JP2010164944A - 投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置 - Google Patents

投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 広い観察画角を鮮明に且つ遠方の映像として観察することが可能な小型の投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置を提供する。
【解決手段】 映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4において、映像表示素子3の表示面と投影光学系4の投影面がY−Z断面内で偏心し、投影面はX−Z断面で投影光学系4側に弦を向けた円弧状の曲面で構成され、像歪みを補正する少なくとも一つの回転非対称な補正光学面5を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置に関し、広い観察画角を表示することが可能な投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置に関するものである。
従来、接眼光学系と投影光学系を用いて虚像を観察する光学系として特許文献1〜6のようなものが知られている。
特開平6−2294943号公報 特開平7−134266号公報 特開平6−319092号公報 特開2004−98834号公報 特開2004−226997号公報 特開2009−58754号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された技術は、片眼の光学系を2組使用して両眼で映像を観察するものであった。そのため、両眼用の光学系を保持する機構が必要となり、装置が複雑になる問題があった。
また、特許文献4〜6に記載された技術は、解像度が低く、投影面に歪みが生じる場合があった。
本発明は、従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、広い観察画角を鮮明に且つ遠方の映像として観察できるように、簡単な構成で映像表示素子の映像を円筒状の投影面に少ない像歪みで高解像に投影することが可能な小型の投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の投影光学系は、映像表示素子に表示された映像を投影する投影光学系において、前記映像表示素子の表示面と前記投影光学系の投影面がY−Z断面内で偏心し、前記投影面はX−Z断面で前記投影光学系側に中心線を有する円弧状の曲面で構成され、前記投影面上の像の歪みを補正する少なくとも一つの回転非対称な補正光学面を有することを特徴とする。
また、前記表示面と前記投影面が前記Y−Z断面内で平行且つシフト偏心し、前記補正光学面は、前記Y−Z断面内で光束が斜め投影される前記投影面が円柱状であるために弓なりに発生する像歪みを補正することを特徴とする。
また、前記補正光学面は、X軸方向の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって面の角度が前記Y−Z断面に対して対称的に変化することを特徴とする。
また、前記補正光学面は、X軸の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって光線を前記投影光学系の中心軸と反対側に向け、前記X−Y面内で前記投影光学系の中心軸側に弦を向け前記投影光学系の中心軸とは反対側に円弧を向けた弓なりに発生する像歪みを補正することを特徴とする。
また、前記補正光学面は、以下の式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)を与えることを特徴とする。
Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

+Σ Cj m n ・・・(a)
j=1
ただし、R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
また、前記表示面と前記投影面が前記Y−Z断面内で角度を形成するようにティルト偏心し、前記補正光学面は、像歪みを補正する少なくとも二つの回転非対称な面を有することを特徴とする。
また、前記少なくとも二つの補正光学面は、X軸の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって面の角度が変化することにより、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みを同時に補正することを特徴とする。
また、前記補正光学面は、前記Y−Z面からX軸方向の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって光線をY軸の正方向と負方向に向けて逆方向に補正する少なくとも二つの面を有し、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みの二つの像歪みを同時に補正することを特徴とする。
また、前記少なくとも二つの補正光学面は、以下の式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)を与えることを特徴とする。
Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

+Σ Cj m n ・・・(a)
j=1
ただし、R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
さらに、本発明の視覚表示装置は、前記投影光学系と、前記投影光学系により投影された映像の近傍に配置された拡散面と、前記投影光学系により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する接眼光学系と、を備え、前記接眼光学系、前記拡散面及び前記投影光学系により投影された映像は、共通の回転対称軸に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置されることを特徴とする。
また、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
400<R ・・・(1)
ただし、Rは接眼光学系において投影光学系からの中心主光線が当る部分(視軸近傍)の曲率半径とする。
また、前記拡散面は、トーリック面形状であることを特徴とする。
また、前記接眼光学系は、球面であることを特徴とする。
また、前記接眼光学系は、トーリック面であることを特徴とする。
また、前記補正光学面は、光透過素子からなることを特徴とする。
また、前記光透過素子は、自由曲面を有することを特徴とする。
以上の本発明の投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置においては、小型でありながら、広い観察画角を鮮明に観察することが可能となる。
本発明の視覚表示装置の断面図である。 図1の平面図である。 視覚表示装置を座席と組み合わせて適用した図である。 実施形態の視覚表示装置の座標系を示す図である。 本発明の実施例1の視覚表示装置の光軸に沿ってとった断面図である。 図5の平面図である。 実施例1の像歪み補正素子の自由曲面の形状を示す図である。 本発明の実施例2の視覚表示装置の光軸に沿ってとった断面図である。 図7の平面図である。 実施例2の像歪み補正素子の自由曲面の形状を示す図である。 本発明の実施例3の視覚表示装置の光軸に沿ってとった断面図である。 図9の平面図である。 実施例3の像歪み補正素子の第1面の自由曲面の形状を示す図である。 本発明の実施例4の視覚表示装置の光軸に沿ってとった断面図である。 図11の平面図である。 実施例1の像歪みを示す図である。 実施例2の像歪みを示す図である。 実施例3の像歪みを示す図である。 実施例4の像歪みを示す図である。 像歪み補正素子のない場合の像歪みを示す図である。 理想レンズ以外の投影光学系を用いた視覚表示装置の断面図である。 図21の平面図である。 実施例5の投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図である。 図23の平面図である。 実施例5の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図である。 実施例5の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。 実施例5の収差図である。 実施例5の収差図である。 実施例5の像歪みを示す図である。 実施例6の投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図である。 図30の平面図である。 実施例6の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図である。 実施例6の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。 実施例6の収差図である。 実施例6の収差図である。 実施例6の像歪みを示す図である。 実施例7の投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図である。 図37の平面図である。 実施例7の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図である。 実施例7の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。 実施例7の収差図である。 実施例7の収差図である。 実施例7の像歪みを示す図である。 実施例8の投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図である。 図37の平面図である。 実施例8の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図である。 実施例8の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。 実施例8の収差図である。 実施例8の収差図である。 実施例8の像歪みを示す図である。
以下、実施例に基づいて本発明にかかる投影光学系及びそれを用いた視覚表示装置について説明する。図1は本発明にかかる視覚表示装置1の概念図、図2は図1の平面図、である。
本発明にかかる視覚表示装置1は、図1及び図2に示すように、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、像歪み補正素子5と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像10とする正の反射パワーを有する接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、補正光学面としての像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像10の弓なりの像歪みを補正するものである。
従来、リレー光学系を用いて小型の表示素子の映像を接眼光学系の前側焦点位置にリレーして、接眼光学系により広い観察画角の映像を提供する構成があるが、広角の観察像を得るためには、投影光学系と接眼光学系の合成焦点距離が非常に短くなってしまい、接眼光学系で広い射出瞳を得るためには映像表示素子側の投影光学系のNAが非常に大きくなってしまい、投影光学系が複雑で大型になる問題があった。
そこで、本発明では投影光学系4により投影された映像の近傍に拡散性のある拡散部材6を配置し、この拡散部材6で投影された映像を拡散することにより、接眼光学系7の入射瞳を大きくすることが可能となり、観察者が多少動いても、常に映像を観察することが可能となる。
さらに好ましくは、左右の両眼で観察する場合は拡散部材6を円筒又は円錐状にすることが好ましい。これは、観察者の両眼の輻輳を一定に保つ為に必要となる条件であり、拡散部材6を球状にすると凹面鏡からの距離が観察像の上下方向の画角により変化してしまい両眼で融像できる範囲を超えて二重像となってしまうからである。さらに拡散部材6の拡散面はトーリック面であることが好ましい。
さらに、非常に広い観察画角を提供する接眼光学系7では強い像面湾曲が発生する。これを補正するために、接眼光学系7と拡散部材6は同一の軸に対して回転対称であることが好ましい。しかし、本発明の様に湾曲した拡散部材6(投影面)に偏心した斜めの位置から投影光学系4により映像を投影すると、図20に示すように、弓なりになる像歪みと台形になる像歪みが発生する問題がある。図20において、外側の略四辺形は最大像高の像面での歪みを表し、内側の略四辺形は最大像高×0.7の像面での歪みを表す。一般的に台形の像歪みは電気的な像歪み補正回路により補正することが行われているが、弓なりに発生する像歪みは一般的に補正することは行われていない。そこで、本発明ではこの弓なりに発生する像歪みを補正する像歪み補正素子5を使って補正するものである。
また、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
400<R ・・・(1)
ただし、Rは接眼光学系において投影光学系からの中心主光線102(図3)が当る部分(視軸101近傍)の曲率半径とする。
両眼で一組の接眼光学系7で投影される虚像を観察する光学系の場合、反射面7aの大きさが小さくなると、凹面鏡の収差により左右の観察像に歪みが発生する。このため両眼での観察像の融像が出来ない画角が発生する問題がある。人間の眼幅は一般的に55〜65mmでありこの範囲で融像出来る接眼光学系7の反射面7aの曲率半径は最低400mmであり、下限を超えると融像できなくなる。
また、拡散部材6は、メリジオナル断面において直線形状であることが好ましい。
拡散部材6上に投影された投影像は拡散され接眼光学系7で反射されたあと、観察者の左右の眼に到達するが、拡散部材6に投影される投影像の形状がメリジオナル断面で湾曲していると観察者両眼に入射する光線の輻輳角が観察画面の上下方向で異なってしまい、両眼で融像することが出来なくなってしまい二重像として観察されてしまう。さらに好ましくは、投影面の形状は円筒にし、拡散部材6の形状も円筒にすることが製作上好ましい。さらに拡散部材6の拡散面はトーリック面であることが好ましい。
また、接眼光学系7は、球面であることが好ましい。
接眼光学系7を球面で構成することにより、既存のプラスチック球を使用することが可能となり、製作性が向上し安価に製造できる。また、凹面鏡の反射面はプラスチック球の内面で構成して表面鏡としても、外面で構成して裏面鏡として構成してもよい。
また、接眼光学系7はトーリック面であることがさらに好ましい。
接眼光学系7をトーリック面で構成すると、接眼光学系7の瞳収差、特に非点収差をなくすことが可能となり、拡散部材6の拡散特性を下げることにより明るい観察像を観察できるようになる。さらに、映像表示素子3の照明の光源の明るさを下げることが可能となり、少ない電力で明るい観察像を得ることができる。
さらに好ましくは、本出願人の特開2004−102204号公報に記載の拡散板を拡散部材6に用いることが好ましい。
さらに好ましくは、左右の眼球(入射瞳)Eに対応した2つの投影光学系4を配置し、2つの投影光学系4の投影像を拡散部材6に投影すると同時に、2つの映像のクロストークが起きないように拡散部材6の拡散角をコントロールして立体像を観察することも可能である。
また、拡散部材6をホログラフィックな拡散部材6にすることにより拡散部材6自体が観察されてしまう問題を回避することが可能となる。
さらに、拡散部材6を回転又は振動させることにより上記問題を解決することが可能である。さらに、接眼光学系7は半透過面にすることにより、外界の映像と電子像を重層表示する所謂コンバイナーとして構成することが可能である。この場合、円環状の基盤にホログラフィック素子を貼り付けた、凹面鏡の作用を有するコンバイナーとすることが望ましい。
図3は、視覚表示装置1を座席Sと組み合わせて適用した図を示す。座席Sは、ソファや乗り物等の座席Sであり、視覚表示装置1は、この座席Sに一体的に接続される。従って、座席Sがリクライニング機構を有する場合は、傾斜された背面部S1の角度に応じて、視覚表示装置1もその角度を変えることになる。
以下に、本発明の視覚表示装置1の光学系の実施例を説明する。これら光学系の構成パラメータは後記する。これら実施例等の構成パラメータは、図4に示すように、拡散部材6から映像表示素子3に向かう光線が、像歪み補正素子5を経て映像表示素子3に至る逆光線追跡の結果に基づくものである。
座標系は、図4に示すように、拡散部材6の第1面6aと中心主光線102との交点Oを偏心光学系の偏心光学面の原点Oとし、原点Oから紙面上方へ向かう方向をY軸正方向とし、図4の原点Oから紙面右方向をZ軸正方向とし、図4の紙面内をY−Z平面とする。そして、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をX軸正方向とする。
偏心面については、その面が定義される座標系の上記光学系の原点の中心からの偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、光学系の原点に定義される座標系のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする各面を定義する座標系の傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、各面を定義する座標系を光学系の原点に定義される座標系のまずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その回転した別の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させるものである。
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には面間隔が与えられており、その他、面の曲率半径、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
また、本発明で用いられる自由曲面の面の形状は、以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

+Σ Cj m n ・・・(a)
j=1
ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面項である。
球面項中、
R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
自由曲面項は、
66
Σ Cj m n
j=1
=C1
+C2 X+C3
+C4 2 +C5 XY+C6 2
+C7 3 +C8 2 Y+C9 XY2 +C103
+C114 +C123 Y+C132 2 +C14XY3 +C154
+C165 +C174 Y+C183 2 +C192 3 +C20XY4
+C215
+C226 +C235 Y+C244 2 +C253 3 +C262 4
+C27XY5 +C286
+C297 +C306 Y+C315 2 +C324 3 +C333 4
+C342 5 +C35XY6 +C367
・・・・・・
ただし、Cj (jは1以上の整数)は係数である。
上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではXの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7 、C9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、C5 、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、上記対称面の方向の何れか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向上させることが可能となる。
また、上記定義式(a)は、前述のように1つの例として示したものであり、本発明は、対称面を1面のみ有する回転非対称な面を用いることで偏心により発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
また、後記の構成パラメータ中にデータの記載されていない非球面に関する項は0である。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、基準面からの偏心量で表わす。
実施例1の視覚表示装置1の回転対称軸2に沿ってとった断面図を図5に、平面図を図6に示す。なお、図5及び図6においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。
本実施例1は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61及びシリンドリカル面からなる第2面62を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、図7に示すような自由曲面からなる第1面51と平面からなる第2面52を有する。
投影光学系4は、理想レンズL及び映像表示素子3を有する。
投影光学系4と像歪み補正素子5との間には、絞りSを有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6の第1面61から第2面62を通り拡散部材6を出射する。拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5の第1面51から入射し、第2面52から出射した光束は、絞りSを経て、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、理想レンズLを通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例1の仕様は、
画角 上下30°
左右60°
である。
実施例2の視覚表示装置1の回転対称軸2に沿ってとった断面図を図8に、平面図を図9に示す。なお、図8及び図9においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。
本実施例2は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61及びシリンドリカル面からなる第2面62を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、図10に示すような自由曲面からなる第1面51と自由曲面からなる第2面52を有する。なお、本実施例では、第2面の自由曲面を設計上平面とした。
投影光学系4は、理想レンズL及び映像表示素子3を有する。
投影光学系4と像歪み補正素子5との間には、絞りSを有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6の第1面61から第2面62を通り拡散部材6を出射する。拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5の第1面51から入射し、第2面52から出射した光束は、絞りSを経て、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、理想レンズLを通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例2の仕様は、
画角 上下30°
左右60°
である。
実施例3の視覚表示装置1の回転対称軸2に沿ってとった断面図を図11に、平面図を図12に示す。なお、図11及び図12においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。
本実施例3は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61及びシリンドリカル面からなる第2面62を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、第1像歪み補正素子5a及び第2像歪み補正素子5bを有する。第1像歪み補正素子5aは、図13に示すような自由曲面からなる第1面51と、平面からなる第2面52とを有する。第2像歪み補正素子5bは、図示しない自由曲面からなる第3面53と、平面からなる第4面54とを有する。なお、本実施例では、第2面52と第4面54の自由曲面を設計上平面とした。
投影光学系4は、理想レンズL及び映像表示素子3を有する。
投影光学系4と像歪み補正素子5との間には、絞りSを有する。
なお、拡散部材6の第2面62には、仮想面を有し、座標上の偏心位置としている。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6の第1面61から第2面62を通り拡散部材6を出射する。拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5の第1像歪み補正素子5aの第1面51から入射し、第2面52から出射し、第2像歪み補正素子5bの第3面53から入射し、第4面54から出射する。像歪み補正素子5を出射した光束は、絞りSを経て、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、理想レンズLを通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例3の仕様は、
画角 上下30°
左右60°
である。
実施例4の視覚表示装置1の回転対称軸2に沿ってとった断面図を図14に、平面図を図15に示す。なお、図14及び図15においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。
本実施例4は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61及びシリンドリカル面からなる第2面62を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、第1像歪み補正素子5a、第2像歪み補正素子5b及び第3像歪み補正素子5cを有する。第1像歪み補正素子5aは、自由曲面からなる第1面51と自由曲面からなる第2面52とを有する。第2像歪み補正素子5bは、自由曲面からなる第3面53と自由曲面からなる第4面54とを有する。第3像歪み補正素子5cは、自由曲面からなる第5面55と自由曲面からなる第6面56とを有する。
投影光学系4は、理想レンズL及び映像表示素子3を有する。
投影光学系4と像歪み補正素子5との間には、絞りSを有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6の第1面61から第2面62を通り拡散部材6を出射する。拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5の第1像歪み補正素子5aの第1面51から入射し、第2面52から出射し、第2像歪み補正素子5bの第3面53から入射し、第4面54から出射し、第3像歪み補正素子5cの第5面55から入射し、第6面56から出射する。像歪み補正素子5を出射した光束は、絞りSを経て、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、理想レンズLを通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例4の仕様は、
画角 上下30°
左右90°
である。
以下に、上記実施例1〜4の構成パラメータを示す。なお、以下の表中の “FFS”は自由曲面を示す。また、接眼光学系7に関するデータは省略する。
実施例1
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 4.00 1.5163 64.1
1 シリンドリカル面[2] 100.00
2 FFS[1] 4.00 偏心(1) 1.5163 64.1
3 ∞ 57.00 偏心(1)
4 ∞(絞り) 11.00 偏心(2)
5 理想レンズ 11.02
像 面 ∞ 偏心(3)

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 165.00 Y方向曲率半径 ∞

シリンドリカル面[2]
X方向曲率半径 161.00 Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C8 1.3501E-004

偏心[1]
X 0.00 Y 59.49 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 94.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 99.90 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
実施例2
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 4.00 1.5163 64.1
1 シリンドリカル面[2] 261.00
2 FFS[1] 4.00 偏心(1) 1.5163 64.1
3 ∞ 57.00 偏心(1)
4 ∞(絞り) 11.00 偏心(2)
5 理想レンズ 10.35
像 面 ∞ 0.00 偏心(3)

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 165.00 Y方向曲率半径 ∞
シリンドリカル面[2]
X方向曲率半径 161.00 Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C8 1.7396E-004

偏心[1]
X 0.00 Y 76.67 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 94.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 96.91 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
実施例3
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 4.00 1.5163 64.1
1 シリンドリカル面[2] 0.00
2 ∞(仮想面) 100.00 偏心(1)
3 FFS[1] 10.00 1.5163 64.1
4 ∞ 21.00
5 FFS[2] 5.00 1.5163 64.1
6 ∞ 25.00
7 ∞(絞り) 11.00
8 理想レンズ 10.70
像 面 ∞ 0.00

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 165.00 Y方向曲率半径 ∞
シリンドリカル面[2]
X方向曲率半径 161.00 Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C8 2.8126E-004 C10 -1.2005E-004

FFS[2]
C8 -1.7836E-004 C10 1.8721E-004

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 34.20 β 0.00 γ 0.00
実施例4
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 4.00 1.5163 64.1
1 シリンドリカル面[2] 116.00
2 FFS[1] 5.00 偏心(1) 1.4875 70.4
3 FFS[2] 15.62 偏心(1)
4 FFS[3] 3.00 偏心(2) 1.5883 62.1
5 FFS[4] 10.29 偏心(2)
6 FFS[5] 5.00 偏心(3) 1.7526 27.7
7 FFS[6] 7.00 偏心(3)
8 ∞(絞り) 11.00 偏心(4)
9 理想レンズ 10.82
像 面 ∞ 0.00 偏心(5)

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 165.00 Y方向曲率半径 ∞
シリンドリカル面[2]
X方向曲率半径 161.00 Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C4 2.0282E-002 C6 -2.5421E-002 C8 6.1191E-004
C10 2.8544E-006
FFS[2]
C4 1.6310E-002 C6 -8.3290E-003 C8 1.9491E-004
C10 4.2973E-004
FFS[3]
C4 -1.8690E-002 C6 -3.1837E-004 C8 9.2985E-006
C10 1.5233E-006
FFS[4]
C4 1.6063E-002 C6 -1.5116E-002 C8 9.0846E-004
C10 -1.8434E-004
FFS[5]
C4 -2.9734E-002 C6 7.0777E-004 C8 1.9141E-003
C10 -5.9706E-006
FFS[6]
C4 -3.6449E-002 C6 6.1773E-003 C8 1.2721E-003
C10 -3.8750E-005

偏心[1]
X 0.00 Y 71.06 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[2]
X 0.00 Y 81.94 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[3]
X 0.00 Y 88.59 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[4]
X 0.00 Y 94.00 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
偏心[5]
X 0.00 Y 99.78 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
図16〜図19は、実施例1〜4の像歪みを示す図である。外側の略四辺形は最大像高の像面での歪みを表し、内側の略四辺形は最大像高×0.7の像面での歪みを表す。図20の像歪みと比較してみると、略四辺形の上辺と下辺が水平に近くなり、弓なりになる像歪みが補正されていることがわかる。
なお、補正光学素子5は、実施例1〜3では、主に弓なりになる像歪みを補正しており、実施例4では、横方向に特に画角を拡大し、弓なりになる像歪みと台形になる像歪みの両方を補正している。また、投影光学系4は理想レンズLとして設計している。
また、拡散部材6での拡散は光線追跡上省略している。
観察者両眼の眼幅はデータ上省略しているが、水平断面での光路図では50mmとして追跡している。
また、光線追跡は観察者眼球から投影光学系の射出瞳に向かう逆光線追跡で追跡している。
次に、実際のレンズを用いた投影光学系4の実施形態について説明する。
図21は実際のレンズを用いた投影光学系4を用いた視覚表示装置1の断面図、図22は図21の平面図である。
本実施形態の投影光学系4は、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4において、映像表示素子3の表示面と投影光学系の投影面がY−Z断面内で偏心し、投影面はX−Z断面で投影光学系4側に弦を向けた円弧状の曲面で構成され、投影面上の像の歪みを補正する少なくとも一つの回転非対称な補正光学面として像歪み補正素子5を有する。
本実施形態の視覚表示装置1は拡散部材6を用い光束径を拡大することにより、投影光学系4のFナンバーを小さくすることが可能となっている。また、接眼光学系7は回転対称軸に対して回転対称な反射面と拡散面と拡散面近傍に投影像を形成することを特徴としており、そのためには回転対称な投影面を投影光学系4で作ることが重要になる。
本実施形態では湾曲した拡散部材6(投影面)に偏心した斜めの位置から投影像を投影する構成になっているため、弓なりになる像歪みが発生する問題がある。これを補正する補正面を少なくとも1面用いることが重要である。
また、表示面と投影面がY−Z断面内で平行且つシフト偏心し、像歪み補正素子5は、Y−Z断面内で光束が斜め投影される投影面が円柱状であるために弓なりに発生する像歪みを補正する。
物体面と像面が平行で投影光学系4の像歪みが無い場合には物体面と像面をお互いに平行移動するシフト偏心を行うと、原理的に像歪みは発生しない。そのため、本実施形態では、投影面が円筒面であることにより発生する弓なりの像歪みを補正すればよいことになり、少なくとも1つの補正面が必要になる。更に、このような弓なりの像歪みを補正するには回転非対称な例えば自由曲面で補正する必要がある。
像歪み補正素子5が有する補正光学面は、X軸方向の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって面の角度が前記Y−Z断面に対して対称的に変化する。
弓なりに発生する像歪みを補正するにはX軸方向(左右方向)の正方向と負方向に中心主光線から離れるにしたがって面の傾きが変化していく面形状である必要がある。また、その変化の仕方はX軸の正負によらず同じ方向に変化することが重要である。
像歪み補正素子5が有する補正光学面は、X軸の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって光線を投影光学系4の中心軸20と反対側に向け、X−Y面内で投影光学系4の中心軸20側に弦を向け投影光学系4の中心軸20とは反対側に円弧を向けた弓なりに発生する像歪みを補正する。
Y−Z断面を基準にしてX軸の正と負の方向に従って光線を投影光学系4の中心軸20と反対側(下側)に向ける作用を有する面形状にすることによりこの弓なりの像歪みを補正することが可能となる。例えばY−Z断面では平行平面となっているが、X軸の正と負方向に行くに従って長辺を下にした台形形状の楔型にすることにより像歪みの補正が可能となる。
像歪み補正素子5が有する補正光学面は、以下の式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)を与える。
Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

+Σ Cj m n ・・・(a)
j=1
ただし、R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
自由曲面ではC8項を適切に与えることにより像歪みの補正が可能となる。
表示面と投影面がY−Z断面内で角度を形成するようにティルト偏心し、像歪み補正素子5が有する補正光学面は、像歪みを補正する少なくとも二つの回転非対称な面を有する。
物体面と像面が角度を成す偏心(ティルト偏心)の場合は投影光学系4のイメージフィールドは広く取る必要がないが、台形の像歪みが発生する。この台形の像歪みと投影像面が円柱状であり、斜めから投影することによって発生する弓なりの像歪みの二つを同時に補正するために、像歪み補正素子5には少なくとも二面の回転非対称な補正面が必要になる。
少なくとも二つの補正光学面は、X軸の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって面の角度が変化することにより、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みを同時に補正する。
弓なりの像歪みは、X軸方向に正負共にY座標の像位置が変化するものであり、これを補正するためには面の傾き(角度)が変化することが重要である。また、台形の像ひずみはY軸正方向でX軸方向の像の大きさが小さくなり、Y軸負方向でX軸方向の像の大きさが大きくなることにより発生する。これを補正するにはY軸正でX軸方向に負のパワーによりX軸方向の光線を広げ、Y軸負でX軸方向に正のパワーによりを与えることが好ましい。しかし、これは先の弓なりに発生する像歪みと同じ面形状により補正することが可能な像ひずみであり、単一の面ではこの二つを同時に補正することは困難であった。そこで本実施形態は2つの面を異なる位置に用い、これをキャンセルさせることに成功したものである。
また、補正光学面は、Y−Z面からX軸方向の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって光線をY軸の正方向と負方向に向けて逆方向に補正する少なくとも二つの面を有し、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みの二つの像歪みを同時に補正する
弓なりになる像歪みと台形になる像歪みは、X軸の正方向と負方向共に原点から離れるのにしたがって面のY−Z断面での傾きを変えることにより、光線を上下に変化させることで補正する。これを2つの像歪みで同時に補正するためには、二つの補正面の距離を離して逆方向に発生させ打ち消しあうことが必要である。
また、少なくとも二つの補正光学面は、以下の式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)を与える。
Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

+Σ Cj m n ・・・(a)
j=1
ただし、R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
C8項はz=x2yの項であり、この値を適切に与えることにより像歪みを補正することが可能となる。さらに好ましくは、x4y、x23・・・等の項を与えるとよい。
さらに好ましくは、投影面から逆追跡の場合に補正光学面が2つ以上有る場合には、Y−Z断面内では前記補正面のパワーは負−正の位置が好ましい。このような構成により、像歪みの発生が少なくなるので、光学系を小型にすることが可能となる。
さらに好ましくは、X−Z断面では投影面が円環状になっており、台形歪みが大きくでるので、これを少しでも小さくするために投影面側から正−負のパワーを持たせてテレセントリックな配置に近づけ台形歪みの発生を減らすことが好ましい。
以下に、本発明にかかる視覚表示装置1の投影光学系4の実施例を説明する。これら投影光学系4の構成パラメータは後記する。これら実施例等の構成パラメータは、図21に示すように、拡散部材6から映像表示素子3に向かう光線が、像歪み補正素子5を経て映像表示素子3に至る逆光線追跡の結果に基づくものである。
座標系は、図21に示すように、拡散部材6の第1面6aと中心主光線102との交点Oを偏心光学系の偏心光学面の原点Oとし、原点Oから紙面上方へ向かう方向をY軸正方向とし、図21の原点Oから紙面右方向をZ軸正方向とし、図21の紙面内をY−Z平面とする。そして、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をX軸正方向とする。
なお、偏心面については、実施例1〜4と同様である。また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には面間隔が与えられており、その他、面の曲率半径、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
また、本発明で用いられる自由曲面の面の形状は、実施例1〜4と同様に、式(a)で定義されるものである。なお、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
また、後記の構成パラメータ中にデータの記載されていない非球面に関する項は0である。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、基準面からの偏心量で表わす。
実施例5の視覚表示装置1の映像表示素子3、投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の中心軸20に沿ってとった断面図を図23に、平面図を図24に示す。なお、図23及び図24においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。また、図25は実施例5の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図、図26は実施例5の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。さらに、図27及び図28は実施例5の収差図、図29は実施例5の像歪みを示す図である。
本実施例5は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
また、表示面と投影面がY−Z断面内で角度を形成するようにティルト偏心し、補正光学面は、投影面上の像の歪みを補正する少なくとも二つの回転非対称な面を有する。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、第1像歪み補正素子5a及び第2像歪み補正素子5bを有する。第1像歪み補正素子5aは、図25に示すような自由曲面からなる第1面51と平面からなる第2面52を有する。また、第2像歪み補正素子5bは、図26に示すような自由曲面からなる第1面53と平面からなる第2面54を有する。
また、像歪み補正素子5が有する少なくとも二つの補正光学面である自由曲面は、X軸の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって面の角度が変化することにより、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みを同時に補正する。
また、補正光学面は、Y−Z面からX軸方向の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって光線をY軸の正方向と負方向に向けて逆方向に補正する少なくとも二つの面を有し、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みの二つの像歪みを同時に補正する。
さらに、少なくとも二つの補正光学面は、式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)が与えられている。
投影光学系4は、両凸レンズからなる前群第1レンズ4f1と、拡散部材6側に凹面を向けた平凹レンズと映像表示素子3側に凸面を向けた平凸レンズの接合レンズからなる前群第2レンズ4f2と、拡散部材6側に凸面を向けた平凸レンズと映像表示素子3側に凹面を向けた平凹レンズの接合レンズからなる前群第3レンズ4f3と、絞りSと、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる後群第1レンズ4b1と、映像表示素子3側に凸面を向けた平凸レンズからなる後群第2レンズ4b2と、両凸レンズからなる後群第3レンズ4b3と、拡散部材6側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる後群第4レンズ4b4と、フィルタFと、を有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5での光束は、第1像歪み補正素子5aの第1面51から入射し、第2面52から出射し、第2像歪み補正素子5bの第1面53から入射し、第2面54から出射する。その後、光束は、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、前群第1レンズ4f1の第1面41f及び第2面42f、前群第2レンズ4f2の第1面43f、第2面44f及び第3面45f、前群第3レンズ4f3の第1面46f、第2面47f及び第3面48fを通り、絞りSを通過する。その後、後群第1レンズ4b1の第1面41b、第2面42b及び第3面43b、後群第2レンズ4b2の第1面44b及び第2面45b、後群第3レンズ4b3の第1面46b及び第2面47b、後群第4レンズ4b4の第1面48b及び第2面49b、並びに、フィルタFの第1面f1及び第2面f2を通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例5の仕様は、
画角 上下20°
左右35°
である。
実施例6の視覚表示装置1の映像表示素子3、投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図を図30に、平面図を図31に示す。なお、図30及び図31においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。また、図32は実施例6の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図、図33は実施例6の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。さらに、図34及び図35は実施例6の収差図、図36は実施例6の像歪みを示す図である。
本実施例6は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
また、表示面と投影面がY−Z断面内で角度を形成するようにティルト偏心し、補正光学面は、投影面上の像の歪みを補正する少なくとも二つの回転非対称な面を有する。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、第1像歪み補正素子5a及び第2像歪み補正素子5bを有する。第1像歪み補正素子5aは、図32に示すような自由曲面からなる第1面51と平面からなる第2面52を有する。また、第2像歪み補正素子5bは、図33に示すような自由曲面からなる第1面53と平面からなる第2面54を有する。
また、像歪み補正素子5が有する少なくとも二つの補正光学面である自由曲面は、X軸の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって面の角度が変化することにより、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みを同時に補正する。
また、補正光学面は、Y−Z面からX軸方向の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって光線をY軸の正方向と負方向に向けて逆方向に補正する少なくとも二つの面を有し、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みの二つの像歪みを同時に補正する。
さらに、少なくとも二つの補正光学面は、式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)が与えられている。
投影光学系4は、拡散部材6側に凸面を向けた平凸レンズからなる前群第1レンズ4f1と、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズからなる前群第2レンズ4f2と、絞りSと、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる後群第1レンズ4b1と、映像表示素子3側に凸面を向けた平凸レンズからなる後群第2レンズ4b2と、両凸レンズからなる後群第3レンズ4b3と、拡散部材6側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる後群第4レンズ4b4と、フィルタFと、を有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5での光束は、第1像歪み補正素子5aの第1面51から入射し、第2面52から出射し、第2像歪み補正素子5bの第1面53から入射し、第2面54から出射する。その後、光束は、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、前群第1レンズ4f1の第1面41f及び第2面42f、前群第2レンズ4f2の第1面43f、第2面44f及び第3面45fを通り、絞りSを通過する。その後、後群第1レンズ4b1の第1面41b、第2面42b及び第3面43b、後群第2レンズ4b2の第1面44b及び第2面45b、後群第3レンズ4b3の第1面46b及び第2面47b、後群第4レンズ4b4の第1面48b及び第2面49b、並びに、フィルタFの第1面f1及び第2面f2を通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例6の仕様は、
画角 上下20°
左右35°
である。
実施例7の視覚表示装置1の映像表示素子3、投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図を図37に、平面図を図38に示す。なお、図37及び図38においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。また、図39は実施例7の第1像歪み補正素子5aの第1面51の自由曲面を示す図、図40は実施例7の第2像歪み補正素子5bの第1面53の自由曲面を示す図である。さらに、図41及び図42は実施例7の収差図、図43は実施例7の像歪みを示す図である。
本実施例7は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
また、表示面と投影面がY−Z断面内で平行且つシフト偏心し、補正光学素子5の補正光学面は、Y−Z断面内で光束が斜め投影される投影面が円柱状であるために弓なりに発生する像歪みを補正する。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、第1像歪み補正素子5a及び第2像歪み補正素子5bを有する。第1像歪み補正素子5aは、図39に示すような自由曲面からなる第1面51と平面からなる第2面52を有する。また、第2像歪み補正素子5bは、図40に示すような自由曲面からなる第1面53と平面からなる第2面54を有する。
また、像歪み補正素子5の補正光学面である自由曲面は、X軸方向の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって面の角度が対称的に変化する。
また、像歪み補正素子5の補正光学面である自由曲面は、X軸の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって光線を投影光学系4の中心軸と反対側に向け、X−Y面内で投影光学系4の中心軸20側に弦を向け投影光学系4の中心軸とは反対側に円弧を向けた弓なりに発生する像歪みを補正する。
さらに、像歪み補正素子5の補正光学面である自由曲面は、式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)が与えられている。
投影光学系4は、拡散部材6側に凸面を向けた平凸レンズと映像表示素子3側に凹面を向けた平凹レンズの接合レンズからなる前群第1レンズ4f1と、両凹レンズからなる前群第2レンズ4f2と、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる前群第3レンズ4f3と、両凸レンズと映像表示素子3側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズからなる前群第4レンズ4f4と、絞りSと、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる後群第1レンズ4b1と、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる後群第2レンズ4b2と、両凸レンズからなる後群第3レンズ4b3と、フィルタFと、を有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5での光束は、第1像歪み補正素子5aの第1面51から入射し、第2面52から出射し、第2像歪み補正素子5bの第1面53から入射し、第2面54から出射する。その後、光束は、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、前群第1レンズ4f1の第1面41f、第2面42f及び第3面43f、前群第2レンズ4f2の第1面44f及び第2面45f、前群第3レンズ4f3の第1面46f、第2面47f及び第3面48f、並びに前群第4レンズ4f4の第1面49f、第2面50f及び第3面51f、を通り、絞りSを通過する。その後、後群第1レンズ4b1の第1面41b、第2面42b及び第3面43b、後群第2レンズ4b2の第1面44b、第2面45b及び第3面46b、後群第3レンズ4b3の第1面47b及び第2面48b、並びに、フィルタFの第1面f1及び第2面f2を通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例7の仕様は、
画角 上下20°
左右35°
である。
実施例8の視覚表示装置1の映像表示素子3、投影光学系4、像歪み補正素子5及び拡散部材6を投影光学系4の回転対称軸42に沿ってとった断面図を図44に、平面図を図45に示す。なお、図44及び図45においては、接眼光学系7は省略し、図示していない。また、図46は実施例8の像歪み補正素子5の第1面51の自由曲面を示す図、図47は実施例8の像歪み補正素子5の第2面52の自由曲面を示す図である。さらに、図48及び図49は実施例8の収差図、図50は実施例8の像歪みを示す図である。
本実施例8は、映像表示素子3と、映像表示素子3に表示された映像を投影する投影光学系4と、投影光学系4により投影された映像の近傍に配置された拡散部材6と、投影光学系4により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する図示しない接眼光学系7と、からなる視覚表示装置1において、接眼光学系7、拡散部材6及び投影光学系4により投影された映像は、共通の回転対称軸2に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置され、像歪み補正素子5は、接眼光学系7により観察される虚像の弓なりの像歪みを補正するものである。
また、表示面と投影面がY−Z断面内で平行且つシフト偏心し、補正光学素子5の補正光学面は、Y−Z断面内で光束が斜め投影される投影面が円柱状であるために弓なりに発生する像歪みを補正する。
拡散部材6は、シリンドリカル面からなる第1面61を有する。投影光学系4により投影された映像は、拡散部材6の近傍に円筒又は円錐状に投影される。
像歪み補正素子5は、図46に示すような自由曲面からなる第1面51と、図47に示すような自由曲面からなる第2面52を有する。
また、像歪み補正素子5の補正光学面である自由曲面は、X軸方向の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって面の角度が対称的に変化する。
また、像歪み補正素子5の補正光学面である自由曲面は、X軸の正方向と負方向にY−Z断面から離れるにしたがって光線を投影光学系4の中心軸と反対側に向け、X−Y面内で投影光学系4の中心軸20側に弦を向け投影光学系4の中心軸とは反対側に円弧を向けた弓なりに発生する像歪みを補正する。
さらに、像歪み補正素子5の補正光学面である自由曲面は、式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)が与えられている。
投影光学系4は、拡散部材6側に凸面を向けた負メニスカスレンズと拡散部材6側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズからなる前群第1レンズ4f1と、両凹レンズからなる前群第2レンズ4f2と、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる前群第3レンズ4f3と、両凸レンズと拡散部材6側に凹面を向けた平凹レンズの接合レンズからなる前群第4レンズ4f4と、絞りSと、両凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる後群第1レンズ4b1と、映像表示素子3側に凹面を向けた平凹レンズと両凸レンズの接合レンズからなる後群第2レンズ4b2と、両凸レンズからなる後群第3レンズ4b3と、フィルタFと、を有する。
光束は、逆光線追跡において、中間結像した拡散部材6を出射した光束は、像歪み補正素子5に入る。像歪み補正素子5での光束は、第1面51から入射し、第2面52から出射する。その後、光束は、投影光学系4に入射する。投影光学系4に入射した光束は、前群第1レンズ4f1の第1面41f、第2面42f及び第3面43f、前群第2レンズ4f2の第1面44f及び第2面45f、前群第3レンズ4f3の第1面46f、第2面47f及び第3面48f、並びに前群第4レンズ4f4の第1面49f、第2面50f及び第3面51f、を通り、絞りSを通過する。その後、後群第1レンズ4b1の第1面41b、第2面42b及び第3面43b、後群第2レンズ4b2の第1面44b、第2面45b及び第3面46b、後群第3レンズ4b3の第1面47b及び第2面48b、並びに、フィルタFの第1面f1及び第2面f2を通り、映像表示素子3に結像する。
この実施例8の仕様は、
画角 上下20°
左右35°
である。
以下に、上記実施例5〜8の構成パラメータを示す。なお、以下の表中の “FFS”は自由曲面を示す。また、接眼光学系7に関するデータは省略する。
実施例5
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 131.87 偏心(1)
1 FFS[1] 15.00 1.5163 64.1
2 ∞ 24.57
3 FFS[2] 15.00 1.5163 64.1
4 ∞ 75.43
5 158.08 15.00 1.6750 37.0
6 -145.04 9.41
7 -64.56 5.00 1.7163 29.3
8 ∞ 16.65 1.7477 31.2
9 -74.19 0.50
10 52.52 18.00 1.5835 46.2
11 ∞ 32.57 1.7422 28.1
12 17.40 22.61
13 ∞(絞り) 6.87
14 -25.43 2.00 1.6858 31.8
15 63.40 8.00 1.6017 61.3
16 -35.18 0.20
17 ∞ 9.00 1.4875 70.4
18 -33.39 0.20
19 82.00 7.00 1.5788 62.7
20 -123.44 0.20
21 38.32 7.00 1.6204 60.3
22 98.73 17.00
23 ∞ 25.00 1.5163 64.1
24 ∞ 1.00
像 面 ∞

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 174.00
Y方向曲率半径 ∞
FFS[1]
C4 3.6997E-003 C6 -1.0875E-002 C8 1.3213E-004
C10 -6.0176E-005 C11 -6.2034E-007 C13 3.3663E-007
C15 8.8509E-007 C17 -3.4473E-008 C19 -2.3720E-008

FFS[2]
C4 -3.0262E-003 C6 4.8616E-003 C8 -7.5826E-005
C10 2.1189E-005 C11 2.9295E-007 C13 -2.8004E-007
C15 -1.0278E-006 C17 2.4600E-008 C19 2.1205E-008

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α -15.46 β 0.00 γ 0.00
実施例6
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 165.02 偏心(1)
1 FFS[1] 15.00 1.5163 64.1
2 ∞ 26.39
3 FFS[2] 15.00 1.5163 64.1
4 ∞ 73.61
5 62.54 20.00 1.7512 31.9
6 ∞ 0.72
7 61.25 18.00 1.4875 70.4
8 -84.16 30.42 1.7552 27.6
9 15.15 20.44
10 ∞(絞り) 3.81
11 -25.97 2.00 1.6596 33.8
12 32.64 8.00 1.6269 59.0
13 -35.93 0.20
14 ∞ 9.00 1.5039 68.6
15 -36.26 0.20
16 118.61 7.00 1.6145 60.6
17 -85.65 0.20
18 47.00 7.00 1.6204 60.3
19 551.00 17.00
20 ∞ 25.00 1.5163 64.1
21 ∞ 1.00
像 面 ∞ 0.00

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 174.00
Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C4 2.7004E-003 C6 -9.9436E-003 C8 1.0988E-004
C10 -4.6195E-005 C11 -3.8475E-007 C13 2.1619E-007
C15 1.0451E-006 C17 -2.7429E-008 C19 -1.6604E-008

FFS[2]
C4 -1.7866E-003 C6 5.3548E-003 C8 -6.5957E-005
C10 1.7424E-005 C11 1.3190E-007 C13 -3.2801E-007
C15 -9.6793E-007 C17 2.0636E-008 C19 1.3532E-008

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α -15.46 β 0.00 γ 0.00
実施例7
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 290.00
1 FFS[1] 125.00 偏心(1) 1.5163 64.1
2 ∞ 15.00 偏心(2)
3 FFS[2] 36.52 偏心(3) 1.5163 64.1
4 ∞ 10.00 偏心(4)
5 48.65 22.00 1.6565 41.0
6 ∞ 6.00 1.7552 27.6
7 45.07 9.29
8 -48.72 5.00 1.7300 46.0
9 53.02 5.31
10 -103.76 4.00 1.4889 70.2
11 55.88 10.00 1.7492 34.6
12 -55.82 0.50
13 32.91 16.00 1.6923 49.6
14 -38.88 4.00 1.7552 27.6
15 -178.65 8.11
16 ∞(絞り) 8.39
17 -19.65 3.00 1.7512 31.9
18 50.43 11.00 1.5453 65.0
19 -28.72 0.20
20 -767.55 4.00 1.7551 27.6
21 47.08 18.00 1.6174 60.5
22 -57.09 0.20
23 72.40 16.00 1.7552 27.6
24 -163.42 20.00
25 ∞ 25.00 1.5163 64.1
26 ∞ 1.00
像 面 ∞ 偏心(5)

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 174.00
Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C4 5.0596E-003 C6 -5.3094E-003 C8 9.3264E-005
C10 8.8080E-006 C11 -9.8704E-008 C13 5.6826E-008
C15 1.0575E-006 C17 -7.6124E-010 C19 4.0242E-009

FFS[2]
C4 -7.0182E-003 C6 1.9852E-003 C8 -1.2527E-004
C10 -7.3098E-005 C11 3.4292E-007 C13 4.1378E-007
C15 -1.4075E-007 C17 1.2259E-008 C19 -3.0206E-008

偏心[1]
X 0.00 Y -66.62 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -66.62 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -50.41 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y -50.41 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 17.93 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
実施例8
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 シリンドリカル面[1] 134.25
1 FFS[1] 30.02 偏心(1) 1.5163 64.1
2 FFS[2] 94.98 偏心(2)
3 341.17 6.00 1.5092 68.1
4 30.00 14.00 1.4929 67.2
5 ∞ 5.20
6 -43.10 5.00 1.7552 27.6
7 52.78 6.04
8 -105.64 4.00 1.5004 69.0
9 47.20 14.00 1.7460 34.0
10 -46.67 0.50
11 33.83 18.00 1.6896 46.8
12 -35.41 4.00 1.7493 28.6
13 ∞ 9.20
14 ∞(絞り) 11.25
15 -20.20 3.00 1.7538 28.1
16 55.03 11.00 1.4875 70.4
17 -31.00 0.20
18 ∞ 4.00 1.7381 29.7
19 47.75 18.00 1.6049 61.1
20 -59.05 0.20
21 78.13 14.00 1.7552 27.6
22 -145.82 20.00
23 ∞ 25.00 1.5163 64.1
24 ∞ 1.00
像 面 ∞ 偏心(3)

シリンドリカル面[1]
X方向曲率半径 174.00
Y方向曲率半径 ∞

FFS[1]
C4 9.1671E-003 C6 -1.2431E-002 C8 3.1029E-004
C10 3.9468E-006 C11 -1.3752E-006 C13 2.8039E-006
C15 2.5329E-006 C17 -5.5090E-008 C19 -2.8913E-008

FFS[2]
C4 1.2580E-002 C6 -7.1798E-003 C8 3.5968E-004
C10 7.4992E-005 C11 -2.7254E-006 C13 1.5745E-006
C15 1.8755E-006 C17 -8.3965E-008 C19 -3.9643E-008

偏心[1]
X 0.00 Y -61.65 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -54.22 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y 18.12 Z 0.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
1…視覚表示装置
2…回転対称軸
3…映像表示素子
4…投影光学系
5…像歪み補正素子(補正光学面)
6…拡散面
7…接眼光学系
20…投影光学系の中心軸
E…入射瞳

Claims (16)

  1. 映像表示素子に表示された映像を投影する投影光学系において、
    前記映像表示素子の表示面と前記投影光学系の投影面がY−Z断面内で偏心し、
    前記投影面はX−Z断面で前記投影光学系側に中心線を有する円弧状の曲面で構成され、
    前記投影面上の像の歪みを補正する少なくとも一つの回転非対称な補正光学面を有する
    ことを特徴とする投影光学系。
  2. 前記表示面と前記投影面が前記Y−Z断面内で平行且つシフト偏心し、
    前記補正光学面は、前記Y−Z断面内で光束が斜め投影される前記投影面が円柱状であるために弓なりに発生する像歪みを補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  3. 前記補正光学面は、X軸方向の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって面の角度が対称的に変化する
    ことを特徴とする請求項2に記載の投影光学系。
  4. 前記補正光学面は、X軸の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって光線を前記投影光学系の中心軸と反対側に向け、前記X−Y面内で前記投影光学系の中心軸側に弦を向け前記投影光学系の中心軸とは反対側に円弧を向けた弓なりに発生する像歪みを補正することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の投影光学系。
  5. 前記補正光学面は、以下の式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)を与えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の投影光学系。
    Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

    +Σ Cj m n ・・・(a)
    j=1
    ただし、R:頂点の曲率半径
    k:コーニック定数(円錐定数)
    r=√(X2 +Y2
    である。
  6. 前記表示面と前記投影面が前記Y−Z断面内で角度を形成するようにティルト偏心し、
    前記補正光学面は、前記投影面上の像の歪みを補正する少なくとも二つの回転非対称な面を有することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  7. 前記少なくとも二つの補正光学面は、X軸の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって面の角度が変化することにより、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みを同時に補正することを特徴とする請求項6に記載の投影光学系。
  8. 前記補正光学面は、前記Y−Z面からX軸方向の正方向と負方向に前記Y−Z断面から離れるにしたがって光線をY軸の正方向と負方向に向けて逆方向に補正する少なくとも二つの面を有し、弓なりに発生する像歪みと台形に発生する像歪みの二つの像歪みを同時に補正することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の投影光学系。
  9. 前記少なくとも二つの補正光学面は、以下の式(a)で定義される自由曲面で構成されている場合、C8項(x2y項)を与えることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1つに記載の投影光学系。
    Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

    +Σ Cj m n ・・・(a)
    j=1
    ただし、R:頂点の曲率半径
    k:コーニック定数(円錐定数)
    r=√(X2 +Y2
    である。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の前記投影光学系と、
    前記投影光学系により投影された映像の近傍に配置された拡散面と、
    前記投影光学系により投影された映像を遠方の虚像とする正の反射パワーを有する接眼光学系と、
    を備え、
    前記接眼光学系、前記拡散面及び前記投影光学系により投影された映像は、共通の回転対称軸に直交する面内の任意の位置で円弧を描くように配置される
    ことを特徴とする視覚表示装置。
  11. 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項10に記載の視覚表示装置。
    400<R ・・・(1)
    ただし、Rは接眼光学系において投影光学系からの中心主光線が当る部分(視軸近傍)の曲率半径とする。
  12. 前記拡散面は、トーリック面形状である
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の視覚表示装置。
  13. 前記接眼光学系は、球面である
    ことを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1つに記載の視覚表示装置。
  14. 前記接眼光学系は、トーリック面である
    ことを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1つに記載の視覚表示装置。
  15. 前記補正光学面は、光透過素子からなる
    ことを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか1つに記載の視覚表示装置。
  16. 前記光透過素子は、自由曲面を有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の視覚表示装置。
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