JP2011135283A - 通信信号処理装置及び通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射波の影響による通信信号の誤判定を生じにくくする。
【解決手段】レシーバ140では、コンパレータ141が、第1通信線11及び第2通信線12の電位差がしきい値を上回る場合にドミナントを表す信号をRx信号(受信信号)として通信コントローラへ出力し、その電位差がしきい値以下である場合にレセッシブを表す信号をRx信号として通信コントローラへ出力する。また、ワンショットトリガタイマ回路144が、ドミナントからレセッシブへの変化時から一定時間の間はハイレベルの信号を出力することによりアナログスイッチ145をオン状態にして第1通信線11及び第2通信線12を短絡する。したがって、その一定時間の間は、第1通信線11及び第2通信線12を介して受信される通信信号に関係なく、レセッシブを表す信号がRx信号として通信コントローラへ出力される。
【選択図】図5

Description

本発明は、通信信号処理装置及びその通信信号処理装置を備える通信装置に関するものである。
従来、複数の通信装置が共通の通信線を介して通信信号を送受信する通信システムが知られている。この種の通信システムでは、幹線としての通信線から複数の支線が分岐されており、各支線に通信装置が接続されるが、こうしたネットワーク形態では支線が幹線から分岐する分岐点(支線と幹線との接続点)で特性インピーダンスの不整合により反射波が発生することがある。このような反射波が発生すると、その影響により通信信号の波形にひずみが生じ、受信された通信信号が通信装置において誤判定されてしまうという問題があった。
この問題に対し、支線に抵抗を挿入することで分岐点でのインピーダンスの整合をとる構成や、支線として用いるケーブルの特性インピーダンスを変更する構成が提案されているが(特許文献1,2参照)、このような構成では正常な通信信号の振幅までもが抑制されてしまうため、分岐の数を制限しないと正常な通信ができなくなってしまうという不都合がある。
一方、通信装置のマイナス側出力端子からプラス側出力端子へ向かう方向が順方向となるようにダイオード及びツェナーダイオードを並列に設ける構成も提案されている(特許文献3参照)。
特開平7−202947号公報 特開2006−237763号公報 特開2006−101430号公報
特許文献3に記載の構成によれば、負極性側の反射波についてはダイオードの順方向電圧で抑制することができ、正極性側の反射波についてはツェナー電圧以上のものを抑制することができる。しかしながら、ツェナーダイオードによって正常な通信信号が抑制されないようにするには通信信号の電圧よりも高いツェナー電圧のものを使用せざるを得ないため、正極性側については正常な通信信号の電圧と同等レベルの反射波が許容されることになり、反射波が正常な通信信号と誤判定されてしまうおそれがある。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、反射波の影響による通信信号の誤判定を生じにくくすることのできる通信信号処理装置及び通信装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の通信信号処理装置は、複数の通信装置が共通の通信線を介して通信信号を送受信する通信システムを構築する通信装置において、当該通信装置内に設けられ通信制御のための処理を実行する通信制御装置と通信線との間のインタフェースとして機能するものであり、送信信号処理手段及び受信信号処理手段を備えている。
そして、送信信号処理手段は、通信制御装置から出力される送信信号に従い、通信線に電流を流すことによりドミナントを表す通信信号を通信線を介して送信し、通信線に電流を流さないことによりレセッシブを表す通信信号を通信線を介して送信する。なお、通信線に電流を流すとは、通信線へ電流を流し出すことに限られず、通信線から電流を引き込むことも該当する。
一方、受信信号処理手段は、通信線を介して受信される通信信号がドミナント及びレセッシブのうちのいずれを表すものであるかを判定し、判定結果を表す受信信号を通信制御装置へ出力する。ただし、この受信信号処理手段は、通信線を介して受信される通信信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から所定の信号維持期間の間は、通信線を介して受信される通信信号に関係なく、レセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力する。
このような通信信号処理装置によれば、反射波の影響による通信信号の誤判定を生じにくくすることができる。すなわち、本発明のように、通信線に電流を流すことによりドミナントを表す通信信号を通信線を介して送信し、通信線に電流を流さないことによりレセッシブを表す通信信号を通信線を介して送信する構成の通信システムでは、誤判定の原因となるような反射波はドミナントからレセッシブへの変化時に発生する。そこで、本発明の通信信号処理装置では、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間は、通信線を介して受信される通信信号に関係なく、レセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力するようにしている。したがって、ドミナントからレセッシブへの変化時に発生する反射波の影響によりレセッシブを表す通信信号がドミナントと誤判定されてしまうことを防ぐことができるのである。
ここで、受信信号処理手段は、例えば請求項2に記載のように構成することができる。すなわち、請求項2に記載の通信信号処理装置は、通信線が第1通信線及び第2通信線からなる2線式のものであることを前提としており、受信信号処理手段が信号復調手段、固定信号出力手段及び短絡手段を備えている。
このうち、信号復調手段は、第1通信線及び第2通信線の電位差が所定のしきい値を上回る場合にドミナントを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力し、その電位差がしきい値以下である場合にレセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力する。また、固定信号出力手段は、信号復調手段により出力される信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間は、それ以外の期間とは異なる短絡指示信号を出力する。そして、短絡手段は、固定信号出力手段により短絡指示信号が出力されている間は、信号復調手段に第1通信線及び第2通信線の各電位を入力するための2本の入力ラインを短絡する。
このような通信信号処理装置によれば、2本の入力ラインを短絡するという簡易的な構成により、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間は、レセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力することができる。
また、受信信号処理手段は、例えば請求項3に記載のように構成することもできる。すなわち、請求項3に記載の通信信号処理装置では、受信信号処理手段が信号復調手段、固定信号出力手段及び信号選択手段を備えている。
このうち、信号復調手段は、通信線の電位がドミナントであるとの判定条件を満たす場合にドミナントを表す信号を出力し、その電位がレセッシブであるとの判定条件を満たす場合にレセッシブを表す信号を出力する。また、固定信号出力手段は、信号復調手段により出力される信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間はレセッシブを表す信号を出力し、それ以外の期間はドミナントを表す信号を出力する。そして、信号選択手段は、信号復調手段により出力される信号と固定信号出力手段により出力される信号とを入力し、固定信号出力手段からの信号がドミナントを表す場合には信号復調手段からの信号を受信信号として通信制御装置へ出力し、固定信号出力手段からの信号がレセッシブを表す場合にはそのレセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力する。
このような通信信号処理装置によれば、信号復調手段により出力される信号と固定信号出力手段により出力される信号とを選択的に受信信号として出力するという簡易的な構成により、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間は、レセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力することができる。
さらに、受信信号処理手段は、例えば請求項4に記載のように構成することもできる。すなわち、請求項4に記載の通信信号処理装置は、通信線が単線式のものであることを前提としており、受信信号処理手段が信号復調手段、固定信号出力手段及び短絡手段を備えている。
このうち、信号復調手段は、通信線の電位が所定のしきい値を上回る場合にドミナントを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力し、その電位がしきい値以下である場合にレセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力する。また、固定信号出力手段は、信号復調手段により出力される信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間は、それ以外の期間とは異なる短絡指示信号を出力する。そして、短絡手段は、固定信号出力手段により短絡指示信号が出力されている間は、信号復調手段に通信線の電位を入力するための入力ラインをレセッシブ電位に短絡する。
このような通信信号処理装置によれば、入力ラインをレセッシブ電位に短絡するという簡易的な構成により、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から信号維持期間の間は、レセッシブを表す信号を受信信号として通信制御装置へ出力することができる。
ところで、通信システムの構成や環境等の要因によっては、通信線にノイズ等が発生することにより通信信号が一時的に変化し、その一時的な変化がドミナントからレセッシブへの変化として誤検出されてしまう可能性がある。
そこで、例えば請求項5に記載の通信信号処理装置では、固定信号出力手段は、信号復調手段により出力される信号が所定の安定検出期間以上ドミナントを維持した後にレセッシブへ変化した場合に、その変化をドミナントからレセッシブへの変化として検出する。
このような通信信号処理装置によれば、ノイズ等による通信信号の一時的な変化がドミナントからレセッシブへの変化として誤検出されてしまうことを防ぐことができる。
なお、請求項6に記載の通信装置は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の通信信号処理装置を備えるものである。
第1実施形態の通信システムの概略構成を表すブロック図である。 第1実施形態のECUの回路構成図である。 第1実施形態のトランスミッタの回路構成図である。 第1実施形態のトランスミッタに関する動作波形図である。 第1実施形態のレシーバの回路構成図である。 一定パルス幅検出回路の回路構成図である。 一定パルス幅検出回路に関する動作波形図である。 第1実施形態のレシーバに関する動作波形図である。 第2実施形態のレシーバの回路構成図である。 第2実施形態のレシーバに関する動作波形図である。 第3実施形態のECUの回路構成図である。 第3実施形態のトランスミッタの回路構成図である。 第3実施形態のレシーバの回路構成図である。 第3実施形態のトランスミッタ及びレシーバに関する動作波形図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
まず、第1実施形態の通信システムについて説明する。
[1−1.全体構成]
図1は、第1実施形態の通信システムの概略構成を表すブロック図である。
この通信システムは、車両に搭載された複数のECU(電子制御装置)100(1),100(2),…が共通の通信線であるバス10を介して通信信号(ドミナント/レセッシブの2値で表されるビット単位の信号)を送受信するためのものである。なお、以下の説明では、ECU100(1),100(2),…を、ECU100と総称する。
この通信システムでは、各ECU100が通信装置(ノード)として機能し、各ECU100間の通信プロトコルとしては例えば周知の規格であるCAN(Controller Area Network)が使用される。具体的には、第1実施形態の通信システムにおいて用いられるバス10は、第1通信線(Hライン)11及び第2通信線(Lライン)12からなる2線式のものであり(図2等参照)、第1通信線11の電位(以下「Sig−H」という)と第2通信線12の電位(以下「Sig−L」という)との電位差によってドミナント/レセッシブが表現される。なお、この通信システムでは、幹線としてのバス10から複数の支線が分岐されており、各支線にECU100が接続されている(いわゆるバス型のネットワーク形態である)。
なお、以降の説明において記述する通信コントローラ110のTx端子、Rx端子の信号論理とバス10上の通信信号状態であるドミナント、レセッシブの関係は、通信プロトコルの例として挙げたCAN規格とは無関係である。
[1−2.ECUの構成]
次に、各ECU100に共通する構成について説明する。図2は、ECU100の回路構成図である。
このECU100は、通信コントローラ110と、トランシーバ120とを備えている。なお、本実施形態の通信システムを構成するECU100のうち、最も遠い位置関係にある2つのECU100(図1に示すECU100(4)及びECU100(8))には、第1通信線11と第2通信線12との間に接続された終端抵抗150が設けられている。
通信コントローラ110は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、通信制御のための処理を実行する。また、この通信コントローラ110は、通信端子としてのTx端子及びRx端子を備え、それぞれの端子がトランシーバ120の通信端子(後述するトランスミッタ130及びレシーバ140のそれぞれに対応する通信端子)と接続されている。
トランシーバ120は、バス10と通信コントローラ110との間のインタフェース用ICであり、トランスミッタ(送信回路)130及びレシーバ(受信回路)140を備えている。トランスミッタ130及びレシーバ140は、それぞれが第1通信線11及び第2通信線12の両方に接続されている。
トランスミッタ130は、通信コントローラ110のTx端子から出力される送信信号(以下「Tx信号」という)を差動信号(通信信号)に変換して第1通信線11及び第2通信線12へ送信する。具体的には、Tx信号がローレベルの状態では、第1通信線11への電流の流し出し及び第2通信線12からの電流の引き込みを行わず、終端抵抗150の電圧降下を無くして差動信号としての電位差をほぼゼロにすることにより、レセッシブを表す通信信号を送信する。一方、Tx信号がハイレベルの状態では、第1通信線11への電流の流し出し及び第2通信線12からの電流の引き込みを積極的に行い、終端抵抗150に電流を流すことによる電圧降下によって差動信号としての電位差を生じさせることにより、ドミナントを表す通信信号を送信する。このようにして生成される通信信号が第1通信線11及び第2通信線12を介して他のECU100のレシーバ140へ伝わることで通信が成立する。
また、レシーバ140は、第1通信線11及び第2通信線12から受信した差動信号(通信信号)を復調(再生)して通信コントローラ110のRx端子へ受信信号(以下「Rx信号」という)を出力する。
[1−3.トランスミッタの構成]
次に、トランスミッタ130の構成について説明する。図3は、トランスミッタ130の回路構成図である。
このトランスミッタ130は、通信コントローラ110からTx信号を入力する最終段駆動回路131を備えており、この最終段駆動回路131は、Tx信号に応じた駆動信号を出力するための2つの出力端子Dr−H,Dr−Lを有している。このうち、出力端子Dr−Hは、ダイオード134を介して第1通信線11に接続されたトランジスタ132(PチャネルMOSFET)のゲートに接続されている。一方、出力端子Dr−Lは、ダイオード135を介して第2通信線12に接続されたトランジスタ133(NチャネルMOSFET)のゲートに接続されている。
具体的には、トランジスタ132は、ソースが定電圧電源(5V)に、ドレインがダイオード134のアノードにそれぞれ接続されており、このダイオード134のカソードは第1通信線11に接続されている。また、トランジスタ133は、ドレインがダイオード135のカソードに、ソースがグランド(0V)にそれぞれ接続されており、このダイオード135のアノードは第2通信線12に接続されている。なお、ダイオード134,135は、第1通信線11及び第2通信線12に重畳するノイズからトランスミッタ130の内部回路を保護する役割を持つものである。
ここで、トランスミッタ130の回路動作について説明する。図4は、トランスミッタ130に関する動作波形図である。
通信コントローラ110は、レセッシブを表す通信信号をバス10を介して送信しようとする場合にはローレベル(L)のTx信号を出力し、ドミナントを表す通信信号をバス10を介して送信しようとする場合にはハイレベル(H)のTx信号を出力する。
そして、最終段駆動回路131は、通信コントローラ110からローレベル(レセッシブ)のTx信号を入力している状態では、出力端子Dr−Hからハイレベルの駆動信号を出力するとともに、出力端子Dr−Lからローレベルの駆動信号を出力する。この状態では、トランジスタ132,133がいずれもオフ状態となり、(他のECU100による送信処理を考慮しなければ)第1通信線11と第2通信線12との間に電流が流れないためこれらの電位差がゼロになる(レセッシブ状態)。
一方、最終段駆動回路131は、通信コントローラ110からハイレベル(ドミナント)のTx信号を入力している状態では、出力端子Dr−Hからローレベルの駆動信号を出力するとともに、出力端子Dr−Lからハイレベルの駆動信号を出力する。この状態では、トランジスタ132,133がいずれもオン状態となり、第1通信線11と第2通信線12との間に挿入される終端抵抗150を介してトランジスタ132側からトランジスタ133側へ電流が流れ、終端抵抗150の両端に電位差が生じる(ドミナント状態)。
以上のように、通信コントローラ110から出力されるTx信号が、トランスミッタ130によって第1通信線11及び第2通信線12の差動信号(通信信号)に変換される。
[1−4.レシーバの構成]
次に、レシーバ140の構成について説明する。図5は、レシーバ140の回路構成図である。
このレシーバ140は、第1通信線11の電位Sig−Hが非反転入力端子(+端子)から入力されるとともに第2通信線12の電位Sig−Lが反転入力端子(−端子)から入力され、これらの電位差が通信信号復調用のしきい値を上回る状態でハイレベルの信号を出力し、その電位差がしきい値以下の状態でローレベルの信号を出力するコンパレータ(比較器)141を備えている。そして、このコンパレータ141の出力信号がRx信号として通信コントローラ110のRx端子に入力され、通信コントローラ110においてはハイレベルのRx信号がドミナントとして判定され、ローレベルの受信信号がレセッシブとして判定される。
また、レシーバ140は、コンパレータ141から出力された信号を論理反転するインバータ142と、このインバータ142の後段に設けられた一定パルス幅検出回路143と、この一定パルス幅検出回路143の後段に設けられたワンショットトリガタイマ回路144と、第1通信線11と第2通信線12との間に接続されワンショットトリガタイマ回路144によりオン/オフされるアナログスイッチ145とを備えている。
一定パルス幅検出回路143は、入力電圧が1ビット時間よりも短い一定時間T1の間ローレベルに維持されることによりハイレベルの信号を出力し、その後に入力電圧がハイレベルに変化したタイミングで出力信号をローレベルに変化させる回路である。
図6は、一例としての一定パルス幅検出回路143の回路構成図である。この一定パルス幅検出回路143は、入力電圧を分圧する分圧抵抗161,162によりベース電位が生成されるスイッチング用のトランジスタ163と、トランジスタ163のコレクタ及びエミッタに両端が接続されたコンデンサ164と、コンデンサ164に定電流を供給する定電流源165と、非反転入力端子(+端子)がコンデンサ164を介してグランドに接続されるとともに、分圧抵抗166,167により生成されるしきい値電位が反転入力端子(−端子)に入力されるコンパレータ(比較器)168とを備えている。
ここで、一定パルス幅検出回路143の回路動作について説明する。図7は、一定パルス幅検出回路143に関する動作波形図である。
一定パルス幅検出回路143の入力電圧がハイレベル(Rx信号がローレベル)の状態では、トランジスタ163がオン状態であり、コンパレータ168の非反転入力端子(+端子)の電位は0となっている。
この状態から入力電圧がローレベル(Rx信号がハイレベル)に変化すると(図7に示すタイミングTa)、トランジスタ163がオフ状態となり、定電流源165から供給される定電流によってコンデンサ164に一定速度で電荷が蓄積(充電)される。そして、一定時間が経過すると、コンパレータ168の非反転入力端子(+端子)に入力される電位が、反転入力端子(−端子)に入力されるしきい値電位を越え(図7に示すタイミングTb)、コンパレータ168の出力(一定パルス幅検出回路143の出力電圧)がローレベルからハイレベルに変化する。なお、コンデンサ164の充電速度は通信信号の1ビット時間よりも短く、かつバス10に重畳するノイズや反射波の1周期幅を鑑みて設計上決定される。具体的には、反射波の発生する期間を予測してその期間がカバーされる時間に設定してもよく、また、反射波の発生予測期間に関係なく1ビット時間よりも短い範囲でできるだけ長い時間に設定してもよい。
その後、入力電圧がハイレベル(Rx信号がローレベル)に変化すると(図7に示すタイミングTc)、トランジスタ163がオン状態となるため、コンデンサ164に蓄積された電荷が放電され、一気にゼロ電位に変化し、コンパレータ168の出力がハイレベルからローレベルに変化する。なお、このハイレベルからローレベルへの変化が、次段のワンショットトリガタイマ回路144のトリガ信号となる。
図5に戻り、ワンショットトリガタイマ回路144は、入力電圧がハイレベルからローレベルに変化したタイミングで1ビット時間よりも短い一定時間T2の間ハイレベルの信号を出力する回路である。なお、この種の回路は一般的に利用されており、例えばナショナルセミコンダクター社のLMC555(CMOSタイマ)などを用いることができる。
ここで、レシーバ140の回路動作について説明する。図8は、レシーバ140に関する動作波形図である。
他のECU100のトランスミッタ130からバス10へ出力された差動信号(通信信号)は、レシーバ140に入力される。この差動信号がレセッシブの状態では、コンパレータ141の非反転入力端子(+端子)と反転入力端子(−端子)との電位差がしきい値以下となっており、コンパレータ141の出力信号(Rx信号)はローレベルとなっている。
この状態から差動信号がドミナントに変化すると(図8に示すタイミングTd)、コンパレータ141の非反転入力端子(+端子)と反転入力端子(−端子)との電位差がしきい値を上回り、コンパレータ141の出力信号(Rx信号)がハイレベルとなる。そして、この状態が一定時間T1以上継続することにより、一定パルス幅検出回路143の出力信号がローレベルからハイレベルに変化する(図8に示すタイミングTe)。
その後、差動信号がレセッシブに変化すると(図8に示すタイミングTf)、コンパレータ141の出力信号(Rx信号)がローレベルとなり、一定パルス幅検出回路143の出力信号がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、ワンショットトリガタイマ回路144の出力信号が一定時間T2の間ハイレベルに維持され、この間はアナログスイッチ145がオン状態となり、第1通信線11と第2通信線12との間が短絡されてインピーダンスがほぼゼロになる。したがって、この一定時間T2の間はコンパレータ141の出力信号(Rx信号)が強制的にローレベル(レセッシブ)に維持されることとなる。
[1−5.効果]
以上説明したように、第1実施形態の通信システムでは、ECU100の備えるレシーバ140が、バス10を介して受信される通信信号がドミナント及びレセッシブのうちのいずれを表すものであるかを判定し、判定結果を表すRx信号を通信コントローラ110へ出力する。ただし、レシーバ140は、バス10を介して受信される通信信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から一定時間T2の間は、バス10を介して受信される通信信号に関係なく、強制的にレセッシブを表す信号をRx信号として通信コントローラ110へ出力する。
具体的には、コンパレータ141が、第1通信線11及び第2通信線12の電位差がしきい値を上回る場合(バス10の電位がドミナントであるとの判定条件を満たす場合)にドミナントを表す信号(ハイレベルの信号)をRx信号として通信コントローラ110へ出力し、その電位差がしきい値以下である場合(バス10の電位がレセッシブであるとの判定条件を満たす場合)にレセッシブを表す信号(ローレベルの信号)をRx信号として通信コントローラ110へ出力する。また、ワンショットトリガタイマ回路144が、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から一定時間T2の間はハイレベルの信号を出力し、アナログスイッチ145をオン状態にして第1通信線11及び第2通信線12を短絡する。
このような第1実施形態の通信システムによれば、反射波の影響による通信信号の誤判定を生じにくくすることができる。
すなわち、本実施形態のように、バス10に電流を流すことによりドミナントを表す通信信号をバス10を介して送信し、バス10に電流を流さないことによりレセッシブを表す通信信号をバス10を介して送信する構成の通信システムでは、誤判定の原因となるような反射波はドミナントからレセッシブへの変化時に発生する。その理由は、トランスミッタ130の出力段のインピーダンスの違いである。具体的には、トランスミッタ130は、レセッシブでは最終駆動段がハイインピーダンスとなり、ドミナントではローインピーダンスとなる。反射波はバス10のインピーダンスとトランスミッタ130のインピーダンスとの差が大きいほど大きくなるため、レセッシブからドミナントへの変化時よりも、ドミナントからレセッシブへの変化時の方が反射波の波高値が大きくなるのである。
したがって、差動信号がドミナントからレセッシブへ変化したタイミングで反射波の影響により第1通信線11及び第2通信線12にハンチング信号(図8に点線で示す信号)が発生し得るが、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から一定時間T2の間は、バス10を介して受信される通信信号に関係なく、レセッシブを表す信号をRx信号として通信コントローラ110へ出力するようにしているため、反射波の影響によりレセッシブを表す通信信号がドミナントと誤判定されてしまうことを防ぐことができる。
しかも、本実施形態の通信システムでは、一定パルス幅検出回路143が、コンパレータ141により出力される信号が一定時間T1以上ドミナントを維持した後にレセッシブへ変化した場合にワンショットトリガタイマ回路144を動作させるようにしているため、ノイズ等による通信信号の一時的な変化がドミナントからレセッシブへの変化として誤検出されてしまうことを防ぐことができる。
[1−6.特許請求の範囲との対応]
なお、第1実施形態の通信システムでは、ECU100が通信装置に相当し、通信コントローラ110が通信制御装置に相当し、トランシーバ120が通信信号処理装置に相当し、トランスミッタ130が送信信号処理手段に相当し、レシーバ140が受信信号処理手段に相当する。また、コンパレータ141が信号復調手段に相当し、一定パルス幅検出回路143及びワンショットトリガタイマ回路144が固定信号出力手段に相当し、アナログスイッチ145が短絡手段に相当する。また、一定時間T1が安定検出期間に相当し、一定時間T2が信号維持期間に相当し、ワンショットトリガタイマ回路144が出力するハイレベルの信号が短絡指示信号に相当する。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態の通信システムについて説明する。
第2実施形態の通信システムは、基本的な構成は第1実施形態の通信システムと同様であり、各ECU100が、図5に示したレシーバ140に代えて、図9に示すレシーバ240を備える点で相違する。なお、第1実施形態と共通する構成については符号を流用して説明を省略する。
図9に示すレシーバ240は、図5に示すレシーバ140と対比すると、アナログスイッチ145を備えていない点と、インバータ142の出力信号及びワンショットトリガタイマ回路144の出力信号が入力されるNOR回路246を備えている点とが相違する。そして、このレシーバ240では、NOR回路246の出力信号がRx信号として通信コントローラ110のRx端子に入力される。
ここで、レシーバ240の回路動作について説明する。図10は、レシーバ240に関する動作波形図である。
差動信号がレセッシブの状態では、コンパレータ141の非反転入力端子(+端子)と反転入力端子(−端子)との電位差がしきい値以下となっており、コンパレータ141の反転出力信号(インバータ142の出力信号)はハイレベルとなっている。
この状態から差動信号がドミナントに変化すると(図10に示すタイミングTg)、コンパレータ141の非反転入力端子(+端子)と反転入力端子(−端子)との電位差がしきい値を上回り、コンパレータ141の反転出力信号がローレベルとなる。そして、この状態が一定時間T1の間継続することにより、一定パルス幅検出回路143の出力信号がローレベルからハイレベルに変化する(図10に示すタイミングTh)。
その後、差動信号がレセッシブに変化すると(図10に示すタイミングTi)、コンパレータ141の反転出力信号がハイレベルとなるが、ドミナントからレセッシブへの変化時に発生する反射波の影響によりハンチング信号が発生する。ただし、一定パルス幅検出回路143の出力信号は、コンパレータ141の反転出力信号がハイレベルとなったタイミングでハイレベルからローレベルに変化してその状態が維持され、これによりワンショットトリガタイマ回路144の出力信号が一定時間T2の間ハイレベルに維持される。したがって、一定時間T2の間は、コンパレータ141の反転出力信号のハンチング信号がRx信号として表れないようにマスクされ、Rx信号がローレベルに維持される。
以上説明したように、第2実施形態の通信システムでは、コンパレータ141及びインバータ142が、第1通信線11及び第2通信線12の電位差がしきい値を上回る場合(バス10の電位がドミナントであるとの判定条件を満たす場合)にドミナントを表す信号(NOR回路246の入力側ではローレベルの信号)を出力し、その電位差がしきい値以下である場合(バス10の電位がレセッシブであるとの判定条件を満たす場合)にレセッシブを表す信号(NOR回路246の入力側ではハイレベルの信号)を出力する。また、ワンショットトリガタイマ回路144が、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から一定時間T2の間は、レセッシブを表す信号(NOR回路246の入力側ではハイレベルの信号)を出力し、それ以外の期間はドミナントを表す信号(NOR回路246の入力側ではローレベルの信号)を出力する。そして、NOR回路246が、インバータ142により出力される信号とワンショットトリガタイマ回路144により出力される信号とを入力し、ワンショットトリガタイマ回路144からの信号がドミナントを表す場合にはインバータ142からの信号をRx信号として通信コントローラ110へ出力し、ワンショットトリガタイマ回路144からの信号がレセッシブを表す場合にはそのレセッシブを表す信号をRx信号として通信コントローラ110へ出力する。
このような第2実施形態の通信システムによっても、第1実施形態の通信システムと同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態の通信システムでは、ECU100が通信装置に相当し、通信コントローラ110が通信制御装置に相当し、トランシーバ120が通信信号処理装置に相当し、トランスミッタ130が送信信号処理手段に相当し、レシーバ240が受信信号処理手段に相当する。また、コンパレータ141及びインバータ142が信号復調手段に相当し、一定パルス幅検出回路143及びワンショットトリガタイマ回路144が固定信号出力手段に相当し、NOR回路246が信号選択手段に相当する。また、一定時間T1が安定検出期間に相当し、一定時間T2が信号維持期間に相当する。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態の通信システムについて説明する。
第3実施形態の通信システムは、基本的な構成は第1実施形態の通信システムと同様であり、2線式通信線に代えて単線の通信線であるバス30を用いる点で相違する。また、この相違点に伴い、第3実施形態の通信システムを構成する各ECU100は、図2に示したトランシーバ120に代えて、図11に示すトランシーバ320を備えている。なお、第1実施形態と共通する構成については符号を流用して説明を省略する。
トランシーバ320は、トランスミッタ330及びレシーバ340を備えており、これらはそれぞれがバス30に接続されている。なお、バス30は、終端抵抗350を介してグランド(0V)に接続されている。
次に、トランスミッタ330の構成について説明する。図12は、トランスミッタ330の回路構成図である。
このトランスミッタ330は、通信コントローラ110からTx信号を入力する最終段駆動回路331を備えている。この最終段駆動回路331は、ダイオード333を介してバス30に接続されたトランジスタ332(PチャネルMOSFET)のゲートに接続されている。このトランジスタ332は、ソースが定電圧電源(5V)に、ドレインがダイオード333のアノードにそれぞれ接続されており、このダイオード333のカソードはバス30に接続されている。なお、ダイオード333は、バス30に重畳するノイズからトランスミッタ330の内部回路を保護する役割を持つものである。
次に、レシーバ340の構成について説明する。図13は、レシーバ340の回路構成図である。
レシーバ340は、第1実施形態のレシーバ140と対比すると、アナログスイッチ145がバス30とグランドとの間に接続されている点と、図5に示すコンパレータ141に代えて、図13に示すコンパレータ341を備えている点とが相違し、その他の構成は共通する。
コンパレータ341は、バス30の電位Sigが非反転入力端子(+端子)に入力されるとともに分圧抵抗342,343により生成される通信信号復調用のしきい値電位が反転入力端子(−端子)に入力され、バス30の電位Sigがしきい値電位以下の状態でローレベルの信号を出力し、バス30の電位Sigがしきい値電位を越えた状態でハイレベルの信号を出力する。
ここで、トランスミッタ330及びレシーバ340の回路動作について説明する。図14は、トランスミッタ330及びレシーバ340に関する動作波形図である。
通信コントローラ110は、レセッシブを表す信号を送信したい場合にはローレベル(L)のTx信号を出力し、ドミナントを表す信号を送信したい場合にはハイレベル(H)のTx信号を出力する。
そして、トランスミッタ330では、最終段駆動回路331が、通信コントローラ110からローレベル(レセッシブ)のTx信号を入力している状態では、出力端子からハイレベルの駆動信号を出力する。この状態では、トランジスタ332がオフ状態となり、(他のECU100による送信処理を考慮しなければ)バス30の電位Sigがゼロになる(レセッシブ状態)。
一方、最終段駆動回路331は、通信コントローラ110からハイレベル(ドミナント)のTx信号を入力している状態では、出力端子からローレベルの駆動信号を出力する。この状態では、トランジスタ332がオン状態となり、バス30の電位Sigがレセッシブ状態(0V)よりも5Vに近い値になる(ドミナント状態)。なお、ドミナント状態でのバス30の電位Sigは、5Vからダイオード333の順方向電圧を差し引いた電圧を、終端抵抗350とトランジスタ332のオン抵抗とで分圧した値となる。
以上のように、通信コントローラ110から出力されるTx信号が、トランスミッタ330によってバス30の電位Sigに変換される。
一方、レシーバ340では、バス30の電位Sigがレセッシブの状態(0V)でのコンパレータ341の出力信号(Rx信号)はローレベルとなっている。
この状態からバス30の電位Sigがドミナント(5V)に変化すると(図14に示すタイミングTj)、コンパレータ341の出力信号(Rx信号)がハイレベルとなり、この状態が一定時間T1の間継続することにより、一定パルス幅検出回路143の出力信号がローレベルからハイレベルに変化する(図14に示すタイミングTk)。
その後、バス30の電位Sigがレセッシブ(0V)に変化すると(図14に示すタイミングTl)、コンパレータ341の出力信号(Rx信号)がローレベルとなり、一定パルス幅検出回路143の出力信号がハイレベルからローレベルに変化する。これにより、ワンショットトリガタイマ回路144の出力信号が一定時間T2の間ハイレベルに維持され、この間はアナログスイッチ145がオン状態となり、バス30とグランドが短絡されて電位Sigがほぼゼロになる。したがって、この一定時間T2の間はコンパレータ141の出力信号(Rx信号)が強制的にローレベルに維持されることとなる。
以上説明したように、第3実施形態の通信システムでは、コンパレータ341が、バス30の電位がしきい値を上回る場合(バス30の電位がドミナントであるとの判定条件を満たす場合)にドミナントを表す信号(ハイレベルの信号)をRx信号として通信コントローラ110へ出力し、その電位がしきい値以下である場合(バス30の電位がレセッシブであるとの判定条件を満たす場合)にレセッシブを表す信号(ローレベルの信号)をRx信号として通信コントローラ110へ出力する。また、ワンショットトリガタイマ回路144が、ドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から一定時間T2の間はハイレベルの信号を出力し、アナログスイッチ145をオン状態にしてバス30をグランドに短絡する。
このような第3実施形態の通信システムによっても、第1実施形態の通信システムと同様の効果を得ることができる。
なお、第3実施形態の通信システムでは、ECU100が通信装置に相当し、通信コントローラ110が通信制御装置に相当し、トランシーバ320が通信信号処理装置に相当し、トランスミッタ330が送信信号処理手段に相当し、レシーバ340が受信信号処理手段に相当する。また、コンパレータ341が信号復調手段に相当し、一定パルス幅検出回路143及びワンショットトリガタイマ回路144が固定信号出力手段に相当し、アナログスイッチ145が短絡手段に相当する。また、一定時間T1が安定検出期間に相当し、一定時間T2が信号維持期間に相当し、ワンショットトリガタイマ回路144が出力するハイレベルの信号が短絡指示信号に相当する。
[4.他の形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記第3実施形態の通信システムは、上記第1実施形態の通信システムの構成を単線通信に適用したものであるが、これと同様に、上記第2実施形態の通信システムの構成を単線通信に適用することも可能である。
また、上記各実施形態の通信システムでは、ドミナントからレセッシブへの変化時にのみRx信号を一定時間T2の間強制的にレセッシブを表す信号に固定するようにしているが、これに加えて、レセッシブからドミナントへの変化時にはRx信号を一定時間T2の間強制的にドミナントを表す信号に固定するようにしてもよい。このようにすれば、レセッシブからドミナントへの変化時に発生する反射波の影響による通信信号の誤判定についても防止することができる。
さらに、上記各実施形態の通信システムでは、一定パルス幅検出回路143を有する構成を例示したが、これに限定されるものではなく、通信システムの構成によっては、一定パルス幅検出回路143を有しない構成とすることも可能である。
一方、上記各実施形態では、車両用の通信システムに本発明を適用した構成を例示したが、これ以外の通信システムにも本発明は適用可能である。
10,30…バス、11…第1通信線、12…第2通信線、100…ECU、110…通信コントローラ、120,320…トランシーバ、130,330…トランスミッタ、131,331…最終段駆動回路、140,240,340…レシーバ、141,341…コンパレータ、142…インバータ、143…一定パルス幅検出回路、144…ワンショットトリガタイマ回路、145…アナログスイッチ、150,350…終端抵抗、246…NOR回路

Claims (6)

  1. 複数の通信装置が共通の通信線を介して通信信号を送受信する通信システムを構築する前記通信装置において、当該通信装置内に設けられ通信制御のための処理を実行する通信制御装置と前記通信線との間のインタフェースとして機能する通信信号処理装置であって、
    前記通信制御装置から出力される送信信号に従い、前記通信線に電流を流すことによりドミナントを表す通信信号を通信線を介して送信し、前記通信線に電流を流さないことによりレセッシブを表す通信信号を通信線を介して送信する送信信号処理手段と、
    前記通信線を介して受信される通信信号がドミナント及びレセッシブのうちのいずれを表すものであるかを判定し、判定結果を表す受信信号を前記通信制御装置へ出力する受信信号処理手段と、
    を備え、
    前記受信信号処理手段は、前記通信線を介して受信される通信信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から所定の信号維持期間の間は、前記通信線を介して受信される通信信号に関係なく、レセッシブを表す信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力すること
    を特徴とする通信信号処理装置。
  2. 前記通信線は第1通信線及び第2通信線からなる2線式のものであり、
    前記受信信号処理手段は、
    前記第1通信線及び前記第2通信線の電位差が所定のしきい値を上回る場合にドミナントを表す信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力し、その電位差が前記しきい値以下である場合にレセッシブを表す信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力する信号復調手段と、
    前記信号復調手段により出力される信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から前記信号維持期間の間は、それ以外の期間とは異なる短絡指示信号を出力する固定信号出力手段と、
    前記固定信号出力手段により前記短絡指示信号が出力されている間は、前記信号復調手段に前記第1通信線及び前記第2通信線の各電位を入力するための2本の入力ラインを短絡する短絡手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信信号処理装置。
  3. 前記受信信号処理手段は、
    前記通信線の電位がドミナントであるとの判定条件を満たす場合にドミナントを表す信号を出力し、その電位がレセッシブであるとの判定条件を満たす場合にレセッシブを表す信号を出力する信号復調手段と、
    前記信号復調手段により出力される信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から前記信号維持期間の間はレセッシブを表す信号を出力し、それ以外の期間はドミナントを表す信号を出力する固定信号出力手段と、
    前記信号復調手段により出力される信号と前記固定信号出力手段により出力される信号とを入力し、前記固定信号出力手段からの信号がドミナントを表す場合には前記信号復調手段からの信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力し、前記固定信号出力手段からの信号がレセッシブを表す場合にはそのレセッシブを表す信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力する信号選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信信号処理装置。
  4. 前記通信線は単線式のものであり、
    前記受信信号処理手段は、
    前記通信線の電位が所定のしきい値を上回る場合にドミナントを表す信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力し、その電位が前記しきい値以下である場合にレセッシブを表す信号を前記受信信号として前記通信制御装置へ出力する信号復調手段と、
    前記信号復調手段により出力される信号に基づきドミナントからレセッシブへの変化を検出した時点から前記信号維持期間の間は、それ以外の期間とは異なる短絡指示信号を出力する固定信号出力手段と、
    前記固定信号出力手段により前記短絡指示信号が出力されている間は、前記信号復調手段に前記通信線の電位を入力するための入力ラインをレセッシブ電位に短絡する短絡手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信信号処理装置。
  5. 前記固定信号出力手段は、前記信号復調手段により出力される信号が所定の安定検出期間以上ドミナントを維持した後にレセッシブへ変化した場合に、その変化を前記ドミナントからレセッシブへの変化として検出すること
    を特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の通信信号処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の通信信号処理装置を備えること
    を特徴とする通信装置。
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