JP2011130942A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘリカルスキャンにおいて、複数の放射線感受性の高い臓器への被曝を効率よく低減するスキャン条件の特定を支援する。
【解決手段】X線CT装置が、スキャン範囲と、このスキャン範囲内で、第1の臓器を含む第1の領域R1及び第2の臓器を含む第2の領域R2とを、z方向の位置に基づき設定する設定手段63,64と、ヘリカルスキャンを行った場合に、第1の領域R1でのz方向の所定位置におけるX線管の回転角度θが、第1の臓器の被曝低減のための第1の角度範囲α1に属し、かつ、第2の領域R2でのz方向の所定位置におけるX線管の回転角度θが、第2の臓器の被曝低減のための第2の角度範囲α2に属するような、ヘリカルピッチ、z方向のX線ビーム幅、およびX線管の開始角度θ0の組合せの候補を生成する生成手段67とを備えるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、詳しくはヘリカルスキャン(helical
scan)を行うX線CT装置に関する。
近年、X線CT装置では、X線検出器の検出効率の向上や、画像再構成処理のアルゴリズム(algorism)の改良などにより被曝の低減化が進んでいる。また、X線検出器の検出器列の増加によるカバレッジ(coverage)の拡大や、走査ガントリ(gantry)の回転速度の上昇などにより、撮影の高速化も進んでいる。このようなX線CT装置の低被曝化および撮影高速化に伴い、医療現場においては、検査精度の向上などを目的として、スキャン範囲を従来よりも広く設定し、ヘリカルスキャンで一機に撮影することが多くなってきている。
一方、ヘリカルスキャンを行う際に、被検体の体表面近くに存在する放射線感受性の高い臓器への被曝を低減する手法が提案されている。例えば、このような臓器を含む部位をスキャンするときのX線出力、主には管電流が他の部位より小さくなるよう、スキャン位置に対してX線出力を変調させる手法が提案されている。また例えば、このような臓器に近い体表面から近距離でX線が照射されないよう、スキャン位置に対するX線の照射角度すなわちX線管の回転角度を制御する手法(例えば特許文献1等参照)が提案されている。
特開2007−20604号公報
ところで、走査ガントリの回転速度が上昇すると、X線出力の制御が追いつかず変調が難しくなる。また、カバレッジが拡大すると、スライス(slice)方向に広いX線ビーム(beam)幅でスキャンするが、この場合、X線出力を変調すると、本来X線出力を小さくする必要がない部位に対してもX線出力が小さくなるなどの弊害が生じる。そのため、放射線感受性の高い臓器への被曝を低減する手法としては、X線管の回転角度を制御する手法の方が使いやすい。
また、放射線感受性の高い臓器は、水晶体、甲状腺、乳腺、生殖器など、被検体の体軸方向に複数存在している。そのため、スキャン範囲が広くなると、このスキャン範囲に放射線感受性の高い臓器が複数含まれることがある。
したがって、今後は、放射線感受性の高い臓器を複数含むスキャン範囲に対してヘリカルスキャンを行う機会が多くなり、その際に、X線管の回転角度を制御する手法を用いて、これらの臓器への被曝を低減することが求められる。この場合、被曝を低減すべき臓器の位置や大きさがそれぞれ異なるため、被曝低減を効率よく行うには、これらの臓器に対するX線管の軌道やスライス方向のX線ビーム幅などを細かく調整してスキャン条件を決定する必要がある。
しなしながら、このようなスキャン条件を求める計算は非常に複雑であり、その作業は容易ではない。
このような事情から、ヘリカルスキャンを行う際に、X線管の回転角度を制御する手法を用いて、複数の臓器への被曝を効率よく低減するためのスキャン条件の特定を支援することが可能なX線CT装置が望まれている。
第1の観点の発明は、X線管を備えており、該X線管を被検体の周りに回転させながら前記被検体の体軸方向に相対直線移動させてヘリカルスキャンを行うX線CT装置であって、スキャン範囲と、該スキャン範囲に含まれている互いに異なる臓器をそれぞれ含む第1および第2の領域とを、前記体軸方向の位置に基づいて設定する設定手段と、ヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域での前記体軸方向の所定位置における前記X線管の回転角度が第1の角度範囲に属し、かつ、前記第2の領域での前記体軸方向の所定位置における前記X線管の回転角度が第2の角度範囲に属するような、ヘリカルピッチ(helical pitch)、前記体軸方向のX線ビーム幅、および前記X線管の開始角度の組合せの候補を生成する生成手段と、前記生成された組合せの候補の中から1つを選択する選択手段と、前記選択された組合せを含むスキャン条件に従ってヘリカルスキャンを行うスキャン手段とを備えているX線CT装置を提供する。
ここで、前記第1の角度範囲は、前記第1の領域に含まれる臓器の被曝低減のために前記X線管の回転角度が属すべき角度範囲であり、例えば、前記X線管の1回転分の角度範囲のうち前記第1の領域に含まれる臓器と前記X線管との距離が所定値以上となる角度範囲とすることができる。
また、前記第2の角度範囲は、前記第2の領域に含まれる臓器の被曝低減のために前記X線管の回転角度が属すべき角度範囲であり、例えば、前記X線管の1回転分の角度範囲のうち前記第2の領域に含まれる臓器と前記X線管との距離が所定値以上となる角度範囲とすることができる。
第2の観点の発明は、前記生成手段が、前記ヘリカルピッチおよび前記体軸方向のX線ビーム幅の候補について、該候補の条件に従って、前記設定されたスキャン範囲におけるスキャン開始位置からヘリカルスキャンを行った場合の前記X線管の開始角度を探索して、前記組合せの候補を生成する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点の発明は、前記第1の領域での前記体軸方向の所定位置および前記第2の領域での前記体軸方向の所定位置が、中心位置である上記第1の観点または第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点の発明は、前記生成された組合せの候補について、該組合せの条件に従ってヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域のうち、X線管の回転角度が前記第1の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合と、前記第2の領域のうち、X線管の回転角度が前記第2の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合とを算出する算出手段をさらに備えている上記第3の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点の発明は、前記生成された組合せの候補の中に、ヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域の両端位置におけるX線管の回転角度が前記第1の角度範囲に属し、かつ、前記第2の領域の両端位置におけるX線管の回転角度が前記第2の角度範囲に属するような組合せの候補が含まれているか否かを判定する判定手段と、該判定において否定される場合に、前記生成された組合せの候補について、該組合せの条件に従ってヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域のうち、X線管の回転角度が前記第1の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合と、前記第2の領域のうち、X線管の回転角度が前記第2の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合とを算出する算出手段とをさらに備えている上記第3の観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点の発明は、前記生成された組合せの候補と、該組合せの条件に対して前記算出された割合とを対応付けて表示する表示手段をさらに備えている上記第5の観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点の発明は、前記表示手段が、前記生成された組合せの候補を、該組合せの条件に対して前記算出された割合の大小に基づく所定のルール(rule)に従って、順番に並べて表示する上記第6の観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点の発明は、前記選択手段が、前記表示された組合せの候補の中で操作者により指定された組合せを選択する上記第6の観点または上記第7の観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点の発明は、前記選択手段が、前記算出された割合の大小に基づいて、前記組合せの候補の中から1つを選択する上記第4の観点から第7の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点の発明は、前記第1の領域での前記体軸方向の所定位置および前記第2の領域での前記体軸方向の所定位置は、両端位置である上記第1の観点または第2の観点のX線CT装置を提供する。
第11の観点の発明は、前記生成手段が、操作者により指定されたヘリカルピッチおよび/または前記体軸方向のX線ビーム幅に基づいて、前記組合せの候補を生成する上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第12の観点の発明は、前記第1および第2の角度範囲が、1回転分の角度範囲から一部の角度範囲を除いた角度範囲であり、前記一部の角度範囲が、鉛直方向を中心としたπ/2からπラジアン(radian)の所定の角度範囲である上記第1の観点から第11の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
上記観点の発明のX線CT装置は、上記生成手段を備えているので、第1および第2の領域にそれぞれ含まれる臓器の被曝低減の効果があると考えられるスキャン条件を候補とすることができ、ヘリカルスキャンを行う際に、X線管の回転角度を制御する手法を用いて、複数の臓器への被曝を効率よく低減するためのスキャン条件の特定を支援することが可能となる。
第一実施形態のX線CT装置を概略的に示す図である。 本実施形態によるワイドカバレッジタイプ(wide coverage type)対応のX線管、X線検出器、およびコリメータ(collimator)の構成例を概略的に示す図である。 第一実施形態のX線CT装置の構成を機能的に表す機能ブロック図である。 X線管角度を説明するための図である。 X線管の基準位置を説明するための図である。 スキャン開始位置と注目位置の位置関係を示す図である。 スキャン開始位置、第1の注目領域、および第2の注目領域の互いの位置関係を示す図である。 第一実施形態によるX線CT装置におけるスキャン条件設定処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 設定画面においてスキャン範囲および被曝低減領域が設定される様子を示す図である。 設定画面において規定角度範囲が設定される様子を示す図である。 第一実施形態によるスキャン条件候補生成処理を示すフローチャートである。 第一実施形態によるスキャン条件候補絞込み処理を示すフローチャートである。 第2のスキャン条件候補の一覧表示の一例である。 第二実施形態によるスキャン条件設定処理を示すフローチャートである。 第二実施形態によるスキャン条件候補生成処理を示すフローチャートである。 第三実施形態によるスキャン条件設定処理を示すフローチャートである。 第三実施形態によるスキャン条件候補生成処理を示すフローチャートである。
以下、発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態のX線CT装置を概略的に示す図である。本X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)10と、走査ガントリ20とにより構成されている。
操作コンソール1は、操作者からの入力を受け付ける入力装置2と、被検体40をスキャンするための各部の制御や各種のデータ処理などを行う中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像を表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やデータなどを記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体40を載せて走査ガントリ20の開口部Bに搬送するクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル12の水平直線移動方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、回転部15と、回転部15を回転可能に支持する支持部16とを有する。回転部15には、X線管21と、X線管21を制御するX線コントローラ(controller)22と、X線管21から発生したX線81をコリメート(collimate)して整形するコリメータ23と、X線管21から照射され、被検体40を透過したX線81を検出するX線検出器24と、X線検出器24の出力を投影データに変換して収集するデータ収集装置(DAS;Data Acquisition System)25と、X線コントローラ22,コリメータ23,DAS25の制御を行う回転部コントローラ26とが搭載される。X線検出器24は、検出器列が複数配列されたマルチ(multi)検出器である。支持部16は、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10と通信する制御コントローラ29を具備する。回転部15と支持部16とは、スリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
本実施形態のX線CT装置100としては、いわゆるワイドカバレッジタイプを想定する。カバレッジは、回転中心軸IC上で一度にスキャン可能な範囲を意味しており、回転中心軸IC上でのz方向のX線ビーム幅dの最大値とX線検出器24の全幅とにより幾何学的に決まる。「ワイドカバレッジ」の厳密な定義はないが、ここでは、例えばカバレッジが40〔mm〕以上のものを考えることができる。カバレッジが大きくなると、スキャン条件として設定できるX線ビーム幅dの選択肢が増え、被曝低減に適したスキャン条件を求める計算は複雑になる。そのため、カバレッジが大きいほど、複数の領域への被曝低減を効率よく行うためのスキャン条件の特定を支援することの意味は大きくなる。なお、本実施形態のX線CT装置100では、カバレッジを160〔mm〕程度とする。
図2は、本実施形態によるワイドカバレッジタイプ対応のX線管、X線検出器、およびコリメータの構成例を概略的に示す図であり、図2(a)は第一構成例、図2(b)は第二構成例を示している。第一構成例では、図2(a)に示すように、単焦点タイプのX線管21Aを用いている。この第一構成例の場合には、従来通り、単一の焦点21fからのX線81をコリメータ23のz方向の開口を制御して、回転中心軸IC上でのz方向のX線ビーム幅dを調整する。一方、第二構成例では、図2(b)に示すように、二焦点タイプのX線管21Bを用いている。二焦点タイプのX線管21Bは、第1の焦点21faと第2の焦点22fbとをz方向に所定の距離Dfだけ離れた位置に有している。また、コリメータ23は、第1の焦点21faからX線検出器24に照射されるX線81aのX線ビーム幅を調整するための第1のコリメータ23aと、第2の焦点21fbからX線検出器24に照射されるX線81bのX線ビーム幅を調整するための第2のコリメータ23bとにより構成されている。この第二構成例の場合には、第1および第2のコリメータ23a,23bのz方向の開口を制御してX線81a,81bのX線ビーム幅をそれぞれ調整するとともに、X線管21Bを制御してスキャン時にX線81aとX線81bとを交互に繰返し切り換えて照射し、回転中心軸IC上でのz方向の実効的なX線ビーム幅dを調整する。
図3は、第一実施形態のX線CT装置の構成を機能的に表す機能ブロック(block)図である。この図では、操作コンソールの要部を機能的に表している。
第一実施形態のX線CT装置100における操作コンソール1は、図3に示すように、スキャン制御部60、画像生成部61、表示制御部62、スキャン範囲設定部63、被曝低減領域設定部64、規定角度範囲設定部65、ピッチ・ビーム幅仮設定部66、スキャン条件候補生成部67、適正領域割合算出部68、およびスキャン条件選択部69を備えている。
スキャン制御部60は、撮影テーブル10および走査ガントリ20を制御して、各種のスキャンを行う。例えば、スキャン制御部60は、被検体40に対してスカウトスキャン(scout scan)SSを行ったり、スキャン条件選択部72により選択されたスキャン条件に従って、本スキャンであるヘリカルスキャンHSを行ったりする。ヘリカルスキャンHSは、X線管21を被検体40の周りに回転させながら、被検体40の体軸方向であるz方向に相対直線移動させるスキャンである。
なお、ここでは、X線管21の回転角度(以下X線管角度という)θは、図4に示すように、回転中心ICから伸びる鉛直上向きの直線と、回転中心ICからX線管21の焦点21f(二焦点タイプのX線管の場合には、例えばその二焦点の中間位置)方向に延びる直線とが成す角度とし、X線管21が真上に位置しているときを0〔rad〕(0°)する。また、X線管21のz方向の基準位置Ztは、図5に示すように、X線管21の焦点21fのz方向の位置若しくはX線検出器24のz方向の中心位置24cとする。したがって、ヘリカルスキャンにおけるスキャン開始位置およびスキャン終了位置は、ヘリカルスキャンHSを開始するときのX線管21の基準位置Ztと、ヘリカルスキャンHSを終了するときのX線管21の基準位置Ztである。
画像生成部61は、走査ガントリ20にて得られたデータに基づいて各種の画像を生成する。例えば、画像生成部61は、スカウトスキャンSSを行って得られたスカウトデータPSに基づいて、被検体40のスカウト像GSを生成したり、本スキャンHSを行って得られた投影データPHに基づいて、被検体40の断層像GHを生成したりする。
表示制御部62は、画像や文字情報などを含む種々の情報をモニタ6の画面に表示する。例えば、表示制御部62は、スカウト像GSや断層像GH、スキャン条件候補などを必要に応じて表示する。
スキャン範囲設定部63は、操作者からの入力に基づいて、被検体40のz方向におけるスキャン範囲、すなわちスキャン開始位置Zsとスキャン終了位置Zfとを設定する。例えば、操作者が、モニタ6に表示された設定画面内のスカウト像GS上で、スキャンしたい所望の範囲をGUIにより指定する。スキャン範囲設定部63は、その指定された範囲に基づいてスキャン範囲を設定する。なお、スキャン範囲設定部63は、スキャン範囲を他の情報に基づいて自動で設定するようにしてもよい。
被曝低減領域設定部64は、操作者からの入力に基づいて、被検体40のz方向における互いに異なる第1および第2の被曝低減領域R1,R2を設定する。被曝低減領域は、スキャン範囲内において被曝を低減すべき臓器を含む領域である。通常、被曝低減領域は、放射線感受性の高い臓器を含む領域が設定される。例えば、操作者が、モニタ6に表示された設定画面内のスカウト像GS上で、乳腺を含む領域や甲状腺を含む領域をGUIにより指定する。被曝低減領域設定部64は、その指定された領域に基づいて被曝低減領域を設定する。なお、被曝低減領域設定部64は、スカウト像GSに対する画像解析の結果など、他の情報に基づいて、被曝低減領域を自動で設定するようにしてもよい。
規定角度範囲設定部65は、第1の被曝低減領域R1に対して第1の規定角度範囲α1を、第2の被曝低減領域R2に対して第2の規定角度範囲α2を、それぞれ設定する。規定角度範囲は、ヘリカルスキャンHS時において、被曝低減領域に含まれる放射線感受性の高い臓器に対する被曝低減を達成するために、X線管21が被曝低減領域を通過する際に位置して欲しい角度範囲、すなわちX線管角度θが属すべき角度範囲である。通常、規定角度範囲は、X線管21の1回転分の角度範囲2π〔rad〕(360°)のうち、放射線感受性の高い臓器に近い体表面側の一部の角度範囲を除いた角度範囲である。一般的には、被検体40はクレードル12上に仰向け若しくはうつ伏せに載置されるので、放射線感受性の高い臓器は、鉛直方向すなわちy方向を中心として、水平方向すなわちx方向に広がる所定の角度範囲内に位置することになる。この場合には、規定角度範囲は、1回転分の角度範囲からこのような所定の角度範囲を除いた角度範囲となる。具体的には、被検体40が仰向けに載置されているものとして、被曝低減の対象が乳腺であれば、例えば上半回転をすべて除いた残り下半回転のπ〔rad〕(180°)分、被曝低減の対象が甲状腺であれば、例えば上中央のπ/2〔rad〕(90°)分を除いた残り3π/2〔rad〕(270°)分、また、被曝低減の対象が水晶体であれば、例えば上中央2π/3〔rad〕(120°)分を除いた残り4π/3〔rad〕(240°)分がそれぞれ規定角度範囲として設定される。本例では、規定角度範囲設定部65は、操作者からの入力に基づいて、規定角度範囲を設定する。なお、操作者が、予めプリセット(preset)された複数の角度範囲の中から所望の角度範囲を指定し、選択規定角度範囲設定部65が、その指定された角度範囲を規定角度範囲として設定するようにしてもよい。
ピッチ・ビーム幅仮設定部66は、操作者により入力された所望のヘリカルピッチやX線ビーム幅を仮設定する。仮設定されたヘリカルピッチpaやX線ビーム幅daは、スキャン条件候補生成部67がスキャン条件候補を生成する際に、スキャン条件候補を構成するパラメータの1つとして用いられる。なお、この所望のヘリカルピッチpaやX線ビーム幅daの入力は省略することができる。ちなみに、本実施形態では、ヘリカルピッチpを、IEC規格のピッチ、すなわちX線検出器24のz方向の全幅を基準としたピッチとする。例えば、X線管21が1回転する間に相対直線移動する距離がX線検出器24のz方向の全幅と等しい場合、ヘリカルピッチpは1である。
スキャン条件候補生成部67は、設定されたスキャン開始位置Zs、第1および第2の被曝低減領域R1,R2、第1および第2の規定角度範囲α1,α2、仮設定されたヘリカルピッチpaやX線ビーム幅daに基づいて、スキャン条件候補を生成する。
ここで、スキャン条件候補の生成方法を説明する前に、スキャン条件の最適化について簡単に説明する。
まず、ヘリカルスキャンにおいて、z方向における注目位置でのX線管角度が、所定の規定角度範囲に属する条件について考える。
図6は、スキャン開始位置Zsと注目位置Z1の位置関係を示す図である。図6に示すように、スキャン開始位置をZs、注目位置をZ1とし、ヘリカルピッチをp、X線管21の回転スピードをs、回転中心軸IC上でのz方向のX線ビーム幅をdとすると、単位時間当たりの移動量Vzは、数式1により求めることができる。
Figure 2011130942
そして、X線管21がスキャン開始位置Zsから注目位置Z1まで移動するのにかかる時間Tz1は、数式2により求めることができる。
Figure 2011130942
また、単位時間当たりの回転角度量Vθは、数式3により求めることができる。
Figure 2011130942
そして、X線管開始角度をθ0とすると、注目位置Z1でのX線管角度θ1は、数式4により求めることができる。
Figure 2011130942
したがって、注目位置Z1でのX線管角度θ1が所定の規定角度範囲に属する条件は、数式5で表すことができる。
Figure 2011130942
なお、spec0とspec1は、1回転分の角度範囲2π〔rad〕を0〜1としたときに、上記規定角度範囲の開始角度と終了角度とをそれぞれ規定する値である。
次に、ヘリカルスキャンにおいて、z方向における2つの注目領域でのX線管角度が、所定の角度範囲に属する条件について考える。
図7は、スキャン開始位置Zs、第1の注目領域R1、第2の注目領域R2の互いの位置関係を示す図である。図7に示すように、スキャン開始位置をZs、第1の注目領域R1の中心位置をZ1、その両端位置をZ1±ΔZ1、第2の注目領域R2の中心位置をZ2、その両端位置をZ2±ΔZ2とする。また、同じく、ヘリカルピッチをp、X線管21の回転スピードをs、回転中心軸IC上でのz方向のX線ビーム幅をdとする。すると、中心位置Z1でのX線管角度が所定の第1の規定角度範囲に属する条件は、数式6で表すことができる。
Figure 2011130942
なお、spec10とspec11は、1回転分の角度範囲2π〔rad〕を0〜1としたときに、上記第1の規定角度範囲の開始角度と終了角度とをそれぞれ規定する値であり、nは整数である。
また、両端位置Z1±ΔZ1でのX線管角度が第1の規定角度範囲に属する条件は、数式7,数式8で表すことができる。
Figure 2011130942
同様に、中心位置Z2でのX線管角度が所定の第2の規定角度範囲に属する条件は、数式9で表すことができる。
Figure 2011130942
なお、spec20とspec21は、1回転分の角度範囲2π〔rad〕を0〜1としたときに、上記第2の規定角度範囲の開始角度と終了角度とをそれぞれ規定する値であり、mはnと異なる整数である。
また、両端位置Z2±ΔZ2でのX線管角度が第2の規定角度範囲に属する条件は、数式10,数式11で表すことができる。
Figure 2011130942
つまり、数式6と数式9の両方の条件を満たすような[Zs,p,d,θ0]の組合せを求めれば、第1の注目領域R1の少なくとも中心位置でのX線管角度が第1の規定角度範囲に属し、第2の注目領域R2の少なくとも中心位置でのX線管角度が第2の規定角度範囲に属するようなスキャン条件を求めたことになる。あるいは、数式7,数式8,数式10,数式11の条件をすべて満たすような[Zs,p,d,θ0]の組合せを求めれば、第1の注目領域R1のすべてのz方向位置でのX線管角度が第1の規定角度範囲に属し、第2の注目領域R2のすべてのz方向位置でのX線管角度が第2の規定角度範囲に属するようなスキャン条件を求めたことになる。
また、上記の条件を表す数式において、Zs,p,d,θ0の4つのパラメータ(parameter)のうち、3つのパラメータを固定すれば、注目領域における所定のz方向位置でのX線管角度が所定の規定角度範囲に属するための、残りのパラメータの許容範囲を求めることができる。
そこで、スキャン条件候補生成部67は、上記の数式を応用して、次のような生成方法を用いる。
まず、ヘリカルピッチpとX線ビーム幅dについて、複数の組合せ[pk,di](k=1,2,・・・,np、i=1,2,・・・,nd)を用意する。このとき、ヘリカルピッチpaやX線ビーム幅daが仮設定されている場合には、ヘリカルピッチpおよびX線ビーム幅dの一方または両方をその仮設定された値paやdaに固定したり、この値paやdaを中心に大小適当な間隔を置いた値などを用いたりして組合せを用意する。
次に、用意されたヘリカルピッチpおよびX線ビーム幅dの各組合せ[pk,di]について、この組合せの条件に従って、スキャン開始位置ZsからヘリカルスキャンHSを行った場合に、第1の被曝低減領域R1の中心位置Z1におけるX線管角度θが第1の規定角度範囲α1に属するX線管開始角度θ0の角度範囲βki1を特定するとともに、第2の被曝低減領域R2の中心位置Z2におけるX線管角度θが第2の規定角度範囲α2に属するようなX線管開始角度θ0の角度範囲βki2を特定する。X線管開始角度θ0とは、スキャン開始位置ZsでヘリカルスキャンHSを開始する時のX線管角度θである。そして、各組合せ[pk,di]について、角度範囲βki1とβki2とが重複する角度範囲βki3に属する所定数のX線管開始角度θ0kij(j=1,2,・・・,nki)を用意する。これにより、複数のスキャン条件候補[Zs,pk,di,θ0kij]が生成される。
次に、これら複数のスキャン条件候補に対して更なる絞込みを試みる。複数のスキャン条件候補[Zs,pk,di,θ0kij]の各々について、このスキャン条件候補に従ってヘリカルスキャンHSを行った場合に、第1の被曝低減領域R1の両端位置Z1±ΔZ1におけるX線管角度θが、1回転以内で第1の規定角度範囲α1に属するようなX線管開始角度θ0の角度範囲γki11,γki12を特定するとともに、第2の被曝低減領域R2の両端位置Z2±ΔZ2におけるX線管角度θが、1回転以内で第2の規定角度範囲α2に属するようなX線管開始角度θ0の角度範囲γki21,γki22を特定する。そして、各スキャン条件候補[Zs,pk,di,θ0kij]について、角度範囲γki11,γki12,γki21,γki22が重複する角度範囲γki3が存在し、かつ、X線管開始角度θ0kijがこの角度範囲γki3に属するようなスキャン条件候補を特定する。特定されたスキャン条件候補は、第1のスキャン条件候補C1として登録する。このようにして登録された第1のスキャン条件候補C1は、第1の被曝低減領域R1のすべてのz方向位置におけるX線管角度θが第1の規定角度範囲α1に属し、第2の被曝低減領域R2のすべてのz方向位置におけるX線管角度θが第2の規定角度範囲α2に属することになるので、被曝低減の観点では最も理想的なスキャン条件となる。一方、このような第1のスキャン条件候補C1が特定できなかった場合には、生成されたすべてのスキャン条件候補[Zs,pk,di,θ0kij]を第2のスキャン条件候補C2として登録する。このようにして登録された第2のスキャン条件候補C2は、第1の被曝低減領域R1の少なくとも中心位置におけるX線管角度θが第1の規定角度範囲α1に属し、第2の被曝低減領域R2の少なくとも中心位置におけるX線管角度θが第2の規定角度範囲α2に属することになるので、被曝低減の観点では理想に近いスキャン条件となる。
適正領域割合算出部68は、第2のスキャン条件候補C2が得られた場合に、この候補C2に含まれるスキャン条件候補[Zs,pk,di,θ0kij]ごとに、このスキャン条件候補に従ってヘリカルスキャンHSを行った場合における第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2を算出する。第1の適正領域割合ηki1とは、第1の被曝低減領域R1のうちX線管角度θが第1の規定角度範囲α1に属する適正領域Aki1の割合である。また、第2の適正領域割合ηki2とは、第2の被曝低減領域R2のうちX線管角度θが第2の規定角度範囲α2に属する適正領域Aki2の割合である。これら第1および第2の適正領域割合が大きいほど、被曝低減の観点からは理想に近いスキャン条件候補となる。
なお、表示制御部62は、第1のスキャン条件候補C1または第2のスキャン条件候補C2をモニタ6に一覧にして表示する。ただし、第2のスキャン条件候補C2の場合には、その候補C2に含まれる各スキャン条件候補と、このスキャン条件候補に対して算出された第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2とを対応付けてモニタ6に一覧表示する。これにより、どのスキャン条件候補がどの程度の被曝低減効果を有するかを定量的に把握することができる。また、スキャン条件候補を、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2の大小に基づく所定のルールに従って順番に並べて表示する。例えば、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2の合計若しくは平均が大きい順、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2の最大値が大きい順、あるいは第1および第2の割合ηki1,ηki2が共に所定値以上で、これらの分散が小さい順などに従って並べる。これにより、スキャン条件として、被曝低減の総量を重視したい場合、特定の臓器に対する被曝低減量を重視したい場合、あるいは、それぞれの臓器に対する被曝低減量のバランスを重視したい場合などに対応できる。
スキャン条件選択部70は、第1のスキャン条件候補C1または第2のスキャン条件候補C2の中から1つのスキャン条件候補を選択し、本スキャンのヘリカルスキャンHSに用いるスキャン条件として設定する。例えば、モニタ6に一覧表示された第1または第2のスキャン条件候補C1/C2の中から操作者が所望のスキャン条件候補を指定する。スキャン条件選択部72は、その指定されたスキャン条件候補を本スキャンに用いるスキャン条件として選択し、設定する。なお、第2のスキャン条件候補C2が得られた場合には、スキャン条件選択部70は、その候補C2の中から、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2の大小に基づいて1つのスキャン条件候補を選択し、本スキャンに用いるスキャン条件として設定するようにしてもよい。例えば、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2の合計または平均が最も大きいもの、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2の最大値が最も大きいもの、あるいは、第1および第2の適正領域割合ηki1,ηki2が共に所定値以上で、これらの分散が最も小さいものを選択する。
これより、第一実施形態によるX線CT装置におけるスキャン条件設定処理の流れについて説明する。
図8は、第一実施形態によるX線CT装置におけるスキャン条件設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ(step)S1では、スカウト像GSを取得して、モニタ6の画面に表示する。具体的には、被検体40に対してスカウトスキャンSSを行い、スカウトデータPSを得る。スカウトデータPSが得られたら、スカウトデータPSに基づいてスカウト像GSを生成する。そして、そのスカウト像GSを含む設定画面をモニタ6の画面に表示する。
ステップS2では、スキャン範囲および被曝低減領域を設定する。
図9は、設定画面においてスキャン範囲および被曝低減領域が設定される様子を示す図である。例えば図9に示すように、操作者が、モニタ6に表示された設定画面SC内のスカウト像GS上で、スキャンしたい範囲を第1の直線Lsと第2の直線Lfとで挟むように指定する。これにより、第1の直線Lsに対応する位置をスキャン開始位置Zsとして設定し、第2の直線Lfに対応する位置をスキャン終了位置Zfとして設定する。また、図9に示すように、操作者が、スカウト像GS上で、放射線感受性の高い臓器を含む領域を枠で囲むようにして指定する。例えば、甲状腺KSを含む領域を第1の枠F1で囲んで指定し、乳腺NSを含む領域を第2の枠F2で囲んで指定する。これにより、第1の枠F1のz方向の領域を第1の被曝低減領域R1として設定し、第2の枠F2のz方向の領域を第2の被曝低減領域R2として設定する。ここでは、図9に示すように、スキャン開始位置ZsをZ=0〔cm〕として、スキャン終了位置Zfは、Z=45〔cm〕、甲状腺を含む第1被曝低減領域R1は、Z=5〜10〔cm〕、乳腺を含む第2の被曝低減領域R2は、Z=25〜35〔cm〕であるものとする。
ステップS3では、規定角度範囲を設定する。
図10は、設定画面において規定角度範囲が設定される様子を示す図である。例えば、図10に示すように、操作者が、モニタ6に表示された設定画面SC内のスカウト像GS上の第1および第2の枠F1,F2と対応付けて表示される円グラフ(graph)E1,E2を用いて、設定したい所定の角度範囲を指定する。これにより、指定された角度範囲を規定角度範囲として設定する。ここでは、甲状腺を含む第1の被曝低減領域R1に対する第1の規定角度範囲α1として、上中央のπ/2〔rad〕(90°)分を除いた残り3π/2〔rad〕(270°)分、すなわちα1=π/4〜7π/4〔rad〕を設定するものとする。また、乳腺を含む第2の被曝低減領域R2に対する第2の規定角度範囲α2として、上半回転をすべて除いた残り下半回転のπ〔rad〕(180°)分、すなわちα2=π/2〜3π/2〔rad〕を設定するものとする。
ステップS4では、ヘリカルピッチやX線ビーム幅を仮設定する。ここでは、操作者が所望のヘリカルピッチを入力し、入力されたヘリカルピッチpaを仮設定するものとする。ヘリカルピッチpaは、例えばpa=1とする。
ステップS5では、スキャン条件候補を生成する。
図11は、ステップS5のスキャン条件候補生成処理を示すフローチャートである。
ステップS501では、X線ビーム幅dとして、d=d1,d2,・・・,dnを用意する。ここでは、d1=10〔cm〕、d2=15〔cm〕を用意するものとする。
ステップS502では、パラメータiを初期化し、i=1とする。
ステップS503では、スキャン開始位置Zsと、ヘリカルピッチpaおよびX線ビーム幅diの組合せとによる条件[Zs,pa,di]を処理対象の条件として選択する。
ステップS504では、第1の被曝低減領域R1の中心Z1で、X線管角度θが第1の規定角度範囲α1に属するθ0の角度範囲βi1を特定する。
ステップS505では、第2の被曝低減領域R2の中心Z2で、X線管角度θが第2の規定角度範囲α2に属するθ0の角度範囲βi2を特定する。
ステップS506では、角度範囲βi1とβi2とが重複する角度範囲βi3の中で、所定数のX線管開始角度θ0ijを用意する。ここでは、θ0ijをπ/8刻みで用意するものとする。これにより、スキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]が生成される。
ステップS507では、i=nとなったかを判定する。i=nでなければ、ステップS508に進み、iを1だけインクリメント(increment)してステップS503に戻り、i=nであれば処理を終了する。
ステップS6では、スキャン条件候補に対して絞込みを行う。
図12は、ステップS6のスキャン条件候補絞込み処理を示すフローチャートである。
ステップS601では、iを初期化し、i=1とする。
ステップS602では、スキャン開始位置Zsと、ヘリカルピッチpaおよびX線ビーム幅diの組合せとによる条件[Zs,pa,di]を処理対象の条件として選択する。
ステップS603では、第1の被曝低減領域R1の両端Z1±ΔZ1で、X線管角度θが規定範囲α1に属するX線管角度θの角度範囲γi11,γi12を特定する。
ステップS604では、第2の被曝低減領域R2の両端Z2±ΔZ2で、X線管角度θが規定範囲α2に属するX線管角度θの角度範囲γi21,γi22を特定する。
ステップS605では、角度範囲γi11,γi12,γi21,γi22が重複する角度範囲γi3を特定する。
ステップS606では、jを初期化し、j=1とする。
ステップS607では、角度範囲γi3が存在するか否かを判定し、角度範囲γi3が存在する場合には、さらにX線管開始角度θ0ijが角度範囲γi3に属するか否かを判定する。X線管開始角度θ0ijが角度範囲γi3に属する場合には、ステップS608に進み、角度範囲γi3が存在しない場合およびX線管開始角度θ0ijが角度範囲γi3に属さない場合には、ステップS609に飛ぶ。
ステップS608では、スキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]を第1のスキャン条件候補C1に登録する。
ステップS609では、j=niとなったかを判定する。j=niでなければ、ステップS610に進み、jを1だけインクリメントしてステップS607に戻り、j=niであれば、ステップS611に進む。
ステップS611では、i=nとなったかを判定する。i=nでなければ、ステップS612に進み、iを1だけインクリメントしてステップS602に戻り、i=nであれば処理を終了する。
ステップS7では、第1のスキャン条件候補C1が登録されたかを判定する。登録されていなければ、生成されたスキャン条件候補すべてを第2のスキャン条件候補C2として登録し、ステップS8に進み、登録されていればステップS11に進む。
ステップS8では、第2のスキャン条件候補C2に含まれる各スキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]について、第1の被曝低減領域R1の中でX線管角度θが第1の規定角度範囲α1に属する第1の適正領域Ai1を特定するとともに、第2の被曝低減領域R2の中でX線管角度θが第2の規定角度範囲α2に属する第2の適正領域Ai2を特定する。
ステップS9では、第2のスキャン条件候補C2に含まれる各スキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]について、第1の被曝低減領域R1のうち第1の適正領域Ai1が占める割合である第1の適正領域割合ηi1を算出するとともに、第2の被曝低減領域R2のうち第2の適正領域Ai2が占める割合である第2の適正領域割合ηi2を算出する。
ステップS10では、第2のスキャン条件候補C2に含まれる各スキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]について、そのスキャン条件候補と、このスキャン条件候補に対して算出された第1および第2の適正領域割合ηi1,ηi2とを対応付けて、一覧表示する。このとき、第1および第2の適正領域割合ηi1,ηi2の合計ηが大きい順に並べて表示する。そして、ステップS12に進む。
一方、ステップS11では、第1のスキャン条件候補C1に含まれる各スキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]を一覧表示する。そして、ステップS12に進む。
図13は、第2のスキャン条件候補C2の一覧表示の一例である。この例では、Z座標を横軸に取り、スキャン開始位置Zs、スキャン終了位置Zf、第1および第2の被曝低減領域R1,R2、第1および第2の適正領域A1,A2をグラフ化して表示している。また、スキャン開始位置Zs、第1および第2の被曝低減領域R1,R2の中心と両端の各位置Z1,Z2,Z1±ΔZ1,Z2±ΔZ2でのX線管角度θを表す円グラフ状の模式図を対応付けて表示している。このような表示により、各スキャン条件候補に従ってヘリカルスキャンを行った場合の動作状況が把握しやすくなり、スキャン条件を選択する際の判断材料や、仮設定したパラメータの変更が必要か否かなどの判断材料となる。
ステップS12では、仮設定したヘリカルピッチpaを変更するか否かを、操作者が決定し入力する。変更する場合には、ステップS4に戻り、処理をやり直す。一方、変更しない場合には、操作者が表示された一覧の中から所望のスキャン条件候補を指定し、指定されたスキャン条件候補を、本スキャンのヘリカルスキャンHSに用いるスキャン条件として選択し設定する。
なお、これより先は、通常通り、設定されたスキャン条件に従ってヘリカルスキャンHSを行い、得られた投影データに基づいて画像再構成し、モニタ6に断層像を表示する。
このような第一実施形態によれば、X線CT装置100が、上記のようなスキャン条件候補生成部67を備えているので、第1および第2の被曝低減領域R1,R2にそれぞれ含まれる臓器の被曝低減の効果があると考えられるスキャン条件を候補とすることができ、ヘリカルスキャンを行う際に、X線管21の回転角度を制御する手法を用いて、複数の放射線感受性の高い臓器への被曝を効率よく低減するためのスキャン条件の特定を支援することが可能となる。
(第二実施形態)
図14は、第二実施形態によるスキャン条件設定処理の流れを示すフローチャートであり、図15は、ステップT5のスキャン条件候補生成処理を示すフローチャートである。
第二実施形態では、[Zs,pa,di]の各条件について、X線開始角度θ0ijを用意してスキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]を生成する際に、予め角度範囲βi1,βi2,γi11,γi12,γi21,γi22が重複する角度範囲εiが存在するか否かを確認しておく(ステップT508)。そして、角度範囲εiが存在する場合には、この角度範囲εiに属する所定数のX線管開始角度θ0ijを用意し(ステップT508)、角度範囲εiが存在しない場合には、角度範囲βi1とβi2とが重複する角度範囲βi3に属する所定数のX線管開始角度θ0ijを用意する(ステップT510)。つまり、第1および第2の被曝低減領域R1,R2のすべてのz方向位置におけるX線管角度θが、それぞれ第1および第2の規定角度範囲α1,α2に属するような、被爆低減の観点からは最も理想的なスキャン条件が存在する場合には、そのようなスキャン条件をスキャン条件候補として生成する。このような理想的なスキャン条件が存在しない場合には、第1および第2の被曝低減領域R1,R2のうち少なくともその中心Z1,Z2でのX線管角度θが、それぞれ第1および第2の規定角度範囲α1,α2に属するようなスキャン条件候補を生成する。
そして、すべてのスキャン条件候補に対して第1および第2の適正領域割合ηi1およびηi2を算出し(ステップT6,T7)、第1および第2の適正領域割合ηi1およびηi2の合計または平均が大きい順にスキャン条件候補を並べて一覧表示する(ステップT8)。
このような第二実施形態によれば、被曝低減の観点では最も理想的なスキャン条件候補だけでなく、それ以外のスキャン条件候補も一覧表示されるので、スキャン条件を、被曝低減の観点からだけでなく、ヘリカルピッチやX線ビーム幅に依存する高速撮影の観点からも見て選択したい場合に対応できる。
(第三実施形態)
図16は、第三実施形態によるスキャン条件設定処理の流れを示すフローチャートであり、図17は、ステップU6のスキャン条件候補生成処理を示すフローチャートである。
第三実施形態では、仮設定をヘリカルピッチだけでなく、X線ビーム幅についても行う(ステップU5)。スキャン条件候補を生成する際には、仮設定されたヘリカルピッチpaを中心として所定の間隔をおいたpa,pa±Δp,・・・を用意し(ステップU601)、また、仮設定されたX線ビーム幅daを中心として所定の間隔をおいたda,da±Δd,・・・を用意する(ステップU602)。そして、[Zs,pk,di]の各条件について、X線開始角度θ0ijを用意してスキャン条件候補[Zs,pa,di,θ0ij]を生成する。
このような第三実施形態によれば、操作者が希望するヘリカルピッチあるいはX線ビーム幅に近いスキャン条件候補を生成することができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明の実施形態は上記の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の追加・変更等が可能である。
例えば、ヘリカルスキャンを行った場合に、第1の被曝低減領域でのz方向の中心位置または他の両端位置以外の所定位置におけるX線管の回転角度が、第1の規定角度範囲に属し、かつ、第2の被曝低減領域でのz方向の中心位置または他の両端位置以外の所定位置におけるX線管の回転角度が、第2の規定角度範囲に属するようなスキャン条件の候補だけを生成するようにしてもよい。あるいは、ヘリカルスキャンを行った場合に、第1の被曝低減領域でのz方向の両端位置におけるX線管の回転角度が、第1の規定角度範囲に属し、かつ、第2の被曝低減領域でのz方向の両端位置におけるX線管の回転角度が、第2の規定角度範囲に属するようなスキャン条件の候補だけを生成するようにしてもよい。
また例えば、上記の実施形態では、被曝低減領域を2つとしているが、被曝低減領域を3つ以上とする実施形態ももちろん可能である。
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
16 支持部
20 走査ガントリ
21,21A,21B X線管
21f 焦点
21fa 第1の焦点
21fb 第2の焦点
22 X線コントローラ
23 コリメータ
23a 第1のコリメータ
23b 第2のコリメータ
24 X線検出器
25 DAS
26 回転部コントローラ
29 制御コントローラ
30 スリップリング
40 被検体
81 X線
100 X線CT装置

Claims (12)

  1. X線管を備えており、該X線管を被検体の周りに回転させながら前記被検体の体軸方向に相対直線移動させてヘリカルスキャンを行うX線CT装置であって、
    スキャン範囲と、該スキャン範囲に含まれている互いに異なる臓器をそれぞれ含む第1および第2の領域とを、前記体軸方向の位置に基づいて設定する設定手段と、
    ヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域での前記体軸方向の所定位置における前記X線管の回転角度が第1の角度範囲に属し、かつ、前記第2の領域での前記体軸方向の所定位置における前記X線管の回転角度が第2の角度範囲に属するような、ヘリカルピッチ、前記体軸方向のX線ビーム幅、および前記X線管の開始角度の組合せの候補を生成する生成手段と、
    前記生成された組合せの候補の中から1つを選択する選択手段と、
    前記選択された組合せを含むスキャン条件に従ってヘリカルスキャンを行うスキャン手段とを備えているX線CT装置。
  2. 前記生成手段は、前記ヘリカルピッチおよび前記体軸方向のX線ビーム幅の候補について、該候補の条件に従って、前記設定されたスキャン範囲におけるスキャン開始位置からヘリカルスキャンを行った場合の前記X線管の開始角度を探索して、前記組合せの候補を生成する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記第1の領域での前記体軸方向の所定位置および前記第2の領域での前記体軸方向の所定位置は、中心位置である請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記生成された組合せの候補について、該組合せの条件に従ってヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域のうち、X線管の回転角度が前記第1の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合と、前記第2の領域のうち、X線管の回転角度が前記第2の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合とを算出する算出手段をさらに備えている請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記生成された組合せの候補の中に、ヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域の両端位置におけるX線管の回転角度が前記第1の角度範囲に属し、かつ、前記第2の領域の両端位置におけるX線管の回転角度が前記第2の角度範囲に属するような組合せの候補が含まれているか否かを判定する判定手段と、
    該判定において否定される場合に、前記生成された組合せの候補について、該組合せの条件に従ってヘリカルスキャンを行った場合に、前記第1の領域のうち、X線管の回転角度が前記第1の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合と、前記第2の領域のうち、X線管の回転角度が前記第2の角度範囲に属することになる前記体軸方向の位置を含んでいる領域の割合とを算出する算出手段とをさらに備えている請求項3に記載のX線CT装置。
  6. 前記生成された組合せの候補と、該組合せの条件に対して前記算出された割合とを対応付けて表示する表示手段をさらに備えている請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記表示手段は、前記生成された組合せの候補を、該組合せの条件に対して前記算出された割合の大小に基づく所定のルールに従って、順番に並べて表示する請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記選択手段は、前記表示された組合せの候補の中で操作者により指定された組合せを選択する請求項6または請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 前記選択手段は、前記算出された割合の大小に基づいて、前記組合せの候補の中から1つを選択する請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  10. 前記第1の領域での前記体軸方向の所定位置および前記第2の領域での前記体軸方向の所定位置は、両端位置である請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  11. 前記生成手段は、操作者により指定されたヘリカルピッチおよび/または前記体軸方向のX線ビーム幅に基づいて、前記組合せの候補を生成する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  12. 前記第1および第2の角度範囲は、1回転分の角度範囲から一部の角度範囲を除いた角度範囲であり、
    前記一部の角度範囲は、鉛直方向を中心としたπ/2からπラジアンの所定の角度範囲である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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