JP2011126610A - 搬送装置および自動原稿搬送装置 - Google Patents

搬送装置および自動原稿搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートをスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる搬送装置および自動原稿搬送装置を提供すること。
【解決手段】スイッチバック搬送部25は、スイッチバック経路30の入口近傍であって原稿の一方の面に接触する位置に設けられ、原稿の一方の面に接触して原稿を搬送するスイッチバック駆動ローラ12と、スイッチバック経路30の入口近傍であってスイッチバック駆動ローラ12とは離隔するとともに原稿の他方の面に接触する位置に設けられ、原稿の他方の面に接触して原稿を搬送方向または幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲させてスイッチバック駆動ローラ12に押し付けるスイッチバック従動ローラ21と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置に関し、例えば、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、複合機等の自動原稿搬送装置や給紙装置に設けられ、シートをスイッチバックさせて表裏を反転する搬送装置および自動原稿搬送装置に関する。
従来、この種の搬送装置および自動原稿搬送装置では、搬送経路に対してシート(原稿)が長いとき等に、スイッチバックさせたシートの先端と後端が同一のローラ対に噛んでしまい、ジャムになるという不具合が発生していた。すなわち、スイッチバック経路から出ていくシートの後端がまだスイッチバック経路から抜け出ていない状態で、このシートの先端または次のシートの先端がスイッチバック経路に入ってきてしまい、スイッチバック経路の入口のローラ対にシートの先端と後端が同時に挟まれてしまって、シート詰まりを起こしてしまうという不具合があった。
この不具合を回避するために、スイッチバック経路の入口のローラ対である排紙ローラ対が正逆回転してシートの反転動作を行うとともに、反転したシートの先端と後端が排紙ローラで重なるようなときは、排紙ローラ対の駆動ローラと従動ローラを離間させ、シートが重なってもジャムにならないようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、スイッチバック経路の入口のローラ対である反転ローラ対が正逆回転してシートの反転動作を行うとともに、反転したシートの先端と後端が反転ローラで重なるようなときは、反転ローラ対の駆動ローラと従動ローラを離間させ、シートが重なってもジャムにならないようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、これら従来の技術では、スイッチバック経路の入口のローラ対である排紙ローラ対または反転ローラ対を離間させてローラ対間の圧を解除するための機構を設けなくてはならず、その分だけ構成が複雑となり、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、シートをスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる搬送装置を提供するものである。
本発明に係る搬送装置は、シートをその一端側を先頭にしてスイッチバック経路に搬入するとともに、前記スイッチバック経路に搬送されたシートをその他端側を先頭にして前記スイッチバック経路から搬出するスイッチバック搬送手段と、前記スイッチバック経路から搬出されたシートをその他端側を先頭にして通過させて前記スイッチバック経路に再び導く反転経路と、を備えた搬送装置において、前記スイッチバック搬送手段は、前記スイッチバック経路の入口近傍であって前記シートの一方の面に接触する位置に設けられ、前記シートの一方の面に接触して前記シートを搬送する駆動ローラと、前記スイッチバック経路の入口近傍であって前記駆動ローラとは離隔するとともに前記シートの他方の面に接触する位置に設けられ、前記シートの他方の面に接触して前記シートをシート搬送方向またはシート幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲させて前記駆動ローラに押し付ける搬送補助部材と、を有することを特徴としている。
この構成により、スイッチバック経路から搬出される原稿の後端が駆動ローラと搬送補助部材との間にある状態で、この原稿または他の原稿の先端が、駆動ローラと搬送補助部材との間に入ってしまった場合、原稿の一方の面が駆動ローラに接触するとともに、原稿の他方の面が搬送補助部材に接触しており、原稿の後端も先端も駆動ローラと搬送補助部材に挟まれていないので、原稿の先端が駆動ローラと搬送補助部材の間の隙間に逃げることができ、湾曲させた原稿のコシによって駆動ローラと原稿の接触圧を十分に確保して原稿を搬送することができる。このため、原稿の後端と先端が同時に駆動ローラと搬送補助部材に挟まれて原稿がジャムを発生することを防止することができる。
また、駆動ローラと搬送補助部材との間に接離機構を備えておらず、駆動ローラ搬送補助部材が離間したまま原稿を搬送するようになっているので、スイッチバック搬送手段に接離機構を備えない分だけ製造コストを低下させることができる。
したがって、原稿をスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる。
また本発明に係る搬送装置は、前記搬送補助部材が、前記シートの他方の面に接触して従動回転する従動ローラであることを特徴としている。
この構成により、搬送補助部材としての従動ローラが原稿の他方の面に接触して従動回転しながらこの原稿を駆動ローラに押し付けるので、搬送補助部材による原稿の搬送抵抗を低減することができる。
また本発明に係る搬送装置は、前記搬送補助部材が、筺体の一部を構成するとともに、前記シートの他方の面と摺接するリブ部材であることを特徴としている。
この構成により、リブ部材が原稿の他方の面と摺接しながらこの原稿を駆動ローラに押し付けるので、リブ部材と原稿との間の抵抗を一定以下に抑えながら、部品点数の削減により製造コストを低下させることができる。
また本発明に係る搬送装置は、前記駆動ローラが、前記シートの下面に接触する位置に設けられたことを特徴としている。
この構成により、駆動ローラにシートの自重が加わるため、駆動ローラとシートとの間でスリップが発生することを防止することができる。
また本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記搬送装置と、前記搬送装置に供給するシートを複数載置するシート載置手段と、前記シート載置手段に載置された複数のシートから1枚のシートを分離して搬送するシート分離手段と、を備えたことを特徴としている。
この構成により、自動原稿搬送装置において、原稿をスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる。
本発明によれば、シートをスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる搬送装置および自動原稿搬送装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置を備える自動原稿搬送装置の断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置のスイッチバック搬送部を示す側面図であり、(b)は、このスイッチバック搬送部の正面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置の他の例のスイッチバック搬送部を示す側面図であり、(b)は、このスイッチバック搬送部の正面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置の他の例のスイッチバック搬送部を示す側面図であり、(b)は、このスイッチバック搬送部の正面図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置のスイッチバック搬送部の原稿端部の状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る搬送装置を備える自動原稿搬送装置の断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る搬送装置のスイッチバック搬送部を示す側面図であり、(b)は、このスイッチバック搬送部の正面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る搬送装置の他の例のスイッチバック搬送部を示す側面図であり、(b)は、このスイッチバック搬送部の正面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る搬送装置の他の例のスイッチバック搬送部を示す側面図であり、(b)は、このスイッチバック搬送部の正面図である。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る搬送装置のスイッチバック搬送部の原稿端部の状態を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る搬送装置を備える自動原稿搬送装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、構成について説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、自動原稿搬送装置20は、用紙載置台としての原稿テーブル1を備えており、この原稿テーブル1には原稿(シート)の表面が上向きになるように原稿束Pが載置されるようになっている。
また、原稿束Pの搬送方向先端側の原稿テーブル1上には原稿セットセンサ3が設けられており、原稿セットセンサ3は原稿テーブル1上に原稿束Pがセットされたことを検知するようになっている。自動原稿搬送装置20は、原稿セットセンサ3が原稿束Pを検知したことに基づいて原稿の読取りを行うための待機状態に移行する。
原稿セットセンサ3の上方には呼出しコロ2が設けられており、この呼出しコロ2は、図示しないカム機構等により実線で示す原稿束Pから退避する位置と破線で示す原稿束Pの上面に当接する位置との間で昇降するようになっている。
呼出しコロ2は、原稿読取り時には、原稿テーブル1上の原稿束Pの最上位の原稿の給紙を開始する。給紙された原稿は呼出しコロ2の下流側に設けられた分離部18の分離コロ4およびフリクションパッド5の間に搬送される。
分離コロ4は、原稿の一方の面に接して回転し、フリクションパッド5は、原稿の他方の面に接して静止するものである。
フリクションパッド5は、支持部材としてのホルダ15上に載置されており、ホルダ15は下方に配置されたバネ16によって上方に付勢されるようになっている。
分離コロ4は図示しない給紙モータからの駆動力により給紙方向(時計回転方向)に回転するようになっており、このため、呼出しコロ2が原稿束Pから給紙した原稿が複数枚であった場合に、最上位の原稿とその下の原稿が分離されて最上位の1枚の原稿のみが給紙されるようになっている。
具体的には、バネ16の付勢力によりフリクションパッド5が分離コロ4と所定圧で接しており、呼出しコロ2によって原稿の先端が分離コロ4とフリクションパッド5との間に搬送されたタイミングで、分離コロ4が回転を開始することにより、分離コロ4に接している1枚の原稿のみが更に原稿搬送方向下流に搬送され、原稿の重送が防止されるようになっている。
分離コロ4とフリクションパッド5により分離された1枚の原稿は、プルアウトローラ対6および読取入口ローラ対7により更に搬送されて、読取位置9に到達するようになっている。読取位置9の下方には、図示しない画像形成装置本体側に設けられた読取手段が配置されている。
読取入口ローラ対7と読取位置9との間には、原稿の先端および後端を検知する読取入口センサ8が設けられており、読取入口センサ8の検知信号は、自動原稿搬送装置20内の各搬送ローラの駆動開始および停止のタイミング、画像形成装置側の読取手段の読取り開始タイミングの制御に用いられるようになっている。
読取位置9を通過した原稿は、排紙ローラ群10によって搬送されるようになっており、両面モードにおける原稿の裏面の読取り終了後、または、片面モードにおける原稿の表面の読取り終了後には排紙トレイ13に排紙される。
排紙ローラ群10の下流側には原稿の搬送経路を切換えるための切換爪11が設けられている。
排紙ローラ群10は、駆動ローラを中心としてその上下にそれぞれ従動ローラを接触させた3つのローラから成っており、排紙ローラ群10の下側の2つのローラにより、原稿を排紙トレイ13または切換爪11上に搬送するとともに、排紙ローラ群10の上側の2つのローラにより、原稿を切換爪11上から反転経路17に搬送するようになっている。
通常の片面モードの場合には、切換爪11は、原稿を排紙トレイ13に導くよう実線で示す上昇位置に保持されるようになっている。
両面モードにおいて原稿の搬送を行う場合には、この原稿の表面の読取り時に読取位置9を抜けた原稿の先端が排紙ローラ群10に到達する前に、例えば、読取入口センサ8が原稿の先端または後端を検知してからの所定タイミングにより、切換爪11が図示しない反転ソレノイドに駆動されて破線で示す下降位置に切り換わるようになっている。また、排紙ローラ群10の上側の2つのローラと、スイッチバック経路30の入口近傍に配置されたスイッチバック搬送部25により、切換爪11上およびスイッチバック経路30の原稿が反転経路17に搬送され、原稿の表裏反転が行われるようになっている。
この後、原稿の一方の面を読取ったときと同様に、原稿の他方の面の読取りが行われ、反転経路17を通過することにより原稿の表裏反転が再び行われる。表裏反転された原稿は、読取りが行われることなく読取位置9を通過し、排紙トレイ13に排紙される。このように、原稿の他方の面を読取った後に、表裏反転を再び行うことにより、原稿テーブル1に載置された原稿と、読取りが完了して排紙トレイ13に排出された原稿との間で、ページ順に狂いが生じることが防止されるようになっている。
なお、反転経路17には、スイッチバックセンサ14が設けられており、スイッチバックセンサ14によって、反転経路17内の原稿の先端または後端の通過が検知されるようになっている。
また、自動原稿搬送装置20は、読取手段や書込み手段を備える図示しない画像形成装置本体の上部にヒンジ機構を介して開閉自在に設けられている。
また、自動原稿搬送装置20は、各種の動作を制御する図示しないコントローラ部を備えている。
次に、スイッチバック搬送部25の詳細を説明する。
図2(a)、図2(b)に示すように、スイッチバック搬送部25は、スイッチバック駆動ローラ12と、スイッチバック従動ローラ21とから構成されている。
スイッチバック駆動ローラ12は、図示しない駆動源に接続されて回転駆動することで、原稿の一方の面と接触してその原稿をスイッチバック駆動ローラ12の回転方向に搬送するようになっている。
スイッチバック従動ローラ21は、スイッチバック駆動ローラ12とは所定間隔、例えば2枚分の原稿の厚みより大きい間隔を離隔して配置されており、スイッチバック駆動ローラ12とは直接的に接触していないが、原稿のいわゆるコシ(原稿が平面を保とうとする剛性)を利用して原稿の他方の面に接触することで、この原稿により従動回転するとともに、原稿をスイッチバック駆動ローラ12に押し付けるようになっている。
すなわち、スイッチバック搬送部25のスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21は、原稿を幅方向と搬送方向に湾曲させることにより、湾曲した原稿の一方と他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
図2(a)に示すように、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21とは、スイッチバック経路30(図1参照)内に突出し、互いに近接するとともに、原稿搬送方向に離隔した位置に配置されている。スイッチバック従動ローラ21は、スイッチバック駆動ローラ12よりもスイッチバック経路30の奥側(図面右側)に配置されている。このため、スイッチバック搬送部25を構成するスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21は、原稿をニップすることなく、原稿を搬送方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
図2(b)に示すように、スイッチバック駆動ローラ12およびスイッチバック従動ローラ21は、軸12a、21aにそれぞれ支持されており、また、原稿の幅方向(軸12a、21aの延在方向)に複数配列されている。すなわち、スイッチバック駆動ローラ12は、原稿の幅方向に2つ配列されるとともに、スイッチバック従動ローラ21は、これら2つのスイッチバック駆動ローラ12の間に突出するようにして原稿の幅方向に3つ配列されている。このため、スイッチバック搬送部25を構成するスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21は、原稿をニップすることなく、原稿を幅方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
このように、スイッチバック搬送部25を構成するスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21が、原稿をニップすることなく、図2(a)、図2(b)に示すように、原稿を搬送方向と幅方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触することで、スイッチバック駆動ローラ12の回転により原稿を、スイッチバック搬送部25の左側の切換爪11上から右側のスイッチバック経路30に、または、スイッチバック搬送部25の右側のスイッチバック経路30から左側の切換爪11上に搬送するようになっている。また、スイッチバック駆動ローラ12が原稿の下方に位置し、スイッチバック従動ローラ21が原稿の上方に位置するように配置されているので、スイッチバック駆動ローラ12には原稿の自重が加わり、スイッチバック駆動ローラ12と原稿との間でスリップが発生し難くなっている。本実施の形態のスイッチバック経路30、スイッチバック搬送部25、反転経路17は、本発明における搬送装置を構成している。
なお、原稿を、搬送方向と幅方向の両方に湾曲させなくても、以下に説明するように、原稿を、搬送方向または幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲する構成としても、スイッチバック駆動ローラ12と原稿との接触圧を十分に確保でき、スイッチバック搬送部25により原稿を搬送することができる。
例えば、図3(a)、図3(b)に示すように、図2(a)、図2(b)のスイッチバック従動ローラ21に代えて、スイッチバック駆動ローラ12と同様の幅に構成されるとともに、スイッチバック駆動ローラ12に対して原稿の幅方向において同じ位置に軸51a上に配置したスイッチバック従動ローラ51を備えるようにしてもよい。この場合、原稿が搬送方向にのみ湾曲することとなる。
また、図4(a)、図4(b)に示すように、スイッチバック従動ローラ21を、スイッチバック駆動ローラ12の直上に配置してもよい。この場合、原稿が幅方向にのみ湾曲することとなる。
次に、動作について説明する。なお、以下の説明は、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21が図2(a)、図2(b)のように配置された場合を例にしているが、図3(a)、図3(b)または図4(a)、図4(b)の構成の場合も動作については同様となる。
図1に示すように、原稿テーブル1に原稿束Pがセットされた状態で、原稿の読取り指示があった場合、呼出しコロ2により原稿束Pの最上位の原稿(理想的には1枚)が、分離コロ4に搬送される。
原稿の先端が分離コロ4の直前まで搬送されると、分離コロ4が回転を開始し、分離コロ4とフリクションパッド5との間に原稿が挟み込まれる。そして、原稿が1枚であったときは、フリクションパッド5よりも摩擦力の大きい分離コロ4によって原稿が原稿搬送方向下流に発送され、原稿が複数枚であったときは、分離コロ4に接する1枚の原稿のみが原稿搬送方向下流に発送され、読取入口ローラ対7により読取位置9まで搬送されて読取りが行われる。
片面モードのときは、読取位置9で読取りが行われた原稿は、切換爪11が上昇した状態で、排紙ローラ群10により排紙トレイ13に排紙される。
一方、両面モードのときは、読取位置9で読取りが行われた原稿は、切換爪11、排紙ローラ群10、スイッチバック搬送部25の働きによりスイッチバック経路30と反転経路17を2回通過して、2回の表裏反転と1回の読取りを終えた後、排紙ローラ群10により排紙トレイ13に排紙される。
具体的には、両面モードのときは、読取位置9で一方の面の読取りが行われた原稿は、切換爪11が下降した状態で、排紙ローラ群10によりスイッチバック搬送部25まで搬送された後、スイッチバック搬送部25により更に搬送されて、一端スイッチバック経路30に入る。そして、スイッチバック経路30に入った原稿は、スイッチバック経路30に入ったときの後端の方を先端として、スイッチバック搬送部25により搬送されてスイッチバック経路30から出る。スイッチバック経路30から出た原稿は、切換爪11が上昇した状態で、スイッチバック搬送部25および排紙ローラ群10により搬送されて反転経路17に入り、読取入口ローラ対7により読取位置9まで搬送されて他方の面の読取りが行われる。
読取位置9で他方の面の読取りが行われることにより両面の読取りが完了した原稿は、切換爪11が下降した状態で、排紙ローラ群10によりスイッチバック搬送部25まで搬送された後、スイッチバック搬送部25により更に搬送されて、一端スイッチバック経路30に入る。そして、スイッチバック経路30に入った原稿は、スイッチバック経路30に入ったときの後端の方を先端として、スイッチバック搬送部25により搬送されてスイッチバック経路30から出る。スイッチバック経路30から出た原稿は、切換爪11が上昇した状態で、スイッチバック搬送部25および排紙ローラ群10により搬送されて反転経路17に入り、読取入口ローラ対7により搬送されて読取りが行われることなく読取位置9を通過し、切換爪11が上昇した状態で、排紙ローラ群10により排紙トレイ13に排紙され、原稿テーブル1に載置されていたときと表裏やページ順が同じ状態で積載される。
両面モードのときは、スイッチバック搬送部25と排紙ローラ群10の働きにより、スイッチバック経路30から切換爪11上および反転経路17の側に原稿を搬送する際に、図5(a)に示すように、原稿の後端P1がまだスイッチバック経路30内に残っており、スイッチバック搬送部25のスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21との間にある状態で、図5(b)に示すように、この原稿または他の原稿の先端P2が、反転経路17および読取位置9を通過してスイッチバック経路30に向って搬送され、スイッチバック搬送部25のスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21との間に入ってしまう場合がある。
このようなとき、本実施の形態では、スイッチバック搬送部25が、互いにニップせずに原稿を湾曲させるように離隔して配置されたスイッチバック駆動ローラ12およびスイッチバック従動ローラ21から構成されており、原稿の一方の面が原稿のコシと自重によってスイッチバック駆動ローラ12に接触するとともに、原稿の他方の面が原稿のコシによってスイッチバック従動ローラ21に接触しているので、原稿の後端P1および先端P2もスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21に挟まれることがなく、原稿の先端P2がスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21の間の隙間に逃げることができる。したがって、原稿の後端P1と先端P2が同時にスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21に挟まれて原稿がジャムを発生することを防止することができる。また、本実施の形態では、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21との間に接離機構を備えておらず、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21が離間したまま原稿を搬送するようになっているので、接離機構を備えない分だけ低コストを実現することができる。
以上のように、本実施の形態に係る搬送装置は、スイッチバック搬送部25は、スイッチバック経路30の入口近傍であって原稿の一方の面に接触する位置に設けられ、原稿の一方の面に接触して原稿を搬送するスイッチバック駆動ローラ12と、スイッチバック経路30の入口近傍であってスイッチバック駆動ローラ12とは離隔するとともに原稿の他方の面に接触する位置に設けられ、原稿の他方の面に接触して原稿を搬送方向または幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲させてスイッチバック駆動ローラ12に押し付けるスイッチバック従動ローラ21と、を有することを特徴としている。
この構成により、スイッチバック経路30から搬出される原稿の後端P1がスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21との間にある状態で、この原稿または他の原稿の先端P2が、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21との間に入ってしまった場合、原稿の一方の面がスイッチバック駆動ローラ12に接触するとともに、原稿の他方の面がスイッチバック従動ローラ21に接触しており、原稿の後端P1も先端P2もスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21に挟まれていないので、原稿の先端P2がスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21の間の隙間に逃げることができ、湾曲させた原稿のコシによってスイッチバック駆動ローラ12と原稿の接触圧を十分に確保して原稿を搬送することができる。このため、原稿の後端P1と先端P2が同時にスイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21に挟まれて原稿がジャムを発生することを防止することができる。
また、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21との間に接離機構を備えておらず、スイッチバック駆動ローラ12とスイッチバック従動ローラ21が離間したまま原稿を搬送するようになっているので、接離機構を備えない分だけ製造コストを低下させることができる。
したがって、原稿をスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる。
また本実施の形態に係る搬送装置は、搬送補助部材として、原稿の他方の面に接触して従動回転するスイッチバック従動ローラ21を用いるよう構成されている。
この構成により、スイッチバック従動ローラ21が原稿の他方の面に接触して従動回転しながらこの原稿をスイッチバック駆動ローラ12に押し付けるので、原稿の搬送抵抗を低減することができる。
また本実施の形態に係る搬送装置は、スイッチバック駆動ローラ12が、原稿の下面に接触する位置に設けられたことを特徴としている。
この構成により、スイッチバック駆動ローラ12に原稿の自重が加わるため、スイッチバック駆動ローラ12と原稿との間でスリップが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る自動原稿搬送装置20は、上記の搬送装置と、この搬送装置に供給する原稿を複数載置する原稿テーブル1と、原稿テーブル1に載置された複数の原稿から1枚の原稿を分離して搬送する分離部18と、を備えて構成されている。
この構成により、自動原稿搬送装置20において、原稿をスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、スイッチバック搬送部が第1の実施の形態と異っており、その他の構成は同様であるので、同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図6、図7(a)、図7(b)に示すように、本実施の形態の自動原稿搬送装置40においては、スイッチバック搬送部26は、スイッチバック駆動ローラ12と、リブ22とから構成されている。すなわち、スイッチバック搬送部26は、第1の実施の形態のスイッチバック搬送部25のスイッチバック従動ローラ21に代えて、構造が簡単で同様の機能を持つリブ22を有している。
リブ22は、筺体の一部として構成されており、本実施の形態では、原稿テーブル1と一体的にその下面に形成された突起物である。リブ22は、スイッチバック駆動ローラ12とは所定間隔、例えば複数枚分の原稿の厚みより大きい間隔を離隔して配置されており、スイッチバック駆動ローラ12とは直接的に接触していないが、原稿のコシを利用して原稿の他方の面に接触することで、この原稿をスイッチバック駆動ローラ12に押し付けるようになっている。すなわち、スイッチバック搬送部26のスイッチバック駆動ローラ12とリブ22は、原稿を幅方向と搬送方向に湾曲させることにより、湾曲した原稿の一方と他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
図7(a)に示すように、スイッチバック駆動ローラ12とリブ22とは、スイッチバック経路30(図6参照)内に突出し、互いに近接するとともに、原稿搬送方向に離隔した位置に配置されている。リブ22は、スイッチバック駆動ローラ12よりもスイッチバック経路30の奥側(図面右側)に配置されている。このため、スイッチバック搬送部26を構成するスイッチバック駆動ローラ12とリブ22は、原稿をニップすることなく、原稿を搬送方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
図7(b)に示すように、リブ22は、2つのスイッチバック駆動ローラ12の間に突出するようにして原稿の幅方向に3つ配列されている。また、2つのスイッチバック駆動ローラ12に対向する位置では、リブ22よりも短いリブ22aが設けられている。スイッチバック駆動ローラ12とリブ22とは、スイッチバック経路30内に突出して配置されている。このため、スイッチバック搬送部26を構成するスイッチバック駆動ローラ12とリブ22は、原稿をニップすることなく、原稿を幅方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
このように、スイッチバック搬送部26を構成するスイッチバック駆動ローラ12とリブ22が、原稿をニップすることなく、図7(a)、図7(b)に示すように、原稿を搬送方向と幅方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触することで、スイッチバック駆動ローラ12の回転により原稿を、スイッチバック搬送部26の左側の切換爪11上から右側のスイッチバック経路30に、または、スイッチバック搬送部26の右側のスイッチバック経路30から左側の切換爪11上に搬送するようになっている。また、スイッチバック駆動ローラ12が原稿の下方に位置し、リブ22が原稿の上方に位置するように配置されているので、スイッチバック駆動ローラ12には原稿の自重が加わり、スイッチバック駆動ローラ12と原稿との間でスリップが発生し難くなっている。本実施の形態のスイッチバック経路30、スイッチバック搬送部26、反転経路17は、本発明における搬送装置を構成している。
なお、原稿を、搬送方向と幅方向の両方に湾曲させなくても、以下に説明するように、原稿を、搬送方向または幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲する構成としても、スイッチバック駆動ローラ12と原稿との接触圧を十分に確保でき、スイッチバック搬送部25により原稿を搬送することができる。
例えば、図8(a)、図8(b)に示すように、2つのスイッチバック駆動ローラ12に対向する位置にも、図7(b)の短いリブ22aではなく、2つのスイッチバック駆動ローラ12の間に配置したものと同じ長さのリブ22を設けるようにしてもよい。すなわち、原稿の幅方向において同じ長さのリブ22を設けることになる。この場合、原稿が搬送方向にのみ湾曲することとなる。
また、図9(a)、図9(b)に示すように、リブ22およびリブ22aを、スイッチバック駆動ローラ12の直上に配置してもよい。この場合、原稿が幅方向にのみ湾曲することとなる。
次に、動作について説明する。なお、以下の説明は、スイッチバック駆動ローラ12とリブ22が図7(a)、図7(b)のように配置された場合を例にしているが、図8(a)、図8(b)または図9(a)、図9(b)の構成の場合も動作については同様となる。
図6に示すように、原稿テーブル1に原稿束Pがセットされた状態で、原稿の読取り指示があった場合、呼出しコロ2により原稿束Pの最上位の原稿(理想的には1枚)が、分離コロ4に搬送される。
原稿の先端が分離コロ4の直前まで搬送されると、分離コロ4が回転を開始し、分離コロ4とフリクションパッド5との間に原稿が挟み込まれる。そして、原稿が1枚であったときは、フリクションパッド5よりも摩擦力の大きい分離コロ4によって原稿が原稿搬送方向下流に発送され、原稿が複数枚であったときは、分離コロ4に接する1枚の原稿のみが原稿搬送方向下流に発送され、読取入口ローラ対7により読取位置9まで搬送されて読取りが行われる。
片面モードのときは、読取位置9で読取りが行われた原稿は、切換爪11が上昇した状態で、排紙ローラ群10により排紙トレイ13に排紙される。
一方、両面モードのときは、読取位置9で読取りが行われた原稿は、切換爪11、排紙ローラ群10、スイッチバック搬送部26の働きによりスイッチバック経路30と反転経路17を2回通過して、2回の表裏反転と1回の読取りを終えた後、排紙ローラ群10により排紙トレイ13に排紙される。
具体的には、両面モードのときは、読取位置9で一方の面の読取りが行われた原稿は、切換爪11が下降した状態で、排紙ローラ群10によりスイッチバック搬送部26まで搬送された後、スイッチバック搬送部26により更に搬送されて、一端スイッチバック経路30に入る。そして、スイッチバック経路30に入った原稿は、スイッチバック経路30に入ったときの後端の方を先端として、スイッチバック搬送部26により搬送されてスイッチバック経路30から出る。スイッチバック経路30から出た原稿は、切換爪11が上昇した状態で、スイッチバック搬送部26および排紙ローラ群10により搬送されて反転経路17に入り、読取入口ローラ対7により読取位置9まで搬送されて他方の面の読取りが行われる。
読取位置9で他方の面の読取りが行われることにより両面の読取りが完了した原稿は、切換爪11が下降した状態で、排紙ローラ群10によりスイッチバック搬送部26まで搬送された後、スイッチバック搬送部26により更に搬送されて、一端スイッチバック経路30に入る。そして、スイッチバック経路30に入った原稿は、スイッチバック経路30に入ったときの後端の方を先端として、スイッチバック搬送部26により搬送されてスイッチバック経路30から出る。スイッチバック経路30から出た原稿は、切換爪11が上昇した状態で、スイッチバック搬送部26および排紙ローラ群10により搬送されて反転経路17に入り、読取入口ローラ対7により搬送されて読取りが行われることなく読取位置9を通過し、切換爪11が上昇した状態で、排紙ローラ群10により排紙トレイ13に排紙され、原稿テーブル1に載置されていたときと表裏やページ順が同じ状態で積載される。
両面モードのときは、スイッチバック搬送部26と排紙ローラ群10の働きにより、スイッチバック経路30から切換爪11上および反転経路17の側に原稿を搬送する際に、図10(a)に示すように、原稿の後端P1がまだスイッチバック経路30内に残っており、スイッチバック搬送部26のスイッチバック駆動ローラ12とリブ22との間にある状態で、図10(b)に示すように、この原稿または他の原稿の先端P2が、反転経路17および読取位置9を通過してスイッチバック経路30に向って搬送され、スイッチバック搬送部26のスイッチバック駆動ローラ12とリブ22との間に入ってしまう場合がある。
このようなとき、本実施の形態では、スイッチバック搬送部26が、互いにニップせずに原稿を湾曲させるように離隔して配置されたスイッチバック駆動ローラ12およびリブ22から構成されており、原稿の一方の面が原稿のコシと自重によってスイッチバック駆動ローラ12に接触するとともに、原稿の他方の面が原稿のコシによってリブ22に接触しているので、原稿の後端P1および先端P2もスイッチバック駆動ローラ12とリブ22に挟まれることがなく、原稿の先端P2がスイッチバック駆動ローラ12とリブ22の間の隙間に逃げることができる。したがって、原稿の後端P1と先端P2が同時にスイッチバック駆動ローラ12とリブ22に挟まれて原稿がジャムを発生することを防止することができる。
以上のように、本実施の形態に係る搬送装置は、搬送補助部材として、筺体の一部を構成するとともに、原稿の他方の面と摺接するリブ部材22を用いるよう構成されている。
この構成により、リブ部材22が原稿の他方の面と摺接しながらこの原稿をスイッチバック駆動ローラ12に押し付けるので、リブ部材22と原稿との間の抵抗を一定以下に抑えながら、部品点数の削減により製造コストを低下させることができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、原稿の反転機構が第1の実施の形態および第2の実施の形態と異っており、その他の構成は同様であるので、同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本実施の形態の自動原稿搬送装置60においては、第1の実施の形態および第2の実施と異なり、排紙ローラ群10を省略した構成となっており、前述の実施の形態のスイッチバック搬送部25、26、切換爪11、反転経路17に代わって、これらと同様の機能を持つスイッチバック搬送部27、切換爪41、反転経路37をそれぞれ備えている。
スイッチバック搬送部27は、前述の実施の形態の排紙ローラ群10の機能も兼ねたものであり、スイッチバック経路30の入口近傍に配置されている。スイッチバック搬送部27は、スイッチバック駆動ローラ32と、スイッチバック従動ローラ33とから構成されている。スイッチバック駆動ローラ32は、図示しない駆動源に接続されて回転駆動することで、原稿の一方の面と接触してその原稿をスイッチバック駆動ローラ32の回転方向に搬送するようになっている。スイッチバック従動ローラ33は、スイッチバック駆動ローラ32とは所定間隔、例えば複数枚分の原稿の厚みより大きい間隔を離隔して配置されており、スイッチバック駆動ローラ32とは直接的に接触していないが、原稿のコシを利用して原稿の他方の面に接触することで、この原稿により従動回転するとともに、原稿をスイッチバック駆動ローラ32に押し付けるようになっている。すなわち、スイッチバック搬送部27のスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33は、原稿を湾曲させることにより、湾曲した原稿の一方と他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
スイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33とは、スイッチバック経路30内に突出し、互いに近接するとともに、原稿搬送方向の上下流方向に離隔した位置に配置されている。スイッチバック従動ローラ33は、スイッチバック駆動ローラ32よりもスイッチバック経路30の奥側(図面右側)に配置されている。このため、スイッチバック搬送部27を構成するスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33は、原稿をニップすることなく、原稿を搬送方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
また、スイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33とは、原稿の幅方向においては、図2(b)で説明した第1の実施の形態と同様に、スイッチバック従動ローラ33がスイッチバック駆動ローラ32の間に突出する状態となるように配置されている。このため、スイッチバック搬送部27を構成するスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33は、原稿をニップすることなく、原稿を幅方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触するようになっている。
このように、スイッチバック搬送部27を構成するスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33が、原稿をニップすることなく、原稿を搬送方向と幅方向に湾曲させて、原稿のコシにより原稿の一方および他方の面にそれぞれ接触することで、スイッチバック駆動ローラ32の回転により原稿を、スイッチバック搬送部27の左側の切換爪41側から右側のスイッチバック経路30に、または、スイッチバック搬送部27の右側のスイッチバック経路30から左側の切換爪41側に搬送するようになっている。また、スイッチバック駆動ローラ32が原稿の下方に位置し、スイッチバック従動ローラ33が原稿の上方に位置するように配置されているので、スイッチバック駆動ローラ32には原稿の自重が加わり、スイッチバック駆動ローラ32と原稿との間でスリップが発生し難くなっている。なお、原稿を搬送方向に湾曲させるか、または幅方向に湾曲させるかの少なくとも一方の構成とすることにより、スイッチバック搬送部27により原稿を搬送することができる。本実施の形態のスイッチバック経路30、スイッチバック搬送部27、反転経路37は、本発明における搬送装置を構成している。
次に、動作について説明する。
片面モードのときは、読取位置9で読取りが行われた原稿は、切換爪41が上昇した状態で、スイッチバック搬送部27により排紙トレイ13に排紙される。
一方、両面モードのときは、読取位置9で読取りが行われた原稿は、切換爪41、スイッチバック搬送部27の働きによりスイッチバック経路30と反転経路37を2回通過して、2回の表裏反転と1回の読取りを終えた後、スイッチバック搬送部27により排紙トレイ13に排紙される。
具体的には、両面モードのときは、読取位置9で一方の面の読取りが行われた原稿は、切換爪41が上昇した状態で、切換爪41の下側を通過してスイッチバック搬送部27まで搬送された後、スイッチバック搬送部27により更に搬送されて、一端スイッチバック経路30に入る。そして、スイッチバック経路30に入った原稿は、スイッチバック経路30に入ったときの後端の方を先端として、スイッチバック搬送部27により搬送されてスイッチバック経路30から出る。スイッチバック経路30から出た原稿は、切換爪41が下降した状態で、切換爪41の上側を通過して、スイッチバック搬送部27により搬送されて反転経路37に入り、読取入口ローラ対7により読取位置9まで搬送されて他方の面の読取りが行われる。
読取位置9で他方の面の読取りが行われることにより両面の読取りが完了した原稿は、切換爪41が上昇した状態で、切換爪41の下側を通過して、スイッチバック搬送部27まで搬送された後、スイッチバック搬送部27により更に搬送されて、一端スイッチバック経路30に入る。そして、スイッチバック経路30に入った原稿は、スイッチバック経路30に入ったときの後端の方を先端として、スイッチバック搬送部27により搬送されてスイッチバック経路30から出る。スイッチバック経路30から出た原稿は、切換爪41が下降した状態で、切換爪41の上側を通過して、スイッチバック搬送部27により搬送されて反転経路37に入り、読取入口ローラ対7により搬送されて読取りが行われることなく読取位置9を通過し、切換爪41が上昇した状態で、切換爪41の下側を通過してスイッチバック搬送部27により排紙トレイ13に排紙され、原稿テーブル1に載置されていたときと表裏やページ順が同じ状態で積載される。
本実施の形態においても、スイッチバック搬送部27が、互いにニップせずに原稿搬送方向や原稿幅方向に離隔して配置されたスイッチバック駆動ローラ32およびスイッチバック従動ローラ33から構成されており、原稿の一方の面が原稿のコシと自重によってスイッチバック駆動ローラ32に接触するとともに、原稿の他方の面が原稿のコシによってスイッチバック従動ローラ33に接触しているので、原稿の後端も先端もスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33に挟まれることがなく、原稿の先端がスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33の間の隙間に逃げることができる。したがって、原稿の後端と先端が同時にスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33に挟まれて原稿がジャムを発生することを防止することができる。
なお、本実施の形態において、スイッチバック従動ローラ33に代えて第2の実施の形態のリブ22を採用したり、スイッチバック従動ローラ33またはリブ22をスイッチバック駆動ローラ32の直上に配置するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る搬送装置は、スイッチバック搬送部27は、スイッチバック経路30の入口近傍であって原稿の一方の面に接触する位置に設けられ、原稿の一方の面に接触して原稿を搬送するスイッチバック駆動ローラ32と、スイッチバック経路30の入口近傍であってスイッチバック駆動ローラ32とは離隔するとともに原稿の他方の面に接触する位置に設けられ、原稿の他方の面に接触して原稿を搬送方向または幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲させてスイッチバック駆動ローラ32に押し付けるスイッチバック従動ローラ33と、を有することを特徴としている。
この構成により、スイッチバック経路30から搬出される原稿の後端P1がスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33との間にある状態で、この原稿または他の原稿の先端P2が、スイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33との間に入ってしまった場合、原稿の一方の面がスイッチバック駆動ローラ32に接触するとともに、原稿の他方の面がスイッチバック従動ローラ33に接触しており、原稿の後端P1も先端P2もスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33に挟まれていないので、原稿の先端P2がスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33の間の隙間に逃げることができ、湾曲させた原稿のコシによってスイッチバック駆動ローラ32と原稿の接触圧を十分に確保して原稿を搬送することができる。このため、原稿の後端P1と先端P2が同時にスイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33に挟まれて原稿がジャムを発生することを防止することができる。
また、スイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33との間に接離機構を備えておらず、スイッチバック駆動ローラ32とスイッチバック従動ローラ33が離間したまま原稿を搬送するようになっているので、接離機構を備えない分だけ製造コストを低下させることができる。
したがって、原稿をスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できる。
なお、第1の実施の形態、第2の実施の形態および第3の実施の形態では、自動原稿搬送装置20、40、60において原稿の表裏を反転するためにスイッチバック経路30に原稿を出し入れするスイッチバック搬送部25、26、27に本発明を適用した例を説明したが、スイッチバック搬送部25、26、27と同様の構成を、画像形成装置本体において記録紙の表裏を反転するローラに適用してもよく、その場合も、自動原稿搬送装置20、40、60に本発明を適用する場合と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明に係る搬送装置および自動原稿搬送装置は、シートをスイッチバックして表裏を反転する際のジャムの発生を低コストで防止できるという効果を有し、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、複合機等の自動原稿搬送装置や給紙装置に設けられ、シートをスイッチバックさせて表裏を反転する搬送装置および自動原稿搬送装置として有用である。
1 原稿テーブル(シート載置手段)
2 呼出しコロ
3 原稿セットセンサ
4 分離コロ
5 フリクションパッド
6 プルアウトローラ対
7 読取入口ローラ対
8 読取入口センサ
9 読取位置
10 排紙ローラ群
11、41 切換爪
12、32 スイッチバック駆動ローラ(駆動ローラ)
13 排紙トレイ
14 スイッチバックセンサ
15 ホルダ
16 バネ
17、37 反転経路
18 分離部(シート分離手段)
20、40、60 自動原稿搬送装置
21、33、51 スイッチバック従動ローラ(搬送補助部材、従動ローラ)
22、22a リブ(搬送補助部材、リブ部材)
25、26、27 スイッチバック搬送部
30 スイッチバック経路
P 原稿束
特開2005−335915号公報 特開2007−051011号公報

Claims (5)

  1. シートをその一端側を先頭にしてスイッチバック経路に搬入するとともに、前記スイッチバック経路に搬送されたシートをその他端側を先頭にして前記スイッチバック経路から搬出するスイッチバック搬送手段と、
    前記スイッチバック経路から搬出されたシートをその他端側を先頭にして通過させて前記スイッチバック経路に再び導く反転経路と、を備えた搬送装置において、
    前記スイッチバック搬送手段は、
    前記スイッチバック経路の入口近傍であって前記シートの一方の面に接触する位置に設けられ、前記シートの一方の面に接触して前記シートを搬送する駆動ローラと、
    前記スイッチバック経路の入口近傍であって前記駆動ローラとは離隔するとともに前記シートの他方の面に接触する位置に設けられ、前記シートの他方の面に接触して前記シートをシート搬送方向またはシート幅方向の少なくとも一方の方向に湾曲させて前記駆動ローラに押し付ける搬送補助部材と、を有することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搬送補助部材が、前記シートの他方の面に接触して従動回転する従動ローラであることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搬送補助部材が、筺体の一部を構成するとともに、前記シートの他方の面と摺接するリブ部材であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. 前記駆動ローラが、前記シートの下面に接触する位置に設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の搬送装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載された搬送装置と、
    前記搬送装置に供給するシートを複数載置するシート載置手段と、
    前記シート載置手段に載置された複数のシートから1枚のシートを分離して搬送するシート分離手段と、を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
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