JP2011133633A - 視覚表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
視度と輻輳が略一致した画像を両眼で観察することで、観察者の疲労を抑えることが可能な視覚表示装置を提供する。
【解決手段】
本発明の視覚表示装置は、アイポイント4から2次元表示面3に至る逆追跡の光路順に、第1反射面11がアイポイント4と対向するように配置され、第2反射面21が2次元画像表示面3と対向するように配置され、かつ、第1反射面11とアイポイント4とを結ぶ光軸が、第2反射面21と2次元画像表示面3を結ぶ光軸と交差するように配置されており、第1反射面11及び第2反射面21共に正のパワーを有し、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差Sが略一致していることを特徴とするものである。
【選択図】図2
視度と輻輳が略一致した画像を両眼で観察することで、観察者の疲労を抑えることが可能な視覚表示装置を提供する。
【解決手段】
本発明の視覚表示装置は、アイポイント4から2次元表示面3に至る逆追跡の光路順に、第1反射面11がアイポイント4と対向するように配置され、第2反射面21が2次元画像表示面3と対向するように配置され、かつ、第1反射面11とアイポイント4とを結ぶ光軸が、第2反射面21と2次元画像表示面3を結ぶ光軸と交差するように配置されており、第1反射面11及び第2反射面21共に正のパワーを有し、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差Sが略一致していることを特徴とするものである。
【選択図】図2
Description
本発明は、両眼で観察することが可能な視覚表示装置に関する。
視覚表示装置には、例えば、特許文献1〜特許文献4のようなものがみられる。
特許文献1には、第1の反射面が2次元画像表示素子と対向し、第2の反射面がアイポイントと対向するように配置され、かつ、第1の反射面と2次元画像表示素子とを結ぶ光軸が、第2の反射面とアイポイントとを結ぶ光軸と交差するような配置を採用する視覚表示装置が記載されている。本視覚表示装置では、このような配置を採用することで、全体のサイズがコンパクトで、接眼光学系内での光量低下が少なく、かつ、広画角で収差が良好に補正されることを可能にしている。
特許文献1には、第1の反射面が2次元画像表示素子と対向し、第2の反射面がアイポイントと対向するように配置され、かつ、第1の反射面と2次元画像表示素子とを結ぶ光軸が、第2の反射面とアイポイントとを結ぶ光軸と交差するような配置を採用する視覚表示装置が記載されている。本視覚表示装置では、このような配置を採用することで、全体のサイズがコンパクトで、接眼光学系内での光量低下が少なく、かつ、広画角で収差が良好に補正されることを可能にしている。
また、特許文献2、3には、特定の形状を有する2枚の反射面を向かい合わせ、一方向に配置された物体を、他の方向から観察することで、リアルな物体の虚像を観察可能とする視覚表示装置について開示がみられる。
また、特許文献4には、2枚の凹面鏡を物体に対して特定位置に配置することで、観察者に対し、空間上に物体の3次元像を形成する視覚表示装置、さらには、3次元像をビデオテープにより映し出された映像と合成可能な視覚表示装置について開示がみられる。
特許文献1〜特許文献4に記載の視覚表示装置には、両眼で観察する場合の問題点について詳細な言及はされていない。特許文献1に記載される視覚表示装置において、両眼で観察することを試みる場合、片眼に表示素子と接眼光学系からなる一組の表示ユニットを配し、これを2組用いて観察する程度に留まるものであり、両眼で観察する場合に生じる問題点については何ら記載されていない。
また、特許文献2は、装置内の複数の表示面を装置外の異なる空間に投影する光学系である。特許文献3、特許文献4も装置内の表示面や物体を装置外の観察者との間の空間に投影する光学系に関するものであって、特に両眼で観察する場合の問題点について何ら記載はない。
本発明は従来技術において、両眼で観察する視覚表示装置の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、1つの2次元画像表示面にて、両眼で観察できる遠方に虚像を表示し、虚像の視度と両眼で観察した場合の輻輳を略一致させることで、観察者の眼の疲労を抑えることを可能とする視覚表示装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の視覚表示装置は、観察像を表示する1つの2次元画
像表示面と、前記観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイントを形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置において、
前記接眼光学系が少なくとも第1反射面を有する第1光学素子と、第2反射面を有する第2光学素子とを有し、
前記アイポイントから2次元表示面に至る逆追跡の光路順に、前記第1反射面が前記アイポイントと対向するように配置され、
前記第2反射面が前記2次元画像表示面と対向するように配置され、かつ、前記第1反射面と前記アイポイントとを結ぶ光軸が、前記第2反射面と前記2次元画像表示面を結ぶ光軸と交差するように配置されており、
前記第1反射面及び前記第2反射面共に正のパワーを有し、
視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が、略一致していることを特徴とするものである。
像表示面と、前記観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイントを形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置において、
前記接眼光学系が少なくとも第1反射面を有する第1光学素子と、第2反射面を有する第2光学素子とを有し、
前記アイポイントから2次元表示面に至る逆追跡の光路順に、前記第1反射面が前記アイポイントと対向するように配置され、
前記第2反射面が前記2次元画像表示面と対向するように配置され、かつ、前記第1反射面と前記アイポイントとを結ぶ光軸が、前記第2反射面と前記2次元画像表示面を結ぶ光軸と交差するように配置されており、
前記第1反射面及び前記第2反射面共に正のパワーを有し、
視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が、略一致していることを特徴とするものである。
この構成の作用を説明する。一般に正のパワーを持った大型の透過レンズやフレネルレンズを用いて小さい表示面を拡大して観察する方法があるが、光路長を直線で確保した場合には装置が奥行き方向に大型化する問題がある。偏心光路を採用して光路を折り曲げる小型化を図ることも可能であるが、このような場合、観察者と表示面が干渉して偏心角度が大きくなり、大きな偏心収差が発生し、広いアイポイントや高精彩な映像を観察することが出来なかった。
従来、両眼それぞれに接眼光学系と表示素子を配置して観察像を提供する所謂HMD(Head Mount Display)のような視覚表示装置はあるが、このような両眼にて観察可能な像を提供する視覚表示装置において、偏心光路を取った場合には接眼光学系の偏心収差は無視できないものとなる。
両眼で観察する本発明のような光学系の場合、人間の眼幅は55〜65mm離れているため、これを満足するような広いアイポイントを無収差にすることは不可能であり何かしらの収差が発生する。この様な収差が2つのアイポイント間で発生する為に輻輳による虚像位置が発生する。一方、映像を観察する瞳径は約4mmであり収差による像の劣化は少なく、視度による虚像位置の変化は少ない為、視度と輻輳による虚像位置の食い違いが発生してしまう。このような視度による虚像位置と、輻輳による虚像位置の食い違いは、画像を観察する観察者の眼の疲労の原因となる。
本発明では2面の反射面を用いて交差光路を採用するとともに、2つの反射面が共に正のパワーを有する反射面として構成することにより、装置の小型化を図るとともに、表示面と観察者との干渉を避け、広角で高精細な観察像を広いアイポイントで提供可能な視覚表示装置において、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置とを略一致させることで、観察者にとって眼の疲労の少ない観察像を提供することとしている。
さらに好ましくは、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
−0.5≦ S ≦0.5 ・・・(1)
−0.5≦ S ≦0.5 ・・・(1)
この構成の作用を説明する。視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)の上限を0.5m-1、下限を−0.5m-1にすることで、さらに観察者の目の疲労を抑制することを可能としている。
さらに好ましくは、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
−0.2≦ S ≦0.2 ・・・(2)
−0.2≦ S ≦0.2 ・・・(2)
この構成の作用を説明する。視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)の上限を0.2m-1、下限を−0.2m-1にすることで、さらに効果的に観察者の眼の疲労を抑制することを可能としている。
さらに好ましくは、前記第1反射面、前記第2反射面の内、少なくとも1面は自由曲面であることが望ましい。
この構成の作用を説明する。第1反射面、第2反射面の内、少なくとも1面を自由曲面にすることで、画面上下方向に非対称に発生する偏心収差を補正し、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差Sを効果的に抑制することが可能となる。
また、前記第1反射面、前記第2反射面の内、少なくとも1面は、前記第1反射面と前記第2反射面の距離が短くなるにしたがって、前記2つのアイポイントを結ぶ方向の曲率がゆるくなる形状であることが望ましい。
この構成の作用を説明する。正のパワーを有する第1の反射面と第2の反射面を対向させた場合、第1反射面と第2反射面の距離が短くなるにしたがって共役距離は短くなり、このような共役距離の差は像面湾曲の原因となる。本構成では、第1反射面、第2反射面の内、少なくとも1面は、第1反射面と第2反射面の距離が短くなるにしたがって、2つのアイポイントを結ぶ方向(X方向)の曲率がゆるくなる形状を採用することで、第1反射面と第2反射面の距離が短い箇所でのパワーを弱め、像面湾曲の発生を抑えることを可能にしている。
また、このような形状を採用することで、輻輳による虚像位置が観察画面上下で異なり、視度による虚像位置は画面上下で一定の距離にあっても、輻輳による虚像位置が上下非対称に変化してしまい両眼で観察すると表示面が傾いた様に観察されてしまう問題を解決することも可能となる。
さらに好ましくは、前記第1反射面の自由曲面にX2Y項を持たせることで、第1反射
面と第2反射面の距離が短くなるにしたがって、2つのアイポイントを結ぶ方向(X方向)の曲率を効果的にゆるくさせることとしている。自由曲面の定義式において、X2Y項
を適切に与えることにより、輻輳による観察虚像面の傾きを容易に補正することが可能となる。
面と第2反射面の距離が短くなるにしたがって、2つのアイポイントを結ぶ方向(X方向)の曲率を効果的にゆるくさせることとしている。自由曲面の定義式において、X2Y項
を適切に与えることにより、輻輳による観察虚像面の傾きを容易に補正することが可能となる。
また、前記アイポイントから前記2次元画像表示面に至る光路の順番で前記第1光学素子の焦点距離をF1、前記第2光学素子の焦点距離をF2とするとき
0.1<|F1/F2|<2 ・・・(3)
なる条件を満足することを特徴としている。
0.1<|F1/F2|<2 ・・・(3)
なる条件を満足することを特徴としている。
この構成の作用を説明する。上記条件式の下限を超えても、上限を超えても1つの光学素子が極端にパワーを持ってしまうこととなる。このようなパワーの偏りは、光学系全体の偏心収差を大きくしてしまい、視度と輻輳による虚像位置が異なってしまう。本構成では、第1光学素子と第2光学素子のパワーのバランスに配慮することで、偏心収差の発生を抑えることを可能としたものである。
また、第1反射面、第2反射面の内少なくとも1面はトーリック面であることを特徴とするものである。特に発生が多い非点収差を補正する為にアイポイントから表示面に至る光路上でアイポイントに近い第1反射面をトーリック面で構成することが望ましい。トーリック面にすることでY−Z断面とX−Z断面の曲率を変えることが可能となり、非点収
差を補正することが可能となる。そして、非点収差の発生を抑えつつ輻輳による虚像位置を効果的に補正することが可能となる。
差を補正することが可能となる。そして、非点収差の発生を抑えつつ輻輳による虚像位置を効果的に補正することが可能となる。
さらに好ましくは、第1反射面と第2反射面を共にトーリック面にすることが好ましい。両面をトーリック面にすることにより更に非点収差の発生を補正することが可能となる。
さらに本発明において、投影光学系により小型の表示素子を拡大投影することにより2次元画像表示面を形成することも可能である。投影像近傍に拡散性のある拡散面を配置することにより投影光学系の光束径を細くすることが可能となり、投影光学系の負担が減ると同時に観察者が多少動いても観察映像を観察することが可能な広い観察領域を確保することが可能となる。
さらには、左右の眼球に対応した2つの投影光学系を配置し、2つの投影光学系の投影像を拡散面に投影すると同時に、2つの映像のクロストークが起きないように拡散面の拡散角をコントロールして立体像を観察することも可能である。また、偏光板と偏光眼鏡を使用したり、液晶シャッター眼鏡を用いた時分割表示でも両眼立体視が可能となる。さらに、アイポイントと対向する第1光学素子を半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重畳表示する所謂コンバイナーとして構成することも可能である。
以上、本発明によれば、視度と輻輳が略一致した画像を両眼で観察可能な視覚表示装置により、観察者の眼の疲労を抑えることが可能となる。
以下、実施例1〜実施例5に基づいて本発明の視覚表示装置について説明する。なお、これら実施例では、観察される虚像面(追跡上は物体面)は2m先を想定しているが、これは任意に設定できる。まず、以下の数値実施例の説明で用いる座標系及び偏心面について説明を行う。ここでは、実施例1を説明する図1、図2を例にとって説明を行うこととするが、他の実施例における座標系及び偏心面についても同様である。
図1は、実施例1における光学系の中心光線を含むY−Z断面図、および、光線の投影図であり、図2は、実施例1の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。図2に示されるように、左右の両絞り中心41Lと41Rの中間点を原点Oとする。本実施形態における光学系は、左右両絞り中心41L、41Rを接続する直線に垂直で、かつ、原点Oを含む平面A(Y−Z平面)について対称となるように配置されている。なお、各実施例では、左右両絞り41L、41R間の距離、すなわち、観察者両眼の眼幅は60mmとして設計されている。
図1は、右の絞り中心41Rを含むとともに、平面Aと平行な平面で切断した断面図、並びに、この平面Aと平行な平面への光線の投影図が示されている。なお、本実施形態の光学系は、平面Aに関して対称に配されているため、左の絞り中心41Lについての断面図、光線の投影図も図1と同様のものとなる。
この断面図において、像面3(2次元画像表示面)の中心から放射された光は、第2光学素子2の反射面21、第1光学素子1の反射面11にて反射され、絞り中心41Rに入射する光路を有する。この光路を中心光線10と定義する。図2に示される左右の中心光線10R、10Lを延長すると、これら中心光線10R、10Lは互いに交差する。本実施形態では、原点Oとこの交差点を結ぶ直線がZ軸となる。図1には、このZ軸の正方向を右方向に有するY−Z平面と、紙面の手前から裏面側に向かう方向を正方向とするX軸が示されている。また、図2には、Z軸の正方向を右方向に有するX−Z平面と、紙面の裏面側から手前に向かう方向を正方向とするY軸が示されている。
偏心面については、光学系の原点の中心からその面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX、Y、Z、単位:mm)と、その面の中心軸(自由曲面については、後記(a)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα、β、γ、単位:°)とが与えられている。その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα、β、γの回転のさせ方は、面の中心軸とそのXYZ直交座標系を、まずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した面の中心軸を新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させると共に1度回転した座標系もY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その2度回転した面の中心軸を新たな座標系の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させるものである。
また、各数値実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には、面間隔が与えられている。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。
なお、下記データ中“e-00n(nは整数)”は、“×10-n”を意味する。
図1〜図3を参照しつつ実施例1について、その構成、並びに、数値実施例を説明する
。図1は、実施例1の光学系の中心光線を含むY−Z断面図、および、光線の投影図であり、図2は、実施例1の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。これらの図では、絞り4から像面3(2次元画像表示面)に向かう逆光線追跡による光線が記載されている。
。図1は、実施例1の光学系の中心光線を含むY−Z断面図、および、光線の投影図であり、図2は、実施例1の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。これらの図では、絞り4から像面3(2次元画像表示面)に向かう逆光線追跡による光線が記載されている。
図1に記載されるよう、本実施形態における視覚表示装置は、画像を表示する像面3(2次元画像表示面)と、第1光学素子1と第2光学素子2を有する接眼光学系を含んで構成されている。この接眼光学系は、像面3に表示される観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイント(ちょうど絞り4に相当する)を形成している。
像面3は、各種表示素子により形成することが可能である。この像面を形成する表示素子としては、液晶表示素子のように像面3にて直接画像を形成するものの他、像面をスクリーンとして利用する投影光学系を採用することが可能である。投影光学系を採用した場合には、投影像近傍に拡散性のある拡散面を配置することで、投影光学系の光束径を細くすることが可能であり、投影光学系の負担が減ると同時に観察者が多少動いたとしても観察映像を観察することが可能な広い観察領域を確保することが可能となる。
さらには、左右の眼球に対応した2つの投影光学系を配置し、2つの投影光学系の投影像を拡散面に投影すると同時に、2つの映像のクロストークが起きないように拡散面の拡散角をコントロールして立体像を観察することも可能である。また、偏光板と偏光眼鏡を使用したり、液晶シャッター眼鏡を用いた時分割表示でも両眼立体視が可能となる。
第1光学素子1と第2光学素子2とは、その裏面にそれぞれ、第1反射面11、第2反射面21を有する(いわゆる「裏面鏡」)光学素子である。なお、アイポイントと対向する側に位置する第1光学素子1を半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重畳表示する所謂コンバイナーとして構成することも可能である。
像面3(2次元画像表示面)に形成された画像は、第2光学素子2の第2反射面21、第1光学素子1の第1反射面11にて反射され、絞り4に導かれ、観察者に観察される。本実施形態では、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置とを略一致させることで、観察者にとって眼の疲労の少ない観察像を提供することとしている。これら視度による虚像位置と輻輳による虚像位置、及び、これらの視度の差については、全実施例についてまとめて説明する。
実施例1の光学系全体の横収差図を図3に示す。この横収差図において、左上に示された角度は、(水平方向画角、垂直方向の画角)を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、マイナスの画角は、水平方向画角については、Y軸正方向を向いて右回りの角度、垂直方向画角については、X軸正方向を向いて右回りの角度を意味する。
数値実施例1
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 -822.82 偏心(2) 1.4918 57.4
3 -822.82(反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 -822.82 偏心(2)
5 1044.14 偏心(4) 1.4918 57.4
6 1044.14(反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 1044.14 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.58
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 -822.82 偏心(2) 1.4918 57.4
3 -822.82(反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 -822.82 偏心(2)
5 1044.14 偏心(4) 1.4918 57.4
6 1044.14(反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 1044.14 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.58
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
図4〜図6を参照しつつ実施例2について、その構成、並びに、数値実施例を説明する。図4は、実施例2の光学系の中心光線を含むY−Z断面図、および、光線の投影図であり、図5は、実施例2の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。これら図では、絞り4から像面3(2次元画像表示面)に向かう逆光線追跡による光線が記載されている。
図4に記載されるよう、本実施形態における視覚表示装置は、画像を表示する像面3(2次元画像表示面)と、第1光学素子1と第2光学素子2を有する接眼光学系を含んで構成されている。この接眼光学系は、像面3に表示される観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイント(ちょうど絞り4に相当する)を形成している。
像面3は、画像が表示される面を示しており、実施例1で説明したように投影光学系など各種表示素子により形成することが可能である。
第1光学素子1と第2光学素子2とは、その裏面にそれぞれ、第1反射面11、第2反射面21を有する(いわゆる「裏面鏡」)光学素子である。特に本実施形態では、各光学素子において、光が入射する側の形状(本実施形態では曲率半径を∞とする平面形状)と反射する側(反射面)の形状とを異ならせたことで、偏心収差を抑える設計が可能となっている。なお、アイポイントと対向する側に位置する第1光学素子1を半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重畳表示する所謂コンバイナーとして構成することも可
能である。
能である。
像面3(2次元画像表示面)に形成された画像は、第2光学素子2の第2反射面21、第1光学素子1の第1反射面11にて反射され、絞り4に導かれ、観察者に観察される。本実施形態では、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置とを略一致させることで、観察者にとって眼の疲労の少ない観察像を提供することとしている。これら視度による虚像位置と輻輳による虚像位置、及び、これらの視度の差については、全実施例についてまとめて説明する。
実施例2の光学系全体の横収差図を図6に示す。この横収差図において、左上に示された角度は、(水平方向画角、垂直方向の画角)を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、マイナスの画角は、水平方向画角については、Y軸正方向を向いて右回りの角度、垂直方向画角については、X軸正方向を向いて右回りの角度を意味する。
数値実施例2
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 ∞ 偏心(2) 1.4918 57.4
3 -1133.47(反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 ∞ 偏心(2)
5 ∞ 偏心(4) 1.4918 57.4
6 2573.09(反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 ∞ 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 250.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -70.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.35
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 ∞ 偏心(2) 1.4918 57.4
3 -1133.47(反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 ∞ 偏心(2)
5 ∞ 偏心(4) 1.4918 57.4
6 2573.09(反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 ∞ 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 250.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -70.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.35
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
図7〜図9を参照しつつ実施例3について、その構成、並びに、数値実施例を説明する。図7は、実施例3の光学系の中心光線を含むY−Z断面図、および、光線の投影図であり、図8は、実施例3の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。これら図では、絞り4から像面3(2次元画像表示面)に向かう逆光線追跡による光線が記載されている。
図7に記載されるよう、本実施形態における視覚表示装置は、画像を表示する像面3(2次元画像表示面)と、第1光学素子1と第2光学素子2を有する接眼光学系を含んで構成されている。この接眼光学系は、像面3に表示される観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイント(ちょうど絞り4に相当する)を形成している。
像面3は、画像が表示される面を示しており、実施例1で説明したように投影光学系など各種表示素子により形成することが可能である。
第1光学素子1と第2光学素子2とは、その裏面にそれぞれ、第1反射面11、第2反射面21を有する(いわゆる「裏面鏡」)光学素子である。特に本実施形態では、各光学素子において、光が入射する側の形状(本実施形態では曲率半径を∞とする平面形状)と反射する側(反射面)の形状とを異ならせたことで、偏心収差を抑える設計が可能となっている。なお、アイポイントと対向する側に位置する第1光学素子1を半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重畳表示する所謂コンバイナーとして構成することも可能である。
像面3(2次元画像表示面)に形成された画像は、第2光学素子2の第2反射面21、第1光学素子1の第1反射面11にて反射され、絞り4に導かれ、観察者に観察される。本実施形態では、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置とを略一致させることで、観察者にとって眼の疲労の少ない観察像を提供することとしている。これら視度による虚像位置と輻輳による虚像位置、及び、これらの視度の差については、全実施例についてまとめて説明する。
実施例3の光学系全体の横収差図を図9に示す。この横収差図において、左上に示された角度は、(水平方向画角、垂直方向の画角)を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、マイナスの画角は、水平方向画角については、Y軸正方向を向いて右回りの角度、垂直方向画角については、X軸正方向を向いて右回りの角度を意味する。
本実施形態では、第1反射面11、第2反射面12にフレネル面が採用されている。フレネル面を採用することで、第1光学素子1、第2光学素子2の薄型化を図るとともに、装置全体を小型化することが可能となる。
なお、数値実施例に記載されるフレネル面を定義するkは、以下の非球面を定義する定義式に示される円錐定数である。
Z=(y2/R)/[1+{1−(1+k)y2/R2}1/2]
+Ay4+By6+Cy8+Dy10+……
ここで、Rは近軸曲率半径、A、B、C、Dはそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数であって、本実施形態のフレネル面ではこれら非球面係数を0としている。
Z=(y2/R)/[1+{1−(1+k)y2/R2}1/2]
+Ay4+By6+Cy8+Dy10+……
ここで、Rは近軸曲率半径、A、B、C、Dはそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数であって、本実施形態のフレネル面ではこれら非球面係数を0としている。
数値実施例3
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 ∞ 偏心(2) 1.4918 57.4
3 フレネル[1](反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 ∞ 偏心(2)
5 ∞ 偏心(4) 1.4918 57.4
6 フレネル[2](反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 ∞ 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
フレネル面[1]
曲率半径 -1152.59
k 0
フレネル面[2]
曲率半径 2813.34
k 0
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 180.80
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 ∞ 偏心(2) 1.4918 57.4
3 フレネル[1](反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 ∞ 偏心(2)
5 ∞ 偏心(4) 1.4918 57.4
6 フレネル[2](反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 ∞ 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
フレネル面[1]
曲率半径 -1152.59
k 0
フレネル面[2]
曲率半径 2813.34
k 0
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 180.80
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
以上、実施例1〜実施例3について、その構成、及び、数値実施例について説明を行った。これら実施例では、第1反射面11、第2反射面21の形状として、球面あるいはフ
レネル面を採用するものである。以下に説明する実施例4、実施例5では、第1反射面11、第2反射面21の形状に自由曲面を採用することを特徴としている。自由曲面を採用することで、画面上下方向に非対称に発生する偏心収差を補正し、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差Sを効果的に抑制することが可能となる。なお、自由曲面は、これら実施例のように第1反射面11、第2反射面21の両面に採用するのみならず、どちらか一方に採用されるものであってもよい。なお、FFSで示される面は、当該面が自由曲面であることを示している。
レネル面を採用するものである。以下に説明する実施例4、実施例5では、第1反射面11、第2反射面21の形状に自由曲面を採用することを特徴としている。自由曲面を採用することで、画面上下方向に非対称に発生する偏心収差を補正し、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差Sを効果的に抑制することが可能となる。なお、自由曲面は、これら実施例のように第1反射面11、第2反射面21の両面に採用するのみならず、どちらか一方に採用されるものであってもよい。なお、FFSで示される面は、当該面が自由曲面であることを示している。
本発明で用いる自由曲面とは、以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項以降は自由曲面項である。
球面項中、
R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)r=√(X2+Y2)
である。
球面項中、
R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)r=√(X2+Y2)
である。
上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではXの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式(a)においては、C2、C5、C7、C9、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3、C5、C8、C10、C12
、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、上記対称面の方向の何れか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向上させることが可能となる。
また、上記定義式(a)は、前述のように1つの例として示したものであり、本実施例は、対称面を1面のみ有する面対称自由曲面を用いることで偏心により発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。なお、データが記載されていない自由曲面に関する項は0である。
図10〜図12を参照しつつ実施例4について、その構成、並びに、数値実施例を説明する。図10は、実施例4の光学系の中心光線を含むY−Z断面図、および、光線の投影図であり、図11は、実施例2の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。これら図では、絞り4から像面3(2次元画像表示面)に向かう逆光線追跡による光線が記載されている。
図10に記載されるよう、本実施形態における視覚表示装置は、画像を表示する像面3(2次元画像表示面)と、第1光学素子1と第2光学素子2を有する接眼光学系を含んで構成されている。この接眼光学系は、像面3に表示される観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイント(ちょうど絞り4に相当する)を形成している。
像面3は、画像が表示される面を示しており、実施例1で説明したように投影光学系など各種表示素子により形成することが可能である。
第1光学素子1と第2光学素子2とは、その裏面にそれぞれ、第1反射面11、第2反射面21を有する(いわゆる「裏面鏡」)光学素子である。なお、アイポイントと対向する側に位置する第1光学素子1を半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重畳表示する所謂コンバイナーとして構成することも可能である。
像面3(2次元画像表示面)に形成された画像は、第2光学素子2の第2反射面21、第1光学素子1の第1反射面11にて反射され、絞り4に導かれ、観察者に観察される。本実施形態では、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置とを略一致させることで、観察者にとって眼の疲労の少ない観察像を提供することとしている。これら視度による虚像位置と輻輳による虚像位置、及び、これらの視度の差については、全実施例についてまとめて説明する。
実施例4の光学系全体の横収差図を図12に示す。この横収差図において、左上に示された角度は、(水平方向画角、垂直方向の画角)を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、マイナスの画角は、水平方向画角については、Y軸正方向を向いて右回りの角度、垂直方向画角については、X軸正方向を向いて右回りの角度を意味する。
数値実施例4
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 FFS[1] 偏心(2) 1.4918 57.4
3 FFS[1](反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 FFS[1] 偏心(2)
5 FFS[2] 偏心(4) 1.4918 57.4
6 FFS[2](反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 FFS[2] 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
FFS[1]
C4 -5.5587e-004 C6 -5.6747e-004 C8 8.0445e-007
C10 -5.0324e-007 C11 -1.1264e-009 C13 -5.1668e-009
C15 -1.5244e-009 C68 1.0000e+000
FFS[2]
C4 7.0512e-004 C6 4.0881e-004 C8 2.3952e-006
C10 -5.9781e-007 C11 -1.7211e-010 C13 -2.5225e-009
C15 -2.7814e-009 C68 1.0000e+000
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.37
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 FFS[1] 偏心(2) 1.4918 57.4
3 FFS[1](反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 FFS[1] 偏心(2)
5 FFS[2] 偏心(4) 1.4918 57.4
6 FFS[2](反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 FFS[2] 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
FFS[1]
C4 -5.5587e-004 C6 -5.6747e-004 C8 8.0445e-007
C10 -5.0324e-007 C11 -1.1264e-009 C13 -5.1668e-009
C15 -1.5244e-009 C68 1.0000e+000
FFS[2]
C4 7.0512e-004 C6 4.0881e-004 C8 2.3952e-006
C10 -5.9781e-007 C11 -1.7211e-010 C13 -2.5225e-009
C15 -2.7814e-009 C68 1.0000e+000
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.37
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
図13〜図15を参照しつつ実施例5について、その構成、並びに、数値実施例を説明する。図13は、実施例5の光学系の中心光線を含むY−Z断面図であり、図14は、実施例5の光学系の中心光線を含むX−Z断面図、および、光線の投影図である。これら図では、絞り4から像面3(2次元画像表示面)に向かう逆光線追跡による光線が記載されている。
図13に記載されるよう、本実施形態における視覚表示装置は、画像を表示する像面3(2次元画像表示面)と、第1光学素子1と第2光学素子2を有する接眼光学系を含んで
構成されている。この接眼光学系は、像面3に表示される観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイント(ちょうど絞り4に相当する)を形成している。
構成されている。この接眼光学系は、像面3に表示される観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイント(ちょうど絞り4に相当する)を形成している。
像面3は、画像が表示される面を示しており、実施例1で説明したように投影光学系など各種表示素子により形成することが可能である。
第1光学素子1と第2光学素子2とは、その裏面にそれぞれ、第1反射面11、第2反射面21を有する(いわゆる「裏面鏡」)光学素子である。なお、アイポイントと対向する側に位置する第1光学素子1を半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重畳表示する所謂コンバイナーとして構成することも可能である。
像面3(2次元画像表示面)に形成された画像は、第2光学素子2の第2反射面21、第1光学素子1の第1反射面11にて反射され、絞り4に導かれ、観察者に観察される。本実施形態では、視度による虚像位置と輻輳による虚像位置とを略一致させることで、観察者にとって眼の疲労の少ない観察像を提供することとしている。これら視度による虚像位置と輻輳による虚像位置、及び、これらの視度の差については、全実施例についてまとめて説明する。
実施例5の光学系全体の横収差図を図15に示す。この横収差図において、左上に示された角度は、(水平方向画角、垂直方向の画角)を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、マイナスの画角は、水平方向画角については、Y軸正方向を向いて右回りの角度、垂直方向画角については、X軸正方向を向いて右回りの角度を意味する。
数値実施例5
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 FFS[1] 偏心(2) 1.4918 57.4
3 FFS[1](反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 FFS[1] 偏心(2)
5 FFS[2] 偏心(4) 1.4918 57.4
6 FFS[2](反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 FFS[2] 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
FFS[1]
C4 -5.4853e-004 C6 -6.1811e-004 C8 7.7508e-007
C10 -4.2317e-007 C11 -1.1524e-009 C13 -4.6044e-009
C15 -7.7566e-010 C68 1.0000e+000
FFS[2]
C4 7.0817e-004 C6 2.9023e-004 C8 2.3776e-006
C10 -7.1659e-007 C11 -4.6255e-011 C13 -1.3687e-009
C15 -1.7104e-009 C68 1.0000e+000
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.36
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
単位 mm
画角 35° 上下20°
入射瞳径(逆追跡) 15.00
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] -2000.00
1 絞り面 偏心(1)
2 FFS[1] 偏心(2) 1.4918 57.4
3 FFS[1](反射面) 偏心(3) 1.4918 57.4
4 FFS[1] 偏心(2)
5 FFS[2] 偏心(4) 1.4918 57.4
6 FFS[2](反射面) 偏心(5) 1.4918 57.4
7 FFS[2] 偏心(4)
像 面 ∞ 偏心(6)
シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 -2000.00
Y方向曲率半径 ∞
FFS[1]
C4 -5.4853e-004 C6 -6.1811e-004 C8 7.7508e-007
C10 -4.2317e-007 C11 -1.1524e-009 C13 -4.6044e-009
C15 -7.7566e-010 C68 1.0000e+000
FFS[2]
C4 7.0817e-004 C6 2.9023e-004 C8 2.3776e-006
C10 -7.1659e-007 C11 -4.6255e-011 C13 -1.3687e-009
C15 -1.7104e-009 C68 1.0000e+000
偏心[1]
X 30.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 255.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 0.00 Z 260.00
α 22.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y -75.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y -80.00 Z 180.00
α 67.50 β 0.00 γ 0.00
偏心[6]
X 0.00 Y 78.98 Z 181.36
α 90.00 β 0.00 γ 0.00
以上、実施例1〜実施例5についてその構成、並びに、数値実施例について説明を行ったが、各実施例について、輻輳による虚像位置(単位:mm)、視度による虚像位置(単位:mm)、並びに、それらの視度の差(輻輳、視度、各虚像位置の逆数の差)について数値を以下に示す。視度の差S(単位:m-1)は、その絶対値を0.5以下とすることにより、観察者の眼の疲労をある程度抑えることが可能となる。好ましくは、本実施形態のような構成を採用することで、視度の差Sの絶対値を0.2以下に抑えることで、より良好に観察者の目の疲労を抑えることが可能となる。さらに好ましくは、実施例4、実施例5にみられるように第1反射面11、第2反射面21に自由曲面を採用することで、視度の差Sの絶対値を0.1以下に抑えることでさらなる効果が期待できる。
図16は、実施例1〜実施例5の各実施例について観察画角(単位:deg)に対するX方向の像ずれ量(mm)を示したものである。この図においても、自由曲面を採用する実施例4、実施例5において、像ずれ量が小さく抑えられることが読み取れる。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
輻輳による虚像位置 1544 1477 1449 2024 1960
視度による虚像位置 2000 2000 2000 2000 2000
視度の差S 0.148 0.177 0.190 -0.00593 0.0102
輻輳による虚像位置 1544 1477 1449 2024 1960
視度による虚像位置 2000 2000 2000 2000 2000
視度の差S 0.148 0.177 0.190 -0.00593 0.0102
また、以下に、X方向、Y方向それぞれについて、第2光学素子2の焦点距離F2に対する、第1光学素子1の焦点距離F1の比の絶対値を示しておく。本実施形態では、この絶対値を下限を0.1、上限を2内に収めることで、第1光学素子1と第2光学素子2のパワーのバランスに配慮し、偏心収差の発生を抑えている。なお、自由曲面を採用する実施例4、実施例5のみ|F1X/F2X|の値が存在している。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
|F1X/F2X| 1.274 1.300
|F1Y/F2Y| 0.784 0.441 0.410 0.711 0.454
|F1X/F2X| 1.274 1.300
|F1Y/F2Y| 0.784 0.441 0.410 0.711 0.454
なお、実施例中には挙げられていないが、第1反射面11、第2反射面12の内少なくとも1面にトーリック面を採用することとしてもよい。特に発生が多い非点収差を補正する為にアイポイントから表示面に至る光路上でアイポイントに近い第1反射面11をトーリック面で構成することでY−Z断面とX−Z断面の曲率を変えることが可能となり、非点収差を補正することが可能となる。そして、非点収差の発生を抑えつつ輻輳による虚像位置を効果的に補正することが可能である。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…第1光学素子
11…第1反射面
2…第2光学素子
21…第2反射面
3…像面(2次元画像表示面)
4(R、L)…絞り
41(R、L)…絞り中心
10(R、L)…中心光線
11…第1反射面
2…第2光学素子
21…第2反射面
3…像面(2次元画像表示面)
4(R、L)…絞り
41(R、L)…絞り中心
10(R、L)…中心光線
Claims (6)
- 観察像を表示する1つの2次元画像表示面と、前記観察像を観察者の両眼に導くための2つのアイポイントを形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置において、
前記接眼光学系が少なくとも第1反射面を有する第1光学素子と、第2反射面を有する第2光学素子とを有し、
前記アイポイントから2次元表示面に至る逆追跡の光路順に、前記第1反射面が前記アイポイントと対向するように配置され、
前記第2反射面が前記2次元画像表示面と対向するように配置され、かつ、前記第1反射面と前記アイポイントとを結ぶ光軸が、前記第2反射面と前記2次元画像表示面を結ぶ光軸と交差するように配置されており、
前記第1反射面及び前記第2反射面共に正のパワーを有し、
視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が略一致していることを特徴とする
視覚表示装置。 - 視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が以下の条件式(1)を満足することを特徴とする
−0.5≦ S ≦0.5 ・・・(1)
請求項1に記載の視覚表示装置。 - 視度による虚像位置と輻輳による虚像位置との視度の差S(m-1)が以下の条件式(2)を満足することを特徴とする
−0.2≦ S ≦0.2 ・・・(2)
請求項1に記載の視覚表示装置。 - 前記第1反射面、前記第2反射面の内、少なくとも1面は自由曲面であることを特徴とする
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の視覚表示装置。 - 前記第1反射面、前記第2反射面の内、少なくとも1面は、前記第1反射面と前記第2反射面の距離が短くなるにしたがって、前記2つのアイポイントを結ぶ方向の曲率がゆるくなる形状であることを特徴とする
請求項4に記載の視覚表示装置。 - 前記アイポイントから前記2次元画像表示面に至る光路の順番で前記第1光学素子の焦点距離をF1、前記第2光学素子の焦点距離をF2とするとき、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする
0.1<|F1/F2|<2 ・・・(3)
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の視覚表示装置。
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