JPH0876034A - 視覚表示装置 - Google Patents

視覚表示装置

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JPH0876034A
JPH0876034A JP6211067A JP21106794A JPH0876034A JP H0876034 A JPH0876034 A JP H0876034A JP 6211067 A JP6211067 A JP 6211067A JP 21106794 A JP21106794 A JP 21106794A JP H0876034 A JPH0876034 A JP H0876034A
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pupil
reflecting
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Kunie Nakagiri
中桐邦恵
Kokichi Kenno
研野孝吉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体のサイズがコンパクトで、接眼光学系内
での光量低下が少なく、かつ、軸外収差が良好に補正さ
れた広画角の視覚表示装置。 【構成】 観察像を表示する2次元画像表示素子1と、
この観察像を観察者眼球に導くためのアイポイント4を
形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置であって、
接眼光学系が第1の反射面2と第2の反射面3とを有
し、第1の反射面2が2次元画像表示素子1と対向する
ように配置され、第2の反射面3がアイポイント4と対
向するように配置され、かつ、第1の反射面2と2次元
画像表示素子1とを結ぶ光軸が、第2の反射面3とアイ
ポイント4とを結ぶ光軸と交差するように配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視覚表示装置に関し、
特に、観察像を表示する2次元画像表示素子と、この表
示素子の画像を空中に拡大投影する接眼光学系とからな
る視覚表示装置であって、全体のサイズがコンパクト
で、接眼光学系内での光量低下が少なく、かつ、広画角
で軸外収差が良好に補正された視覚表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図34〜図36に光学系の構成を
示したような視覚表示装置が、USP4,269,47
6(図34)、USP4,874,214(図35)、
USP4,969,724、USP5,000,544
(図36)等において提案されている。
【0003】このような従来技術で提案されている視覚
表示装置の場合、3つの問題点がある。第1の問題点
は、USP4,874,214とUSP4,969,7
24とUSP5,000,544で提案されている視覚
表示装置の構成のままでは、全体のサイズの小型化を図
ることは難しいことである。第2の問題点は、USP
4,874,214とUSP4,969,724では、
視覚表示装置に半透過面が2つ配置されているため、2
次元画像表示素子から出て観察者の瞳に届く光量が低下
することである。また、外界から観察者の瞳に届く光量
の低下も問題となる。明るい電子画像と外界像を同時に
観察するためには、USP5,000,544のような
構成でないといけないが、USP5,000,544で
は、観察者が観察可能な範囲が非常に限られてしまう。
また、USP4,269,476の構成だと、半透過面
は1つしか含まないので、観察者は明るい外界像を観察
することができる。しかし、2次元画像表示素子から観
察者の瞳に到る光路中では、光束は半透過面の作用を2
回受けることになるので、電子画像は暗くなってしま
う。第3の問題点は、USP4,874,214とUS
P4,969,724とUSP5,000,544とで
提案されている視覚表示装置のままでは、広い観察画角
で軸外収差の少ないクリアな観察像を観察者に提供する
ことが難しいことである。
【0004】以下、従来技術の上記3つの問題点につい
て詳細に説明する。図34にUSP4,269,476
の視覚表示装置の一部の構成図を示し、図35にUSP
4,874,214の視覚表示装置の構成図を、そし
て、図36にUSP5,000,544の視覚表示装置
の構成図を示す。USP4,969,724のものは、
USP4,874,214と類似した構成を持つため、
以下のUSP4,874,214に関する説明はUSP
4,969,724の場合にも適用される。
【0005】図34において、半透過平面を11、反射
凹面を12、観察者の瞳位置を13、半透過平面11と
反射凹面12を含むプリズムを14、観察者が正面を観
察しているときの視軸をZ1 とする。
【0006】図35において、2次元画像表示素子を2
1、接眼光学系を構成する光学エレメントの半透過平面
と半透過曲面をそれぞれ22と23、観察者の瞳位置を
24とし、観察者の視軸をZ1 とする。
【0007】図36において、2次元画像表示素子を3
1、接眼光学系を構成する光学エレメントのプリズムと
半透過曲面をそれぞれ32と36、プリズムの屈折面の
シリンドリカル面と凸面をそれぞれ33と34、プリズ
ムの反射平面を35、観察者の瞳位置を37とし、観察
者の視軸をZ1 とする。
【0008】まず、従来技術の第1の問題点である視覚
表示装置の小型化について説明する。最初に、USP
4,874,214(図35)について説明する。視覚
表示装置のサイズを小型化するためには、半透過平面2
2と半透過曲面23からなる接眼光学系の焦点距離を短
くし、2次元画像表示素子21が半透過平面22に近づ
くような構成にしなければならない。しかし、このよう
な構成にするためには、半透過曲面23のパワーを強く
する必要があり、これは、像面湾曲やコマ収差等の軸外
収差の悪化の原因となるのみでなく、半透過曲面23と
観察者の瞳24の間の距離を小さくする原因ともなる。
軸外収差の悪化を回避するために、半透過曲面23のパ
ワーを強くしながら観察者の視軸Z1 に対する偏芯量を
減らすと言う方法もあるが、このような構成をとると、
半透過平面22の観察者視軸Z1 に対する傾斜を大きく
する必要があり、半透過平面22の一部が観察者の顔面
に接触する可能性がある。
【0009】次に、USP5,000,544(図3
6)について説明する。視覚表示装置のサイズを小型化
するためには、半透過曲面36とプリズム32の屈折面
の凸面34のパワーを強くして、接眼光学系の合成焦点
距離を短くする必要があるわけだが、上述したように、
これは軸外収差の悪化やアイリリーフが短くなる原因と
なってしまい、好ましくない。また、軸外収差の悪化を
回避するために半透過曲面36のパワーを強くしながら
観察者の視軸Z1 に対する偏芯量を減らすと言う方法も
あるが、このような構成をとると、プリズム32を観察
者の顔面方向に近い箇所に配置しなければならないの
で、プリズム32が観察者の瞼や額に接触する可能性が
ある。すなわち、USP4,874,214やUSP
5,000,544の視覚表示装置の構成のままでは、
サイズの小型化を図ることは困難である。
【0010】次に、第2の問題点である半透過面による
光量の低下について説明する。最初に、USP4,26
9,476(図34)について説明する。USP4,2
69,476では、外界像を観察者の瞳に伝達する光束
は、半透過平面11を1回通過するだけなので、外界像
の光量の低下はほとんど問題にならない。しかし、電子
画像を観察者の瞳に伝達する光束は、半透過平面11を
通過し、反射凹面12で反射作用を受けた後、再び半透
過平面11に戻りその反射作用を受けて観察者の瞳13
へ到達する。つまり、電子画像を伝達する光束は半透過
平面11の作用を2回受けることになり、光量の低下は
避けられない。
【0011】次に、USP4,874,214(図3
5)について説明する。観察者の瞳に届く光量の低下を
防ぐためには、例えば、半透過平面22を観察者視軸Z
1 より上側に移動し、反射平面とすればよい。このよう
な構成にするためには、半透過曲面23の観察者の視軸
1 に対する偏芯量を増やすことが必要になってくる。
しかし、前方から観察者の瞳に届く光束を遮らないよう
に反射平面を配置することは難しく、観察者が観察でき
る画角を小さくすることが避けられない。また、半透過
曲面23の観察者の視軸Z1 に対する偏芯量を増やすこ
とで、軸外収差である像面湾曲やコマ収差が悪化すると
言う問題点もある。
【0012】最後に、USP5,000,544(図3
6)について説明する。USP5,000,544の場
合、半透過面は1面のみなので、明るい電子画像と外界
光を得ることが可能で、観察者の瞳に届く光量の低下は
特に問題とならない。しかし、反射平面35を配置する
空間の問題から、観察可能な範囲が非常に狭くなってし
まう。観察者の観察可能な範囲を広くしようとした場合
は、プリズム32の反射平面35を観察者の瞳37の前
方まで大きくしなければいけないので、反射平面35を
半透過平面に置き換える必要がある。すると、接眼光学
系の中に半透過面が2つ含まれることになり、観察者の
瞳に届く光量の低下が問題となってしまう。
【0013】すなわち、USP4,269,476の構
成では、電子画像の光量の低下が問題となり、USP
4,874,214の構成では、電子画像と外界像の光
量の低下が問題となる。また、USP5,000,54
4では、観察者の観察可能な範囲を狭くしたことで、観
察者の瞳に届く光量の低下を回避しているが、観察可能
な範囲を広げると、光量の低下が必然的に問題となって
しまう。
【0014】最後に、第3の問題点である広い観察画角
での軸外収差の悪化について説明する。まず、USP
4,874,214(図35)について説明する。観察
者に広い観察画角での像を提供しようとすると、半透過
曲面23に到る主光線の広がりが大きくなるため、半透
過曲面23で反射する光束径が大きくなり、大きい像面
湾曲が発生してしまう。また、観察画角を広くした場
合、隅々まで観察像を観察するためには大きい瞳径が必
要となるが、これは半透過曲面23で反射する軸外光束
径が大きくなるため、コマ収差が悪化する原因となる。
【0015】USP5,000,544(図36)にお
いても、USP4,874,214と同様に、観察者に
広い画角の観察像と大きい瞳径を提供しようとすると、
半透過曲面36で像面湾曲とコマ収差が大量に発生する
ことは避けられない。すなわち、USP4,874,2
14やUSP5,000,544の視覚表示装置の構成
のままでは、広い画角で軸外収差の少ない観察像を得る
ことは困難である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、全体のサイズがコンパクトで、接眼光学系内での
光量低下が少なく、かつ、軸外収差が良好に補正された
広画角の視覚表示装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の発明の視覚表示装置は、観察像を表示する2
次元画像表示素子と、前記観察像を観察者眼球に導くた
めのアイポイントを形成する接眼光学系とからなる視覚
表示装置において、前記接眼光学系が少なくとも第1の
反射面と第2の反射面とを有し、前記第1の反射面が前
記2次元画像表示素子と対向するように配置され、前記
第2の反射面が前記アイポイントと対向するように配置
され、かつ、前記第1の反射面と前記2次元画像表示素
子とを結ぶ光軸が、前記第2の反射面と前記アイポイン
トとを結ぶ光軸と交差するように配置されていることを
特徴とするものである。
【0018】第2の発明の視覚表示装置は、観察像を表
示する2次元画像表示素子と、前記観察像を観察者眼球
に導くためのアイポイントを形成する接眼光学系とから
なる視覚表示装置において、前記接眼光学系が少なくと
も第1の反射面と第2の反射面と第1の透過面と第2の
透過面とを有するプリズムからなり、前記プリズムが、
前記第1の反射面が間に前記第1の透過面を介して前記
2次元画像表示素子と対向配置され、前記第2の反射面
が間に前記第2の透過面を介して前記アイポイントと対
向配置され、かつ、前記第1の反射面と前記第1の透過
面とを結ぶ光軸と前記第2の反射面と前記第2の透過面
とを結ぶ光軸とが交差するように配置されていることを
特徴とするものである。
【0019】第3の発明の視覚表示装置は、観察像を表
示する2次元画像表示素子と、前記観察像を観察者眼球
に導くためのアイポイントを形成する接眼光学系とから
なる視覚表示装置において、前記接眼光学系が少なくと
も第1の反射面と第2の反射面とを有し、前記第1の反
射面と前記第2の反射面とを通過する光軸が一部交差す
ることにより多角形を形成するように配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0020】ところで、本発明の「光軸が交差する」と
は、特に平面交差に限らす、立体交差まで含むものであ
る。そして、ここで言う「交差」とは、光軸が十文字に
交わることや、筋交いとなる状態を言う。そこで、前述
の図34のように、光軸がT字型を形成するものを含む
ものではない。また、このことは、本発明が、光量損失
を低減させ、全体のサイズをコンパクトにすることを前
提として、その達成手段として創作された技術思想が
“光軸の交差”であることからも、当然図34のような
構成が排除されていると言うことはむしろ当然である。
【0021】
【作用】以下、本発明において上記構成を採用した理由
と作用について説明する。視覚表示装置全体のサイズを
小さくするために、接眼光学系の合成焦点距離を小さく
することは、軸外収差の悪化やアイリリーフが小さくな
る原因になってしまうことは既述した通りである。そこ
で、本発明では、接眼光学系の合成焦点距離に依存する
ことなく、接眼光学系を構成する光学エレメントを配置
する箇所を考慮することで、視覚表示装置全体のサイズ
を小さくしたものである。
【0022】まず、第1の発明及び第3の発明につい
て、図1と図2を参照にして詳細に説明する。図1は、
本発明の視覚表示装置を構成する反射面の配置を示した
図であり、図2は、従来技術の類似した視覚表示装置を
構成する反射面の配置を示した図である。図1と図2に
おいて、2次元画像表示素子を1、2次元画像表示素子
1から出た光束を最初に反射する反射平面を2、反射平
面2で反射した光束を観察者の瞳の方向に反射させる凹
面を3、観察者の瞳位置を4とし、観察者が正面を観察
しているときの視軸をZ、反射平面2の垂線をZ1 、反
射凹面3と前記視軸Zとの交点での反射凹面3の法線を
2 とする。
【0023】従来技術では、図2に示すように、2次元
画像表示素子1から出る主光線は、反射平面2の垂線Z
1 に対して上方から入射し、下方に向かって反射する。
そして、反射平面2で反射した光束を観察者の瞳4の方
向に反射させる反射凹面3では、反射平面2で反射した
光束は反射凹面3の法線Z2 に対して上方から入射し、
下方に向かって反射する。つまり、従来技術における反
射面の構成では、2次元画像表示素子1の中心から観察
者の瞳4の中心に到る軸上主光線の光路は、光路中で一
度も交わることなく、視覚表示装置は大きい空間を必要
とする。
【0024】本発明では、2次元画像表示素子1の中心
から観察者の瞳4の中心に到る軸上主光線の光路が、従
来技術より少ない空間しか必要としないように工夫され
たものである。本発明では、図1に示すように、2次元
画像表示素子1かて出る主光線は、反射平面2の垂線Z
1 に対して上方から入射し、下方に向かって反射する。
そして、反射平面2で反射した光束は、反射凹面3の垂
線Z2 に対して下方から入射し、観察者の瞳4が位置す
る上方に向かって反射する。これら2つの反射面2、3
がこのような配置をとった場合、接眼光学系の合成焦点
距離を小さくしなくても、より少ない空間しか必要とし
ない視覚表示装置を得ることができる。
【0025】さて、視覚表示装置の観察画角を広くする
と、それに伴って瞳径も大きくなるため、接眼光学系を
構成する反射面で像面湾曲とコマ収差が大量に発生し、
観察者がフラットでクリアな像を観察するのが困難にな
ることは既述した通りである。そこで、本発明では、広
画角で瞳径が大きいときにも、接眼光学系を構成する反
射面に入射する光束径が小さくなるようにすることで、
反射面で発生する像面湾曲とコマ収差の発生量を小さく
するものである。
【0026】以下、第2の発明について、図3を参照に
して詳細に説明する。図3は、本発明の視覚表示装置を
構成するプリズム7の配置を示した図である。図3にお
いて、2次元画像表示素子を1、2次元画像表示素子1
から出た光束が最初にプリズム7に入射する透過面を
5、プリズム7に入射した光束が最初に反射する第1の
反射面である反射平面を2、反射平面2で反射した光束
を観察者の瞳に向かって反射する第2の反射面である反
射凹面を3、プリズム7から光束が射出する透過面を
6、観察者の瞳位置を4とし、観察者が正面を観察して
いるときの視軸をZ、主光線からなる光束をLCR、軸上
及び軸外光束をLMRとして示す。
【0027】視覚表示装置を構成する光学エレメントの
中、パワーを持ちかつ光軸に対して偏芯している反射凹
面3では、像面湾曲やコマ収差が発生しやすい。つま
り、広画角と大瞳径に対応するためには、反射凹面3で
の軸外収差の発生を抑えることが重要である。観察者が
画角の広い像を観るためには、2次元画像表示素子1を
出る主光線光束LCRの光束径が大きい必要があるわけだ
が、この主光線光束LCRが反射平面2を経て反射凹面3
に入射してしまうと、大量の像面湾曲が発生してしま
う。また、観察画角が広くなるのに伴って瞳径を大きく
するために、2次元画像表示素子1を出るそれぞれの主
光線が大きい開口数を持つ必要がある。これは、反射凹
面3での軸上及び軸外光束LMRの光束径が大きくなる原
因となり、反射凹面3で大量のコマ収差も発生してしま
う。
【0028】上記軸外収差の補正のためには、2次元画
像表示素子1と反射平面2を結ぶ光路中に透過面5を配
置し、透過面5と反射平面2との間を空気以上の屈折率
を持つ硝材で構成することが重要である。このような構
成にすることで、軸上及び軸外光束LMRが透過面5で屈
折作用を受けるため、反射凹面3に入射するときの光束
径が小さくなり、コマ収差の発生量を小さくすることが
可能となる。また、観察者の瞳4と反射凹面3を結ぶ光
路中に透過面6を配置し、透過面6と反射凹面3との間
を空気以上の屈折率を持つ硝材で構成することも重要で
ある。このような構成にすることで、主光線光束LCR
反射凹面3に入射するときの光束径が小さくても、観察
者の瞳4に到達する主光線光束LCRは観察者が正面を観
察しているときの視軸Zに対して大きな角度を持つこと
になる。つまり、観察者に充分広い観察画角を提供し、
かつ、像面湾曲の発生量を抑えることが可能となる。
【0029】すなわち、反射平面2と反射凹面3を2つ
の透過面5と6の間に配置し、透過面5から透過面6ま
での光路を空気以上の屈折率を持つ硝材の中に置き、こ
れらの光学エレメントをプリズム7として構成すること
で、実際には2次元画像表示素子1から観察者の瞳4に
広画角で大瞳径の光束が届けられても、その光束を2次
元画像表示素子1から観察者の瞳4に届ける役割を持つ
反射平面2と反射凹面3では、光束はあたかも小さい画
角と瞳径を持つことになるので、反射面での軸外収差の
悪化を回避することが可能になるのである。
【0030】さらに好ましくは、透過面5にパワーを持
たせ屈折面とすることで、透過面5は主光線光束LCR
軸上及び軸外光束LMRの光束径を小さくする機能を有す
ることになる。同様に、透過面6にパワーを持たせ屈折
面とすることで、反射面での主光線光束LCRと軸上及び
軸外光束LMRの光束径が小さくても、透過面6で観察者
の瞳4に届く主光線光束LCRと軸上及び軸外光束LMR
光束径を大きくすることができる。つまり、透過面5と
6はそれぞれ像面湾曲とコマ収差の両軸外収差の補正を
助けることになり、観察者は更にクリアでフラットな像
を観察することができる。
【0031】以上において、さらに好ましくは、観察者
に更に広い観察画角を提供する視覚表示装置を得るため
に、上記の2つの反射面の中、少なくとも1つを正のパ
ワーを持つ凹面にすることが好ましい。観察者に更に広
い観察画角を提供するためには、観察者の瞳4に届く光
束を遮らないように2次元画像表示素子1と第1の反射
面2との間隔が充分大きい必要がある。このためには、
光学系の前側焦点位置が第1の反射面2より遠くに位置
していることが重要で、接眼光学系を構成するプリズム
7の反射面のパワー配分を考慮する必要がある。第2の
発明は、上記ですでに説明したように、プリズム7を構
成する2つの透過面5、6は、主に反射面に入射する光
束径を小さくする役割を担っている。一方、プリズム7
を構成する反射面2、3は、主に接眼光学系の前側焦点
位置と後側焦点位置を決める役割を担っている。そこ
で、接眼光学系を2つの反射面2、3で構成したとき
に、反射面のパワー配分が光学系の前側及び後側焦点位
置に与える影響について詳細に説明する。
【0032】以下、第1〜第3の発明の作用を、図4
(a)と図4(b)を用いて、詳細に説明する。図4
(a)は、接眼光学系を反射平面と反射凹面で構成した
ときの視覚表示装置を偏芯していない屈折光学系の状態
に置き換えた図で、図4(b)は、接眼光学系を2つの
反射凹面で構成したときの視覚表示装置を偏芯していな
い屈折光学系の状態に置き換えた図である。
【0033】図4(a)と図4(b)において、2次元
画像表示素子を1、2次元画像表示素子1から出る光束
を最初に反射する面を2、反射面2で反射された光束を
観察者の瞳に向かって反射する面を3、観察者の瞳を4
とし、前側焦点位置(2次元表示素子1位置)をF0
後側焦点位置(観察者の瞳4位置)をF1 、光学系の焦
点距離をf、第1の反射面2と第2の反射面3のそれぞ
れの焦点距離をf1 とf2 、前側焦点距離をff1、後
側焦点距離をbf1、第1の反射面2と第2の反射面3
の間隔をdとする。
【0034】さらに、図4(a)では、光学系の主点を
H、反射凹面3と光軸との交点をOとし、図4(b)で
は、光学系の主点をH1 とH2 、反射凹面2と3の光軸
との交点をそれぞれO1 とO2 とする。
【0035】まず、接眼光学系を反射平面と反射凹面で
構成した場合について説明する。第1の反射面2が全く
パワーを持たない平面であるため、接眼光学系の主点H
は反射凹面3の箇所に一致して位置しており、反射凹面
3の持つ焦点距離f2 が光学系の前側焦点位置F0 と後
側焦点位置F1 を決めていることになる。2次元画像表
示素子1でのテレセントリック性を向上し、かつ、観察
者の瞳4に明るさにムラのない映像を表示するために
は、反射凹面3の焦点位置F0 とF1 に2次元画像表示
素子1と観察者の瞳4がそれぞれ位置する必要がある。
しかし、この条件を満たす視覚表示装置を得ようとする
と、光学系の前側焦点距離ff1の途中に第1の反射面
2が位置してしまうため、2次元画像表示素子1と反射
平面2との間隔が小さくなり、観察者の観察可能な光束
範囲を2次元画像表示素子1と反射平面2が遮ってしま
い、観察者の観察可能な範囲が小さくなる恐れがある。
【0036】接眼光学系のサイズを変えることなく、観
察者の観察可能な範囲を広げるためには、反射平面2と
反射凹面3の間隔dは不変で、かつ、反射平面2と前側
焦点位置(2次元画像表示素子1位置)F0 との間隔が
充分大きくなければいけない。そのためには、反射平面
2の近傍に主点が位置して、前側焦点位置F0 を第1の
反射面2から遠ざける必要がある。主点が反射凹面3以
外の箇所に位置するためには、反射凹面3の他に正のパ
ワーを持つ反射面が接眼光学系に含まれ、接眼光学系が
2つの主点を持つ必要がある。
【0037】そこで、接眼光学系を2つの正のパワーを
持つ反射面で構成した場合について説明する。接眼光学
系のそれぞれの主点H1 とH2 の位置は以下の式で定義
される。
【0038】H1 1 =fd/f22 2 =−fd/f1 接眼光学系に正のパワーを持つ反射面が1面のみ含まれ
ているときには、反射凹面3の焦点距離f2 が接眼光学
系の焦点距離fとなっていた。接眼光学系を2つの正の
パワーを持つ反射面で構成するときに、前記焦点距離f
が不変となるように、それぞれの反射面2と3の焦点距
離f1 とf2 を決定し、かつ、接眼光学系のサイズが大
きくならないように、それぞれの反射面2と3の間隔d
も不変としたとき、 H1 1 <d の式が当てはまれば、前側焦点位置F0 を決める主点H
1 は、2つの反射凹面の間に位置することになり、前側
焦点位置F0 を第1の反射面2から遠ざけることができ
る。
【0039】視覚表示装置は正のパワーを持ち、かつ、
この視覚表示装置を構成する反射面2と3も正のパワー
を持つので、以下の式が成り立つ。
【0040】f<f2 この両辺にdをかけると、 fd<f2 d fd/f2 < d H1 1 <d となり、前側焦点位置F0 を決める主点H1 は、2つの
反射凹面の間に位置し、2次元画像表示素子1と第1の
反射凹面2の間隔はより大きくなる。この結果、2次元
画像表示素子1と反射凹面2の間を通ることができる光
束の範囲は大きくなるので、観察者に更に広画角の観察
像を提供することが可能になる。
【0041】また、接眼光学系を構成するプリズム7の
2つの反射面2、3両方に正のパワーを持たせること
で、後側焦点距離bf1が短くなり、アイリリーフが小
さくなる。これは、第2の反射面3と観察者の瞳4の間
隔を決める主点H2 が、第2の反射面3位置から第1の
反射面2の方向へ移動したためである。充分なアイリリ
ーフが確保できないと、視覚表示装置が観察者の瞼や額
に接触してしまう。このため、充分なアイリリーフを確
保し、かつ、視覚表示装置のサイズをコンパクトにする
ためには、以下の条件式を満足することが好ましい。
【0042】30<f<100〔mm〕 接眼光学系の合成焦点距離fが、上記条件式の上限の1
00を越えると、視覚表示装置のサイズが大きくなりす
ぎてしまい、上記条件式の下限の30を越えると、充分
なアイリリーフが確保できなくなる。
【0043】また、接眼光学系を構成するプリズム7の
2つの反射面2、3を両方正のパワーを持つ凹面で構成
した場合、さらに好ましくは、観察者の目の疲労を軽減
するために、2次元画像表示素子1の第2の反射面3側
をその観察者の瞳4側より観察者の視軸Zに近づけるよ
うに傾斜させることが好ましい。
【0044】以下、この作用の説明を図5と図6を用い
て行う。図5において、2次元画像表示素子を1、プリ
ズム7を構成する第1の透過面を5、第1の反射面を
2、第2の反射面を3、第2の透過面を6、観察者の瞳
位置を4、観察者の視軸をZとし、観察者の瞳から見た
上側軸外光束をLUP、観察者の瞳から見た下側軸外光束
をLLOW 、観察者の瞳4から見た軸上光束をLとする。
【0045】図5から明らかなように、下側軸外光束L
LOW は上側軸外光束LUPと比較して、第1の反射面2か
ら第2の反射面3までの距離は短く、2次元画像表示素
子1から第1の反射面2までの距離は長くなる。上側軸
外光束LUPと下側軸外光束LLOW が受ける光学系のパワ
ー配分の違いを図6に示す。図6から明らかなように、
下側軸外光束LLOW の前側焦点位置FO は、上側軸外光
束LUPの前側焦点位置FO より光学系に近づいて位置す
ることになり(図6(a)は上側軸外光束LUPに対応
し、図6(b)は下側軸外光束LLOW に対応する。)、
この結果、観察者の瞳4に到る下側軸外光束LLOW は像
を無限遠に投影しているようには観察されず、観察者は
下側の像を観察するときには目の焦点を無限遠より近く
に合わせ直す必要が生じてしまう。これは、観察者が目
に疲労を感じる恐れがあり、好ましくない。
【0046】そこで、2次元画像表示素子1の第2の反
射面3側を観察者の瞳4側より観察者の視軸Zに近づけ
るように傾斜させ、図5の8の位置に移動することで、
下側軸外光束LLOW の前側焦点位置FO を光学系に近づ
け、観察者が下側の像を観察するときにも無限遠の像を
観察できるようにし、観察者の目の疲労を軽減するよう
な構成をとることが好ましい。
【0047】さらに好ましくは、観察者に更に広い観察
画角と更に長いアイリリーフを提供する視覚表示装置を
得るために、接眼光学系を構成する2つの反射面の中、
少なくとも1つを単体の裏面鏡とすることが好ましい。
この点を図7を用いて詳細に説明する。図7は、2次元
画像表示素子から出る主光線が最初に反射する凹面鏡を
裏面鏡としたときの視覚表示装置の断面図で、2次元画
像表示素子を1、第1の反射面を持つ裏面鏡を9、裏面
鏡の屈折面を10、裏面鏡の反射面を2、第2の反射面
である凹面鏡を3、観察者の瞳位置を4とする。
【0048】第1の反射面2を負パワーを持つ屈折面1
0を持つ裏面鏡9として構成することで、第1の反射面
2を持つ裏面鏡9の焦点距離は従来のものより長くな
る。上記の主点位置を決める定義式から、これは、光学
系の後側焦点位置(観察者の瞳4位置)を決める主点H
1 を第2の反射面3に近づけて、後側焦点位置F1 (観
察者の瞳4位置)を第2の反射面3から更に遠くに位置
させることになり、観察者に更に長いアイリリーフを提
供することができる。また、第1の反射面2と2次元画
像表示素子1の間に負パワーを持つ屈折面10を配置す
ることで、第2の反射面3が持つパワーが同じで前側焦
点位置(2次元画像表示素子1位置)を決める主点H0
が従来と同じ位置にあっても、前側焦点位置F0 (2次
元画像表示素子1位置)を光学系より遠ざけることがで
きる。この結果、観察者の瞳4に届く光束の範囲が広が
り、観察者により広画角の像を提供することができる。
【0049】また、第2の反射面3を裏面鏡として構成
した場合にも、上述したのと同様の作用によって、更に
広画角の観察像と長いアイリリーフを提供することが可
能である。
【0050】さらに好ましくは、第1の発明及び第2の
発明において、観察者によりクリアな像を提供するため
に、接眼光学系を構成する2つの反射面又は少なくとも
1つの裏面鏡の屈折面の中、少なくとも1つの面を、光
軸と反射面又は屈折面とが交わる点を交点とし、その交
点を通るその反射面又は屈折面の法線と光軸を含む平面
内での曲率半径と、この平面と直交しかつ上記の法線を
含む平面内での曲率半径とが異なるような面とすること
が好ましい。
【0051】以下、この作用を、図8と図9を用いて、
詳細に説明する。図8は、2次元画像表示素子1の中心
から観察者の瞳4の中心をつなぐ軸上主光線(光軸)と
反射面2、3との交点を反射面の中心とすると、反射面
の中心を通る法線と上記光軸を含む平面内での反射面の
曲率半径と、この平面と直交しかつ上記法線を含む平面
内の反射面の曲率半径が同じときの、視覚表示装置の立
体図である。図9は、第1の反射面2の上記のそれぞれ
の平面内での曲率半径が異なるときの視覚表示装置の立
体図である。以下、説明の都合上、上記のそれぞれの平
面を反射面又は屈折面の子午面と反射面又は屈折面の球
欠面と定義する。
【0052】さらに、以下、説明の都合上、2次元画像
表示素子1を出て観察者の瞳4に届く光束の中、観察者
の瞳4の球欠面内にのみ光束の成分を持つものを球欠面
内の光束、観察者の瞳の子午面内にのみ光束の成分を持
つものを子午面内の光束と定義する。
【0053】図8(a)と図9(a)は、観察者の瞳4
にできる球欠像の一部を示す図で、図8(b)と図9
(b)は、観察者の瞳4にできる子午像の一部を示す図
である。球欠像と子午像が結像する位置を見やすくする
ために、光線は観察者の瞳4から2次元画像表示素子1
への逆光線追跡が示されている。
【0054】図8、図9において、2次元映像表示素子
を1、第1の反射面を2、第2の反射面を3、観察者の
瞳位置を4とする。反射面2の子午面内と反射面2の球
欠面内での曲率半径が同じときは、図8(a)に示すよ
うに、球欠像は2次元画像表示素子1の後側に位置して
おり、これは言い換えれば、2次元画像表示素子1を出
る球欠面内の光束は、観察者の瞳位置4の後側に結像す
ることになる。また、図8(b)に示すように、子午像
は2次元画像表示素子1の前側に位置しており、これは
言い換えれば、2次元画像表示素子1を出る子午面内の
光束は、観察者の瞳位置4の前側に結像することにな
る。すなわち、視覚表示装置に存在する非点隔差は大き
く、観察者が観察する像が高い解像度を必要とするとき
には、観察者は充分クリアな像を観察できない恐れがあ
る。
【0055】そこで、観察者によりクリアな解像度の高
い像を提供するためには、接眼光学系を構成する2つの
反射面又は少なくとも1つの裏面鏡の屈折面の中、少な
くとも1つの面を、面の子午面内と球欠面内とで曲率半
径が異なるような形状にすることが好ましい。図8
(a)と(b)が示すように、接眼光学系によって受け
る正のパワーは、球欠面内の光束より子午面内の光束の
方が強く、球欠面内の光束の焦点距離は子午面内の光束
の焦点距離より長くなる。この焦点距離の差を小さくす
るためには、反射面の球欠面内での正のパワーを子午面
内での正のパワーより強くするか、もしくは、裏面鏡の
屈折面の球欠面内での負のパワーを子午面内での負のパ
ワーより弱くすることが好ましい。視覚表示装置を構成
する反射面の中、1つの反射面の球欠面内の正のパワー
を子午面内の正のパワーより強くした例を図9(a)と
(b)に示す。図9(a)と(b)が示すように、非点
隔差が小さくなり、この結果、観察者に解像度の高い像
を提供できる。
【0056】また、さらに好ましくは、第2の発明にお
いて、観察者によりクリアな像を提供するために、プリ
ズムを構成する2つの反射面又は2つの透過面の中、少
なくとも1つの面を、光軸と反射面又は透過面とが交わ
る点を交点とし、その交点を通るその反射面又は透過面
の法線と光軸を含む平面内での曲率半径と、この平面と
直交しかつ上記の法線を含む平面内での曲率半径とが異
なるような面とすることが好ましい。
【0057】以下、説明の都合上、上記それぞれの平面
を反射面又は透過面の子午面と球欠面と定義する。ま
た、2次元画像表示素子1を出て観察者の瞳4の届く光
束の中、観察者の瞳の球欠面内にのみ光束の成分を持つ
ものを球欠面内の光束、観察者の瞳の子午面内にのみ光
束の成分を持つものを子午面内の光束と定義する。
【0058】以下、この作用を、図10を用いて、詳細
に説明する。図10は、ブリズム7を構成する反射面と
透過面の子午面内と球欠面内での曲率半径が等しいとき
の視覚表示装置の断面図である。球欠像と子午像が結像
する位置を見やすくするために、光線は観察者の瞳4か
ら2次元画像表示素子1への逆光線追跡で示されてい
る。図10において、2次元画像表示素子を1、プリズ
ム7を構成する第1の透過面を5、第1の反射面2、第
2の反射面を3、第2の透過面を6、観察者の瞳位置を
4とし、球欠像の結像面をIX 、子午像の結像面をIY
として示す。
【0059】反射面と透過面の子午面内と球欠面内での
曲率半径が同じときは、図10に示すように、球欠像の
結像面IX は2次元画像表示素子1の後側に位置してお
り、これは言い換えれば、2次元画像表示素子1を出る
球欠面内の光束は、観察者の瞳位置4の後側に結像する
ことになる。一方、子午像の結像面IY は2次元画像表
示素子1の前側に位置しており、これは言い換えれば、
2次元画像表示素子1を出る子午面内の光束は、観察者
の瞳位置4の前側に結像することになる。すなわち、視
覚表示装置に存在する非点隔差は大きく、観察者が観察
する像が高い解像度を必要とするときには、観察者は充
分クリアな像を観察できない恐れがある。
【0060】そこで、観察者によりクリアな解像度の高
い像を提供するためには、プリズム7を構成する反射面
2、3及び透過面5、6の中、少なくとも1つを、反射
面又は透過面の子午面内と球欠面内とで曲率半径が異な
るような形状にすることが好ましい。上述したように、
接眼光学系によって受ける正のパワーは、球欠面内の光
束より子午面内の光束の方が強く、球欠面内の光束の焦
点距離は子午面内の光束の焦点距離より長くなる。より
解像度の高いクリアな像を得るためには、この焦点距離
の差を小さくする必要がある。このためには、反射面又
は透過面の球欠面内のパワーを子午面内での正のパワー
より強くし、球欠面内の光束の焦点距離を短くすること
が重要となる。
【0061】さて、以上の本発明をスーパーインポーズ
機能(電子画像と外界像を重ね合わせて同時に表示する
機能)を持つ視覚表示装置として活用するためには、接
眼光学系を構成する2つの反射面の中、少なくとも1つ
を半透過面とすることが必要である。
【0062】観察者が正面の外界の光景と2次元画像表
示素子1から観察者の瞳4に伝達される電子画像を同時
に観察するためには、観察者の瞳4の正面に位置する第
2の反射面3を半透過面に置き換えればよい。
【0063】本発明の視覚表示装置の場合、構成要素と
して反射面を半透過面に置き換えても、観察可能な画角
が小さくなったり、視覚表示装置のサイズが大きくなっ
たりすることはない。また、視覚表示装置がスーパーイ
ンポーズ機能を有していても、接眼光学系の構成要素の
中に半透過面は1つしか含まれておらず、かつ、2次元
画像表示素子と外界から観察者の瞳に届くそれぞれの光
束は半透過面の作用を1回しか受けないので、観察者の
瞳に届く光量の低下も、従来のものと比べてかなり小さ
くなる。本発明に使用される半透過面の透過率と反射率
の比は、2:8から8:2の範囲内で利用される。
【0064】また、このような光量を分割する手段とし
ては、面積として分割する方法、強度を分割する方法、
そしてさらに、その両方を利用する手段がある。上記の
面積で分割する方法を図11に示す。図11において、
ガラス又はプラスティック等の透明基板41上にアルミ
コーティング42を設ける。このアルミコーティング4
2は、数μmから0.1mm程度の網目状のメッシュに
コーティングされ、反射する部分と反射しないで透過す
る部分の面積の比よって全体的(マクロ的)な反射率と
透過率が設定される。
【0065】次に、光量的に透過と反射の光量を分割す
る手段を図12に示す。この方法は比較的容易に実現で
き、また、安価に製作することが可能である。図12に
示すように、半透過薄膜43をガラス又はプラスティッ
ク等の透明基板41の上にコーティングして、光量を分
割することができる。半透過薄膜43としては、Al
(アルミニウム)、Cr(クロム)等の金属薄膜が一般
的である。その他に、誘電体の多層膜としてSiO2
MgF2 等の薄膜を何層も組み合わせる方法が一般的で
ある。
【0066】光量的に透過と反射の光量を分割する手段
の別法として、偏光による方法を図13に示す。図13
において、ガラス又はプラスティック等の透明基板41
の上に偏光性半透過薄膜44をコーティングして、P偏
光とS偏向を選択的に透過又は反射させて分割するもの
であり、入射光のP偏光とS偏向の割合により反射率と
透過率が設定されるものである。さらに、以上の方法を
任意に組み合せて使用することも可能である。また、ホ
ログラフィック光学素子で透過と反射の光量を分割する
方法もある。
【0067】
【実施例】以下、本発明の視覚表示装置に用いられる接
眼光学系の実施例1〜10について説明をする。なお、
各実施例中での反射面、屈折面の面形状は、近軸曲率半
径を、X−Z平面(紙面に垂直な面)内での曲率半径を
x 、Y−Z平面内での曲率半径をRy とすると、次式
で表される。
【0068】 Z=[(X2 /Rx )+(Y2 /Ry )]÷ [1+{1−(1+Kx )(X2 /Rx 2 ) −(1+Ky )(Y2 /Ry 2 )}1/2 ] +AR [ (1−AP)X2 + (1+AP)Y2 ] 2 +BR [ (1−BP)X2 + (1+BP)Y2 ] 3 ここで、Kx はX方向の円錐係数、Ky はY方向の円錐
係数、AR、BRはそれぞれ回転対称な4次、6次の非
球面係数、AP、BPはそれぞれ非回転対称な4次、6
次の非球面係数である。面形状が回転対称である場合に
は、Rx 、Kx、AP、BPは特に表示しない。また、
面形状が球面の場合には、Kx 、Ky 、AR、BR、A
P、BPは特に表示しない。
【0069】実施例1 図14を参照にして実施例1の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、2は第1の反射
面、3は第2の反射面、4は観察者瞳位置、15は観察
者が正面を観察しているときの視軸である。この実施例
の場合、第1の反射面2は平面鏡であり、第2の反射面
3はパワーを持つ凹面鏡になっている。座標系を、図示
のように、観察者の左右方向の右から左を正方向とする
X軸、観察者の視軸15方向の眼球側から第2の反射面
3側を正方向とするZ軸、上下方向の下から上の正方向
とするY軸と定義する。
【0070】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳位置4から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。偏芯量と
傾き角は、第2の反射面3(面番号:2)については、
その面の頂点を通る中心軸のZ軸方向からの傾き角のみ
が与えられ、第1の反射面2(面番号:3)に関して
は、面の頂点の観察者瞳4中心からのY軸負方向及びZ
軸正方向への偏芯量と、その面の頂点を通る中心軸のZ
軸方向からの傾き角が与えられている。また、2次元画
像表示素子1(面番号:4)に関しては、その中心の観
察者瞳4中心からのY軸正方向及びZ軸正方向への偏芯
量と、その面の法線のZ軸方向からの傾き角が与えられ
ている。傾き角は、Z軸正方向からY軸正方向へ向かう
回転角(図では、反時計方向)を正方向の回転角とす
る。
【0071】また、面間隔は、観察者瞳4と第2の反射
面3の間については、観察者瞳4中心と第2の反射面3
のZ軸方向の間隔である。また、曲率半径の符号は、観
察者の瞳4から光線を逆追跡したとき、面形状が光線の
進行方向に凸面を向けているときは正とし、面形状が光
線の進行方向に凹面を向けているときは負とする。
【0072】 面番号 曲率半径 間隔 偏芯量 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 56.00 2(3) Ry -112.00 0.00 22.5° Rx -96.16 (反射面) 3(2) ∞ 0.00 Y:-16.00 67.5° (反射面) Z: 40.00 4(1) ∞ Y: 13.38 90.0° (画像表示素子) Z: 40.00 上記実施例の画角は、左右画角が30°、上下画角が1
2°で、瞳径6mm、焦点距離56mm、Fナンバー
9.3である。
【0073】この実施例の収差補正状態を示すスポット
ダイアグラムを図24に示す。図24において、スポッ
トダイアグラムの左側の4つの数字の中、上段2つの数
字は、長方形の画面中央の座標(X,Y)を(0.0
0,0.00)、右端中央の座標を(0、00,−1.
00)、右上隅の座標を(1.00,−1.00)、上
端中央の座標を(1.00,0.00)のように表現し
た場合の座標(X,Y)を示し、下段の2つの数字は、
視軸(画面中央)に対して上記座標(X,Y)方向がな
す角度のX成分、Y成分(度表示)を示す。
【0074】実施例2 図15を参照にして実施例2の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、2は第1の反射
面、3は第2の反射面、4は観察者瞳位置、15は観察
者が正面を観察しているときの視軸である。この実施例
の構成は実施例1と基本的に同じであるが、第1の反射
面2がパワーを持つ凹面鏡となっている。
【0075】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系の
とり方、偏芯量と傾き角の与え方は、実施例1と同様で
ある。また、観察者瞳4と第2の反射面3の間の面間隔
の表示の仕方、曲率半径の符号も実施例1と同様であ
る。
【0076】 面番号 曲率半径 間隔 偏芯量 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 60.00 2(3) Ry -169.44 0.00 22.5° (反射面) 3(2) Ry -252.40 0.00 Y:-20.00 67.5° Rx -142.35 Z: 40.00 (反射面) 4(1) ∞ Y: 15.00 81.73 ° (画像表示素子) Z: 40.00 上記実施例の画角は、左右画角が30°、上下画角が1
8°で、瞳径10mm、焦点距離56mm、Fナンバー
5.6である。この実施例の収差補正状態を示す図24
と同様なスポットダイアグラムを図25に示す。
【0077】実施例3 図16を参照にして実施例3の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、10は第1の反射
面2を持つ裏面鏡9の屈折面、2は第1の反射面、3は
第2の反射面、4は観察者瞳位置、15は観察者が正面
を観察しているときの視軸である。この実施例の構成は
実施例2と基本的に同じであるが、第1の反射面2は裏
面鏡9として構成されている。
【0078】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系の
とり方、偏芯量と傾き角の与え方は実施例1と同様で、
裏面鏡9の屈折面10の偏芯量と傾き角に関しては、裏
面鏡9の反射面2と同様である。また、観察者瞳4と第
2の反射面3の間の面間隔の表示の仕方、曲率半径の符
号も実施例1と同様である。
【0079】なお、裏面鏡を構成する硝子硝材の屈折率
は1.516、アッベ数は64.1である。 面番号 曲率半径 間隔 偏芯量 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 60.00 2(3) Ry -157.56 0.00 22.5° (反射面) 3(10) Ry -126.99 0.00 Y:-16.56 66.3° Rx -71.39 Z: 40.00 (屈折面) 4(2) Ry -201.47 0.00 Y:-22.00 67.5° Ky 0 Z: 40.00 AR -0.1261 ×10-6 BR -0.4054 ×10-14 x -114.93 Kx 0 AP -0.1549 BP 0.2948 ×102 (反射面) 5(10) Ry -126.99 0.00 Y:-16.56 66.3° Rx -71.39 Z: 40.00 (屈折面) 6(1) ∞ Y: 14.87 90.00 ° (画像表示素子) Z: 40.00 上記実施例の画角は、左右画角が30°、上下画角が2
0°で、瞳径10mm、焦点距離56mm、Fナンバー
5.6である。この実施例の収差補正状態を示す図24
と同様なスポットダイアグラムを図26に示す。
【0080】実施例4 図17を参照にして実施例4の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、10は第1の反射
面2を持つ裏面鏡9の屈折面、2は第1の反射面、17
は第2の反射面3を持つ裏面鏡16の屈折面、3は第2
の反射面、4は観察者瞳位置、15は観察者が正面を観
察しているときの視軸である。この実施例の構成は基本
的に実施例3と同じであるが、第2の反射面3も裏面鏡
16として構成されている。
【0081】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系の
とり方、偏芯量と傾き角の与え方は実施例1と同様で、
裏面鏡9の屈折面10の偏芯量と傾き角に関しては、裏
面鏡9の反射面2と同様で、裏面鏡16の屈折面17の
偏芯量と傾き角に関しては、裏面鏡16の反射面3と同
様である。また、観察者瞳4と第2の反射面3を持つ裏
面鏡16の屈折面17との間の面間隔の表示の仕方も実
施例1と同様である。第2の反射面3を持つ裏面鏡16
の屈折面17と第2の反射面3の間の面間隔は、Z軸方
向の間隔である。また、曲率半径の符号も実施例1と同
様である。
【0082】なお、各裏面鏡を構成する硝子硝材の屈折
率は1.516、アッベ数は64.1である。 面番号 曲率半径 間隔 偏芯量 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 56.02 2(17) Ry -95.84 6.53 22.0° Rx 171.18 (屈折面) 3(3) Ry -158.47 -6.53 21.6° Ky 0 AR -0.2545 ×10-7x -550.81 Kx 0 AP 0.7020 (反射面) 4(17) Ry -95.84 0.00 22.0° Rx 171.18 (屈折面) 5(10) Ry -75.35 0.00 Y:-21.80 65.6° Rx -161.42 Z: 35.00 (屈折面) 6(2) Ry -124.51 0.00 Y:-27.00 67.5° Ky 0 Z: 35.00 AR 0.8244 ×10-10 x -235.30 Kx 0 AP -0.2322 ×102 (反射面) 7(10) Ry -75.35 0.00 Y:-21.80 65.6° Rx -161.42 Z: 35.00 (屈折面) 8(1) ∞ Y: 15.67 90.0° (画像表示素子) Z: 35.00 上記実施例の画角は、左右画角が30°、上下画角が2
3°で、瞳径10mm、焦点距離58mm、Fナンバー
5.8である。この実施例の収差補正状態を示す図24
と同様なスポットダイアグラムを図27に示す。
【0083】実施例5 図18を参照にして実施例5の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、プリズム7の構成
要素の中、5は第1の屈折面、2は第1の反射面、3は
第2の反射面、6は第2の屈折面、4は観察者瞳位置、
15は観察者が正面を観察しているときの視軸である。
この実施例は、接眼光学系に2つの反射面2、3と2つ
の透過面(屈折面)5、6からなるプリズム7を用いて
いるものの例である。
【0084】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系の
とり方は、実施例1と同様である。
【0085】面間隔は、面と光軸の交点からその次の面
の面と光軸の交点までの軸上主光線(光軸)に沿った距
離で示している。また、傾き角は、面と光軸の交点を通
る光軸に対して垂直な直線と、面と光軸の交点を通る面
の接線とがなす角を示している。傾き角は、面と光軸の
交点を通る面の接線の傾きが、面と光軸の交点を通る光
軸に対して垂直な直線から時計方向であれば負として示
し、反時計方向であれば正として示す。
【0086】また、曲率半径の符号は、観察者の瞳4か
ら光線を逆追跡したとき、面形状が光線の進行方向に凸
面を向けているときは正とし、面形状が光線の進行方向
に凹面を向けているときは負とする。
【0087】 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 20.00 2(6) Ry 36.82 23.00 1.516 64.1 (屈折面) 3(3) Ry -451.43 18.00 1.516 64.1 22.5° (反射面) 4(2) Ry -332.85 22.00 1.516 64.1 22.5° (反射面) 5(5) Ry -174.72 7.00 (屈折面) 6(1) ∞ (画像表示素子) 上記実施例の画角は、左右画角が20°、上下画角が2
0°で、瞳径8mm、焦点距離40mm、Fナンバー
5.0である。実施例5の収差補正状態を示すスポット
ダイアグラムを図28に示す。図28において、スポッ
トダイアグラムの左側の4つの数字の中、上段2つの数
字は、長方形の画面中央の座標(X,Y)を(0.0
0,0.00)、左端中央の座標を(1.00,0.0
0)、左上隅の座標を(1.00,1.00)、上端中
央の座標を(0.00,1.00)のように表現した場
合の座標(X,Y)を示し、下段の2つの数字は、視軸
(画面中央)に対して上記座標(X,Y)方向がなす角
度のX成分、Y成分(度表示)を示す(実施例1〜4と
座標の表示方法が異なることに注意)。
【0088】実施例6 図19を参照にして実施例6の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、プリズム7の構成
要素の中、5は第1の屈折面、2は第1の反射面、3は
第2の反射面、6は第2の屈折面、4は観察者瞳位置、
15は観察者が正面を観察しているときの視軸である。
この実施例は、回転対称な像面湾曲を更に良好に補正す
るために、プリズム7を構成する第1の屈折面5を回転
対称な非球面形状としている。また、プリズム7を構成
する光軸に対して偏芯している反射面によって発生する
像面の傾きを、更に良好に補正するために、2次元画像
表示素子1を傾斜させて配置している。
【0089】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系、
面間隔、傾き角、曲率半径の符号の定義は実施例5と同
様である。
【0090】 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 20.00 2(6) Ry 36.96 26.00 1.516 64.1 (屈折面) 3(3) Ry ∞ 20.00 1.516 64.1 22.5° (反射面) 4(2) Ry -401.75 25.00 1.516 64.1 22.5° (反射面) 5(5) Ry -21.19 10.78 Ky 0.00 AR 0.76204×10-4 BR -0.40793×10-7 (屈折面) 6(1) ∞ -4.9° (画像表示素子) 上記実施例の画角は、左右画角が20°、上下画角が2
0°で、瞳径8mm、焦点距離40mm、Fナンバー
5.0である。この実施例の収差補正状態を示す図28
と同様なスポットダイアグラムを図29に示す。
【0091】実施例7 図20を参照にして実施例7の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、プリズム7の構成
要素の中、5は第1の屈折面、2は第1の反射面、3は
第2の反射面、6は第2の屈折面、4は観察者瞳位置、
15は観察者が正面を観察しているときの視軸である。
この実施例は、プリズム7を構成する第2の反射面3
を、球欠面内と子午面内で曲率半径が異なる面としてい
る。球欠面内と子午面内での面形状はどちらも球面であ
る。また、回転対称な像面湾曲を、プリズム7を構成す
る第1の屈折面5を回転対称な非球面形状にすることで
補正している。
【0092】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系、
面間隔、傾き角、曲率半径の符号の定義は実施例5と同
様である。
【0093】 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 20.00 2(6) Ry 49.66 27.00 1.516 64.1 (屈折面) 3(3) Ry -365.45 21.00 1.516 64.1 22.5° Rx -293.36 (反射面) 4(2) Ry -351.05 26.00 1.516 64.1 22.5° (反射面) 5(5) Ry -35.72 6.67 Ky 0.00 AR 0.59957×10-4 (屈折面) 6(1) ∞ (画像表示素子) 上記実施例の画角は、左右画角が20°、上下画角が2
4°で、瞳径8mm、焦点距離40mm、Fナンバー
5.0である。この実施例の収差補正状態を示す図28
と同様なスポットダイアグラムを図30に示す。
【0094】実施例8 図21を参照にして実施例8の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、プリズム7の構成
要素の中、5は第1の屈折面、2は第1の反射面、3は
第2の反射面、6は第2の屈折面、4は観察者瞳位置、
15は観察者が正面を観察しているときの視軸である。
この実施例は、プリズム7を構成する第1の反射面2を
トロイダル面で構成し、また、プリズム7を構成する第
1の屈折面5を非回転対称な球面形状にすることで、更
に非点隔差と非回転対称の像面湾曲を小さくしている。
【0095】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系、
面間隔、傾き角、曲率半径の符号の定義は実施例5と同
様である。
【0096】 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 20.00 2(6) Ry 64.84 32.00 1.516 64.1 (屈折面) 3(3) Ry -257.07 24.50 1.516 64.1 22.5° (反射面) 4(2) Ry -342.05 31.00 1.516 64.1 22.5° Ky 0.00 AR 0.34422×10-6 BR 0.56290×10-10 x -201.94 (反射面) 5(5) Ry 110.83 2.10 Rx 464.13 (屈折面) 6(1) ∞ (画像表示素子) 上記実施例の画角は、左右画角が20°、上下画角が3
0°で、瞳径8mm、焦点距離45mm、Fナンバー
5.625である。この実施例の収差補正状態を示す図
28と同様なスポットダイアグラムを図31に示す。
【0097】実施例9 図22を参照にして実施例9の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、プリズム7の構成
要素の中、5は第1の屈折面、2は第1の反射面、3は
第2の反射面、6は第2の屈折面、4は観察者瞳位置、
15は観察者が正面を観察しているときの視軸である。
この実施例は、プリズム7を構成する第1の反射面2を
アナモルフィック非球面で構成し、第2の反射面3を非
回転対称な球面形状にすることで、更に非点隔差と非回
転対称の像面湾曲を小さくしている。また、アナモルフ
ィック非球面形状を持つ第1の反射面2は大きな収差補
正能力を持つので、第1の反射面2の偏芯量を大きく
し、一方、さほど収差補正能力を持たない第2の反射面
3の偏芯量を小さくしている。
【0098】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系、
面間隔、傾き角、曲率半径の符号の定義は実施例5と同
様である。
【0099】 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 20.00 2(6) Ry 68.34 36.00 1.516 64.1 (屈折面) 3(3) Ry -228.02 25.50 1.516 64.1 21.0° Rx -220.73 (反射面) 4(2) Ry -382.62 29.00 1.516 64.1 28.0° Ky 0.00 AR 0.42629×10-6 BR -0.80021×10-10 x -210.77 Kx 0.00 AP 0.10975 (反射面) 5(5) Ry 129.15 2.15 (屈折面) 6(1) ∞ (画像表示素子) 上記実施例の画角は、左右画角が20°、上下画角が3
0°で、瞳径8mm、焦点距離45mm、Fナンバー
5.625である。この実施例の収差補正状態を示す図
28と同様なスポットダイアグラムを図32に示す。
【0100】実施例10 図23を参照にして実施例10の接眼光学系を説明をす
る。図中、1は2次元画像表示素子、27はダブレット
26を構成する凹レンズの凹面、28はダブレット26
の接合面、29はダブレット26を構成する凸レンズの
凸面、プリズム7の構成要素のうち、5は第1の屈折
面、2は第1の反射面、3は第2の反射面、6は第2の
屈折面、4は観察者瞳位置、15は観察者が正面を観察
しているときの視軸である。この実施例は、プリズム7
の屈折面で生じる色収差を補正するために、色収差補正
用のダブレット26を接眼光学系に配置し、更にクリア
な観察像を得ることに成功している。
【0101】以下、この光学系の構成パラメータを示す
が、面番号は、観察者瞳4位置から2次元画像表示素子
1へ向かう逆追跡の面番号として示してある。座標系、
面間隔、傾き角、曲率半径の符号の定義は実施例5と同
様である。
【0102】 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 傾き角 1(4) ∞ (瞳) 20.00 2(6) Ry 6186.53 45.00 1.516 64.1 (屈折面) 3(3) Ry -1397.29 33.00 1.516 64.1 22.5° Rx -706.09 (反射面) 4(2) Ry -382.32 40.00 1.516 64.1 22.5° Rx -414.61 (反射面) 5(5) Ry -94.91 2.75 (屈折面) 6(19) Ry 39.36 17.35 1.744 44.7 7(18) Ry -47.82 7.66 1.745 28.0 8(17) Ry 30.02 12.89 9(1) ∞ -3.5° (画像表示素子) 上記実施例の画角は、左右画角が30°、上下画角が2
2.5°で、瞳径7mm、焦点距離53mm、Fナンバ
ー6.63である。この実施例の収差補正状態を示す図
28と同様なスポットダイアグラムを図33に示す。
【0103】以上、実施例1〜10では、接眼光学系を
構成する全ての構成要素を反射面もしくは屈折面として
取り扱ってきたが、第2の反射面を半透過面とすること
で、接眼光学系にスパーインポーズ機能を持たせること
が可能である。また、実施例1〜10では、X軸を左右
方向、Y軸を上下方向としていたが、X軸を上下方向、
Y軸を左右方向としても取り扱うことができるのは言う
までもない。
【0104】以上の本発明の視覚表示装置は例えば次の
ように構成することができる。 〔1〕 観察像を表示する2次元画像表示素子と、前記
観察像を観察者眼球に導くためのアイポイントを形成す
る接眼光学系とからなる視覚表示装置において、前記接
眼光学系が少なくとも第1の反射面と第2の反射面とを
有し、前記第1の反射面が前記2次元画像表示素子と対
向するように配置され、前記第2の反射面が前記アイポ
イントと対向するように配置され、かつ、前記第1の反
射面と前記2次元画像表示素子とを結ぶ光軸が、前記第
2の反射面と前記アイポイントとを結ぶ光軸と交差する
ように配置されていることを特徴とする視覚表示装置。
【0105】〔2〕 観察像を表示する2次元画像表示
素子と、前記観察像を観察者眼球に導くためのアイポイ
ントを形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置にお
いて、前記接眼光学系が少なくとも第1の反射面と第2
の反射面と第1の透過面と第2の透過面とを有するプリ
ズムからなり、前記プリズムが、前記第1の反射面が間
に前記第1の透過面を介して前記2次元画像表示素子と
対向配置され、前記第2の反射面が間に前記第2の透過
面を介して前記アイポイントと対向配置され、かつ、前
記第1の反射面と前記第1の透過面とを結ぶ光軸と前記
第2の反射面と前記第2の透過面とを結ぶ光軸とが交差
するように配置されていることを特徴とする視覚表示装
置。
【0106】〔3〕 観察像を表示する2次元画像表示
素子と、前記観察像を観察者眼球に導くためのアイポイ
ントを形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置にお
いて、前記接眼光学系が少なくとも第1の反射面と第2
の反射面とを有し、前記第1の反射面と前記第2の反射
面とを通過する光軸が一部交差することにより多角形を
形成するように配置されていることを特徴とする視覚表
示装置。
【0107】〔4〕 前記第1の反射面又は第2の反射
面の少なくとも一方の反射面が正のパワーを有すること
を特徴とする上記〔1〕から〔3〕の何れか1項記載の
視覚表示装置。
【0108】〔5〕 前記第1の反射面及び第2の反射
面共に正のパワーを有することを特徴とする上記〔1〕
から〔3〕の何れか1項記載の視覚表示装置。
【0109】〔6〕 前記第1の反射面又は第2の反射
面の少なくとも一方の反射面が、反射面側に透過面を含
み反射面と透過面の間に任意の屈折率の媒質を挟んだ裏
面鏡であることを特徴とする上記〔1〕から〔3〕の何
れか1項記載の視覚表示装置。
【0110】〔7〕 前記第1の反射面及び第2の反射
面の中の少なくとも1つの反射面が凹面形状を有し、前
記凹面が、前記反射面と光軸との交点を基準として、前
記光軸と前記交点を通る法線との両方を含む平面内にお
ける前記反射面の曲率半径に比べて、前記交点を含み前
記平面に垂直な面内における前記反射面の曲率半径が異
なることを特徴とする上記〔1〕から〔3〕の何れか1
項記載の視覚表示装置。
【0111】〔8〕 前記透過面の中の少なくとも1つ
の少なくとも1つの透過面が曲面形状を有し、前記曲面
が、前記透過面と光軸との交点を基準として、前記光軸
と前記交点を通る法線との両方を含む平面内における前
記透過面の曲率半径に比べて、前記交点を含み前記平面
と垂直な面内における前記透過面の曲率半径が異なるこ
とを特徴とする上記〔2〕又は〔6〕記載の視覚表示装
置。
【0112】
〔9〕 前記2次元画像表示素子からの観
察像と外界からの自然光を同時に前記アイポイントに伝
達可能なスーパーインポーズ機能を持たせるために、前
記第1の反射面及び第2の反射面の中の少なくとも1つ
の反射面が半透過面からなることを特徴とする上記
〔1〕から〔8〕の何れか1項記載の視覚表示装置。
【0113】〔10〕 前記半透過面が20%以上80
%以下の透過率であることを特徴とする上記
〔9〕記載
の視覚表示装置。
【0114】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
基づき、全体のサイズがコンパクトで、接眼光学系内で
の光量低下が少なく、かつ、観察像の隅々までクリアな
広画角の視覚表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視覚表示装置を構成する反射面の配置
を示した断面図である。
【図2】従来技術の類似した視覚表示装置の反射面の配
置を示した断面図である。
【図3】プリズムを用いた本発明の視覚表示装置の構成
を示す断面図である。
【図4】本発明の視覚表示装置の作用を説明するための
概念図である。
【図5】図3の視覚表示装置の1つの変形を説明するた
めの断面図である。
【図6】図5の視覚表示装置の作用を説明するための概
念図である。
【図7】図1の視覚表示装置の反射面を1つの裏面鏡で
構成したときの断面図である。
【図8】接眼光学系の反射面が回転対称であるときの光
線を示す立体図である。
【図9】接眼光学系の反射面が非回転対称であるときの
光線を示す立体図である。
【図10】図3の視覚表示装置の他の変形を説明するた
めの断面図である。
【図11】面積で透過と反射の光量を分割する手段を示
す図である。
【図12】光量的に透過と反射の光量を分割する手段を
示す図である。
【図13】偏光によって透過と反射の光量を分割する手
段を示す図である。
【図14】実施例1の光学的構成を示す断面図である。
【図15】実施例2の光学的構成を示す断面図である。
【図16】実施例3の光学的構成を示す断面図である。
【図17】実施例4の光学的構成を示す断面図である。
【図18】実施例5の光学的構成を示す断面図である。
【図19】実施例6の光学的構成を示す断面図である。
【図20】実施例7の光学的構成を示す断面図である。
【図21】実施例8の光学的構成を示す断面図である。
【図22】実施例9の光学的構成を示す断面図である。
【図23】実施例10の光学的構成を示す断面図であ
る。
【図24】実施例1の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図25】実施例2の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図26】実施例3の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図27】実施例4の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図28】実施例5の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図29】実施例6の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図30】実施例7の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図31】実施例8の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図32】実施例9の収差補正状態を示すスポットダイ
アグラムである。
【図33】実施例10の収差補正状態を示すスポットダ
イアグラムである。
【図34】1つの従来技術の光学的構成を示す断面図で
ある。
【図35】他の従来技術の光学的構成を示す断面図であ
る。
【図36】もう1つの従来技術の光学的構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…2次元画像表示素子 2…第1の反射面 3…第2の反射面 4…観察者の瞳位置 5…第1の透過面 6…第2の透過面 7…プリズム 8…2次元画像表示素子の傾斜位置 9…第1の反射面を持つ裏面鏡 10…裏面鏡の屈折面 15…観察者が正面を観察しているときの視軸 16…第2の反射面を持つ裏面鏡 17…裏面鏡の屈折面 26…ダブレット 27…ダブレットを構成する凹レンズの凹面 28…ダブレットの接合面 29…ダブレットを構成する凸レンズの凸面 41…透明基板 42…アルミコーティング 43…半透過薄膜 44…偏光性半透過薄膜 Z…観察者が正面を観察しているときの視軸 Z1 …第1の反射面の垂線 Z2 …第2の反射面の垂線 LCR…主光線からなる光束 LMR…軸上及び軸外光束 F0 …前側焦点位置 F1 …後側焦点位置 f…光学系の焦点距離 f1 …第1の反射面の焦点距離 f2 …第2の反射面の焦点距離 ff1…前側焦点距離 bf1…後側焦点距離 d…第1の反射面と第2の反射面の間隔 H、H1 、H2 …光学系の主点 O、O2 …第2の反射面と光軸との交点 O1 …第1の反射面と光軸との交点 LUP…観察者の瞳から見た上側軸外光束 LLOW …観察者の瞳から見た下側軸外光束 L…観察者の瞳から見た軸上光束 IX …球欠像の結像面 IY …子午像の結像面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察像を表示する2次元画像表示素子
    と、前記観察像を観察者眼球に導くためのアイポイント
    を形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置におい
    て、 前記接眼光学系が少なくとも第1の反射面と第2の反射
    面とを有し、前記第1の反射面が前記2次元画像表示素
    子と対向するように配置され、前記第2の反射面が前記
    アイポイントと対向するように配置され、かつ、前記第
    1の反射面と前記2次元画像表示素子とを結ぶ光軸が、
    前記第2の反射面と前記アイポイントとを結ぶ光軸と交
    差するように配置されていることを特徴とする視覚表示
    装置。
  2. 【請求項2】 観察像を表示する2次元画像表示素子
    と、前記観察像を観察者眼球に導くためのアイポイント
    を形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置におい
    て、 前記接眼光学系が少なくとも第1の反射面と第2の反射
    面と第1の透過面と第2の透過面とを有するプリズムか
    らなり、 前記プリズムが、前記第1の反射面が間に前記第1の透
    過面を介して前記2次元画像表示素子と対向配置され、
    前記第2の反射面が間に前記第2の透過面を介して前記
    アイポイントと対向配置され、かつ、前記第1の反射面
    と前記第1の透過面とを結ぶ光軸と前記第2の反射面と
    前記第2の透過面とを結ぶ光軸とが交差するように配置
    されていることを特徴とする視覚表示装置。
  3. 【請求項3】 観察像を表示する2次元画像表示素子
    と、前記観察像を観察者眼球に導くためのアイポイント
    を形成する接眼光学系とからなる視覚表示装置におい
    て、 前記接眼光学系が少なくとも第1の反射面と第2の反射
    面とを有し、前記第1の反射面と前記第2の反射面とを
    通過する光軸が一部交差することにより多角形を形成す
    るように配置されていることを特徴とする視覚表示装
    置。
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