JP2011136349A - 鋳片のバリ取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳片切断面とその下側に付着したバリを除去でき、バリ除去動作が円滑で、能率よくバリ取り動作が行えるバリ取り装置を提供する。
【解決手段】搬送テーブル上を送られる鋳片Cのバリを除去するバリ取りローラ2と、バリ取りローラ2を回転駆動するモータ3と、バリ取りローラ2およびモータ3を支持する取付台からなるバリ取りヘッド1と、バリ取りヘッド1を円弧状軌跡に沿って回動するよう軸支する揺動機構と、バリ取りローラを鋳片の切断部に対し所望の接触圧で押付け付勢する付勢手段とからなる。揺動機構は、バリ取りヘッド1を固定部材に対し回動自在に支持するピン16と、バリ取りヘッド1に取付けられた揺動レバー17とからなり、付勢手段は揺動シリンダ4からなり、揺動シリンダ4は、バリ取りヘッド1を傾動させて、バリ取りローラ2を搬送中の鋳片Cの切断面と下面に接触させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳片のバリ取り装置に関する。さらに詳しくは、連続鋳造設備において連続鋳造される鋳片を所定長さで切断した際に、切断によって生じたバリを取り去るバリ取り装置に関する。
連続鋳造される鋳片は、高速鋳込みになればなるほど、鋳片温度が上がりバリが残る比率が高まるため、圧延工程における製品ロスが増加し歩留りが悪化する。かといって、バリの発生を抑えるため鋳込み速度を下げると生産量が上がらない。本発明は、このように生産性に大きな影響を与えるバリを圧延工程に入る前に除去するバリ取り装置に関する。
連続鋳造設備で鋳造される鋳片には、サイズの大きいスラブやブルームと、サイズの小さいビレットなど各種のものがある。
鋳片サイズが大きいスラブ、ブルームでは、鋳片の切断はガス切断が多い。このためバリ量も多く、バリ取り装置にはハンマー方式、搖動刃物式などを使用している(特許文献1〜4)。
これらの従来技術は、いずれも鋳片の下面に付着したバリを除去する方式であるが、トーチによってガス切断をするときは、バリ(特にガス溶断によるダレ)が鋳片の下側に集中するため、下側面をハンマーや刃物等で削ぎとる方式で特に問題は生じない。
ところで、鋳片サイズの小さいビレットは、生産性や製品条件から高速鋳込みが行われるようになっており、短尺切断が重要であることから時間がかかるガス切断を用いず、油圧シャー(刃物式せん断機)による鋳片切断が行われている。
この油圧シャーは、上下2枚の刃物によって切断するものであり、鋳片の温度によっては切断面および下面に切断ダレ、表面ノロが残ることが多い。この場合、ビレット搬送後直送あるいは再加熱後圧延する際これらのバリ類が噛み込み製品疵(ヘゲ疵など)になる例が多い。
図8はバリ取り装置を備えていない従来技術を示している。連続鋳造設備(図示せず)から引き出された鋳片Cは、チルティングローラテーブル101を経て、後続のローラテーブル110で搬送されるようになっている。ギロチン式の油圧シャー100はチルティングローラテーブル101の入側に配置されている。チルティングテーブル101は、油圧シャー100の上刃下降によって切断される鋳片Cの下降動作に合わせて傾斜する必要があるため、後端がピン104で支持され、前端がシリンダ105で支持されている。前記油圧シャー100による切断は、ギロチンタイプのせん断(ギロチンタイプ)によるため溶断ダレは発生しないが、高温物せん断特有の「引き千切り」作用での残留バリ、あるいは「めくれ」作用で鋳片Cのコーナー部へのかえりが発生するケースが多い。
本明細書では、切断ダレ、表面ノロ、残留バリ、かえり等を総称して「バリ」という。図では、切断面のバリを符号b1で示し、鋳片下面のバリを符号b2で示している。また、切断面とそれに続く鋳片下面を切断部という。
上記のように、ビレット鋳片を切断した際のバリ発生要素は、油圧シャー100における刃物の隙間が大きくなること、切れ味が悪化すること、鋳片温度が高温(900℃以上)になって切断面、下面双方にバリが付着してしまうこと、等がある。
以上のようなビレット鋳片に生ずるバリは、小さすぎたり、発生位置が個々の鋳片で異なったり、切断面そのものに付着発生したりするため、特許文献1〜4のような刃物やハンマーで鋳片下面にはみ出したバリを削ぎ落とす方法では、鋳片の切断面に付着したバリは除去できない。
このため、ビレット鋳片に特有のバリを除去する装置が望まれている。
特開平10−156498号 特開平11−254111号 特開2000−52007号 特開2001−205404号
本発明は上記事情に鑑み、鋳片切断面とその下側に付着したバリを除去できるバリ取り装置を提供することを目的とする。また、本発明は、バリ除去動作が円滑で、能率よくバリ取り動作が行えるバリ取り装置を提供することを目的とする。
第1発明の鋳片のバリ取り装置は、長尺鋳片の切断部に生じたバリを取るバリ取り装置であって、搬送テーブル上を送られる鋳片のバリを除去するバリ取りローラと、該バリ取りローラを回転駆動するモータと、前記バリ取りローラおよび前記モータを支持する取付台からなるバリ取りヘッドと、該バリ取りヘッドを円弧状軌跡に沿って回動するよう軸支する揺動機構と、前記バリ取りヘッド上のバリ取りローラを鋳片の切断部に対し所望の接触圧で押付け付勢する付勢手段とからなることを特徴とする。
第2発明の鋳片のバリ取り装置は、第1発明において、前記揺動機構は、前記バリ取りヘッドを固定部材に対し回動自在に支持するピンと、該バリ取りヘッドに取付けられた揺動レバーとからなり、前記付勢手段は揺動シリンダからなり、該揺動シリンダは、前記バリ取りヘッドを傾動させて、前記バリ取りローラを搬送中の鋳片の切断面と下面に接触させることができることを特徴とする。
第3発明の鋳片のバリ取り装置は、第1発明において、前記揺動シリンダが油圧シリンダであり、該油圧シリンダには、作動油給排回路が接続されており、該作動油給排回路には前記バリ取りローラを搬送中の鋳片の切断面および下面に順に押し付けていくのに必要な押付圧力を発生させるよう調整する圧力制御部が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、搬送テーブル上を鋳片が送られてくるときバリ取りヘッド上のバリ取りローラを回転させれば、鋳片がバリ取りローラを押しつつ移動する間に、バリ取りローラが鋳片の切断面と下面に必要な押圧力で接触するので、鋳片切断部のバリを取り除くことができる。
第2発明によれば、バリ取りローラが円弧状軌跡に沿って下向きに回動するので動作が円滑に行われて故障が生じにくく、しかもバリ取りローラが鋳片の切断面から下面に滑らかに移動しつつ接触するので、鋳片の切断面から鋳片下面に続くバリを完全に除去することができる。
第3発明によれば、鋳片の切断面のバリを除去するためのバリ取りローラが鋳片に押されて鋳片搬送方向に移動する間、揺動シリンダが圧力制御部で調整された適切な押圧力でバリ取りローラを押圧するので、バリを確実に取り除くことができる。
本発明の一実施形態に係るバリ取り装置Aの側面図である。 図1のバリ取り装置Aの正面図である。 揺動シリンダの油圧回路図である。 揺動シリンダの離間時の操作説明図である。 (I)〜(V)図はバリ取り作業の説明図である。 A図は鋳片切断面のバリ取り動作説明図であり、B図はバリ取り装置Aの状態説明図である。 A図は鋳片下面のバリ取り動作説明図であり、B図はバリ取り装置Aの状態説明図である。 従来の鋳片搬送設備の問題点の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、101は搬送テーブルの一種であるチルティングテーブルであり、本発明のバリ取り装置Aはチルティングテーブル101を部分的に切り欠いて設置している。なお、図8と同様にチルティングテーブル101とローラテーブル110の間に設置してもよい。
本発明によってバリ取りされる鋳片Cは、サイズの小さいビレットが代表的であるが、前記油圧シャー100(図8参照)で、ギロチン式に切断される鋳片Cなら、どのような鋳片にも適用できる。
なお、チルティングテーブル101は公知のものと同様に、鋳片Cを搬送するローラ102が多数本設置されており、各ローラ102には、それを駆動するプーリ103が軸を介して取付けられている。
図1および図2において、1はバリ取りヘッドであり、ローラ取付台11とモータ取付台13とからなり、ローラ取付台11の上端には傾斜した台座12が設けられている。この台座12には、バリ取りローラ2が回転自在に軸支されている。すなわち、バリ取りローラ2は、軸21に複数枚のローラ22を挿入してキー等で固定し、軸21の両端を軸受23で支持して、前記台座12上に固定したものである。各ローラ22は、外周に凹凸を形成しており、硬度の高い工具鋼等で作成されている。なお、ローラ22については、上記の構造に限ることなく、砥石タイプや種々のものを特に制限なく用いることができる。
前記モータ取付台13には、モータ3が取付けられている。そして、モータ3の主軸に取付けられたプーリ31と前記バリ取りローラ2の軸21に取付けられたプーリ24とにタイミングベルト32が掛け廻されている。よって、モータ3が回転するとバリ取りロータ2が回転して、鋳片Cのバリをたたいたり、こすることによりバリを除去することができる。
前記モータ3は、バリ取りローラ2を回転させることができれば、とくに制限なく、汎用モータなどの種々のモータを用いてもよいが、とくにインバータモータが好ましい。インバータモータであると正逆の回転方向変換が可能であり、回転数の増減も可能であり、その制御はインバータ制御装置を用いることで容易に実現できる。
このようにモータ3を正逆回転させ、回転数も増減変更すると、バリ取りローラ2も正逆に回転方向を変え、回転数も増減できるので、鋳片の種類やバリの形状、付着力の大小等に応じて適切にバリを除去できるバリ取り作業を実現することができる。
つぎに、揺動機構を説明する。
前記バリ取りヘッド1の側部にはブラケット15が取付けられている。一方、チルティングテーブル101を切り欠いた部分の補強フレーム90にも、ブラケット91が取付けられており、両ブラケット15,91には支軸16が挿入されている。このため、バリ取りヘッド1は支軸16を中心にして回動し、そのときのバリ取りローラ2の回動軌跡は円弧状となる。
前記バリ取りヘッド1の下方には揺動レバー17が取付けられており、前記固定フレーム90の基台部分には揺動シリンダ4が取付けられている。
揺動シリンダ4は、トラニオン45で固定フレーム90に対し傾動自在に取付けられ、揺動シリンダ4のピストンロッド41はピン46で揺動フレーム17の下端に軸支されている。
図3および図4に基づき揺動シリンダ4の作動回路を説明する。
揺動シリンダ4は油圧シリンダであり、シリンダの内部においてピストン42の前後に、ロッド側油室43とピストン側油室44を有している。ロッド側油室43には、第1油路51が接続され、ピストン側油室44には第2油路52が接続されている。一方、油圧ポンプ50からの供給路53は、第1油路51と第2油路52に接続されている。また、第2油路とタンク55との間には、帰還路54が接続されている。そして、第1油路51には比例電磁式リリーフ弁56が介装されており、第2油路52と供給路53および帰還路54の間には方向制御弁57が介装されている。
前記第1油路51には、比例電磁式リリーフ弁56が介装され、この比例電磁式リリーフ弁56の制御圧力は、制御盤に内蔵しているコントローラ59で可変に制御できるようになっている。この比例電磁式リリーフ弁56とコントローラ59で、特許請求の範囲にいう圧力制御部60が構成されている。この圧力制御部60により、本実施形態では、比例電磁式リリーフ弁56の設定圧力をP1(19kg/cm)、P2(20kg/cm)、P3(21kg/cm)の3つを設定し、順次変更できるようにしている。
前記比例電磁式リリーフ弁56は、揺動シリンダ4のピストン側油室44からの帰還油と油圧ポンプ50の供給油が共に流入する位置にあり、両方の作動油が内部に流入するが、それぞれの作動油が通る内部油路が二つあり、その内部油路は外部の油路58によって帰還路54に接続されている。
前記方向制御弁57は、電磁駆動の4ポート2位置の制御弁であり、ソレイドを励磁するとI位置となり、ソレノイドを消磁してスプリング付勢するとII位置となる。この方向制御弁57は揺動シリンダ4によるバリ取りヘッド1の揺動方向を変えるよう制御するものである。
前記方向制御弁57が、図3に示すように、励磁されたI位置では、揺動シリンダ4のピストン側油室44は第2油路52を経てタンク55へ通じており、ロッド側油室43へはポンプ50から供給路53および第1油路51を経て作動油が供給されるようになっている。この作動油の圧力は比例電磁式リリーフ弁56を通るときに、圧力制御部60によって選択されたP1,P2,P3のいずれかの圧力となっており、それぞれの圧力でバリ取りヘッド1を反時計方向、すなわち押付方向に回動させることができる。
前記方向制御弁57が、図4に示すように、消磁されたII位置になると、ポンプ50からの作動油は供給路53および第2油路52を経て揺動シリンダ4のピストン側油室44に供給され、ピストン側油室44内の作動油は第1油路51を通って比例電磁式リリーフ弁56に入る。この比例電磁式リリーフ弁56の中ではロッド側油室43からの帰還油とポンプ50からの供給油が共に流入するが、それらの作動油は弁内の内部油路から外部の油路58を経て帰還路54へ送られる。このとき、揺動シリンダ4のピストン42におけるピストン側受圧面積はロッド側受圧面積より大きいのでピストン42は前進しようとする。また、バリ取りヘッド1の自重による時計回りのモーメントも付加される。このため、揺動シリンダ4のピストンロッド41は伸長して、バリ取りヘッド1は時計方向に回動する。
本実施形態では、バリ取りヘッド1が、その自重によって下向きに回動する傾向があるので、揺動シリンダ4のピストンロッド41を常時伸長させるよう付勢している。本実施形態では、ロッド側油室43内の作動油圧力が16kg/cmのとき、バリ取りヘッド1の自重とバランスし、ピストンロッド41が停止した状態を維持する。したがって、揺動シリンダ4のロッド側油室43へ供給する作動油の圧力を前記バランス時圧力(16kg/cm)よりも高くすると、ピストンロッド41を引込めてバリ取りローラ2を鋳片側に押圧し、作動油圧力を低くするとピストンロッド41がバリ取りヘッド1の自重によって伸びていき、バリ取りローラ2が鋳片から離れることになる。
前記した設定圧力P1〜P3は、前記バランス時圧力よりも高く設定されているものであって、つぎの技術的意義を有している。
P1:バリ取りローラ2が鋳片Cに当り、切断面のバリb1の除去が可能である。
P2:バリ取りローラ2が鋳片Cに当り、押圧力はP1より強く、切断面から鋳片下面に至るコーナー部のバリ取りの除去が可能である。
P3:バリ取りローラ2が鋳片Cに当り、押圧力はP2より高く、鋳片下面のバリb2の除去が可能である。
つぎに、本実施形態におけるバリ取り装置Aのバリ取り作用を、図5〜図7に基づき説明する。
図5はバリ取り作業の工程I〜Vを示している。
I工程は、バリ取りローラ2が鋳片Cの切断面に当った状態であり、ここからII工程にかけては、切断面のバリb1をかき落とす動作を行っている。すなわち、鋳片Cの前進に伴い、バリ取りローラ2は円弧状軌跡に沿って下方に回動しつつ、バリ取りローラ2が回転しバリb1を落としている。
なお、揺動シリンダ4の油圧回路は、図3に示すように、方向制御弁57がI位置に切換えられて、バリ取りローラ2は鋳片Cの切断面を押圧している。
II工程の終りからIII工程にかけては、更なる鋳片Cの前進に伴い、バリ取りローラ2の下方への回動が進み、バリ取りローラ2は鋳片Cの切断面の下端部から鋳片Cの下面部へ接触状態を保ちながら移動していく。もちろん、この間もバリb1やバリb2をバリ取りローラ2がかき取っていく。
IV工程では、バリ取りローラ2は鋳片Cの下面に接触して、下面のバリb2をIII工程に引き続いてかき落としていく。
ここまでの工程で、方向制御弁57はI位置のままで、バリ取りローラ2は鋳片Cの切断部を押圧している。
全てのバリ取りを終えると、V工程に示すようにバリ取りローラ2は更に下方に動き、バリ取りローラ2は鋳片Cから離間した状態となる。
この動作は、図4に示すように、方向制御弁57をII位置に切換えることにより行われる。
図6は図5のI〜II工程におけるバリ取り装置Aの動作を示している。この間のバリ取りローラ2の鋳片Cに対する押圧力はP1であり(図5参照)、例えば、19kg/cm設定されている。
このため、鋳片Cが前進すると、バリ取りローラ2は鋳片Cの切断面に接触した状態を保ちつつ円弧状軌跡に沿って下向きに回動し、揺動シリンダ4のピストンロッド41は引き出されていく。
この間、バリ取りローラ2はモータ3で回転させられているので、鋳片C切断面のバリb1はかき取られている。
図5におけるII〜III工程の間は、押圧力はP2に変り、IからII工程での押圧力P1よりは強く設定されている。このため、鋳片Cの切断面の下端縁から下面に移るときにも、バリb1、b2を除去できるだけの接触が得られる。
図7は図5のIII〜IV工程におけるバリ取り装置Aの動作を示している。この間の押圧力はP3であり、最も強い接触力が得られるように設定されている。
III工程からIV工程に進むと、鋳片の前進距離が大きくなり、バリ取りローラ2の下方への揺動が進み、バリ取りローラ2が鋳片Cの下面に対し上向きに接触する。上向きに接触してバリb2をかき取るには大きな接触力を要するが、このときの押圧力P3は強いので、バリb2を充分にかき取ることができる。
図5のV工程に示すように、バリ取りローラ2が鋳片Cの下面から離れると、鋳片Cは何の抵抗も受けることなく、チルティングテーブル101の後方(図示省略)に向けて搬送される。
そして、鋳片Cの後端が通過した後、揺動シリンダ4を押し戻し時の設定圧力で収縮させるとバリ取りヘッド1は元の状態、すなわち図6の位置まで押し戻される。
以上のとおり、本実施形態によれば、鋳片Cのバリを完全に除去した状態で後工程へ送ることができるので、製品疵を発生させることがない。よって、連続鋳造設備の鋳込み速度を高くすることができ、生産性を高く維持できる。しかも鋳片Cを搬送しながらバリ取りを行えるので、この点でも生産性の向上に貢献できる。
前記実施形態では、チルティングローラテーブル101の途中にバリ取り装置Aを設置したが、これをチルティングローラテーブル101の入側あるいは出側に配置してもよい。
さらに、チルティングローラテーブル101の下流側の搬送テーブルに設置してもよい。すなわち、下流搬送テーブルの一つであるローラテーブル110の入側や出側にバリ取り装置Aを設置してもよい。
これらの設置例においても、前記実施形態と同様の効果を発揮することができる。
1 バリ取りヘッド
2 バリ取りローラ
3 モータ
4 揺動シリンダ
56 比例電磁式リリーフ弁
57 方向制御弁
59 コントローラ
60 圧力制御部

Claims (3)

  1. 長尺鋳片の切断部に生じたバリを取るバリ取り装置であって、
    搬送テーブル上を送られる鋳片のバリを除去するバリ取りローラと、該バリ取りローラを回転駆動するモータと、前記バリ取りローラおよび前記モータを支持する取付台からなるバリ取りヘッドと、
    該バリ取りヘッドを円弧状軌跡に沿って回動するよう軸支する揺動機構と、
    前記バリ取りヘッド上のバリ取りローラを鋳片の切断部に対し所望の接触圧で押付け付勢する付勢手段とからなる
    ことを特徴とする鋳片のバリ取り装置。
  2. 前記揺動機構は、前記バリ取りヘッドを固定部材に対し回動自在に支持するピンと、該バリ取りヘッドに取付けられた揺動レバーとからなり、
    前記付勢手段は揺動シリンダからなり、
    該揺動シリンダは、前記バリ取りヘッドを傾動させて、前記バリ取りローラを搬送中の鋳片の切断面と下面に接触させることができる
    ことを特徴とする請求項1記載の鋳片のバリ取り装置。
  3. 前記揺動シリンダが油圧シリンダであり、該油圧シリンダには、作動油給排回路が接続されており、
    該作動油給排回路には前記バリ取りローラを搬送中の鋳片の切断面および下面に順に押し付けていくのに必要な押付圧力を発生させるよう調整する圧力制御部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の鋳片のバリ取り装置。
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