JP2011134821A - 半導体装置及び半導体ウエハ並びに半導体ウエハの製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体ウエハ並びに半導体ウエハの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置において、半導体装置を構成する回路素子を保護する保護層の剥離を抑制する。
【解決手段】一面側に回路素子11が形成された矩形状の半導体基板10と、半導体基板の一面及び回路素子を覆うように配された保護層20とを備える半導体装置1であって、保護層の周縁部21のうち、少なくとも半導体基板の一辺16に沿う部位においては、周縁部と一辺との距離が、一辺に沿う方向で増減してなることを特徴とすることを特徴とする半導体装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及び半導体ウエハ並びに半導体ウエハの製造方法に関し、特に、半導体装置上に形成された回路素子を保護する保護層の剥離を抑制することができる半導体装置及び半導体ウエハ並びに半導体ウエハの製造方法に関する。
従来、半導体パッケージ、例えば、シリコンチップを樹脂により封止した、いわゆるデュアル・インライン・パッケージ(Dual Inline Package、DIP)やクァド・フラット・パッケージ(Quad Flat Package、QFP)では、樹脂パッケージの側面部や周辺部に金属リードを配置した周辺端子配置型が主流であった。
これに対し、近年広く普及している半導体パッケージ構造として、たとえばボールグリットアレイ(Ball Grid Array、BGA)がある。これは、パッケージの平坦な表面に半田バンプと呼ばれる電極を二次元的に配置した構造を有しているため、DIPやQFPと比較して高密度な実装が可能となる。このため、BGAはコンピュータのCPUやメモリなどのパッケージとして使われている。従来のBGAタイプの半導体パッケージは、パッケージサイズがチップサイズよりも大きいが、なかでもパッケージをほとんどチップサイズに近い大きさにまで小型化したパッケージはチップスケールパッケージ(Chip Scale Package、CSP)と呼ばれ、電子機器の小型軽量化に大きく貢献している。
BGAタイプの半導体パッケージは、回路を形成したウエハ基板を切断し、その半導体チップをインターポーザと呼ばれる基板に搭載してパッケージを完成させるもので、パターニングされたインターポーザが必要である上に、個々に半導体チップを個別にインターポーザに実装する工程が必要である。このため、専用の材料や製造装置を用いなければならず、コストが高くなるという欠点があった。
これに対し、CSP、特に「ウエハレベルCSP」と呼ばれる製法においては、このウエハ基板上に、絶縁樹脂層、再配線層、封止樹脂層、はんだバンプ等を形成し、最終工程において半導体ウエハを所定のチップ寸法に切断することでパッケージ構造を具備した半導体装置を得ることができる(例えば、特許文献1参照)。したがって、パッケージ構造をウエハ状の半導体基板上に一括形成するため、従来のようにインターポーザを必要とせず、またウエハ状態で加工するので専用の装置を必要としない。このため製造効率が高く、コスト面の不利は低減している。しかも、ウエハ全面にパッケージ加工を施した後にダイシングして個片化することから、個片化したチップそのものの大きさが、パッケージの施された半導体装置となり、実装基板に対して最小投影面積を有する半導体装置を得ることが可能となる。また、配線距離が従来のパッケージよりも短く、配線の寄生容量も小さい。これら優れた特徴は、現在急速に進んでいる実装の高密度化や、情報処理速度の高速化が実現できるという点において非常に優位である。
上記ウエハレベルCSPを採用した半導体装置の製造工程のうち、半導体ウエハを個片かするダイシング工程は、ダイシングブレードを用いて、スクライブラインとなる領域を切削することにより行う。ダイシング時は、回路素子内部に機械的欠陥が生じるのを防ぐために、ダイシングブレードの回転速度や、圧力等を調整するなどの制御が行われる。
図6に、従来より知られる半導体装置を示す。ダイシングによって、個片化された半導体装置100は、矩形状の半導体基板10上に回路素子11が形成され、該回路素子11を覆うように矩形状の保護層120が形成されている。保護層120の周縁部121と、半導体基板10の四辺116は、略並行となるように形成されている。
特開2002−280476号公報
しかしながら、従来の半導体装置100においては、ウエハレベルCSPの製造工程における最終工程で半導体ウエハの個片化を実施する際に、ダイシングブレードが回路素子11を保護するための樹脂層120に接触した場合、樹脂層120の周縁部121が剥離するという問題があった。ダイシングブレードが、樹脂層120に接触した際、樹脂層120の周縁部121に加えられる応力が分散されないことが、剥離の原因として推測される。
また、ダイシング後に、熱や外部応力によって半導体基板10が変形することによって、回路素子11を保護する保護層120に応力が加わり、保護層120の周縁部121において保護層120が半導体基板10から剥離する不良があった。この不良も、保護層120に加えられる応力が、一箇所に集中することによるものであると推測される。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、半導体装置を構成する回路素子を保護する保護層の剥離を抑制することができる半導体装置、及び半導体ウエハを提供することにある。
上記課題に対し、本発明の以下の手段により解決を図る。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、一面側に回路素子が形成された矩形状の半導体基板と、前記半導体基板の一面及び前記回路素子を覆うように配された保護層とを備える半導体装置であって、前記保護層の周縁部のうち、少なくとも前記半導体基板の一辺に沿う部位においては、前記周縁部と該一辺との距離が、該一辺に沿う方向で増減してなることを特徴とすることを特徴とする半導体装置である。
また本発明の請求項2に係る発明は、前記部位は、前記半導体基板の一辺に沿う方向でS字状をなすことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、一面側に複数の回路素子が形成されたウエハ状の半導体基板と、前記半導体基板の一面及び前記回路素子をそれぞれ覆うように配された保護層とを備え、前記回路素子同士の間にスクライブラインとして切削される領域が設けられている半導体ウエハであって、前記保護層の周縁部のうち、少なくとも前記スクライブラインに沿う部位においては、前記周縁部と前記スクライブラインとの距離が、前記スクライブラインに沿う方向で増減してなることを特徴とすることを特徴とする半導体ウエハである。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記部位は、前記スクライブラインに沿う方向でS字状をなすことを特徴とする請求項3に記載の半導体ウエハである。
さらに、本発明の請求項5に係る発明は、一面側に複数の回路素子が形成されたウエハ状の半導体基板と、前記半導体基板の一面及び前記回路素子をそれぞれ覆うように配された保護層とを備え、前記回路素子同士の間にスクライブラインとして切削される領域が設けられている半導体ウエハであって、前記保護層の周縁部のうち、少なくとも前記スクライブラインに沿う部位においては、前記周縁部と前記スクライブラインとの距離が、前記スクライブラインに沿う方向で増減してなる半導体ウエハを用い、前記スクライブラインとなる領域を切削し個片化することにより、チップ状の半導体装置とする工程を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明における半導体装置によれば、一面側に回路素子が形成された矩形状の半導体基板と、半導体基板の一面及び回路素子を覆うように配された保護層とを備える半導体装置において、その構成を、保護層の周縁部のうち、少なくとも半導体基板の一辺に沿う部位においては、周縁部と一辺との距離が一辺に沿う方向で増減するように形成した。ゆえに、半導体基板や保護層が変形した場合において、保護層の周縁部に加わる応力が分散され、保護層の剥離を抑制することができるという効果が得られる。
本発明における半導体ウエハによれば、一面側に複数の回路素子が形成されたウエハ状の半導体基板と、半導体基板の一面及び回路素子をそれぞれ覆うように配された保護層とを備え、回路素子同士の間にスクライブラインとして切削される領域が設けられている半導体ウエハにおいて、保護層の周縁部のうち、少なくともスクライブラインに沿う部位においては、周縁部とスクライブラインとの距離が、スクライブラインに沿う方向で増減するように形成した。ゆえに、半導体基板や保護層が変形した場合、又はダイシングの際にダイシングブレードが保護層に接触した場合において、保護層の周縁部に加わる応力が分散され、保護層の剥離を抑制することができるという効果が得られる。

本発明における半導体装置の製造方法によれば、一面側に複数の回路素子が形成されたウエハ状の半導体基板と、半導体基板の一面及び回路素子をそれぞれ覆うように配された保護層とを備え、回路素子同士の間にスクライブラインとして切削される領域が設けられている半導体ウエハにおいて、保護層の周縁部のうち、少なくともスクライブラインに沿う部位においては、周縁部とスクライブラインとの距離が、スクライブラインに沿う方向で増減するように形成した半導体ウエハを用い、スクライブラインとなる領域を切削し個片化することにより、チップ状の半導体装置とした。ゆえに、半導体基板や保護層が変形した場合、又はダイシングの際にダイシングブレードが保護層に接触した場合において、保護層の周縁部に加わる応力が分散され、保護層の剥離を抑制することができるという効果が得られる。
本発明に係る半導体装置の第1の実施形態を模式的に示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明に係る半導体装置の第2の実施形態の平面図である。 本発明に係る半導体ウエハの平面図である。 半導体ウエハの製造方法を示す概略図である。 従来の半導体装置を模式的に示す平面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る半導体装置の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一例を模式的に示す平面図であり、図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
本発明の半導体装置1は、回路素子が作りこまれた半導体ウエハからダイシング工程を経て個片化されたものである。半導体装置1を構成する半導体基板10の一面上には回路素子11が形成されており、該配線11は、保護層20によって被覆されている。
半導体ウエハからの個片化は、スクライブラインとして切削される領域Rをダイシングブレード等により切削することによってなされる。図1において、符号Lは、ダイシングラインの中心線である。矩形状の半導体基板10の各辺16は、前記領域Rが切削されることによって形成される。
本発明の半導体装置1においては、矩形状の半導体基板10の各辺16と、保護層20の周縁部との距離d(図2参照)が一定ではなく、図1に最もよく示されているように、辺16に沿う方向で増減してなることを特徴とする。この特徴により、保護層20の周縁部の形状は、図1に示すように波型形状となる。ゆえに、保護層20の周縁部21に力が加わると、力は他方向に分散され、直線状の周縁部を有する従来の保護層よりも一方向にかかる力が弱くなることで、保護層20が剥がれにくくなる。
ここでいう波型形状とは、周期的または非周期的に繰り返されるサインカーブであり、カーブの頂点がR形状に形成されたものである。
また、保護層20の周縁部のうち、半導体装置1の角部近辺の部位は、他の部位と比較して、大なるRを描くようなR形状とすることが好ましい。このことによって、保護層20へ応力が加わり易い半導体装置の角部における保護層20の剥離を効果的に抑制することができる。
また、四辺に形成された波形は、一辺あたり山部の数が3つ以上であることが好ましい。このような形状にすることによって、距離dが繰り返して増減した形状となるため保護層20の剥離をより効果的に抑制することができる。
また、半導体基板10の各辺16と保護層20の周縁部との距離dは、50μm以上とすることが好ましい。このことによってダイシングブレードが保護層20と接触しにくくなるため、ダイシング時に保護層20が剥がれる不具合を避けることができる。
このような形状の保護層20は、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィ技術を適用することで製作できる。保護層20は、上記の通り四隅の形状をR形状とし、かつ、四辺が波形になるように、フォトマスクのパターンを設計することで製作が可能である。製造方法に関しては後述する。
半導体基板10は、例えば、シリコンやGaAs等の半導体基板、ガラス、樹脂等の電気絶縁性基板である。
保護層20は樹脂からなり、絶縁性が高く、耐熱性・耐薬品性に優れ、機械的強度が強いものが好ましい。具体的には、例えばポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成)樹脂、PBO(ポリベンゾオキサゾール)樹脂、BCB(ベンゾシクロブテン)樹脂などが挙げられる。更に、それら複数の樹脂を積層してもよい。保護層20の厚さは例えば5〜100μmである。
回路素子11は、例えばメモリやICなどの半導体機能素子、あるいは、WLP(ウエハレベルパッケージ)に形成される再配線などである。前記再配線は、Cu、Al、Ni、Ag、Pb、Sn、Au、Co、Cr、Ti、TiW等の導体(各種の金属や合金等)から形成された配線層である。配線層としての回路素子11の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えばスパッタリング法、蒸着法、めっき法等、あるいはこれらの2つ以上の方法の組み合わせが挙げられる。また、配線層としての回路素子11は、単層の導体層でも、多層の導体層を積層したものでもよい。また、配線層のパターニングには、フォトリソグラフィ技術が好適に用いられる。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の一例を模式的に示す平面図である。なお、本実施形態では、上述した第1実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
第2実施形態の半導体装置1bは、第1実施形態の半導体装置1と比較して、保護層20aの周縁部の形状が異なる。第2実施形態の保護層20aの周縁部は、波形を構成するRが一定の周期でS字型を描いていることを特徴としている。
サインカーブを構成する複数の山部のR半径は略同一であり、また、複数の谷部のR半径も略同一である。山部及び谷部のR半径も同一であることが好ましい。
このような構成とすることによって、保護層20aに加えられる応力を均一に分散し、保護層20aの剥離をさらに抑制することができる。
<半導体ウエハ>
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体ウエハ2の一例を模式的に示す平面図である。半導体ウエハ2を、ダイシング工程により個片化することにより、個別の半導体装置1、1bが得られる。
半導体ウエハ2を構成するウエハ状の半導体基板15の一面は、スクライブラインとなる領域の中心線Lによって格子状に区画されている。回路素子11は、各区画にそれぞれ形成されており、さらに、該回路素子11を、保護層20が覆っている構成である。
個々の保護層20は、スクライブラインとして切削される領域R(図1参照)を除いた複数の領域に形成されており、その形状は、上記第1実施形態、及び第2実施形態の半導体装置1、1bを構成する保護層20と同様である。
次に、図4に示した半導体ウエハ2の複数の領域に形成された保護層20の製造方法、及びダイシング工程について説明する。
図5は、保護層20の製造方法、及びダイシング工程について、順に示した断面図である。
(1)まず、図5(a)に示すように、回路素子11が形成されたウエハ状の半導体基板15の一面に、感光性樹脂を用いて樹脂膜20fを形成する。前記樹脂膜20fは、例えばスピンコート塗布法、フィルムラミネート法、スプレー塗布法等により形成することができる。
(2)形成した感光性の前記樹脂膜20fには、プリベーク(加熱処理)を施すのが好ましい。これにより溶媒成分の揮発除去、フォトレジストの密着力増強が可能となる。なお、樹脂の種類によっては、プリベークは必ずしも必要ではない。
(3)前記樹脂膜20fをフォトリソグラフィ技術を用いてパターン加工する。具体的には、図5(b)に示すように、前記樹脂膜20fにフォトマスク30を通して露光光を照射し、マスクパターンを前記樹脂膜に転写する。光源には前記樹脂の感光波長を含む光を発するものが用いられる。最適な感光波長は樹脂材料により異なるが、一般的にはg、h、i線と呼ばれる可視〜紫外線波長の光が好ましい。光源としては、水銀ランプ、もしくは好適である。
(4)露光後のフォトレジストに対しては、必要に応じてPEB(Post Exposure Bake)を実施する。これは、感光性樹脂の光反応を熱的に補うための工程であり、樹脂の種類によっては不要の場合もある。
(5)次いで、図5(c)に示すように、前記樹脂膜20fを現像して不要な樹脂膜を除去し、後に保護層20を配する領域にのみ樹脂膜を残す。用いる現像液は、感光性樹脂の種類に応じて定めることができる。
(6)残した前記樹脂膜をキュアして余分な感光基成分、溶剤成分などを揮発させ、保護層20を形成する。
上記の(1)〜(6)は、感光性樹脂を用いて保護層20を形成する場合について説明したが、非感光性樹脂を用いて保護層20を形成することも可能である。その場合、保護層20のパターン加工は、保護層20を半導体ウエハ全面に形成した後、パターン加工したレジストマスクを保護層20上に形成し、次いで保護層20をエッチング処理を施すことによって実施できる。エッチング処理後、レジストマスクを除去することにより、保護層20が得られる。
(7)保護層20を形成した後に、必要に応じて半導体装置の加工を行う。例えば、外部接続用端子(はんだバンプ等)を形成したり、半導体ウエハの裏面側にレーザーマーク加工をしたり、といった加工をする。
(8)最後に、図5(d)に示すように、中心線Lに沿って、ダイシングを行い、半導体ウエハ20を個片化し、半導体装置1を得る。
本発明の保護層20は、上述したように半導体分野のコーティング技術を用いて形成される。そのため、半導体ウエハの全領域において保護層20を均一な厚さに形成することが可能であり、厚さの制御も容易である。また、フォトリソグラフィ技術を用いて保護層20をパターン加工するため、任意の領域に位置精度良く保護層20を形成することが可能である。ゆえに、保護層20は、回路素子11を安定して確実に保護することができる。
以上、本発明の半導体装置及び半導体ウエハ、並びに半導体ウエハの製造方法について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、半導体基板の一面側に回路素子および保護層を形成する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体基板の両面に回路素子及び保護層を形成することも可能である。
1、1b…半導体装置、2…半導体ウエハ、10…半導体基板、11…回路素子、15…ウエハ状の半導体基板、16…辺、20、20a…保護層、21…周縁部、30…レジスト層、R…スクライブラインとして切削される領域、L…スクライブラインとなる領域の中心線。

Claims (5)

  1. 一面側に回路素子が形成された矩形状の半導体基板と、
    前記半導体基板の一面及び前記回路素子を覆うように配された保護層とを備える半導体装置であって、
    前記保護層の周縁部のうち、少なくとも前記半導体基板の一辺に沿う部位においては、前記周縁部と該一辺との距離が、該一辺に沿う方向で増減してなることを特徴とすることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記部位は、前記半導体基板の一辺に沿う方向でS字状をなすことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 一面側に複数の回路素子が形成されたウエハ状の半導体基板と、
    前記半導体基板の一面及び前記回路素子をそれぞれ覆うように配された保護層とを備え、前記回路素子同士の間にスクライブラインとして切削される領域が設けられている半導体ウエハであって、
    前記保護層の周縁部のうち、少なくとも前記スクライブラインに沿う部位においては、前記周縁部と前記スクライブラインとの距離が、前記スクライブラインに沿う方向で増減してなることを特徴とすることを特徴とする半導体ウエハ。
  4. 前記部位は、前記スクライブラインに沿う方向でS字状をなすことを特徴とする請求項3に記載の半導体ウエハ。
  5. 一面側に複数の回路素子が形成されたウエハ状の半導体基板と、
    前記半導体基板の一面及び前記回路素子をそれぞれ覆うように配された保護層とを備え、前記回路素子同士の間にスクライブラインとして切削される領域が設けられている半導体ウエハであって、
    前記保護層の周縁部のうち、少なくとも前記スクライブラインに沿う部位においては、前記周縁部と前記スクライブラインとの距離が、前記スクライブラインに沿う方向で増減してなる半導体ウエハを用い、
    前記スクライブラインとなる領域を切削し個片化することにより、チップ状の半導体装置とする工程を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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