JP2016000719A - エアゾール型デオドラント組成物 - Google Patents

エアゾール型デオドラント組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないエアゾール型デオドラント組成物の提供。【解決手段】(A)親水性粉体、及び(B)ジカルボン酸エステルを含有するデオドラント剤と、液化石油ガスからなる噴射剤と、を含み、前記(A)親水性粉体のデオドラント剤中の含有量(質量%)と、前記(B)ジカルボン酸エステルのデオドラント剤中の含有量(質量%)との質量比(A/B)が、0.5〜10であるエアゾール型デオドラント組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、エアゾール型デオドラント組成物に関する。
従来より、腋臭、足臭などの体臭の発生を抑制するために、多くのデオドラント組成物が開発されている。前記デオドラント組成物の剤型としては、例えば、ロールオン型、エアゾール型、ミスト型、ローション型、スティック型、クリーム型などが知られている。これらの中でも、エアゾール型デオドラント組成物は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れている。しかし、前記エアゾール型デオドラント組成物は、噴射塗布後に、かなり多く発汗した場合、肌がべたつき、肌のさらさら感、及び消臭効果の持続性が得られないという課題がある。
このような課題を解決するために、発汗後の肌のべたつきを抑制し、肌のさらさら感が持続し、噴射塗布直後の肌への白残りのなさに優れた粉末エアゾール化粧料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、消臭効果が持続し、噴射塗布直後の肌への白残りがない人体用デオドラント剤が提案されている(例えば、特許文献2、及び3参照)。しかし、これらの提案は、特にかなり発汗した後の肌のさらさら感の持続性及び消臭効果の持続性、並びに噴射塗布直後の肌のさらさら感、噴射塗布直後の消臭効果、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさが不十分であり、更なる改良、開発が望まれている。
したがって、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないエアゾール型デオドラント組成物の提供が望まれている。
特開平5−97629号公報 特開2010−120863号公報 特開2011−148785号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないエアゾール型デオドラント組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、(A)親水性粉体、及び(B)ジカルボン酸エステルを含有するデオドラント剤と、液化石油ガスからなる噴射剤とを含み、前記(A)成分のデオドラント剤中の含有量と、前記(B)成分のデオドラント剤中の含有量との質量比(A/B)が、0.5〜10であるエアゾール型デオドラント組成物が、各成分の相乗効果によって、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないことを知見した。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)親水性粉体、及び(B)ジカルボン酸エステルを含有するデオドラント剤と、
液化石油ガスからなる噴射剤と、を含んでなり、
前記(A)親水性粉体の前記デオドラント剤中の含有量(質量%)と、前記(B)ジカルボン酸エステルの前記デオドラント剤中の含有量(質量%)との質量比(A/B)が、0.5〜10であることを特徴とするエアゾール型デオドラント組成物である。
<2> (A)親水性粉体の含有量が、デオドラント剤全量に対して、10質量%〜20質量%であり、
(B)ジカルボン酸エステルの含有量が、デオドラント剤全量に対して、3質量%〜9質量%である前記<1>に記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
<3> (B)ジカルボン酸エステルが、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、及び(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10から選ばれる少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
<4> (A)親水性粉体のデオドラント剤中の含有量(質量%)と、(B)ジカルボン酸エステルのデオドラント剤中の含有量(質量%)との質量比(A/B)が、1〜5である前記<1>から<3>のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
<5> (A)親水性粉体が、シリカ及びマグネシアシリカから選ばれる少なくとも1種であり、
(B)ジカルボン酸エステルが、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10である前記<1>から<4>のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
<6> デオドラント剤の含有量(質量%)と、噴射剤の含有量(質量%)との質量比(デオドラント剤/噴射剤)が、1/99〜20/80である前記<1>から<5>のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
<7> 噴射剤の20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が、0.1MPa〜0.15MPaである前記<1>から<6>のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
<8> 更に(C)制汗成分を含有する前記<1>から<7>のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないエアゾール型デオドラント組成物を提供することができる。
(エアゾール型デオドラント組成物)
本発明のエアゾール型デオドラント組成物は、デオドラント剤と、噴射剤とを含有してなる。
<デオドラント剤>
前記デオドラント剤は、(A)親水性粉体と、(B)ジカルボン酸エステルとを含有し、(C)制汗成分を含有することが好ましく、必要に応じてその他の成分を含有してなる。
<<(A)親水性粉体>>
前記(A)成分の親水性粉体は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性を向上させるために含有されている。
前記「親水性粉体」とは、ヘキサン10g/水10gに、粉体を1g添加し、超音波で分散させたときに、水相に分散される粉体を意味し、ヘキサン相に分散される粉体は「疎水性粉体」であると定義する。
前記(A)成分の親水性粉体としては、例えば、シリカ、タルク、マグネシアシリカ、マイカ、セルロース、シルク、ヒドロキシアパタイトなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、シリカ、タルク、マグネシアシリカが好ましく、シリカがより好ましい。
−シリカ−
前記シリカは、二酸化ケイ素(SiO)からなり、無水ケイ酸、ケイ酸と呼ばれることもある。前記シリカとしては、例えば、破砕状のシリカ、球状のシリカなどが挙げられる。
前記シリカとしては、特に制限はなく、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:「サンスフェアH−122」(体積平均粒子径:12μm、AGCエスアイテック株式会社製);商品名:「サイリシア730」(体積平均粒子径:4μm)、商品名:「サイリシア550」(体積平均粒子径:3.9μm)(以上、富士シリシア株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び噴射塗布直後の消臭効果の点から、商品名:「サンスフェアH−122」、商品名:「サイリシア730」がより好ましい。
−タルク−
前記タルクとしては、特に制限はなく、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:「EX−15」(体積平均粒子径:15μm)、商品名:「CT−35」(体積平均粒子径:17μm)(以上、株式会社山口雲母工業所製)、商品名:「SW−特」(浅田製粉株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び多汗後の肌のさらさら感の持続性の点から、商品名:「SW−特」が好ましい。
−マグネシアシリカ−
前記マグネシアシリカとしては、特に制限はなく、市販品を用いることができ、前記市販品としては、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、例えば、商品名:「ミズパールM−5015」(体積平均粒子径:7μm、水澤化学工業株式会社製)が好ましい。
前記マイカ、前記セルロース、前記シルク、及び前記ヒドロキシアパタイトとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記親水性粉体の体積平均粒子径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2μm〜30μmが好ましく、2μm〜25μmがより好ましい。前記体積平均粒子径が、2μm未満であると、噴射塗布直後の肌のさらさら感が不十分となることがあり、30μmを超えると、多汗後の肌のさらさら感の持続性が不十分となることがある。なお、前記親水性粉体の体積平均粒子径は、例えば、粒度分布測定装置(装置名:「LS13 320」、ベックマン・コールター社製)により測定することができる。
前記(A)成分の親水性粉体の含有量は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、噴射塗布直後の消臭効果、多汗後の消臭効果の持続性、及び塗布直後の肌の白残りのなさの点から、デオドラント剤全量に対して、5質量%〜30質量%が好ましく、10質量%〜20質量%がより好ましい。前記含有量が、5質量%未満であると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがあり、30質量%を超えると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の肌への白残りが不十分となることがある。
<<(B)ジカルボン酸エステル>>
前記(A)成分の親水性粉体は、多量の発汗により流れ落ちたり、体を動かすことにより摩擦などで衣服に付きやすく剥離が生じたりするが、前記(B)成分のジカルボン酸エステルを含有することで、粉体の剥離を抑制することができ、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性が優れる。
前記(B)成分のジカルボン酸エステルは、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさを向上させるために含有されている。
前記(B)成分のジカルボン酸エステルとしては、例えば、(b1)炭素数4〜24のジカルボン酸と一価又は二価のアルコールとからなるジカルボン酸エステル、(b2)炭素数4〜24のジカルボン酸とポリグリセリンとからなるジカルボン酸エステルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の消臭効果の持続性、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさの点から、(b2)炭素数4〜24のジカルボン酸とポリグリセリンとからなるジカルボン酸エステルが好ましい。
−炭素数4〜24のジカルボン酸と一価又は二価のアルコールとからなるジカルボン酸エステル−
前記(b1)成分のジカルボン酸エステルは、ジカルボン酸と一価又は二価のアルコールとのエステル化反応により得られる。
前記ジカルボン酸は、炭素数が4〜24であり、直鎖、又は分岐鎖であり、飽和であっても、不飽和であってもよい。前記炭素数は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、6〜20が好ましく、14〜20がより好ましい。前記炭素数が、4未満、又は24を超えると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがある。
前記(b1)成分のジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,4−ジエチルペンタン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、8−エチルオクタデカン二酸、エイコサン二酸、ジメチルエイコサン二酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テトラデカン二酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさの点から、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、エイコサン二酸、及びテトラデカン二酸が好ましい。
前記一価アルコールとしては、前記炭素数が1〜24であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、2〜18が好ましい。前記炭素数が、1未満、又は24を超えると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがある。
前記一価アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクチルドデカノール、ノナデカノール、エイコサノール、ヘンイコサノール、エチルヘキサノール、ヘプチルウンデシルアルコール、エトキシエチルアルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記二価アルコールとしては、前記炭素数が2〜24であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、4〜24が好ましい。前記炭素数が、2未満、又は24を超えると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがある。
前記二価アルコールとしては、例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、テトラプロピレングリコール、ペンタエチレングリコール、ペンタプロピレングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘキサプロピレングリコール、エトキシジグリコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、ジエチレングリコールが好ましい。
前記(b1)成分のジカルボン酸エステル化合物としては、例えば、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル、コハク酸ジエトキシエチル、アジピン酸エチレングリコール、コハク酸ビスエトキシジグリコール、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の消臭効果、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさの点から、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、コハク酸ビスエトキシジグリコールが好ましい。
前記(b1)成分のジカルボン酸エステルとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:「KAK DIBA」(成分名:アジピン酸ジイソブチル、[純分100%]、高級アルコール工業株式会社製);商品名:「セチオールB」(成分名:アジピン酸ジブチル、[純分100%]、BASFジャパン株式会社製);商品名:「NS−218」(成分名:アジピン酸ジヘプチルウンデシル、[純分100%]、日本精化株式会社製);商品名:「NIKKOL DID」(成分名:アジピン酸ジイソプロピル)、商品名:「NIKKOL DES−SP」(成分名:セバシン酸ジエチル)、商品名:「NIKKOL DIS」(成分名:セバシン酸ジイソプロピル)(以上、[純分100%]、日光ケミカルズ株式会社製);商品名:「ハイアクオスターDCS」(成分名:コハク酸ビスエトキシジグリコール、[純分100%]、高級アルコール工業株式会社製)、商品名:「KAK DIOS」(成分名:コハク酸ジエチルヘキシル、[純分100%]、高級アルコール工業株式会社製);商品名:「クロダモルDES」(成分名:コハク酸ジエトキシエチル、[純分100%]、クローダジャパン株式会社製);商品名:「マットルーブ DISA」(成分名:アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、[純分100%]、株式会社成和化成製)、商品名:「ハイアクオスターDCS」(成分名:コハク酸ビスエトキシジグリコール、[純分100%]、高級アルコール工業株式会社製);商品名:「コスモール102」(成分名:コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル、[純分100%]、日清オイリオグループ株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
−(b2)炭素数4〜24のジカルボン酸とポリグリセリンとからなるジカルボン酸エステル−
前記(b2)成分のジカルボン酸エステルは、ジカルボン酸とポリグリセリンとのエステル化反応により得られる。
前記ジカルボン酸としては、前記(b1)成分のジカルボン酸エステルと同様のものを用いることができる。
前記ポリグリセリンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、水酸基価から算出した平均重合度が2〜15が好ましく、8〜15がより好ましい。前記平均重合度が、2未満、又は15を超えると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び多汗後の肌のさらさら感の持続性が不十分となることがある。ここで、前記水酸基価から算出した平均重合度とは、下記式(1)で得られる数値を意味する。
(式1)
平均重合度=(2×A−18.0)/(74.1−A)
ただし、前記式1中、Aは、「56.1×1000/水酸基価」を示す。
前記ポリグリセリンとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:「ジグリセリンS」、商品名:「ポリグリセリン#310」、商品名:「ポリグリセリン#500」(以上、阪本薬品工業株式会社製)などが挙げられる。
前記(b2)成分のジカルボン酸エステルの製造方法において、前記ジカルボン酸と前記ポリグリセリンとのそれぞれの仕込み比を変えることにより、得られるジカルボン酸エステルの重合度を調整することができる。前記仕込み比は、ポリグリセリン1モル当量に対して、ジカルボン酸が0.3モル当量〜1.5モル当量が好ましく、0.7モル当量〜1.2モル当量がより好ましい。
前記ジカルボン酸と前記ポリグリセリンとのエステル化反応の条件は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、触媒としてパラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸、三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体等を用い、適当な溶媒を用いて、50℃〜260℃で行うことができる。
前記(b2)成分のジカルボン酸エステルとしては、例えば、テトラデカン二酸ポリグリセリル−10、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10などが挙げられる。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感、噴射塗布直後の消臭効果、多汗後の消臭効果の持続性、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさの点から、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10が好ましい。
前記(b2)成分のジカルボン酸エステルとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:「Neosolue−Aqua」(成分名:(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、[純分60%]、日本精化株式会社製)などが挙げられる。
前記(B)成分のジカルボン酸エステルの含有量は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、及び肌への白残りのなさの点から、デオドラント剤全量に対して、1.8質量%〜13質量%が好ましく、3質量%〜9質量%がより好ましい。前記含有量が、1.8質量%未満であると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、肌への白残りのなさ、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがあり、13質量%を超えると、多汗後の肌のさらさら感の持続性が不十分となることがある。
<<質量比(A/B)>>
前記(A)親水性粉体のデオドラント剤中の含有量(質量%)と、前記(B)ジカルボン酸エステルのデオドラント剤中の含有量(質量%)との質量比(A/B)は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、0.5〜10であり、1〜5が好ましい。前記質量比が、0.5未満であると、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがあり、10を超えると、噴射塗布直後のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、及び噴射塗布直後の肌への白残りのなさが不十分となることがある。
<<(C)制汗成分>>
前記(C)成分の制汗成分は、多汗後の消臭効果の持続性を向上させるために含有されている。
前記(C)の制汗成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、ブロモヒドロキシアルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/ジルコニウム、硫酸アルミニウムカリウム、クロルヒドロキシアルミニウム/プロピレングリコール錯体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、多汗後の消臭効果の持続性の点から、クロルヒドロキシアルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/プロピレングリコール錯体が好ましい。
前記(C)成分の制汗成分の含有量は、多汗後の消臭効果の持続性の点から、デオドラント剤全量に対して、10質量%〜40質量%が好ましく、15質量%〜30質量%がより好ましい。前記含有量が、10質量%未満であると、多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがあり、40質量%を超えると、噴霧塗布直後の肌のさらさら感が不十分となることがある。
<<その他の成分>>
前記エアゾール型デオドラント組成物に用いられるデオドラント剤には、前記(A)〜前記(C)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を含有することができる。
前記その他の成分としては、前記デオドラント剤に通常用いられているものの中から適宜選択することができ、例えば、消臭粉体(前記(A)成分以外)、シリコーン類、炭化水素油、低級アルコール、エステル油(前記(B)成分以外)、界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、色素、pH調整剤、収斂剤、防腐剤、キレート剤、皮膚保護剤、保湿剤、増粘剤、清涼剤、抗炎症剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキス、顔料、香料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。前記デオドラント剤における前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記界面活性剤としては、例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、具体的には、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリビニルアルコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記酸化防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸のアルカリ金属塩、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコトリエノールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記収斂剤(前記(C)成分以外)としては、例えば、硫酸亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛、クエン酸、酒石酸、乳酸、タンニン酸、ミョウバンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記保湿剤としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ソルビトール、デキストリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記清涼剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1−メントール、1−メンチルグリセリルエーテル、1−メンチルラクテートなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アミノ酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、リシン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリン、アスパラギンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ビタミン剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性のビタミン剤などが挙げられる。前記水溶性のビタミン剤としては、例えば、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンH、葉酸、ビタミンB12、ビタミンL、ビタミンL、ビタミンB13などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、前記エアゾール型デオドラント組成物は、均一に肌にデオドラント剤を付着させ、噴射塗布直後の肌のさらさら感の点から、実質的に水無含有で、水フリーのものが好ましい。各成分の原料に水分が含まれる場合は、エアゾール型デオドラント組成物中の水分量は、デオドラント剤全量に対して、5質量%以下が好ましい。
<噴射剤>
前記噴射剤は、均一に肌にデオドラント剤を付着させ、噴射塗布直後の肌のさらさら感を向上させるために含有されている。
前記噴射剤は、液化石油ガスからなる。
前記液化石油ガスとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロパン、n−ブタン、イソブタンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、噴射塗布直後の肌のさらさら感の点から、n−ブタン、及びイソブタンの少なくともいずれかと、プロパンとの混合ガスが好ましい。
前記n−ブタン及び前記イソブタンの合計含有量は、噴射塗布直後の肌のさらさら感の点から、噴射剤全量に対して、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましい。前記合計含有量が、90質量%未満であると、液化石油ガスの蒸気圧(ゲージ圧)が高くなり、噴射圧が高くなるために前記デオドラント剤が均一に肌に付着せず、噴射塗布直後の肌のさらさら感が不十分となることがある。
前記噴射剤の20℃における蒸気圧(ゲージ圧)は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、0.1MPa〜0.30MPaが好ましく、0.1MPa〜0.20MPaがより好ましく、0.1MPa〜0.15MPaが特に好ましい。
<<質量比(デオドラント剤/噴射剤)>>
前記デオドラント剤の含有量(質量%)と、前記噴射剤の含有量(質量%)との質量比(デオドラント剤/噴射剤)は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性の点から、1/99〜20/80が好ましく、3/97〜10/90がより好ましい。前記質量比(デオドラント剤/噴射剤)が、1/99未満であると、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性が不十分となることがあり、20/80を超えると、噴射塗布直後の肌のさらさら感が不十分となることがある。
−製造方法−
前記エアゾール型デオドラント組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて、公知の製造方法の中から適宜選択することができる。前記製造方法としては、例えば、前記(A)親水性粉体と、前記(B)ジカルボン酸エステルと、必要に応じて前記(C)制汗成分、及び前記その他の成分とを、前記のような所望の含有量となるように配合してデオドラント剤を調製し、これに前記液化石油ガスからなる噴射剤を所定の質量比で配合することにより、前記エアゾール型デオドラント組成物を製造することができる。
また、前記エアゾール型デオドラント組成物は、例えば、一般的なエアゾール容器に、通常の手法により充填することができる。
−使用方法−
前記エアゾール型デオドラント組成物の使用方法は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、体幹部、腋などの汗をかきやすい部位に、噴射塗布する方法などが挙げられる。前記塗布量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−用途−
前記エアゾール型デオドラント組成物は、噴射塗布直後の肌のさらさら感、多汗後の肌のさらさら感の持続性、噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないため、化粧料、医薬品、医薬部外品などに幅広く適用することができ、特に、多汗した体幹部、腋などの身体用エアゾール型デオドラント組成物として好適に利用可能である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、表1−1〜表1−5中の質量比(A/B)は、(A)成分のデオドラント剤中の含有量(質量%)、及び(B)成分のデオドラント剤中の含有量(質量%)の純分換算値を用いて求めた。
[実施例1〜29、及び比較例1〜7]
下記表1−1〜表1−5に示す組成、及び含有量の、(A)成分、又は(A)成分の比較品と、(B)成分、又は(B)成分の比較品と、その他の成分と、必要に応じて(C)制汗成分とを入れ、混合してデオドラント剤を得た。前記デオドラント剤を、アルミニウム製のエアゾール缶(規格:直径45mm×高さ120mm Round、Alucon社製)に入れ、バルブ(ストレートシャンクアルミバルブ)でクリンチした。
次に、前記エアゾール缶に、液化石油ガスA、又は液化石油ガスBを表1−1〜表1−5に示す質量比(デオドラント剤/噴射剤)となるように充填し、エアゾール型デオドラント組成物を調製した。
なお、前記液化石油ガスAとしては、20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が、0.15MPaであり、n−ブタンと、イソブタンと、プロパンとの質量比(n−ブタン:イソブタン:プロパン)が73:25:2である混合ガスを使用した。前記液化石油ガスBとしては、20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が、0.20MPaであり、n−ブタンと、イソブタンと、プロパンとの質量比(n−ブタン:イソブタン:プロパン)が26:67:7である混合ガスを使用した。
次に、作製した実施例1〜29、及び比較例1〜7のエアゾール型デオドラント組成物について、以下のようにして、「噴射塗布直後の肌のさらさら感」、「多汗後の肌のさらさら感の持続性」、「噴射塗布直後の消臭効果」、「多汗後の消臭効果の持続性」、及び「噴射塗布直後の肌への白残りのなさ」を評価した。結果を表1−1〜表1−5に示した。
<噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び多汗後の肌のさらさら感の持続性>
20代〜50代の専門パネラー20名(女性10名、男性10名)が、前腕内側部に、肌から10cm離れた位置から、長さ方向10cmに3往復噴射塗布(約0.2g)した。噴射塗布直後と、多汗後の肌のさらさら感の持続性の評価として噴射塗布から8時間後[噴射塗布2時間後、及び4時間後に、35℃、相対湿度70%の条件下で発汗するまでエアロバイク(商品名:「FB−300HP」、リマーク社製)で運動させた]とにおいて、以下の評価基準に従って平均評価点を求め、下記判定基準に従って「噴射塗布直後の肌のさらさら感」、及び「多汗後の肌のさらさら感の持続性」を評価した。
−評価基準−
5点 : 非常にさらさらする
4点 : さらさらする
3点 : ややさらさらする
2点 : ややさらさらしない
1点 : さらさらしない
−判定基準−
◎ :4.5点以上
○〜◎:4.0点以上4.5点未満
○ :3.0点以上4.0点未満
△ :2.0点以上3.0点未満
× :2.0点未満
<噴射塗布直後の消臭効果、及び多汗後の消臭効果の持続性>
男性被験者10名の腋窩部に、実施例1〜29、及び比較例1〜7のエアゾール型デオドラント組成物を2秒間(約1.0g)噴射塗布した。噴射塗布直後と、多汗後の消臭効果の持続性の評価として噴射塗布から8時間後[噴射塗布2時間後、及び4時間後に、35℃、相対湿度70%の条件下で発汗するまでエアロバイク(商品名:「FB−300HP」、リマーク社製)で運動させた]とにおいて、試験管の底で腋窩部を擦り取り、試験管の底についた臭気を、20代〜50代の専門パネラー10名(女性5名、男性5名)にて、以下の評価基準に従って平均評価点を求め、下記判定基準に従って「噴射塗布直後の消臭効果」、及び「多汗後の消臭効果の持続性」を評価した。なお、前記男性被験者10名は、塗布の3日間前から他の制汗デオドラント剤の使用を禁止し、塗布の前日には無香料のボディソープを使用してもらった。
−評価基準−
5点 : 全く臭わない
4点 : 臭わない
3点 : 殆ど臭わない
2点 : 臭う
1点 : 非常に臭う
−判定基準−
◎ :4.5点以上
○〜◎:4.0点以上4.5点未満
○ :3.0点以上4.0点未満
△ :2.0点以上3.0点未満
× :2.0点未満
<噴射塗布直後の肌への白残りのなさ>
20代〜50代の専門パネラー20名(女性10名、男性10名)が、実施例1〜29、及び比較例1〜7のエアゾール型デオドラント組成物を、前腕内側部に、肌から10cm離れた位置から、長さ方向10cmに3往復噴射塗布(約0.2g)した。噴射塗布直後に、下記評価基準に基づいて「噴射塗布直後の肌への白残りのなさ」を評価した。
−評価基準−
◎ :専門パネラー20名中18名以上が「白残りがない」と回答
○〜◎:専門パネラー20名中15名以上17名以下が「白残りがない」と回答
○ :専門パネラー20名中10名以上14名以下が「白残りがない」と回答
△ :専門パネラー20名中5名以上9名以下が「白残りがない」と回答
× :専門パネラー20名中4名以下が「白残りがない」と回答
Figure 2016000719
Figure 2016000719
Figure 2016000719
Figure 2016000719
Figure 2016000719
なお、前記実施例、及び前記比較例で使用した各種成分の詳細について、下記表2に示す。
Figure 2016000719
*1:シリカ(サンスフェアH−31、AGCエスアイテック社製)は、ヘキサン10g/水10gに、シリカ(サンスフェアH−31、AGCエスアイテック社製)1g添加し、超音波で分散させたときに、水相に分散され、親水性を示した。
*2:タルク(SW−特、浅田製粉株式会社製)は、ヘキサン10g/水10gに、タルク(SW−特、浅田製粉株式会社製)1g添加し、超音波で分散させたときに、水相に分散され、親水性を示した。
*3:マグネシアシリカ(ミズパールM−5015、水澤化学工業株式会社製)は、ヘキサン10g/水10gに、マグネシアシリカ(ミズパールM−5015、水澤化学工業株式会社製)1g添加し、超音波で分散させたときに、水相に分散され、親水性を示した。
*4:シリコーン表面処理シリカ(サンスフェアH−122−ET、旭硝子株式会社製)は、ヘキサン10g/水10gに、シリコーン表面処理シリカ(サンスフェアH−121−ET、旭硝子株式会社製)1g添加し、超音波で分散させたときに、ヘキサン相に分散され、疎水性を示した。
本発明のエアゾール型デオドラント組成物は、多汗後の肌のさらさら感の持続性、多汗後の消臭効果の持続性、噴射塗布直後の肌のさらさら感、及び噴射塗布直後の消臭効果に優れ、噴射塗布直後の肌への白残りがないので、例えば、化粧料、医薬品、医薬部外品などに幅広く用いることができる。

Claims (8)

  1. (A)親水性粉体、及び(B)ジカルボン酸エステルを含有するデオドラント剤と、
    液化石油ガスからなる噴射剤と、を含んでなり、
    前記(A)親水性粉体の前記デオドラント剤中の含有量(質量%)と、前記(B)ジカルボン酸エステルの前記デオドラント剤中の含有量(質量%)との質量比(A/B)が、0.5〜10であることを特徴とするエアゾール型デオドラント組成物。
  2. (A)親水性粉体の含有量が、デオドラント剤全量に対して、10質量%〜20質量%であり、
    (B)ジカルボン酸エステルの含有量が、デオドラント剤全量に対して、3質量%〜9質量%である請求項1に記載のエアゾール型デオドラント組成物。
  3. (B)ジカルボン酸エステルが、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、及び(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10から選ばれる少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物。
  4. (A)親水性粉体のデオドラント剤中の含有量(質量%)と、(B)ジカルボン酸エステルのデオドラント剤中の含有量(質量%)との質量比(A/B)が、1〜5である請求項1から3のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物。
  5. (A)親水性粉体が、シリカ及びマグネシアシリカから選ばれる少なくとも1種であり、
    (B)ジカルボン酸エステルが、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10である請求項1から4のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物。
  6. デオドラント剤の含有量(質量%)と、噴射剤の含有量(質量%)との質量比(デオドラント剤/噴射剤)が、1/99〜20/80である請求項1から5のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物。
  7. 噴射剤の20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が、0.1MPa〜0.15MPaである請求項1から6のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物。
  8. 更に(C)制汗成分を含有する請求項1から7のいずれかに記載のエアゾール型デオドラント組成物。
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