、通路10を通って到着するプランジャは眼内レンズに接触し、収容スペース9から送出され、次いでプランジャは、制限壁部11aにおける案内部によって収容スペース9の内部で実質的に下方に押圧され、インジェクタ先端部4の案内通路7に進入し、その後、眼内レンズはプランジャによって前端部6まで前進させられる。
図6には、図4のVI−VI線に沿った別の断面図が示されている。ここにはxz面の横断面図が示されており、図6は、断面して開かれたインジェクタ装置1の上面図を示している。この構成では、眼内レンズ12は、例示的に収容スペース9の内部に収容されており、眼内レンズ12は、円形の光学部13を含み、光学部13には第1触覚部(第1ハプティック部)14および第2触覚部15が配置されている。ここに図示した眼内レンズ12はフック形状またはC字形の触覚部14および15を有している。特に眼内レンズ12は、非対称的なレンズである。すなわち、光学部13の対向する面、すなわち、上面と下面とが異なる曲率を有している。
図6では、レンズ12は、収容スペース9における上面16が停止位置で示されている。この停止位置は、図5について既述のように傾斜した基本位置であり、さらにレンズ12は、弛緩した状態で配置されている。さらに、レンズ12は収容スペース9の内部に自由な状態で配置されている。すなわち、レンズは、実質的に浮遊しており、光学部13は収容スペースの制限壁に非接触に位置決めされている。特に収容スペース9に液体を導入することができ、これにより、この浮遊状態が保持される。さらに、図6には、光学部13の側縁部に接触したプランジャ19が示されている。レンズ12、特に光学部13は、側縁部17および18を有し、これらにより上面16および下面が接続されている。本実施形態では、レンズ12、特に光学部13の直径は、収容スペース9の対向する側壁の内寸b1よりもわずかに小さく寸法決めされている。この内寸b1はxz面に関係している。
図6から明らかなように、収容スペース9は前端部9aにおいて、対向する制限壁部の間の幅、したがって距離b2を有し、距離b2は距離b1よりも小さい。このことは、収容スペース9が幅に関してインジェクタ先端部4、したがって前端部9aに向けて先細りしていることを意味する。これにより、レンズは収容スペース9の内部を前進する際に少なくともわずかにあらかじめ折り畳まれ、側縁部17および18は幾分上方に湾曲される。
図7には、収容部9からインジェクタ先端部4に向かって見た別の斜視図が示されている。上方に湾曲した天井部または制限壁部11aにプランジャ19のための案内部20が形成されていることがわかる。さらに底部または制限壁部11bには側方領域に底隆起部21および22が形成されており、これらにより、インジェクタ先端部4に進入する前にレンズ12は上方に曲げられる形であらかじめ折り畳まれ、付加的に支援される。
図8には、インジェクタ装置1の一部をxy面で断面した図が示されており、眼内レンズ12を停止位置で配置した収容スペース9の断面図が示されている。前方および下方に傾斜した停止位置が示されており、眼内レンズ12の中心面Bとプランジャ19の長手方向軸線Cまたはインジェクタチューブ2の長手方向軸線との間の角度αが示されている。
さらに、角度βが中心面Bとインジェクタ先端部4の長手方向軸線Aとの間に形成されている。角度αとβとは同じ大きさでも良いが、異なる大きさでも良い。
図9には、xz面における別の断面図が示されている。この断面図は図6に対応しており、レンズ12は取り除かれている。さらに、インジェクタ先端部4には、長手方向軸線Aに沿った異なる箇所に断面E,F,GおよびHが示されている。これらは、フレーム2aの前端部9bまで特定の距離L1,L2,L3およびL4で示されている。
案内通路7の横断面図、したがって、インジェクタ先端部4の断面図は断面E,Fでは第2半部IIにおける案内通路7の断面形状を示し、断面G,Hの横断面は、インジェクタ先端部4の第1半部Iにおける断面形状を示す。
この実施形態では、長さL1は0.5mm、長さL2は5mm、長さL3は10mmおよび長さL4は15mmである。
次の図面10a,10b,11a,11b,12a,12b,13aおよび13bでは、横断面E,F,GおよびHにおける断面図が一方側には眼内レンズ12が挿入されていない状態で、他方では眼内レンズ12が挿入された状態で示されている。
したがって、図10aおよび図10bには、成形壁8を有する案内通路7の断面図が横断面Eの箇所で示されている。
成形壁8の外形凸部は、外方に弓形になった、したがって下方に湾曲した底部カーブ23を有していることがわかる。底部カーブ23は、第1端部23aおよび第2端部23bを有する。外方の湾曲は、案内通路7の平面図で見た場合の湾曲である。
底部カーブ23に続いて、同様に外方に湾曲した第1側部カーブ24が形成されている。第1側部カーブ24は、第1端部24aおよび第2端部24bを含む。
第1側部カーブ24に続いて第1上部カーブ26が形成されており、第1上部カーブ26は第1端部26aおよび第2端部26aを有する。対応して第2上部カーブ27が形成されており、第2上部カーブ27は第1端部27aおよび第2端部27bを有する。
成形壁8は、軸線Aに沿った案内通路7の長さ全体にわたって、鉛直方向対称軸線Kに対して対称的に形成されている。
上部カーブ26および27も外方に湾曲して形成されている。
基礎的な幾何学形状の定義によれば、ここでは、カーブ23〜27が直接に相互接続して形成されており、第1カーブの端部は、別のカーブの始点である。さらに、本実施形態では、全てのカーブ23〜27は、カーブ長さにわたって類似した湾曲方向を有している。
さらに水平方向に接続する直線28が引かれており、この直線28は、底部カーブ23の2つの終端点23aおよび23bを接続し、案内通路7のスペース内に延在しており、したがって、成形壁8の外形凸部とこれら終端部23aおよび23bにおいてのみ交差している。さらに、鉛直方向に接続する直線29が引かれており、この直線29は、第1側部カーブ24の終端点24aおよび24bを接続している。直線29は鉛直方向に向いており、同様に成形壁8の外形凸部とこれら2つの終端部24aおよび24bにおいてのみ交差しており、接続する2本の直線28および29は、成形壁8で、したがって終端点23aおよび24bの領域で交差する。対応して、さらに詳細に示さない側部カーブ25の鉛直方向の接続直線が終端点25aおよび25bの間に引かれている。
さらに、水平方向の接続直線30が引かれており、この直線30は上部カーブ26の2つの終端点26aおよび26bを接続している。直線30は、外形凸部で、したがって、成形部8における終端点24aおよび26bの箇所で鉛直方向の接続直線29と交差する。
さらに、上部カーブ26の終端点26aは、上部外形の最も低い箇所となるように規定されており、上部外形は、上部カーブ26,27および外形凹部31から生じる。外形凹部31は、図10aに示した断面図で終端点26aおよび27aの間の水平方向直線である。このように、終端点26aおよび27aは同時に上部外形の極小点である。
さらに、上部カーブ26は極大点26cを有し、上部カーブ27は極大点27cを有する。このように、極大点26cは上部カーブ26と接続直線30との間の最大距離a1を有する。上部カーブ27の終端部27aおよび27bの間のさらに詳細に示さない水平方向の接続直線から極大点27cまでの間の距離も対応して寸法決めされている。
距離a1は、上部外形における外形凹部とカーブ12の極小点23cとの間の鉛直方向距離a2の数分の1である。図示の実施形態では、距離a2は距離a1の少なくとも5倍大きい。
さらに、図示の実施形態では、距離a1および距離a2の和は、対称軸線Kに投影された極大点26c27cと極小点23cとの間に延在する、鉛直方向の成形壁8の最大外寸a7に等しい。
鉛直方向の接続直線29は高さa3を有している。さらに接続直線29と極大点24cとの間で距離a4が得られる。水平方向の距離a5が終端部26aおよび26bの間に形成され、これにより接続直線30の長さが得られる。
同様に、成形壁8は反対側でも側部カーブ25および上部カーブ27によって形成されている。
特に側部カーブ24または25およびこれらに接続する上部カーブ26または27は、関連した鉛直方向の接続直線29と、この接続直線29に隣接して外形凸部で交差する接続直線30との長さ比は、案内通路7の第2半部IIにおいて0.7〜0.95である。
さらに、案内通路7は成形壁8を有し、成形壁によって外内レンズ12は案内通路7の長手方向軸線Aに沿って見て少なくとも前方の第2半部Iの一カ所で折り畳まれ、眼内レンズの光学部13における上面16に向いた両側の側縁部17および18が、特に成形壁に載置される。
図10aおよび図10bに示すように、側部カーブ24および25は、少なくとも第2半部IIで、インジェクタ先端部4の長手方向軸線Aに沿った鉛直方向の接続直線29の長さまたは高さa3が最大で20%、特に最大で10%だけ可変となるように形成されている。
水平方向の接続直線30の長さa5は、側部カーブ24の極大点24cから案内通路7の鉛直方向軸線までの水平方向線距離a6の55%〜90%である。
さらに、成形壁8は第2半部IIでは、上部カーブ26の接続直線30が距離a1の2倍以上の大きさとなるように形成されている。図10aに示すように、この距離a5は、距離a1の少なくとも5倍の大きさである。
好ましくは、少なくとも第2半部IIでは、成形壁8の最大高さを示す距離a7に対する鉛直方向直線29の長さa3の長さ比は、図示の実施例では距離a1と距離a2の和であり、したがって、0.6〜0.8、特に0.65〜0.78である。
特に、側部カーブ24および25ならびに上部カーブ26および27は、案内通路7の第2半部IIでは、底部カーブ23、特に極小点23cと、上部外形の外形凹部、特に極小点26aおよび27aとの間の距離a2は、この位置、したがって、対称軸線Kの領域で案内通路7の内部を搬送される眼内レンズ12の鉛直方向厚さa8よりも少なくとも10%、特に少なくとも20%だけ大きい。
特に、インジェクタ先端部4の長手方向軸線Aに沿って見た場合、上部カーブ26または27の半径は、後端部5から前端部6に向けて減衰する形で、特に連続的に減衰する形で形成されている。また特に、長手方向軸線Aに沿って見た場合、側部カーブ24または25の半径は、後端部5から前端部6に向けて増大する形で、特に連続的に増大する形で形成されている。特に、上部カーブの半径は、少なくとも案内通路7の第2半部IIでは、0.6mmよりも大きく、特に0.6mm〜0.8mmである。さらに側部カーブ24または25の半径は、特に0.7mm〜1mmであり、案内通路7の全長にわたって見た場合、0.6mm以上である。
図10aに拡大図で示した規定に関して、カーブは全て相互に直接に接続しており、外形凹部31は上部カーブ間に形成されているカーブであることがわかる。さらに、水平方向および垂直方向の接続直線28,29および30は、内部空間に延在し、外形凸部と交差するように、すなわち、成形壁8にそれぞれ対の形で引かれているものとして幾何学的に理解すべきである。
特に、これに関して、また図10a〜図13aに示した幾何学特性に関して、成形壁8を有する案内通路7の形状、配置、配向、および全体的な実施形態が理解できる。
図10bに示すように、さらに距離a9が示されている。距離a9は、レンズ12の上面16と外形凹部31との間の距離である。この距離は、比較的大きく、厚さa8の80%までとなり得ることがわかる。このように、レンズ12には、成形壁8の構成に関して鉛直方向に大きいクリアランスおよび移動スペースが設けられており、従来技術の場合のように、成形壁にほぼ正確に嵌合する形で挿入されていない。
図11aおよび図11bには断面Fにおける断面図が示されている。この断面図には、端部32aおよび32bを有する外方に湾曲した第3の上部カーブ32が示されており、この上部カーブ32は2つの第1上部カーブ26および27よりも実質的に小さい、すなわち、実質的に低く形成されており、実質的に狭幅に形成されている。
図12aおよび13aの構成では、断面GおよびHにおける横断面図が示されている。図10aの構成から、案内通路7の水平方向幅は、図13aに至るまでに著しく減少し、高さは実質的にわずかに変化してことがわかる。
さらに、図10aから図13aに至るまでに接続直線29の長さa3は最大で20%、特に最大で10%だけ変化していることに言及しておく。
図10a〜図13aに示すように、外形凸部には、比較的大きい側部カーブ24および25ならびに比較的広幅な上部カーブ26および27が形成されていることがわかる。
上述のような、第1半部Iおよび第II半部の横断面図における、および長手方向軸線Aに沿った幾何学比により、レンズ12の特に穏やかで連続的な折畳み操作が、不都合に大きい機械的応力、特に局所的な大きい機械的な応力をレンズが受けることなしに達成される。
図10b〜図13bに示すように、レンズの折畳みが、レンズ12の側部の極わずかな隆起が図10bの状態から始まっている。さらなるステップで、側部カーブ24および25の大きい湾曲幅によりレンズ12の外側、したがって同様に側縁部17および18の穏やかで一様な上方への湾曲が、引き続いて連続的に施される。(y方向長さが)比較的高く形成されており、対応したクリアランスを有する案内通路7によって、この後、折畳みは図12bおよび図13に示すように極めて調和的に進行する。折畳みは、図13bに示すように、側縁部17および18が光学部13の上面16に直接に載置されて終了する。この状態は、特に上部カーブ26,27により生じる。レンズ12の折り畳まれた外側は、図13bに示すように、実質的に一様な湾曲形状で湾曲されている。これらの折り畳まれた領域が光学部に向けて不都合に集中的に扁平状態で押圧されることは回避され、レンズ12の折り畳まれた領域はこうして横断面図で比較的大きく著しい湾曲を示す。
1 インジェクタ装置
2 インジェクタチューブ
3 カセット
4 インジェクタ先端部
7 案内通路
8 成形壁
9 収容スペース
9a 前端部
11a,11b 制限壁部
12 眼内レンズ
13 光学部
17,18 側縁部
19 プランジャ
20 案内部
23 底部カーブ
23c 極小点
24,25 側部カーブ
24a,24b;25a,25b 終端点
24c,25c,26c,27c 極大点
26,27 上部カーブ
26a,27a 第1端部
26b,27b 第2端部
29 鉛直方向の接続直線
30 水平方向の接続直線
31 外形凹部
32 第3の上部カーブ
a1,a2 鉛直方向距離
a8 鉛直方向厚さ
A 長手方向軸線
K 対称軸線
I 第1半部
II 第2半部

Claims (22)

  1. 眼に眼内レンズ(12)を挿入するためのインジェクタ装置(1)のためのインジェクタ先端部であって、前記眼内レンズ(12)のための連続的な案内通路(7)を有するインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)が、断面図で見て、後方の第2半部(II)に沿って少なくとも部分的に外形凸部を有し、該外形凸部が、外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブ(26,27)を備え、該上部カーブに、外方に湾曲した2つの側部カーブ(24,25)がそれぞれ接続しており、該側部カーブに、外方に湾曲した底部カーブ(23)が接続しており、
    前記側部カーブ(24,25)および前記上部カーブ(26,27)が、少なくとも前記第2半部(II)で、前記側部カーブ(24,25)の2つの終端点(24a,24b;25a,25b)の間に延在する鉛直方向の接続直線(29)と、前記上部カーブ(26,27)の第1端部(26a,27a)を構成する上部外形の極小点および前記上部カーブ(26,27)の第2端部(26b,27b)の間に延在する水平方向の接続直線(30)との長さ比が0.7〜0.95となるように形成されていることを特徴とするインジェクタ先端部。
  2. 請求項1に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)が、該案内通路(7)の内部空間を制限する成形壁(8)を有し、該成形壁(8)によって、前記眼内レンズ(12)が、前記案内通路(7)の長手方向軸線(A)に沿って見て前方の第1半部(I)における少なくとも一箇所で、前記眼内レンズ(12)の両側の側縁部(17,18)が前記眼内レンズ(12)の光学部(13)の上面(16)に向けられるように折り畳まれるインジェクタ先端部。
  3. 眼に眼内レンズ(12)を挿入するためのインジェクタ装置(1)のためのインジェクタ先端部であって、前記眼内レンズ(12)のための連続的な案内通路(7)を有するインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)が、断面図で見て、外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブ(26,27)と、外方に湾曲した2つの側部カーブ(24,25)と、外方に湾曲した底部カーブ(23)を備える外形凸部を少なくとも部分的に有し、
    前記案内通路(7)が、該通路(7)の内部空間を制限する成形壁(8)を有し、該成形壁(8)によって、前記眼内レンズ(12)が、前記案内通路(7)の長手方向軸線(A)に沿って見て前方の第1半部(I)における少なくとも一箇所で、前記眼内レンズ(12)の両側の側縁部(17,18)が前記眼内レンズ(12)の光学部(13)の上面(16)に向けられるように折り畳まれることを特徴とするインジェクタ先端部。
  4. 請求項3に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)の成形壁(8)が、断面図で見て、後方の第2半部(II)に沿って少なくとも部分的に外形凸部を有し、該外形凸部が、外方に湾曲した少なくとも2つの上部カーブ(26,27)を備え、該上部カーブに、外方に湾曲した2つの側部カーブ(24,25)がそれぞれ接続しており、該側部カーブに、外方に湾曲した底部カーブ(23)が接続しており、
    前記側部カーブ(24,25)および前記上部カーブ(26,27)が、少なくとも前記第2半部(II)で、前記側部カーブ(24,25)の2つの終端点(24a,24b;25a,25b)の間に延在する鉛直方向の接続直線(29)と、前記上部カーブ(26,27)の第1端部(26a,27a)を構成する上部外形の極小点および前記上部カーブ(26,27)の第2端部(26b,27b)の間に延在する水平方向の接続直線(30)との長さ比が、0.7〜0.95となるように形成されているインジェクタ先端部。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記側部カーブ(24,25)が、少なくとも前記第2半部(II)で、前記インジェクタ先端部(4)の長手方向軸線(A)に沿った前記側部カーブ(24,25)の2つの終端点(24a,24b;25a,25b)の間における鉛直方向の接続直線(29)の長さが、最大で20%、特に最大で10%だけ変化することを特徴とするインジェクタ先端部。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    少なくとも前記第2半部(II)で、前記上部カーブ(26,27)の第1端部(26a,27a)を構成する上部外形の極小点と、前記上部カーブ(26,27)の第2端部(26b,27b)との間に延在する接続直線(30)の長さ(a5)が、前記案内通路(7)の鉛直方向の対称軸線(K)と前記側部カーブ(24,25)の極大点(24c,25c)との間の水平方向長さの55%〜90%であるインジェクタ先端部。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記第2半部(II)で前記上部カーブ(26,27)の2つの終端点(26a,26b;27a,27b)の間における水平方向の接続直線(30)が、前記上部カーブ(26,27)の極大点(26c,27c)と、前記水平方向の接続直線(30)との間の鉛直方向距離(a1)よりも2倍以上大きいインジェクタ先端部。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記第2半部(II)で、少なくとも部分的に、前記底部カーブ(23)の極小点(23c)と2つの前記上部カーブ(26,27)の間における上記外形の極小値(26a,27a;31)との間の鉛直方向距離(a2)が、前記上部カーブ(26,27)の極大値(26c,27c)と前記上部外形の前記極小点(26a,27a;31)を通る前記水平方向の接続直線(30)との間の前記鉛直方向距離(a1)よりも大きく、特に少なくとも5倍大きいインジェクタ先端部。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    少なくとも前記第2半部(II)で、前記側部カーブ(24,25)の前記終端点(24a,24b;25a,25b)を接続する鉛直方向の接続直線(29)と、前記上部カーブ(26,27)の極大点(26c;27c)および前記底部湾曲部(23)の極小点(23c)との間の長さ比が、0.6〜0.8、特に0.65〜0.78であるインジェクタ先端部。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)の前記第2半部(II)における前記側部カーブ(24,25)および前記上部カーブ(26,27)が、底部極小点(23c)と、外形凹部(31)、特に極小点(26a,27a)との間の距離(a2)が、前記外形凹部(31)のこの位置で前記案内通路の内部を搬送されるべき前記眼内レンズ(12)の鉛直方向厚さ(a8)よりも少なくとも10%、特に少なくとも20%だけ大きいインジェクタ先端部。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記上部カーブ(26,27)の半径が、前記インジェクタ先端部(4)の長手方向軸線(A)に沿って見て、前記第1端部(26a,27a)から前記第2端部(26b,27b)に向けて減少するように、特に連続的に減少するように構成されているインジェクタ先端部。
  12. 請求項1から11までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記側部カーブ(24,25)の半径が、前記インジェクタ先端部(4)の前記長手方向軸線(A)に沿って見て、第1端部(24a,25a)から第2端部(24b,25b)に向けて増大するように、特に連続的に増大するように構成されているインジェクタ先端部。
  13. 請求項1から12までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記長手方向軸線(A)に沿って見て、前記インジェクタ先端部(4)の第2半部(II)における前記上部カーブ(26,27)の半径が、前記側部カーブ(24,25)の半径の50%〜150%であるインジェクタ先端部。
  14. 請求項1から13までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)の全長にわたって見て、前記側部カーブ(24,25)の半径が0.6mmよりも大きく、特に0.7mm〜1mmであるインジェクタ先端部。
  15. 請求項1から14までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)の少なくとも第2半部(II)で、前記上部カーブ(26,27)の半径が0.6mmよりも大きく、特に0.6mm〜0.8mmであるインジェクタ先端部。
  16. 請求項1から15までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)が、該案内通路(7)の内部空間を制限する成形壁(8)を有し、該成形壁(8)によって、前記眼内レンズ(12)が、前記案内通路(7)の前記長手方向軸線(A)に沿って見て前方の第1半部(I)における少なくとも一箇所で、前記眼内レンズ(12)の両側の側縁部(17,18)が前記眼内レンズ(12)の光学部(13)の上面(16)に載置されるインジェクタ先端部。
  17. 請求項1から16までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    前記案内通路(7)の第2半部(II)に少なくとも部分的に、外方に湾曲した第3の上部カーブ(32)が前記2つの上部カーブ(26,27)の間に形成されており、該第3の上部カーブ(32)が、2つの第1の前記上部カーブ(26,27)よりも小さい半径、特に数倍小さい半径を有するインジェクタ先端部。
  18. 請求項1から17までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部において、
    該インジェクタ先端部が、カセット(3)に接続するように構成されており、該カセット(3)の内部で、前記レンズ(12)が停止位置で前記インジェクタ装置(1)に収容されており、この停止位置からプランジャ(19)によって前記レンズ(12)を前記収容スペース(9)から送出させ、前記インジェクタ先端部(4)に前進させることができるインジェクタ先端部。
  19. 請求項1から18までのいずれか一項に記載のインジェクタ先端部(4)を有することを特徴とするインジェクタ装置。
  20. 請求項19に記載のインジェクタ装置において、
    該インジェクタ装置がインジェクタチューブ(2)を有し、該インジェクタチューブ(2)の前端部(9a)に前記インジェクタ先端部(4)が配置され、前記インジェクタチューブ(2)の内部、特に前記インジェクタ先端部(4)の前方で前記インジェクタチューブ(2)の内部に取付け可能な前記カセット(3)の内部に、前記眼内レンズ(12)のための収容スペース(9)が形成されており、該収容スペース(9)が、長手方向断面図で見て前記インジェクタ先端部(4)に向けて先細りしており、特に連続的に先細りしているインジェクタ先端部。
  21. 請求項20に記載のインジェクタ装置において、
    前記収容スペース(9)が制限壁部(11a,11b)を有し、該制限壁部(11a,11b)が、前記眼内レンズ(12)が停止位置で前記収容スペース(9)に、底部に対して傾斜して配置されるように形成されており、前記収容スペース(9)の天井部をなす制限壁部(11a)が、前記収容スペース(9)から前記インジェクタ先端部(4)に前記レンズ(12)を送るプランジャ(19)のための案内部(20)を有しており、前記プランジャ(19)が、前記収容スペース(9)の内部への移動時に前記案内部(20)によって下方に曲げられるインジェクタ装置。
  22. 眼に眼内レンズ(12)を挿入するためのインジェクタ装置(1)のインジェクタ先端部(4)で前記眼内レンズ(12)を搬送し、前記眼内レンズ(12)を連続的な案内通路(7)を通って前進させる方法において、
    該案内通路(7)の内部空間を制限する成形壁(8)によって、前記案内通路(7)の長手方向軸線(A)に沿って見て、前方の第1半部(I)の少なくとも一箇所で前記眼内レンズ(12)を折り畳み、該眼内レンズ(12)の両側の側縁部(17,18)を、眼内レンズ(12)の光学部(13)の上面(16)に向けて位置決めすることを特徴とする方法。
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