JP2011129827A - 太陽電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車に搭載されている負荷に対して安定した、かつ、十分な出力電力を供給する。
【解決手段】複数個の出力ブロック11,11を有する太陽電池10と、蓄電池60及びその他の負荷70と、太陽電池10と蓄電池60及びその他の負荷70との間の接続を切り換える接続切換部20と、接続切換部20の切換制御を行うコントローラ部80とを備えた太陽電池システムであって、太陽電池10の雰囲気温度を検出する温度検出部50と、蓄電池60の電圧を検出する電圧検出部40とを備え、電圧検出部40の検出結果に基づき、蓄電池60の出力電圧が第1電圧値である場合、コントローラ部80は、温度検出部50の検出温度に基づいて接続切換部20を制御し、複数個の出力ブロック11,11を直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池システムに係り、より詳細には、接続されている負荷に対して安定した出力を得ることのできる太陽電池システムに関する。
従来、蓄電池を保護する目的で、複数個の太陽電池モジュールを任意の個数、並列または直列に切り換えて接続することにより、安定した出力を得るように構成された太陽電池システムまたは車載用太陽電池装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の太陽電池システムは、複数個の直列または並列に接続された太陽電池モジュールとは別に、1個の太陽電池からなるパイロットモジュールを設け、このパイロットモジュールの電圧−電流特性を検出し、その検出特性により直列または並列に接続する複数個の太陽電池モジュールの数を決定するように構成されている。
また、特許文献2に記載の車載用太陽電池装置は、車両停止時の太陽電池の出力低下を防止する目的で、温度計または車速センサにより車両の停止を検出した場合に、コントローラが切り換え回路を制御して、太陽電池を構成するソーラーセルの一部を並列接続から直列接続に切り換えることによって、太陽電池の出力電圧を上昇させるように構成されている。
特開昭59−76124号公報 特開平6−292301号公報
しかし、特許文献1に記載の太陽電池システムでは、並列または直接に接続するための太陽電池モジュールの個数を求めるために、余分な一個の太陽電池モジュール(パイロットモジュール)が必要となる。すなわち、発電に寄与しない余分な一個の太陽電池モジュールを設ける必要があるため、その分太陽電池自体が大型化してしまうといった問題があった。また、接続の切り換えは、複数個の太陽電池モジュールの中から任意の個数の(すなわち、一部の)太陽電池モジュールを並列または直列に切り換える方法であり、複数個の太陽電池モジュールの全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるといった接続切り換え制御を行うものではない。
一方、車両用の蓄電池は、定格電圧(最適動作電圧)が12V系と24V系の2種類ある。従って、特許文献1に記載の方法で、太陽電池システムの出力電圧を、12V系の蓄電池と24V系の蓄電池の双方に対応させるためには、複数個の太陽電池モジュールの中から接続させない(すなわち、未出力の)太陽電池モジュールが生じることとなり、太陽電池システム内の全ての太陽電池モジュールを有効活用できず、無駄が生じるといった問題があった。
また、特許文献2に記載の車載用太陽電池装置は、車両の停止を検出した場合に、並列から直列に接続を切り換えて出力電圧を上昇させることで、出力低下を防止している。
ここで、特許文献2では、接続の切り換えに際し、温度計で太陽電池の周囲温度を検出し、その検出温度が臨界温度である50℃を超えた場合に、並列から直列に接続を切り換えるようになっている。
しかし、温度計による太陽電池の周囲温度の検出は、あくまで車両の停止を間接的に検出することを目的としている。従って、ここで設定されている臨界温度は、あくまで車両が停止したことを検出できるレベルに設定されている。そのため、この臨界温度を基準として並列から直列に接続を切り換えた場合、出力電圧を上昇させることはできても、出力電流の低下によって、電力として見た場合、必ずしも出力電力が大きくなるとは限らず、十分な出力電力が得られない可能性があるといった問題があった。
また、接続の切り換えは、太陽電池を構成するソーラーセルの一部を並列接続から直列接続に切換える方法であり、複数個の太陽電池モジュールの全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるといった接続切り換え制御を行うものではない。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、接続されている負荷に対して安定した、かつ、十分な出力電力を得ることができる太陽電池システムを提供することにある。
一般的に太陽電池は、その種類を問わず、雰囲気温度が高いほど出力電圧(開放電圧:Voc)が低下し、逆に出力電流(短絡電流:Isc)が増加する傾向にある。そのため、雰囲気温度が異なると、太陽電池の電流−電圧特性(I/V特性)も変化し、これに伴って、電力−電圧特性(P/V特性)も変化することになる。
図6は、太陽電池のI/V特性及びP/V特性と雰囲気温度との関係を模式的に示したグラフである。図中、実線で示す曲線は雰囲気温度が25℃(基準温度)のときのI/V特性曲線及びP/V特性曲線、破線で示す曲線は雰囲気温度が−40℃のときのI/V特性曲線及びP/V特性曲線、一点鎖線で示す曲線は雰囲気温度が90℃のときのI/V特性曲線及びP/V特性曲線である。
このように、太陽電池は、雰囲気温度が変化することによってI/V特性が変化し、このI/V特性の変化に伴って、P/V特性も変化し、太陽電池の最大出力電力(Pmax)も変化することになる。因みに、図中のPmaxの横の括弧付きの数字は、対応する雰囲気温度を示している。従って、雰囲気温度に対応して、太陽電池の最大出力電力(若しくは最大出力電力により近い電力)を負荷に供給できれば、負荷に対して安定した出力を得ることができる。
ここで、車載用の太陽電池システムでは、負荷である蓄電池として、定格電圧(最適動作電圧)が12Vの蓄電池(以下、「12V系蓄電池」ともいう。)と、定格電圧(最適動作電圧)が24Vの蓄電池(以下、「24V系蓄電池」ともいう。)の2種類があり、車の仕様や用途等によりいずれかの蓄電池が搭載される。例えば、太陽電池をヘッドランプやオーディオ機器等の電源として使用する場合には、12V系蓄電池が使用される。従って、車載用の太陽電池システムでは、12V系と24V系の双方の蓄電池に対応させておく必要がある。
この場合、太陽電池を2個の出力ブロックで構成し、各出力ブロックの最適動作電圧を12Vに設定しておく。そして、負荷が12V系蓄電池である場合には、両出力ブロックを並列接続とし、負荷が24V系蓄電池である場合には、両出力ブロックを直列接続とすることによって、12V系蓄電池と24V系蓄電池の双方に対応することが可能である。
しかし、上記したように、太陽電池は、雰囲気温度によってそのI/V特性が変化し、このI/V特性の変化に伴って、P/V特性も変化し、最大出力電力(Pmax)も変化することから、2個の出力ブロックで構成された太陽電池を、負荷の蓄電池の仕様に応じて単純に直列接続または並列接続とすると、雰囲気温度によっては電力効率の非常に悪いものとなる。
図7A〜図7D及び図8A〜図8Dは、太陽電池を2個の出力ブロックで構成し、各出力ブロックの最適動作電圧を12Vに設定した場合において、両出力ブロックを直列接続した場合と並列接続した場合の雰囲気温度の変化によるI/V特性の変化の一例を示すグラフである。ここで、図7A〜図7Dは、両出力ブロックを直列接続した場合の各雰囲気温度によるI/V特性を示すグラフ、図8A〜図8Dは、両出力ブロックを並列接続した場合の各雰囲気温度によるI/V特性を示すグラフであり、図中のVocは開放電圧である。
すなわち、図7Aは、両出力ブロックを直列接続した場合において雰囲気温度が25℃(すなわち、基準雰囲気温度)のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWs12(25)、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合の出力電力がWs24(25)となっている。因みに、Ws12(25)において、添え字の「s」は直列接続であることを、その横の「12」は12V系蓄電池であることを、その横の括弧付き数字の「25」は雰囲気温度が25℃であることを示している。また、Ws24(25)において、添え字のsの横の「24」は、24V系蓄電池であることを示している。このことは、以下の説明において同じである。
また、図7Bは、両出力ブロックを直列接続した場合において雰囲気温度が−40℃のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWs12(-40)、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合の出力電力がWs24(-40)となっている。
また、図7Cは、両出力ブロックを直列接続した場合において雰囲気温度が70℃のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWs12(70)、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合の出力電力がWs24(70)となっている。
また、図7Dは、両出力ブロックを直列接続した場合において雰囲気温度が90℃のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWs12(90)、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合の出力電力がWs24(90)となっている。
図8Aは、両出力ブロックを並列接続した場合において雰囲気温度が25℃(すなわち、基準雰囲気温度)のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWp12(25)となっている。一方、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合には、両出力ブロックを並列接続した場合の開放電圧(Voc)が24Vに達していないため、出力電圧として24Vを得ることができず、従って、出力電力は得られない。ただし、図には仮想的に24V系蓄電池の場合の出力電力を破線で示している。因みに、Wp12(25)において、添え字の「p」は並列接続であることを示している。このことは、以下の説明において同じである。
また、図8Bは、両出力ブロックを並列接続した場合において雰囲気温度が−40℃のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWp12(-40)となっている。一方、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合には、両出力ブロックを並列接続した場合の開放電圧(Voc)が24Vに達していないため、出力電圧として24Vを得ることができず、従って、出力電力は得られない。ただし、図には仮想的に24V系蓄電池の場合の出力電力を破線で示している。
また、図8Cは、両出力ブロックを並列接続した場合において雰囲気温度が70℃のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWp12(70)となっている。一方、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合には、両出力ブロックを並列接続した場合の開放電圧(Voc)が24Vに達していないため、出力電圧として24Vを得ることができず、従って、出力電力は得られない。ただし、図には仮想的に24V系蓄電池の場合の出力電力を破線で示している。
また、図8Dは、両出力ブロックを並列接続した場合において雰囲気温度が90℃のときのI/V特性曲線であり、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合の出力電力がWp12(90)となっている。一方、負荷の蓄電池が24V系蓄電池の場合には、両出力ブロックを並列接続した場合の開放電圧(Voc)が24Vに達していないため、出力電圧として24Vを得ることができず、従って、出力電力は得られない。ただし、図には仮想的に24V系蓄電池の場合の出力電力を破線で示している。
図9は、負荷の蓄電池が12V系蓄電池の場合において、両出力ブロックを直列接続した場合と並列接続した場合の各雰囲気温度に対する出力電力を比較したグラフ(すなわち、図7A〜D及び図8A〜Dの結果をまとめたグラブ)であり、表1は、両出力ブロックを直列接続した場合と並列接続した場合の各雰囲気温度に対する出力電力を一覧形式でまとめたものである。
Figure 2011129827
図9及び表1から分かるように、特に12V系蓄電池(12VBAT)においては、雰囲気温度が略70℃のときを基準として直列接続と並列接続とを切り換えることにより、常に最適な出力電力が得られることが分かる。なお、図7A〜D及び図8A〜Dで示した太陽電池のI/V特性曲線は一例であり、図9及び表1では、直列接続と並列接続とを切り換えるタイミングとなる雰囲気温度が70℃となっているが、この温度も太陽電池の種類等によって異なることは当然である。
本発明は、このような太陽電池の特性に着目して上記課題を解決するものである。
すなわち、本発明の太陽電池システムは、複数個の出力ブロックを有する太陽電池と、負荷と、前記太陽電池と前記負荷との間の接続を切り換える接続切換部とを備える太陽電池システムであって、前記接続切換部は、前記負荷に対する前記太陽電池の出力電力が大きくなるように、前記複数個の出力ブロックを直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることを特徴としている。
このような構成とすれば、負荷に接続される複数個の出力ブロックの太陽電池を、接続切換部により、その出力電力が大きくなるように直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることができるので、負荷に対して安定した、かつ、十分な電力を供給することができる。また、接続の切り換えは、各出力ブロックの中から任意の個数の(すなわち、一部の)セルを並列または直列に切り換えるといった従来技術に記載の方法ではなく、複数個の出力ブロックの全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるものであるため、太陽電池システム内の全ての太陽電池を常に使用することから、無駄が生じることもない。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記太陽電池の雰囲気温度を検出する温度検出部を備え、前記接続切換部は、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記複数個の出力ブロックを直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換える構成としている。
すなわち、上記したように太陽電池は雰囲気温度の変化によってI/V特性が変化し、これに伴ってP/V特性も変化し、太陽電池の最大出力電力(Pmax)も変化するため、温度検出部により検出した雰囲気温度に基づいて、複数個の出力ブロックの接続を切り換えることで、雰囲気温度に応じたより大きい出力電力を得ることが可能となる。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記接続切換部は、前記温度検出部の検出温度に基づき、前記検出温度が出力電力に基づいて予め設定されている雰囲気温度以下である場合には、前記複数個の出力ブロックを直列接続とし、前記検出温度が予め設定されている雰囲気温度を越えている場合には、前記複数個の出力ブロックを並列接続とするように接続の切り換えを行う構成としている。
ここで、出力電力に基づいて予め設定されている雰囲気温度は、各雰囲気温度において複数個の出力ブロックを直列に接続したときの出力電力と、並列に接続したときの出力電力とを比較し、その比較の結果から、[直列接続の出力電力≒並列接続の出力電力]となる雰囲気温度に設定されている。
そして、このように予め設定されている雰囲気温度と、実際に検出された雰囲気温度との比較に基づいて、複数個の出力ブロックを直列接続、または、並列接続のいずれかの接続に切り換えることにより、接続の切り換えタイミングをより正確に行うことが可能となる。その結果、雰囲気温度に応じたより大きい出力電力を、より効率的に得ることが可能となる。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記太陽電池を構成する1個の出力ブロックの動作電圧が第1電圧値に設定されており、前記負荷である蓄電池の電圧を検出する電圧検出部を備え、前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記蓄電池の出力電圧が前記第1電圧値に適合する場合、前記接続切換部は、前記温度検出部の検出温度に基づき、前記検出温度が出力電力に基づいて予め設定されている雰囲気温度以下である場合には、前記複数個の出力ブロックを並列接続とし、前記検出温度が予め設定されている雰囲気温度を越えている場合には、前記複数個の出力ブロックを直列接続とするように接続の切り換えを行う構成としている。
ここで、予め設定されている雰囲気温度として、図7A〜図7D、図8A〜図8D及び図9、並びに表1に示した例に従って例えば70℃に設定しておくと、蓄電池の出力電圧が第1電圧値(例えば、12V)である場合、接続切換部は、温度検出部の検出温度が70℃以下である場合には、複数個の出力ブロックを並列接続とし、検出温度が70℃を越えている場合には、複数個の出力ブロックを直列接続とするように接続の切り換えを行うことになる。このような接続切り換えを行うことで、雰囲気温度に応じて常に最適な出力電力が得られる太陽電池システムとすることができる。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記負荷である蓄電池が前記第1電圧値の倍電圧に適合する蓄電池である場合、前記接続切換部は、前記複数個の出力ブロックを直列接続とする構成としている。
図8A〜図8D及び表1から明らかなように、負荷である蓄電池が第1電圧値の倍電圧(例えば、24V)に適合する蓄電池である場合、複数個の出力ブロックを並列接続した場合には、出力電圧として蓄電池の出力電圧(24V)を得ることができず、出力電力が得られない。従って、負荷である蓄電池が第1電圧値の倍電圧に適合する蓄電池である場合には、複数個の出力ブロックを雰囲気温度に関係なく直列接続としておくことによって、出力電力を常に確保するものである。
また、本発明の太陽電池システムは、複数個の出力ブロックを有する太陽電池と、負荷と、前記太陽電池と前記負荷との間の接続を切り換える接続切換部と、前記複数個の出力ブロックを直列接続したときの出力電力と並列接続したときの出力電力とを取得する電力取得部とを備え、前記接続切換部は、前記電力取得部にて取得された直列接続時及び並列接続時の出力電力に基づいて、前記複数個の出力ブロックの直列接続と並列接続とを切り換えることを特徴としている。
このような構成とすれば、負荷に接続される複数個の出力ブロックの太陽電池を、接続切換部により、その出力電力が大きくなるように直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることができるので、負荷に対して安定した、かつ、十分な電力を供給することができる。また、直列接続の場合と並列接続の場合の出力電力を直接取得して比較しているので、直列接続から並列接続への切り換え、または、並列接続から直列接続への切り換えを、タイムリーかつ正確に行うことができる。すなわち、雰囲気温度に応じたより大きい出力電力をロスなく取得して負荷に供給できることから、利用効率の高い太陽電池システムを実現することができる。さらに、接続の切り換えは、各出力ブロックの中から任意の個数の(すなわち、一部の)セルを並列または直列に切り換えるといった従来技術に記載の方法ではなく、複数個の出力ブロックの全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるものであるため、太陽電池システム内の全ての太陽電池を常に使用することから、無駄が生じることもない。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記電力取得部は、前記負荷である蓄電池の電圧を検出する電圧検出部と、前記太陽電池の出力電流を検出する電流検出部とを備え、検出された電圧と電流との演算によって出力電力を取得する構成としている。このように、演算によって出力電力を求めることで、その時点での直列接続の場合の出力電力と並列接続の場合の出力電力とを正確に比較することが可能となり、直列接続から並列接続への切り換え、または、並列接続から直列接続への切り換えを、タイムリーかつ正確に行うことができる。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記太陽電池を構成する1個の出力ブロックの動作電圧が第1電圧値に設定されており、前記負荷である蓄電池の電圧を検出する電圧検出部と、前記複数個の出力ブロックを直列接続したときの出力電力と並列接続したときの出力電力とを取得する電力取得部とを備え、前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記蓄電池の出力電圧が前記第1電圧値に適合する蓄電池である場合、前記接続切換部は、前記電力取得部にて取得された直列接続時と並列接続時の出力電力に基づいて、前記複数個の出力ブロックの直列接続と並列接続とを切り換える構成としている。
すなわち、負荷である蓄電池が第1電圧値(例えば、12V)の蓄電池である場合、図9及び表1に示すように、雰囲気温度によって直列接続時の出力電力と並列接続時の出力電力との大小関係が反転している。従って、負荷である蓄電池が第1電圧値の蓄電池である場合には、並列接続時と直列接続時の出力電力の大小関係を直接比較することによって、複数個の出力ブロックの接続の切り換えを、的確なタイミングで行うことが可能となる。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記負荷である蓄電池が前記第1電圧値の倍電圧に適合する蓄電池である場合、前記接続切換部は、前記複数個の出力ブロックを直列接続とする構成としている。
図8A〜図8D及び表1から明らかなように、負荷である蓄電池が第1電圧値の倍電圧(例えば、24V)に適合する蓄電池である場合、複数個の出力ブロックを並列接続した場合には、出力電圧として第1電圧値の倍電圧(例えば、24V)を得ることができず、出力電力は得られない。従って、負荷である蓄電池が第1電圧値の倍電圧(例えば、24V)に適合する蓄電池である場合には、複数個の出力ブロックを雰囲気温度に関係なく直列接続としておくことによって、出力電力を常に確保するものである。
また、本発明の太陽電池システムによれば、前記電力取得部は、前記電圧検出部と、前記太陽電池の出力電流を検出する電流検出部とを備え、検出された電圧と電流との演算によって出力電力を取得する構成としている。このように、演算によって出力電力を求めることで、その時点での直列接続の場合の出力電力と並列接続の場合の出力電力とを正確に比較することが可能となり、直列接続から並列接続への切り換え、または、並列接続から直列接続への切り換えを、タイムリーかつ正確に行うことができる。
本発明によれば、複数個の出力ブロックを有する太陽電池を、接続切換部により、その出力電力が大きくなるように直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることができるので、負荷に対して安定した、かつ、十分な電力を供給することができる。また、接続の切り換えは、各出力ブロックの中から任意の個数の(すなわち、一部の)セルを並列または直列に切り換えるといった従来技術に記載の方法ではなく、複数個の出力ブロックの全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるものであるため、太陽電池システム内の全ての太陽電池を常に使用することから、無駄が生じることもない。
本発明の実施形態1に係る太陽電池システムの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る接続切り換え制御のフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る太陽電池システムの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る接続切り換え制御のフローチャートである。 実施形態3に係る接続切り換え制御のフローチャートである。 太陽電池の電流−電圧特性(I/V特性)と雰囲気温度との関係を模式的に示したグラフである。 雰囲気温度が25℃の場合において、各出力ブロックを直列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が−40℃の場合において、各出力ブロックを直列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が70℃の場合において、各出力ブロックを直列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が90℃の場合において、各出力ブロックを直列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が25℃の場合において、各出力ブロックを並列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が−40℃の場合において、各出力ブロックを並列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が70℃の場合において、各出力ブロックを並列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 雰囲気温度が90℃の場合において、各出力ブロックを並列接続した場合のI/V特性を示すグラフである。 太陽電池を構成する2個の出力ブロックを直列接続した場合と並列接続した場合の各雰囲気温度における出力電力の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る太陽電池システムの電気的構成を示すブロック図である。
実施形態1に係る太陽電池システムは、大別すると、太陽電池10、接続切換部20、電圧検出部40、温度検出部50、蓄電池(BAT)60、及びモータドライバや電子制御ユニット(ECU)等を含むその他の負荷(LOAD)70、及び、温度検出部50や電圧検出部40の検出出力に基づいて接続切換部20の切り換え制御を行うコントローラ部80から構成されている。
太陽電池10は、実施形態1では2分割された2個の出力ブロック11,11からなり、各出力ブロック11は、表面電極、光電変換層及び裏面電極をこの順に積層した同一特性を有する薄膜太陽電池セルを複数個直列に接続した構成となっている。また、各出力ブロック11のI/V特性は、例えば、短絡電流(Isc)=2.5A、最適動作電流(Iop)=2A、開放電圧(Voc)=15V、最適動作電圧(Vop)=12V(第1電圧値)に設定されている。従って、基本的には、負荷である蓄電池60が第1電圧値に適合する12V系蓄電池である場合には、両出力ブロック11,11を並列接続とし、蓄電池60が第1電圧値の倍電圧に適合する24V系蓄電池である場合には、両出力ブロック11,11を直列接続とすることによって、12V系蓄電池と24V系蓄電池の双方に対応することが可能である。
接続切換部20は、直並列切換スイッチ21と、並列出力スイッチ22とで構成されている。
そして、太陽電池10の一方の出力ブロック11のプラス出力は、逆流防止用ダイオード13を介して、蓄電池60及びその他の負荷70が接続された電力供給線90に接続されており、マイナス出力は、直並列切換スイッチ21の共通端子aに接続されている。また、直並列切換スイッチ21の一方の固定端子bはアース電位に接続されている。
一方、太陽電池10の他方の出力ブロック11のプラス出力は、直並列切換スイッチ21の他方の固定端子cを介して並列出力スイッチ22の可動端子aに接続されており、並列出力スイッチ22の固定端子bは、逆流防止用ダイオード13を介して電力供給線90に接続されている。
蓄電池60の電圧を検出する電圧検出部40は、電力供給線90とアース電位との間において、蓄電池60及びその他の負荷70と並列に接続されており、その検出出力は、コントローラ部80に導かれている。
また、太陽電池10の雰囲気温度を検出する温度検出部50は、コントローラ部80に接続されている。
コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の制御端子及び並列出力スイッチ22の制御端子にそれぞれ接続されており、電圧検出部40及び温度検出部50の検出出力に基づいて、直並列切換スイッチ21の切り換え制御、及び、並列出力スイッチ22の開閉制御を行うようになっている。なお、コントローラ部80は、図示は省略しているが、CPU、ROM、RAM等から構成されている。
次に、本実施形態1の太陽電池システムにおいて、コントローラ部80による接続切換部20の切り換え制御、すなわち、2個の出力ブロック11,11の直列接続または並列接続の接続切り換え制御について説明する。
本発明の太陽電池システムによる2個の出力ブロック11,11の接続切り換え制御の基本は、2個の出力ブロック11,11を、出力電力が大きくなるように直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えるように制御することである。このような構成とすれば、負荷に接続される2個の出力ブロック11,11からなる太陽電池10を、その出力電力が大きくなるように直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることができるので、負荷に対して安定した、かつ、十分な電力を供給することができる。また、接続の切り換えは、各出力ブロックの中から任意の個数の(すなわち、一部の)セルを並列または直列に切り換えるといった従来技術に記載の方法ではなく、2個の出力ブロック11,11の全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるものであるため、太陽電池システム内の全ての(2個の)出力ブロック11,11を常に使用することから、無駄が生じることもない。
以下、図2に示す接続切り換え制御のフローチャートを参照して、実施形態1に係る2個の出力ブロック11,11の接続切り換え制御について具体的に説明する。
コントローラ部80は、まず、蓄電池60の出力電圧を検出する電圧検出部40の検出出力(検出電圧値)を取得する(ステップS11)。そして、取得した検出電圧値に基づいて、搭載されている蓄電池が12V系蓄電池であるのか、24V系蓄電池であるのかを判断する(ステップS12)。その結果、搭載されている蓄電池が12V系蓄電池である場合(ステップS12でYesと判断された場合)には、次に、温度検出部50から検出温度値を取得して、太陽電池10の雰囲気温度を監視する(ステップS13)。
そして、取得した雰囲気温度と、出力電力に基づいて予め内部(例えば、コントローラ部80のROM内部)に設定されている雰囲気温度とを比較する(ステップS14)。
すなわち、[課題を解決するための手段]のところで説明したように、太陽電池10は雰囲気温度の変化によってI/V特性が変化し、これに伴ってP/V特性も変化し、太陽電池10の最大出力電力(Pmax)も変化するため、温度検出部50により検出した雰囲気温度に基づいて、2個の出力ブロック11,11の接続を切り換えることにより、雰囲気温度に応じたより大きい出力電力を得ることが可能となる。
ここで、出力電力に基づいて予め内部に設定されている雰囲気温度(以下、「設定雰囲気温度」ともいう。)は、各雰囲気温度(例えば、−40℃から90℃までの各温度等)において2個の出力ブロック11,11を直列に接続したときの出力電力と、並列に接続したときの出力電力とを比較し、その比較の結果から、[直列接続時の出力電力≒並列接続時の出力電力]となる雰囲気温度に設定されている。なお、図9及び表1に示す例では、−40℃、25℃、90℃の3点の雰囲気温度での直列接続時の出力電力と並列接続時の出力電力とを計測し、それらの近似線(ただし、図9では直線近似としている)を引いて、その交点の雰囲気温度を設定雰囲気温度として求めている。実施形態1では、この設定雰囲気温度を70℃としている。
コントローラ部80は、ステップS14での比較の結果、実際に検出された雰囲気温度が設定雰囲気温度(70℃)以下である場合(ステップS14でNoと判断された場合)には、2個の出力ブロック11,11を並列接続とする(ステップS15)。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子b側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bに接続する(すなわち、並列出力スイッチ22を閉じる)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。つまり、図9及び表1の上段に示したように、実際に検出された雰囲気温度が設定雰囲気温度(70℃)以下である場合には、[直列接続時の出力電力<並列接続時の出力電力]であることから、2個の出力ブロック11,11を上記のように並列接続とする。
一方、実際に検出された雰囲気温度が設定雰囲気温度(70℃)を超えている場合(ステップS14でYesと判断された場合)には、2個の出力ブロック11,11を直列接続とする(ステップS16)。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子c側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bから離す(すなわち、並列出力スイッチ22を開く)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。つまり、図9及び表1の上段に示したように、実際に検出された雰囲気温度が設定雰囲気温度(70℃)を超えている場合には、[直列接続時の出力電力>並列接続時の出力電力]であることから、2個の出力ブロック11,11を上記のように直列接続とする。
この後、コントローラ部80は、太陽電池システムが稼働中であるか否か(例えば、車のエンジンが始動されているか否か等)を判断し(ステップS17)、太陽電池システムが稼働中である場合には、ステップS13に戻って、温度検出部50による検出温度の監視を継続する。なお、車のエンジンが始動されているか否かは、イグニッションキーの位置情報をコントローラ部80に入力することで判断できる。
このように、蓄電池60が12V系蓄電池である場合には、実際に検出された雰囲気温度の変化に応じて上記のような接続切り換え制御をその都度行うことで、雰囲気温度に応じて常に最適な出力電力が得られる太陽電池システムを構築することができる。
一方、ステップS12の判断において、接続されている蓄電池60が24V系蓄電池である場合(ステップS12でNoと判断された場合)には、ステップS18へと処理を進め、雰囲気温度に関係なく、2個の出力ブロック11,11を直列接続とする。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子c側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bから離す(すなわち、並列出力スイッチ22を開く)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。つまり、図7A〜図7D、図8A〜図8D及び表1の下段に示したように、蓄電池60が24V系蓄電池である場合、2個の出力ブロック11,11を並列接続した場合には、出力電圧として24Vを得ることができず、出力電力が得られない。従って、蓄電池が24V系蓄電池である場合には、2個の出力ブロック11,11を雰囲気温度に関係なく直列接続としておくことによって、出力電力を常に確保しておくものとする。
<実施形態2>
図3は、本発明の実施形態2に係る太陽電池システムの電気的構成を示すブロック図である。
実施形態2に係る太陽電池システムは、実施形態1に係る太陽電池システムの構成から温度検出部50を省略し、かつ、各出力ブロック11の出力側に接続された各逆流防止用ダイオード13のカソード側の電力供給線90に、太陽電池10の出力電流を検出する電流検出部30を直列に接続したものである。その他の構成は、図1に示す太陽電池システムの構成と同じであるので、ここでは同じ構成要素に同じ符号を付すこととし、詳細な説明は省略する。ただし、コントローラ部80には、電流検出部30からの検出出力(出力電流値)が入力されるようになっている。また、ROMに格納されていた設定雰囲気温度は実施形態2では不要である。
すなわち、実施形態2の太陽電池システムは、電流検出部30及び電圧検出部40が接続されたコントローラ部80が、2個の出力ブロック11,11を直列接続したときの出力電力と並列接続したときの出力電力とを取得する電力取得部として機能し、取得した直列接続時と並列接続時の出力電力に基づいて、出力電力が大きくなるように、2個の出力ブロック11,11の直列接続と並列接続とを切り換えるように、接続切換部20の切り換え制御を行う構成としたものである。
このような構成とすれば、2個の出力ブロック11,11からなる太陽電池10を、その出力電力が大きくなるように直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることができるので、負荷に対して安定した、かつ、十分な電力を供給することができる。
以下、図4に示す接続切り換え制御のフローチャートを参照して、実施形態2に係る2個の出力ブロック11,11の接続切り換え制御について具体的に説明する。
コントローラ部80は、まず、2個の出力ブロック11,11を直列接続とする(ステップS21)。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子c側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bから離す(すなわち、並列出力スイッチ22を開く)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。
そして、この直列状態において、電圧検出部40から検出電圧値(システム電圧)を取得し(ステップS22)、電流検出部30から太陽電池10の出力電流値(システム電流)を取得して(ステップS23)、取得した電圧値と電流値との演算により、直列接続時の出力電力を取得する(ステップS24)。
次に、コントローラ部80は、2個の出力ブロック11,11を並列接続に切り換える(ステップS25)。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子b側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bに接続する(すなわち、並列出力スイッチ22を閉じる)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。
そして、この並列状態において、電圧検出部40から検出電圧値(システム電圧)を取得し(ステップS26)、電流検出部30から太陽電池10の出力電流値(システム電流)を取得して(ステップS27)、取得した電圧値と電流値との演算により、並列接続時の出力電力を取得する(ステップS28)。
次に、コントローラ部80は、演算により求めた直列接続時の出力電力と並列接続時の出力電力とを比較する(ステップS29)。その結果、直列接続時の出力電力が並列接続時の出力電力より小さい場合(ステップS29でYesと判断された場合)には、2個の出力ブロック11,11を並列接続とする(ステップS30)。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子b側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bに接続する(すなわち、並列出力スイッチ22を閉じる)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。
一方、ステップS29での判断の結果、直列接続時の出力電力が並列接続時の出力電力より大きい場合(ステップS29でNoと判断された場合)には、2個の出力ブロック11,11を直列接続とする(ステップS31)。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子c側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bから離す(すなわち、並列出力スイッチ22を開く)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。
このように、演算によって出力電力を求めることで、その時点での直列接続時の出力電力と並列接続時の出力電力とを正確に比較することが可能となり、2個の出力ブロック11,11の直列接続から並列接続への切り換え、または、並列接続から直列接続への切り換えを、タイムリーかつ正確に行うことができる。
この後、コントローラ部80は、一定時間(例えば、1分等)が経過したか否か、及び、太陽電池システムが稼働中であるか否か(例えば、車のエンジンが始動されているか否か等)を判断する(ステップS32,S33)。コントローラ部80は、一定時間が経過するまでは、ステップS32,ステップS33の処理を切り返す。そして、この処理の過程において、一定時間が経過した場合(すなわち、ステップS33でYes、ステップS32でYesと判断された場合)には、再びステップS21に戻って、2個の出力ブロック11,11の直列接続時と並列接続時の出力電力の演算及び比較の処理を行うことになる。なお、この一定時間は、コントローラ部80での演算処理の時間間隔を設定するものであり、太陽電池システムの実際の使用状況等を考慮して適宜設定すればよい。また、この一定時間をユーザによって任意に設定変更可能な構成としてもよい。
実施形態2に係る太陽電池の接続切り換え制御によれば、雰囲気温度の変化により太陽電池のI/V特性が変化し、その結果、太陽電池の2個の出力ブロックの直列接続時と並列接続時に得られる出力電力が変化した場合であっても、その変化に追随して、より大きい出力電力が得られるように、タイムリーな接続切り換えが行えることから、電力ロスの少ない、すなわち、電力利用効率の高い太陽電池システムを実現することができる。また、接続の切り換えは、各出力ブロックの中から任意の個数の(すなわち、一部の)セルを並列または直列に切り換えるといった従来技術に記載の方法ではなく、2個の出力ブロックの全体を並列接続から直列接続に、または、直列接続から並列接続に切り換えるものであるため、太陽電池システム内の全ての太陽電池セルを常に使用することから、無駄が生じることもない。
<実施形態3>
実施形態2では、蓄電池60が12V系蓄電池であるのか24V系蓄電池であるのかの判断を敢えて行っていない。これは、[課題を解決するための手段]のところで説明したように、蓄電池60が24V系蓄電池である場合、太陽電池10の2個の出力ブロック11,11を並列接続した場合には、出力電圧として24Vを得ることができず、従って、出力電力が得られないため、ステップS29の判断がNoとなって、常に直列接続を選択することになるので、蓄電池60が12V系蓄電池であるのか24V系蓄電池であるのかを判断する必要がないからである。
しかし、蓄電池60が12V系蓄電池であるのか24V系蓄電池であるのかの判断を行わない場合には、蓄電池60が24V系蓄電池である場合も、一定時間が経過するたびに演算処理を繰り返すことになり、コントローラ部80に無駄な演算処理を行わせることになる。
そのため、実施形態3では、蓄電池60が12V系蓄電池であるのか24V系蓄電池であるのかの判断をまず行い、蓄電池60が24V系蓄電池である場合には、その後の接続切り換え制御を中止し、2個の出力ブロック11,11を常に直列接続とする構成としたものである。
実施形態3に係る太陽電池システムの電気的構成は、図3に示した構成と同じであるので、実施形態3においても図3に示したブロック図を用いて説明を行うものとする。
以下、図5に示すフローチャートを参照して、実施形態3に係る太陽電池の接続切り換え制御について説明する。なお、図5に示すフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートの各ステップと同様の処理を行うステップには、同じステップ番号を付すこととする。
コントローラ部80は、まず、蓄電池60の出力電圧を検出する電圧検出部40の検出電圧値を取得する(ステップS41)。そして、取得した検出電圧値に基づいて、搭載されている蓄電池が12V系蓄電池であるのか、24V系蓄電池であるのかを判断する(ステップS42)。その結果、搭載されている蓄電池が24V系蓄電池である場合(ステップS42でYesと判断された場合)には、ステップS43へと処理を進め、2個の出力ブロック11,11の接続を常に直列接続とする。すなわち、コントローラ部80は、直並列切換スイッチ21の共通端子aを固定端子c側に接続し、並列出力スイッチ22の可動端子aを固定端子bから離す(すなわち、並列出力スイッチ22を開く)ように各スイッチ21,22の接続切り換え制御を行う。
一方、ステップS42において、搭載されている蓄電池が24V系蓄電池でない(すなわち、12V系蓄電池である)と判断された場合(Noと判断された場合)には、コントローラ部80は、次に、2個の出力ブロック11,11を直列接続として(ステップS21)、その後のステップS22〜ステップS33を実施することになる。なお、ステップS21〜ステップS33の処理は、実施形態2で説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
このように、実施形態3では、まず、搭載されている蓄電池が12V系蓄電池であるのか、24V系蓄電池であるのかを判断し、搭載されている蓄電池が24V系蓄電池である場合には、2個の出力ブロック11,11の接続を常に直列接続として、その後の接続切り換え制御を行わない構成としている。これにより、コントローラ部80での無駄な演算処理を防止し、コントローラ部80にかかる負荷を軽減することができる。
本発明の太陽電池システムは、例えば車に搭載されている蓄電池の補助電源として、若しくは蓄電池を充電するための電源として好適に利用される。
10 太陽電池
11 出力ブロック
13 逆流防止用ダイオード
20 接続切換部
21 直並列切換スイッチ
22 並列出力スイッチ
30 電流検出部
40 電圧検出部
50 温度検出部
60 蓄電池(BTA)
70 その他の負荷
80 コントローラ部
90 電力供給線

Claims (10)

  1. 複数個の出力ブロックを有する太陽電池と、負荷と、前記太陽電池と前記負荷との間の接続を切り換える接続切換部とを備える太陽電池システムであって、
    前記接続切換部は、前記負荷に対する前記太陽電池の出力電力が大きくなるように、前記複数個の出力ブロックを直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることを特徴とする太陽電池システム。
  2. 請求項1に記載の太陽電池システムであって、
    前記太陽電池の雰囲気温度を検出する温度検出部を備え、
    前記接続切換部は、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記複数個の出力ブロックを直列接続または並列接続のいずれかの接続に切り換えることを特徴とする太陽電池システム。
  3. 請求項2に記載の太陽電池システムであって、
    前記接続切換部は、前記温度検出部の検出温度に基づき、前記検出温度が出力電力に基づいて予め設定されている雰囲気温度以下である場合には、前記複数個の出力ブロックを直列接続とし、前記検出温度が予め設定されている雰囲気温度を越えている場合には、前記複数個の出力ブロックを並列接続とするように接続の切り換えを行うことを特徴とする太陽電池システム。
  4. 請求項2に記載の太陽電池システムであって、
    前記太陽電池を構成する1個の出力ブロックの動作電圧が第1電圧値に設定されており、
    前記負荷である蓄電池の電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記蓄電池の出力電圧が前記第1電圧値に適合する場合、前記接続切換部は、前記温度検出部の検出温度に基づき、前記検出温度が出力電力に基づいて予め設定されている雰囲気温度以下である場合には、前記複数個の出力ブロックを並列接続とし、前記検出温度が予め設定されている雰囲気温度を越えている場合には、前記複数個の出力ブロックを直列接続とするように接続の切り換えを行うことを特徴とする太陽電池システム。
  5. 請求項4に記載の太陽電池システムであって、
    前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記負荷である蓄電池が前記第1電圧値の倍電圧に適合する蓄電池である場合、前記接続切換部は、前記複数個の出力ブロックを直列接続とすることを特徴とする太陽電池システム。
  6. 請求項1に記載の太陽電池システムであって、
    前記複数個の出力ブロックを直列接続したときの出力電力と並列接続したときの出力電力とを取得する電力取得部を備え、
    前記接続切換部は、前記電力取得部にて取得された直列接続時及び並列接続時の出力電力に基づいて、前記複数個の出力ブロックの直列接続と並列接続とを切り換えることを特徴とする太陽電池システム。
  7. 請求項6に記載の太陽電池システムであって、
    前記電力取得部は、前記負荷である蓄電池の電圧を検出する電圧検出部と、前記太陽電池の出力電流を検出する電流検出部とを備え、検出された電圧と電流との演算によって出力電力を取得することを特徴とする太陽電池システム。
  8. 請求項1に記載の太陽電池システムであって、
    前記太陽電池を構成する1個の出力ブロックの動作電圧が第1電圧値に設定されており、
    前記負荷である蓄電池の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記複数個の出力ブロックを直列接続したときの出力電力と並列接続したときの出力電力とを取得する電力取得部とを備え、
    前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記蓄電池の出力電圧が前記第1電圧値に適合する蓄電池である場合、前記接続切換部は、前記電力取得部にて取得された直列接続時と並列接続時の出力電力に基づいて、前記複数個の出力ブロックの直列接続と並列接続とを切り換えることを特徴とする太陽電池システム。
  9. 請求項8に記載の太陽電池システムであって、
    前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記負荷である蓄電池が前記第1電圧値の倍電圧に適合する蓄電池である場合、前記接続切換部は、前記複数個の出力ブロックを直列接続とすることを特徴とする太陽電池システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の太陽電池システムであって、
    前記電力取得部は、前記電圧検出部と、前記太陽電池の出力電流を検出する電流検出部とを備え、検出された電圧と電流との演算によって出力電力を取得することを特徴とする太陽電池システム。
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