JP2009143825A - 表面処理粉体及びそれを配合した化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一級アミノ基を有するシランカップリング剤を介し、基粉体上にヒアルロン酸またはその誘導体が被覆されてなることを特徴とする表面処理粉体。
前記表面処理粉体において、基粉体がシリカゲルであることが好適である。
【選択図】なし
Description
しかしながら、ヒアルロン酸は、その高い親水性ゆえに化粧品に汎用されるエタノール等の有機溶媒に溶解しないため、配合に工夫を要することがあった。また、皮膚の最上層である角層は皮脂等のために若干疎水性を示すため、ヒアルロン酸のような極めて親水性の高い化合物は皮膚に吸収されにくいことが知られている。
このような問題に対し、ヒアルロン酸の構造の一部に疎水基であるアセチル基を導入したアセチル化ヒアルロン酸(AcHA)が開発され、これを乳化剤として配合した化粧品は市場において高い評価を得ている(特許文献1)。
また、ヒアルロン酸等の水溶性高分子と、脂質により無機粉体表面を被覆し、皮膚上での密着性と、保湿性とを両立した粉体が提案されている(特許文献2)。
また、高分子量のヒアルロン酸は化粧品等に配合しようとする場合、組成物中の水分を保持して高粘度のゲル状となるため、ヒアルロン酸単独で油分等に分散させることはもちろんのこと、粉体へ均一に被覆させることも困難であった。
本発明は上記問題点を鑑みなされたものであり、優れた保湿性を有し、且つ油分及びアルコールに対する分散性に優れ、さらに皮膚組織親和性の高い表面処理粉体、及び、該粉体を配合した使用性に優れた化粧料を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、一級アミノ基を有するシランカップリング剤を介し、基粉体上にヒアルロン酸またはその誘導体が被覆されてなる表面処理粉体を提供するものである。
前記表面処理粉体において、基粉体がシリカゲルであることが好適である。
さらに、本発明は、前記表面処理粉体を含有する化粧料を提供するものである。
前記化粧料は、表面処理粉体の配合量が0.001〜50質量%であることが好適である。
また、前記化粧料は、非水系であることが好適である。
本発明にかかる表面処理粉体は、基粉体表面に一級アミノ基を導入し、該アミノ基とヒアルロン酸のカルボキシル基をアミド結合させることにより得ることができる。すなわち、本発明は、一級アミノ基を有するシランカップリング剤をスペーサーとし、基粉体とヒアルロン酸を結合させることによる。
このようなシランカップリング剤としては、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン等が挙げられる。
<シリカゲル表面のアミノ化>
反応溶媒であるイソプロパノールと水の混合液に、シリカゲル及びN−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシランを添加し、反応容器を還流が起こるまで加熱して2時間維持する。反応後、容器から反応液を取り出し、濾過によりシリカゲルを回収する。その後、シリカゲルを50%イソプロパノールで洗浄して、45℃にて10時間減圧乾燥し、表面にアミノ基が導入されたシリカゲルを得る。
上記のように基粉体をシランカップリング剤で処理することによって、他の物質との複合などにより素材の機能を損ねることなく、粉体表面へアミノ基を直接導入させることができる。
本発明においてヒアルロン酸は、その塩の形態を含むものである。ヒアルロン酸塩としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機塩酸;酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸塩;ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等とすることができる。
本発明において、使用するヒアルロン酸の分子量は特に限定されない。なお、高分子量のヒアルロン酸は保湿性(親水性)に優れる一方で、非常に高粘度であり、親油性である皮膚に対する親和性もほとんど有さないため、従来化粧品等へ配合することは困難であった。そのため、ヒアルロン酸を化粧品等に配合する場合は、保湿性に劣るがサラサラとした感触をもつ低分子量ヒアルロン酸がよく用いられてきた。
一方、本発明においては、スペーサーに親油性をもつシランカップリング剤を用いることにより、親油性の皮膚へヒアルロン酸を馴染ませることが可能となる。そのため、本発明においては、ヒアルロン酸の分子量に係わらず、特定のスペーサーを介して皮膚親和性に優れた表面処理粉体を得ることができる。
基粉体上のアミノ基に対するヒアルロン酸の付加率は、所望に応じて調整することができる。すなわち、基粉体上のアミノ基を全てヒアルロン酸と縮合させてもよく、また、ヒアルロン酸と未反応のアミノ基を残しておき、そこに例えばオレイン酸等の脂肪酸を結合させることによって、表面処理粉体をさらに油分となじみ易くすることも可能である。
また、本発明の表面処理粉体は、その最表面が生体適合性の高いヒアルロン酸で覆われているだけでなく、ヒアルロン酸をシリカ表面に結合させるために用いられるスペーサーのアルキル基により脂溶性が付与されている。したがって、本発明の表面処理粉体を配合した化粧料は、ヒアルロン酸本来の水分保持作用を示すと同時に、その脂溶性により皮脂等の化粧崩れの原因となる老廃物を吸収することができ、化粧もちに優れていると考えられる。
すなわち、本発明にかかる化粧料は、上記表面処理粉体を含むことを特徴とする。本発明の化粧料に対する表面処理粉体の配合量は、0.001〜50質量%であることが好ましく、0.01〜10質量%がより好ましい。前記配合量が0.001質量%に満たないと、ヒアルロン酸の配合による効果が十分に得られないことがあり、50質量%を超えて配合しても、配合量の増加に見合った効果の増大が実質上望めず、また製剤処方上支障をきたすことがある。
他の保湿成分としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物、アルキレンオキシド誘導体等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
シリカゲルへのアミノ基導入
ガラス反応容器にイソプロパノール80mLと水20mLを入れ、そこにシリカゲル(平均粒子径4.5〜6.0μm、比表面積200〜400m2/g)20gとN−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン2.7mLを入れた。その後、反応容器を還流が起こるまで加熱し、その状態を2時間維持した。反応終了後、反応液を容器から取り出し、濾過によりその中のシリカゲルを回収した。そのシリカゲルを50%イソプロパノールでよく洗浄し、45℃にて減圧乾燥を10時間行ってアミノ基導入シリカゲルを得た。
100mLの水に懸濁させたアミノ基導入シリカゲル20g、5%ヒアルロン酸(平均分子量10万)溶液75mL、10mLの水に溶解させたN−ヒドロキシスクシンイミド2.519g、10mLの水に溶解させたカルボジイミド4.169gを氷浴上の反応容器に入れ、十分に攪拌しながら室温にて24時間反応させた。反応後、濾過にてシリカゲルを取出した。
ヒアルロン酸−シリカゲル間の非特異的静電結合の可能性を排除するため、前記シリカゲルを5%塩化ナトリウム500mLで洗浄し、続いて50%メタノール500mL、最後に5%塩化ナトリウム500mLで洗浄した。洗浄後、45℃にて10時間減圧乾燥し、ヒアルロン酸被覆シリカゲルを得た。
上記の調製によりアミノ基を導入したシリカゲルについて炭素及び窒素量の分析を行い、その構成比率からそれぞれの重量モル濃度を計算した。結果を下記表1に示す。
また、ヒアルロン酸付加後のヒアルロン酸被覆シリカゲルについても同様に分析を行い、シリカゲル上に結合したヒアルロン酸量を測定した。結果を下記表2に示す。
重量モル濃度(mmol/g)は、ヒアルロン酸の構成単位(u)=402として算出し、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシランの炭素及び窒素量(%)を差し引き、単位構造のモル数をシリカゲル1gに対して求めた。
構成比率(%) 重量モル濃度(mmol/g)
炭素 5.85 0.541
窒素 1.39 0.495
構成比率(%) 重量モル濃度(mmol/g)
炭素 8.82 0.088
窒素 1.73 0.123
表1に示す炭素及び窒素の重量モル濃度より、アミノ基導入後のシリカゲルには、約0.52mmol/gのN−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシランが結合していると推測された。
また、表2より、導入されたアミノ基に付加されたヒアルロン酸量は、その炭素量からヒアルロン酸構成二単糖あたり0.088mmol/gであることが分かった。
以上より、本発明の表面処理粉体において、基粉体上にアミノ基が導入され、該アミノ基にヒアルロン酸が付加されていることが認められた。
さらに、シリカゲル表面に結合したヒアルロン酸を確認するため、上記で得たヒアルロン酸被覆シリカゲルと、比較例として未処理シリカゲル及び上記のアミノ基導入シリカゲルのFT−IR測定を行った。なお、サンプルは拡散反射法にて調製した。測定結果を図1に示す。
また、ヒアルロン酸被覆シリカゲルには、1640cm−1付近にヒアルロン酸のカルボキシル基(−COO−)由来のピークが見られた。
以上の結果から、本発明の表面処理粉体においては、基粉体上に導入したアミノ基とヒアルロン酸とが反応し、粉体表面にヒアルロン酸が化学吸着していることが確認された。
上記で得たヒアルロン酸被覆シリカゲル及び未処理シリカゲルの保湿性を検討するため、水分蒸発速度を測定した。
両試料は水分を可能な限り除去するため、ヒアルロン酸が着色しない温度(85℃)にて約16時間減圧乾燥させた。あらかじめ秤量した16mm試験管用ポリエチレン製キャップ(内径15.5mm、高さ9.7mm)にそれぞれのサンプル約60mgを取って重量を測定し、各サンプルの乾燥初期重量とした。ヒアルロン酸被覆シリカゲル及び未処理シリカゲルとも、各10個のサンプルを作成した。前記サンプルを水で湿らせた直経20cmの濾紙を敷いたプラスチック箱(長さ30cm、幅20cm、高さ6cm)に約16時間放置してサンプルへ十分に水分を吸収させた。なお、この状態のシリカゲルが約13時間で水分吸収平衡に達することは、予備実験にて確認してある。
十分に水分吸収平衡に達したサンプルをプラスチック箱から恒温恒湿室(温度25℃、相対湿度50%)に移し、測定値に変動がなくなるまで15分毎に重量を測定した。重量測定値は、乾燥初期重量を100とした相対重量測定値を用いた。ヒアルロン酸被覆シリカゲルについての結果を図2に示す。なお、図2中の▲は実測値、直線は指数関数回帰直線を表す。
y=e(ax−b)=b’eax
(式中、yは時間、xは重量測定値を示す。a及びb、ないしb’は、それぞれ指数関数回帰線の傾きと切片を示す。)
未処理シリカゲル ヒアルロン酸被覆シリカゲル
−0.00321 −0.00298
−0.00326 −0.00244
−0.00288 −0.00301
−0.00341 −0.00286
−0.00262 −0.00242
−0.00316 −0.00302
−0.00261 −0.00248
−0.00283 −0.00269
−0.00266 −0.00246
−0.00267 −0.00258
平均値 −0.00293 −0.00269
標準偏差 0.00030 0.00025
未処理シリカゲル ヒアルロン酸被覆シリカゲル
−0.00030 −0.00013
−0.00043 −0.00034
−0.00065 −0.00039
−0.00097 −0.00039
−0.00114 −0.00045
−0.00141 −0.00052
−0.00150 −0.00053
−0.00160 −0.00059
−0.00162 −0.00064
−0.00177 −0.00077
平均値 −0.00114 −0.00047
標準偏差 0.00053 0.00018
表3及び4によれば、第一相水分蒸発速度の方が第二相よりも高い蒸発速度を示した。また、未処理シリカゲルとヒアルロン酸被覆シリカゲルの第一相水分蒸発速度の平均値に有意な差は認められなかった。一方、表3に示す第二相水分蒸発速度においては、ノンパラメトリック手法による解析の結果、ヒアルロン酸被覆シリカゲルに比して、未処理シリカゲルの蒸発速度が有意に高いことが分かった。
第一相と第二相の蒸発速度の差から、第一相水分蒸発速度が粉体表面に存在する水分の蒸発速度を示し、第二相水分蒸発速度が粉体内部に存在する水分の蒸発速度を示していることが推察される。したがって、第二相水分蒸発速度が未処理粉体よりも有意に抑制された本発明の表面処理粉体は、粉体内部の水分保持力が高く、優れた保湿性を有している。
本発明の表面処理粉体の各溶媒に対する分散性を検討するため、下記のごとく調製した各試料の油分及びアルコールへの分散性試験を行った。結果を表5に示す。
試料の調製
試験例1−1:上記調製方法で得たヒアルロン酸被覆シリカゲル
比較例1−1:シリカゲル20gとヒアルロン酸末0.08gの混合物
比較例1−2:ヒアルロン酸末0.08g
比較例1−3:ヒアルロン酸15gとスフィンゴ糖脂質5gを精製水900mlに溶解せしめ均一な溶液とし、これにシリカゲル80gを加え均一に分散するまで十分に攪拌する。得られたスラリーを55℃以下の温度で乾燥後に粉砕して得た、ヒアルロン酸スフィンゴ糖脂質被覆シリカゲル
上記で得たヒアルロン酸被覆シリカゲル粉末(試験例1−1)、未処理シリカゲルとヒアルロン酸粉末とを単純混合した粉末(比較例1−1)、ヒアルロン酸粉末(比較例1−2)各0.1gを水、シリコーン油、エタノール各5mlへそれぞれ添加し、撹拌後の分散性を以下の基準で評価した。
○:粉末に凝集が認められず、液中へ均一に分散した
△:一部は液中に分散したが、粉末に凝集が認められる
×:粉末が著しく凝集し、全く液中に分散しない
水 シリコーン油 エタノール
試験例1−1 ○ ○ ○
比較例1−1 ○ × ×
比較例1−2 ○ × ×
比較例1−3 △ △ △
以上の結果から、本発明の表面処理粉体は優れた両親媒性を有し、油分及びアルコールに対する分散性に優れていると認められる。
(1)保湿効果(コンダクタンス測定)
専門パネラー10名の前腕部に試料4mgを2cm×2cmとなるように塗布し、塗布前と塗布1時間後の皮膚コンダクタンスをコルネオメータにより測定し、その上昇率から保湿効果を評価した。
この皮膚コンダクタンス上昇率により、角層の吸水性、水分保持能への影響を検討することができる。すなわち、上昇率が大きいほど角層水分の増加があり、保湿効果が高いと評価される。評価基準は以下の通りである。
◎:パネル10名のコンダクタンス上昇率の平均が40%以上
○:パネル10名のコンダクタンス上昇率の平均が25%以上40%未満
△:パネル10名のコンダクタンス上昇率の平均が10%以上25%未満
×:パネル10名のコンダクタンス上昇率の平均が10%未満
専門パネル10名により、試料の使用中及び使用後の肌のなめらかさを実使用評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:なめらかであると評価したパネルが8名以上
○:なめらかであると評価したパネルが6名以上8名未満
△:なめらかであると評価したパネルが3名以上6名未満
×:なめらかであると評価したパネルが3名未満
専門パネル10名により、試料の使用中及び使用後の肌のへのなじみの良さを実使用評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:肌へのなじみが良いと評価したパネルが8名以上
○:肌へのなじみが良いと評価したパネルが6名以上8名未満
△:肌へのなじみが良いと評価したパネルが3名以上6名未満
×:肌へのなじみが良いと評価したパネルが3名未満
専門パネル10名により、試料の使用中及び使用後の肌のへの保湿感(しっとりさ)を実使用評価した。評価基準は以下の通りである
◎:保湿感があると評価したパネルが8名以上
○:保湿感がある評価したパネルが6名以上8名未満
△:保湿感があると評価したパネルが3名以上6名未満
×:保湿感があると評価したパネルが3名未満
一方、ヒアルロン酸被覆シリカゲル未配合の比較例2−1では保湿効果、使用性共に劣るものであり、ヒアルロン酸被覆シリカゲルを組成物に対して60質量%配合した比較例2−2では、保湿効果やなめらかさ及び肌へのなじみがやや低下した。また、ヒアルロン酸被覆シリカゲルに代えてヒアルロン酸スフィンゴ糖脂質被覆シリカゲルを配合した比較例2−3、未処理シリカゲルを配合した2−4は、特に使用性において試験例に大きく劣っていた。
したがって、本発明にかかる表面処理粉体を配合することにより、優れた保湿効果及び使用性を有する化粧料を得ることができる。また、前記化粧料に対する表面処理粉体の配合量は0.001〜50質量%であることが好適である。
<処方例1:保湿クリーム>
(質量%)
ヒアルロン酸被覆シリカゲル 10
流動パラフィン 3
ワセリン 残量
Claims (5)
- 一級アミノ基を有するシランカップリング剤を介し、基粉体上にヒアルロン酸またはその誘導体が被覆されてなることを特徴とする表面処理粉体。
- 請求項1に記載の表面処理粉体において、基粉体がシリカゲルであることを特徴とする表面処理粉体。
- 請求項1または2に記載の表面処理粉体を含有することを特徴とする化粧料。
- 請求項3に記載の化粧料において、表面処理粉体の配合量が0.001〜50質量%であることを特徴とする化粧料。
- 請求項3または4に記載の化粧料において、非水系であることを特徴とする化粧料。
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