JP6837470B2 - 洗浄用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ミコナゾールおよび/またはその塩を安定的に含有する、および/または体臭等の不快臭抑制効果を有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物に関する。
ミコナゾールは、イミダゾール系抗真菌剤として汎用されている。頭部皮膚の常在真菌の1つであるPityrosporum ovaleに対する抗菌効果も認められ、これを有効成分とするふけ防止剤が知られている(特許文献1参照)。また、ミコナゾールを含む洗浄用組成物のCandida albicans、Malassezia furfurに対する抗真菌活性(特許文献2参照)を含むマラセチア属真菌に対する抗真菌活性も確かめられている。
ミコナゾールをふけ防止成分として配合した頭皮シャンプー(医薬部外品)はすでに市販されている。
特開平8−3042号公報 特開2007−277227号公報
上記のようなミコナゾールを有効成分(抗真菌剤)として配合した洗浄用組成物について、経時的な安定性を検討したところ、場合によって所定期間保存後に有効成分の含量(定量値)低下を示すことがあるという知見を得た。具体的には、共存する洗浄剤(界面活性剤)のロットなどにより有効成分の所定期間保存後の含量が低下することがあるのが認められた。このため界面活性剤による何らかの影響が推測されるが、その因果関係を明確にすることは困難である。
また、近年の清潔志向の高まりから、体臭の発生防止、および/または発生した体臭の消臭により、体臭を効果的に抑制できる洗浄用組成物の提供が望まれている。
そして、これらの性質の少なくとも1つを改善する洗浄用組成物を提供することが本発明の課題である。
上記のような知見から、本発明は、洗浄用組成物調製後も、界面活性剤などの共存成分に左右されず、有効成分ミコナゾールを配合された所定量で持続し得る洗浄用組成物を提供することを目的とする。このような課題について検討したところ、抗真菌剤の有効成分としてミコナゾールおよび/またはその塩を含有する洗浄用組成物に、特定の化合物を添加することにより、有効成分の含量低下を抑制しうることを見出した。本願で特定される化合物は、一般的に抗酸化剤として分類される化合物であるが、従来、抗酸化剤として洗浄用組成物に汎用されている亜硫酸ナトリウム等を添加した場合に比べ、本願で特定する化合物は、ミコナゾールの含量低下に対し格別な抑制効果を示す。
また、発明者らの検討により、ミコナゾールを含む洗浄組成物において、特定の化合物を添加することにより、不快臭の種類を問わずに優れた不快臭抑制効果を有することが確認された。
したがって、本願は、抗真菌剤の有効成分としてミコナゾールおよび/またはその塩を含有する洗浄用組成物における有効成分の安定化(含量低下抑制)剤としての化合物、該化合物を含む有効成分が安定化された洗浄用組成物に係る以下のような本発明を提供する。
また、抗真菌剤の有効成分としてミコナゾールおよび/またはその塩を含有する不快臭抑制効果に優れる洗浄用組成物に係る以下のような本発明を提供する。
本発明の第1の態様は、
(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、
(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤、ならびに
(C)界面活性剤
を含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物である。
また本発明の別の態様は、
(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、
(B)カキタンニンおよび/または薬用炭、ならびに
(C)界面活性剤
を含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物である。
前記(C)界面活性剤が、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である態様の前記洗浄用組成物。
前記(B)抗酸化剤を2種以上含む態様の前記洗浄用組成物。
前記組成物全量に対し、通常、
(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を0.1〜2.0質量%、
(B)抗酸化剤を0.001〜5.0質量%、ならびに
(C)界面活性剤を5.0〜50質量%、好ましくは残部水を、
含有する前記いずれかの洗浄用組成物。
本発明の洗浄用組成物は、上記組成範囲の濃縮物または希釈物で提供される場合があり、この場合も本発明の組成物に含まれる。
シャンプー(頭髪用シャンプー、ドライシャンプー、リンスインシャンプー等)または石鹸(固形石鹸、液体石鹸、泡状石鹸、ボディソープ、ハンドソープ、フェイシャルソープ等)である態様の前記洗浄用組成物。
本発明の第2の態様は、
(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、ならびに(C)界面活性剤を含有する洗浄用組成物に配合するための、
(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤からなる、前記(A)ミコナゾールおよび/またはその塩の安定化剤である。
本発明の第3の態様は、
(A)ミコナゾールおよび/またはその塩と、
(B)緑茶乾留エキスと、
(C)界面活性剤とを含有する医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物である。
本発明の第4の態様は、
(A)ミコナゾールおよび/またはその塩と、
(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤と、
(C)界面活性剤とを含有する体臭抑制剤または体臭抑制用組成物である。
前記体臭抑制剤または体臭抑制用組成物が、ノネナール、i−吉草酸、メチルメルカプタン、アンモニア、2−エチルヘキサナール、6−メチル−5−ペプテン−2−オン、ヘキサン酸、および酢酸から選択される少なくとも1種の不快臭を抑制する前記体臭抑制剤または体臭抑制用組成物。
また、本発明は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、ならびに(C)界面活性剤を含有する洗浄用組成物に、
(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を併用することにより、前記(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を安定化する方法も提供することができる。本発明において併用とは、同時に適用する、別々に適用する、時間的に前後に分けて適用する、配合剤とする、2剤としてセットにすることを含む。
また、本発明は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、ならびに(C)界面活性剤を含有する洗浄用組成物に、
(B)緑茶乾留エキスを併用することにより、体臭を抑制する方法も提供することができる。
本発明によれば、界面活性剤などの共存成分に左右されず、有効成分ミコナゾールの経時的な含量低下を抑制し、または配合された所定量で有効成分を持続し得る洗浄用組成物を提供することができる。また、体臭等の不快臭を効果的に抑制する洗浄用組成物を提供することができる。
本発明に係る洗浄用組成物は、抗真菌剤の有効成分として(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を含む。
ミコナゾールは、化学名1−[(2RS)−2−(2,4−ジクロロベンジルオキシ)−2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−1H−イミダゾールの公知化合物である。ミコナゾールの抗真菌スペクトルは知られており、たとえば前述のとおりCandida albicans、Malassezia 属真菌に対する抗菌効果が確認されている。
塩としては、硝酸塩、塩酸塩などが挙げられる。ミコナゾールおよびその塩は市販品として入手可能である。ミコナゾールおよびその塩のうちでも、配合のしやすさなどの点からミコナゾール硝酸塩が好ましい。
配合量は、特に限定されないが、ミコナゾール硝酸塩の場合には、組成物全量に対し、通常0.1〜2.0質量%であり、好ましくは0.1〜1.0質量%であり、さらに好ましくは0.5〜1.0質量%である。
本発明に係る洗浄用組成物は、ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の(B)抗酸化剤を含む。
ピロ亜硫酸ナトリウムは、Na225で示される化合物で、二亜硫酸二ナトリウムやメタ重亜硫酸ナトリウムとも呼ばれる。
トコフェロールは、トコールの各種(α、β、γ、δ)メチル化誘導体であり、合成によって生成されたものでも、植物から抽出する等により天然から得られたものであってもよく、1種または2種以上を組み合わせてもよい。トコフェロールとしては具体的には、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、d−β−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロールなどがあり、好ましくは、dl−α−トコフェロール、d−δ−トコフェロールである。
天然ビタミンEは、ダイズ等の植物から抽出して得られるもので、d−α−トコフェロール、d−β−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロールの混合物である。
緑茶乾留エキスは、緑茶を減圧下、乾留によって得られる液で、エタノールまたはプロピレングリコールを含むエキスである。市販品としては、白井松新薬株式会社のフレッシュE、FS−1000、FS−500Gなどがある。
茶エキスは、緑茶から水、エタノール、エタノール溶液、プロピレングリコール溶液、またはグリセリン溶液で抽出して得られるエキスである。市販品としては、丸善製薬株式会社の緑茶抽出液LA、香栄興業株式会社の茶抽出液S、一丸ファルコス株式会社の緑茶リキッドなどがある。
これら物質は、いずれも市販品として入手可能である。
(B)抗酸化剤として、上記物質の2種以上を組合せて使用することもできる。
(B)抗酸化剤の配合量は、用いる物質によっても異なるが、組成物全量に対し、(B)抗酸化剤の全量で、通常、0.001〜5.0質量%であり、好ましくは0.1〜2.0質量%である。
(B)緑茶乾留エキスの場合、組成物全体に対し、(B)抗酸化剤の全量で、通常、0.001〜5.0質量%であり、好ましくは0.1〜2.0質量%であり、より好ましくは0.2〜2.0質量%であり、さらに好ましくは0.75〜1.5質量%である。
また、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、と緑茶乾留エキスの配合比は質量比で1:0.5〜5が好ましく、より好ましくは1:1〜3、さらに好ましくは1:1〜2である。
上記で特定される(B)抗酸化剤は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を抗真菌剤の有効成分として含む洗浄用組成物において、有効成分の保存時含量低下を抑制する効果を奏する。すなわち(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を含む洗浄用組成物の加速試験において、組成物中の(A)ミコナゾールおよび/またはその塩の含量の低下が認められることがあるが、上記(B)特定の抗酸化剤を配合することで、含量の低下は抑制される。
なお、含量の低下とは、洗浄用組成物の製造直後の有効成分の含量に対して、組成物の安定性に関する加速試験、たとえば、40℃、湿度75%の条件下での2ヶ月間の試験において、有効成分の含量が低下することを表す。含量の低下の抑制程度は、好ましくは、40℃、湿度75%の条件下での2ヶ月間の試験において、有効成分の含量が試験開始前の95%以上に保たれている状態である。洗浄用組成物中の有効成分の含量の測定方法としては、例えば、液体クロマトグラフィーによる測定が挙げられる。
(B)抗酸化剤として緑茶乾留エキスを用いる場合、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を抗真菌剤の有効成分として含む洗浄用組成物において、体臭等の不快臭を抑制する効果を奏するため特に好ましい。すなわち、本発明の好ましい態様は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、(B)緑茶乾留エキス、(C)界面活性剤を含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物である。また、本発明の好ましい別の態様は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、(B)緑茶乾留エキス、(C)界面活性剤を含有する、体臭抑制剤または体臭抑制用組成物である。不快臭は特に限定されないが、例えば、ヒトが不快に感じる臭い、悪臭、ヒトを含む動物の体臭、が挙げられる。体臭の原因物質としては、ノネナール、i−吉草酸、メチルメルカプタン、アンモニア、2−エチルヘキサナール、6−メチル−5−ペプテン−2−オン、ヘキサン酸、および酢酸があげられ、これらの少なくとも2種以上、好ましくは3種以上、より好ましくは4種以上の物質に対して抑制効果があればよい。特に、ノネナール、i−吉草酸、メチルメルカプタン、およびアンモニアから選択される少なくとも2種、好ましくは3種、より好ましくは4種全てに対して抑制効果があればさらによい。
不快臭抑制効果は、ヒトが臭いを抑制できたと感じれば特に限定されないが、例えば、上記洗浄用組成物を使用した場合に、不快臭の原因物質の1種または複数種が、洗浄用組成物を使用しなかった場合の検出量を100%としたとき50%、好ましくは60%、より好ましくは80%以上除去されていればよい。かかる除去率の評価方法は公知の方法で行うことができるが、例えば後述の試験例2を用いて評価できる。また、不快臭の有無はヒトの主観によるところもあるため、官能試験により評価しても良い。官能試験による場合には臭いの評点を、例えば3〜10段階に分けて評価し、本発明の洗浄用組成物の使用により評定が向上していればよい。
不快臭の除去率はヒトでの試験や、後述の試験例2のようなin vitroの試験では、洗浄用組成物の使用後、密閉環境または開放環境において、室温や夏場を想定した温度(例えば30℃や40℃)で、例えば、30分後、1時間後、3時間後、6時間後、12時間後、24時間後に評価することが出来る。加速試験を行う場合には、例えば、40℃、湿度75%の条件下での30分間後に評価することが出来る。
本発明では、上記(B)抗酸化剤に加え、他の抗酸化剤を配合しても構わない。他の抗酸化剤は、人体への安全性が確認されているものであれば特に制限なく配合することができるが、たとえば、亜硫酸ナトリウム、ピロクトンオラミン、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、アスコルビン酸およびその塩、エリソルビン酸およびその塩、トコトリエノール、フェルラ酸などを用いることができる。これらは、上記(B)抗酸化剤とは別に、通常使用される量で任意に配合することができる。
また、本発明では、上記(B)抗酸化剤に代えて、カキタンニンおよび/または薬用炭を配合してもよい。配合量は抗酸化剤と同様の範囲で任意に選択することができる。
本発明において、洗浄成分の(C)界面活性剤は、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
具体的に、アニオン界面活性剤としては、たとえば、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルアスパラギン酸塩、ラウレス硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
両性界面活性剤としては、たとえば、スルホベタイン型両性界面活性剤、アミノプロピオン型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤(ラウリン酸アミドプロピルベタインなど)、グリシン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンラウリルエーテルなど)、アルキルグリコシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
上記界面活性剤は全て市販品として入手可能である。また、2種以上の界面活性剤を適宜組み合わせて使用することができる。
界面活性剤の組み合わせとしては、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの3種を含む態様や、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインおよびヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドから選択される少なくとも4種を含む態様が好ましい。
界面活性剤は、皮膚への刺激性および使用感の観点から、低刺激性のものが好ましい。
上記のうちでも、低刺激性のアニオン界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシルメチルアラニン塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウムなどのN−アシルアスパラギン酸塩、ラウレス硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
低刺激性の両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤(ラウリン酸アミドプロピルベタインなど)、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどのイミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。
また、低刺激性のノニオン界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミドなどの脂肪酸アルカノールアミド、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラウリルエーテルが挙げられる。
界面活性剤は、水などで希釈されて市販される場合があるが、本明細書において(C)界面活性剤としての配合量は、特に断りのない限り界面活性剤そのものの洗浄用組成物全量に対する質量%として示される。(C)界面活性剤は、通常、5〜50質量%程度、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜30質量%、さらに好ましくは15〜25質量%である。
(A)ミコナゾールまたはその塩を含む洗浄用組成物において、(C)界面活性剤は、上記の低刺激性のアニオン界面活性剤と低刺激性の両性界面活性剤との組合せが好ましい。その配合比は特に限定されないが、例えば、アニオン界面活性剤:両性界面活性剤=1:0.1〜5、好ましくは1:0.3〜4、より好ましくは1:0.5〜2、とりわけ好ましくは1:0.5〜1とすることができる。
溶解性が低い(A)ミコナゾールまたはその塩を完全に溶解するかまたは均一に分散するに際して、上記好ましい界面活性剤の組合せは、この抗真菌剤の有効成分を完全に溶解した洗浄用組成物を得ることができる。
本発明に係る洗浄用組成物は、上記(A)〜(C)に加え、本発明の効果を損なわない範囲で、他の成分を配合することができる。
他の成分としては、たとえば(A)ミコナゾールまたはその塩の析出の抑制などのために、炭素数3〜8の少なくとも一つのアルカンジオールを配合することができる。炭素数3〜8のアルカンジオールとしては、ブタンジオール、プロパンジオール(1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール)、ペンタンジオール、ヘキサンジオールまたはオクタンジオールなどが挙げられる。好ましくは炭素数3〜5のアルカンジオールであり、特に好ましくは1,3−ブタンジオール(1,3−ブチレングリコール)、1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール)である。
上記アルカンジオールの配合量は特に限定されないが、組成物全量に対して、0.1〜15質量%が好ましく、1.0〜10質量%がより好ましい。
また他の成分として、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、塩化ベンザルコニウム、レゾルシン、臭化アルキルイソキノリニウム液などの抗菌剤、ジンクピリチオン、二硫化セレン、イオウ、サリチル酸とその塩、ピロクトンオラミンなどの他のふけ防止剤、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、アラントインなどの抗炎症剤など、他の有効成分を適宜に配合することもできる。
さらに、本発明に係る洗浄用組成物は、他の成分として、一般的に洗浄用組成物に用いられる成分、たとえば色素、顔料などの着色剤、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマーなどの粘度調整剤、ベヘニルアルコールやステアリルアルコールなどの高級アルコール、ジステアリン酸グリコール、ジステアリン酸エチレングリコールなどのパール光沢付与剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、コハク酸一ナトリウム、水酸化カリウムなどのpH調節剤、塩化ナトリウムなどの塩類、植物エキス類、植物油、清涼剤、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどの防腐剤、ビタミン剤、香料、オキシベンゾンなどの紫外線吸収剤、アミノ酸、糖などの湿潤剤、グリセリン、濃グリセリン、ソルビトールなどの保湿剤、エデト酸塩などのキレート剤、カチオン性ポリマー(ポリクオタニウム−10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)、シリコーンオイル(ジメチコン)などのコンディショニング成分、エタノール、水などを適宜配合することができる。
本発明において、洗浄用組成物とは、適用部位の汚れを取り除く、および/または抗真菌作用を発揮することを目的とする組成物であり、洗浄剤成分を配合し、使用後に流水等で洗い流す、ふき取るなど、どのような形態で使用されてもよい。
本発明に係る洗浄用組成物は、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物であり、剤型としては、軟膏、クリーム、乳液、ローション、液剤、エアゾールなどが可能である。その具体的な形態としては、特に限定されないが、たとえば、石鹸(固形石鹸、液体石鹸、泡状石鹸、ボディソープ(ボディシャンプーともいう)、ハンドソープ等)、クレンジング剤(メイク落とし)、シャンプー(頭髪用シャンプー、ドライシャンプー、リンスインシャンプー等)、リンス(ヘアリンス、ヘアコンディショナー等)などが挙げられる。
これらの中でも石鹸、シャンプーが好ましく、とりわけ、シャンプーが好ましい。
また、本発明に係る洗浄用組成物を清浄綿に染み込ませて、ふき取りに使用することもできる。
本発明の洗浄用組成物は、手足など皮膚の洗浄、洗髪など、人の身体に適用できるだけでなく、ペットの全身の洗浄用などあらゆる動物に対して好適に用いることができる。食器、医療器具等の洗浄にも用いることができる。
本発明の洗浄用組成物の好ましい態様例として、たとえば
(A)ミコナゾール硝酸塩を0.1〜1.0質量%、
(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を0.1〜2.0質量%、
(C)ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウムを10〜20質量%、
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを5〜15質量%、
プロピレングリコールを1.0〜10質量%、
カチオン性ポリマーを0.2〜1.0質量%、ならびに
pH調整剤、防腐剤および水を、それぞれ、適量、または上記質量%の残部、
含む洗浄用組成物が挙げられる。
また、
(A)ミコナゾール硝酸塩を0.1〜1.0質量%、
(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を0.1〜2.0質量%、
(C)ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウムおよび/またはヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムを5〜15質量%、好ましくは6〜12質量%、
(D)任意で2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインおよび/またはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインを1〜10質量%、好ましくは2.9〜9質量%、
プロピレングリコールを1.0〜10質量%、ならびに
pH調整剤、防腐剤および水を、それぞれ、適量、または上記質量%の残部、
含む洗浄用組成物が挙げられる。
また、
(A)ミコナゾール硝酸塩を0.1〜1.0質量%、
(B)緑茶乾留エキスを0.1〜2.0質量%、
(C)ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウムおよび/またはヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムを5〜15質量%、好ましくは6〜12質量%、
(D)任意で2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインおよび/またはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインを1〜10質量%、好ましくは2.9〜9質量%、
プロピレングリコールを1.0〜10質量%、ならびに
pH調整剤、防腐剤および水を、それぞれ、適量、または上記質量%の残部、
含む洗浄用組成物が挙げられる。
以下に、本発明の実施例を示すが、これら実施例は本発明を具体的に説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1〜20および比較例1〜2)
全体で100質量%となる表1に示す各成分を混合し、80℃に加熱溶解し、撹拌しながら35℃まで冷却して表1、2に示す組成の洗浄用組成物を調製した。
(試験例1)
上記で得られた実施例1〜9および比較例1〜2の各組成物について、以下の加速試験を行い、有効成分の試験前後の含量を定量し、試験前の含量定量値に対する試験後の含量定量値の割合(%)を求めることで安定性を調べた。結果を表3に示す。
加速試験方法:ミコナゾール硝酸塩の吸着や水分蒸発のない容器に調製組成物を入れ、温度40℃・湿度75%の恒温恒湿槽に保管し、2ヶ月後にサンプリングを行った。
含量測定方法:以下の条件で高速液体クロマトグラフィーにより定量した。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:オクタデシルシリル化シリカゲルカラム
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール/0.05mol/Lリン酸二水素アンモニウム溶液混液(4:1)
表に示すとおり、比較例の組成物では、試験期間2ケ月で有効成分ミコナゾール硝酸塩の明らかな含量低下が認められるのに対し、本発明で特定される(B)抗酸化剤の配合により該含量低下の抑制効果が認められた。
(実施例2−1〜2−2、比較例2−1〜2−3)
実施例1等の方法に準じ、表4に示す組成の洗浄用組成物を調製した。
(試験例2)豚皮を用いた不快臭抑制効果の確認
<試験方法>
豚皮(Yucatan micropig skin set 日本チャールス・リバー(株))について皮下脂肪を除去する前処理を行い、5×5cmとした。
前処理した豚皮を生理食塩水に1時間以上浸漬した後、ワイパーにて軽く水切りし、表面に下記のいずれかの不快臭源を滴下した。不快臭源が内側となるよう2つ折りとし、1分間放置し不快臭を染み込ませた。
実施例2−1〜2−2の洗浄用組成物、比較例2−1〜2−2、または比較例2−3の組成物(比較例2−3は、トリクロサンを含む一般的な薬用洗浄剤であり、ミコナゾールを含まない)30gをφ90mmシャーレにとり、その中に豚皮を1分間浸漬した。3Lの水で30秒間すすいだ後、軽く水気を切り、350mLガラス密閉容器に入れた。対象は洗浄用組成物30gに代えて水を使用し、後は同じ処理とした。
<評価方法>
豚皮を入れた350mL密閉容器を40℃30分加温後、容器内のヘッドスペース中の不快臭濃度を下記定量方法で測定した。各組成物による不快臭の除去率は下記式により求めた。結果を表5〜6に示す。
除去率(%)=(対照のガス濃度(ppm)−組成物を使用したときのガス濃度(ppm))/(対照のガス濃度(ppm)))
<測定方法>
4種の不快臭源について、それぞれ以下の方法によりガス濃度を求めた。
ノネナール ガスクロマトグラフィー法
ガスクロマトグラフ:GC−2014((株)島津製作所)
検出器:FID((株)島津製作所)
カラム:Thermon−3000 5% ShincarbonA 60/80 3mm×2.1m(信和化工(株))
カラム温度:130℃付近の一定温度
INJ.T/DET.T:180℃/180℃
注入量:1mL
i−吉草酸 ガス検知管法(8L)
メチルメルカプタン ガス検知管法(7L)
アンモニア ガス検知管法(3M、3L)
表中「○」は処方中に当該成分を含むことを示す。
表5に示す通り、不快臭源がノネナールの場合、一般的な薬用洗浄剤である比較例2−3が除去率12.2%と低いのに対し、ミコナゾールを含む比較例2−1は55.7%と除去率が大幅に改善し、さらに緑茶乾留エキスを含む実施例2−1では66.4%と除去率が更に改善していることが分かる。更に、主な成分の含量の多い比較例2−2および実施例2−2でも同様の傾向がみられ、特に実施例2−2では92.3%もの高い除去率を示す事が分かる。
表中「○」は処方中に当該成分を含むことを示す。
表6はi−吉草酸、メチルメルカプタンおよびアンモニアの各不快臭源での結果を示している。表6でも表5と同様に、緑茶乾留エキスを含む実施例2−1および2−2がそれぞれ比較例2−1および2−2と比べ、高い除去率を示していることが分かる。
(試験例3)ヒトによる不快臭抑制効果の確認
ヒトの腕などの任意の場所3cm×3cmに前記不快臭源を例えば、6段階臭気強度表示法で、臭気強度5に相当する臭いとなるよう塗布する。実施例2−1〜2−2の洗浄用組成物、比較例2−1〜2−3の組成物1mLで洗浄し、乾燥後臭いを官能評価する。
不快臭源により異なるが、比較例2−1および2−2の組成物は、対照と比べて不快臭抑制効果があることが分かる。さらに、緑茶乾留エキスを含む実施例2−1および2−2では、不快臭源を問わず、高い不快臭抑制効果があることが分かる。これより組成物に緑茶乾留エキスを加えることで、不快臭源を問わず、高い不快臭抑制効果が期待できる。
(試験例4)抗マラセチア効果試験
<培地作製>
寒天培地希釈法を用いた。
ミコナゾール硝酸塩、緑茶乾留エキスの各成分、またはこれらの混合物をDMSOで希釈し、撹拌して洗浄用組成物原液を調製した。調製した組成を表7に示す。これをサブローデキストロース寒天培地(SDA)で段階希釈し、2倍希釈系列を調製した。
<前培養および菌液調製>
試験菌(Malassezia furfur)をオリーブオイル添加SDAに接種し、30±2℃で72時間培養した。培養後の菌液を、滅菌生理食塩水を用いて希釈し、菌数が10cell/mLとなるように調製した。
<測定方法>
作製した培地に、調製した菌液を接種し、オリーブオイル添加後、30±2℃で培養した。72時間後、試験菌の発育の有無を肉眼で観察し、培地における菌の発育を観察し、3段階で判定した。培地全体に菌の発育を認めるものを「+」、菌の発育が培地の1/3未満であるものを「±」、培地に菌の発育が認められないものを「−」とした。結果を表8に示す。
比較例3−1はミコナゾール硝酸塩の処方であり、表8より試験菌の最小発育阻止濃度(MIC)が125ppmであることが分かる。比較例3−2は緑茶乾留エキスの処方であるが、表8の結果から明らかなように、緑茶乾留エキス自身には菌の発育を抑制する効果が無いことが分かる。なお比較例3−2では洗浄用組成物成分濃度2000ppmにおいても菌の発育を確認している。一方、ミコナゾール硝酸塩と緑茶乾留エキスの両方を含む実施例3−1では、MICが比較例3−1よりも低い62.5ppmであった。緑茶乾留エキス自身には菌の発育抑制効果が見られないことから、緑茶乾留エキスがミコナゾール硝酸塩の菌発育抑制効果を増強させたものと考えられる。

Claims (16)

  1. 組成物全量に対し、
    (A)ミコナゾールおよび/またはその塩を0.1〜2.0質量%、ならびに
    (C)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を5.0〜50質量%含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物に、
    (B)緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を1.0.0質量%(ただし、1.0質量%を除く)配合することによる、ミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  2. 前記(C)界面活性剤が、
    N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルサルコシン塩およびN−アシルアスパラギン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン界面活性剤、
    アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤および/またはイミダゾリン型両性界面活性剤の両性界面活性剤、ならびに
    脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群より選ばれる少なくとも1種のノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  3. 前記(B)抗酸化剤を2種以上配合する、請求項1または2に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  4. 前記(B)抗酸化剤が緑茶乾留エキスを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  5. 前記洗浄用組成物が、更に、炭素数3〜8の少なくとも一つのアルカンジオールを0.1〜15質量%含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  6. 前記炭素数3〜8の少なくとも一つのアルカンジオールが1,3−ブタンジオールまたは1,2−プロパンジオールである、請求項5に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  7. 前記洗浄用組成物がシャンプーまたは石鹸である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  8. 前記アニオン界面活性剤が、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムおよびラウロイルアスパラギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ、
    前記両性界面活性剤が、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインおよび2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のミコナゾールおよび/またはその塩の含量低下抑制方法。
  9. 組成物全量に対し、
    (A)ミコナゾールおよび/またはその塩を0.1〜2.0質量%、ならびに
    (C)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を5.0〜50質量%含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物に、
    (B)緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を1.0.0質量%(ただし、1.0質量%を除く)配合することにより得られる洗浄用組成物を用いる、不快臭の抑制方法。
  10. 前記(C)界面活性剤が、
    N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルサルコシン塩およびN−アシルアスパラギン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン界面活性剤、
    アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤および/またはイミダゾリン型両性界面活性剤の両性界面活性剤、ならびに
    脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群より選ばれる少なくとも1種のノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項に記載の不快臭の抑制方法。
  11. 前記(B)抗酸化剤を2種以上配合する、請求項または10に記載の不快臭の抑制方法。
  12. 前記(B)抗酸化剤が緑茶乾留エキスを含む、請求項11のいずれか1項に記載の不快臭の抑制方法。
  13. 前記洗浄用組成物が、更に、炭素数3〜8の少なくとも一つのアルカンジオールを0.1〜15質量%含有する、請求項12のいずれか1項に記載の不快臭の抑制方法。
  14. 前記炭素数3〜8の少なくとも一つのアルカンジオールが1,3−ブタンジオールまたは1,2−プロパンジオールである、請求項13に記載の不快臭の抑制方法。
  15. 前記洗浄用組成物がシャンプーまたは石鹸である、請求項14のいずれか1項に記載の不快臭の抑制方法。
  16. 前記アニオン界面活性剤が、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムおよびラウロイルアスパラギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ、
    前記両性界面活性剤が、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインおよび2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項9〜15のいずれか1項に記載の不快臭の抑制方法。
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