JP2011132207A - シア脂由来ガム組成物、化粧料用組成物、化粧料及び当該化粧料の製造方法 - Google Patents

シア脂由来ガム組成物、化粧料用組成物、化粧料及び当該化粧料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成することのできる各種化粧料の原料となる組成物、その組成物を配合した化粧料用組成物、当該各種化粧料及び当該各種化粧料の製造方法を提供する。
【解決手段】粗シア脂のアセトン不溶分を精製して得られる、該アセトン不溶分中に含まれる炭化水素高分子を20〜100質量%含むシア脂由来ガム組成物、当該シア脂由来ガム組成物と特定の粘度値を有する液状油を配合した化粧料用組成物、及び当該化粧料用組成物を配合した化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、シア脂由来ガム組成物、化粧料用組成物、化粧料及び当該化粧料の製造方法に関するものである。
化粧料に求められる重要な機能としては、用途別に以下の機能が挙げられる。
スキンケア化粧品としては、例えば皮脂機能の補強が挙げられる。皮脂機能とは、不感知蒸泄を調整し、角層に湿度、柔軟性を与える機能や、外部からの有害物質や細菌の侵入を防ぎ、体内からの水分などの物質の放出を防ぐ働きなどのことを言う。不感知蒸泄とは、体温調節などの目的で、蒸発しているとは感じられずに皮膚等から水分が発散することを言う。荒れ肌では不感知蒸泄が増加することが知られており、それを抑制するための保護膜を形成することを目的にスキンケア化粧品には種々の油性成分が配合されている。しかしながら、例えばワセリンのように強い保護膜を形成するものは、不感知蒸泄を抑制する効果は高いものの、感触が重く、べたつくという欠点がある。また、保護膜を強くする目的で、ワックスやステロール類のように、融点が高く、感触が固い成分を多く配合すると、形成される保護膜に柔軟性が乏しくなり、肌に塗付したときのつっぱり感や違和感につながっていた。他方で感触の軽い低粘性の油剤では充分な保護膜を形成せず、不感知蒸泄の調整機能が発揮されないという問題があった。
メイク化粧品としては、例えば化粧持続性、耐擦れ性が挙げられる。擦れや皮脂成分や汗などによる化粧崩れを防ぐ目的で、ワックス成分が配合されることが多い。しかしながら、充分にそれらの効果を得るためには、ワックス成分を多量に配合せざるを得ず、ワックス成分の固さに由来して、固い感触になってしまい、塗付しにくくなり、塗付時の密着性が悪くなり、保護膜の柔軟性に乏しくなり、使用感が損なわれていた。
ヘアケア化粧品としては、例えばスタイリング持続性が挙げられる。スタイリングを持続させる目的で、ワックス成分が配合されることが多い。しかしながら、つや感が損なわれたり、ワックス成分の固さに由来して、固い感触になってしまい、塗付しにくいだけでなく、べたつきが強く、形成された保護膜の柔軟性が乏しいためにばりばりした感触になり、一度スタイリングが崩れるとそれを再度セットすることが困難であり、使用感が損なわれていた。
また、上記メイク化粧品やヘアケア化粧品において、化粧持続性やスタイリング持続性を向上させるために、ワックス類を多く配合すると、経時によってワックスが凝集を起こし、キメが粗くなったり、さらに悪い場合には固形物が発生し、化粧品の美観を損ない、保存安定性に問題があった。
以上のような状況により、不感知蒸泄を抑制する素材、べたつき感が少ない素材、化粧持続性や保存安定性等に優れた素材、柔軟性に優れた保護膜を形成することのできる素材が求められてきた。
他方で、従来から、動植物由来の油脂の活用方法について研究がなされてきている。当該油脂は、そのまま、あるいは、脱ガム、脱色、脱臭などの精製処理が施されて、食用又は工業用油脂として利用されている。また、油脂をケン化分解して得られた脂肪酸とアルコール類が工業用原料などに利用されている。
例えば、特許文献1、2には、シア脂を原料としてケン化分解をして得られた脂肪酸石ケン、グリセリン、不ケン化物の混合物の化粧品などへの応用について記載されている。また特許文献3には、シア脂からの脱ガム工程で得られるガム質の有効利用について記載されている。さらに特許文献4、5には、同じくシア脂を原料とした、不ケン化物を濃縮する方法およびその利用方法が示されている。上述の不ケン化物に含まれる成分としては、高級脂肪族アルコール、ステロール類、炭化水素、及び高分子成分などが知られている。
しかしながら、特許文献1,2にはシア脂をケン化分解した際に発生する脂肪酸石ケンやグリセリンおよび不ケン化物の混合物の利用が明らかとされているのみであり、当該混合物は多量に含まれる脂肪酸石ケンのため、肌や髪に塗付して使用する目的には適さず、洗浄剤や活性剤としての利用が主であった。
また、特許文献3にはシア脂から脱ガム工程によって得られるガム質の利用が明らかとされているが、この特許文献に記載のガム質は、界面活性能力を有することが特徴となっており、油脂化学の一般常識から考慮すると、リン脂質やトコフェロール類、ステロール類を豊富に含むものと考えられる。このようなガム質は、不感知蒸泄の抑制効果を低下させる、保護膜が固くなるなどのため、化粧料に所望の機能を付与することが出来なかった。
さらに特許文献4では、シア脂に含まれる不ケン化物の構造、種類を問わずに、不ケン化物を抽出する方法が、特許文献5では炭化水素高分子を除いた後のシア脂から不ケン化物を濃縮する方法がそれぞれ示されているが、これらに開示されている方法で得られる組成物は、高級脂肪族アルコール及びステロール類を多く含むものである。そのような極性物質は、不感知蒸泄の抑制効果を低下させる、保護膜が固くなるなどのため、化粧料に所望の機能を付与することが出来なかった。
さらに上述の特許文献4,5に記載の製法で得られる不ケン化物組成物を化粧料に配合したものは、塗付したときのべたつき感も強く、経時で析出・分離が起きるなどの問題があり、その結果、クリームのキメが荒くなるなど、商品価値を低下させてしまうものであった。それらの問題を回避するためには、不ケン化物組成物の配合量を低減させるより手段がなかった。このように不ケン化物組成物は、化粧品用組成物としての使用は制限される場面が多いため、これまでは化粧品用途では敬遠されてきた。
しかしながら、天然、特に植物由来をキーワードにした機能性の高い化粧品用原料についての要望は大きいのが現状であり、石油資源が枯渇する懸念からも、植物由来原料から機能性原料を開発することの社会的意義は大きい。
特表2004−500368号公報 特表2007―518678号公報 特開平2−191210号公報 特表平9−500916号公報 特表2004−524389号公報
本発明の目的は、不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成することのできる各種化粧料の原料となる組成物、その組成物を配合した化粧料用組成物、当該各種化粧料及び当該各種化粧料の製造方法を提供することである。
本発明の第1の発明は、粗シア脂のアセトン不溶分を精製して得られる、前記アセトン不溶分中に含まれる炭化水素高分子を20〜100質量%含むことを特徴とするシア脂由来ガム組成物である。
本発明の第2の発明は、第1の発明に記載のシア脂由来ガム組成物および20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油を含む化粧料用組成物であり、該液状油が、炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上、であることを特徴とする化粧料用組成物である。
本発明の第3の発明は、シア脂由来ガム組成物に対する液状油の配合比が質量比でシア脂由来ガム組成物:液状油=1:0.25〜1:20であることを特徴とする第2の発明に記載の化粧料用組成物である。
本発明の第4の発明は、第2の発明又は第3の発明に記載の化粧料用組成物を含有することを特徴とする化粧料である。
本発明の第5の発明は、下記の(A)と(B)を含有することを特徴とする化粧料である。
(A)第1の発明に記載のシア脂由来ガム組成物
(B)炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上からなり、20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油
本発明の第6の発明は、下記の(A)と(B)を質量比で1:0.25〜1:20で配合した化粧料用組成物を含有させる工程、又は下記の(A)と(B)を質量比で1:0.25〜1:20で含有させる工程を有することを特徴とする化粧料の製造方法である。
(A)第1の発明に記載のシア脂由来ガム組成物
(B)直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上および/または炭化水素油からなり、20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油
不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成することのできる各種化粧料の原料となる組成物、その組成物を配合した化粧料用組成物、当該各種化粧料及び当該各種化粧料の製造方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
〔シア脂由来ガム組成物〕
本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物は、粗シア脂のアセトン不溶分を精製して得られる、該アセトン不溶分中に含まれる炭化水素高分子を20〜100質量%含むことを特徴とする。
本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物は、粗シア脂のアセトン不溶分を精製して得られるものである。ここで用いられる粗シア脂とは、シア脂原料をろ過して得られたシア脂ろ過油をいう。アセトン不溶分の精製工程としては、アセトン除去工程のほか脱色処理等が挙げられる。その製造方法を例示すると、粗シア脂にアセトンを加え、必要に応じて加温をして、アセトンに可溶の成分を抽出し、アセトン可溶分と不溶分をろ別し、アセトン不溶分に含まれるアセトンを風乾、加熱乾燥、減圧乾燥などの方法で除き、その後必要に応じて、白土などによる脱色処理、窒素や水蒸気吹き込みによる脱臭処理などを行って、シア脂由来ガム組成物が得られる。必要に応じて水素還元処理を行っても良い。
本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物は、粗シア脂をアセトン分別することでろ別されたアセトン不溶分中に含まれる炭化水素高分子を20〜100質量%含み、好ましくは30〜90質量%、さらに好ましくは40〜80質量%含むことを特徴とする。炭化水素高分子の含有量がこの範囲にある場合、不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成する各種化粧料を得ることができる。
炭化水素高分子を100質量%含む場合以外において、炭化水素高分子以外に含まれる物質は、例えば、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸ジグリセライド、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸などである。
かかる炭化水素高分子の含量を高める方法としては、アセトン不溶分中の脂肪酸グリセライドを除去することが有効で、アセトンによる抽出を繰り返す方法や、ケン化分解して、水洗することで、脂肪酸グリセライドを分解除去し、炭化水素高分子の含量を高める方法などがある。
炭化水素高分子の含量の測定方法としては、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲル浸透クロマトグラフィー)などが挙げられる。この測定方法によれば、分子量の大きい成分ほど早いリテンションタイムで、分子量の小さい成分ほど遅いリテンションタイムで検出することができる。高分子成分とは、標準物質として測定するトリステアリン酸グリセリドよりもリテンションタイムの早い成分の全てを指し、それらのピークの面積%の総和がシア脂由来ガム組成物に含まれる高分子成分の含量(質量%)となる。それらの高分子成分を分取して赤外吸収分析(IR)を行うと、2950、2860、1460、1370cm−1付近に特徴的な吸収が見られ、水酸基やエステル基などを持たない炭化水素系の物質が主成分であることが分かる。
なお、本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物は、抱水力が小さいことが望ましい。抱水力が小さいほど、不感知蒸泄の抑制効果が高く、べたつきが少なく、本発明の目的とする効果が得られる。抱水力がこれらの効果に及ぼす影響について、メカニズムは定かではない。抱水力は、以下に示す方法で求めることができ、100%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、40%以下がさらに好ましい。
抱水力を測定する方法の一例としては、測定対象となる試料1gとワセリン9gをビーカーなどに量り取り、ビーカーごと質量を測定する。必要に応じて加温して溶解させた後、40℃に保温する。試料を含有したワセリンをプロペラなどで攪拌しながら、同じく40℃に保温したイオン交換水をゆっくりと加える。イオン交換水を抱え込まなくなったところを終点として、ワセリン中に取り込まれず、離漿している水分をピペットなどで除き、ビーカーごとの質量を測定し、抱水した水の質量を計算する。イオン交換水は水溶性色素などで着色しておくと終点が分かりやすい。水の添加前後の質量から下記の式1より抱水力を求める。ここでの分母の10gは試料の質量とワセリン質量の合計である。従って、抱水力100%とは、試料とワセリンの混合物10gに10gの水を抱水したことを意味する。
〔式1〕
抱水力(%)={(水添加後質量(g)−水添加前質量(g))/10(g)}×100
次に、本発明の実施の形態に係る化粧料用組成物について説明する。
〔化粧料用組成物〕
本発明の実施の形態に係る化粧料用組成物は、上記のシア脂由来ガム組成物および20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油を含む化粧料用組成物であり、該液状油が、炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上、であることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物と上記液状油を含むことで、不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成することのできる各種化粧料の製造のための化粧料用組成物を得ることができる。
本実施の形態に使用される液状油の粘度は、20℃で100mPa・s以下であり、5〜80mPa・sが好ましく、10〜70mPa・sがより好ましく、10〜60mPa・sがさらに好ましい。このような液状油を含むことで本発明の目的とする効果をより良く得ることができる。
液状油の粘度を測定する方法は数々あるが、例えば一般的に用いられているブルックフィールド型回転粘度計により測定できる。例を挙げれば、東機産業社製「BL型粘度計」などがある。ローターと回転数は油剤の粘度に応じて変更するものであるが、例えば、ガードを付け、ローターNo.1、30rpm、1分後の条件で測定する。試料は300〜500mlのトールビーカーに入れ、ローターを浸液マーカーまで浸し、20℃の恒温水層に入れて、試料が20℃になるまで放置する。その後、回転を始め、回転開始から1分後の針が示す値を読み、定められた乗数を掛けて粘度値とする。
本発明の化粧料用組成物に配合する20℃で100mPa・s以下の液状油は、炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。このような液状油を含むことで本発明の目的とする効果をより良く得ることができる。
粘度が20℃で100mPa・s以下の液状油は、以下に例示する一種以上を好適に使用できる。
炭化水素油としては、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、ポリデセン、水添ポリデセン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、スクワラン、スクワレンなどが挙げられる。
モノエステル油としては、ヘキサン酸2−ペンチルノニル、ヘキサン酸2−ヘキシルデシル、ヘキサン酸2−ヘプチルウンデシル、ヘキサン酸2−オクチルドデシル、ヘキサン酸イソステアリル、オクタン酸2−ブチルオクチル、オクタン酸イソトリデシル、オクタン酸2−ペンチルノニル、オクタン酸2−ヘキシルデシル、オクタン酸2−ヘプチルウンデシル、オクタン酸2−オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、デカン酸2−プロピルヘプチル、デカン酸2−ブチルオクチル、デカン酸イソトリデシル、デカン酸2−ペンチルノニル、デカン酸2−ヘキシルデシル、デカン酸2−ヘプチルウンデシル、デカン酸2−オクチルドデシル、デカン酸イソステアリル、ラウリン酸2−プロピルヘプチル、ラウリン酸イソノニル、ラウリン酸2−ブチルオクチル、ラウリン酸イソトリデシル、ラウリン酸イソトリデシル、ラウリン酸2−ペンチルノニル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、ラウリン酸2−ヘプチルウンデシル、ラウリン酸2−オクチルドデシル、ラウリン酸イソトリデシル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソノニル、ミリスチン酸2−プロピルヘプチル、ミリスチン酸2−ブチルオクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ペンチルノニル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸2−ヘプチルウンデシル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソノニル、パルミチン酸2−プロピルヘプチル、パルミチン酸2−ブチルオクチル、パルミチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−ペンチルノニル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソブチル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソノニル、ステアリン酸2−プロピルヘプチル、ステアリン酸2−ブチルオクチル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン酸2−ペンチルノニル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、ステアリン酸2−ヘプチルウンデシル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、ステアリン酸イソステアリル、ベヘン酸イソプロピル、ベヘン酸イソブチル、ベヘン酸2−エチルヘキシル、ベヘン酸イソノニル、ベヘン酸2−プロピルヘプチル、ベヘン酸2−ブチルオクチル、ベヘン酸イソトリデシル、ベヘン酸2−ペンチルノニル、ベヘン酸2−ヘキシルデシル、ベヘン酸2−ヘプチルウンデシル、ベヘン酸2−オクチルドデシル、ベヘン酸イソステアリル、2−エチルヘキサン酸ドデシル、2−エチルヘキサン酸ミリスチル、2−エチルヘキサン酸パルミチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、2−エチルヘキサン酸2−プロピルヘプチル、2−エチルヘキサン酸2−ブチルオクチル、2−エチルヘキサン酸イソトリデシル、2−エチルヘキサン酸2−ペンチルノニル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘプチルウンデシル、2−エチルヘキサン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸ドデシル、イソノナン酸ミリスチル、イソノナン酸パルミチル、イソノナン酸ステアリル、イソノナン酸ベヘニル、イソノナン酸2−ブチルオクチル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸2−ペンチルノニル、イソノナン酸2−ヘキシルデシル、イソノナン酸2−ヘプチルウンデシル、イソノナン酸2−オクチルドデシル、イソノナン酸イソステアリル、イソデカン酸デシル、イソデカン酸ウンデシル、イソデカン酸ドデシル、イソデカン酸ミリスチル、イソデカン酸パルミチル、イソデカン酸ステアリル、イソデカン酸2−プロピルヘプチル、イソデカン酸2−ブチルオクチル、イソデカン酸イソトリデシル、イソデカン酸2−ペンチルノニル、イソデカン酸2−ヘキシルデシル、イソデカン酸2−ヘプチルウンデシル、イソデカン酸2−オクチルドデシル、イソデカン酸イソステアリル、イソトリデカン酸ヘプチル、イソトリデカン酸オクチル、イソトリデカン酸ノニル、イソトリデカン酸デシル、イソトリデカン酸ウンデシル、イソトリデカン酸ドデシル、イソトリデカン酸ミリスチル、イソトリデカン酸パルミチル、イソトリデカン酸ステアリル、イソトリデカン酸イソプロピル、イソトリデカン酸イソブチル、イソトリデカン酸2−エチルヘキシル、イソトリデカン酸2−プロピルヘプチル、イソトリデカン酸2−ブチルオクチル、イソトリデカン酸イソトリデシル、イソトリデカン酸2−ペンチルノニル、イソトリデカン酸2−ヘキシルデシル、イソトリデカン酸2−ヘプチルウンデシル、イソトリデカン酸2−オクチルドデシル、イソトリデカン酸イソステアリル、イソステアリン酸プロピル、イソステアリン酸ブチル、イソステアリン酸ペンチル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ヘプチル、イソステアリン酸オクチル、イソステアリン酸ノニル、イソステアリン酸デシル、イソステアリン酸ウンデシル、イソステアリン酸ドデシル、イソステアリン酸ミリスチル、イソステアリン酸パルミチル、イソステアリン酸ステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−プロピルヘプチル、イソステアリン酸2−ブチルオクチル、イソステアリン酸イソトリデシル、イソステアリン酸2−ペンチルノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸2−ヘプチルウンデシル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸プロピル、オレイン酸ブチル、オレイン酸ペンチル、オレイン酸ヘキシル、オレイン酸ヘプチル、オレイン酸オクチル、オレイン酸ノニル、オレイン酸デシル、オレイン酸ウンデシル、オレイン酸ドデシル、オレイン酸ミリスチル、オレイン酸パルミチル、オレイン酸ステアリル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸イソブチル、オレイン酸2−エチルヘキシル、オレイン酸2−プロピルヘプチル、オレイン酸2−ブチルオクチル、オレイン酸イソトリデシル、オレイン酸2−ペンチルノニル、オレイン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸2−ヘプチルウンデシル、オレイン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸イソステアリルなどが挙げられる。
本発明で用いる液状油としては、中でも、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、ポリデセン、水添ポリデセン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、スクワラン、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸パルミチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシルが好ましく、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、水添ポリデセン、水添ポリイソブテン、スクワラン、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸パルミチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシルがさらに好ましい。
本発明の化粧料用組成物中のシア脂由来ガム組成物に対する液状油の配合比は、質量比でシア脂由来ガム組成物:液状油=1:0.25〜1:20であることが好ましく、1:0.5〜1:15であることがより好ましく、1:1〜1:10であることがさらに好ましい。シア脂由来ガム組成物と液状油の配合比がこの範囲にあるとき、不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成することのできる各種化粧料の製造のための化粧料用組成物を得ることができる。
化粧料用組成物を得る方法としては、例えば、本実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物を上記液状油に70〜120℃で加温溶解させ、攪拌して均質にした後、室温まで冷却する方法がある。本実施の形態に係る化粧料用組成物は、外観に優れる、すなわち析出物がほとんど無い溶解状態であって均質なものとして製造され得る。また、本実施の形態に係る化粧料用組成物は、保存中に析出物が発生した場合でも、加熱、溶解、攪拌などにより、容易に均質化されるものとして製造され得る。
化粧料用組成物が均質であること及び容易に再均質化されることが、化粧料用組成物を配合して化粧料を製造する際のハンドリングに優れる点で好ましい。また、均質化が容易であることが、内部で濃度勾配が生じることが少なく、化粧料の製造ロット毎に等しく成分を配合することが容易になる点で好ましい。
次に、本発明の実施の形態に係る化粧料について説明する。
〔化粧料〕
本発明の実施の形態に係る化粧料は、上記化粧料用組成物を含有する。
化粧料用組成物の化粧料への配合量は、特に限定されるものではないが、0.01〜90質量%の範囲であることが好ましく、0.1〜60質量%であることがより好ましく、0.3〜30質量%であることがさらに好ましく、0.5〜20質量%であることが最も好ましい。この範囲で配合することで、不感知蒸泄を抑制し、べたつきが少なく、化粧持続性に優れ、保存安定性に優れ、及び/又は柔軟性に優れた保護膜を形成する各種化粧料を好適に得ることができる。
本発明の化粧料には、上記成分に加えて、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で化粧品、医薬品等に一般に用いられる各種成分を配合し、目的の製品を常法により製造できる。例えば、水、前述の液状油以外の油性成分、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、粉末成分、保湿剤、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機の水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、pH調製剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、塩類、香料等を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することが出来る。以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、上記配合成分と、下記成分の一種または二種以上とを配合して本発明の化粧料を調整できる。
水としては一般に化粧料として使用されるものでよく、イオン交換水、蒸留水、果実や野菜由来の水、脱塩海水などを用いることができ、特に制限は無い。
前述の液状油以外の油性成分としては、炭化水素油、合成エステル油、動植物油脂、シリコーン油、高級脂肪酸、高級アルコール、リン脂質などが挙げられるが、これらのいずれか1種以上を用いることができる。これらの常温での状態は、液状、半固形、固形のいずれも使用することができ、特に制限はない。
炭化水素油としては、例えば、パラフィンワックス、α−オレフィンオリゴマー、オゾケライト、プリスタン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
合成エステル油としては、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、アセトグリセライド、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリンオリゴエステル、(2−ヘキシルデカン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、トリイソパルミチン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリエチル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリルなどが挙げられる。
動植物油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、グレープシード油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、月見草油、カカオ脂、ヤシ油、牛脂、羊脂、馬脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヤシ油、硬化パーム油、硬化牛脂、硬化油、硬化ヒマシ油、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、サトウキビロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ジョジョバロウ、セラックロウ等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンなどの環状ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリアルキルシロキサン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
リン脂質としては、大豆リン脂質、水添大豆リン脂質、菜種リン脂質、水添菜種リン脂質、卵黄リン脂質、水添卵黄リン脂質などのレシチン類が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N‘−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、有機変性モンモリロナイト等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOE−ソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOE−ソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、プルロニック等のプルロニック型類、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等のPOE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE−ヒマシ油誘導体やPOE−硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸、セスキカプリル酸ポリグリセリル、ジカプリル酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α‘−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸テトラグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
粉末成分としては、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。但し、一般の化粧品に適用できる粉末であれば良く、上記の成分に限定されるものではない。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グルセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム、尿素、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザイヨバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
無機の水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングルコール、2,3−ブチレングルコール、ペンタメチレングルコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価のアルコール、ペンタエリスリトール等の4価アルコール、キシリトール等の5価アルコール、ソルビトール、マンニトール等の6価アルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングルコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングルコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等の2価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアステート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等の2価アルコールエーテルエステル、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール、グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール、 POE−テトラハイドロフルフリルアルコール、POP−ブチルエーテル、POP・POE−ブチルエーテル、トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテルリン酸、POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル等が挙げられる。
単糖としては、例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等の四炭糖、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等の五炭糖、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース、ヘプッロース等の七炭糖、オクツロース等の八炭糖、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等のデオキシ糖、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等のアミノ糖、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸として、例えば、スレオニン、システイン等の中性アミノ酸、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニン、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA,B1 ,B2 ,B6 ,Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどの強酸と強塩基の中和反応によって得られるものが挙げられる。
その他の配合可能成分としては、エチルパラベン、プチルパラベン等の防腐剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等の消炎剤、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物等の美白剤、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等の抽出物、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼年血液抽出物等の賦活剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る化粧料の製造方法は、下記の(A)と(B)を質量比で1:0.25〜1:20で配合した化粧料用組成物を含有させる工程を有することを特徴とする。
(A)本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物
(B)前述の20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油
また、本発明の実施の形態に係る化粧料の製造方法は、下記の(A)と(B)を質量比で1:0.25〜1:20で含有する工程を有することを特徴とする。
(A)本発明の実施の形態に係るシア脂由来ガム組成物
(B)前述の20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油
ハンドリング性の観点からは、上記(A)と(B)を直接に含有させるよりも、化粧料用組成物として含有させた方が好ましい。
本発明の化粧料を得るための調製方法としては、特殊な手段や装置を必要とするものではなく、従来の化粧料を得る方法が用いられる。
一例を挙げると、乳化化粧料を作成する場合、油相として、本発明の実施の形態に係る化粧料用組成物、油性成分及び界面活性剤を加熱溶解し、防腐剤、酸化防止剤などを適宜添加し、60〜80℃に加温したものを準備する。水相として、精製水に保湿剤などを加え、60〜80℃に加温したものを準備する。油相に水相を徐々に添加し予備乳化を行い、ホモミキサーで乳化粒子を均一にした後、脱気、ろ過、冷却を行う。
口紅などの固形化粧料を作成する場合、本発明の実施の形態に係る化粧料用組成物、ワックスなどの油性成分、顔料などの粉体を約100℃で加熱溶解したあと、適宜3本ローラーなどで均質にし、金型などに流し込み、冷却を行う。
本発明の化粧料の形態としては、オイル溶解タイプ、O/W型、W/O型、W/O/W型、O/W/O型などの乳化タイプ、可溶化タイプなどの所望の形態をとることができ、かかる化粧料の種類としては、クレンジングオイル、乳液、クリーム、美容液などのスキンケア化粧料、化粧下地、口紅、ファンデーション、アイシャドウなどのメイク化粧料、ヘアワックス、ヘアスプレー、ヘアコンディショナーなどのヘアケア化粧料などが挙げられる。
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.シア脂由来ガム組成物の製造、分析及び評価(実施例1〜3、比較例1〜3)
〔シア脂由来ガム組成物の製造〕
(実施例1)
窒素雰囲気下で、粗シア脂(10kg)にアセトン(10L)を加え、40℃で、1時間、常圧下でゆっくり攪拌し、アセトンによる洗浄を行った。2時間程度静置し、充分に固形物を析出させた後にろ別した。アセトン不溶の固形物を、減圧下(10torr)、40℃に加温して2時間乾燥させ、固形物に含まれるアセトンを取り除いた。得られた固形物を温度計、窒素吹き込み管及び減圧ポンプを付けたフラスコに移し、10torrで170℃の窒素ガスを吹き込み、脱臭処理を行った。その後固形物を冷却し、実施例1のシア脂由来ガム組成物を得た(2.4kg、収量24%)。
(実施例2)
実施例1に記載のアセトン洗浄・ろ別を3回繰り返した点を除き、実施例1と同様の方法により、実施例2のシア脂由来ガム組成物を得た(0.9kg、収量9%)。
(実施例3)
実施例1で得られたシア脂由来ガム組成物(1kg)に0.5N水酸化カリウム/エタノール溶液(7L)を加え、水冷管を容器上部に装着し、加熱還流させた。冷却後、この溶液にイオン交換水(10L)を加え、固体を析出させた。析出した固体をろ別した。ろ別した固体をヘキサン(3L)に溶解し、イオン交換水(2L)を加え、良く振り混ぜた後、水層を除いた。水層の液性が中性になるまでイオン交換水による洗浄を繰り返した。洗浄したヘキサン溶液からヘキサン及び水分を減圧下(10torr)、80℃で、留去して乾燥させ、実施例3のシア脂由来ガム組成物を得た(0.4kg、収量40%)。
(比較例1)
窒素雰囲気下で、粗シア脂(10kg)にアセトン(10L)を加え、40℃で、1時間、常圧下で攪拌し、アセトンによる洗浄を行った。2時間静置し、充分に固形物を析出させた後にろ別した。このアセトン洗浄・ろ別を3回繰り返した。アセトン不溶の固形物を、減圧下(10torr)、40℃に加温して2時間乾燥させ、固形物に含まれるアセトンを取り除き、固形物(A)を得た。一方で熱アセトンに可溶な画分について、0℃に冷却して析出するものを除き、冷アセトン可溶分からアセトンを留去して、固形物(B)を得た。固形物(A)と固形物(B)を合わせて、比較例1のシア脂由来ガム組成物を得た(1.5kg、収量15%)。
(比較例2)
窒素雰囲気下で、粗シア脂(10kg)にアセトン(10L)を加え、40℃で、1時間、常圧下で攪拌し、アセトンによる洗浄を行った。2時間静置し、充分に固形物を析出させた後にろ別し、固形分は廃棄した。ろ液を乾燥させた後、ヘキサンを加えて加熱溶解した後、0℃に冷却しろ別した。冷ヘキサン可溶分のヘキサンを留去して、比較例2のシア脂由来ガム組成物を得た(0.3kg、収量3%)。
(比較例3)
粗シア脂(10kg)を80℃に加温し、リン酸(100g)を加えて攪拌した。析出物を連続式遠心分離にて分離した。析出物を減圧下(10torr)、80℃で2時間乾燥させ、比較例3のシア脂由来ガム組成物を得た(3kg、収量30%)。
〔シア脂由来ガム組成物の分析〕
以下に示す方法により、得られたシア脂由来ガム組成物についてそれぞれ、不ケン化物の含量測定、炭化水素高分子の含量測定、及び抱水力の試験・算出を行なった。
「不ケン化物の含量」
日本油化学会制定の「基準油脂分析試験法」に記載の方法に従って、不ケン化物の含量を測定した。
「炭化水素高分子の含量」
サンプル10mgにテトラヒドロフラン(THF)を加えて溶解し、10mLにメスアップした。これを0.45μmのフィルターにてろ過し、ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)用サンプルとした。同様にトリステアリン酸グリセリル10mgにTHFを加えて溶解し、10mLにメスアップしたものを、標準サンプルとした。以下の条件でGPCを測定し、標準サンプルのピークよりも早いリテンションタイムの画分の面積比(%)の和を炭化水素高分子の含量(質量%)とした。
<GPC条件>
検出器:示差屈折計
カラム:4本連結(TSK−GEL/東ソー)
TSKGEL G4000HHR5μL 7.8×300mm+TSKGEL G3000HHR5μL 7.8×300mm+TSKGEL G2000HHR5μL 7.8×300mm+TSKGEL G3000HHR5μL 7.8×300mm
カラム温度:40℃
移動相:THF
流量:0.5mL/min
試料注入量:50μL
また、GPCにより標準サンプル(トリステアリン酸グリセリル)よりも早いリテンションタイムの画分を分取して、赤外吸収分析(IR)を行ない、2950、2860、1460、1370cm−1付近に吸収を確認し、その画分が炭化水素高分子であることを確認した。
「抱水力」
シア脂由来ガム組成物(試料)1gとワセリン9gを100mlビーカーに量り取り、ビーカーごと質量を測定した。80℃に加温して試料を溶解させた後、40℃に保温した。試料を含有したワセリンをプロペラで攪拌しながら、ここへ40℃に保温したイオン交換水をゆっくりと加えた。イオン交換水を抱え込まなくなったところを終点とした。ワセリン中に取り込まれず、離漿している水分をピペットなどで除き、ビーカーごとの質量を測定した。下記の式1より抱水力を求めた。ここでの分母の10gは試料の質量とワセリン質量の合計である。
〔式1〕
抱水力(%)={(水添加後の質量(g)−水添加前の質量(g))/10(g)}×100
表1に実施例1〜3、比較例1〜3に含まれる不ケン化物、炭化水素高分子の含量および抱水力を示す。
Figure 2011132207
2.化粧料用組成物の調製及び評価(実施例4〜11、比較例4〜11)
〔化粧料用組成物の調製〕
表2〜4に示す配合にて、実施例1〜3、比較例1〜3のシア脂由来ガム組成物又はシア脂を80℃で流動パラフィン(粘度24mPa・s(20℃))等に加温溶解した後、室温に冷却して、実施例4〜11、比較例4〜11の化粧料用組成物を調製した。
〔化粧料用組成物の評価〕
以下に示す方法により、調製した化粧料用組成物(試料)についてそれぞれ、外観評価、不感知蒸泄の抑制効果の評価、べたつき感、及び保護膜の柔軟性の評価を行った。
「外観評価」
調製した化粧料用組成物について、析出物の有無の観察し、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:析出物が無い。
○:わずかに曇りがある。
△:わずかに析出物がある。
×:全体に析出物がある。
××:全体に固化している。
「不感知蒸泄の抑制効果の評価」
10名のモニターの前腕内側にテープストリッピングを10回施し、荒れ肌モデルを作成した後、2cm×2cmの面積に各試料20μLを塗り拡げ、CK Courage +Khazaka electronic Gmbh社製「TEWAMETER TM300」を用い、試料塗布前後の不感知蒸泄量の変化を測定した。試料塗付前の不感知蒸泄量を100%としたとき、試料塗布後の不感知蒸泄量が、70%未満(2点)、70以上90%未満(1点)、90%以上(0点)として、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「べたつき感の評価」
10名のモニターに、各試料を肌に塗付してもらい、べたつき感を評価した。比較試料として、流動パラフィン(粘度24mPa・s(20℃))を用い、これよりも、べたつきが少ない(2点)、べたつきが同じ(1点)、べたつく(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「保護膜の柔軟性の評価」
10名のモニターに、各試料を肌に塗付してもらい、無塗付の部位と比較して、つっぱり感および違和感を官能評価し、保護膜の柔軟性を評価した。つっぱり感が少なく、さらに無塗布のときと比べて違和感が少ない(2点)、ややつっぱり感がある、またはやや違和感がある(1点)、非常につっぱり感がある、または明らかに違和感がある(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
Figure 2011132207
Figure 2011132207
Figure 2011132207
表2〜4に示すように、実施例4〜11の化粧料用組成物は、外観が均質で、不感知蒸泄の抑制効果が高く、べたつきが少なく、保護膜の柔軟性に優れたものであった。
3.化粧料の製造及び評価(実施例12〜19、比較例12〜19)
〔エモリエントクリームの製造と評価〕(実施例12、比較例12、13)
表5に示す配合で、成分(A)を80℃で加熱溶解し、ディスパーを用いて2000rpmで攪拌しながら、80℃に加温溶解した成分(B)をゆっくりと加えた。攪拌を続けながら50℃まで冷却し、成分(C)を加えて均一にし、室温まで冷却し、脱泡してエモリエントクリームを得た。
「不感知蒸泄の抑制効果の評価」
実施例4〜11、比較例4〜11と同様の方法で不感知蒸泄の抑制効果の評価を行った。
「官能評価」
10名のモニターに、各試料を肌に塗付してもらい、べたつき感、しっとり感の持続性、保護膜の柔軟性(つっぱり感および違和感)を評価した。良好(2点)、普通(1点)、不良(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「保存安定性」
得られたエモリエントクリームを50℃と5℃に1ヶ月間保存して、外観変化を観察した。◎、○を合格とした。
◎:50℃、5℃保存品ともに変化無し。
○:50℃、5℃保存品のいずれかで、わずかに変化あり。
△:50℃、5℃保存品のいずれかで、やや変化あり。
×:50℃、5℃保存品のいずれかで、明らかな変化あり。
××:50℃、5℃保存品の両方で、明らかな変化あり。
Figure 2011132207
表5に示すように、本発明のシア脂由来ガム組成物を含有する化粧料用組成物を配合したエモリエントクリームは、不感知蒸泄の抑制効果が高く、べたつきが少なく、しっとり感の持続性が良好で、保護膜の柔軟性に優れ、保存安定性に優れるものであった。
〔W/O乳化型リキッドファンデーションの製造と評価〕(実施例13、比較例14,15)
表6に示す配合で、成分(A)を80℃で加熱溶解し、ディスパーを用いて2000rpmで攪拌しながら、80℃に加温溶解した成分(B)をゆっくりと加える。攪拌を続けながら室温まで冷却し、W/O乳化型リキッドファンデーションを得た。
「不感知蒸泄の抑制効果の評価」
実施例4〜11、比較例4〜11と同様の方法で不感知蒸泄の抑制効果の評価を行った。
「官能評価」
10名のモニターに、各試料を肌に塗付してもらい、べたつき感、しっとり感の持続性、保護膜の柔軟性(つっぱり感および違和感)、化粧持続性を評価した。良好(2点)、普通(1点)、不良(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「保存安定性」
得られたW/O乳化型リキッドファンデーションを50℃と5℃に1ヶ月間保存して、外観変化を観察した。◎、○を合格とした。
◎:50℃、5℃保存品ともに変化無し。
○:50℃、5℃保存品のいずれかで、わずかに変化あり。
△:50℃、5℃保存品のいずれかで、やや変化あり。
×:50℃、5℃保存品のいずれかで、明らかな変化あり。
××:50℃、5℃保存品の両方で、明らかな変化あり。
Figure 2011132207
表6に示すように、本発明のシア脂由来ガム組成物を含有する化粧料用組成物を配合したW/O乳化型リキッドファンデーションは、不感知蒸泄の抑制効果が高く、べたつきが少なく、しっとり感の持続性、保護膜の柔軟性、化粧持続性、保存安定性に優れるものであった。
〔口紅の製造及び評価〕(実施例14、比較例16,17)
表7に示す配合にて、全ての成分を90℃に加温溶解し、3本ローラーで均質化した後、金型に流し込み、0℃の恒温槽に20分間入れて固めて口紅を得た。
「官能評価」
10名のモニターに、各試料を肌に塗付してもらい、べたつき感、保護膜の柔軟性(つっぱり感および違和感)、化粧持続性を評価した。良好(2点)、普通(1点)、不良(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「耐擦れ性」
10名のモニターに、口紅を塗った後、白色陶器のカップで温かいお茶を飲んでもらい、カップのふちに付着する口紅の度合いを評価した。良好(2点)、普通(1点)、不良(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
Figure 2011132207
表7に示すように、本発明のシア脂由来ガム組成物を含有する化粧料用組成物を配合した口紅は、べたつきが少なく、保護膜の柔軟性、化粧持続性、耐擦れ性に優れるものであった。
〔ヘアスタイリング用クリームの製造及び評価〕(実施例15、比較例18,19)
表8に示す配合にて、成分(A)を90℃に加温溶解し、冷却して化粧料用組成物を得た。成分(A)と成分(B)を合わせて、80℃に加温溶解し、卓上ディスパーミキサーを用いて2000rpmで攪拌し分散させながら、80℃に加温溶解した成分(C)を加え、攪拌しながら室温まで冷却して、ヘアスタイリング用クリームを得た。
「官能評価」
10名のモニターに、各試料を髪に塗付してもらい、塗り広げやすさ、べたつき感、つや感、スタイリング持続性を評価した。良好(2点)、普通(1点)、不良(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「皮膜柔軟性」
10名のモニターに、各試料を用いて、髪型をセットした後、乾風によって、セットを乱した。櫛を用いて、再度セットしたときの、セットのしやすさ、粉吹きの少なさを評価した。良好(2点)、普通(1点)、不良(0点)と評価して、10名の合計スコアによって、以下のように評価を行い、◎、○を合格とした。
◎:18点以上
○:14〜17点
△:10〜13点
×:6〜9点
××:5点以下
「保存安定性」
得られたヘアスタイリング用クリームを50℃と5℃に1ヶ月間保存して、外観変化を観察した。◎、○を合格とした。
◎:50℃、5℃保存品ともに変化無し。
○:50℃、5℃保存品のいずれかで、わずかに変化あり。
△:50℃、5℃保存品のいずれかで、やや変化あり。
×:50℃、5℃保存品のいずれかで、明らかな変化あり。
××:50℃、5℃保存品の両方で、明らかな変化あり。
Figure 2011132207
表8に示すように、本発明のシア脂由来ガム組成物を含有する化粧料用組成物を配合したヘアスタイリング用ワックスは、塗り広げやすく、べたつきが少なく、つや感に優れ、スタイリング持続性、皮膜柔軟性、保存安定性に優れるものであった。
〔O/W乳液の製造及び評価〕(実施例16)
表9に示す配合のO/W乳液を下記製法に従って調製し、前述の評価方法により不感知蒸泄を抑制する効果、べたつき感、保護膜の柔軟性、及び保存安定性の評価を行なった。
(製法)
成分(A)を90℃に加温し、卓上ディスパーミキサーを用いて2000rpmで攪拌し分散させながら、90℃に加温溶解した成分(B)を加え、攪拌しながら50℃まで冷却した。成分(C)及び(D)を加え、均一に攪拌した後、室温まで冷却し、O/W乳液を得た。
得られたO/W乳液は、不感知蒸泄を抑制する効果が高く、べたつき感が少なく、保護膜の柔軟性に優れ、保存安定性に優れるものであった。
Figure 2011132207
〔化粧下地の製造及び評価〕(実施例17)
表10に示す配合の化粧下地を下記製法に従って調製し、前述の評価方法により不感知蒸泄を抑制する効果、べたつき感、保護膜の柔軟性、及び保存安定性の評価を行なった。
(製法)
成分(A)を70℃、卓上ディスパーミキサーを用いて2000rpmで攪拌し分散させながら、70℃に加温溶解した成分(B)を加えた。攪拌しながら30℃まで冷却し、化粧下地を得た。
得られた化粧下地は、不感知蒸泄を抑制する効果が高く、べたつき感が少なく、保護膜の柔軟性に優れ、保存安定性に優れるものであった。
Figure 2011132207
〔リップケアスティックの製造及び評価〕(実施例18)
表11に示す配合のリップケアスティックを下記製法に従って調製し、前述の評価方法により不感知蒸泄を抑制する効果、べたつき感、保護膜の柔軟性、化粧持続性及び保存安定性の評価を行なった。
(製法)
成分(A)を90℃に加温溶解した後、冷却して化粧料用組成物を得た。成分(A)と成分(B)を90℃に加温溶解し、金型に流し込み、0℃の恒温槽に20分間入れて固めてリップケアスティックを得た。
得られたリップケアスティックは、不感知蒸泄を抑制する効果が高く、べたつき感が少なく、保護膜の柔軟性に優れ、化粧持続性が良く、保存安定性に優れるものであった。
Figure 2011132207
〔パウダーファンデーションの製造及び評価〕(実施例19)
表12に示す配合のパウダーファンデーションを下記製法に従って調製し、前述の評価方法により不感知蒸泄を抑制する効果、べたつき感、保護膜の柔軟性、化粧持続性及び保存安定性の評価を行なった。
(製法)
成分(A)を90℃に加温溶解した後、冷却して化粧料用組成物を得た。成分(A)と成分(B)を混合した。成分(C)をミキサーで混合し、色調を確認し、成分(A)と成分(B)の混合物を少しずつ加え、ミキサーで混合した。混合物をふるいにかけた後、金皿に充填し、成型し(3MPa)、パウダーファンデーションを得た。
得られたパウダーファンデーションは、不感知蒸泄を抑制する効果が高く、べたつき感が少なく、保護膜の柔軟性に優れ、化粧持続性が良く、保存安定性に優れるものであった。
Figure 2011132207

Claims (6)

  1. 粗シア脂のアセトン不溶分を精製して得られる、前記アセトン不溶分中に含まれる炭化水素高分子を20〜100質量%含むことを特徴とするシア脂由来ガム組成物。
  2. 請求項1に記載のシア脂由来ガム組成物および20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油を含む化粧料用組成物であり、該液状油が、炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上、であることを特徴とする化粧料用組成物。
  3. シア脂由来ガム組成物に対する液状油の配合比が質量比でシア脂由来ガム組成物:液状油=1:0.25〜1:20であることを特徴とする請求項2に記載の化粧料用組成物。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の化粧料用組成物を含有することを特徴とする化粧料。
  5. 下記の(A)と(B)を含有することを特徴とする化粧料。
    (A)請求項1記載のシア脂由来ガム組成物
    (B)炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上からなり、20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油
  6. 下記の(A)と(B)を質量比で1:0.25〜1:20で配合した化粧料用組成物を含有させる工程、又は下記の(A)と(B)を質量比で1:0.25〜1:20で含有させる工程を有することを特徴とする化粧料の製造方法。
    (A)請求項1記載のシア脂由来ガム組成物
    (B)炭化水素油、および/または、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC6〜C22の1価脂肪酸と直鎖または分枝、飽和または不飽和のC3〜C22の1価アルコールからなる総炭素数が20以上のモノエステル油から選ばれる1種以上からなり、20℃での粘度が100mPa・s以下である液状油
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