JP2011138892A - 超伝導マグネット装置及びそのクエンチ保護方法 - Google Patents

超伝導マグネット装置及びそのクエンチ保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超伝導コイルをクエンチによる損傷及び劣化から確実に保護できること。
【解決手段】磁場を発生させる超伝導コイル11a〜11eと、この超伝導コイルを収容して超伝導状態に保つクライオスタット12と、超伝導コイルへ遮断器14を介して給電してこの超伝導コイルを励磁する励磁電源13と、を有する超伝導マグネット装置10において、互いに直列に接続されたヒータコイル15a〜15e及びダイオード16が超伝導コイル11a〜11eに並列に接続されると共に、ヒータコイルが、クライオスタット12内で超伝導コイル11a〜11eを加熱可能に配置され、超伝導コイルにクエンチが検出されて遮断器14が開動作され、励磁電源13から超伝導コイル11a〜11eへの給電が遮断されたときに、この遮断と同時に、超伝導コイル11a〜11eを流れる電流がダイオード16によりヒータコイル15a〜15eへ転流可能に構成されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超伝導マグネット装置及びそのクエンチ保護方法に関する。
粒子加速器ビームライン等に用いられる超伝導マグネット装置においては、超伝導コイル内に局所的な常伝導状態が発生すると、その部分が発熱し、近傍の超伝導状態が破壊されて、超伝導状態が急激に破壊するクエンチを生ずる場合がある。超伝導コイルには大きな磁気エネルギが蓄積されているため、この超伝導コイルを流れる電流の減衰に時間がかかり、クエンチ発生時に超伝導コイルに蓄積された磁気エネルギをいち早く消費しないと、ジュール発熱により超伝導コイルが損傷(特に焼損)または劣化する恐れがある。
このため、超伝導マグネット装置には、クエンチ発生時に超伝導コイルを保護するクエンチ保護装置が設けられている。このクエンチ保護装置としては、遮断器とエネルギ吸収(消費)用の保護抵抗とクエンチ検出器とが用いられ、従来、特許文献1及び2に開示され、図8に示すように構成される。
図8において、複数の超伝導コイル1a〜1eは、クライオスタット2内に収容されて超伝導状態に保たれ、これらの超伝導コイル1a〜1eへ励磁電源3から遮断器4を経て給電されて、各超伝導コイル1a〜1eが励磁し磁場を発生する。これらの超伝導コイル1a〜1eには保護抵抗5が並列に接続され、また、超伝導コイル1a〜1eに発生するクエンチがクエンチ検出器6により検出される。
通常運転時には遮断器4が閉動作され、励磁電源3から超伝導コイル1a〜1eへ遮断器4を経て直流電流が給電されて、超伝導コイル1a〜1eが磁場を発生している。
超伝導コイル1a〜1eのいずれかにおいてクエンチが発生した場合、クエンチ検出器6からのクエンチ検出信号を受けて、遮断器4が開動作される。この結果、励磁電源3から遮断器4を経て超伝導コイル1a〜1eに流れていた電流は、超伝導コイル1a〜1eから保護抵抗5に転流し、超伝導コイル1a〜1eに蓄積されていた磁気エネルギの大部分は、クライオスタット2の外部に設置された保護抵抗5、及び超伝導コイル1a〜1eがクエンチすることにより生じた抵抗によって消費され、超伝導コイル1a〜1eに流れる電流が減衰する。このようにして、超伝導コイル1a〜1eがクエンチした場合でも、この超伝導コイル1a〜1eにおける蓄積エネルギは、超伝導コイル1a〜1eの内部にて熱化することなくクエンチ保護が行われる。
一方、図8に示す超伝導マグネット装置では、複数の超伝導コイル1a〜1のうちの一つにクエンチが生じた場合、他の超伝導コイルにクエンチが伝わらないため、超伝導コイルの全体を流れる電流を急速に低下させることができず、クエンチした超伝導コイルが異常発熱する恐れがある。
一の超伝導コイル7のクエンチを防ぐために他の超伝導コイル全体をクエンチする方法として、図9に示すように、外部ヒータ7a〜7e及びヒータ電源8を設け、外部ヒータ7a〜7eにて、クエンチしていない超伝導コイルを加熱し強制クエンチさせる方法(クエンチバック方式)が知られており、特許文献3及び4に開示されている。この図9に示す超伝導マグネット装置において、図8に示す超伝導マグネット装置と同様な部分については、同一の符号を付している。
図9の超伝導マグネット装置において、通常運転時には、遮断器4が閉動作され、励磁電源3から超伝導コイル1a〜1eに直流電流が給電されている。
例えば、超伝導コイル1aにおいてクエンチが発生した場合、クエンチ検出器6からのクエンチ検出信号を受けて、遮断器4が開動作される。この結果、励磁電源3から遮断器4を経て超伝導コイル1a〜1eに流れていた電流は、超伝導コイル1a〜1eから保護抵抗5に転流し、超伝導コイル1a〜1eに蓄積されていた磁気エネルギの大部分は保護抵抗5にて消費され、超伝導コイル1a〜1eに流れる電流が減衰する。
これに引き続き、ヒータ電源8が作動し外部ヒータ7a〜7eに給電されることで、この外部ヒータ7a〜7eが発熱し、クエンチしていない超伝導コイル1b〜1eが加熱されて強制クエンチされる。これにより、超伝導コイル1a〜1e全体のコイル内抵抗が増大され、超伝導コイル1a〜1eを流れる電流の減衰が速められて、超伝導コイル1aの損傷を回避するクエンチ保護が行われる。
特開平3−45163号公報 特開2006−319139号公報 特開平7−235412号公報 特開平11−102808号公報
従来の超伝導マグネット装置のクエンチ保護は、前述のようにして行われていた。しかしながら、図8に示すような保護抵抗5のみを用いるクエンチ保護では、保護抵抗5の抵抗値を大きくすると電圧降下が過大になって、結果として保護抵抗5の抵抗値が低下してしまうので、超伝導コイル1a〜1eを流れる電流の減衰に時間がかかり、超伝導コイル1a〜1eの損傷を回避できない場合がある。
また、図9に示すように、外部ヒータ7a〜7e及びヒータ電源8を設け、外部ヒータ7a〜7eによってクエンチしていない超伝導コイル1a〜1eを加熱し強制クエンチさせる方法では、励磁電源3とは別にヒータ電源8を必要とするため、超伝導マグネット装置が複雑になる。従って、万一、ヒータ駆動装置(不図示)やヒータ電源8が故障した場合には、クエンチ保護動作を実施できず、または早期に実施できず、超伝導コイル1a〜1eが損傷してしまう恐れがある。
更に、クエンチ保護効果を得ために配置される外部ヒータ7a〜7eを適切な形状として配置することは困難である。例えば、図10に示すように、外部ヒータ7a〜7eのそれぞれを超伝導コイル1a〜1eのそれぞれの外周に所定間隔で配置させた場合には、この外部ヒータ7a〜7eの形状や配置位置によっては、外部ヒータ7a〜7eのそれぞれの加熱によって超伝導コイル1a〜1eのそれぞれの温度上昇が不均一になってしまう。このため、超伝導コイル1a〜1eの強制的クエンチを迅速に実施できない恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、超伝導コイルをクエンチによる損傷及び劣化から確実に保護できる超伝導マグネット装置及びそのクエンチ保護方法を提供することにある。
本発明に係る超伝導マグネット装置は、磁場を発生させる超伝導コイルと、この超伝導コイルを収容して超伝導状態に保つクライオスタットと、前記超伝導コイルへ遮断機を介して給電してこの超伝導コイルを励磁する励磁電源と、を有して構成された超伝導マグネット装置において、互いに直列に接続されたヒータ及び通電制御手段が前記超伝導コイルに並列に接続されると共に、前記ヒータが、前記クライオスタット内で前記超伝導コイルを加熱可能に配置され、前記超伝導コイルにクエンチが検出されて前記遮断器が開動作され、前記励磁電源から前記超伝導コイルへの給電が遮断されたときに、この遮断と同時に、前記超伝導コイルを流れる電流が前記通電制御手段により前記ヒータへ転流可能に構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る超伝導マグネット装置のクエンチ保護方法は、磁場を発生させる超伝導コイルと、この超伝導コイルを収容して超伝導状態に保つクライオスタットと、前記超伝導コイルへ遮断機を介して給電してこの超伝導コイルを励磁する励磁電源と、を有して構成された超伝導マグネット装置のクエンチ保護方法において、前記超伝導コイルにクエンチが検出されて前記遮断器が開動作され、前記励磁電源から前記超伝導コイルへの給電が遮断されたときに、この遮断と同時に、前記超伝導コイルに流れる電流をヒータへ転流し、このヒータにより前記超伝導コイルを加熱することを特徴とする方法である。
本発明に係る超伝導マグネット装置及びそのクエンチ保護方法によれば、超伝導コイルにクエンチが検出されてこの超伝導コイルへの給電が遮断されたときに、この遮断と同時に、超伝導コイルを流れる電流をヒータへ転流し、このヒータにより超伝導コイルを加熱するので、クエンチしていない超伝導コイルまたは超伝導コイルのクエンチしていない部分を速やかに強制的にクエンチさせることができ、超伝導コイルの全体を流れる電流を減衰させることができる。この結果、超伝導コイルをクエンチによる損傷(焼損等)及び劣化から確実に保護できる。
本発明は、超伝導マグネット装置の第1の実施の形態を示す構成図。 図1における単一の超伝導コイルを示す斜視図。 図2の超伝導コイルを、中心を通る平面図で切断しその下半部分を示す半断面図。 図3の一部を拡大して示す部分断面図。 図3におけるヒータコイルの無誘導巻きを説明する説明図。 図1の超伝導コイルにクエンチが発生した場合に、超伝導コイル全体を流れる電流の変化を示すグラフ。 本発明に係る超伝導マグネット装置における第2の実施の形態の超伝導コイルを、図3に対応する断面状態で示す半断面図。 従来の超伝導マグネット装置の一例を示す構成図。 従来の超伝導マグネット装置の他の一例を示す構成図。 図9における単一の超伝導コイルを、ヒータと共に示す斜視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図6)
図1は、本発明に係る超伝導マグネット装置の第1の実施の形態を示す構成図である。この図1に示す超伝導マグネット装置10は、超伝導状態に保たれた複数の超伝導コイル11a〜11eにより一様な磁場を発生させるものであり、前記超伝導コイル11a〜11e、クライオスタット12、励磁電源13、遮断器14、ヒータコイル15a〜15e、ダイオード16、クエンチ検出器17及び制御回路18を有して構成される。
ヒータコイル15a〜15eがヒータとして機能し、ダイオード16が通電制御手段として機能する。また、遮断器14、ヒータコイル15a〜15e、ダイオード16、クエンチ検出器17及び制御回路18が、超伝導コイル11a〜11eのクエンチ保護装置20として構成される。このクエンチ保護装置20では、ヒータコイル15a〜15eへ給電するための専用のヒータ電源が別途必要とされない。
前記超伝導コイル11a〜11eは、互いに直列に接続され、励磁電源13からの給電によりそれぞれが磁場を発生する。これらの各超伝導コイル11a〜11eは、図2及び図3に示すように、半断面コ字形状の巻き枠21にコイル導体22が、図示しない巻き線機を用いて多層に巻き回されて構成される。各超伝導コイル11a〜11eにて発生する磁場を、図2において矢印Bで示す。また、図2及び図3中の符号Oは、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの中心を示す。
前記クライオスタット12は、図1に示すように、複数の超伝導コイル11a〜11eを収容して極低温(例えば4K程度)とし、これらの超伝導コイル11a〜11eを超伝導状態に保つ。また、前記励磁電源13は、遮断器14を介して複数の超伝導コイル11a〜11eと直列に接続され、これらの超伝導コイル11a〜11eへ給電して、これらの超伝導コイル11a〜11eを励磁させる。
前記クエンチ検出器17は、超伝導コイル11a〜11eのいずれかまたは全てに、超伝導状態から常伝導状態に遷移するクエンチが発生したことを検出するものであり、このクエンチ検出信号が前記制御回路18へ送信される。この制御回路18は、クエンチ検出信号を実施したときに前記遮断器14を開動作させる。この遮断器14は、超伝導マグネット装置10の通常運転時には閉操作されて、励磁電源13から超伝導コイル11a〜11eへの給電を許容するが、制御回路18により開動作されたときには、励磁電源13から超伝導コイル11a〜11eへの給電を遮断する。
前記ヒータコイル15a〜15eは、複数が直列に接続されると共に、ダイオード16に直列に接続される。更にこれらのヒータコイル15a〜15e及びダイオード16は、超伝導コイル11a〜11eに並列に接続されると共に、クライオスタット12内に配置される。このうち、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれは、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれに後述の如く近接配置されて、各超伝導コイル11a〜11eを加熱可能とする。
また、ダイオード16は、超伝導マグネット装置10の通常運転時には、励磁電源13からヒータコイル15a〜15eへの給電を阻止するよう機能するが、超伝導コイル11a〜11eのいずれかまたは全てにクエンチが発生したときには、クエンチ発生時に超伝導コイル11a〜11eに生ずる電圧によって、超伝導コイル11a〜11eに流れる電流をヒータコイル15a〜15eへ転流させる機能を果たす。
この超伝導コイル11a〜11eに流れる電流をヒータコイル15a〜15eへ転流させる機能は、超伝導コイル11a〜11eのいずれかまたは全てにクエンチが発生したと同時、即ち遮断器14により励磁電源13から超伝導コイル11a〜11eへの給電が遮断されたと同時になされる。尚、ダイオード16は、1個または直列接続された複数個が存在し、このダイオード16の数は励磁電源13の出力電圧によって決定される。
各ヒータコイル15a〜15eは、図3及び図4に示すように、ヒータ線23が例えば超伝導コイル11a〜11eの場合と同一の巻き線機を用いて、超伝導コイル11a〜11eと同一の向きにコイル状に巻き回されて構成されたものである。更に、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれは、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの最内層と巻き枠21との間で、その最内層の内側における全周に亘って、その最内層に近接して配置される。
また、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれのヒータ線23は、その直径が超伝導コイル11a〜11eのそれぞれのコイル導体22の直径に対して半分〜2倍の範囲に設定される。例えば、コイル導体22の直径が1.0mmの場合には、ヒータ線23の直径は0.5〜2.0mmの範囲に設定される。その理由は、ヒータコイル15a〜15eを超伝導コイル11a〜11eと同一の巻き線機を用いて巻き付けることができる等の施行効率向上の観点に基づく。
更に、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれのヒータ線23は、図5に示すように、一側端24A、25Aが短絡された2本のエレメント24、25からなる。これらのエレメント24及び25が1本のヒータ線23としてコイル状に巻き回された無誘導巻きによって、ヒータコイル15a〜15eが形成される。この無誘導巻きでは、エレメント24と25に互いに逆方向の電流が流れることで、これらのエレメント24及び25からなる1本のヒータ線23の周辺に磁場が発生せず、この結果、各ヒータコイル15a〜15eに誘導電圧(自己誘導電圧)がほとんど発生しない状態となる。
また、図4に示すヒータコイル15a〜15eのそれぞれのヒータ線23(つまりエレメント24及び25)は、超伝導コイル11a〜11eのコイル導体22と略同等の熱収縮率(線膨張率)を有する金属で、且つ極低温(例えば4K程度)における抵抗値が超伝導コイル11a〜11eのコイル導体22と略同等になる金属にて構成される。具体的には、ヒータ線23は、銅やアルミニウムからなる線材を被覆ヒータ被覆線として構成される。特に、超伝導コイル11a〜11eのコイル導体22がニオブチタンから構成される場合には、ヒータ線23は、ニオブチタンと抵抗値の近い銅が用いられる。
次に、図1に示す超伝導マグネット装置10の作用を説明する。
超伝導マグネット装置10の通常運転時には遮断器14が閉動作され、励磁電源13から遮断器14を経て超伝導コイル11a〜11eへ直流電流が供給され、各超伝導コイル11a〜11eにて、図2の矢印Bに示す方向の磁場が発生する。
超伝導コイル11a〜11eのうち、例えば超伝導コイル11aにクエンチが発生した場合には、クエンチ検出器17が上記クエンチを検出し、クエンチ検出信号がクエンチ検出器17から制御回路18へ送信されると、この制御回路18は遮断器14を開動作させる。これにより、励磁電源13から遮断器14を経て超伝導コイル11a〜11eへ流れていた直流電流が遮断され、この遮断と同時にダイオード16の作用で、超伝導コイル11a〜11eを流れる直流電流がヒータコイル15a〜15eへ転流する。
この転流によって、超伝導マグネット装置10の通常運転時に超伝導コイル11a〜11eに蓄積されていた磁気エネルギの大部分がヒータコイル15a〜15eの抵抗により消費されてヒータコイル15a〜15eが発熱し、超伝導コイル11a〜11eを流れる電流が減衰する。そして、ヒータコイル15a〜15eの発熱により、クエンチしていない超伝導コイル11b〜11eが加熱されて強制的にクエンチされることになる。その結果、超伝導コイル11a〜11eのコイル内抵抗が増大して、これらの超伝導コイル11a〜11eの全体を流れる電流が更に減衰する。これにより、クエンチが発生した超伝導コイル11aの損傷(焼損)や劣化が回避される。
ここで、図6は、超伝導コイル11a〜11eのいずれかにクエンチが発生した場合に超伝導コイル11a〜11eの全体に流れる電流の時間変化を示すグラフである。実線βは、強制的クエンチを実施しない従来の超伝導マグネット装置(図8)の場合を示し、実線αは、超伝導コイル11a〜11eを流れる電流をヒータコイル15a〜15eへ転流させることで、超伝導コイル11a〜11eを強制的にクエンチさせる本実施の形態の場合を示す。本実施の形態では、超伝導コイル11a〜11eに流れる電流が、超伝導コイル11a〜11eのいずれかにクエンチが発生した時点tから急激に減衰していることがわかる。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)クエンチ検出器17により例えば超伝導コイル11aにクエンチが検出されて、遮断器14の開動作により超伝導コイル11a〜11eへの給電が遮断されたとき、この遮断と同時にダイオード16が、超伝導コイル11a〜11eを流れる電流をヒータコイル15a〜15eへ転流させ、このヒータコイル15a〜15eにより超伝導コイル11a〜11eを加熱するので、クエンチしていない超伝導コイル11b〜11eを速やかに強制的にクエンチさせることができ、超伝導コイル11a〜11eの全体を流れる電流を減衰させることができる。この結果、特に、クエンチの発生した超伝導コイル11aをクエンチによる損傷(焼損等)及び劣化から確実に保護できる。
(2)ヒータコイル15a〜15eのそれぞれが、超伝導コイル11a〜15eのそれぞれにおける最内層の内側において、その内周に沿って配置されたので、このヒータコイル15a〜15eのそれぞれによって超伝導コイル11a〜11eのそれぞれを均一に加熱することができる。このため、超伝導コイル11a〜11eの強制的クエンチを迅速に実施できる。
(3)ヒータコイル15a〜15eは、ヒータ線23(エレメント24及び25)が無誘導巻きによってコイル状に巻き回されて形成されたので、通電時に誘導電圧の発生を抑制できる。この結果、高電圧の発生によってヒータコイル15a〜15eへの通電を遮断してこのヒータコイル15a〜15eを保護する高電圧用の保護回路が不必要になる。この結果、超伝導コイル11a〜11eのクエンチ発生時には、ヒータコイル15a〜15eを速い応答速度で発熱させることができ、超伝導コイル11a〜11eの強制的クエンチを迅速に実施できる。
(4)ヒータコイル15a〜15eを構成するヒータ線23が、超伝導コイル11a〜11eを構成するコイル導体22と略同等の熱収縮率を有する金属で構成されたので、これらの超伝導コイル11a〜11e及びヒータコイル15a〜15eがクライオスタット12により極低温に冷却された場合に、熱収縮率の相違によって両者(超伝導コイル11a〜11eとヒータコイル15a〜15e)が離反してしまうことを防止できる。このため、超伝導コイル11a〜11eのクエンチ発生時に、ヒータコイル15a〜15eにより超伝導コイル11a〜11を迅速に加熱して強制的クエンチを実施できる。また、ヒータ線23とコイル導体22とが略同等の熱収縮率の金属にて構成されたので、ヒータコイル15a〜15e及び超伝導コイル11a〜11eに熱歪みの発生を抑制できる。
(5)ヒータコイル15a〜15eを構成するヒータ線23の極低温における抵抗値が、超伝導コイル11a〜11eを構成するコイル導体22の極低温における抵抗値と略同程度に設けられたので、ヒータコイル15a〜15eへの初期電流通電時の電圧を抑制できる。このため、超伝導コイル11a〜11eのクエンチ発生時に、ヒータコイル15a〜15eを速い応答速度で発熱させることができ、超伝導コイル11a〜11eの強制的クエンチを迅速に実施できる。
[B]第2の実施の形態(図7)
図7は、本発明に係る超伝導マグネット装置における第2の実施の形態の超伝導コイルを、図3に対応する断面状態で示す半断面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の超伝導マグネット装置が前記実施の形態の超伝導マグネット装置10と異なる点は、超伝導コイル11a〜11eに対するヒータコイル15a〜15eの配置位置である。つまり、本実施の形態のヒータコイル15a〜15eのそれぞれは、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの最外層の外側における全周に亘って、その最外層に近接して配置される。
一般に、大型の超伝導コイル11a〜11eでは、半径の大きな超伝導コイル11a〜11eに、自己が発生する一様な磁場中で電流を流すと、比較的大きな電磁力が超伝導コイル11a〜11eの外向きに発生し、超伝導コイル11a〜11eが外側へ引っ張られる。このとき、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれが超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの最内層の内側に配置されていると、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれがヒータコイル15a〜15eのそれぞれから離反して、ヒータコイル15a〜15eによる超伝導コイル11a〜11eの加熱が不充分となってしまう。
これに対し、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれが超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの最外層の外側に配置されることで、上述のように大きな電磁力が作用する場合にも、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれと超伝導コイル11a〜11eのそれぞれとの離反が防止され、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれによって超伝導コイル11a〜11のそれぞれを均一かつ良好に加熱することが可能になる。
従って、本実施の形態においても、前記実施の形態の効果(1)及び(3)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)を奏する。
(6)ヒータコイル15a〜15eのそれぞれが超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの最外層の外側における外周に沿って、その最外層に近接して配置されたので、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれに発生する電磁力によっても、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれとヒータコイル15a〜15eのそれぞれとが離反することが防止される。このため、ヒータコイル15a〜15eのそれぞれによって超伝導コイル11a〜11eのそれぞれを均一かつ良好に加熱できるので、この加熱により、超伝導コイル11a〜11eのそれぞれの強制的クエンチを迅速に実施することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態では、超伝導コイル11a〜11eが複数存在する超伝導マグネット装置10について述べたが、超伝導コイルが単一の場合であっても本発明を適用することができる。この場合には、単一または複数のヒータコイルによって、単一の超伝導コイルのクエンチしていない部分を強制的にクエンチさせることができる。
10 超伝導マグネット装置
11a〜11e 超伝導コイル
12 クライオスタット
15 励磁電源
14 遮断器
15a〜15e ヒータコイル(ヒータ)
16 ダイオード(通電制御手段)
20 クエンチ保護装置
22 コイル導体
23 ヒータ線

Claims (7)

  1. 磁場を発生させる超伝導コイルと、この超伝導コイルを収容して超伝導状態に保つクライオスタットと、前記超伝導コイルへ遮断機を介して給電してこの超伝導コイルを励磁する励磁電源と、を有して構成された超伝導マグネット装置において、
    互いに直列に接続されたヒータ及び通電制御手段が前記超伝導コイルに並列に接続されると共に、前記ヒータが、前記クライオスタット内で前記超伝導コイルを加熱可能に配置され、
    前記超伝導コイルにクエンチが検出されて前記遮断器が開動作され、前記励磁電源から前記超伝導コイルへの給電が遮断されたときに、この遮断と同時に、前記超伝導コイルを流れる電流が前記通電制御手段により前記ヒータへ転流可能に構成されたことを特徴とする超伝導マグネット装置。
  2. 前記超伝導コイルは、複数が直列に接続されて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の超伝導マグネット装置。
  3. 前記ヒータはコイル状に形成され、超伝導コイルの内側全周または外側全周に亘って配置されたことを特徴とする請求項1に記載の超伝導マグネット装置。
  4. 前記ヒータは、無誘導巻きによりコイル状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の超伝導マグネット装置。
  5. 前記ヒータを構成するヒータ線は、超伝導コイルを構成するコイル導体と略同等の熱収縮率を有して構成されたことを特徴とする請求項1に記載の超伝導マグネット装置。
  6. 前記ヒータを構成するヒータ線は、極低温における抵抗値が、超伝導コイルを構成するコイル導体と略同程度になる金属にて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の超伝導マグネット装置。
  7. 磁場を発生させる超伝導コイルと、この超伝導コイルを収容して超伝導状態に保つクライオスタットと、前記超伝導コイルへ遮断機を介して給電してこの超伝導コイルを励磁する励磁電源と、を有して構成された超伝導マグネット装置のクエンチ保護方法において、
    前記超伝導コイルにクエンチが検出されて前記遮断器が開動作され、前記励磁電源から前記超伝導コイルへの給電が遮断されたときに、この遮断と同時に、前記超伝導コイルに流れる電流をヒータへ転流し、このヒータにより前記超伝導コイルを加熱することを特徴とする超伝導マグネット装置のクエンチ保護方法。
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