JP2011133950A - サーバ室の空調方法及びサーバ収納ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】ラックサーバから生じた熱によってコールドアイルを通過する冷気の温度が上昇してしまうことのないサーバ室の空調方法を提供すること。
【解決手段】サーバ収納ラックX1は、ラックサーバ31、32を前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるよう構成されており、サーバ収納ラックX1の筺体部の一部である前面パネル11、後面パネル12には、メッシュ部11b、12bが備えられており、サーバ収納ラックX1は、内部の暖気がラックサーバ31、32の傾斜に沿って後斜め上方に流れた後、排気口メッシュ部12bから外部に排気されるように構成されており、空調機69から供給される冷気は、吹出口63、コールドアイルC及びメッシュ部11bをこの順に介してサーバ収納ラックX1内に入り、サーバ収納ラックX1内の暖気は、メッシュ部12b、ホットアイルH及び回収口65をこの順に介して空調機69に返送される構成とされたサーバ室の空調方法とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、サーバ収納ラック内部に収納されたラックサーバ(ラックマウント型サーバ、以下同じ)を効率的に冷却可能とされたサーバ室の空調方法、及びサーバ収納ラックに関するものである。
従来より、インターネットデータセンター(iDC)などに設置されるサーバ収納ラックには、多数のラックサーバが、水平を成すよう段積みされて収納される。このようなタイプのサーバ収納ラック内部に収納されたラックサーバの冷却方法としては、ファンなどの送風装置を用いてサーバ収納ラック前面の吸気口から空気を吸気して内部に供給すると共に、後面の排気口から暖気を排気するという方法が一般的に採られている(下記特許文献1〜3参照)。
一般的に、このようなタイプのサーバ収納ラックは、空調機を備えるサーバ室内に複数並設される。このようにサーバ室内に複数並設されたサーバ収納ラック内部のラックサーバを効率的に冷却すべく、サーバ室の床面に設けられた吹出口から吹き出した冷気を、吸気口からサーバ収納ラック内部に供給するラックサーバの冷却システムが従来より提案されている(下記特許文献4〜7)。この中でも、下記特許文献4〜6には、排気口から排気された暖気(ラックサーバから発せられる熱によって暖められた空気、以下同じ)を、サーバ室の天井に設けられた回収口から回収するサーバ室の空調方法が開示されている。このようなサーバ室の空調方法は、吹出口と吸気口との間に生じる冷気通路(コールドアイル)、サーバ収納ラック内部、排気口と回収口との間に生じる暖気通路(ホットアイル)、の順に空気が流れるようになっており、単純にサーバ室内へ冷気を供給するよりもエアフローがスムーズであるため、サーバ室内における冷気と暖気との混合を軽減することができるという利点を有している。
特開2004−39675号公報 特開2009−135287号公報 特開2009−134522号公報 特開2009−140421号公報 特開2008−51475号公報 特開2008−2690号公報 特開2008−185271号公報
上述のように、ラックサーバが水平に設置されていると、ラックサーバの熱によって生じる暖気は上昇するため、ラックサーバに沿って空気がスムーズに流れずにラックサーバ間に熱溜まりが生じがちになる。このため、上述のようなサーバ室の空調方法では、ラックサーバ間に溜った暖気が吸気口から漏れ出てしまい、吸気口前方のコールドアイルを通過する冷気と混じってしまうことによって、吸気口からサーバ収納ラック内に流入する冷気の温度が上昇し、冷却効率が低下してしまうという問題があった。
また、サーバ収納ラック単体で見ても、ラックサーバに沿って空気がスムーズに流れずにラックサーバ間に熱溜まりが生じがちになることは、冷却効率の面から好ましくない。
そこで、本発明の主たる課題は、ラックサーバから生じた熱によってコールドアイルを通過する冷気の温度が上昇してしまうことのないサーバ室の空調方法、及び、ラックサーバ間に熱溜まりが生じることを防止可能であるサーバ収納ラックを提供することにある。
上記課題を解決するための手段及びそれらの作用効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
上下方向に所定の間隔で区画された多数の直方体状の単位区画を有するサーバ収納空間と、このサーバ収納空間の少なくとも左右を被覆する筺体部とを有し、一つの前記単位区画又は複数の連続する前記単位区画からなる集合区画内に、その単位区画又は集合区画の寸法に応じた直方体状のラックサーバを搭載するための取付手段を備えた、キャビネットタイプのサーバ収納ラックが設置され、
このサーバ収納ラックのサーバ収納空間内に、前記取付手段を用いて少なくとも一台のラックサーバが搭載され、
サーバ収納ラック前方又は下方の床面に、空調機から供給される冷気の吹出口が設けられると共に、サーバ収納ラック後方又は上方の天井面に、暖気を空調機に返送する回収口が設けられ、サーバ収納ラックの前方がコールドアイル、サーバ収納ラックの後方又は上方がホットアイルとされた、サーバ室の空調方法において、
前記サーバ収納ラックの取付手段は、少なくとも一部の単位区画又は集合区画内に搭載されるラックサーバが、前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように、構成されたものであり、
前記サーバ収納ラックの筺体部は、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍の上方の少なくとも一方に、排気口を有するとともに、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍の下方の少なくとも一方に、吸気口を有し、
前記サーバ収納ラックは、前記傾斜姿勢で搭載されたラックサーバにおける内部の暖気及び底面に接する暖気が、ラックサーバの傾斜に沿って後斜め上方に流れた後、前記排気口から外部に排気されるように構成されており、
前記サーバ収納ラックのサーバ収納空間内に、前記取付手段を用いて少なくとも一台のラックサーバが前記傾斜姿勢で搭載されており、
前記空調機から供給される冷気は、前記床面の吹出口、前記コールドアイル及び前記サーバ収納ラックの吸気口をこの順に介して前記サーバ収納ラック内に入り、前記サーバ収納ラック内の暖気は、前記サーバ収納ラックの排気口、前記ホットアイル及び前記天井面の回収口をこの順に介して前記空調機に返送される構成とされた、
ことを特徴とするサーバ室の空調方法。
(作用効果)
本請求項に係る発明では、サーバ収納ラックの筺体部内に、ラックサーバを前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されている。従って、ラックサーバから発せられた熱によって生じる暖気は上昇し、上方に配置されたラックサーバにぶつかるものの、ラックサーバの傾きに沿って吸気口から排気口に向かって自然と移動するため、ラックサーバ間に熱溜まりが生じにくくなっている。そして、このように暖気が吸気口から排気口に向かって自然と移動するようになっていると共に、空調機から供給される冷気が、床面の吹出口、コールドアイル及び吸気口をこの順に介してサーバ収納ラック内に入り、サーバ収納ラック内の暖気が、排気口、ホットアイル及び天井面の回収口をこの順に介して空調機に返送される構成とされているため、空調機によってサーバ室内を循環する空気の流れ方向と、ラックサーバから発せられた熱によって生じる暖気の流れ方向とが一致するため、サーバ収納ラック内のエアフローがスムーズであり、サーバ収納ラック内部の熱を効率良く回収することができる。
また、本請求項に係る発明では、上記のように暖気が吸気口から排気口に向かって自然と移動するようになっており、吸気口側に向かって移動することがないため、吸気口から暖気が漏れ出てしまい、コールドアイルを通過する冷気の温度を上昇させることを防止することができるようになっている。
他方、サーバ収納ラックが、ラックサーバを前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されていると、ラックサーバを水平に設置するものと比べて、筺体部の前後方向長さを短く構成することができるため、サーバ室内の床面に対するサーバ収納ラックの設置面積を減ずることができる。
〔請求項2記載の発明〕
前記傾斜姿勢で搭載されたラックサーバは、回転軸を中心として回転駆動される回転体を含む内蔵機器を備えるとともに、この内蔵機器は、前記傾斜姿勢で、前記回転軸が上下方向又は水平方向に沿うように取り付けられている、
請求項1記載のサーバ室の空調方法。
(作用効果)
ラックサーバには、通常ハードディスクドライブや光学ドライブや冷却ファンなどの回転軸を中心として回転駆動される回転体を含む内蔵機器が備えられている。このような内蔵機器には、回転体の回転軸が上下方向又は水平方向に対して傾いていると、回転軸又は軸受けが偏摩耗しがちとなり、内蔵機器の安定動作の妨げとなってしまうという特性がある。このため、回転体を含む内蔵機器は、サーバ収納ラック内部に水平に設置されるよう構成されたラックサーバへの取り付け時に、回転体の回転軸が上下方向又は水平方向に沿うように設計されているのが一般的である。
そこで、本請求項に係る発明では、ラックサーバを傾斜姿勢で設置した際に、回転体の回転軸が上下方向に沿わなくなることがないように、ラックサーバが傾斜姿勢で搭載された状態で、回転体の回転軸が上下方向に沿うように内臓機器を設置することとした。
〔請求項3記載の発明〕
上下方向に所定の間隔で区画された多数の直方体状の単位区画を有するサーバ収納空間と、
このサーバ収納空間の少なくとも左右を被覆する筺体部とを有し、
一つの前記単位区画又は複数の連続する前記単位区画からなる集合区画内に、その単位区画又は集合区画の寸法に応じた直方体状のラックサーバを搭載するための取付手段を備えた、キャビネットタイプのサーバ収納ラックにおいて、
前記取付手段は、少なくとも一部の単位区画又は集合区画内に搭載されるラックサーバが、前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように、構成されたものであり、
前記筺体部は、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍の上方の少なくとも一方に、排気口を有するとともに、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍の下方の少なくとも一方に、吸気口を有し、
前記傾斜姿勢で搭載されたラックサーバにおける内部の暖気及び底面に接する暖気が、ラックサーバの傾斜に沿って後斜め上方に流れた後、前記排気口から外部に排気されるように構成された、
ことを特徴とするサーバ収納ラック。
(作用効果)
本請求項に係る発明では、サーバ収納ラックの筺体部内に、ラックサーバを前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されている。従って、ラックサーバから発せられた熱によって生じる暖気は、上方に向かって上昇し、上方に配置されたラックサーバにぶつかるものの、ラックサーバの傾きに沿って吸気口から排気口に向かって自然と移動するようになっているため、ラックサーバ間に熱溜まりが生じにくくなっている。
他方、サーバ収納ラックが、ラックサーバを前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されていると、ラックサーバを水平に設置するものと比べて、筺体部の前後方向長さを短く構成することができるため、サーバ室内の床面に対するサーバ収納ラックの設置面積を減ずることができる。
以上のように、本発明によれば、ラックサーバから生じた熱によってコールドアイルを通過する冷気の温度が上昇してしまうことのないサーバ室の空調方法、及び、ラックサーバ間に熱溜まりが生じることを防止可能であるサーバ収納ラックを提供することができる。
本発明に係るサーバ収納ラックの第1実施形態を模式的に示す図であり、(a)は前側から見た図であり、(b)は右側から見た断面図であり、(c)は後側から見た図である。 (a)はサーバ収納ラック(第1実施形態)のマウントレールに対してラックサーバを取り付けた状態を示す斜視図であり、(b)ラックサーバをマウントレールから取り外した状態を示す斜視図である。 サーバ収納ラック(第1実施形態)に搭載されるラックサーバを模式的に示す図である。(a)はラックサーバを右側から見た図であり、(b)はラックサーバを上側から見た図であり、(c)はラックサーバの他の実施形態を右側から見た図である。 (a)は本発明に係るサーバ室の空調方法の第1実施形態を示す模式図であり、(b)は本発明に係るサーバ室の空調方法の他の実施形態を示す模式図である。 サーバ室の空調方法(第1実施形態)をサーバ室の天井側から見た模式図である。 (a)及び(b)ともに、サーバ収納ラックの他の実施形態を示す模式図である。 サーバ収納ラックの他の実施形態を示す模式図である。
次に、本発明に係るサーバ収納ラック及びサーバ室の空調方法の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
〔サーバ収納ラック〕
まず、本発明に係るサーバ収納ラックの第1実施形態について詳説する。
図1に示すように、本実施形態に係るサーバ収納ラックX1は、複数のラックサーバを搭載可能なキャビネットタイプのものであり、サーバ収納ラックX1の外面を形成する筺体部と、サーバ収納空間20と、ラックサーバ31、32と、ラックサーバ31、32をサーバ収納ラックX1内に搭載するための取り付け手段とから主に構成されている。
サーバ収納ラックX1の外面を形成する筺体部は、外面を形成するパネルと、このパネルを内側から支持するフレームとから構成されている。
筺体部のパネルは、前面パネル11と、前面パネル11と対向して設置された後面パネル12と、一対の側面パネル(図示しない)と、上面パネル13とから構成されており、この筺体部で取り囲まれる空間がサーバ収納空間20とされている。これらの筺体部を構成する前面パネル11、後面パネル12、側面パネル、及び上面パネル13は、矩形状且つ平板状とされており、この中でも前面パネル11、後面パネル12、及び側面パネルは、上下に長い長方形状を成すよう形成されている。また、パネルは、例えば金属などから形成することができる。
前面パネル11及び後面パネル12は、図1に示すように、四角い外枠11a、12aと、これらの外枠11a、12aに囲まれて設置されたメッシュ部11b、12bとから構成されている。これらのメッシュ部11b、12bは、網状に形成されて多数の小孔(メッシュ部11bの小孔が吸気口となり、メッシュ部12bの小孔が排気口となる)を有しており、メッシュ部11b、12b通して筺体部内部に空気が流入できるようになっている。ここで、前面パネル11及び後面パネル12の開口率は、30〜80%、より好ましくは40〜70%とされている。なお、ここで言う開口率とは、前面パネル11又は後面パネル12の前面投影面積に対するメッシュ部11b、12bの小孔の開口面積の合計のことを意味している。なお、本実施形態においては、メッシュ部11b、12bに形成された小孔が吸気口或いは排気口とされているが、前面パネル11及び後面パネル12に形成される吸気口及び排気口はこれに限定されず、例えば前面パネル11及び後面パネル12におけるメッシュ部11b、12bに該当する部分をくり貫くことで形成しても良いし、単に前面パネル11及び後面パネル12に所定の大きさの穴を複数散在させることによって形成しても良い。また、前面パネル11及び後面パネル11の少なくとも一方を設置せずに面全体を吸気口或いは排気口としても良い。
図1(b)に示すように、後面パネル12のメッシュ部12bには、排気ファン41が取り付けられている。排気ファン41は、筺体部の外側に向かって送風するようにして設置されており、メッシュ部12bにおける上側寄りの部分に固定されている。
前面パネル11及び後面パネル12を挟むようにして設置された一対の側面パネル、及び上面パネル13は、開口を有していない平板から構成されており、両側面パネル及び上面パネル13を空気が通過することができないようになっている。両側面パネル及び上面パネル13は、前面パネル11や後面パネル12と同様にメッシュ部を有していても良いが、両側面パネルや上面パネル13を空気が通過可能であると、後述するコールドアイルに暖気が混ざりやすくなってしまうため、両側面パネル及び上面パネル13は上記のように空気が通過できないよう形成されていることが好ましい。
図1(b)に示すように、パネルのすぐ内側には、直方体状を成す骨組であるフレーム15が設けられており、後面パネル12、側面パネル、及び上面パネル13は、このフレーム15に対して固定されている。なお、前面パネル11の外枠11aは、左右いずれか一方の側部裏面において、図示しないヒンジを介してフレーム15に連結されるとともに、他方の正面にノブ11cが設けられており、前面パネル11は、前記ノブ11cを把持して前方に引っ張ることによってドアのように開放可能となっている。
サーバ収納ラックX1は、サーバ収納空間20における、上下方向に所定の間隔で区画された多数の直方体状の単位区画、又は複数の連続する単位区画からなる集合区画内に、その単位区画又は集合区画の寸法に応じた直方体状のラックサーバ31、32を搭載する構造となっている。いうまでもなく、サーバ収納区間20の全体に密にラックサーバ31、32等の機器を搭載する必要はなく、一部の単位区画又は集合区画にのみ機器を搭載することができる。以下、ラックサーバ31、32等の機器を搭載する単位区画又は集合区画のことを搭載区画ともいう。
サーバ収納ラックX1に搭載されるラックサーバ31、32としては、米国電子工業会(Electronic Industries Alliance)によって定められた規格(EIA規格:TIA/EIA−310−D)のサーバ収納ラックの内部に収納可能である汎用的なラックサーバが好適である。この場合、ラックサーバの取付寸法(後述の一対のネジ挿通穴35の水平間隔)は幅19インチとされており、高さはn(ここでの「n」は任意の自然数を表す)×Uとなる(1U=1.75インチであり、例えば2Uであれば3.5インチである)。なお、図1(b)に示されるラックサーバ31は1Uのものを想定しており、ラックサーバ32は2Uのものを想定している。
また、ラックサーバ31、32の前面には、前面パネル31a、32aが取り付けられており、これらの前面パネル31a、32aは、直方体状を成すラックサーバ31、32の本体よりも幅方向長さが長い。そして、前面パネル31a、32aの幅方向両側部には、ネジ挿通穴35が設けられており、これらのネジ挿通穴35にネジ36を通して後述するマウントレール21に対してラックサーバ31、32を固定することができるようになっている。
図1(b)及び図2に示すように、サーバ収納空間20の左右両側部には、マウントレール21が前後各一本ずつ立設されるとともに、少なくともラックサーバ31、32等の機器を搭載する単位区画又は集合区画と対応する高さ位置の左右両側に、前後のマウントレールに跨るようにスライドレール22が架設されている。これらマウントレール21及びスライドレール22は本発明の取付手段を構成するものである。
より詳細には、各マウントレール21は、上下方向に延在しており、上下両端がフレーム15に対してネジ止めなどによって連結固定されている。各マウントレール21には、上下方向に所定の間隔(前述の単位区画と対応する間隔)でネジ穴が設けられており、このネジ穴を利用して、スライドレールがマウントレールに固定される。
また、図2に示すように、前面パネル11側に設置された一対のマウントレール21に対しては、三角柱状のアタッチメント部24が上下方向に所定の間隔(前述の単位区画と対応する間隔)をあけて固設されており、これらのアタッチメント部24の前面パネル11側の面には、ネジ穴24aが設けられている。三角柱状のアタッチメント部24は別体として取り付ける他、マウントレールを部分的に折り曲げて形成することもできる。
このネジ穴24aは、後述のようにラックサーバ31、32を前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢でマウントレール21に対して固定する際に、ラックサーバ31、32のネジ挿通穴35と合わさるようになっている。従って、合わさったネジ穴24aとネジ挿通穴35とにネジを通して締めることによって、ラックサーバ31、32を前記傾斜姿勢でマウントレール21に対して固定することができる。
スライドレール22は、前面パネル11側よりも後面パネル12側が上に位置するよう傾斜姿勢で、マウントレール21に対してネジ22aでネジ止めされて取り付けられており、これらのスライドレール22は、幅方向両側に一本ずつ、つまり二本一組で平行に配置されている。スライドレール22からは、サーバ収納空間20側にレール部22bが突出しており、これらのレール部22b上にラックサーバ31、32の両側部を載置することで、ラックサーバ31、32を前後にスライドすることができるようになっている。スライドレール22とラックサーバ31、32との係合構造としては、他の公知の構造も採用することができる。
図1(b)に示す例では、スライドレール22及びアタッチメント部24の上下間隔が広く、複数のラックサーバ31、32を最も近づけて搭載した場合でも、隣接するラックサーバ31、32が十分に離間するようになっているが、スライドレール22及びアタッチメント部24の上下間隔を狭くし、複数のラックサーバ31、32を最も近づけて搭載した場合に、隣接するラックサーバ31、32が相互に近接するよう構成しても良い。前者の場合、前後方向の通気性に優れるものとなるが、後者の場合であっても、機器を設置しない空き区画を間に挟んで複数のラックサーバを搭載することにより、前後方向の通気性を高めることができる。
以上のようにスライドレール22及びアタッチメント部24が構成されていることによって、ラックサーバ31、32は、前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で固定設置することが可能となっている。なお、図示形態においては、ラックサーバ31、32の傾き角度は約30度となっているが、この傾き角度は5〜70度の間で適宜調整することができ、好ましくは10〜60度、より好ましくは15〜50度とされる。
図1(b)に示すように、サイズが2U以上の大型のラックサーバ32の下側に、ラックサーバ32を下側から支える支持板45を設置しても良い。この場合、支持板45は、マウントレール21に対して直接的に又は、スライドレールを介して間接的にネジ止めなどによって固定される。この支持板45も本発明の取付手段を構成するものである。なお、このような支持板45は、当然1Uのラックサーバ31の下側に設置することも可能である。
他方、ラックサーバ31、32としては、公知のラックサーバを用いることができ、特に限定されるものではないが、上述の傾斜搭載に好適なものとして図3に示す内部構造のものも提案される。すなわち、ラックサーバ31、32は回転体を含む内蔵機器として、例えば、ハードディスクドライブ37と、光学ディスクドライブ38と、後側に向かって送風するファン39と、マザーボード33と、電源ユニット31とを備えている。
ハードディスクドライブ37及び光学ディスクドライブ38は、ラックサーバ32の前側に配置されており、図3(b)に示すように、前側よりも後側が下に位置する傾斜姿勢で搭載されている。ハードディスクドライブ37及び光学ディスクドライブ38の傾斜角度は、ラックサーバ31、32のマウントレール21取り付け時の傾き角度と同じとされ、ラックサーバ31、32をマウントレール21に取り付けた際に、ハードディスクドライブ37及び光学ディスクドライブ38の回転体の回転軸が上下方向に沿うようになっている。
マザーボード33及び電源ユニット31は、ラックサーバ31、32の後側に配置されており、それらのすぐ前側に送風ファン39が配置されている。送風ファン39は、図3(b)に示すように、下側よりも上側が後側に位置する傾斜姿勢で設置されており、この傾斜角度は、ラックサーバ31、32のマウントレール21取り付け時の傾き角度と同じとされ、ラックサーバ31、32をマウントレール21に取り付けた際に、ファン(回転体)の回転軸が水平方向に沿うようになっている。
〔サーバ室の空調方法〕
次に、本発明に係るサーバ室の空調方法の第1実施形態について、図4(a)及び図5を参照しつつ詳説する。なお、図4(a)では、空調機はサーバ収納ラック列に対して垂直に送風するよう設置されており、他方、図5では、空調機はサーバ収納ラック列と平行に送風するように設置されているが、これらは説明の便宜上異なっているだけであって、どちらの形態も採用可能である。また、図4(a)及び図5に示す形態では、ラック列60は4列設置されているが、これに限定されず、ラック列60は何列設置しても良い。
まず、本実施形態に係るサーバ室の空調方法で用いられるサーバ室50の構造を説明する。サーバ室50は、機器室51、空調チャンバ52、床下チャンバ53、及び天井チャンバ54から主に構成されている。機器室51に対して、壁面56を隔てて空調チャンバ52が、床面57の下側に床下チャンバ53が、天井面58の上側に天井チャンバ54がそれぞれ配置されている。
空調チャンバ52と床下チャンバ53とは相互に接続されており、空調チャンバ52と天井チャンバ54とは相互に接続されている。また、床面57には鋼材を格子状に組んだグレーチングなどの通気性蓋体で蓋された吹出口63が開口しており、天井面58には回収口65が開口している。回収口65のすぐ上側には、送風ファン65aが設置されており、これらの送風ファン65aによって機器室51内部の空気が天井チャンバ54内に吸い上げられるようになっている。
空調チャンバ52内には、空調機69が設置されている。空調機69は、機器室51から送風ファン65aによって天井チャンバ54内に吸い上げられた空気を取り込むと共に冷却し、この冷却した空気を床下チャンバ53内に供給するようになっている。
機器室51には、前述したサーバ収納ラックX1を複数並設して成るラック列60が、所定の間隔を空けて複数設置されている。ラック列60のサーバ収納ラックX1は、そのすぐ前側(前面パネル11側)に吹出口63が位置するように設置されており、他方、サーバ収納ラックX1のすぐ後側(後面パネル12側)に回収口65が位置するように設置されている。また、図5に示すように、相互に隣接する一対のラック列60は、それらを構成するサーバ収納ラックX1の前面パネル11同士或いは後面パネル12同士が相互に対向するように設置されており、相互に隣接する吹出口63と回収口65とは、ラック列60によって隔てられるような形となっている。
機器室51内における吹出口6の上方及び回収口65の下方には、温度計68が設置されており、これらの温度計68は全てサーバ収納ラックX1の上面パネル13よりも上側に設置されている。また、これらの温度計68は、空調機69及び送風ファン65aを制御するコンピュータ(図示しない)に接続されており、温度計68の検出結果によって空調機69及び送風ファン65aの出力をコントロール可能となっている。なお、温度計68の設置及びこれに基づく空調制御は任意であり、省略可能なものである。
次に、本実施形態に係るサーバ室の空調方法におけるエアフローを説明する。空調機69によって冷却された空気(冷気)は、空調チャンバ52から床下チャンバ53内に供給され、吹出口63から機器室51内に吹き出される。吹出口63から機器室51内に吹き出された冷気は、サーバ収納ラックX1に搭載された排気ファン41及びラックサーバ31、32に搭載されたファン39によって作り出されるエアフローによって、コールドアイルCを介してメッシュ部11bからサーバ収納ラックX1内に入る。サーバラック収納ラックX1内に入った冷気は、ラックサーバ31、32から発せられる熱によって暖気へと変化し、ラックサーバ31、32の傾斜に沿って後斜め上方に流れた後、メッシュ部12bからサーバ収納ラックX1外部に排気される。そして、サーバ収納ラックX1から排気された暖気は、ホットアイルHを介して天井面58に設けられた回収口65及び送風ファン65aによって天井チャンバ54内に吸い上げられ、そのまま空調チャンバ52内に供給された空調機69によって再度冷却され、床下チャンバ53内に供給される。
なお、上記説明におけるコールドアイルCとは、吹出口63と吸気口(メッシュ部11b)との間における冷気の通路であり、他方、ホットアイルHとは、排気口(メッシュ部12b)と回収口65との間における暖気の通路である。
次に、サーバ収納ラック及びサーバ室の空調方法の第1実施形態の作用効果を説明する。
上記サーバ収納ラックX1では、サーバ収納ラックX1の筺体部内に、ラックサーバ31、32を前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されているため、ラックサーバ31、32から発せられた熱によって生じる暖気は、上方に向かって上昇し、上方に配置されたラックサーバ31、32にぶつかるものの、ラックサーバ31、32の傾きに沿って吸気口であるメッシュ部11bの小孔から排気口であるメッシュ部12bの小孔に向かって自然と移動するようになっているため、ラックサーバ31、32間に熱溜まりが生じにくくなっている。
そして、このように暖気がメッシュ部11bからメッシュ部12bに向かって自然と移動するようになっていると共に、空調機69から供給される冷気が、床面57の吹出口63、コールドアイルC及びメッシュ部11bをこの順に介してサーバ収納ラックX1内に入り、サーバ収納ラックX1内の暖気が、メッシュ部12b、ホットアイルH及び天井面58の回収口65をこの順に介して空調機69に返送される構成とされているため、空調機69によってサーバ室50内を循環する空気の流れ方向と、ラックサーバ31、32から発せられた熱によって生じる暖気の流れ方向とが一致してサーバ収納ラックX1内外のエアフローがスムーズに繋がり、サーバ収納ラックX1内部の熱を効率良く回収することができる。
また、ラックサーバ31、32を前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されているため、排気ファン41の送風量を低くするか無くした場合、排気口であるメッシュ部12bから排気される暖気は、ラックサーバ31、32の設置方向に沿って上斜め後方に流れる。従って、相互に隣接する一対のラック列60のサーバ収納ラックX1から排気される暖気は、水平方向に暖気を排気する従来のものと比して相互に対向してぶつかりにくくなっているため、メッシュ部12bから回収口65までのエアフローが乱れにくくなっている。
さらに、上記のように暖気がメッシュ部11bからメッシュ部12bに向かって自然と移動するようになっており、メッシュ部11b側に向かって移動することがないため、メッシュ部11bから暖気が漏れ出てしまい、コールドアイルCを通過する冷気の温度の上昇を防止することができるようになっている。
加えて、サーバ収納ラックX1が、前述のようにラックサーバ31、32を前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように構成されていると、ラックサーバ31、32を水平に設置するものと比べて、筺体部の前後方向長さを短く構成することができるため、機器室51内の床面57に対するサーバ収納ラックX1の設置面積を減ずることができる。
ラックサーバ31、32には、通常ハードディスクドライブや光学ドライブや冷却ファンなどの回転軸を中心として回転駆動される回転体を含む内蔵機器が備えられている。このような内蔵機器は、一般的に、ラックサーバの収納時に回転体の回転軸が上下方向又は水平方向に沿うよう設置されている。回転軸が上下方向又は水平方向に対して傾いていると、回転軸又は軸受けが偏摩耗しがちとなるなど、内蔵機器の安定動作の妨げとなることから好ましくない。
そこで、本実施形態に係るサーバ収納ラックX1では、ラックサーバ31、32を傾斜姿勢で設置した際に、回転体の回転軸が上下方向に沿わなくなることがないように、ラックサーバが傾斜姿勢で搭載された状態で、回転体の回転軸が上下方向に沿うように内臓機器が設置されている。このように、ハードディスクドライブ37、光学ディスクドライブ38及び送風ファン39がそれぞれ備える回転体の各回転軸が上下方向又は水平方向に対して傾かないようこれらの内蔵機器が設置されていることによって、回転軸又は軸受けの偏摩耗を防止可能とされている。
〔その他の実施形態〕
(イ) 第1実施形態に係るサーバ収納ラックX1では、自然とメッシュ部11bからメッシュ部12bへと暖気が流れるため、ラックサーバ31、32の排熱が小さい場合は、排気ファン41を設置しなくとも良い。この場合、後面パネル12とラックサーバ31、32の後端との距離を近接させることができる。
(ロ) 前面パネル11、後面パネル12及び一対の側面パネルで取り囲む空間を下から蓋するようにして下面を設置しても良い。また、本発明に係るサーバ収納ラックを頻繁に移動させてサーバ室内のレイアウトを変更したい場合には、下部にキャスターなどの移動手段を設けることもできる。なお、この移動手段は、下面の下側に設置しても良いし、前面パネル11、後面パネル12又は側面パネルの下部に直接設置しても良い。
(ハ) 上述の実施形態では、ラックサーバ31、32等の複数の搭載機器の傾斜角度が全て同じとなるように、全搭載区画に取り付けられるスライドレール22の傾斜角度が同じになるように構成されているが、一部又は全ての搭載区画に取り付けられるスライドレール22の傾斜角度を他の搭載区画と異なるように構成することができる。特に、キーボードやディスプレイなどのラックサーバではない装置を搭載するときは、その搭載区画に取り付けるスライドレール22は水平に設置されることが好ましい。
(ニ) 上述の実施形態では、ハードディスクドライブ内蔵タイプのラックサーバ31、32を搭載する形態を説明したが、ハードディスクドライブに代えて回転体を有しないSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)などの記録媒体を搭載する場合は、その記憶媒体は、上述のハードディスクドライブのように、ラックサーバ31、32に対して傾けて取り付けなくても良い。
(ホ) 図3(c)に示すように、ラックサーバ31、32内の送風ファン39は、ファンの回転軸がラックサーバ31、32の前後延在方向に沿っていても良い。送風ファン39をこのように構成することによって、ラックサーバ31、32の前後延在方向に沿って送風することができるため、筺体部内部のエアフローがスムーズとなる。
(ヘ) 図4(b)に示すように、サーバ室50に、天井面58に吊り下げタイプの排気ダクト58aを設け、この排気ダクト58aに設けられた回収口65から回収した暖気を直接空調機69に送るという形態も採ることができる。このような形態では、空調チャンバ52を省略して、機器室51のスペースを広くとることができる。
また、図4(b)の示すように、吹出口63の下側に、吹出口63からの冷気の吹出しを補助する送風ファン63aを設置することもできる。
(ト) 上述の実施形態では、吸気口11bの位置は、搭載されるラックサーバ31、32の前端部又はその近傍と対向する部位を含む、前面パネル13の略全体となっているが、搭載されるラックサーバ31、32の前端部又はその近傍の下方に設けることもでき、両方に設けることもできる(図示省略)。
(チ) 図6(a)に示すように、サーバ収納空間20の上方に、上面パネル13に向かって上昇する暖気を排気口(上面パネル13のメッシュ部の小孔)へ誘導する誘導板14を設置するのも好ましい形態である。この誘導板14はその直下に設置されたラックサーバ31全体を覆う程度の寸法・形状とするのが好ましく、また、ラックサーバ31、32と平行になるようにマウントレール21等に取り付けるのが好ましい。なお、このような誘導板14は、図6に示される形態だけでなく、他の形態にも適用できることはいうまでもない。
(リ) 上述の実施形態では、排気口の位置は、搭載されるラックサーバ31、32の後端部又はその近傍と対向する部位を含む、後面パネル12の略全体となっているが、図6(b)に示すように、搭載されるラックサーバ31、32の後端部又はその近傍の上方とすることもできる。この場合、空気は、前面パネル11のメッシュ部11bを通じて筺体部内に流入し、排気部19を通じて筺体部外に排気される。この形態では、ラックサーバ31、32の後方に暖気上昇通路となる空間をある程度確保するのが好ましい。また、この形態では、後面パネル12にメッシュ部12b等の排気口を設けても良いが、排気口を設けずに、後面パネル12を介して空気が筺体部の内外を行き来できないように構成するのが好ましい。
なお、図示例では、排気口として上面パネル13に煙突状の排気部19を設けているが、図6(a)に示すように上面パネルにメッシュ部や開口部等の排気口を設けても良い。また、排気部19には、筺体部内部から外部に向かって送風可能な排気ファン13aを取り付けて、筺体部内部の暖気を強制排気するように構成しても良い。
また、この形態のサーバ収納ラックをサーバ室に設置する場合、排気部19からの排気を円滑に回収するために、サーバ室の回収口を排気部19の上方に位置させる他、排気部19を延長してサーバ室の回収口に接続することもできる。
(ヌ) 図6(b)に示すのと同様の構造のサーバ収納ラックを、図6(a)に示すように背中合わせ(back-to-back)で且つ内部空間が連続するように一体化し、両サーバ収納空間20の間を、共通の暖気上昇通路20Mとし、その上方の上面パネル13に共通の排気口としてのメッシュ部13bを設けるのも好ましい形態である。このような背中合わせ構造は、サーバの収容効率が高いものであるが、両サーバ収納空間20の間の暖気通路20M及び排気口13bを共用するため、ラックサーバ31、32を従来のように水平配置すると、暖気通路を挟んで一方のサーバ収納空間20から排出される暖気と、他方のサーバ収納空間20から排出される暖気とが衝突し、暖気の排出がスムーズになされず、熱だまりを生じ易い。よって、このような背中合わせ構造において、本発明のラックサーバの傾斜配置を採用するのは非常に好ましい。すなわち、暖気はラックサーバ31、32の傾きに沿って移動し、共通の暖気通路20Mに対して、斜め上方に向かって排出されるため、暖気通路20Mを挟んで一方のサーバ収納空間20から排出される暖気と、他方のサーバ収納空間から排出される暖気20とが衝突しても、いずれも上面パネル13の排気口13bに向かって流れるようになり、熱溜まりが生じにくくなる。
なお、排気口13bには、筺体部内部から外部に向かって送風可能な排気ファン13aを取り付けて、筺体部内の暖気を強制排気するように構成しても良い。
また、この形態のサーバ収納ラックをサーバ室に設置する場合、排気口13bからの排気を円滑に回収するために、サーバ室の回収口を排気口13bの上方に位置させる他、図6(b)に示す例と同様に排気口を煙突状に延長して、サーバ室の回収口に接続することもできる。
(ル) 図6(b)に示すように、上面パネル13がラックサーバ31、32と同様に傾斜しており、前述の誘導板14と同じ役割を果たすようになっているのも好ましい形態である。この場合、上面パネル13とラックサーバ31、32とが平行を成すように、上面パネル13の傾斜角度を設定するのが好ましい。なお、この傾斜上面パネル13は、図6に示される形態だけでなく、他の形態にも適用できることはいうまでもない。
(ヲ) 上述の実施形態では、吸気口の位置は、搭載されるラックサーバ31、32の前端部又はその近傍と対向する部位を含む、前面パネル11の略全体となっているが、図7に示すように、搭載されるラックサーバ31、32の前端部又はその近傍の下方とすることもできる。この場合、サーバ室50の床面57におけるラックサーバ31、32の前端部又はその近傍の下方に、鋼材を格子状に組んだグレーチングなどの通気性蓋体で蓋された吹出口63が開口しており、この吹出口63が吸気口を兼ねている。吸気口をこのように設ける場合、ラックサーバ31、32の前方に冷気上昇通路となる空間をある程度確保するのが好ましい。また、この形態では、前面パネル11にメッシュ部11b等の吸気口を設けても良いが、吸気口を設けずに、前面パネル11を介して空気が筺体部の内外を行き来できないように構成するのが好ましい。
このような形態では、吹出口63から供給される冷気が、機器室51を介さずに吹出口63から筺体部内に直接流入するため、冷却効率が機器室51内の温度によって低下することを防止することができる。また、このような形態では、吹出口63から供給される冷気が機器室51の影響を受け難くいため、筺体部内部の温度を吹出口63から供給される冷気だけでコントロールできるため、機器室51内の温度を比較的自由に設定可能となる。
(ワ) 吸気口の配置を図7に示すような形態とする場合、排気口の位置を、図6(b)に示される形態X3と同様に、搭載されるラックサーバ31、32の後端部又はその近傍の上方とし、空気が排気部19を通じて筺体部外に排気されるよう構成することが好ましい。吸気口及び排気口をこのように形成すると、ラックサーバ31、32の前後に送風用のファンを設ける必要がないため、ラックサーバ31、32の前方及び後方に空気通路となる空間を設けたとしても、送風ファンを設置した場合に比して、筺体部の前後方向長さを短く形成することが可能となるため、サーバ収納ラックを小型化することができる。
(カ) 図7における符号70で示されるように、筺体部内部に温度及び湿度を計測可能な温湿センサー70を設置することもできる。温湿センサー70は、図示形態のように前面パネル11や後面パネル12に設置することは勿論のこと、側面パネル、上面パネル13、マウントレール21など、筺体部内部であればどこにでも設置することができ、設置位置に関しては、適所選択することができる。そして、これらの温湿センサー70での計測結果は、ラックサーバ31、32の保守を行うために、例えば、前面パネル11や後面パネル12に設けられたディスプレイ(図示せず)に表示したり、空調機69の動作を制御するコンピューターに送信したりすることができる。
(ヨ) 上述の実施形態では、サーバ収納空間における区画(単位区画又は集合区画)間を仕切る間仕切りを設けずに、区画間は連続する構造となっているが、間仕切りを設けても良い(図示省略)。さらに、この間仕切りに、前述の誘導板14又は支持板45としての機能を担わせても良い。
本発明は、サーバ室の空調方法及びサーバ収納ラックとして適用できるものである。
X1、X2、X3、X4・・・サーバ収納ラック
11・・・前面パネル(筺体部)
12・・・後面パネル(筺体部)
13・・・上面部分(筺体部)
11b・・・メッシュ部(このメッシュ部に形成された小孔が吸気口)
12b・・・メッシュ部(このメッシュ部に形成された小孔が排気口)
21・・・マウントレール(取付手段)
22・・・スライドレール(取付手段)
24・・・アタッチメント部(取付手段)
31、32・・・ラックサーバ
37・・・ハードディスクドライブ(内蔵機器)
38・・・光学ディスクドライブ(内蔵機器)
50・・・サーバ室
57・・・床面
58・・・天井面
63・・・吹出口
65・・・回収口
69・・・空調機
H・・・ホットアイル
C・・・コールドアイル

Claims (3)

  1. 上下方向に所定の間隔で区画された多数の直方体状の単位区画を有するサーバ収納空間と、このサーバ収納空間の少なくとも左右を被覆する筺体部とを有し、一つの前記単位区画又は複数の連続する前記単位区画からなる集合区画内に、その単位区画又は集合区画の寸法に応じた直方体状のラックサーバを搭載するための取付手段を備えた、キャビネットタイプのサーバ収納ラックが設置され、
    このサーバ収納ラックのサーバ収納空間内に、前記取付手段を用いて少なくとも一台のラックサーバが搭載され、
    サーバ収納ラック前方又は下方の床面に、空調機から供給される冷気の吹出口が設けられると共に、サーバ収納ラック後方又は上方の天井面に、暖気を空調機に返送する回収口が設けられ、サーバ収納ラックの前方がコールドアイル、サーバ収納ラックの後方又は上方がホットアイルとされた、サーバ室の空調方法において、
    前記サーバ収納ラックの取付手段は、少なくとも一部の単位区画又は集合区画内に搭載されるラックサーバが、前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように、構成されたものであり、
    前記サーバ収納ラックの筺体部は、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍の上方の少なくとも一方に、排気口を有するとともに、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍の下方の少なくとも一方に、吸気口を有し、
    前記サーバ収納ラックは、前記傾斜姿勢で搭載されたラックサーバにおける内部の暖気及び底面に接する暖気が、ラックサーバの傾斜に沿って後斜め上方に流れた後、前記排気口から外部に排気されるように構成されており、
    前記サーバ収納ラックのサーバ収納空間内に、前記取付手段を用いて少なくとも一台のラックサーバが前記傾斜姿勢で搭載されており、
    前記空調機から供給される冷気は、前記床面の吹出口、前記コールドアイル及び前記サーバ収納ラックの吸気口をこの順に介して前記サーバ収納ラック内に入り、前記サーバ収納ラック内の暖気は、前記サーバ収納ラックの排気口、前記ホットアイル及び前記天井面の回収口をこの順に介して前記空調機に返送される構成とされた、
    ことを特徴とするサーバ室の空調方法。
  2. 前記傾斜姿勢で搭載されたラックサーバは、回転軸を中心として回転駆動される回転体を含む内蔵機器を備えるとともに、この内蔵機器は、前記傾斜姿勢で、前記回転軸が上下方向又は水平方向に沿うように取り付けられている、
    請求項1記載のサーバ室の空調方法。
  3. 上下方向に所定の間隔で区画された多数の直方体状の単位区画を有するサーバ収納空間と、
    このサーバ収納空間の少なくとも左右を被覆する筺体部とを有し、
    一つの前記単位区画又は複数の連続する前記単位区画からなる集合区画内に、その単位区画又は集合区画の寸法に応じた直方体状のラックサーバを搭載するための取付手段を備えた、キャビネットタイプのサーバ収納ラックにおいて、
    前記取付手段は、少なくとも一部の単位区画又は集合区画内に搭載されるラックサーバが、前側よりも後側が上に位置する傾斜姿勢で搭載されるように、構成されたものであり、
    前記筺体部は、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの後端部又はその近傍の上方の少なくとも一方に、排気口を有するとともに、前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍と対向する部位、及び前記傾斜姿勢で搭載されるラックサーバの前端部又はその近傍の下方の少なくとも一方に、吸気口を有し、
    前記傾斜姿勢で搭載されたラックサーバにおける内部の暖気及び底面に接する暖気が、ラックサーバの傾斜に沿って後斜め上方に流れた後、前記排気口から外部に排気されるように構成された、
    ことを特徴とするサーバ収納ラック。
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