JP2020138913A - 消臭性化粧料 - Google Patents

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恭稔 野村
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Abstract

【課題】適用部位での優れた消臭性を有し、適用時だけでなく、適用後も継続的な消臭効果を髪に付与することができる消臭性化粧料を提供する。【解決手段】本発明の消臭性化粧料は、(A)カキタンニン、(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩、及び(C)エトキシジグリコールを含有することを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、消臭性化粧料に関する。更に詳しくは、本発明は、適用部位に対して優れた消臭性を有し、更に、適用後も適用部位の臭いを継続的に抑制することができる消臭性化粧料に関する。
日本では、高齢化社会が進行しており、2020年には女性の約半数が50歳以上になると言われている。また、40〜50代の女性は更年期によって体質が変化し始めることが知られている。例えば、臭いに対して敏感になり、これまで気にならなかった臭いに対して気分が悪くなることがある。
加齢によって髪質が変化することも知られている。その結果、人は加齢により、白髪、ハリコシの低下、うねり、及びおさまりの悪さ等のエイジング世代特有の髪の悩みを持つようになる。
加齢毛に対して、白髪には酸化染毛剤による白髪染め(以下、「白髪染め」という。)、ハリコシの低下及びうねり、おさまりの悪さに対しては、パーマネントウェーブやストレートパーマ(以下、2つを合わせて「パーマ」という。)等の方法によって、加齢による髪の悩みを改善することができる。
しかし、前記方法には染料、アンモニア及び還元剤等の臭いが特異的で強力な成分を使用するため、髪に特異的な臭いが残りやすい。特に、更年期により、エイジング世代の女性は臭いに敏感になっているのにも関わらず、白髪染めやパーマ等の特異的な臭いが残りやすい髪質になっている。そのため、更年期の女性には、これらの髪の特異的な残臭が原因で気分が悪くなり、白髪染めやパーマを諦める人が多い。
鉄、銅、及び亜鉛はパーマ処理後の毛髪用消臭剤として広く使われてきた技術である(特許文献1)。しかし、鉄及び銅は髪に多く蓄積すると、酸化染毛剤による染毛色が大きく変化したり、パーマでうまくデザインを形成しにくくなったりするため、好ましくない。一方、亜鉛は酸化染毛剤の染毛色やパーマに影響を与えにくいため、加齢毛の毛髪消臭剤として使用するのに好ましい。
また、毛髪には微量金属、例えば亜鉛が含まれている。毛髪に含まれる亜鉛は、加齢によって失われていくことが知られている。毛髪から亜鉛が失われると髪のハリコシが低下することが知られている(非特許文献1)。
エイジング世代の毛髪に対し、前記亜鉛を含有する毛髪用消臭剤を適用した場合、適用時の消臭性に優れている。しかし、亜鉛化合物は水溶性物質であるため、日常的な洗髪により簡単に流出してしまう。その結果、次回パーマや白髪染め時には、再度臭いが残りやすい髪質になっており、毛髪の継続的な消臭効果はなかった。
パーマ等の他の消臭剤として、カキタンニンを利用した消臭剤がある(特許文献2)。この技術も適用時は還元剤に対して優れた消臭性を示す。
特開2011−148767 特開2005−118230
上田誓子、飯田厚夫、阿部仁、上甲恭平、「加齢毛髪のハリコシを改善する新ヘアケア技術の開発」、FRAGRANCE JOURNAL(フレグランスジャーナル社)2016.8 p27-31
特許文献2記載の消臭剤は、時間が経過すると毛髪の臭いが再発生することがある。これは、カキタンニンの分子量が15,000程度の高分子であり、毛髪内部まで浸透し難く、毛髪の表面的な臭いを消臭することには優れるが、毛髪内部の臭いを消臭するには困難なためであると考えられる。
本発明は、適用部位に対して優れた消臭性を有し、更に、適用後も適用部位の臭いを継続的に抑制することができる消臭性化粧料を提供することを目的とする。
我々は、毛髪に存在する亜鉛にも消臭作用があるのではないかと推測した。非特許文献1に記載の方法で毛髪から亜鉛を取り除いた毛髪は、亜鉛が存在する毛髪と比較して白髪染めやパーマによる残臭が残りやすいことを発見した。
そこで我々は、カキタンニンと亜鉛との組み合わせによる消臭性の単純な相乗効果を期待し、これらを用いて消臭剤を検討した。しかし、カキタンニンと亜鉛が反応し、水不溶性物質(尚、本書面において、「水不溶性」には、「水難溶性」を含む。)が形成された。水不溶性物質が形成されると、毛髪に浸透することが難しく、カキタンニン及び亜鉛をそれぞれ単独で用いた場合と比較して、消臭性に劣ってしまった。
しかし、我々は、鋭意検討を行った結果、この水不溶性物質を利用して、従来の技術よりも優れた消臭性を有する消臭性化粧料を作製することに成功した。
本発明の消臭性化粧料(以下、「本化粧料」という。)は、(A)カキタンニン、(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩、及び(C)エトキシジグリコールを含有する。
本化粧料は、毛髪又は頭皮に適用することが好ましい。また、前記(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩は、グルコン酸亜鉛が好ましい。
本化粧料は、適用部位に対して優れた消臭性を有し、更に、適用後も適用部位の臭いを継続的に抑制することができる。本化粧料を毛髪又は頭皮に適用した場合、パーマや白髪染めによる毛髪等の残臭を消臭するだけでなく、適用後も継続的に残臭が残りにくい髪質に改善することができる。これにより、次回パーマや白髪染めの処理をした時も毛髪の残臭を抑えることができる。
(A)カキタンニンは、柿に含まれる縮合型タンニンの1種であり、エピカテキン、カテキン−3−ガレート、エピガロカテキン、ガロカテキン−3−ガレートを組成とする高分子のプロアントシアニジンポリマーである。(A)カキタンニンは、反応性の強いヒドロキシ基を多く有する。このため、臭い成分と結合して包み込むことで、消臭作用を発揮することができると考えられる。前記ヒドロキシ基はアニオン性を示すため、臭い成分の中でも、特にカチオン性を有する臭い成分の消臭に優れる。カチオン性を有する臭い成分とは、例えば、窒素化合物、更に詳しくは、トリメチルアミンやアンモニア等である。
本発明の作用が有効である限り、(A)カキタンニンの具体的内容に特に限定はない。(A)カキタンニンとして、柿果実(柿渋等)の搾汁液又は柿果実を適宜の溶媒(例えば、水、エタノール等のアルコール、又は水―アルコール混合溶媒)で抽出して得られる抽出液を用いてもよく、あるいは、該搾汁液又は抽出液を精製したものを用いてもよい。前記柿果実又は前記搾汁液若しくは抽出液は、必要に応じて物理的処理(例えば、加熱)又は化学的処理(例えば、アルコール若しくは炭酸ガス処理、又は発酵)を行ってもよい。
(A)カキタンニンの配合量は、本発明の作用が有効である限り、特に限定はない。(A)カキタンニンの配合量は0.001〜10質量%が好ましい。(A)カキタンニンの配合量が前記範囲であると、充分な消臭作用を奏し、且つ化粧料として適した安定性を有するので好ましい。
(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩はキレート亜鉛とも呼ばれる。キレート亜鉛は食品サプリメントでも使われる技術で、キレート亜鉛はそれ以外の亜鉛化合物と比較して、毛髪や体内に効率的に取り込まれ易い性質を持つ。そのため、その他の亜鉛化合物と比較して、ヒドロキシ酸亜鉛塩は消臭性に優れる。また、亜鉛は溶解すると亜鉛イオンになり、亜鉛イオンはカチオン性を示す。そのため、アニオン性を有する臭い成分、例えば、チオール基を有する化合物、更に詳しくは、還元剤等の成分を消臭することができる。前記亜鉛イオンが毛髪に残留する還元剤等と結合することで、臭いを消臭することができる。本化粧料では、(A)カキタンニンと組み合わせて配合することで、カチオン性及びアニオン性の臭い成分を幅広く消臭することができる。
本発明の作用が有効である限り、(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩の種類に特に限定はない。(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩として具体的には、例えば、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛等が挙げられる。消臭性、特に毛髪に適用した場合の消臭性の観点から、(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩として特に、グルコン酸亜鉛が好ましい。
(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩の配合量は、本発明が有効である限り、特に限定はない。ヒドロキシ酸亜鉛塩の配合量は0.0001〜1質量%が好ましい。(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩の配合量が前記範囲であると、充分な消臭作用を奏し、且つ化粧料として適した安定性を有するので好ましい。
(C)エトキシジグリコールは両親媒性の物質で、溶解性及び浸透性に優れる物質である。これにより、適用部位に残留する臭い成分を外部に抽出し、消臭効果を発揮すると考えられる。また、(C)エトキシジグリコールは、その非常に強力な溶解性により、(A)カキタンニン及び(B)ヒドロキシ亜鉛塩が反応することで発生する水不溶性物質を溶解することができる。更に、本化粧料を毛髪又は頭皮に適用した場合に、前記水不溶性物質を髪内部へ浸透させることができる。その結果、前記(A)カキタンニン及び(B)ヒドロキシ亜鉛塩の単なる相乗的な消臭作用の向上ではなく、前記水不溶性物質の優れた消臭性を充分に引き出し、更に、本化粧料を毛髪又は頭皮に適用した場合に、毛髪の継続的な消臭作用を提供することができる。
(A)カキタンニンは前記の通り、非常に強い反応性を有し、金属イオンとも容易に反応し、不溶性の物質を形成する。(A)カキタンニンと(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩を組成物中に共存させた場合、カキタンニンと亜鉛の水不溶性物質を発生し、沈殿が発生することにより、組成物の安定性及び消臭性が損なわれる。しかし、上記のように、(C)エトキシジグリコールは、前記水不溶性物質を溶解することができる。(C)エトキシジグリコールを配合することにより、カキタンニンとヒドロキシ酸亜鉛塩を配合した安定性及び消臭性の高い組成物を得ることができる。
更に、本化粧料を毛髪又は頭皮に適用した場合、適用中はカキタンニンと亜鉛との水不溶性物質が溶解している。しかし、発明者は、適用後の水洗等で(C)エトキシジグリコールが希釈されることにより、カキタンニンと亜鉛の水不溶性物質が溶解できなくなり、毛髪中で析出して毛髪内に残り易いことを発見した。更に、発明者は、毛髪内に残留した前記水不溶性物質は、毛髪内に継続的に残りやすいことも発見した。これにより、本化粧料で毛髪を処理することにより、適用時の消臭だけでなく、例えば、1か月後にパーマや白髪染めをした場合も残臭が発生しにくい髪質に改善することができる。
以上の水不溶性物質の形成とその溶解についての説明は、本化粧料の作用機序についての説明であって、本化粧料及びその構成要素を定義ないし限定する記載ではない。
(C)エトキシジグリコールの配合量は、本発明の作用が有効である限り、特に限定はない。エトキシジグリコールの配合量は0.1〜20質量%が好ましい。
(A)カキタンニン、(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩、及び(C)エトキシジグリコールの配合比は、本発明の作用が有効である限り、特に限定はない。具体的には、((A)+(B))/(C)=1.0以下であることが好ましい。また、(A)/(B)=10,000〜1が好ましい。
本化粧料は、本発明の作用を阻害しない限り、必要に応じて、(A)〜(C)以外の他の成分を含んでいてもよい。該他の成分として、従来から化粧料に添加含有されている公知成分、あるいは他の機能性成分が挙げられる。該他の成分として具体的には、例えば、油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油、界面活性剤(非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、両性)、保湿剤、水溶性高分子、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖類、アミノ酸、pH調整剤、ビタミン、酸化防止剤、色素、防腐剤、及び香料などが挙げられる。
本化粧料の剤形及び使用形態に特に限定はない。本化粧料は、例えば、ローション状、乳液状、クリーム状、ゲル状、フォーム状、ワックス状、又は霧状で使用することができる。
本化粧料の適用箇所に特に限定はない。本化粧料は、例えば、毛髪、頭皮、及び皮膚に適用することができる。本化粧料は特に、毛髪又は頭皮に適用することが好ましい。上記のように、加齢により、臭いに敏感な体質になると共に、毛髪の亜鉛が失われることで白髪染めやパーマの特異的な臭いが残りやすい髪質に変化することが知られている。本化粧料を毛髪又は頭皮に適用した場合、毛髪に対して優れた消臭性を示すと共に、継続的に毛髪の臭いを抑制し、次回白髪染めやパーマ処理後も残臭が発生しにくい髪質に改善することができる。
本化粧料のpHは4.0〜7.0であるのが好ましい。この範囲内であると、適用時における皮膚刺激の発生を抑制することができるので好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。尚、本発明は、実施例に示す形態に限定されない。本発明の実施形態は、目的及び用途に応じて、本発明の範囲内で種々変更することができる。また、実施例における結果に対する考察は、全て発明者の見解に過ぎず、何ら本発明を定義付ける趣旨の説明ではないことを付言する。
(I)評価用毛束(加齢毛モデル)の作製
亜鉛が失われて、白髪染めやパーマの残臭を残り易くなっている加齢毛のモデルを評価用毛束として作製した。毛束(株式会社スタッフス社製「人毛黒毛キューティクル 1g10cm」)を1.0質量%ラウリル硫酸ナトリウム溶液中に25℃で30分間浸漬した。次いでその毛束を水洗した後、乾燥させた。その後、ギ酸(関東化学株式会社製「試薬特級ぎ酸」の10%溶液に40℃で15分間浸漬し、洗浄及び乾燥を行った。この処理により、毛髪内の亜鉛を取り除くことができる。この毛束を評価用毛束とした。
(II)パーマ処理
前記評価用毛束1本に対し、パーマ1剤(株式会社リトル・サイエンティスト社製「ソニル TIO−H 1剤」)1gを均一に塗布し、25℃で10分間放置した。その後よく水洗し、タオルで水気を拭き取った。次いで、パーマ2剤(株式会社リトル・サイエンティスト社製「ソニル TIO−H 2剤」)約1gを均一に塗布し、25℃で5分間放置した。その後、よく水洗し、乾燥した。
(III)白髪染め処理
ヘアカラー1剤(株式会社ナプラ社製「ナシードカラーQN−6BB」)及びヘアカラー2剤(株式会社ミルボン社製「オルディーブ アディクシー オキシダン 6%」)を1:1(質量比)で均一に混合し、前記評価用毛束1本に対して前記混合液を1g塗布し、25℃で20分間放置した。その後よく水洗し、乾燥した。
(IV)消臭性化粧料の調整
常法により、表1に示す処方に従って消臭性化粧料を調整した。
(V)消臭性化粧料の処理
(II)又は(III)の処理をした毛束を、(IV)で調整した消臭性化粧料に25℃で5分間浸漬した。その毛束を水洗した後、乾燥させた。
(VI)洗浄試験
(V)で処理した毛束に対し、約1ヶ月分相当の洗浄試験を行った。(V)の処理をした毛束を、5.0質量%ラウリル硫酸ナトリウム溶液中に40℃で30分間浸漬した。次いでその毛束を水洗した後、乾燥させた。これにより、消臭性化粧料の継続的な効果を評価することができる。
(VII)パーマ又は白髪染め処理
(VI)で処理した毛束に対し、再度(II)又は(III)の処理を実施した。
(VI)消臭性テスト
(V)又は(VII)の処理をした毛束に対して、消臭効果の評価を行った。消臭テストはパネラー5人で行い、平均値をとった。評価基準は、消臭性化粧料で処理をしていない評価用毛束(ブランク)に対して、(II)又は(III)の処理を行った毛束の臭いを5点とし、下記の通りに評価した。
1点 臭いを感じない
2点 わずかに臭いを感じる
3点 やや臭いを感じる
4点 臭いを感じる
5点 強い臭いを感じる
以上の評価試験の結果の平均値を算出し、これを表1に示す。
実施例1〜6及び比較例1〜7
実施例1〜6は本発明(A)〜(C)の条件を満たす。比較例1、3及び6は(A)〜(C)成分のいずれかが不足している。比較例2は(A)成分の比較として茶カテキンが配合されている。比較例4及び5は(B)成分の比較として塩化亜鉛又はグルコン酸ナトリウムが配合されている。比較例7は(C)成分の比較としてプロピレングリコールが配合されている。
Figure 2020138913
表1の結果より、本発明の(A)〜(C)の条件を満たす消臭性化粧料は、適用直後の消臭性に優れ、更に、約1ヶ月後に再度パーマや白髪染めをした際の髪の消臭性に優れていることが示された。この効果は、(A)〜(C)成分の全てが配合され、相互作用することでこのような効果を発揮すると考えられる。一方、(A)〜(C)の条件が満たされない比較例1〜7は、適用直後の消臭性は有するものの、約1ヶ月後に再度パーマや白髪染めをした際の継続的な消臭性は劣っている。
以下に本化粧料の処方例を列挙する。以下の処方例により得られた組成物は、適用時だけでなく、継続的な消臭性に関して良好な結果を得た。
(実施例7)
成分 含有量(質量%)
(A)カキタンニン 1.00
(B)グルコン酸亜鉛 0.01
(C)エトキシジグリコール 4.00
デシルグルコシド 1.50
濃グリセリン 4.00
フェノキシエタノール 0.80
黒砂糖 1.50
フィチン酸 0.50
グルコノラクトン 0.01
ボタンエキス 0.01
精製水 88.12
(実施例8)
成分 含有量(質量%)
(A)カキタンニン 0.50
(B)乳酸亜鉛 0.01
(C)エトキシジグリコール 2.00
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.20
プロピレングリコール 3.00
トレハロース 1.00
乳酸 0.01
乳酸Na 0.30
カプリル酸グリセリル 1.00
エデト酸二ナトリウム 0.10
アルニカ花エキス 0.01
精製水 91.87
実施例7及び8の結果から、本化粧料について各種試験を行っても、「適用時の消臭性」、及び「適用部位の継続的な消臭性」について良好な結果が得られることが分かる。
上記の通り、本発明は臭いに悩まない髪のエイジングケアを達成する技術として大変優れている。本発明は消臭作用が継続的で用途が実用的であり、美容業界や化粧品業界の分野において利用価値が高い。

Claims (3)

  1. (A)カキタンニン、(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩、及び(C)エトキシジグリコールを含有する、消臭性化粧料。
  2. 前記消臭性化粧料の適用部位が毛髪又は頭皮である、請求項1記載の消臭性化粧料。
  3. 前記(B)ヒドロキシ酸亜鉛塩がグルコン酸亜鉛である、請求項1又は2に記載の消臭性化粧料。
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