JP2011127513A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構成においては、吐出穴とシリンダの内壁がオーバーラップする位置で組み付けられているため冷媒通路の断面積が小さくなってしまい、冷媒ガスが吐出穴に抜ける際に大きな抵抗になって性能悪化の要因になっていた。
【解決手段】シリンダには吐出穴と当接する部分に切り欠きを設け、吐出穴が設けてある主端板または補助端板には吐出穴と連通する部分に切り欠きが設けてあり、これらの切り欠きで囲まれる空間の最小断面積が吐出穴の断面積以上となるように設定した。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和装置あるいは冷蔵庫などに用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、ロータリ型の圧縮機では図3に示すように、密閉容器101の内部に圧縮機構102を駆動する電動機110が固定されこの電動機に圧縮機構102を駆動するクランク軸103が結合されている。
圧縮機構102はクランク軸103によって駆動されるローラ104と、ローラ104を収納する円筒状気筒であるシリンダ105と、ローラ104に当接してシリンダ105内を仕切る仕切り板106、およびシリンダ105の両端面を保持する端板により構成されている。
端板は主端板107及び補助端板108からなり、クランク軸103を保持しかつ軸受けとしての機能も兼ね圧縮機構をはさみ込むように配設され、主端板107の外周で密閉容器101に溶接固定されている。
補助端板108には吐出穴109が具備され圧縮された冷媒ガスが密閉容器101内に放出される。
前記従来の構成においては、吐出穴とシリンダの内壁がオーバーラップする位置で組み付けられているため冷媒通路の断面積が小さくなってしまい、冷媒ガスが吐出穴に抜ける際に大きな抵抗になって性能悪化の要因になっていた。冷媒通路の断面積を確保するためにシリンダ側に切り欠きを設けている例も見られるが、十分な断面積を確保するには至っていない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、十分な信頼性を有する密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の密閉型圧縮機は、シリンダには吐出穴と当接する部分に切り欠きを設け、吐出穴が設けてある主端板または補助端板には吐出穴と連通する部分に切り欠きが設けてあり、これらの切り欠きで囲まれる空間の最小断面積が吐出穴の断面積以上となるように設定したものである。
これによって、冷媒ガスが吐出穴に抜ける際の抵抗を最小化することができる。この効果は凝縮圧力が高く冷媒密度が高い代替冷媒や自然冷媒において顕著に現れてくる。
本発明の密閉型圧縮機は、冷媒ガスが吐出穴に抜ける際の抵抗を小さい高効率な密閉型
圧縮機を提供することができる。
圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に示すように、ロータリ型の密閉型圧縮機では、密閉容器1の内部に圧縮機構2を駆動する電動機3の固定子4が固定され、この電動機3の回転子5に圧縮機構2を駆動するクランク軸6が結合されている。
図1に示すように、ロータリ型の密閉型圧縮機では、密閉容器1の内部に圧縮機構2を駆動する電動機3の固定子4が固定され、この電動機3の回転子5に圧縮機構2を駆動するクランク軸6が結合されている。
圧縮機構2は、クランク軸6によって駆動されるローラ7と、円筒状気筒であるシリンダ8とローラ7に当接してシリンダ8内を仕切る仕切り板9およびシリンダ8の両端面を保持する端板にて構成されている。ここで端板はクランク軸6を保持する軸受けも兼ねる主端板10と補助端板11とにより上下から挟み込むように配設され、主端板10の外周で密閉容器1に溶接固定されている。補助端板11には吐出穴12が具備され圧縮された冷媒ガスが密閉容器1内に放出される。
ここで、シリンダ8には吐出穴と当接する部分に切り欠きAを設け、吐出穴12が設けてある補助端板11には吐出穴12と連通する部分に切り欠きBが設けてあり、これらの切り欠きで囲まれる空間の最小断面積が吐出穴12の断面積以上となるように設定したものである。
これにより、冷媒ガスが吐出穴に抜ける際の抵抗を最小化することができ、抵抗の小さい高効率な密閉型圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明に係る密閉型圧縮機は、冷媒ガスが吐出穴に抜ける際の抵抗が小さい高効率な密閉型圧縮機を提供することが可能となるので、乾燥機や給湯機等のヒートポンプ応用機器の用途にも適用することができる。
8 シリンダ
11 主端板
12 吐出穴
A シリンダに設けた切り欠き
B 補助端板に設けた切り欠き
11 主端板
12 吐出穴
A シリンダに設けた切り欠き
B 補助端板に設けた切り欠き
Claims (3)
- 密閉容器内に電動機と、この電動機によって駆動されるクランク軸と、クランク軸にて駆動されるローラと、このローラを収納するシリンダと、このシリンダとローラに当接しシリンダ内を仕切る仕切り板と、シリンダの両端面を複数のボルトにて締結されるとともにクランク軸を保持する軸受けを兼ねる主端板と補助端板とを有し、シリンダには吐出穴と当接する部分に切り欠きを設け、吐出穴が設けてある主端板または補助端板には吐出穴と連通する部分に切り欠きが設けてあり、これらの切り欠きで囲まれる空間の最小断面積が吐出穴の断面積以上になっている密閉型圧縮機。
- 圧縮されるガスが、塩素を含まない代替冷媒である請求項1記載の密閉型圧縮機。
- 圧縮されるガスが、二酸化炭素などの自然冷媒である請求項1記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009287123A JP2011127513A (ja) | 2009-12-18 | 2009-12-18 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009287123A JP2011127513A (ja) | 2009-12-18 | 2009-12-18 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011127513A true JP2011127513A (ja) | 2011-06-30 |
Family
ID=44290359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009287123A Pending JP2011127513A (ja) | 2009-12-18 | 2009-12-18 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011127513A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104963861A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-10-07 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 用于旋转式压缩机的压缩机构及具有其的旋转式压缩机 |
WO2016110982A1 (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-14 | 三菱電機株式会社 | 多気筒密閉型圧縮機 |
-
2009
- 2009-12-18 JP JP2009287123A patent/JP2011127513A/ja active Pending
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WO2016110982A1 (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-14 | 三菱電機株式会社 | 多気筒密閉型圧縮機 |
CN104963861A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-10-07 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 用于旋转式压缩机的压缩机构及具有其的旋转式压缩机 |
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