JP2002114661A - 制汗エアゾール化粧料 - Google Patents

制汗エアゾール化粧料

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JP2002114661A
JP2002114661A JP2001223842A JP2001223842A JP2002114661A JP 2002114661 A JP2002114661 A JP 2002114661A JP 2001223842 A JP2001223842 A JP 2001223842A JP 2001223842 A JP2001223842 A JP 2001223842A JP 2002114661 A JP2002114661 A JP 2002114661A
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carbon atoms
ether
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Application number
JP2001223842A
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Takashi Omori
隆司 大森
Reiji Miyahara
令二 宮原
Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた使用感触を有し、粉末の付着性が良
く、かつ使用後の白さが目立たない制汗エアゾール化粧
料を提供すること。 【解決手段】 25℃で水に1〜15質量%溶解し、か
つトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに5質量%以上
溶解する25℃で液状の油分と、粉末と、噴射剤とを含
有する制汗エアゾール化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制汗エアゾール化粧
料に関する。さらに詳しくは、使用感触、特になめらか
さに優れ、べたつき感がなく、粉末の付着性が良く、か
つ使用後の白さが目立たない制汗エアゾール化粧料に関
する。
【0002】
【従来の技術】汗による肌のべたつきや、そのべたつき
から由来する不快感等を軽減するために、制汗デオドラ
ント剤が用いられている。制汗デオドラント剤には様々
な剤型があるが、特にエアゾールタイプのものは、使用
上の簡便性や噴射剤による清涼感から、制汗エアゾール
化粧料として多数市販されている。
【0003】制汗エアゾール化粧料は、噴射剤として液
化石油ガスと、その中に分散している粉末成分(制汗成
分、使用性向上成分等)、さらに粉末を肌の上に付着さ
せたり、使用感を向上させるための液状油分等が配合さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】制汗エアゾール化粧料
においては、配合される液状油分の種類により使用感触
や粉末の付着性が大きく変化する。液状油分の種類によ
っては、肌上に付着する粉末成分が少なくなったり、塗
布後の肌のべたつきが生じたり、また、塗布後の白さが
低減できない等の解決すべき課題があった。
【0005】さらに、配合される粉末成分、特に使用性
向上成分として配合されるものは、粉末の種類によって
は油分の組み合わせで塗布後のべたつきが感じられる等
の解決すべき課題があった。
【0006】本発明者等は、上述の課題に鑑み鋭意研究
した結果、制汗エアゾール化粧料に特定の油分を配合す
ると、使用感触、特になめらかさに優れ、べたつき感が
なく、粉末の付着性が向上し、かつ使用後の白さが目立
たない制汗エアゾール化粧料が得られることを見出し本
発明を完成するに至った。
【0007】本発明の目的は、使用感触、特になめらか
さに優れ、べたつき感がなく、粉末の付着性が良く、か
つ使用後の白さが目立たない制汗エアゾール化粧料を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
5℃で水に1〜15質量%溶解し、かつトリ2−エチル
ヘキサン酸グリセリルに5質量%以上溶解する25℃で
液状の油分と、粉末と、噴射剤とを含有する制汗エアゾ
ール化粧料を提供するものである。
【0009】また、本発明は、前記油分が、ポリオキシ
エチレン脂肪酸多価アルコールエステル、ポリオキシエ
チレンアルキル多価アルコールエーテル、ジアルキルジ
ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ポリオキシエ
チレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアル
キルエーテルからなる群から選ばれた一種または二種以
上の油分である前記の制汗エアゾール化粧料を提供する
ものである。
【0010】さらに、本発明は、前記ポリオキシエチレ
ン脂肪酸多価アルコールエステルが下記化学式(1)で
表されるポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンであり、
前記ポリオキシエチレンアルキル多価アルコールエーテ
ルが下記化学式(2)で表わされるポリオキシエチレン
グリセリルアルキルエーテルであり、前記ジアルキルジ
ポリオキシエチレンアルキレンエーテルが下記化学式
(3)で表わされるジアルキルジポリオキシエチレンア
ルキレンエーテルであり、前記ポリオキシエチレンジア
ルキルエステルが下記化学式(4)で表わされるポリオ
キシエチレンジアルキルエステルであり、前記ポリオキ
シエチレンジアルキルエーテルが、下記化学式(5)で
表わされるポリオキシエチレンジアルキルエーテルであ
る前記の制汗エアゾール化粧料を提供するものである。
【化14】 (1) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜9の
アルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜5で
その合計は3〜15の整数を表わす。)
【化15】 (2) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜10
のアルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜8
でその合計は9〜21の整数を表わす。)
【化16】 (3) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
ルまたは分枝アルキル基、m、nは0〜8でその合計は
4〜10の整数、Xは1〜4の整数を表わす。)
【化17】 (4) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜7のアルキ
ルまたは分枝アルキル基、nは3〜20の整数を表わ
す。)
【化18】 (5) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
ルまたは分枝アルキル基、nは6〜23の整数を表わ
す。)
【0011】また、本発明は、前記油分が、多価アルコ
ールエステル、2価カルボン酸ジエトキシポリオキシエ
チル、2価カルボン酸ジターシャルアルキルエステル、
2価カルボン酸ジネオペンチル、カルボン酸多価アルコ
ールエステル、2価カルボン酸アルコールエステル、3
価カルボン酸アルコールエステル、テトラカルボン酸ペ
ンタエリスリットからなる群から選ばれた一種または二
種以上の油分であることを特徴とする前記の制汗エアゾ
ール化粧料を提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、前記多価アルコールエ
ステルが下記化学式(6)で、前記2価カルボン酸ジエ
トキシポリオキシエチルが下記化学式(7)で、前記2
価カルボン酸ジターシャルアルキルエステルが下記化学
式(8)で、前記2価カルボン酸ジネオペンチルが下記
化学式(9)で、前記カルボン酸多価アルコールエステ
ルが下記化学式(10)で、前記2価カルボン酸アルコ
ールエステルが下記化学式(11)で、前記3価カルボ
ン酸アルコールエステルが下記化学式(12)で、前記
テトラカルボン酸ペンタエリスリットが下記化学式(1
3)で表される前記の制汗エアゾール化粧料を提供する
ものである。
【化19】 (6) (式中、n=1〜3,R1,R2,R3は炭素数2〜5
のモノカルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシ
モノカルボン酸残基、R4は水素または水酸基を表わ
す。)
【化20】 (7) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、x,yは0か
ら2で、xとyの合計は4以下の整数を表わす。)
【化21】 (8) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、m,nは0〜
1で、mとnの合計は2以下の整数を表わす。)
【化22】 (9) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。)
【化23】 (10) (式中、R1,R3は炭素数2〜5のモノカルボン酸、
ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカルボン酸残基
残基、R2は炭素数2〜6の2価または3価アルコール
残基で分子中に水酸基を有してもよい。)
【化24】 (11) (式中、R1、R3は、炭素数2〜5のアルコール及び
エトキシエタノールまたはエチルカルビトール残基、R
2は炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシジカルボ
ン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。)
【化25】 (12) (式中、R1、R3、R4は、炭素数2〜5の直鎖また
は分枝のアルコールで分子中にエーテル基を有してもよ
い、R2は炭素数2〜5のトリカルボン酸、ヒドロキシ
トリカルボン酸、オキシトリカルボン酸残基を表わ
す。)
【化26】 (13) (式中、R1、R2、R3、R4は炭素数2〜5のモノ
カルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカ
ルボン酸残基残基を表わす。)
【0013】また、本発明は、前記粉末が、多孔質粉末
または吸水性粉末である前記の制汗エアゾール化粧料を
提供するものである。
【0014】さらに、本発明は、前記粉末が、アルミニ
ウム化合物またはジコルニウム化合物からなる粉末状制
汗成分である前記の制汗エアゾール化粧料を提供するも
のである。
【0015】また、本発明は、前記粉末が、トウモロコ
シデンプンである前記の制汗エアゾール化粧料を提供す
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0017】本発明に使用する油分は25℃で液体の水
溶性油分である。水に対しては1〜15質量%溶解しな
ければならず、かつ、トリ2−エチルヘキサン酸グリセ
リルに対しては5質量%以上溶解しなければならない。
25℃で固体状であると目的とする使用感触が得られな
い。また、水に対して15質量%を超えて溶解するか、
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに対して5質量%
未満しか溶解しない油分であると、使用感触、特になめ
らか感がなくなってくる。
【0018】上記条件を満足する油分として、好ましく
は、ポリオキシエチレン脂肪酸多価アルコールエステ
ル、ポリオキシエチレンアルキル多価アルコールエーテ
ル、ジアルキルジポリオキシエチレンアルキレンエーテ
ル、ポリオキシエチレンジアルキルエステル、ポリオキ
シエチレンジアルキルエーテルが挙げられる。
【0019】さらに好ましくは、上記脂肪酸多価アルコ
ールエステルが上記化学式(1)で表わされるポリオキ
シエチレン脂肪酸グリセリンであり、具体的には、ポリ
オキシエチレン(9モル)プロピオン酸グリセリン、ポ
リオキシエチレン(6モル)カプロン酸グリセリン、ポ
リオキシエチレン(15モル)カプリル酸グリセリン、
ポリオキシエチレン(9モル)カプリン酸グリセリン等
が挙げられる。
【0020】また、上記ポリオキシエチレンアルキル多
価アルコールエーテルが上記化学式(2)で表わされる
ポリオキシエチレングリセリルアルキルエーテルであ
り、具体的には、ポリオキシエチレン(9モル)グリセ
リルメチルエーテル、ポリオキシエチレン(12モル)グ
リセリルエチルエーテル、ポリオキシエチレン(15モ
ル)プロピルエーテル、ポリオキシエチレン(18モ
ル)ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(21モル)
へキシルエーテル、ポリオキシエチレン(12モル)グ
リセリルオクチルエーテル等が挙げられる。
【0021】さらに、上記ジアルキルジポリオキシエチ
レンアルキレンエーテルが上記化学式(3)で表わされ
るジアルキルジポリオキシエチレンアルキレンエーテル
であり、具体的には、ジメチルジポリオキシエチレン
(4モル)エチレンエーテル、ジエチルジポリオキシエ
チレン(6モル)プロピレンエーテル、ジプロピレンジ
ポリオキシエチレン(8モル)ブチレンエーテル、ジブ
チルジポリオキシエチレン(10モル)エチレンエーテ
ル等が挙げられる。
【0022】また、上記ポリオキシエチレンジアルキル
エステルが上記化学式(4)で表わされるポリオキシエ
チレンジアルキルエステルであり、具体的には、ポリオ
キシエチレン(5モル)ジプロピオン酸エステル、ポリ
オキシエチレン(10モル)ジカプロン酸エステル等が
挙げられる。
【0023】また、上記ポリオキシエチレンジアルキル
エーテルが上記化学式(5)で表わされるポリオキシエ
チレンジアルキルエーテルであり、具体的には、ポリオ
キシエチレン(6モル)メチルエーテル、ポリオキシエ
チレン(10モル)エチルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(12モル)プロピルエーテル、ポリオキシエチレン
(8モル)ブチルエーテル等が挙げられる。
【0024】上記条件を満足する油分として、好ましく
は、多価アルコールエステル、2価カルボン酸ジエトキ
シポリオキシエチル、2価カルボン酸ジターシャルアル
キルエステル、2価カルボン酸ジネオペンチル、カルボ
ン酸多価アルコールエステル、2価カルボン酸アルコー
ルエステル、3価カルボン酸アルコールエステル、テト
ラカルボン酸ペンタエリスリットが挙げられる。
【0025】さらに好ましくは、上記多価アルコールエ
ステルが上記化学式(6)で表わされ、具体的には、ト
リアセチン、トリプロピオン酸グリセリル、トリ酢酸グ
リセリル、トリ酪酸グリセリル等が挙げられる。
【0026】また、上記2価カルボン酸ジエトキシポリ
オキシエチルが上記化学式(7)で表わされ、具体的に
は、グルタル酸ジエトキシポリオキシエチル、アジピン
酸ジエトキシポリオキシエチル、酒石酸ジエトキシポリ
オキシエチルグルタル酸ジエトキシポリオキシエチル等
が挙げられる。
【0027】さらに、上記2価カルボン酸ジターシャル
アルキルエステルが上記化学式(8)で表わされ、具体
的には、コハク酸ジt−ブチル、グルタル酸ジt−ブチ
ル、アジピン酸ジt−ブチル、ピメリン酸ジt−ブチル、
スベリン酸ジt−ブチル、酒石酸ジt−ブチル等が挙げら
れる。
【0028】また、上記2価カルボン酸ジネオペンチル
が上記化学式(9)で表わされ、具体的には、コハク酸
ジネオペンチル、グルタル酸ジネオペンチル、アジピン
酸ジネオペンチル、ピメリン酸ジネオペンチル、スベリ
ン酸ジネオペンチル、酒石酸ジネオペンチル等が挙げら
れる。
【0029】また、上記カルボン酸多価アルコールエス
テルが上記化学式(10)で表わされ、具体的には、プ
ロパン酸ジエチレングリコール、プロパン酸プロピレン
グリコール、プロパン酸ジブチレングリコール、ブタン
酸ジエチレングリコール、ブタン酸ジプロピレングリコ
ール、ブタン酸ジブチレングリコール、ジレブリン酸ジ
エチレングリコール、ジレブリン酸ジプロピレングリコ
ール、ジブレリン酸ジブチレングリコール等が挙げられ
る。
【0030】また、上記2価カルボン酸アルコールエス
テルが上記化学式(11)で表わされ、具体的には、コ
ハク酸ジエチレングリコール、コハク酸ジプロピレング
リコール、コハク酸ジブチレングリコール、グルタル酸
ジエチレングリコール、グルタル酸ジプロピレングリコ
ール、グルタル酸ジブチレングリコール、アジピン酸ジ
エチレングリコール、アジピン酸ジプロピレングリコー
ル、アジピン酸ジブチレングリコール、ピメリン酸ジエ
チレングリコール、ピメリン酸ジプロピレングリコー
ル、ピメリン酸ジブチレングリコール、スベリン酸ジエ
チレングリコール、スベリン酸ジプロピレングリコー
ル、スベリン酸ジブチレングリコール、酒石酸ジエチレ
ングリコール、酒石酸ジプロピレングリコール、酒石酸
ジブチレングリコール等が挙げられる。
【0031】また、上記3価カルボン酸アルコールエス
テルが上記化学式(12)で表わされ、具体的には、ク
エン酸トリエチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸ト
リブチル等が挙げられる。
【0032】また、上記テトラカルボン酸ペンタエリス
リットが上記化学式(13)で表わされ、テトラ2−エ
チルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラヒドロキシ
エタン酸ペンタエリスリット、テトラヒドロキシプロパ
ン酸ペンタエリスリット、テトラヒドロキシブタン酸ペ
ンタエリスリット等が挙げられる。
【0033】上記油分の配合量は特に限定しないが、好
ましくは制汗エアゾール化粧料全量に対して0.001〜20.
0質量%、更に好ましくは0.1〜10.0質量%である。0.00
1質量%未満であると本発明の効果は少なく、20.0質量
%を超えて配合すると使用後、べたつきを感じるように
なってくる。
【0034】本発明に用いる粉末成分としては、例え
ば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲
母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、
黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチ
ウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、
ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セ
ッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロ
キシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例え
ば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム)、窒
化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末
(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸
メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸
の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ
四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔
料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系
顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無
機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔
料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例
えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料
(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット
等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化ク
ロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例え
ば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタン
コーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビ
スマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタン
コーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);
金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパ
ーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニ
ウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色
202号、赤色204号、赤色205号、赤色220
号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色
203号、橙色204号、黄色205号、黄色401
号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色
104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3
号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィ
ル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0035】本発明に用いる粉末は、特には多孔質及び
/又は吸水性の粉末が好ましく、例えば、トウモロコシ
やバレイショ等から得られるスターチ類、無水ケイ酸、
タルク、カオリン、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルギン酸カルシウ
ム、合成および天然のヘラクトレイト、ベントナイト等
の粉末が挙げられる。これらの中では、使用性の観点か
ら、トウモロコシデンプン、バレイショデンプンおよび
無水ケイ酸が好ましく、トウモロコシデンプン粉末が特
に好ましい。
【0036】また、本発明に用いる粉末は粉末状制汗成
分が好ましい。粉末状制汗成分としては、収斂性のアル
ミニウム化合物、収斂性のジコルニウム化合物が好まし
く使用される。これらは通常、塩の形態にある。例え
ば、アルミニウムクロルヒドロオキサイド、アルミニウ
ムヒドロキシブロマイド、塩化アルミニウム、アルミニ
ウム/ジルコニウム/グリシン錯体(米国特許第379
2068号)、塩化アルミニウムとこれより酸性の低い
他のアルミニウム塩、例えば、アルミニウムヒドロキシ
クロライドまたはアルミニウムクロルヒドロオキサイド
との混合物(カナダ国特許第958338号)等が挙げ
られる。
【0037】粉末の配合量は特に限定しないが、好まし
くは制汗エアゾール化粧料全量中0.001〜20.0質量%、
更に好ましくは0.1〜10.0質量%である。
【0038】本発明に用いる噴射剤としては、例えば、
トリクロルモノフルオルメタン、ジクロルテトラフルオ
ルエタン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等が挙げら
れる。噴射剤の充填量は特に制限がなく常法により適宜
決定される。
【0039】本発明の制汗エアゾール化粧料は上記の必
須成分を既存の制汗エアゾール化粧料基剤に配合するこ
とにより調製される。上記した必須構成成分の他に通常
化粧品や医薬品部外品等の皮膚外用剤に用いられる他の
成分、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、
高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活
性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増
粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級
アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミ
ン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタ
ミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に
応じて適宜配合し、常法によりエアゾール缶に充填して
製造することが出来る。以下に具体的な配合可能成分を
列挙するが、上記必須配合成分と、下記成分の任意の一
種または二種以上とを配合して本発明の制汗エアゾール
化粧料を調製できる。
【0040】液体油脂としては、例えば、アボガド油、
ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロ
コシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴ
マ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等
が挙げられる。
【0041】固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤ
シ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化
牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化
油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0042】ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カン
デリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロ
ウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラ
ノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、
サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリ
ン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラ
ノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテ
ル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロ
ールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げ
られる。
【0043】炭化水素油としては、例えば、流動パラフ
ィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフ
ィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリ
スタリンワックス等が挙げられる。
【0044】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソ
ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペ
ンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)
等が挙げられる。
【0045】高級アルコールとしては、例えば、直鎖ア
ルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミ
リスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステア
リルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノ
ステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-
デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレス
テロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、
イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)
等が挙げられる。
【0046】合成エステル油としては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12
-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘ
キサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール
脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリ
コール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ
酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリ
セリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロ
パン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、
テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、ト
リ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グ
リセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソ
ステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチル
ヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリ
ミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン
酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレ
イン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-
ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウ
ロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、
アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレー
ト、セバシン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-
ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジ
ピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、
コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙
げられる。
【0047】シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリ
シロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン
等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元
網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴ
ム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポ
リシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げ
られる。
【0048】アニオン界面活性剤としては、例えば、脂
肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミ
チン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩
(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリ
ウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、
POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル
硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、
ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミ
ドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタ
ウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナト
リウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リ
ン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウ
ム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク
酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナ
トリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオ
キシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリ
プロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);
アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベン
ゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシル
ベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エス
テル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナト
リウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウ
ロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグ
ルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミ
ン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油
等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキル
アリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン
酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコー
ル硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸
エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸
ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタ
ノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0049】カチオン界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、
塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩
化ポリ(N,N'-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);
アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジア
ルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキル
アミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール
脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニ
ウム等が挙げられる。
【0050】両性界面活性剤としては、例えば、イミダ
ゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N
-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリン
ナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキ
サイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベ
タイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カル
ボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキ
ルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が
挙げられる。
【0051】親油性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオ
レエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチ
ルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エ
チルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセ
リンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪
酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイ
ン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'
-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステア
リン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール
脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレ
ングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンア
ルキルエーテル等が挙げられる。
【0052】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソ
ルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレ
ート、POE-ソルビタンモノオレート、POE-ソルビタンテ
トラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類
(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビ
ットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエー
ト、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセ
リン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノス
テアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、PO
E-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエ
ート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステ
アレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチ
レングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例え
ば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、PO
E-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-
オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテ
ル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック
等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・PO
P-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエ
ーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添
ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラP
OE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テ
トロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例
えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマ
シ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソ
ステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸
モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マ
レイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例え
ば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド
(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン
酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミ
ド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;PO
E-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エ
ステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;ト
リオレイルリン酸等が挙げられる。
【0053】天然の水溶性高分子としては、例えば、植
物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガ
ム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガ
ム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシー
ド(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デン
プン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリ
チルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタン
ガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン
等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、
アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0054】半合成の水溶性高分子としては、例えば、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプ
ン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロー
ス系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メ
チルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、
セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル等)等が挙げられる。
【0055】合成の水溶性高分子としては、例えば、ビ
ニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子
(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、6
0,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重
合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルア
ミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が
挙げられる。
【0056】増粘剤としては、例えば、アラビアガム、
カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロ
ブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキ
ストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン
酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、
CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカス
トビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキ
ルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガ
ム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、
ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無
水ケイ酸等が挙げられる。
【0057】紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸
系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、P
ABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロ
ポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチル
エステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメ
チルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエス
テル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホ
モメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチ
ル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メ
ンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オク
チルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサ
リシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート
等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナ
メート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-
2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソ
プロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシ
ンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソ
プロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メト
キシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート
(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エト
キシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-
p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニ
ルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェ
ニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノ
イル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノ
ン、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒ
ドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-
メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-
メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニル
ベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-ベン
ゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オ
クトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシ
ベンゾフェノン等);3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-
カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェ
ニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2'-ヒドロキシ-5-
メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ
-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2-(2'-
ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジ
ベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4'-t-
ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボ
ルニリデン)-3-ペンタン-2-オン等が挙げられる。
【0058】金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒ
ドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエ
タン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二
ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メ
タリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、
アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミ
ンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられ
る。
【0059】低級アルコールとしては、例えば、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルア
ルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
【0060】多価アルコールとしては、例えば、2価の
アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレング
リコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレング
リコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレング
リコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコ
ール、オクチレングリコール等);3価のアルコール
(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);
4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等
のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例え
ば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソル
ビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体
(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリ
エチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリ
ン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエ
ーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール
モノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシル
エーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エ
チレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコー
ルイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールジブチルエーテル等);2価アルコール
アルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、
ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブ
チルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル
(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコ
ールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェ
ニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキル
エーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコ
ール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、
ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マン
ニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フル
クトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトー
ス、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッ
ド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラ
ハイドロフルフリルアルコール;POPーブチルエーテ
ル;POP・POEーブチルエーテル;トリポリオキシプロピ
レングリセリンエーテル;POPーグリセリンエーテル;P
OPーグリセリンエーテルリン酸;POP・POEーペンタンエ
リスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられ
る。
【0061】単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、
D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);
四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、
D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、
L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラ
ビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロー
ス、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコー
ス、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フ
ルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガト
ース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロ
ース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキ
シ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-
ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ
糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シア
ル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例
えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン
酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられ
る。
【0062】オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グン
チアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プラン
テオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、
ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオ
ースベルバスコース類等が挙げられる。
【0063】多糖としては、例えば、セルロース、クイ
ンスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタ
ン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘ
パラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン
硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫
酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカスト
ビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられ
る。
【0064】アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸
(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ
酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。ま
た、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシン
ナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシル
グルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グル
タチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0065】有機アミンとしては、例えば、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミ
ノ-2-メチル−1,3ープロパンジオール、2-アミノ-2-メ
チル-1-プロパノール等が挙げられる。
【0066】高分子エマルジョンとしては、例えば、ア
クリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマル
ジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエス
テルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、
天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0067】pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナ
トリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−
コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0068】ビタミン類としては、例えば、ビタミン
A、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パント
テン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0069】酸化防止剤としては、例えば、トコフェロ
ール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキ
シアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
【0070】酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、
クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コ
ハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェ
イト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げら
れる。
【0071】その他の配合可能成分としては、例えば、
防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤
(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸
誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜
鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、
ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例え
ば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブ
リ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニア
オイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、
サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、
オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海
藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コ
レステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル
酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコ
チン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジ
ンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン
酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イ
ノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シ
ンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミ
ル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤
(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例え
ば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)
等が挙げられる。
【0072】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。本発明はこれによって限定されるものではな
い。配合量は質量%である。まず始めに各実施例及び比
較例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0073】「評価(1):肌のべたつきのなさ」使用後
の肌のべたつきのなさを専門パネラー10名により実使用
試験を実施した。評価基準は以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が使用後肌のべたつきがない
と認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が使用後肌のべたつき
がないと認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が使用後肌のべたつき
がないと認めた。 ×…専門パネラー3名未満が使用後肌のべたつきがない
と認めた。
【0074】「評価(2):肌へのなめらかさ」使用後の
肌へのなめらかさを専門パネラー10名により実使用試験
を実施した。評価基準は以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が使用後肌がなめらかである
と認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が使用後肌がなめらか
であると認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が使用後肌がなめらか
であると認めた。 ×…専門パネラー3名未満が使用後肌がなめらかである
と認めた。
【0075】「評価(3):粉末の付着性」使用後の粉末
の付着性を専門パネラー10名により実使用試験を実施し
た。評価基準は以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が使用後粉末の付着性がよい
と認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が使用後粉末の付着性
がよいと認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が使用後粉末の付着性
がよいと認めた。 ×…専門パネラー3名未満が使用後粉末の付着性がよい
と認めた。
【0076】「評価(4):使用後の肌の白浮きの目立ち
にくさ」使用後の肌の白浮きの目立ちにくさを専門パネ
ラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下
の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が使用後白浮きが目立たない
と認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が使用後白浮きが目立
たないと認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が使用後白浮きが目立
たないと認めた。 ×…専門パネラー3名未満が使用後白浮きが目立たない
と認めた。
【0077】実施例で用いた液状油分について、水と2
−エチルヘキサン酸グリセリルの溶解性を以下により確
認した。 「溶解性試験」室温(25℃)で混合攪拌したサンプル
を50mlのサンプル管(ガラス瓶)に充填し、その溶
解性(外観)を肉眼により確認して溶解性を評価した。 ○:溶解する(透明である) ×:溶解しない(白濁または油滴が認められる)
【0078】「表1」〜「表3」に示す液状油分につい
て溶解性を試験した。結果を各表に示した。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】「表1」〜「表3」から、ポリオキシエチ
レン(9モル)カプリン酸グリセリン、ポリオキシエチ
レン(12モル)グリセリルオクチルエーテル、ジプロ
ピレンジポリオキシエチレン(8モル)ブチレンエーテ
ル、ポリオキシエチレン(5モル)ジプロピオン酸エス
テル、ポリオキシエチレン(8モル)ブチルエーテル
は、本発明に用いる液状油分の要件に適合する溶解性を
有することが分かる。
【0083】「実施例1〜8、比較例1〜3」表4〜6
に記載した配合組成よりなる実施例1〜8及び比較例1
〜3の制汗エアゾール化粧料を常法により製造し、上記
の評価(1)(2)(3)(4)について評価試験を行なった。その
結果を各表に示した。
【0084】
【表4】
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】上記の結果から本発明の制汗エアゾール化
粧料はすべての評価項目において優れた効果を有してい
ることが分かる。以下に本発明のその他の実施例を挙げ
る。
【0088】 実施例9 制汗エアゾール化粧料 A.粉末部 アルミニウムヒドロキシクロライド 3.0 質量% 酸化亜鉛 2.0 シリカ 3.0 トウモロコシデンプン 0.1 ステアリン酸カルシウム 0.1 B.油相部 ジメチルポリシロキサン 2.0 オクタン酸セチル 2.0 ポリオキシエチレン(9モル)カプリン酸グリセリン 10.0 オレイン酸ソルビタン 1.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 C.噴射剤 液化石油ガス 残余 (製法及び評価)Aの粉末部とBの油相部を混ぜ、それ
にCの噴射剤を充填して制汗エアゾール化粧料を得た。
得られた制汗エアゾール化粧料は、なめらかさに優れ、
べたつき感がなく、粉末の付着性があり、かつ使用後の
白さが目立たなかった。
【0089】 実施例10 制汗エアゾール化粧料 A.粉末部 アルミニウムヒドロキシクロライド 3.0 質量% 酸化亜鉛 2.0 セリサイト 3.0 トウモロコシデンプン 10.0 ステアリン酸カルシウム 0.1 B.油相部 メチルフェニルポリシロキサン 2.0 パルミチン酸イソプロピル 2.0 ポリオキシエチレン(12モル) グリセリルオクチルエーテル 5.0 オレイン酸ソルビタン 1.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 C.噴射剤 液化石油ガス 残余 (製法及び評価)Aの粉末部とBの油相部を混ぜ、それ
にCの噴射剤を充填して制汗エアゾール化粧料を得た。
得られた制汗エアゾール化粧料は、なめらかさに優れ、
べたつき感がなく、粉末の付着性があり、かつ使用後の
白さが目立たなかった。
【0090】「表7」〜「表9」に示す液状油分につい
て溶解性を試験した。結果を各表に示した。
【0091】
【表7】
【0092】
【表8】
【0093】
【表9】
【0094】「表7」〜「表9」から、トリアセチン、
グルタル酸ジエトキシポリオキシエチル、コハク酸ジt
−ブチル、コハク酸ジネオペンチル、ジレブリン酸ジエ
チレングリコール、グルタル酸ジエチレングリコール、
クエン酸トリエチル、テトラヒドロキシブタン酸ペンタ
エリスリットは、本発明に用いる液状油分の要件に適合
する溶解性を有することが分かる。
【0095】「実施例11〜21、比較例4〜6」表1
0〜12に記載した配合組成よりなる実施例11〜21
及び比較例4〜6の制汗エアゾール化粧料を常法により
製造し、上記の評価(1)(2)(3)(4)について評価試験を行
なった。その結果を各表に示した。
【0096】
【表10】
【0097】
【表11】
【0098】
【表12】
【0099】上記の結果から本発明の制汗エアゾール化
粧料はすべての評価項目において優れた効果を有してい
ることが分かる。以下に本発明のその他の実施例を挙げ
る。
【0100】 実施例22 制汗エアゾール化粧料 A.粉末部 アルミニウムヒドロキシクロライド 3.0 質量% 酸化亜鉛 2.0 シリカ 3.0 トウモロコシデンプン 0.1 ステアリン酸カルシウム 0.1 B.油相部 ジメチルポリシロキサン 2.0 オクタン酸セチル 2.0 テトラヒドロキシブタン酸ペンタエリスリット 10.0 オレイン酸ソルビタン 1.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 C.噴射剤 液化石油ガス 残余 (製法及び評価)Aの粉末部とBの油相部を混ぜ、それ
にCの噴射剤を充填して制汗エアゾール化粧料を得た。
得られた制汗エアゾール化粧料は、なめらかさに優れ、
べたつき感がなく、粉末の付着性があり、かつ使用後の
白さが目立たなかった。
【0101】 実施例23 制汗エアゾール化粧料 A.粉末部 アルミニウムヒドロキシクロライド 3.0 質量% 酸化亜鉛 2.0 セリサイト 3.0 トウモロコシデンプン 10.0 ステアリン酸カルシウム 0.1 B.油相部 メチルフェニルポリシロキサン 2.0 パルミチン酸イソプロピル 2.0 グルタル酸ジエチレングリコール 5.0 オレイン酸ソルビタン 1.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 C.噴射剤 液化石油ガス 残余 (製法及び評価)Aの粉末部とBの油相部を混ぜ、それ
にCの噴射剤を充填して制汗エアゾール化粧料を得た。
得られた制汗エアゾール化粧料は、なめらかさに優れ、
べたつき感がなく、粉末の付着性があり、かつ使用後の
白さが目立たなかった。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、使用感触、特になめら
かさに優れ、べたつき感がなく、粉末の付着性が良く、
かつ使用後の白さが目立たない制汗エアゾール化粧料を
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿子木 宏之 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C083 AB172 AB211 AB212 AB221 AB332 AB432 AC012 AC022 AC181 AC182 AC242 AC342 AC352 AC371 AC372 AC391 AC392 AC401 AC402 AC421 AC422 AC442 AD041 AD152 AD241 AD242 BB11 BB21 BB25 BB49 CC17 DD08 DD23 DD31 EE06 EE07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃で水に1〜15質量%溶解し、か
    つトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに5質量%以上
    溶解する25℃で液状の油分と、粉末と、噴射剤とを含
    有する制汗エアゾール化粧料。
  2. 【請求項2】 前記油分が、ポリオキシエチレン脂肪酸
    多価アルコールエステル、ポリオキシエチレンアルキル
    多価アルコールエーテル、ジアルキルジポリオキシエチ
    レンアルキレンエーテル、ポリオキシエチレンジアルキ
    ルエステル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルか
    らなる群から選ばれた一種または二種以上の油分である
    請求項1記載の制汗エアゾール化粧料。
  3. 【請求項3】 前記ポリオキシエチレン脂肪酸多価アル
    コールエステルが下記化学式(1)で表されるポリオキ
    シエチレン脂肪酸グリセリンであり、前記ポリオキシエ
    チレンアルキル多価アルコールエーテルが下記化学式
    (2)で表わされるポリオキシエチレングリセリルアル
    キルエーテルであり、前記ジアルキルジポリオキシエチ
    レンアルキレンエーテルが下記化学式(3)で表わされ
    るジアルキルジポリオキシエチレンアルキレンエーテル
    であり、前記ポリオキシエチレンジアルキルエステルが
    下記化学式(4)で表わされるポリオキシエチレンジア
    ルキルエステルであり、前記ポリオキシエチレンジアル
    キルエーテルが、下記化学式(5)で表わされるポリオ
    キシエチレンジアルキルエーテルである請求項2記載の
    制汗エアゾール化粧料。 【化1】 (1) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜9の
    アルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜5で
    その合計は3〜15の整数を表わす。) 【化2】 (2) (式中、R1、R2、R3は水素または炭素数1〜10
    のアルキルまたは分枝アルキル基、l、m、nは0〜8
    でその合計は9〜21の整数を表わす。) 【化3】 (3) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
    ルまたは分枝アルキル基、m、nは0〜8でその合計は
    4〜10の整数、Xは1〜4の整数を表わす。) 【化4】 (4) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜7のアルキ
    ルまたは分枝アルキル基、nは3〜20の整数を表わ
    す。) 【化5】 (5) (式中、R1、R2は水素または炭素数1〜4のアルキ
    ルまたは分枝アルキル基、nは6〜23の整数を表わ
    す。)
  4. 【請求項4】 前記油分が、多価アルコールエステル、
    2価カルボン酸ジエトキシポリオキシエチル、2価カル
    ボン酸ジターシャルアルキルエステル、2価カルボン酸
    ジネオペンチル、カルボン酸多価アルコールエステル、
    2価カルボン酸アルコールエステル、3価カルボン酸ア
    ルコールエステル、テトラカルボン酸ペンタエリスリッ
    トからなる群から選ばれた一種または二種以上の油分で
    ある請求項1記載の制汗エアゾール化粧料。
  5. 【請求項5】 前記多価アルコールエステルが下記化学
    式(6)で、前記2価カルボン酸ジエトキシポリオキシ
    エチルが下記化学式(7)で、前記2価カルボン酸ジタ
    ーシャルアルキルエステルが下記化学式(8)で、前記
    2価カルボン酸ジネオペンチルが下記化学式(9)で、
    前記カルボン酸多価アルコールエステルが下記化学式
    (10)で、前記2価カルボン酸アルコールエステルが
    下記化学式(11)で、前記3価カルボン酸アルコール
    エステルが下記化学式(12)で、前記テトラカルボン
    酸ペンタエリスリットが下記化学式(13)で表される
    請求項4記載の制汗エアゾール化粧料。 【化6】 (6) (式中、n=1〜3,R1,R2,R3は炭素数2〜5
    のモノカルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシ
    モノカルボン酸残基、R4は水素または水酸基を表わ
    す。) 【化7】 (7) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
    ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、x,yは0か
    ら2で、xとyの合計は4以下の整数を表わす。) 【化8】 (8) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
    ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基、m,nは0〜
    1で、mとnの合計は2以下の整数を表わす。) 【化9】 (9) (式中、Rは炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシ
    ジカルボン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。) 【化10】 (10) (式中、R1,R3は炭素数2〜5のモノカルボン酸、
    ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカルボン酸残基
    残基、R2は炭素数2〜6の2価または3価アルコール
    残基で分子中に水酸基を有してもよい。) 【化11】 (11) (式中、R1、R3は、炭素数2〜5のアルコール及び
    エトキシエタノールまたはエチルカルビトール残基、R
    2は炭素数2〜6のジカルボン酸、ヒドロキシジカルボ
    ン酸、オキシジカルボン酸残基を表わす。) 【化12】 (12) (式中、R1、R3、R4は、炭素数2〜5の直鎖また
    は分枝のアルコールで分子中にエーテル基を有してもよ
    い、R2は炭素数2〜5のトリカルボン酸、ヒドロキシ
    トリカルボン酸、オキシトリカルボン酸残基を表わ
    す。) 【化13】 (13) (式中、R1、R2、R3、R4は炭素数2〜5のモノ
    カルボン酸、ヒドロキシモノカルボン酸、オキシモノカ
    ルボン酸残基残基を表わす。)
  6. 【請求項6】 前記粉末が、多孔質粉末または吸水性粉
    末である請求項1、2、3、4または5記載の制汗エア
    ゾール化粧料。
  7. 【請求項7】 前記粉末が、アルミニウム化合物または
    ジコルニウム化合物からなる粉末状制汗成分である請求
    項1、2、3、4または5記載の制汗エアゾール化粧
    料。
  8. 【請求項8】 前記粉末が、トウモロコシデンプンであ
    る請求項1、2、3、4または5記載の制汗エアゾール
    化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004149434A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Shiseido Co Ltd 制汗エアゾール化粧料
JP2016000719A (ja) * 2014-05-20 2016-01-07 ライオン株式会社 エアゾール型デオドラント組成物
JP2019094273A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 エア・ウォーター・ゾル株式会社 エアゾール式泡沫状日焼け止め化粧料
JP7536509B2 (ja) 2020-05-29 2024-08-20 株式会社 資生堂 エアゾール化粧料

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