JP2011136507A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の記録ヘッドを保持した複数のヘッドホルダの位置関係を、該ヘッドホルダを搭載したキャリッジに対して調整可能なヘッド位置調整手段であって、ヘッドホルダがキャリッジに対して昇降しても水平方向の位置が保持され、ヘッド位置調整手段を常に付勢することによりヘッド位置調整手段のガタつきによる記録ヘッド位置ずれを防止し、また、記録ヘッドの繰り返し昇降によるヘッド位置調整手段の磨耗を防止できるようにすること。
【解決手段】ヘッドホルダ27の突き当て部84cとヘッド位置調整手段90Aとの間には中間部材91が設けられ、該中間部材91は常にヘッド位置調整手段90Aを付勢している板ばねとした。
【選択図】図13
【解決手段】ヘッドホルダ27の突き当て部84cとヘッド位置調整手段90Aとの間には中間部材91が設けられ、該中間部材91は常にヘッド位置調整手段90Aを付勢している板ばねとした。
【選択図】図13
Description
本発明は、プリンター、複写機、ファクシミリ等のインクジェット方式を用いた画像形成装置に関する。
従来のインクジェット方式を用いた画像形成装置では、印字媒体を副走査方向に間欠搬送し、印字媒体が停留している間に、インクを印字媒体に吐出して画像を形成する記録ヘッドを複数保持したキャリッジを副走査方向と直交する主走査方向に往復移動させると共に、記録ヘッドより印字媒体に向けてインクを吐出し、印字媒体に画像を形成させている。
記録ヘッドはインクを吐出する複数のノズルを一直線上に配置したノズル列を複数有し、良好な画像を得るためにはキャリッジ内の各記録ヘッドのノズル列が設計上決められた位置関係にあることが重要である。
しかし、設計上求められる各記録ヘッドのノズル列の位置関係は、マイクロメートル単位の値であり、キャリッジ内の部品の機械的な公差の積上げを考えると、精度よく複数の記録ヘッドを配置することは困難である。
また、機械の寿命に対して記録ヘッドの耐久寿命が短い場合等、機械使用期間中に記録ヘッドの交換が必要なことがある。出荷時に記録ヘッドの位置関係を理想的な位置関係に設置できたとしても、記録ヘッドを交換することでその位置関係が変化してしまうおそれがある。
そこで、従来よりキャリッジ内に記録ヘッドの水平方向位置を調整する機構を設け、必要に応じて記録ヘッド間の位置調整を行っている。
(A)位置調整対象物(記録ヘッドを搭載する部材や、記録ヘッド)をばねで押圧し、この押圧力を偏心軸を中心に回転調節できる偏心カムで直接受ける方法を採用したものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
(B)ヘッドホルダに載置される記録ヘッドの側端部と、ヘッドホルダに支持され、傾斜角度をなす傾斜面が形成された傾斜ブロックとの間に、ねじ軸部によって昇降するXコマを配置している。Xコマは昇降することにより、記録ヘッドの側端部を傾斜ブロックに対して接近/離間する方向に変位させ、位置調整を行う。Xコマは記録ヘッドの上記側端部と上記傾斜ブロックとの間にテーパ面がくさび状に介在し、食い込み方向にばねで付勢されている(例えば、特許文献3参照)。
(A)位置調整対象物(記録ヘッドを搭載する部材や、記録ヘッド)をばねで押圧し、この押圧力を偏心軸を中心に回転調節できる偏心カムで直接受ける方法を採用したものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
(B)ヘッドホルダに載置される記録ヘッドの側端部と、ヘッドホルダに支持され、傾斜角度をなす傾斜面が形成された傾斜ブロックとの間に、ねじ軸部によって昇降するXコマを配置している。Xコマは昇降することにより、記録ヘッドの側端部を傾斜ブロックに対して接近/離間する方向に変位させ、位置調整を行う。Xコマは記録ヘッドの上記側端部と上記傾斜ブロックとの間にテーパ面がくさび状に介在し、食い込み方向にばねで付勢されている(例えば、特許文献3参照)。
(1)しかし、キャリッジは印字に際して激しく振動する特性を備えている。一方、上記(A)の技術では、偏心カムを回転調節するためにカム軸は、その嵌合部分において回転に必要な隙間が存在するため、この隙間分のガタが記録ヘッドの位置ずれとなり、画質に影響を及ぼすことが懸念される。
(2)上記(B)の技術では、ばねで押されているものの、記録ヘッドの上記側端部と上記傾斜ブロックとの間に介在するXコマのテーパ面の摩擦により、Xコマの昇降移動が不安定になるおそれがあり、記録に伴う振動により記録ヘッドの位置がぶれて、画質に影響を及ぼすことが懸念される。
(3)一方、良好な画像を得るために重要な要素として、記録ヘッドのノズル面と印字媒体とのギャップがある。この印字ギャップが所定の値で無いとノズルから吐出したインクが印字媒体上の目標位置に着弾できず、良好な画像を得ることができない。よって、記録ヘッドのノズル面と記録媒体の記録面との距離を一定に保つ必要がある。使用される記録媒体の厚さは様々あるが、厚さが変わっても、記録ヘッドのノズル面と記録媒体の記録面との距離が一定でないと往復の印字で狙った位置にインクを印字できない。そこで、印字媒体の厚みに応じて「記録ヘッドの高さ方向位置を調整する機構」が求められる。しかし、上記(A)、(B)何れも、印字媒体の厚みに応じて記録ヘッドの高さ方向位置を調整する場合にも適用できるように考慮した技術とはなっていない。
(4)仮に上記(A)、(B)の技術を「記録ヘッドの高さ方向位置を調整する機構」にそのまま適用したとしても、記録ヘッドの昇降により、偏心カムのカム軸が軸嵌合部の隙間の分だけ傾き、位置ずれを生ずる。また、記録ヘッドの繰り返し昇降動作により、偏心カムとその接触対象物との間で摩擦が生じ経時的に磨耗による損傷の問題も考えられる。
本発明は上述の事情の下になされたもので、複数の記録ヘッドを保持した複数のヘッドホルダの位置関係を、該ヘッドホルダを搭載したキャリッジに対して調整可能なヘッド位置調整手段であって、ヘッドホルダがキャリッジに対して昇降しても水平方向の位置が保持され、ヘッド位置調整手段を常に付勢することによりヘッド位置調整手段のガタつきによる記録ヘッド位置ずれを防止し、また、記録ヘッドの繰り返し昇降によるヘッド位置調整手段の磨耗を防止できるようにすることを課題とする。
前記課題を達成するため本発明の第1の手段は、
複数の記録ヘッドと、前記複数の記録ヘッドを保持するヘッドホルダと、前記複数のヘッドホルダを保持したキャリッジと、前記キャリッジに対して前記ヘッドホルダの位置を調整するヘッド位置調整手段と、前記ヘッドホルダを前記キャリッジに対して昇降させるヘッド昇降装置を具備する画像形成装置において、
ヘッド位置調整手段は、付勢部材により押圧された前記ヘッドホルダに設けた突き当て部に当接されて、前記ヘッドホルダの昇降状態に関わらず前記キャリッジに対する前記ヘッドホルダの位置調整が可能であり、前記ヘッドホルダの突き当て部と前記ヘッド位置調整手段との間には中間部材が設けられ、該中間部材は常に前記ヘッド位置調整手段を付勢していることとし、ヘッド位置調整手段を常に付勢する部材と、ヘッド位置調整手段とヘッドホルダ部材との接触部での摩耗を低減する中間部材とを1つの部品に集約した記録ヘッド位置調整機構を構築している。
本発明の第2の手段は、
第1の手段に記載の画像形成装置において、
前記中間部材は、前記突き当て部に当接する当接部が、前記ヘッドホルダの昇降方向に対して常に平行となるように配置されていることとした。
本発明の第3の手段は、
第2の手段に記載の画像形成装置において、
前記中間部材は、板ばねからなり、該板ばねの細長い板状部の幅方向を前記昇降方向に合わせて該板ばねの一端部が前記キャリッジに固定されていることとした。
本発明の第4の手段は、
第1乃至第3の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッド位置調整手段として偏心カムを用いた。
本発明の第5の手段は、
請求項4記載の画像形成装置において、
前記偏心カムは形状が多角形形状をしていることとした。
本発明の第6の手段は、
第1乃至第3の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッド位置調整手段としてねじを用いたことを特徴とする記録ヘッド位置調整機構。
本発明の第7の手段は、
第1乃至第6の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッドホルダの突き当て部が前記中間部材の平坦面に点状に接触する曲面をなしていることとした。
複数の記録ヘッドと、前記複数の記録ヘッドを保持するヘッドホルダと、前記複数のヘッドホルダを保持したキャリッジと、前記キャリッジに対して前記ヘッドホルダの位置を調整するヘッド位置調整手段と、前記ヘッドホルダを前記キャリッジに対して昇降させるヘッド昇降装置を具備する画像形成装置において、
ヘッド位置調整手段は、付勢部材により押圧された前記ヘッドホルダに設けた突き当て部に当接されて、前記ヘッドホルダの昇降状態に関わらず前記キャリッジに対する前記ヘッドホルダの位置調整が可能であり、前記ヘッドホルダの突き当て部と前記ヘッド位置調整手段との間には中間部材が設けられ、該中間部材は常に前記ヘッド位置調整手段を付勢していることとし、ヘッド位置調整手段を常に付勢する部材と、ヘッド位置調整手段とヘッドホルダ部材との接触部での摩耗を低減する中間部材とを1つの部品に集約した記録ヘッド位置調整機構を構築している。
本発明の第2の手段は、
第1の手段に記載の画像形成装置において、
前記中間部材は、前記突き当て部に当接する当接部が、前記ヘッドホルダの昇降方向に対して常に平行となるように配置されていることとした。
本発明の第3の手段は、
第2の手段に記載の画像形成装置において、
前記中間部材は、板ばねからなり、該板ばねの細長い板状部の幅方向を前記昇降方向に合わせて該板ばねの一端部が前記キャリッジに固定されていることとした。
本発明の第4の手段は、
第1乃至第3の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッド位置調整手段として偏心カムを用いた。
本発明の第5の手段は、
請求項4記載の画像形成装置において、
前記偏心カムは形状が多角形形状をしていることとした。
本発明の第6の手段は、
第1乃至第3の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッド位置調整手段としてねじを用いたことを特徴とする記録ヘッド位置調整機構。
本発明の第7の手段は、
第1乃至第6の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッドホルダの突き当て部が前記中間部材の平坦面に点状に接触する曲面をなしていることとした。
請求項1記載の発明では、中間部材が常にヘッド位置調整手段を付勢していることにより、キャリッジの振動に伴うヘッド位置調整手段のガタ付きを抑制することができる。ヘッド位置調整手段の支持部に対する嵌合部の隙間が埋まるように一方向に付勢することで該ヘッド位置調整手段の不安定な傾きを規制することができる。また、ヘッドホルダの突き当て部とヘッド位置調整手段との間に中間部材を介在させることで、ヘッドホルダの昇降による位置調整手段の摩耗を抑制できる。
請求項2、3、7記載の発明では、ヘッドホルダの位置調整を行うことにより中間部材が変形した状態でヘッドホルダの昇降動作を行っても、ヘッドホルダの上昇状態、下降状態の何れにおいても水平方向位置に位置ずれを生じない。
請求項4記載の発明では、偏心カムの回転により連続的にヘッドホルダの位置を調整可能であり、また構成が簡単であることから製造・組立が容易である。
請求項5記載の発明では、中間部材と偏心カムが面接触となり偏心カムにより規制される中間部材の位置が安定する。また多角形の一つの面による面接触状態からさらに隣接する他の一つの面に偏心カムを回転させるためには、隣接する面間の山形の張り出し部を越えなければならず、中間部材による付勢力による回転負荷が一旦大きくなるため、偏心カムが容易に回転できず、機械の揺れ等で位置調整手段が動いてしまい、ヘッドホルダ部材の位置がずれてしまうことがない。
請求項6記載の発明では、連続的にヘッドホルダ部材を調整可能であり、また構成が簡単であり低コストで製造可能である。
請求項2、3、7記載の発明では、ヘッドホルダの位置調整を行うことにより中間部材が変形した状態でヘッドホルダの昇降動作を行っても、ヘッドホルダの上昇状態、下降状態の何れにおいても水平方向位置に位置ずれを生じない。
請求項4記載の発明では、偏心カムの回転により連続的にヘッドホルダの位置を調整可能であり、また構成が簡単であることから製造・組立が容易である。
請求項5記載の発明では、中間部材と偏心カムが面接触となり偏心カムにより規制される中間部材の位置が安定する。また多角形の一つの面による面接触状態からさらに隣接する他の一つの面に偏心カムを回転させるためには、隣接する面間の山形の張り出し部を越えなければならず、中間部材による付勢力による回転負荷が一旦大きくなるため、偏心カムが容易に回転できず、機械の揺れ等で位置調整手段が動いてしまい、ヘッドホルダ部材の位置がずれてしまうことがない。
請求項6記載の発明では、連続的にヘッドホルダ部材を調整可能であり、また構成が簡単であり低コストで製造可能である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
本実施例の画像形成装置1000は、記録装置100と給紙部とに大別できる。記録装置100はインクジェット方式による記録ヘッドにより記録媒体(例えば、用紙)にインクを射出して画像形成する機構を主体とし、給紙部は記録装置に記録媒体を搬送する機構を主体とする。
本実施例の画像形成装置1000は、記録装置100と給紙部とに大別できる。記録装置100はインクジェット方式による記録ヘッドにより記録媒体(例えば、用紙)にインクを射出して画像形成する機構を主体とし、給紙部は記録装置に記録媒体を搬送する機構を主体とする。
[記録装置の全体構成の概要]
画像形成装置1000及び記録装置100の斜視図を図1に示し、該記録装置100を上から見た概略図を図2に示す。給紙部については図示を省略しているが、記録装置100の本体部に組み込まれている。或いは別体の装置として記録装置100と接続する形態とすることもできる。本例では、記録媒体として厚さの異なる2種の用紙を用い、これら2種の用紙が選択的に切り換えられて記録装置100に搬送されて画像形成される。
画像形成装置1000及び記録装置100の斜視図を図1に示し、該記録装置100を上から見た概略図を図2に示す。給紙部については図示を省略しているが、記録装置100の本体部に組み込まれている。或いは別体の装置として記録装置100と接続する形態とすることもできる。本例では、記録媒体として厚さの異なる2種の用紙を用い、これら2種の用紙が選択的に切り換えられて記録装置100に搬送されて画像形成される。
以下の説明では、記録ヘッドのノズル面と記録媒体の記録面との距離をギャップLといい、記録ヘッドが移動する方向であるガイドロッド1の軸長手方向を主走査方向X1―X1といい、主走査方向X1―X1が示される任意の仮想平面上において該主走査方向X1−X1と直交する方向を副走査方向Y1―Y1といい、主走査方向X1−X1及び副走査方向Y1―Y1が示される任意の仮想平面に垂直な方向を上下方向Z1―Z1という。記録装置100において副走査方向Y1―Y1は記録媒体の送り方向であり、上下方向Z1―Z1は記録ヘッドの昇降方向であり、ギャップLは上下方向Z1―Z1での距離である。
このインクジェット記録装置100は、シリアル型インクジェット記録装置であり、記録装置と当該記録装置を支持する支持台160とを備えている。記録装置100の内部で、左側板3および右側板4にガイドロッド1及び副ガイド2が掛け渡して固定されている。キャリッジ5は走査のため円柱状をしたガイドロッド1と摺動する軸受け部14を主走査方向X1−X1での両端部に有する。
右側板3と左側板4との間には、長尺な板状をした副ガイド2が固定されており、第1キャリッジ5の副走査方向Y1−Y1上での端部には、該副ガイド2の平板面を両側から挟むようにして2つのコロからなる案内部16が配置されている。これらの軸受け部14、案内部16により、キャリッジ5は主走査方向(X1―X1方向)に摺動可能に保持されている。
図2は、キャリッジ5はガイドロッド1上、主走査方向X1−X1での半ばまで移動された状態を示している。このようにキャリッジ5の主走査方向の移動と、記録媒体150に対する副走査方向Y1−Y1の送りとが行われる間に、キャリッジ5に搭載された記録ヘッドの下面に副走査方向Y1−Y1沿って多数配列されたノズル孔からインクを吐出し、記録媒体150に着弾させて画像形成がなされる。
キャリッジ5は主走査方向X1−X1での右端、右側板4に接する程度まで接近した位置まで移動することができ、かかる位置がキャリッジ5のホームポジションである。キャリッジ5には、記録ヘッドを搭載した筐体状をした2つのヘッドホルダが隣接して配置されている。1つのヘッドホルダは右側板4から遠い側に配置された第1ヘッドホルダ27であり、図3、図5にも示すように第1ヘッドホルダ27には、ブラック(K)のインク滴を吐出する2つの第1記録ヘッド71、72が装着されている。もう1つのヘッドホルダは、図4、図5にも示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する第2記録ヘッド73、74、75を搭載した第2ヘッドホルダ28である。
2つの第1記録ヘッド71、72は、第1ヘッドホルダ27内に、それぞれ主走査方向及び副走査方向に位置をずらして配置されている。3つの第2記録ヘッド73、74、75は、第2ヘッドホルダ28内に副走査方向に並べて配置されている。各記録ヘッド71、72、73、74、75には図示しないが各記録ヘッド7にインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。主走査方向X1−X1のキャリッジ移動領域外又はキャリッジ移動領域の他方の端部側の下方には記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したカートリッジ70が記録装置100に対して着脱自在に装着されている。
図1乃至図5を参照するに、キャリッジを移動走査する主走査機構は、記録装置100における主走査方向X1−X1の一方側(左端部)に配置される主走査モータ9と、主走査モータ9の回転軸に固定された駆動プーリ121と、主走査方向他方側(右端部)に配置された従動プーリ122と、これらプーリ間に掛け回されたタイミングベルト10とを備えている。なお、従動プーリ122はばねによるテンショナー13によって外方(右側板4側)に付勢されてタイミングベルト10にテンションがかけられている。
タイミングベルト10は、キャリッジ5の背面側に設けたベルト保持部15に一部分が固定保持されており、これにより第1キャリッジ5は主走査モータ9からの主走査駆動力によって、タイミングベルト10とともに主走査方向X1―X1に往復移動をすることができる。また、ガイドロッド1や副ガイド2により主走査方向X1―X1に規制されて可動である。
キャリッジ5の背面側には、キャリッジ5の主走査方向X1−X1での位置(各記録ヘッドの位置)を検知するためのエンコーダシート11が、主走査方向X1−X1沿って配置されている。第1キャリッジ5の背面側に設けたエンコーダセンサ17が、エンコーダシート11を読み取ることでキャリッジ5の主走査位置を検知できる。
[記録ヘッド昇降手段への動力伝達系]
本例の記録装置100では、使用する記録媒体の厚さに応じて記録ヘッドと記録媒体の表面との距離が一定になるように記録ヘッドが昇降される。図2に示した平面図の例では、記録ヘッド昇降手段の駆動源であるヘッド昇降駆動源(モータ)20は右側板4の外壁上に配置され、当該ヘッド昇降駆動源20に近いほうから第2ヘッドホルダ28、第1ヘッドホルダ27順で配置されている。
本例の記録装置100では、使用する記録媒体の厚さに応じて記録ヘッドと記録媒体の表面との距離が一定になるように記録ヘッドが昇降される。図2に示した平面図の例では、記録ヘッド昇降手段の駆動源であるヘッド昇降駆動源(モータ)20は右側板4の外壁上に配置され、当該ヘッド昇降駆動源20に近いほうから第2ヘッドホルダ28、第1ヘッドホルダ27順で配置されている。
ヘッド昇降駆動源20の回転軸には駆動源側駆動接続手段としての駆動源ジョイント19が設けられている。キャリッジ5の主走査方向X1−X1方向での右端部には駆動源ジョイント19と接続可能な従動ジョイント18Rが設けられ、従動ジョイント18Rには、主走査方向X1−X1に延びる軸18が一体化されている。
キャリッジ5がホームポジションに位置するときに、従動ジョイント18Rは駆動源ジョイント19と接続され、該従動ジョイント18Rと同軸の駆動伝達軸26に設けたピニオン28P・R、28P・L、27・PL、27P・Rが記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lのラック24RCに噛み合うことで記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lへ駆動力を伝達する。
駆動力を伝達された記録ヘッド昇降手段280R、280Lは、第2記録ヘッド73、74、75を保持したヘッドホルダ28をキャリッジ5上で上下動させる。同時に、駆動力を伝達された記録ヘッド昇降手段270R、270Lは、第1記録ヘッド73、74、75を保持したヘッドホルダ27をキャリッジ5上で上下動させる。
これら左右2つの記録ヘッド昇降手段280R、280Lにより第2記録ヘッド73、74、75はヘッドホルダ28とともに記録媒体の厚さに応じた適正な高さ位置に保持されて画像形成が行われる。同様に、左右2つの記録ヘッド昇降手段270R、270Lにより第1記録ヘッド71、72はヘッドホルダ27とともに記録媒体の厚さに応じた適正な高さ位置に保持されて画像形成が行われる。なお、画像形成に際して、モノクロモードが選択された場合には第1記録ヘッド71、72が機能し、カラーモードが選択された場合には、第2記録ヘッド73、74、75が機能するように制御される。
駆動源ジョイント19と従動ジョイント18Rとが接続されるのは、キャリッジ5がそのホームポジションにある図1に示した場合だけであり、かかるホームポジションにおいて、第1記録ヘッド71、72及び第2記録ヘッド73、74、75の高さが調節される。
[ホームポジションにおける記録ヘッドの維持機構]
図1において、キャリッジ5の主走査方向での移動が可能な主走査領域のうち、画像形成が可能な領域である記録領域では、記録媒体150が図示しない紙送り機構によって副走査方向Y1―Y1に間欠的に搬送される。また、主走査領域のうち一方の端部側、本例では右端部の領域は両キャリッジのホームポジションであり、記録ヘッド71乃至75の維持回復を行う維持機構8が配置されている。維持機構8は記録ヘッド71〜75のインクカートリッジのキャップを開閉する手段であり、キャップを閉じることにより各記録ヘッドは記録装置100の本体と一体化されて、該本体と一体的に位置決め固定される。
図1において、キャリッジ5の主走査方向での移動が可能な主走査領域のうち、画像形成が可能な領域である記録領域では、記録媒体150が図示しない紙送り機構によって副走査方向Y1―Y1に間欠的に搬送される。また、主走査領域のうち一方の端部側、本例では右端部の領域は両キャリッジのホームポジションであり、記録ヘッド71乃至75の維持回復を行う維持機構8が配置されている。維持機構8は記録ヘッド71〜75のインクカートリッジのキャップを開閉する手段であり、キャップを閉じることにより各記録ヘッドは記録装置100の本体と一体化されて、該本体と一体的に位置決め固定される。
図1に示したように、キャリッジ5を主走査方向X1−X1に駆動させる際は、記録ヘッド71乃至75のキャップは開いている。ホームポジションではキャリッジ5では搭載された記録ヘッド71乃至75は維持機構8にてキャップを閉じ状態にされて位置保持される。
[ヘッドホルダやキャリッジの組み立て構造及び昇降手段]
キャリッジ5における第1記録ヘッド71、72の組み立て構造を説明する。なお、第2キャリッジ6における第2記録ヘッド73乃至75及び該第2記録ヘッド73乃至75の組み立て構造は第2キャリッジ6との関係と同様なので図示および説明は省略する。
既に概要を述べたが、図3に第1記録ヘッド71、72及びヘッドホルダ27の斜視図、図3に第2記録ヘッド73、74、74及びヘッドホルダ28の斜視図を示し、図5に各ヘッドホルダ27、28がキャリッジ5に収容される構成を斜視図で示している。
キャリッジ5における第1記録ヘッド71、72の組み立て構造を説明する。なお、第2キャリッジ6における第2記録ヘッド73乃至75及び該第2記録ヘッド73乃至75の組み立て構造は第2キャリッジ6との関係と同様なので図示および説明は省略する。
既に概要を述べたが、図3に第1記録ヘッド71、72及びヘッドホルダ27の斜視図、図3に第2記録ヘッド73、74、74及びヘッドホルダ28の斜視図を示し、図5に各ヘッドホルダ27、28がキャリッジ5に収容される構成を斜視図で示している。
図3に示すように、第1記録ヘッド71、72のそれぞれは、底部がその上部の直方体状をしたヘッド本体部よりもひとまわり小さい矩形凸部71A、72Aをなし、その底面を第1ノズル面71a、72aと称する。また、ヘッドホルダ27は略直方体形状で上方が開口された箱状をなし、この箱状をした凹部が第1記録ヘッド71、72を収容する収容部27aとなっている。
ヘッドホルダ27は、その長手方向(副走査方向Y1−Y1)の両脇の2つの側壁27cの後方(操作者からみて奥側の副ガイド2寄り側)が切りかかれた形状である。また、ヘッドホルダ27の底部には、矩形をした2つのヘッドホルダ孔27bが形成されている。
矩形凸部71A、72Aが各ホルダ孔27bに嵌合されることによりヘッドホルダ収容部27aに2つの第1記録ヘッド71、72が収容されると、2つのヘッドホルダ孔27bからそれぞれの第1ノズル面71a、72aが露出される(図6乃至図9参照)。モノクロ用のヘッドホルダ27では、2つのヘッドホルダ孔27bは副走査方向Y1−Y1にずれて形成されているので、記録ヘッドの副走査方向での実質的な長さが大きくなりモノクロ画像の走査域が広がる。
ヘッドホルダ27における2つの側壁27cには、長手方向(副走査方向Y1−Y1)に沿って主走査方向X1−X1に突出したヘッドホルダ凸部27dが形成されている。ヘッドホルダ凸部27dの下面は上下方向Z1―Z1方向に凹凸するヘッドホルダカム面27e(凹凸面)を有する。このヘッドホルダカム面27eの役割については後述する。
図4に示すように、第2記録ヘッド73、74、45のそれぞれは、底部がその上部の直方体状をしたヘッド本体部よりもひとまわり小さい矩形凸部73A、74A、75Aをなし、その底面を第2ノズル面73a、74a、75aと称する。ヘッドホルダ28は略直方体形状で上方が開口された箱状をなし、この箱状をした凹部が第2記録ヘッド73乃至1、72を収容する収容部28aとなっている。
ヘッドホルダ28は、その長手方向(副走査方向Y1−Y1)の両脇の2つの側壁28cの後方(操作者からみて奥側の副ガイド2寄り側)が切りかかれた形状である。また、ヘッドホルダ28の底部には、矩形をした3つのヘッドホルダ孔28bが形成されている。
矩形凸部73A、74A、75Aが各ホルダ孔28bに嵌合されることによりヘッドホルダ収容部28aに3つの第2記録ヘッド72、73、74が収容されると、3つのヘッドホルダ孔28bからそれぞれの第1ノズル面73a、74a、75aが露出される(図6乃至図9参照)。カラー用のヘッドホルダ28では、3つのヘッドホルダ孔28bは主走査方向X1−X1に沿って揃えて形成されていて第2記録ヘッド72、73、74によるカラー合成を可能にしている。
ヘッドホルダ28における2つの側壁28cには、長手方向(副走査方向Y1−Y1)に沿ってヘッドホルダ凸部28dが形成されている。ヘッドホルダ凸部28dの下面は上下方向Z1―Z1方向に凹凸するヘッドホルダカム面28e(凹凸面)を有する。このヘッドホルダカム面28eの役割については後述する。
図2、図5に示すように底部領域5b上であって、キャリッジ孔5c1の左方には記録ヘッド昇降手段270Lのスライドカム24、キャリッジ孔5c1の右方には記録ヘッド昇降手段270Rのスライドカム24が、また、キャリッジ孔5c2の左方であって記録ヘッド昇降手段270Rの右方には記録ヘッド昇降手段280Lのスライドカム24、キャリッジ孔5c2の右方には記録ヘッド昇降手段280Lのスライドカム24が、それぞれのラック24RCを段部5a近い側に配置させた状態で図示しないレールに沿って副走査方向Y1−Y1にスライド可能に配置されている。
また、記録ヘッド昇降手段270Lのラック24RCにはピニヨン27・PL、記録ヘッド昇降手段270Rのラック24RCにはピニヨン27P・R、記録ヘッド昇降手段280Rのラック24RCにはピニヨン28P・R、記録ヘッド昇降手段280Rのラック24RCにはピニヨン28P・Rがそれぞれ噛み合うようになっている。この状態で、キャリッジ5の右側板5rに形成した開口5hからは従動ジョイント18Rが右方に出ている。
図5を参照しながら、キャリッジ5について説明する。キャリッジ5は上方が開放され、副走査方向Y1−Y1に長い箱状をしている。該箱状をした底部には段部5aを有し、この段部5aの手前側の底部にヘッドホルダ27、28や、記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lなどを収容する底部領域5bがある。
底部領域5bの中央部には、四方に底部を残してキャリッジ孔5c1、5c2が形成されている。キャリッジ孔5c1は第1ヘッドホルダ27の底部が収まるほどの大きさであり、該キャリッジ孔5c1に合わせて第1ヘッドホルダ27が対峙し、また、第1ヘッドホルダ27に付帯する周辺部材が組み立てられる。この組み立て状態において、第1ヘッドホルダ27上の2つの第1記録ヘッド71、72の第1ノズル面71a、72aは、キャリッジ孔5c1から露出した状態となる。第1キャリッジ5には、当該キャリッジや記録ヘッドの位置を検知するための第1エンコーダセンサ17が設けられている。
同様に、キャリッジ孔5c2は第2ヘッドホルダ28の底部が収まるほどの大きさであり、該キャリッジ孔5c2に合わせて第2ヘッドホルダ28が対峙し、また、第2ヘッドホルダ28に付帯する周辺部材が組み立てられる。この組み立て状態において、第2ヘッドホルダ28上の3つの第2記録ヘッド73、74、75の第2ノズル面73a、74a、75aは、キャリッジ孔5c2から露出した状態となる。
上記組み立て状態において、第1記録ヘッド71、72を収容したヘッドホルダ27は各ヘッドホルダカム面27eが記録ヘッド昇降手段270R、270Lと係合し、X1―X1とY1―Y1が直交する平面内での移動が後述する本発明のヘッド位置調整手段により所定の調整範囲内で調整可能に規制されていることで、これら記録ヘッド昇降手段270R、270Lにより昇降される。同様に、第2記録ヘッド72、73、74を収容したヘッドホルダ28についても昇降方向以外の移動が所定の調整範囲で規制され、各ヘッドホルダカム面28eが記録ヘッド昇降手段270R、270Lと係合することで、これら記録ヘッド昇降手段280R、280Lにより昇降される。
これら第1記録ヘッド71、72、第2記録ヘッド73乃至75の昇降移動により、第1記録ヘッド71、72の第1ノズル面71a、72a及び第2記録ヘッド73乃至75の第2ノズル面73a、74a、75aと記録媒体の印字表面とのギャップLを紙種の違いなどによる記録媒体の厚さの違いに拘らず一定の距離に調整することができる。
調整すべきギャップLは、ユーザが記録媒体の厚さを目視して、その記録媒体の厚さに応じたギャップLの値を図示しない入力部からユーザが入力することにより記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lを駆動して調整することができる。或いは、PC(personal computer)端末上の画像データなどを画像形成装置1000に送信して、印刷させる場合には、ユーザが当該PC端末に記録媒体の厚さを入力して、当該PC端末内でギャップLを計測し、当該計測されたギャップLを画像データとともに、画像形成装置1000に送信して同様にギャップLを調整してもよい。また、画像形成装置1000が記録媒体の厚さを自動測定する公知の技術を用いて、その厚さに応じたギャップLを演算して調整することもできる。この構成であると、ユーザは記録媒体の厚さを求める必要はない。
[記録ヘッド昇降手段]
次に、記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lについて説明する。なお、記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lは共通の構成であるため、最も右方に位置する第2ヘッドホルダ28及びその昇降手段である記録ヘッド昇降手段280Rについて説明する。本例において、記録ヘッド昇降手段280Rは、細長い直方体の板面に斜面を組み合わせた凹凸状のカム機構を用いるが他のカム機構や、その他第1ヘッドホルダ27を昇降させ得る機構であれば他の機構を用いてもよい。
次に、記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lについて説明する。なお、記録ヘッド昇降手段270R、270L、280R、280Lは共通の構成であるため、最も右方に位置する第2ヘッドホルダ28及びその昇降手段である記録ヘッド昇降手段280Rについて説明する。本例において、記録ヘッド昇降手段280Rは、細長い直方体の板面に斜面を組み合わせた凹凸状のカム機構を用いるが他のカム機構や、その他第1ヘッドホルダ27を昇降させ得る機構であれば他の機構を用いてもよい。
図6、図7にキャリッジ5を真横(主走査方向X1−X1)右側板4側から見た概略を示し、図8にキャリッジ5を正面(副走査方向Y1−Y1)から見た概略、図9(a)に第1ヘッドホルダ27のカムとスライドカムのカムとが非接触、(b)は第1ヘッドホルダ27のカムとスライドカムのカムとが接触の場合を示す。
図5乃至図11に示すように、キャリッジ5においてその長手方向(副走査方向Y1−Y1)に沿って主走査方向X1−X1方向の両側に対向して形成されている側壁部5dには、当該長手方向に沿ってバネ押さえ部50が形成されている。キャリッジ5の主走査方向X1−X1での中央部にもキャリッジ底面から立ち上げた部材にバネ押さえ部50’が設けられている。
また、ヘッドホルダ28の4つの側部には該ヘッドホルダ27が上下方向Z1−Z1方向に可動であるが主走査方向X1―X1と副走査方向Y1―Y1が直交する平面内での移動を所定の調整範囲内でのみ可能とするように移動を規制する案内部材(図示省略)が近接又は摺動可能に当接している。
ヘッドホルダ28の側部に設けられたヘッドホルダ凸部28dの下面にはヘッドホルダカム面28eが形成されている。ヘッドホルダカム面28eは下方に突出した複数の凸部28eMと、これら凸部28eMと凸部28eMに斜面SUを介して隣接して形成される凹部27eVとからなるカムを構成している。凸部27eMの頂部及び凹部27eVの底部は直交座標のX1−Y1平面と平行な平坦面を形成している。
2つのカム凸部28dの下方であってキャリッジ5の底部領域5bには、各カム凸部28dと対向するようにして2つのスライドカム24が平行に配置されている。スライドカム24は図示していないレールにガイドされ副走査方向Y1−Y1に方向を規制されてキャリッジ5の長手方向(副走査方向Y1−Y1)に移動往復動可能である。スライドカム24と駆動伝達軸26とは、各ラック24RCとピニオン27P・R、27P・Lやピニオン28P・R、28P・Lとが噛み合い、かつ直交するように、配置されている。
従動ジョイント18Rが駆動源ジョイント19と接続されてヘッド昇降駆動源20からの駆動力が伝達されることで、駆動伝達軸26を介して各ピニオン27P・R、27P・L、ピニオン28P・R、28P・Lは一体的に回動し、これらと噛み合うラック24RCがスライドカム24と共に副走査方向Y1−Y1に往復移動する。この点は後述する。
各スライドカム24の上面であってヘッドホルダカム面28eと対向する領域には上方に突出した複数の凸部24eMとこれら凸部24eMと凸部24eMに斜面SDを介して隣接して形成される凹部24eVとが形成されている。凸部24eMの頂部及び凹部24eVの底部は直交座標のX1−Y1平面と平行な平坦面を形成している。
スライドカム24の副走査方向Y1−Y1での手前側に対する奥側(副ガイド2寄りの側)の端部上面には歯すじの方向が主走査方向のラック24RCになっている。図2、図10に示すように、記録ヘッド昇降手段280Rのラック24RCには従動ジョイント18Rと一体的な同軸のピニオン28P・Rが噛み合い、同様に記録ヘッド昇降手段280L、270R、270Lの各ラック24RCにはピニオン28P・L、27P・R、27P・Lがそれぞれ噛み合っている。
駆動源ジョイント19と従動ジョイント18Rとが噛み合い、ヘッド昇降駆動源20が駆動されることにより、各ピニオン28P・R、28P・L、27P・R、27P・Lが回転してラック24RCとともにスライドカム24が副走査方向Y1−Y1に移動され、この移動に伴い、該スライドカム24のカム(凸部24eM、凹部24eV)がヘッドホルダ凸部28eのカム(凸部27eM、凹部27eV)に対して位置を変え、同様のことが他の昇降手段280L、270R、270Lでも起こり、第1ヘッドホルダ27、第2ヘッドホルダ28が昇降される。スライドカム24は第1ヘッドホルダ27、第2ヘッドホルダ28にそれぞれ対応して2本ずつ配置されており、全てを同時に移動させることで第1、第2ヘッドホルダ27、28を水平に同時に昇降させることができる。
第2ヘッドホルダ28の側部に設けられたカム凸部28dの上面とバネ押さえ部50との間には上下方向に第1ヘッドホルダ27を付勢する弾性手段としての伸張性のバネ31が装着されている。バネ31の弾性により第1ヘッドホルダ27は下向きに付勢されており、この付勢力による第1ヘッドホルダ27の下方への移動はスライドカム24の副走査方向Y1−Y1の移動により次の(1)、(2)の何れかの状態となることで阻止される。
(1):図6、図9(a)に示すように、カム凸部28dの下面に形成されたカムの凸部28eMとスライドカム24に形成されたカムの凹部24eVとが対向し、斜面SDと斜面SUとが対向する状態では、第2ヘッドホルダ28が最も低い位置に下降しており、第2ヘッドホルダ28の底部が、キャリッジ5の底部領域5bに配置された位置決め部材60に当接してバネ31の弾性力を受けた状態で上下方向に位置決めされている。
このケースでは、図9(a)に明確に示すように、位置決め部材60による正確な位置決め機能が果たされるように、カム凸部28dの下面に形成された凸部28eM、凹部28eVはスライドカム24に形成された凸部24eM、凹部24eVの何れとも非接触となるようにカム凸部28dとスライドカム24との間に距離Dが空くようにその高さが設定されている。位置決め部材60は、第2ヘッドホルダ28に当接して位置決め状態が安定するように、3点で第2ヘッドホルダ28を支持するように底部領域5bに配置されている。
本例は第1記録ヘッド71、72が記録媒体基準面O−Oに最も接近する場合であり、記録媒体基準面O−Oに沿って送られる記録媒体150が薄紙の場合に適用されて、第1ノズル面71a、72aと記録媒体150とのギャップLを定められた一定値にする。
ここで、斜面SDと斜面SUとが対向し、かつ当接する状態を、第2ヘッドホルダ28の通常位置としカムの噛み合い状態を「通常状態」として設定する場合を仮定すると、キャリッジ5は安定しない。何故なら、製造過程において、スライドカム24のカム凸部24eM及びこれに対向する第2ヘッドホルダ28側のカム凸部28eMを正確に製造することは困難であり、ズレが生じてしまうからである。従って、キャリッジ5の底部領域5bに凸形状の位置決め部材60を設け、この位置決め部60と第1ヘッドホルダ27の底面とが当接する位置が、第1ヘッドホルダ27の「通常位置」とし、このときのカムの噛み合い状態を「通常状態」とすることが好ましい。
かかる「通常状態」とすることで、また、第2記録ヘッド73乃至75と記録媒体150の印字面とのギャップLに対する部品積み上げによる誤差が第2ヘッドホルダ28の上昇時より小さくできるという効果も有する。第1ヘッドホルダ27においても同様である。なお、図9(a)で、カム凸部27dとスライドカム24の各カム同士が離間する状態でこれらカム凸部27dとスライドカム24との間に距離Dが設けられている理由は、位置決め部60により、第2ヘッドホルダ28を位置決めするためである。位置決め部60は、第1ヘッドホルダ27、第2ヘッドホルダ28について設ける。
(2):図7、図9(b)に示すように、カム凸部28dの下面に形成されたカムの凸部28eMとスライドカム24に形成されたカムの凸部24eMとが対向接触する噛み合い状態となる場合である。カムの状態を上記「通常状態」からスライドカム24を副走査方向Y1−Y1上で右に移動させることにより斜面SUと斜面SDとが当接しかつ滑り、斜面SDに沿って斜面SUと一体の第2ヘッドホルダ28が持ち上げられ、カムの凸部28eMとカムの凸部24eMとが対向した位置でスライドカム24を停止することで本例の状態となる。
本例は第2ヘッドホルダ28(第2記録ヘッド73乃至75)が「通常状態」より上昇して記録媒体基準面O−Oからより離間する場合であり頂部が平坦な凸部24eMと、頂部が平坦な凸部27eMとが対向して当接するのでスライドカム24の僅かな移動があっても第1記録ヘッド71、72の高さ位置には影響しない。本例の状態は、記録媒体基準面O−Oに沿って送られる記録媒体150が厚紙の場合に適用されて、第2ノズル面73a、74a、75aと記録媒体150とのギャップLが定められた一定値にする。
第2ヘッドホルダ27が最も高い位置にある本例の状態から駆動源20を逆駆動させることで、第2ヘッドホルダ28(第2記録ヘッド72乃至73)を「通常状態」に戻すことができる。このように、ピニオン28P・R、28P・Lにより2つのスライドカム24を副走査方向に平行に同距離移動させることで、第2ヘッドホルダ28を水平に保ったまま昇降させることができる。2つのスライドカム24の移動方向の切り換えは、駆動源20の回転方向を切り換えることによりでき、第1ヘッドホルダ27を昇降させることができる。
以上(1)、(2)で述べた通り、バネ31による第2ヘッドホルダ28に対する下向きの付勢を行うことにより、昇降手段に関し、キャリッジ5が、振動したとしても、第2ヘッドホルダ28が移動、振動しなくなる利点がある。なお、このように昇降される第2ヘッドホルダ28や第1ヘッドホルダ27が厚紙の記録媒体に適した位置にあるか、薄紙の記録媒体に適した位置にあるかなどは、キャリッジ5に設けられた昇降センサ(図示省略)により検知される。
[接続手段の構成例]
駆動源ジョイント19から従動ジョイント19に到る動力の伝達に用いる接続手段について具体例を述べる。図10(a)、(b)に駆動源ジョイント19、第2キャリッジ右ジョイント18Rなどの斜視図を示す。
駆動源ジョイント19から従動ジョイント19に到る動力の伝達に用いる接続手段について具体例を述べる。図10(a)、(b)に駆動源ジョイント19、第2キャリッジ右ジョイント18Rなどの斜視図を示す。
図10(a)には従動ジョイント18Rとピニオン28P・Rが一体化された例が示されている。図10(b)には従動ジョイント18Rと噛み合う駆動源ジョイント19が示されている。図10(a)に示すように、従動ジョイント18Rの円形端面23a上に、該ジョイント18Rの回転方向に4つの凸部23bと、隣接する凸部23bの間に凹部23cが形成されている。また、図10(b)に示すように、駆動源ジョイント19の円形端面22a上に、該ジョイント19の回転方向に4つの凸部22bと、隣接する凸部22bの間に凹部22cが形成されている。
そして、一方のジョイントを他方のジョイントに対して同軸上で接近する方向に移動させて行うジョイント接続時には、4つの凸部23bがそれぞれ4つの凹部22cに嵌合され、4つの凸部22bがそれぞれ4つの凹部23cに嵌合される。従って、この嵌合により、駆動源ジョイント19と従動ジョイント18R(ピニオン28P・R及び他のピニオン)とは一体的に回動される。
[ヘッド位置調整手段]
キャリッジ5に対して第1ヘッドホルダ27や第2ヘッドホルダ28のX1−Y1面(例えば水平面)内での位置を調整するヘッド位置調整手段について説明する。
キャリッジ5に対して第1ヘッドホルダ27や第2ヘッドホルダ28のX1−Y1面(例えば水平面)内での位置を調整するヘッド位置調整手段について説明する。
図2を参照するに、キャリッジ5にはモノクロ用の第1記録ヘッド71、72のガイドロッド1に対する傾きを、これら記録ヘッドを搭載した第1ヘッドホルダ27ごと調整するヘッド位置調整手段90Aが配置されている。
また、カラー用の第2ヘッドホルダ28に対しては、搭載したカラー用の記録ヘッドである第2記録ヘッド73乃至75の第1記録ヘッド71、72に対する傾きと副走査方向Y1−Y1での位置を第2ヘッドホルダ28ごと調整するヘッド位置調整手段90B、90Cが配置されており、各記録ヘッドの位置をヘッドホルダ単位で調整することができる。
[第1ヘッドホルダ用のヘッド位置調整手段]
図11(a)に第1ヘッドホルダ27の下面図、図11(b)に第1ヘッドホルダ27の斜視図を示す。図11を参照するに、第1ヘッドホルダ27の外周部には上記位置調整を行うための手段に突き当てられるヘッドホルダの突き当て部として、3つの突き当て用の基準ピン84が固定されている。
図11(a)に第1ヘッドホルダ27の下面図、図11(b)に第1ヘッドホルダ27の斜視図を示す。図11を参照するに、第1ヘッドホルダ27の外周部には上記位置調整を行うための手段に突き当てられるヘッドホルダの突き当て部として、3つの突き当て用の基準ピン84が固定されている。
3つの中の1つは、第1ヘッドホルダ27の副走査方向Y1−Y1での副ガイド2寄りの端面であって、主走査方向X1−X1での略中央部に軸線方向を昇降方向Z1−Z1に合わせて配置された基準ピン84aである。
他の2つは、第1ヘッドホルダ27の主走査方向X1−X1での左側板3寄りの端面であって、副走査方向Y1−Y1での略両端部に軸線方向を昇降方向Z1−Z1に合わせて配置された基準ピン84b、84cである。
他の2つは、第1ヘッドホルダ27の主走査方向X1−X1での左側板3寄りの端面であって、副走査方向Y1−Y1での略両端部に軸線方向を昇降方向Z1−Z1に合わせて配置された基準ピン84b、84cである。
図12(a)に、基準ピン84をその保持部85に装着固定する直前の状態、同図(b)に基準ピン84を保持部85に装着固定した状態を模視的に示す。保持部85は予め第1ヘッドホルダ27に形成されている。基準ピン84は略画鋲状の外形をもつ軸部84Jと円板部84Kとからなる。円板部84Kの外周部はタイヤの外周部のように曲面形状をしている。
保持部85には軸部84Jと嵌合する孔85hと円板部84Kの板面84Fと当接する当接面85Kが形成されており、図12(b)に示すように軸部84Jを孔85hに嵌合させ、板面84Fを当接面85Kに当接させた状態で基準ピン84は保持部85と固着一体化されている。
図11に示すように保持部85は側板やヘッドホルダ凸部27dに形成した取り付け座として形成され、下から軸部84Jを差し込むことにより取り付けられ、適宜の固着手段により一体化されている。取り付け状態において、円板部84Kの外周部の一部は、記録ヘッド位置を調整するための手段に突き当てるため、基準ピン84aについてはY1−Y1方向で、基準ピン84b、84cについてはX1−X1方向で第1ヘッドホルダ27の外形輪郭より外側に出ていることが必要である。
図13は、基準ピン84に対して付勢する手段及びその付勢力を受ける手段を示している。図2、図13において、基準ピン84aに当接する位置決めブロック86a及び基準ピン84bに当接する位置決めブロック86bが夫々キャリッジ5に固定されている。各位置決めブロック86a、86bの基準ピンとの当接面は鉛直に設定されていて、かつ、位置決めブロック86aは主走査方向X1−X1と平行、位置決めブロック86bは副走査方向Y1−Y1と平行である。
第1ヘッドホルダ27は、位置決めブロック86aと対向する側板部をキャリッジ5と一体的な支持部にその一端部を固定された板ばね87aの自由端部により押圧され、また、位置決めブロック86bと対向する側部(ヘッドホルダ凸部27d)を同様に板ばね87bにより押圧されている。
基準ピン84cには本発明にかかるヘッド位置調整手段90Aが中間部材91を介して当接され、第1ヘッドホルダ27の該ヘッド位置調整手段90Aと対向する側部を板ばね87cにより押圧されている。ヘッド位置調整手段90はキャリッジ5に取り付けられた偏心カムからなり、該偏心カムの第1ヘッドホルダ27に対する当接度合いを調節することで、基準ピン84a、84bをガイドとして該第1ヘッドホルダ27をX1―Y1平面内で回動させることができる。つまり、主走査方向X1−X1の位置については位置決めブロック86bで規制される範囲で、副走査方向Y1−Y1の位置については位置決めブロック86aで規制される範囲で、主走査方向X1−X1や副走査方向Y1−Y1に対する傾きを調整することができる。
図14に示すように位置決めブロック86a(86b)はキャリッジ5の底部領域5bに固定されている。基準ピン84a(84b)は、その円板部84Kを位置決めブロック86a(86b)の鉛直な平坦面に突き当てている。位置調節に際して第1ヘッドホルダ27は位置決めブロック86aに対する角度が変わるが、曲面状の円板部84Kに当接されているので、摺動や角度変位が円滑に行われる。
図15に示すように、中間部材91は板ばねからなり、その基端部91aをキャリッジ5と一体の支持部に固定されていて、自由端部がヘッド位置調整手段90を押圧付勢している。この付勢力により、ヘッド位置調整手段90Aの軸部90aが該軸部90aを嵌合支持している支持部の該嵌合部で隙間の位置方向に寄せられた状態で保持される。その上で、中間部材91には、対向する側から板ばね87cにより押圧付勢される基準ピン84cが押し当てられている。
これにより、偏心カムは軸部90aの嵌合部でのガタつきはなく、キャリッジ5と一体的に振動するので、画質に与える影響が低減される。ヘッド位置調整手段90Aに形成された、上に行くほど第1ヘッドホルダ27から離れる傾向の折り返し部91bはメンテナンスに際しての第1ヘッドホルダ27の着脱を容易とする案内機能を果たしている。
図16、図17を参照してヘッド位置調整手段及び中間部材の支持手段を説明する。キャリッジ5に固定される支持台92には、ヘッド位置調整手段90Aの軸部90aを嵌合支持する中空の支持軸92aが一体成形されている。支持軸92aの軸方向(上下方向)に形成された支持穴92bには軸部90aが嵌入される。嵌入した軸部90aを上から押さえる手段としてブラケット93が設けられている。ブラケット93は軸部90aがヘッドホルダからの圧力で軸が倒れてしまわないように支持するものである。
ブラケット93の下部に形成された外側への折り返し部93aには2つのU字形の溝93bが形成されている。また、内側への折り返し部93cには取り付け穴93dが形成されている。ブラケット93の上部に形成された内側への折り返し部93eにはヘッド位置調整手段90の軸部90bを挟むようにして上から押さえるためのU字溝93fが形成されている。支持台92には、軸92d、92eが植設されている。
当該支持手段を組み立てるには、支持穴92bに軸部90aを差し込んだのち、軸部90bにU字溝93fを入れた状態で、軸92d、92eにブラケット93の2つの溝93bを差込み、取り付け穴93dを介してねじ94で支持台92に固定する。その上で、中間部材91を穴91hを介してブラケット93にねじ95で止める。また、中間部材91にはピン穴91cが開いている。このピン穴91cをブラケット93に設けたピン93gに差し込むことで中間部材91の基端部はブラケット93に位置決め固定される。中間部材91の自由端部はヘッド位置調整手段90Aを押圧し、軸部90aを支持穴92bの一方向に寄せることでガタつきをなくす。
図18において、中間部材91は板ばねの弾性によりヘッド位置調整手段(偏心カム)90Aを押圧してヘッド位置調整手段のガタつきを防止している。ヘッド位置調整手段(偏心カム)90Aと対向する位置に配置された板ばね87cは弾性により基準ピン84cをヘッド位置調整手段90Aに押し当てている。ヘッド位置調整手段(偏心カム)90Aの軸部90aを回転することにより板ばね87cの付勢力に抗して第1ヘッドホルダ27を基準ピン84a、84bを案内として移動させてヘッド位置調整を行うことができる。
[第2ヘッドホルダ用のヘッド位置調整手段]
図19(a)に第2ヘッドホルダ28の下面図、図19(b)に第2ヘッドホルダ28の斜視図を示す。図19を参照するに、第2ヘッドホルダ28の外周部には上記位置調整を行うための手段に突き当てられるヘッドホルダの突き当て部として、3つの突き当て用の基準ピン84が固定されている。
図19(a)に第2ヘッドホルダ28の下面図、図19(b)に第2ヘッドホルダ28の斜視図を示す。図19を参照するに、第2ヘッドホルダ28の外周部には上記位置調整を行うための手段に突き当てられるヘッドホルダの突き当て部として、3つの突き当て用の基準ピン84が固定されている。
3つの中の1つは、第2ヘッドホルダ28の副走査方向Y1−Y1での副ガイド2寄りの端面であって、主走査方向X1−X1での略中央部に軸線方向を昇降方向Z1−Z1に合わせて配置された基準ピン84dである。他の2つは、第2ヘッドホルダ28の主走査方向X1−X1での右側板4寄りの端面であって、副走査方向Y1−Y1での略両端部に軸線方向を昇降方向Z1−Z1に合わせて配置された基準ピン84e、84fである。これらの基準ピンが保持部85にそれぞれ固定されている。
図20は、基準ピン84に対して付勢する手段及びその付勢力を受ける手段を示している。図2、図20において、基準ピン84fに当接する位置決めブロック86cに当接する位置決めブロック86cがキャリッジ5に固定されている。位置決めブロック86cの基準ピンとの当接面は鉛直に設定されていて、かつ、位置決めブロック86cは副走査方向Y1−Y1と平行である。
第2ヘッドホルダ28は、位置決めブロック86cと対向する側板部をキャリッジ5と一体的な支持部にその一端部を固定された板ばね87dの自由端部により押圧され、また、位置決めブロック86cと対向する側部(ヘッドホルダ凸部28d)を同様に板ばね87dにより押圧されている。
基準ピン84dには本発明にかかるヘッド位置調整手段90Bが中間部材91を介して当接され、第2ヘッドホルダ28の該ヘッド位置調整手段90Bと対向する側部を板ばね87eにより押圧されている。ヘッド位置調整手段90Cはキャリッジ5に取り付けられた偏心カムからなり、中間部材91を介して基準ピン84eが当接され、該ヘッド位置調整手段90Cと対向する側部を板ばね87fにより押圧されている。ヘッド位置調整手段90Cの偏心カムによる第2ヘッドホルダ28に対する当接度合いを調節することで、基準ピン84fを支点として該第2ヘッドホルダ28をX1―Y1平面内で回動させ、第1記録ヘッド71、72に対する位置ずれを調節することができる。また、ヘッド位置調整手段90Bはキャリッジ5に取り付けられた偏心カムからなり、該偏心カムの基準ピン84dに対する当接度合いを調節することで、第2ヘッドホルダ28を副走査方向Y1―Y1で移動させ、第1記録ヘッド71、72に対する副走査方向Y1−Y1での位置ずれを調節することができる。
図21において、ヘッド位置調整手段90B、90Cにおける各中間部材91は自身の板ばねの弾性により破線矢印で示すようにそれぞれのヘッド位置調整手段(偏心カム)90B、90Cを押圧して各ヘッド位置調整手段のガタつきを防止している。また、ヘッド位置調整手段(偏心カム)90Cの軸部90aを回転させることにより、第2ヘッドホルダ27をX1−Y1面内で回転させて第2記録ヘッド73乃至75を第1記録ヘッド71、72に合わせることができる。また、ヘッド位置調整手段(偏心カム)90Bの軸部90aを回転させることにより、第2ヘッドホルダ28を副走査方向Y1−Y1にスライドさせて第2記録ヘッド73乃至75を第1記録ヘッド71、72に合わせることができる。
以上のとおり、ヘッド位置調整手段90A、90B、90Cは偏心カムを主体とする調整手段であり、偏心カムを回転させることで第1、第2の各ヘッドホルダ位置を変化させる。偏心カムは該偏心カムと一体である軸部90aと連結しており、軸部90aの軸頭には十字溝が切ってあり、プラスドライバー等で軸部90aを回転させることで偏心カムを回転させることができる。
中間部材91として板ばねをヘッド位置調整手段(偏心カム)とヘッドホルダの突き当て部(基準ピン)との接触部に配置することで、樹脂などの材質からなる偏心カムの削れを防止すると共に、板ばねによる圧力が常に偏心カムを付勢するようにすることで、偏心カムの倒れを一方向に規制した状態にし、軸の倒れやガタつきによるヘッドホルダ位置の保持精度が低下することを防止している。
図22はヘッド位置調整手段90A、90B、90Cを上からみた場合の模式的な平面図である。また、図23はヘッド位置調整手段90A、90B、90Cを横方向から見た場合の模式的な図である。図22(a)に示すように、板ばねからなる中間部材91を、該板ばねの帯状をした細長い板状部の幅方向を昇降方向(上下方向Z1−Z1)に合わせて、該板ばねの一端部(基端部91)がブラケット93を介してキャリッジ5に固定されて該板ばねが水平方向に変位する配置の場合(前記図15、図16に類する配置)では、突き当て部である基準ピンを構成する円板部84Kに当接する該板ばねの当接部が、該板ばねの変形前(図22(a)の状態)であるときでも、また、該板ばねの変形後(図22(b)の状態)であるときでも、第1、第2ヘッドホルダの昇降方向Z1−Z1に対して常に平行である。このように配置すれば、ヘッド位置調整手段90A、90B、90Cによって板ばねからなる中間部材91が基端部91を残して水平面内で変形したとしても、第1、第2ヘッドホルダの昇降による位置ズレ原因とならない。
これに対して、比較例として示した図23の例のように、中間部材91がその長手方向を上下方向に向けて配置し、基端部をばね長手方向の上又は下で固定した場合には、(a)の例のように板ばねが昇降方向(上下方向Z1−Z1)に対して平行である場合には問題ないが、(b)に示したように中間部材91が変形して鉛直方向からずれて変形した場合(板ばねの変形方向が基準ピンの傾き方向の場合)には第1、第2ヘッドホルダの昇降前後で基準ピンを構成する円板部84Kに当接する該板ばねの当接部が水平方向でずれてしまう。
図24に示すように、ヘッド位置調整手段90A、90B、90Cとしての偏心カムの外形形状を多角形形状とすることで、中間部材91との接触が面対面の接触となり、また、中間部材91が多角形の偏心カムを常に付勢していることで、偏心カムの回転方向位置が安定する。常に付勢力を受けている多角形形状の偏心カムを回転させると、回転の途中で板ばねの変形量が一旦大きくなり、回転に要する外力も大きくなる。そのため、通常のキャリッジ5が駆動する際に起きる振動等では容易に回転せず、第1、第2ヘッドホルダ27、28の位置がズレない構成となる。
図25(a)、(b)に示した例は、ヘッド位置調整手段にねじを用いた場合の例を示したもので、これまでの例におけるヘッド位置調整手段90A、90B、90Cとしての偏心カムを調整ねじ35に置き換えた構成である。調整ねじ35を回転させることで、第1、第2ヘッドホルダ27、28の位置を調整可能で、調整ねじ35とヘッドホルダ突き当て部(基準ピンの円板部84K)との接触部に中間部材91として板ばねを配置している。
連続的にヘッドホルダ部材を調整可能であり、また構成が簡単であり低コストで製造可能である。
連続的にヘッドホルダ部材を調整可能であり、また構成が簡単であり低コストで製造可能である。
これまでの例で示したようにまた、図26(a)、(b)に示すように、ヘッド位置調整手段90A、90B、90Cとしての偏心カムと第1、第2ヘッドホルダ27、28の基準ピン(円板部84K)との接触部に中間部材91を配置している。仮に、中間部材91が無い場合は基準ピン(円板部84K)の突き当て部形状がSR状(球面状)をしているため、接触は点・線での接触となり、もしカム軸が傾いている場合や、ガタを持っていると昇降時(図における(a)の上昇時、(b)の下降時)に第1、第2ヘッドホルダ27(28)の位置がずれてしまうが、本発明では中間部材91があることで、中間部材91に対する基準ピン(円板部84K)の突き当て状態が点・面での接触となり、また、偏心カムを付勢し、傾きとガタ付きを規制できるので安定的である。
また、図26(a)、(b)に示すように偏心カムを、第1、第2ヘッドホルダ27、28が昇降した際に基準ピン(円板部84K)と中間部材91との接触位置が偏心カムの幅から外れないような幅と位置に設定することで、第1、第2ヘッドホルダ27、28が昇降してもこれらヘッドホルダの水平方向位置を安定的に保持することができる。仮に、これらヘッドホルダが昇降した際に基準ピン(円板部84K)の接触部が偏心カムの幅を超えてしまうと、中間部材91が斜めに変形してしまい、水平方向位置を保持できない。
これまで例示したように、第1、第2ヘッドホルダ27、28には水平方向の位置出し基準となる突き当て部に基準ピン(円板部84K)が配置されている。基準ピン(円板部84K)の突き当て部がSR形状をしており、位置調整手段(偏心カム)との接触は点接触となる。水平方向位置精度を考えると点接触である方が位置精度を出しやすいと考えられるが、第1、第2ヘッドホルダ27、28が昇降する構成のとき、相手側の形状精度が悪いと点・点接触または点・線接触では昇降状態によって水平方向位置がずれてしまうことになる。特に、調整手段との接触部では調整手段のガタつきの影響や、位置調整・昇降によって調整手段が削れてしまい、位置精度が悪くなってしまう。だからといって、調整手段をまったく削れない部材で作成することはコスト高となる。
そこで、基準ピン(円板部84K)の突き当て部と位置調整手段(偏心カム)との間に中間部材91を設けることで、点・面接触とし、昇降しても位置ズレが少ない構成とした。また、中間部材91を板ばねとすることで、安価で削れに強く、かつ昇降手段を付勢することで調整手段のガタ付きや倒れを規制できる構成とした。
1 ガイドロッド
2 副ガイド
3 左側板
4 右側板
5 キャリッジ
5a 段部
5b 底部領域
5c1、5c2 キャリッジ孔
5d 側壁部
5r 右側板
5h 開口
6第2記録ヘッド
8 維持機構
9 主走査モータ
10 タイミングベルト
11 エンコーダシート
13 テンショナー
14 軸受け部
15 ベルト保持部
16 案内部
17 エンコーダセンサ
18R 従動ジョイント
18R・P1、18R・P2、18R・P3、18RP4 ピニオン
19 駆動源側駆動接続手段(駆動源ジョイント)
20 ヘッド昇降駆動源
23b 凸部
23c 凹部
22a、23a 円形端面
24 スライドカム
24RC ラック
26 駆動伝達軸
27 第1ヘッドホルダ
27a、28a 収容部
27b、28b ヘッドホルダ孔
27c、28c 側壁
27d、28d ヘッドホルダ凸部
27e、28e ヘッドホルダカム面
27・PL、27P・R、28P・R、28P・L ピニオン
28 第2ヘッドホルダ
31 バネ
35 調整ねじ
50 バネ押さえ部
60 位置決め部材
70 カートリッジ
71、72 第1記録ヘッド
71a、72a 第1ノズル面
71A、72A、73A、74A、75A 矩形凸部
73、74、75 第2記録ヘッド
73a、74a、75a 第2ノズル面
84、84a、84b、84c、84d、84e、84f 基準ピン
84J 軸部
84K 円板部
85 保持部
85h 孔
85K 当接面
86a、86b、86c 位置決めブロック
87、87a、87b、87c、87d、87e、87f 板ばね
90A、90B、90C ヘッド位置調整手段
90a、90b 軸部
91 中間部材
91a 基端部
91c ピン穴
91b、93a、93c、93e 折り返し部
91h 穴
92 支持台
92a 支持軸
92b 支持穴
92d、92e 軸
93 ブラケット
93b 溝
93d 取り付け穴
93f U字溝
93g ピン
94、95 ねじ
100 記録装置
121 駆動プーリ
122 従動プーリ
150 記録媒体
160 支持台
270R、270L、280R、280L、 記録ヘッド昇降手段
1000 画像形成装置
D 距離
L ギャップ
O−O 記録媒体基準面
SD、SU 斜面
X1―X1 主走査方向
Y1―Y1 副走査方向
Z1―Z1上下方向(昇降方向)
2 副ガイド
3 左側板
4 右側板
5 キャリッジ
5a 段部
5b 底部領域
5c1、5c2 キャリッジ孔
5d 側壁部
5r 右側板
5h 開口
6第2記録ヘッド
8 維持機構
9 主走査モータ
10 タイミングベルト
11 エンコーダシート
13 テンショナー
14 軸受け部
15 ベルト保持部
16 案内部
17 エンコーダセンサ
18R 従動ジョイント
18R・P1、18R・P2、18R・P3、18RP4 ピニオン
19 駆動源側駆動接続手段(駆動源ジョイント)
20 ヘッド昇降駆動源
23b 凸部
23c 凹部
22a、23a 円形端面
24 スライドカム
24RC ラック
26 駆動伝達軸
27 第1ヘッドホルダ
27a、28a 収容部
27b、28b ヘッドホルダ孔
27c、28c 側壁
27d、28d ヘッドホルダ凸部
27e、28e ヘッドホルダカム面
27・PL、27P・R、28P・R、28P・L ピニオン
28 第2ヘッドホルダ
31 バネ
35 調整ねじ
50 バネ押さえ部
60 位置決め部材
70 カートリッジ
71、72 第1記録ヘッド
71a、72a 第1ノズル面
71A、72A、73A、74A、75A 矩形凸部
73、74、75 第2記録ヘッド
73a、74a、75a 第2ノズル面
84、84a、84b、84c、84d、84e、84f 基準ピン
84J 軸部
84K 円板部
85 保持部
85h 孔
85K 当接面
86a、86b、86c 位置決めブロック
87、87a、87b、87c、87d、87e、87f 板ばね
90A、90B、90C ヘッド位置調整手段
90a、90b 軸部
91 中間部材
91a 基端部
91c ピン穴
91b、93a、93c、93e 折り返し部
91h 穴
92 支持台
92a 支持軸
92b 支持穴
92d、92e 軸
93 ブラケット
93b 溝
93d 取り付け穴
93f U字溝
93g ピン
94、95 ねじ
100 記録装置
121 駆動プーリ
122 従動プーリ
150 記録媒体
160 支持台
270R、270L、280R、280L、 記録ヘッド昇降手段
1000 画像形成装置
D 距離
L ギャップ
O−O 記録媒体基準面
SD、SU 斜面
X1―X1 主走査方向
Y1―Y1 副走査方向
Z1―Z1上下方向(昇降方向)
Claims (7)
- 複数の記録ヘッドと、前記複数の記録ヘッドを保持するヘッドホルダと、前記複数のヘッドホルダを保持したキャリッジと、前記キャリッジに対して前記ヘッドホルダの位置を調整するヘッド位置調整手段と、前記ヘッドホルダを前記キャリッジに対して昇降させるヘッド昇降装置を具備する画像形成装置において、
ヘッド位置調整手段は、付勢部材により押圧された前記ヘッドホルダに設けた突き当て部に当接されて、前記ヘッドホルダの昇降状態に関わらず前記キャリッジに対する前記ヘッドホルダの位置調整が可能であり、前記ヘッドホルダの突き当て部と前記ヘッド位置調整手段との間には中間部材が設けられ、該中間部材は常に前記ヘッド位置調整手段を付勢していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記中間部材は、前記突き当て部に当接する当接部が、前記ヘッドホルダの昇降方向に対して常に平行となるように配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記中間部材は、板ばねからなり、該板ばねの細長い板状部の幅方向を前記昇降方向に合わせて該板ばねの一端部が前記キャリッジに固定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 1乃至3の手段の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッド位置調整手段として偏心カムを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4記載の画像形成装置において、
前記偏心カムは形状が多角形形状をしていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッド位置調整手段としてねじを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記ヘッドホルダの突き当て部が前記中間部材の平坦面に点状に接触する曲面をなしていることを特徴とする画像形成装置。
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JP2009298665A JP2011136507A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | 画像形成装置 |
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