JP6391866B1 - 極性判定装置及び極性判定方法 - Google Patents

極性判定装置及び極性判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6391866B1
JP6391866B1 JP2018032467A JP2018032467A JP6391866B1 JP 6391866 B1 JP6391866 B1 JP 6391866B1 JP 2018032467 A JP2018032467 A JP 2018032467A JP 2018032467 A JP2018032467 A JP 2018032467A JP 6391866 B1 JP6391866 B1 JP 6391866B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarity
differential line
differential
line
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018032467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019149647A (ja
Inventor
良一 木田
良一 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lac Co Ltd
Original Assignee
Lac Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lac Co Ltd filed Critical Lac Co Ltd
Priority to JP2018032467A priority Critical patent/JP6391866B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6391866B1 publication Critical patent/JP6391866B1/ja
Priority to TW108106563A priority patent/TWI694693B/zh
Priority to PCT/JP2019/007264 priority patent/WO2019164013A1/ja
Publication of JP2019149647A publication Critical patent/JP2019149647A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

【課題】通信レスポンスの低下を抑制しつつ、簡易な構成により信号の極性を判定する。
【解決手段】極性判定装置は、第1配線と第2配線とによってデジタル差動信号を流す差動線路のうちの第1の差動線路および第2の差動線路に対して接続され、第1の差動線路の第1配線と第2の差動線路の第1配線との間を流れる電流の大きさ、又は第1の差動線路の第2配線と第2の差動線路の第2配線との間を流れる電流の大きさを取得する取得部と、取得部が取得する電流の大きさに基づいて、デジタル差動信号の極性を判定する極性判定部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、極性判定装置及び極性判定方法に関する。
複数の機器(端末装置)を通信可能に接続する規格として、CAN(Controller Area Network)が知られている。CANは、自動車分野あるいは他の分野で使用されている。
CANの通信システムでは、端末装置であるECU(Electronic Control Unit)とバスとが線路を介して接続される。
また、CANの通信システムでは、優性であるドミナントのビットと、劣性であるレセッシブのビットが、通信に使用される。そして、複数のノード(端末装置など)からバスに同時にドミナントのビットとレセッシブのビットが送信された場合には、これらが衝突して、ドミナントのビットの方が優先される(いわゆる「勝つ」)ことで、優先度が高いフレームが優先される通信が行われる。
また、背景技術の一例として、特許文献1には、端末装置(例えば、ECU)とバスとの間に転送制御装置を接続し、そして、転送制御装置が、端末装置から送信されたフレームの情報を記憶しておき、バスに接続された不正検出装置から当該フレームが不正フレームであることが通知された場合に、異常を判定する技術が記載されている(特許文献1参照。)。
特許第6182779号公報
このような従来技術においては、端末装置(例えば、ECU)とバスとの間の電気的な接続を切り離して、端末装置側のビットの極性(ドミナント又はレセッシブ)と、バス側のビットの極性とを、それぞれ監視するように構成すれば、端末装置側とバス側とのいずれの優先度が高いのかを判定することができる。このような従来技術によれば、例えば、CANのバスに接続されている複数のノードのうち、フレームの送信元のノードを判定することもできる。
しかしながら、上述のように端末装置(例えば、ECU)とバスとの間の電気的な接続を切り離した場合には、端末装置とバスとの間の通信内容をハードウェアやソフトウェアによって橋渡しする必要が生じ、回路構成が複雑になるという課題が生じる。また、上述のように端末装置(例えば、ECU)とバスとの間の電気的な接続を切り離した場合には、端末装置とバスとの間の通信内容を橋渡しするハードウェアやソフトウェアにおいて、通信レスポンスが遅れることがあった。一般に、通信レスポンスの速さを実現することが望ましい場合も多い。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、通信レスポンスの低下を抑制しつつ、簡易な構成により信号の極性を判定することができる極性判定装置及び極性判定方法を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態は、第1配線と第2配線とによってデジタル差動信号を流す差動線路のうちの第1の差動線路および第2の差動線路に対して接続され、前記第1の差動線路の第1配線と前記第2の差動線路の第1配線との間を互いに接続する第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第1の差動線路の第2配線と前記第2の差動線路の第2配線との間を互いに接続する第2接続部に流れる電流の大きさを取得する取得部と、前記取得部が取得する前記第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第2接続部に流れる電流の大きさに基づいて、前記デジタル差動信号の極性を判定する極性判定部と、を備える極性判定装置である。
本発明の一態様に係る極性判定装置において、前記極性判定部は、前記第1接続部を流れる電流の大きさ、及び前記第2接続部を流れる電流の大きさに基づいて、前記極性を判定する。
本発明の一態様に係る極性判定装置において、前記第1接続部は、前記第1の差動線路の前記第1配線と前記第2の差動線路の前記第1配線との間に接続される第1抵抗を備え、前記第2接続部は、記第1の差動線路の前記第2配線と前記第2の差動線路の前記第2配線との間に接続される第2抵抗を備え、前記極性判定部は、前記第1抵抗の両端電位差と、前記第2抵抗の両端電位差とに基づいて、前記極性を判定する。
本発明の一態様に係る極性判定装置において、前記極性には、第1極性と、前記第1極性より通信の優先度が低い第2極性とがあり、前記極性判定部は、前記第1の差動線路の前記極性と前記第2の差動線路の前記極性とが前記第1極性と前記第2極性とのうち互いに異なる極性である場合に、前記第1の差動線路の前記極性と、前記第2の差動線路の前記極性とが、それぞれ前記第1極性と前記第2極性とのうちいずれであるかを、前記第1接続部を流れる電流の方向及び前記第2接続部を流れる電流の方向に基づいて判定する。
本発明の一態様は、第1配線と第2配線とによってデジタル差動信号を流す差動線路のうちの第1の差動線路および第2の差動線路について、前記第1の差動線路の第1配線と前記第2の差動線路の第1配線との間を互いに接続する第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第1の差動線路の第2配線と前記第2の差動線路の第2配線との間を互いに接続する第2接続部に流れる電流の大きさを取得する取得手順と、前記取得手順において取得される前記第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第2接続部に流れる電流の大きさに基づいて、前記デジタル差動信号の極性を判定する極性判定手順と、を有する極性判定方法である。
本発明によれば、通信レスポンスの低下を抑制しつつ、簡易な構成により信号の極性を判定することができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの概略的な構成例を示す図である。 本実施形態の極性判定装置の構成の一例を示す図である。 本実施形態の差動線路を流れるデジタル差動信号の一例を示す図である。 本実施形態の第1の差動線路がレセッシブからドミナントに遷移する場合の一例を示す図である。 本実施形態の第2の差動線路がレセッシブからドミナントに遷移する場合の一例を示す図である。 本実施形態の極性判定部によるデジタル差動信号の極性判定の一例を示す図である。 本実施形態の極性判定部のH側電位差信号によるデジタル差動信号の極性判定の一例を示す図である。 本実施形態の極性判定部のL側電位差信号によるデジタル差動信号の極性判定の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
[通信システム]
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態では、デジタル信号が通信されるCANの通信システム1を示す。
通信システム1は、端末装置であるECU12と、侵入検知システム(IDS:Intrusion Detection System)13と、中継装置14と、管理装置15と、端末部21〜22と、差動線路31と、極性判定装置100とを備える。
差動線路31は、CAN−H線31H(図1においては不図示。)とCAN−L線31L(図1においては不図示。)とによって、デジタル差動信号を流す。
IDS13と、中継装置14と、管理装置15と、それぞれの端末部21〜22とは、差動線路31と接続されており、差動線路31を介して互いに通信可能となっている。また、ECU12は、極性判定装置100を介して差動線路31と接続されており、差動線路31を介してIDS13と、中継装置14と、管理装置15と、それぞれの端末部21〜22と通信可能となっている。
図1には、ECU12に接続された第1の差動線路41と、差動線路31に接続された第2の差動線路42とを示してある。なお、当該第2の差動線路42は、差動線路31の一部であると捉えられてもよく、あるいは、差動線路31とは別の線路であると捉えられてもよい。以下の説明において、第1の差動線路41をECU側CANと、第2の差動線路42をバス側CANとも称する。
極性判定装置100は、ECU12の側の第1の差動線路41と接続されているとともに、差動線路31の側の第2の差動線路42と接続されている。
ここで、従来の一般的なCANのシステムでは、第1の差動線路41と第2の差動線路42とが直接接続されており、極性判定装置100は備えられていない構成である。つまり、従来の一般的なCANのシステムでは、ECU12が差動線路31に直接的に電気的に接続された構成である。
これに対して、本実施形態に係る通信システム1では、ECU12と差動線路31との間に極性判定装置100が接続されている。
端末部21は、例えば、ECU12と極性判定装置100と第1の差動線路41と第2の差動線路42とによる構成と同様な構成を有する部分であり、他のECU(図示せず)と、他の接続装置(図示せず)と、他の線路(図示せず)とを備える。
同様に、端末部22は、例えば、ECU12と極性判定装置100と第1の差動線路41と第2の差動線路42とによる構成と同様な構成を有する部分であり、他のECU(図示せず)と、他の接続装置(図示せず)と、他の線路(図示せず)とを備える。
ここで、本実施形態では、2個の端末部21〜22を示したが、任意の数の端末部が差動線路31に接続されてもよい。
また、本実施形態では、すべての端末部21〜22が1個のECUおよび1個の極性判定装置を備える構成としたが、他の構成例として、すべての端末部21〜22のうちの一部または全部が、極性判定装置を備えずに、1個のECUを備えてもよく、この場合、当該ECUが差動線路31と直接接続される。つまり、通信システム1は、極性判定装置100が適用されたECU12を少なくとも1個備えるが、他のECUについては接続装置が適用されてもよくあるいは適用されなくてもよい。
ECU12は、差動線路31に接続された他のECU(図1の例では、いずれかの端末部21〜22に含まれるECU)に宛てたフレームを第1の差動線路41に送信(出力)する。
ECU12は、第1の差動線路41から受信(入力)されたフレームについて、自装置(当該ECU12)に宛てられたフレームであるか否かを判定し、自装置に宛てられたフレームについて処理を行う。
なお、自装置(当該ECU12)に宛てられたフレームとしては、例えば、自装置の宛先が指定されたフレームであってもよく、あるいは、ブロードキャストのフレームであってもよい。
IDS13は、不正検出装置の一例である。IDS13は、差動線路31を流れるフレームを取得して、当該フレームが不正なフレーム(不正フレーム)であるか否かを判定する。
そして、IDS13は、不正フレームであると判定(検出)したフレームがあった場合、当該フレームに関する情報を含むフレーム(「不正通知フレーム」ともいう。)を差動線路31に出力(送信)する。不正通知フレームは、ブロードキャストのフレームであってもよい。
なお、不正検出装置の他の例として、侵入を検知する機能を有するIDS13の代わりに、侵入を検知してその侵入を防止する機能を有する侵入防止システム(IPS:Intrusion Prevention System)が用いられてもよい。
中継装置14は、本実施形態では、ゲートウェイである。
中継装置14は、差動線路31を流れるフレームの通信を中継する。例えば、中継装置14は、ECU12から他のECUに宛てられたフレームを差動線路31から受信して、当該フレームを当該差動線路31に送信する。同様に、中継装置14は、他のフレームについても、当該フレームの通信を中継する。
管理装置15は、通信システム1における各種の管理を行う。
例えば、管理装置15は、通信システム1における各種の情報を記憶する。当該情報は、例えば、通信システム1において発生した事象に関する情報であってもよく、この場合、当該情報の履歴を記憶して残すことができる。
なお、図1に示される通信システム1は、一例であり、他の様々な構成を有する通信システムが用いられてもよい。基本的には、通信システム1は、差動線路31に複数の端末部(図1の例では、ECU12および極性判定装置100を備える部分、あるいは、端末部21、22)が接続される構成であり、IDS13、中継装置14あるいは管理装置15のうちの1以上は必ずしも備えられなくてもよい。
[極性判定装置の構成の具体例]
図2は、本実施形態の極性判定装置100の構成の一例を示す図である。極性判定装置100は、極性判定部110と、取得部120とを備える。
取得部120は、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間を流れる電流の大きさを取得する。この一例において、取得部120は、電流検出抵抗RとコンパレータCMPとを備える。電流検出抵抗Rは、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間に接続される。コンパレータCMPは、電流検出抵抗Rの両端電位の電位差を検出し、検出した電位差を示す電位差信号SVを出力する。この電位差信号SVとは、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間を流れる電流の大きさを示す信号である。
より具体的には、差動線路31は、CAN−H線31Hと、CAN−L線31Lとを備える。CAN−H線31Hには、バス側CAN−H線42Hが接続される。CAN−L線31Lには、バス側CAN−L線42Lが接続される。
ECU12には、ECU側CAN−H線41Hと、ECU側CAN−L線41Lとが接続される。
取得部120は、上述した電流検出抵抗Rとしての、H側電流検出抵抗RHとL側電流検出抵抗RLとを備える。H側電流検出抵抗RHは、ECU側CAN−H線41Hとバス側CAN−H線42Hとの間に接続される。L側電流検出抵抗RLは、ECU側CAN−L線41Lとバス側CAN−L線42Lとの間に接続される。
また、取得部120は、上述したコンパレータCMPとしての、H側コンパレータCMPHと、L側コンパレータCMPLとを備える。H側コンパレータCMPHは、H側電流検出抵抗RHの両端電位(電位V41H及び電位V42H)の電位差、すなわちH側電位差ΔVHを検出する。H側コンパレータCMPHは、検出したH側電位差ΔVHを示すH側電位差信号SVHを出力する。L側コンパレータCMPLは、L側電流検出抵抗RLの両端電位(電位V41L及び電位V42L)の電位差、すなわちL側電位差ΔVLを検出する。L側コンパレータCMPLは、検出したL側電位差ΔVLを示すL側電位差信号SVLを出力する。
一例として、H側コンパレータCMPHは、検出したH側電位差ΔVHについて、電位V41Hよりも電位V42Hが高い場合には、+(プラス)をH側電位差信号SVHとして出力する。H側コンパレータCMPHは、検出したH側電位差ΔVHについて、電位V41Hよりも電位V42Hが低い場合には、−(マイナス)をH側電位差信号SVHとして出力する。また、H側コンパレータCMPHは、検出したH側電位差ΔVHについて、電位V41Hと電位V42Hとの電位差が所定値以下の場合には、0(ゼロ)をH側電位差信号SVHとして出力する。
H側コンパレータCMPHと同様に、L側コンパレータCMPLは、検出したL側電位差ΔVLについて、電位V41Lよりも電位V42Lが高い場合には、+(プラス)をL側電位差信号SVLとして出力する。L側コンパレータCMPLは、検出したL側電位差ΔVLについて、電位V41Lよりも電位V42Lが低い場合には、−(マイナス)をL側電位差信号SVLとして出力する。また、L側コンパレータCMPLは、検出したL側電位差ΔVLについて、電位V41Lと電位V42Lとの電位差が所定値以下の場合には、0(ゼロ)をL側電位差信号SVLとして出力する。
極性判定部110は、取得部120が取得する電流の大きさに基づいて、デジタル差動信号の極性を判定する。以下、極性判定部110によるデジタル差動信号の極性判定の具体例について説明する。
[フレームの通信]
図3は、本実施形態の差動線路を流れるデジタル差動信号の一例を示す図である。
本実施形態では、CANにおける一般的なフレームが通信される。本実施形態では、論理的な接続において、デジタル差動信号の極性として、優性であるドミナントと、劣性であるレセッシブを定義する。
ここで、ECU側CAN−H線41Hの電位である電位V41Hと、ECU側CAN−L線41Lの電位である電位V41Lとを一例に、図3(C)を参照してドミナント及びレセッシブについて説明する。
図3(C)の時刻t0から時刻t1までの信号波形がレセッシブの一例である。すなわち、レセッシブにおいては、デジタル差動信号の振幅が5[V]である場合、電位V41Hと、電位V41Lとは、いずれも振幅の半分の2.5[V]程度になる。このように、レセッシブにおいては、電位V41Hと電位V41Lとの差、すなわち、デジタル差動信号の電位差が0[V]程度になる。
図3(C)の時刻t1から時刻t2までの信号波形がドミナントの一例である。すなわち、ドミナントにおいては、デジタル差動信号の振幅が5[V]である場合、電位V41Hが5[V]程度に、電位V41Lが0[V]程度になる。このように、ドミナントにおいては、電位V41Hと電位V41Lとの差、すなわち、デジタル差動信号の電位差が5[V]程度になる。
本実施形態に係るフレームは、これらドミナントのビットと、レセッシブのビットとが、時系列に並べられた情報を有する。
そして、CANにおける通信の原理として、複数のノード(ECU12など)から差動線路31に同時にドミナントのビットとレセッシブのビットが送信された場合には、これらが競合(衝突)して、ドミナントのビットの方が優先されることで、優先度が高いフレームが優先される通信が行われる。このため、差動線路31の側からの信号(フレーム)とECU12の側からの信号(フレーム)とが衝突した場合には、ドミナントの方がレセッシブよりも優先されるように回路の動作が行われる。
具体的には、それぞれのノード(ECU12など)により通信されるフレームには、調停(アービトレーション)のための識別情報(ID)が含められる。当該識別情報は、例えば、11ビットなどの長さを有する。当該識別情報としては、任意の情報が用いられてもよく、例えば、フレームに含まれるデータの内容に関する情報が用いられてもよく、あるいは、送信先(宛先)となるノードを識別する情報が用いられてもよく、あるいは、送信元(発信元)のノードを識別する情報が用いられてもよい。
そして、フレームに含められた識別情報に基づいて、通信の優先度が制御される。本実施形態では、異なるノードから送信された異なるフレームが競合した場合、フレームに含まれる識別情報が全体として優性である方が、優先して通信される。
ここで、優先されなかったフレームの送信元であるノードは、送信しようとしていたフレームの送信をいったん中止し、他のノードから送信された優先されたフレームを受信する状態となる。また、優先されなかったフレームの送信元であるノードは、送信しようとしていたフレームがあった場合、例えば、後に、当該フレームを再送する手続きを行う。
[極性の優先度]
極性の優先度についてより具体的に説明する。ここで、極性の優先度を説明するため電流検出抵抗Rが接続されていない場合の、第2の差動線路42の開放端電位を図3(A)に、第1の差動線路41の開放端電位を図3(B)にそれぞれ示す。また、電流検出抵抗Rが接続されている場合の、第1の差動線路41の電位及び第2の差動線路42の電位を図3(C)に示す。
なお、電流検出抵抗Rが接続されていない場合の電位V41Hを、H_ECU側開放端電位Vop41Hと、電流検出抵抗Rが接続されていない場合の電位V41Lを、L_ECU側開放端電位Vop41Lと記載する。また、電流検出抵抗Rが接続されていない場合の電位V42Hを、H_バス側開放端電位Vop42Hと、電流検出抵抗Rが接続されていない場合の電位V42Lを、L_バス側開放端電位Vop42Lと記載する。
[極性の優先度(その1:ドミナント対ドミナント)]
時刻t1から時刻t2において、第2の差動線路42の極性は、ドミナントである(図3(A)を参照)。同時刻において、第1の差動線路41の極性は、ドミナントである(図3(B)を参照)。この場合、第1の差動線路41と第2の差動線路42とは、いずれもドミナントであるため、極性の優劣がない。
第1の差動線路41と第2の差動線路42とが電流検出抵抗Rを介して接続されている場合、電位V41Hと電位V42Hとは同電位(例えば、5[V])、電位V41Lと電位V42Lとは同電位(例えば、0[V])であり、ドミナントである(図3(C)の時刻t1から時刻t2を参照)。
[極性の優先度(その2:レセッシブ対レセッシブ)]
時刻t2から時刻t3において、第2の差動線路42の極性は、レセッシブである(図3(A)を参照)。同時刻において、第1の差動線路41の極性は、レセッシブである(図3(B)を参照)。この場合、第1の差動線路41と第2の差動線路42とは、いずれもレセッシブであるため、極性の優劣がない。
第1の差動線路41と第2の差動線路42とが電流検出抵抗Rを介して接続されている場合、電位V41Hと電位V42Hとは同電位(例えば、2.5[V])、電位V41Lと電位V42Lとは同電位(例えば、2.5[V])であり、レセッシブである(図3(C)の時刻t2から時刻t3を参照)。
[極性の優先度(その3:ドミナント対レセッシブ)]
時刻t3から時刻t4において、第2の差動線路42の極性は、ドミナントである(図3(A)を参照)。同時刻において、第1の差動線路41の極性は、レセッシブである(図3(B)を参照)。この場合、第1の差動線路41の極性(ドミナント)は、第2の差動線路42の極性(レセッシブ)に対して優勢、すなわち優先度が高い。
第1の差動線路41と第2の差動線路42とが電流検出抵抗Rを介して接続されている場合、電位V41Hと電位V42Hとが同電位になるように、電位V41Lと電位V42Lとが同電位になるように、それぞれ遷移する。
具体的には、電位V41Hがレセッシブの電位(例えば、2.5[V])からドミナントの電位(例えば、5[V])に、電位V41Lがレセッシブの電位(例えば、2.5[V])からドミナントの電位(例えば、0[V])に、それぞれ遷移する(図3(C)の時刻t3から時刻t4を参照。)。
図4は、本実施形態の第1の差動線路41がレセッシブからドミナントに遷移する場合の一例を示す図である。同図に示すように、第2の差動線路42の極性がドミナントである場合、電位V42Hは、例えば5[V]であり、電位V42Lは、例えば0[V]である。また、第1の差動線路41の極性がレセッシブである場合、電位V41H及び電位V41Lは、いずれも例えば2.5[V]である。
この場合、電位V41Hと電位V42HとのH側電位差ΔVHを0(ゼロ)にするように、H側電流検出抵抗RHには、バス側CAN−H線42HからECU側CAN−H線41Hに向けて電流IHが流れる。この結果、電位V41Hは、2.5[V]から5[V]に遷移する。また、電位V41Lと電位V42LとのL側電位差ΔVLを0(ゼロ)にするように、L側電流検出抵抗RLには、ECU側CAN−L線41Lからバス側CAN−L線42Lに向けて電流ILが流れる。この結果、電位V41Lは、2.5[V]から0[V]に遷移する。
この結果、第1の差動線路41の極性は、レセッシブからドミナントに遷移する。
[極性の優先度(その4:レセッシブ対ドミナント)]
時刻t4から時刻t5において、第2の差動線路42の極性は、レセッシブである(図3(A)を参照)。同時刻において、第1の差動線路41の極性は、ドミナントである(図3(B)を参照)。この場合、第1の差動線路41の極性(レセッシブ)は、第2の差動線路42の極性(ドミナント)に対して劣性、すなわち優先度が低い。
第1の差動線路41と第2の差動線路42とが電流検出抵抗Rを介して接続されている場合、電位V41Hと電位V42Hとが同電位になるように、電位V41Lと電位V42Lとが同電位になるように、それぞれ遷移する。
具体的には、電位V42Hがレセッシブの電位(例えば、2.5[V])からドミナントの電位(例えば、5[V])に、電位V42Lがレセッシブの電位(例えば、2.5[V])からドミナントの電位(例えば、0[V])に、それぞれ遷移する(図3(C)の時刻t4から時刻t5を参照。)。
図5は、本実施形態の第2の差動線路42がレセッシブからドミナントに遷移する場合の一例を示す図である。同図に示すように、第1の差動線路41の極性がドミナントである場合、電位V41Hは、例えば5[V]であり、電位V41Lは、例えば0[V]である。また、第2の差動線路42の極性がレセッシブである場合、電位V42H及び電位V42Lは、いずれも例えば2.5[V]である。
この場合、電位V41Hと電位V42HとのH側電位差ΔVHを0(ゼロ)にするように、H側電流検出抵抗RHには、ECU側CAN−H線41Hからバス側CAN−H線42Hに向けて電流IHが流れる。この結果、電位V42Hは、2.5[V]から5[V]に遷移する。また、電位V41Lと電位V42LとのL側電位差ΔVLを0(ゼロ)にするように、L側電流検出抵抗RLには、バス側CAN−L線42LからECU側CAN−L線41Lに向けて電流ILが流れる。この結果、電位V42Lは、2.5[V]から0[V]に遷移する。
この結果、第2の差動線路42の極性は、レセッシブからドミナントに遷移する。
[極性の判定]
上述したように、第1の差動線路41と第2の差動線路42とのうち、いずれか一方の極性がドミナントであり、他方の極性がレセッシブである場合、電流検出抵抗Rに電流が流れることによって、いずれの極性もドミナントに遷移する。ここで、第1の差動線路41と第2の差動線路42とのうち、第1の差動線路41がレセッシブである場合と、第2の差動線路42がレセッシブである場合とで、電流検出抵抗Rに流れる電流の向きが互いに異なる。つまり、電流検出抵抗Rに流れる電流の方向を検出することにより、第1の差動線路41と第2の差動線路42とのうち、いずれがドミナントであり、いずれがレセッシブであるかを判定することができる場合がある。
本実施形態の極性判定部110は、電流検出抵抗Rに流れる電流の方向を検出することにより、すなわち、取得する電流の大きさに基づいて、デジタル差動信号の極性を判定する。
図6は、本実施形態の極性判定部110によるデジタル差動信号の極性判定の一例を示す図である。極性判定部110は、コンパレータCMPが出力する電位差信号SVに基づいて、極性を判定する。
[状態1]
H側コンパレータCMPHが出力するH側電位差信号SVH(すなわちH側電位差ΔVH)が+(プラス)を示し、L側コンパレータCMPLが出力するL側電位差信号SVL(すなわちL側電位差ΔVL)が−(マイナス)を示す場合について説明する。この場合、極性判定部110は、第2の差動線路42(バス側)の極性がドミナントであり、第1の差動線路41(ECU側)の極性がレセッシブであると判定する。この場合、第1の差動線路41(ECU側)の極性はレセッシブからドミナントに遷移する。この場合、極性判定部110は、信号の方向性を、「バス側優位」であると判定する。
[状態2]
H側コンパレータCMPHが出力するH側電位差信号SVH(すなわちH側電位差ΔVH)が−(マイナス)を示し、L側コンパレータCMPLが出力するL側電位差信号SVL(すなわちL側電位差ΔVL)が+(プラス)を示す場合について説明する。この場合、極性判定部110は、第2の差動線路42(バス側)の極性がレセッシブであり、第1の差動線路41(ECU側)の極性がドミナントであると判定する。この場合、第2の差動線路42(バス側)の極性はレセッシブからドミナントに遷移する。この場合、極性判定部110は、信号の方向性を、「ECU側優位」であると判定する。
[状態3]
H側コンパレータCMPHが出力するH側電位差信号SVH(すなわちH側電位差ΔVH)が0(ゼロ)、つまり電位差がないことを示し、L側コンパレータCMPLが出力するL側電位差信号SVL(すなわちL側電位差ΔVL)が0(ゼロ)、つまり電位差がないことを示す場合について説明する。この場合、極性判定部110は、第2の差動線路42(バス側)の極性がドミナント又はレセッシブのいずれかであり、第1の差動線路41(ECU側)の極性が第2の差動線路42(バス側)の極性と同一であると判定する。この場合、第1の差動線路41(ECU)側の極性及び第2の差動線路42(バス側)の極性は、いずれも遷移しない。この場合、極性判定部110は、信号の方向性を、「バス側ECU側同位」であると判定する。
なお、H側電位差信号SVHとL側電位差信号SVLとの組み合わせが、上述のいずれでもない場合も生じうる。この場合には、極性判定部110は、極性が不定である(又は、ドミナントとレセッシブとのいずれでもない)と判定する。
なお、これまで極性判定部110は、H側電位差信号SVHとL側電位差信号SVLとの両方の信号に基づいて極性を判定するとして説明したが、これに限られない。
図7は、本実施形態の極性判定部110のH側電位差信号SVHによるデジタル差動信号の極性判定の一例を示す図である。この場合、極性判定部110は、H側コンパレータCMPHが出力するH側電位差信号SVHに基づいて、極性を判定する。つまりこの場合、極性判定部110は、L側コンパレータCMPLが出力するL側電位差信号SVLには基づかずに、極性を判定する。
図8は、本実施形態の極性判定部110のL側電位差信号SVLによるデジタル差動信号の極性判定の一例を示す図である。この場合、極性判定部110は、L側コンパレータCMPLが出力するL側電位差信号SVLに基づいて、極性を判定する。つまりこの場合、極性判定部110は、H側コンパレータCMPHが出力するH側電位差信号SVHには基づかずに、極性を判定する。
なお、本実施形態では、CAN−H線31HとCAN−L線31Lとによってデジタル差動信号を流す差動線路による通信、すなわち、二線式の通信を一例にして説明したが、これに限られない。例えば、一線式の通信(一線の電圧を用いる通信)が用いられてもよく、あるいは、二線式の通信(二線の差動電圧を用いる通信)が用いられてもよく、あるいは、他の通信が用いられてもよい。
なお、本実施形態では、取得部120が電流検出抵抗Rの両端電位差を検出することにより、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間を流れる電流の大きさを取得する構成を一例にして説明したが、これに限られない。取得部120は、例えば、電流センサなどを備えることにより、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間を流れる電流の大きさを取得してもよい。
[実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る極性判定装置100では、ECU12と差動線路31とが極性判定装置100を介して接続される。極性判定装置100は、ECU12側の第1の差動線路41と、差動線路31側の第2の差動線路42との間を流れる電流の大きさに基づいて、信号の極性を判定する。
このように構成される本実施形態に係る極性判定装置100では、簡易な構成により信号の極性を判定することができる。
また、従来技術においては、信号の極性を判定する場合、例えば、第1の差動線路41と第2の差動線路42の接続を電気的に切り離した状態にして、それぞれの電位を測定することも考えられる。しかしながら、この従来技術によれば、第1の差動線路41と第2の差動線路42の接続が電気的に切り離された状態になる。このため、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間において通信内容を橋渡しするために、ハードウェアやソフトウェアによって論理的に接続しなければならず、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間の信号のやり取りに遅れ時間が生じるなどの問題が生じる。
本実施形態に係る極性判定装置100によれば、第1の差動線路41と第2の差動線路42の接続を電気的に切り離すことなく、信号の極性を判定することができる。すなわち、本実施形態に係る極性判定装置100によれば、第1の差動線路41と第2の差動線路42との間の信号のやり取りに遅れ時間を生じさせることなく、号の極性を判定することができる。
また、本実施形態に係る極性判定装置100は、極性判定部110は、ECU側CAN−H線41H(第1の差動線路の第1配線)とバス側CAN−H線42H(第2の差動線路の第1配線)との間を流れる電流の大きさ、及びECU側CAN−L線41L(第1の差動線路の第2配線)とバス側CAN−L線42L(第2の差動線路の第2配線)との間を流れる電流の大きさに基づいて、極性を判定する。つまり、本実施形態に係る極性判定装置100は、CANバスのH側配線の電流の大きさとCANバスのL側配線の電流の大きさとの両方に基づいて信号の極性を判定する。
このように構成することにより、極性判定装置100は、H側配線のみ又はL側配線のみに基づいて判定する場合に比べ、より安定して極性を判定することができる。また、極性判定装置100は、H側配線又はL側配線のいずれかについてドミナント又はレセッシブに遷移できないような異常が生じている場合、これらの異常を検出することができる。
また、本実施形態に係る極性判定装置100は、ECU側CAN−H線41H(第1の差動線路の第1配線)とバス側CAN−H線42H(第2の差動線路の第1配線)との間に接続されるH側電流検出抵抗RHの両端の電位差(H側電位差ΔVH)と、ECU側CAN−L線41L(第1の差動線路の第2配線)とバス側CAN−L線42L(第2の差動線路の第2配線)との間に接続されるL側電流検出抵抗RLの両端の電位差(L側電位差ΔVL)とに基づいて、極性を判定する。つまり、本実施形態に係る極性判定装置100は、電流検出抵抗Rの両端の電位差に基づいて極性を判定する。
このように構成することにより、極性判定装置100は、比較的簡易な構成により、信号の極性を判定することができる。
また、本実施形態に係る極性判定装置100は、第1の差動線路41(ECU側CAN)の極性との極性とがドミナント(第1極性)とレセッシブ(第2極性)とのうち互いに異なる極性である場合に、第1の差動線路41(ECU側CAN)の極性と、第2の差動線路42(バス側CAN)の極性とが、それぞれのドミナント(第1極性)とレセッシブ(第2極性)とのうちいずれであるかを、第1の差動線路41(ECU側CAN)と第2の差動線路42(バス側CAN)との間を電流が流れる方向に基づいて判定する。つまり、本実施形態に係る極性判定装置100は、極性が遷移する際の電流の大きさを検出することにより信号の極性を判定する。
このように構成することにより、本実施形態に係る極性判定装置100は、信号の極性の優先度に基づいて劣位の極性(レセッシブ)が優位の極性(ドミナント)に遷移するというCANバスの特性を利用することにより、比較的簡易な構成によって信号の極性を判定することができる。
ここで、以上に示した実施形態に係る各装置等(例えば、極性判定部110など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体である。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…通信システム、12…ECU、13…侵入検知システム、14…中継装置、15…管理装置、21…端末部、22…端末部、31…差動線路(CANバス)、41…第1の差動線路、42…第2の差動線路100…極性判定装置、110…極性判定部、120…取得部、R…電流検出抵抗、SV…電位差信号

Claims (5)

  1. 第1配線と第2配線とによってデジタル差動信号を流す差動線路のうちの第1の差動線路および第2の差動線路に対して接続され、
    前記第1の差動線路の第1配線と前記第2の差動線路の第1配線との間を互いに接続する第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第1の差動線路の第2配線と前記第2の差動線路の第2配線との間を互いに接続する第2接続部に流れる電流の大きさを取得する取得部と、
    前記取得部が取得する前記第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第2接続部に流れる電流の大きさに基づいて、前記デジタル差動信号の極性を判定する極性判定部と、
    を備える極性判定装置。
  2. 前記極性判定部は、前記第1接続部を流れる電流の大きさ、及び前記第2接続部を流れる電流の大きさに基づいて、前記極性を判定する
    請求項1に記載の極性判定装置。
  3. 前記第1接続部は、前記第1の差動線路の前記第1配線と前記第2の差動線路の前記第1配線との間に接続される第1抵抗を備え、
    前記第2接続部は、記第1の差動線路の前記第2配線と前記第2の差動線路の前記第2配線との間に接続される第2抵抗を備え、
    前記極性判定部は、
    記第1抵抗の両端電位差と、前記第2抵抗の両端電位差とに基づいて、前記極性を判定する
    請求項1又は請求項2に記載の極性判定装置。
  4. 前記極性には、第1極性と、前記第1極性より通信の優先度が低い第2極性とがあり、
    前記極性判定部は、
    前記第1の差動線路の前記極性と前記第2の差動線路の前記極性とが前記第1極性と前記第2極性とのうち互いに異なる極性である場合に、前記第1の差動線路の前記極性と、前記第2の差動線路の前記極性とが、それぞれ前記第1極性と前記第2極性とのうちいずれであるかを、前記第1接続部を流れる電流の方向及び前記第2接続部を流れる電流の方向に基づいて判定する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の極性判定装置。
  5. 第1配線と第2配線とによってデジタル差動信号を流す差動線路のうちの第1の差動線路および第2の差動線路について、
    前記第1の差動線路の第1配線と前記第2の差動線路の第1配線との間を互いに接続する第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第1の差動線路の第2配線と前記第2の差動線路の第2配線との間を互いに接続する第2接続部に流れる電流の大きさを取得する取得手順と、
    前記取得手順において取得される前記第1接続部に流れる電流の大きさ、又は前記第2接続部に流れる電流の大きさに基づいて、前記デジタル差動信号の極性を判定する極性判定手順と、
    を有する極性判定方法。
JP2018032467A 2018-02-26 2018-02-26 極性判定装置及び極性判定方法 Active JP6391866B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032467A JP6391866B1 (ja) 2018-02-26 2018-02-26 極性判定装置及び極性判定方法
TW108106563A TWI694693B (zh) 2018-02-26 2019-02-26 極性判定裝置及極性判定方法
PCT/JP2019/007264 WO2019164013A1 (ja) 2018-02-26 2019-02-26 極性判定装置及び極性判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032467A JP6391866B1 (ja) 2018-02-26 2018-02-26 極性判定装置及び極性判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6391866B1 true JP6391866B1 (ja) 2018-09-19
JP2019149647A JP2019149647A (ja) 2019-09-05

Family

ID=63579926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018032467A Active JP6391866B1 (ja) 2018-02-26 2018-02-26 極性判定装置及び極性判定方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6391866B1 (ja)
TW (1) TWI694693B (ja)
WO (1) WO2019164013A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500249A (ja) * 1993-07-14 1997-01-07 エシャロン・コーポレーション 階段状正弦波形を送信および受信するトランシーバ
JP2011135283A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Denso Corp 通信信号処理装置及び通信装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4311117B2 (ja) * 2003-07-28 2009-08-12 ソニー株式会社 スイッチング電源装置
JP5327277B2 (ja) * 2011-06-08 2013-10-30 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP6254977B2 (ja) * 2015-07-22 2017-12-27 ファナック株式会社 ノイズの影響を受けない電流検出回路
CN107395476B (zh) * 2017-06-30 2022-12-09 珠海格力电器股份有限公司 控制局域网络can芯片

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500249A (ja) * 1993-07-14 1997-01-07 エシャロン・コーポレーション 階段状正弦波形を送信および受信するトランシーバ
JP2011135283A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Denso Corp 通信信号処理装置及び通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI694693B (zh) 2020-05-21
JP2019149647A (ja) 2019-09-05
WO2019164013A1 (ja) 2019-08-29
TW201943224A (zh) 2019-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6836340B2 (ja) 不正検知電子制御ユニット、車載ネットワークシステム及び通信方法
US5903565A (en) Serial bus system using bitwise arbitration for independently communicating with and controlling individual bus systems
US11032300B2 (en) Intrusion detection system based on electrical CAN signal for in-vehicle CAN network
WO2016185514A1 (ja) 攻撃検出装置
EP3761570A1 (en) Collision detection on a can bus
EP3691197B1 (en) Bus device and method for operating a bus device
JP6883701B2 (ja) Canバスシステムのための送受信装置およびcan送受信装置によって短絡を検出する方法
US11368330B2 (en) Error frame detection
US20190222599A1 (en) Communication system, communication device, relay device, communication integrated circuit (ic), control ic, and communication method
US20040158781A1 (en) Method for determining line faults in a bus system and bus system
JP2009504480A (ja) メッセージを送信する方法
JP6332060B2 (ja) 車載ネットワーク
JP2008227741A (ja) 車載用通信システム
JP6391866B1 (ja) 極性判定装置及び極性判定方法
JP6410914B1 (ja) シリアル通信システム
Camek et al. An automotive Side-View system based on Ethernet and IP
US11178162B2 (en) Method and device for detecting anomalies in a computer network
CN115361432B (zh) 主从设备间的通信控制方法、装置、车辆和存储介质
US11870603B2 (en) Controller area network termination scheme
JP2006101430A (ja) 車両用通信装置
JP6408671B1 (ja) 接続装置および接続方法
JP6408672B1 (ja) 接続装置および接続方法
JP2018157268A (ja) 送信装置及び受信装置
JP6337783B2 (ja) 車載ネットワークシステム
JP6788717B1 (ja) 接続装置、接続方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180320

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180320

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6391866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250