JP2011139771A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】パルセータ攪拌による布絡み、布偏りを減少させる洗濯機を提供すること。
【解決手段】制御手段24は、洗い行程およびすすぎ行程時に、モータ16をON/OFF及び、正逆回転するよう制御するとともに、パルセータ14の回転によるモータ16からの電流などの出力信号を入手し、その出力信号に応じて、洗い行程およびすすぎ行程において、あらかじめ決められた複数の正逆回転パターンのうち1つを選択して実施するようにしたことにより、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくし、スムーズな脱水運転を行うことができ、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生することを抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】制御手段24は、洗い行程およびすすぎ行程時に、モータ16をON/OFF及び、正逆回転するよう制御するとともに、パルセータ14の回転によるモータ16からの電流などの出力信号を入手し、その出力信号に応じて、洗い行程およびすすぎ行程において、あらかじめ決められた複数の正逆回転パターンのうち1つを選択して実施するようにしたことにより、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくし、スムーズな脱水運転を行うことができ、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生することを抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、洗い、すすぎ、脱水行程を制御して行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、洗い行程の初期段階に判定した布量に応じて、以降の洗いとすすぎの水流、及び、洗い行程、すすぎ行程の終了直前に設けたバランスコントロール水流を決定するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図、図4は、同洗濯機の布量判定し水流を決定するフローチャート、図5は、同洗濯機の洗いおよびすすぎ行程における攪拌水流の時限形態を示す通電波形図を示すものである。
図3において、洗濯兼脱水槽1は、底面にパルセータ2を回転自在に配設し、水受け槽3は、洗濯兼脱水槽1を回転自在に内包し,水受け槽3の外底部に固着されたモータ4は、ベルト5および減速機構兼クラッチ6を介して、洗濯兼脱水槽1またはパルセータ2を駆動する。水受け槽3の底部に配した排水弁7は洗濯兼脱水槽1内の洗濯水を排水し、外枠9上方の給水弁8は洗濯兼脱水槽1内に給水するものである。洗濯兼脱水槽1の側壁には脱水された水分を水受け槽3を通って機外へ排出するための複数の小穴1aが設けられている。
また、水受け槽3は外枠9にサスペンション10によって垂下防振支持されている。環状流体バランサー11は洗濯兼脱水槽1の上部に設けられ、脱水時の振動を低減するものである。外枠9の上方前部に配設された制御手段12は、モータ4、排水弁7、給水弁8などを制御して、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するものである。
図4において、洗い行程、すすぎ行程の水流を決定するフローを説明すると、電源スイッチを入れるとプログラムがスタートし、キー入力の後、自動コースか個別コースかどうかを判定する。
自動コースであれば、センサーコースかどうかを判定し、センサーコースであれば極小まで給水する。そして、モータ4のOFF時の、制御手段12に設けられた進相コンデンサー(図示せず)の端子電圧パルス数を蓄積して得られる攪拌パルス数をカウントして布量判定を行い、以降布量に応じた布量別コースを運転する。
自動コースでないならば、高水位かどうか、また標準水流かどうかを判定し、高水位で標準水流ならば高水位まで給水して攪拌し、攪拌パルス数をカウントして布量判定し、次行程へと進む。少布量と判定すれば弱水流で洗いを始め、洗い行程終了直前に布量の偏りを平均的にするために、また確実性を増すために、パルセータ2の反転時限を短くしたバランスコントロール水流に換え、次行程へと進む。
また、図5の、洗いおよびすすぎ行程における攪拌水流の時限形態を示す通電波形図で示すように、制御手段12は、モータ4をON−OFF制御させるとともに、モータ4の回転を正逆運転させることにより、パルセータ2の回転を制御している。上述のように決定された水流、ここではAパターンで運転し、終了直前にはバランスコントロール水流で運転して、次行程へ進む。
洗い、あるいはすすぎ終了後、制御手段12は、排水弁7を制御して、洗濯兼脱水槽1
内の水を排水し、その後、モータ4を制御してベルト5および減速機構兼クラッチ6を介して、洗濯兼脱水槽1を回転駆動し、遠心力で脱水する構成になっている。
内の水を排水し、その後、モータ4を制御してベルト5および減速機構兼クラッチ6を介して、洗濯兼脱水槽1を回転駆動し、遠心力で脱水する構成になっている。
しかしながら、前記従来の構成では、洗い行程の初期段階に判定した布量に応じて、以降の洗いとすすぎの水流、及び、洗い行程、すすぎ行程の終了直前に設けたバランスコントロール水流を決定するようにしているため、洗い行程の布量判定までの段階と、洗い、すすぎ行程最終のバランスコントロール水流を除き、行程全般にわたり、布量に応じた一定の水流時限で制御されている。
このため、パルセータ2の回転により、布の動きは正逆回転に合わせて動くようになっているが、洗い行程の中盤から終盤になってくると布が絡み合い、一旦布の動きが悪くなってくると、布が動きやすいほうに偏って動くようになり、この状態が続いてくれば、洗い行程の最終時点では、正逆回転しても布は一方の回転方向にしか動かず、バランスコントロール水流でも布量の偏りを平均的に修正することが出来なくなっていた。この布が偏った状態で脱水行程に移れば、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗い行程およびすすぎ行程でのパルセータ攪拌による布絡み、布偏りを減少させ、脱水立ち上がり時の、布偏りによる起動不良などを無くし、スムーズな脱水運転を行う洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、水受け槽内に回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に配設されたパルセータと、前記水受け槽外底部に固着したモータと、前記モータを駆動させることにより回転駆動するパルセータと、洗い、すすぎ、脱水行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程またはすすぎ行程時に、前記モータをON/OFF及び、正逆回転駆動させることにより前記パルセータの回転を制御するとともに、あらかじめ決められた複数のモータ正逆回転パターンを有し、洗い行程およびすすぎ行程時に、前記パルセータの回転によって生じる前記モータの出力信号を実施されているモータ正逆回転パターンの終了直前に入手し、入手した出力信号に応じて、あらかじめ決められた複数のモータ正逆回転パターンのうち1つを選択して実施するようにしたものである。
これによって、洗い行程およびすすぎ行程でのパルセータ攪拌による布絡み、布偏りを減少させることが出来るため、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などを無くし、スムーズな脱水運転を行うことができ、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生することを抑制できるものである。
本発明の洗濯機は、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくし、スムーズな脱水運転を行うことができ、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生することを抑制できるものである。
第1の発明は、水受け槽内に回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に配設されたパルセータと、前記水受け槽外底部に固着したモータと、前記モータを駆動させることにより回転駆動するパルセータと、洗い、すすぎ、脱水行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程またはすすぎ行程時に、前記モータをON/OFF及び、正逆回転駆動させることにより前記パルセータの回転を制御するとともに、あらかじめ決められた複数のモータ正逆回転パターンを有し、洗い行程およびすすぎ行程時に、前記パルセータの回転によって生じる前記モータの出力信号を実施されているモータ正逆回転パターンの終了直前に入手し、入手した出力信号に応じて、あらかじめ決められた複数のモータ正逆回転パターンのうち1つを選択して実施することにより、洗い行程およびすすぎ行程でのパルセータの攪拌による布絡み、布偏りを減少させるようにしたものである。これにより、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくし、スムーズな脱水運転を行うことが出来るため、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生し、最悪では製品移動などの状況になる市場クレームを解決することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図、図2は、同洗濯機の洗いおよびすすぎ行程における攪拌水流の時限形態を示す通電波形図を示すものである。
図1は、本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図、図2は、同洗濯機の洗いおよびすすぎ行程における攪拌水流の時限形態を示す通電波形図を示すものである。
図1において、洗濯兼脱水槽13は、内底面にパルセータ14を洗濯回転自在に配設し、水受け槽15は、洗濯兼脱水槽13を脱水回転自在に内包する。水受け槽15の外底部に固着したモータ16は、ベルト17および減速機構兼クラッチ18を介して、洗濯兼脱水槽13およびパルセータ14を駆動する。排水弁19は洗濯兼脱水槽13内の洗濯水を排水し、給水弁20は洗濯兼脱水槽13内に給水するものである。
洗濯兼脱水槽13の側壁には脱水された水分を水受け槽15を通って機外へ排出するための複数の小穴13aが設けられている。また、水受け槽15は外枠21内部にサスペンション22によって垂下防振支持されている。環状の流体バランサー23は洗濯兼脱水槽13の上部に設けられ、脱水時の振動を低減するものである。
外枠21の上方前部に配設された制御手段24は、モータ16、排水弁19、給水弁20などを制御して、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次実行するものである。
洗濯兼脱水槽13の内側面部には、開口部25を備えた循環水路カバー26と洗濯兼脱水槽13とで循環水路27が形成されている。洗い及びすすぎ行程時、モータ16に通電されると、パルセータ14の回転により、水受け槽15底部やパルセータ14の裏面の洗濯水は、パルセータ14の下側羽根28により、その外周に形成されたポンプ室29から循環水路27を通り、開口部25より洗濯兼脱水槽13内に吐出される。これは、洗い行程では、洗剤液の衣類への浸透を良くし、すすぎ行程では、すすぎ効果を促進させるものである。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
衣類を洗う場合、洗濯兼脱水槽13に衣類と所定量の洗剤を投入した後、運転を開始すると、制御手段24は給水弁20を制御して、洗濯兼脱水槽13内に所定量の水を給水し、その後、洗い行程になりモータ16を制御してパルセータ14を駆動し、洗い行程終了後、およびすすぎ行程後、制御手段24は排水弁20を制御して、洗濯兼脱水槽12内の水を排水し、その後、モータ16を制御してベルト17および減速機構兼クラッチ18を介して、洗濯兼脱水槽12を回転駆動し遠心力で脱水する構成になっている。
制御手段24は、洗い行程およびすすぎ行程時に衣類を攪拌する際、モータ16をON−OFF及び、正逆回転するよう制御するとともに、洗い行程およびすすぎ行程時の、パルセータ14の回転によるモータからの電流などの出力信号を所定時間毎に入手し、その出力信号に応じて、洗い行程およびすすぎ行程において、モータを、あらかじめ決められた複数の正逆回転パターンに制御する。
図2で説明すると、洗い行程、すすぎ行程とも衣類を攪拌する時には、制御手段24は、モータ16をまず「Aパターン」のようにON−OFF制御させるとともに、正逆回転するよう制御する。この動作はパルセータ14に伝達され正逆攪拌水流となっている。
そして、制御手段24は、「Aパターン」の終了直前にモータ16からの出力電流値などの出力信号を入手し、その出力信号により、例えば、出力電流値が所定の値よりも大きい場合など衣類が絡んだと判断した時は、次の正逆回転は「Bパターン」の小刻みなON−OFF制御に変更される。
同様に、「Bパターン」の終了直前にモータ16からの出力電流値などの出力信号を入手し、その出力信号により、例えば、出力電流値が所定の値よりも小さい場合など衣類の絡みがある程度解消されたと判断したら、次の正逆回転は「Bパターン」よりON時限が長い「Cパターン」のON−OFF制御に変更される。
また、同様に、「Cパターン」の終了直前にモータ16からの出力電流値などの出力信号を入手し、その出力信号により、例えば、出力電流値が「Bパターン」の終了直前の出力電流値よりも小さい場合など衣類の絡みが更に解消されたと判断したら、強く攪拌させて洗浄力を上げるために、次の正逆回転は「Cパターン」よりON時限が長い「Aパターン」のON−OFF制御に変更される。
以降、同様のON−OFF制御していく。そして、洗い行程、すすぎ行程とも終了直前には、「Aパターン」「Bパターン」「Cパターン」のいずれよりも更なる小刻みなバランスコントロール水流である「Dパターン」のON−OFF制御が行われる。
以上のように、本実施の形態においては、洗い行程およびすすぎ行程時の、前記パルセータ14の回転によるモータ16からの電流などの出力信号を所定時間毎に入手する。前述の実施の形態では、各パターンの終了直前に入手する。この入手した出力信号に基づき、洗い行程およびすすぎ行程において、モータ16を、あらかじめ決められた複数の正逆回転パターンに制御してパルセータ14を駆動させる。
すなわち、洗い行程およびすすぎ行程において、攪拌される衣類の絡みや偏り状態を常に監視しており、その偏り状態に対応してモータのON−OFF制御をしている。
このように制御することにより、洗い行程およびすすぎ行程でのパルセータ攪拌による
布絡み、布偏りを減少させるようにしたものである。これにより、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくし、スムーズな脱水運転を行うことが出来るため、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生し、最悪では製品移動などの状況になる市場クレームを解決することができる。
布絡み、布偏りを減少させるようにしたものである。これにより、脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくし、スムーズな脱水運転を行うことが出来るため、布の偏りで脱水起動時に製品の異常振動、異常騒音が発生し、最悪では製品移動などの状況になる市場クレームを解決することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗い行程などの攪拌水流の時限を制御することで脱水立ち上がり時の布偏りによる起動不良などをなくすもので、ON−OFF運転による攪拌水流、間欠運転を用いた洗濯機分野で有用である。
13 洗濯兼脱水槽
14 パルセータ
15 水受け槽
16 モータ
17 ベルト
21 外枠
24 制御手段
14 パルセータ
15 水受け槽
16 モータ
17 ベルト
21 外枠
24 制御手段
Claims (1)
- 水受け槽内に回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に配設されたパルセータと、前記水受け槽外底部に固着したモータと、前記モータを駆動させることにより回転駆動するパルセータと、洗い、すすぎ、脱水行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、洗い行程またはすすぎ行程時に、前記モータをON/OFF及び、正逆回転駆動させることにより前記パルセータの回転を制御するとともに、あらかじめ決められた複数のモータ正逆回転パターンを有し、洗い行程およびすすぎ行程時に、前記パルセータの回転によって生じる前記モータの出力信号を実施されているモータ正逆回転パターンの終了直前に入手し、入手した出力信号に応じて、あらかじめ決められた複数のモータ正逆回転パターンのうち1つを選択して実施するようにした洗濯機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010001680A JP2011139771A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013141589A1 (en) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Washing machine and control method thereof |
US10422068B2 (en) | 2016-02-12 | 2019-09-24 | Whirlpool Corporation | Laundry treating appliance and methods of operation |
CN112011949A (zh) * | 2019-05-28 | 2020-12-01 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 用于洗衣机的控制方法 |
-
2010
- 2010-01-07 JP JP2010001680A patent/JP2011139771A/ja active Pending
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WO2013141589A1 (en) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Washing machine and control method thereof |
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CN112011949A (zh) * | 2019-05-28 | 2020-12-01 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 用于洗衣机的控制方法 |
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