JP2011123195A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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瑞記 杉野
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孝 大橋
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Abstract

【課題】軸方向の大型化を抑制又は防止しつつ、記録媒体の幅が閾値以上の場合に、定着ベルトの幅方向の温度分布を狙いの分布に近づける。
【解決手段】内部加熱ロール90の軸方向両端部側の配熱を下げて軸方向中央領域部を重点的に加熱することで、内部加熱ロール90の両端部の温度上昇を抑え、内部加熱ロール90の両端部を支持するベアリングに不具合が生じることを防止する。一方、外部加熱ロール92は、軸方向両側部を高温にする配熱として、定着ベルト84における通紙部の両端部の温度を十分に上げている。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
外側から加圧ロールが押し付けられた定着ベルトの内側に配置され定着ベルトを巻き掛けると共に定着ベルトを内側から加熱する定着ロールと、定着ベルトの内側に配置され定着ベルトを巻き掛けると共に定着ベルトを内側から加熱する内部加熱ロールと、定着ベルトの外側に配置され定着ベルトを外側から加熱する外部加熱ロールと、を備える定着装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2008−170649号公報
本発明は、軸方向の大型化を抑制又は防止しつつ、記録媒体の幅が閾値以上の場合に、定着ベルトの幅方向の温度分布を狙いの分布に近づけることが目的である。
請求項1の発明は、外周面に加圧ロールが押し付けられ、現像剤像が形成された記録媒体を前記加圧ロールとで挟み込んで搬送しながら、前記記録媒体に前現像剤像を定着させる無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に接触し、前記定着ベルトを挟んで前記加圧ロールが押し付けられ、軸方向の端部が回転可能に軸受で支持された第一加熱ロールと、前記定着ベルトの内周面に接触し、前記第一加熱ロールとで前記定着ベルトを巻き掛け、軸方向の端部が回転可能に軸受で支持された第二加熱ロールと、前記定着ベルトの外周面に接触し、軸方向の端部が回転可能に軸受で支持され、前記第二加熱ロールよりも熱伝導率が低い材料で構成された一つ又は複数の第三加熱ロールと、前記記録媒体の軸方向の幅が閾値以上の場合に、前記第二ロールは軸方向中央領域部で軸方向端部側よりも前記定着ベルトの加熱量が大きくなる設定をすると共に、前記第三加熱ロールは軸方向端部側で軸方向中央領域部よりも前記定着ベルトの加熱量が大きくなる設定をする制御手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置と、記録媒体に現像剤像を形成し前記定着装置に搬送する画像形成部と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較し、軸方向の大型化を抑制又は防止しつつ、記録媒体の幅が閾値以上の場合に、定着ベルトの幅方向の温度分布を狙いの分布に近づけることができる。
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較し、記録媒体の幅が閾値以上の場合に、定着ベルトの幅方向の温度分布を狙いの分布に近づけることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を模式的に示す全体構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成ユニットの構成を模式的に示す構成図である。 本発明の実施形態に係る定着ユニットの構成を模式的に示す構成図である。 本発明の実施形態に係る定着ユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着ユニットを構成する定着ロール、内部加熱ロール、及び外部加熱ロールの両端部の支持構造を説明すると共に、定着ロール、内部加熱ロール、及び外部加熱ロールと、定着ベルト及びシート部材と、の幅方向の位置関係を説明する説明図である。 (A)は定着ロールにおける用紙幅と点灯させるランプとの関係を示す表であり、(B)は外部加熱ロールにおける用紙幅と点灯させるランプとの関係を示す表であり、(C)は内部加熱ロールにおける用紙幅と点灯させるランプとの関係を示す表である。 (A)は定着ロールにおける各ランプの軸方向の配熱分布を示すグラフであり、(B)は外部加熱ロールにおける各ランプの軸方向の配熱分布を示すグラフであり、(C)は内部加熱ロールにおける各ランプの軸方向の配熱分布を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る他の例としての定着ユニットの構成を模式的に示す構成図である。 用紙幅を分類した表である。
本発明の実施形態に係る定着装置及び画像形成装置の一例について説明する。
<全体構成>
先ず、本実施形態に係る画像形成装置10の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、記録媒体の一例としてのシート部材Pにカラー画像又は白黒画像を形成するものであり、図1において正面視で左側に配置された第1処理部10Aと、第1処理部10Aと着脱可能とされ右側に配置された第2処理部10Bと、を有している。第1処理部10A及び第2処理部10Bの筐体は、複数のフレーム材11で構成されている。
第2処理部10Bの内部であって鉛直方向上側には、画像形成装置10の各部の各種制御を行う制御手段の一例としての制御部13が設けられている。
制御部13は、コンピュータから送られてくる画像データに画像処理を施す画像信号処理部や後述する定着ユニット82の温度制御などを行なう
また、制御部13の下側には、電源ユニット230が設けられている。電源ユニット230は、外部から取り込んだ交流電流を直流電流に変えて、画像形成装置10の各部へ給電を行っている。
一方、第1処理部10Aの内部であって鉛直方向上側には、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーを収容するトナーカートリッジ14V、14W、14Y、14M、14C、14Kが水平方向に並んで交換可能に設けられている。なお、第1特別色及び第2特別色には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の特別色(透明を含む)から選択されて収容されている。また、以後の説明では、V、W、Y、M、C、Kを区別する場合は、数字の後にV、W、Y、M、C、Kのいずれかの英字を付して説明し、V、W、Y、M、C、Kを区別しない場合は、V、W、Y、M、C、Kを省略する。
トナーカートリッジ14の下側には、各色のトナーに対応する6つの画像形成ユニット16が、各色のトナーカートリッジ14と対応して水平方向に並んで設けられている。これら各トナーカートリッジ14の下側には、各色の画像形成ユニット16毎に露光ユニット40が設けられている。露光ユニット40は、前述した制御部13から画像処理を施された画像データを受け取り、半導体レーザ(図示省略)を色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザから露光光Lを出射するように構成されている。詳細には、後述する感光体18(図2参照)の表面に各色に対応した露光光Lを照射して感光体18上に静電潜像を形成するように構成されている。
図2に示すように、各画像形成ユニット16は、矢印A方向(図2を参照、時計回り方向)に回転駆動される感光体18を備えている。そして、感光体18の周囲には、感光体18を帯電するコロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器20と、露光ユニット40によって出射された露光光Lにより感光体18上に形成された静電潜像を各色の現像剤(トナー)Gで現像する現像装置22と、転写後の感光体18の表面をクリーニングするクリーニングブレード24と、転写後の感光体18の表面に光を照射して除電を行うイレーズランプ26と、が設けられている。
そして、これらスコロトロン帯電器20、現像装置22、クリーニングブレード24、及びイレーズランプ26は、感光体18の表面と対向して、感光体18の回転方向上流側から下流側へ向けて、この順番で配置されている。
また、現像装置22は、画像形成ユニット16の側方(本実施形態では図1の紙面右側)に配置され、現像剤の一例としてのトナーGが充填された現像剤収容部材22Aと、現像剤収容部材22Aに充填された現像剤Gを感光体18の表面に移動させる現像ロール22Bとを含んで構成されている。そして、現像剤収容部材22Aは、現像剤カートリッジ14(図1参照)とトナー供給路(図示省略)を通して接続されており、現像剤カートリッジ14からトナーGが供給されるように構成されている。
図1に示すように、各画像形成ユニット16の下側には、転写部32が設けられている。転写部32は、各感光体18と接触する無端状の中間転写ベルト34と、中間転写ベルト34の内側に配置され、各感光体18上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト34に多重転写させる6つの1次転写部材としての1次転写ロール36とを含んで構成されている。中間転写ベルト34は、図示しないモータで駆動される駆動ロール38と、中間転写ベルト34の張力を調整する張力付与ロール41と、後述する2次転写ロール62と対向配置された支持ロール42と、複数個の支持ロール44とに巻き掛けられており、駆動ロール38により、図1の矢印B方向(反時計回り方向)に循環移動されるように構成されている。
詳細には、各1次転写ロール36は、中間転写ベルト34を挟んでそれぞれの各画像形成ユニット16の感光体18と対向配置されている。また、1次転写ロール36は、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が印加されるように構成されている。この構成により感光体18上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト34に転写されるように構成されている。また、駆動ロール38と中間転写ベルト34を挟んで反対側には、先端部が中間転写ベルト34と接触するクリーニングブレード46が設けられおり、このクリーニングブレード46は、循環移動する中間転写ベルト34上の残留トナーや紙粉等を除去するように構成されている。
一方、転写部32の下方で第1処理部10Aの下側には、記録媒体の一例としてのシート部材Pが収納される大型の給紙カセット48が水平方向に並んで2個設けられており、シート部材Pが大量に収納可能とされている。なお、2個の給紙カセット48は、同様の構成とされているため、一方の給紙カセット48について説明し、他方の給紙カセット48については説明を省略する。
また、2個の給紙カセット48は、異なるサイズのシート部材Pを収容可能とされている。本実施形態では、A3、A4、B4,B5、レターサイズ、リーガルサイズ、及び横幅12インチサイズのシート部材Pが収容可能とされている。更に、A4サイズの場合は、所謂A4縦送りとA4横送りとが可能とされている(図9の表を参照)。
給紙カセット48は、第1処理部10Aから引き出し自在とされている。給紙カセット48を第1処理部10Aから引き出すと、給紙カセット48内に設けられシート部材Pが載せられるボトムプレート50が、制御部13の指示によって下降する。ボトムプレート50が下降することで、ユーザーがシート部材Pを補充可能となる。
また、給紙カセット48を第1処理部10Aに取り付けると、ボトムプレート50が、制御手段の指示によって上昇する。給紙カセット48の一端側の上方には、給紙カセット48からシート部材Pを搬送経路60へ送り出す送出ロール52が設けられており、上昇するボトムプレート50に載せられた最上位のシート部材Pと送出ロール52が接触するように構成されている。更に、送出ロール52のシート部材搬送方向下流側(以下単に「下流側」という)には、シート部材Pの重送を防止する分離ロール56が設けられ、分離ロール56の下流側には、シート部材Pを搬送方向下流側に搬送する複数個の搬送ロール54が設けられている。
給紙カセット48の上側に設けられる搬送経路60は、給紙カセット48から送り出されたシート部材Pを第1折返部60Aで反対側(図示の左側)に折り返し、更に、第2折返部60Bで反対側(図示の右側)に折り返して、2次転写ロール62と支持ロール42で挟まれた転写位置Tに向けて延びている。
第2折返部60Bと転写位置Tとで挟まれる部位には、搬送されるシート部材Pの傾き等を修正するアライナー(図示省略)が設けられている。このアライナーと転写位置Tとで挟まれる部位には、中間転写ベルト34上のトナー画像の移動タイミングとシート部材Pの搬送タイミングを合わせるための位置合せロール64が設けられている。
また、2次転写ロール62は、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が印加される。そして、中間転写ベルト34上に多重転写された各色のトナー画像が、2次転写ロール62によって、搬送経路60に沿って搬送されてきたシート部材Pに2次転写される。
更に、搬送経路60の第2折返部60Bへ合流するように、第1処理部10Aの側面から延びる予備経路66が設けられており、第1処理部10Aに隣接して配置された外付けの大容量集積部(図示省略)から送り出されたシート部材Pが、予備経路66を通って搬送経路60に入り込めるように構成されている。
一方、転写位置Tの下流側には、トナー画像が転写されたシート部材Pを第2処理部10Bに向けて搬送する複数個の搬送装置70が設けられている。搬送装置70は、図示しない駆動ロールと従動ロールに巻き掛けられる複数本のベルト部材が備えられており、駆動ロールを回転駆動させてベルト部材を回転させることで、シート部材Pを下流側に向けて搬送する。
搬送装置70の下流側は、第1処理部10Aから第2処理部10Bへ延びており、搬送装置70によって送り出されたシート部材Pが、第2処理部10Bに設けられた搬送装置80によって受取られ、更に下流側に搬送されるように構成されている。
また、搬送装置80の下流側には、シート部材Pの表面に転写されたトナー画像を、シート部材Pに熱と圧力で定着させる定着装置の一例としての定着ユニット82(詳細は後述する)が設けられている。そして、定着ユニット82の周囲には、定着ユニット82を囲むようにして、排気装置100が設けられている。
また、図4に示すように、定着ユニット82におけるシート部材Pの排出側で支持ロール98の近くには、シート部材Pの搬送経路の天井部を構成する天板97が、搬送装置108と対向配置されており、天板97と搬送装置108で挟まれた空間が、シート部材Pが送り出される送出部95となっている。
図1に示すように、定着ユニット82の下流側には、定着ユニット82から送り出されたシート部材Pを下流側へ搬送する搬送装置108が設けられ、搬送装置108の下流側には、定着ユニット82によって加熱されたシート部材Pを冷却する冷却ユニット110が設けられている。
冷却ユニット110は、搬送経路60を挟んで上側にシート部材Pの熱を吸収する吸収装置112が設けられ、下側には、搬送されるシート部材Pを吸収装置112に押し付ける押付装置114が設けられている。また、冷却ユニット110の下流側には、シート部材Pの反りを矯正するデカール処理ユニット140が設けられている。
吸収装置112には、シート部材Pと接触し、シート部材Pの熱を吸収する無端状の吸収ベルト116が設けられており、吸収ベルト116を支持する複数個の支持ロール118と、吸収ベルト116へ駆動力を伝達する駆動ロール120が、吸収ベルト116の内側に設けられている。更に、吸収ベルト116の内側には、吸収ベルト116と面状に接触して吸収ベルト116が吸収した熱を放熱させるアルミニウム材料で形成されたヒートシンク122が設けられている。
押付装置114には、シート部材Pと接触し、シート部材Pを吸収装置112へ押し付ける無端状の押付ベルト130と、押付ベルト130が巻き掛けられると共に回転可能に支持される複数個の支持ロール132が設けられている。これらの構成により、シート部材Pの熱が奪われ、シート部材Pが冷却される。
デカール処理ユニット140の下流には、片面に画像が形成されたシート部材Pを第2処理部10Bの側面に取り付けられた排出部196に排出する排出ロール198が設けられている。また、デカール処理ユニット140の上方には、第2処理部10Bの内部温度及び湿度、又は外部温度及び湿度を測定して制御部13へ温度及び湿度のデータを出力する温湿度測定手段の一例としての温湿度センサ119が設けられている。ここで、シート部材Pの両面に画像を形成させる場合は、デカール処理ユニット140の下流に設けられた反転ユニット200へシート部材Pが搬送される。
反転ユニット300には、反転経路302が設けられている。反転経路302には、搬送経路60から分岐する分岐パス302Aと、分岐パス302Aに沿って搬送されるシート部材Pを第1処理部10A側に向けて搬送する用紙搬送パス302Bと、用紙搬送パス302Bに沿って搬送されるシート部材Pを逆方向に向けて折返してスイッチバック搬送させ表裏を反転させる反転パス302Cとが設けられている。この構成により、反転パス302Cでスイッチバック搬送されたシート部材Pは、第1処理部10Aに向けて搬送され、更に、給紙カセット48の上方に設けられた搬送経路60に入り込み、転写位置Tへ再度送り込まれる。
<定着ユニット>
つぎに、本実施形態に係る定着ユニット82について説明する。
図3に示すように、定着ユニット82は、定着ベルト84を備える定着ベルトモジュール86と、定着ベルトモジュール86に押し付けられるように配置された加圧ロール88と、が主要な構成要素とされている。そして、後述する定着ベルト84(定着ベルトモジュール86)と加圧ロール88とが接触するニップ部Nが形成されている。このニップ部Nをシート部材Pが通過する際に、加圧及び加熱されることによって、シート部材Pにトナー画像が定着される。
定着ベルトモジュール86は、無端状の定着ベルト84と、加圧ロール88側で定着ベルト84を巻き掛かけてモータ(図示省略)の回転力で回転駆動する定着ロール89と、該定着ロール89と異なる位置で内側から定着ベルト84を巻き掛ける内部加熱ロール90と、を備えている。また、定着ベルト84の外側に配置されてその周回経路を規定する外部加熱ロール92と、定着ロール89から内部加熱ロール90までの定着ベルト84の内周面に巻き掛けられている支持ロール94と、を備えている。
なお、本実施形態においては、内部加熱ロール90は定着ベルト84の回転方向と交差する方向に移動して定着ベルト84の蛇行調整を行うステアリングロールを兼ねている。更に、内部加熱ロール90には、定着ベルト84の張力を一定に保つテンショナー(図示略)が備えられている。
また、定着ロール89、内部加熱ロール90、及び外部加熱ロール92の内部には、加熱源の一例としての複数のハロゲンランプ(詳細は後述する)が設けられている。
そして、定着ロール89と内部加熱ロール90とが定着ベルト84の内周面84Cに接触して定着ベルト84を内側から加熱し、外部加熱ロール92が定着ベルト84の外周面84Bに接触し定着ベルト84を外側から加熱する構成となっている。
定着ベルトモジュール86を構成する定着ベルト84と加圧ロール88とが押し付けられた領域であるニップ部Nの下流側領域で且つ定着ベルト84の内側には、定着ロール89の近傍位置に配置され定着ロール89の外周面から定着ベルト84を剥離する剥離パッド96と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト84が巻き掛けられる支持ロール98と、が設けられている。
図5に模式的に示すように、定着ロール89、内部加熱ロール90、及び外部加熱ロール92の、それぞれ両端部89A,90A,92Aは、定着ユニット82の筐体78に軸受の一例としてのボールベアリング76によって回転可能に支持されている。また、ボールベアリング76の内部はグリス(図示略)が封入されている。
つぎに、定着ユニット82に設けられた各ロール等について説明する。
「定着ロール」
図3に示すように、定着ロール89は、アルミニウムで形成された円筒状のロールとされている。なお、本実施形態においては、ロール表面の金属磨耗を防止する保護層として、ロール表面に厚さ約200μmのフッ素樹脂皮膜が形成されたハードロールとされている。
定着ロール89の内部には、加熱源としての第一メインランプ202と第二メインランプ204とサブランプ206とが設けられている。これにより、定着ベルト84を内面側から加熱する。なお、本実施形態においては、定着ロール89の内部に設けられた第一メインランプ202、第二メインランプ204、サブランプ206は、ハロゲンランプとされている。
図7(A)には、定着ロール89の内部に設けられた第一メインランプ202、第二メインランプ204、サブランプ206の軸方向の配熱分布が示されている。なお、Main1が第一メインランプ202を示し、Main2が第二メインランプ204を示し、Subがサブランプ206を示している。また、H/Rollが定着ロール89の略号である(後述する図6も同様)。
第一メインランプ202は、軸方向中央領域部の約100〜−100mmが100%とすると、軸方向両側部の約200mm〜約100mm及び約−200mm〜約−100mmが250%となるように設定されている。つまり、第一メインランプ202は定着ロール89の軸方向両端部側を重点して加熱するランプとされている。
第二メインランプ204は、軸方向中央領域部の約150mm〜約−150mmが略100%となるように設定されている。サブランプ206は、軸方向中央領域部の約100mm〜約−100mmが100%となるように設定されている。つまり、第二メインランプ204とサブランプ206は定着ロール89の軸方向両端部側よりも軸方向中央領域部を重点して加熱するランプとされている。
「内部加熱ロール」
図3に示すように、内部加熱ロール90は、アルミニウムで形成された円筒状のロールとされている。
内部加熱ロール90の内部には加熱源として第一メインランプ212と第二メインランプ214と第一サブランプ216と第二サブランプ218とが設けられている。これにより、定着ベルト84を内面側から加熱する。なお、本実施形態においては、内部加熱ロール90の内部に設けられた第一メインランプ212、第二メインランプ214、第一サブランプ216、第二サブランプ218は、ハロゲンランプとされている。
図7(C)には、内部加熱ロール90の内部に設けられた第一メインランプ212、第二メインランプ214、第一サブランプ216、第二サブランプ218の軸方向の配熱分布が示されている。なお、Main1が第一メインランプ212を示し、Main2が第二メインランプ214を示し、Sub1が第一サブランプ216を示し、Sub2が第二サブランプ218を示している。また、I/Rollは内部加熱ロール90の略号である(後述する図6も同様)。
第一メインランプ212は、軸方向中央領域部の約90〜−90mmが100%とすると、軸方向両側部の約160mm〜約90mm及び約−160mm〜約−90mmが220%となるように設定とされている。つまり、第一メインランプ212は内部加熱ロール90の軸方向両端部側を重点して加熱するランプとされている。
第二メインランプ214は、軸方向中央領域部の約140mm〜約−140mmが略100%となるように設定されている。第一サブランプ216は、軸方向中央領域部の約90mm〜約−90mmが100%となるように設定されている。第二サブランプ218は、軸方向中央領域部の約160mm〜約−160mmが100%となるように設定されている。つまり、第二メインランプ214、第一サブランプ216、及び第二サブランプ218は内部加熱ロール90の軸方向両端部側よりも軸方向中央領域部を重点して加熱するランプとされている。
「外部加熱ロール」
図3に示すように、外部加熱ロール92は、アルミニウムよりも熱伝導率の低いステンレスで形成された円筒状のロールとされている。外部加熱ロール92の表面には厚さ約20μmのフッ素樹脂からなる離型層が形成されている。この離型層は、定着ベルト84の外周面からの僅かなオフセットトナーや紙粉が外部加熱ロール92に堆積するのを防止するために形成されるものである。
この外部加熱ロール92の内部には、加熱源として第一メインランプ222と第二メインランプ224とサブランプ226とが設けられている。これにより、定着ベルト84を外面側から加熱する。なお、本実施形態においては、部加熱ロール92の内部に設けられた第一メインランプ222、第二メインランプ224、サブランプ226は、ハロゲンランプとされている。
図7(B)には、外部加熱ロール92の内部に設けられた第一メインランプ222、第二メインランプ224、サブランプ226の軸方向の配熱分布が示されている。外部加熱ロール92の内部に設けられた第一メインランプ212、第二メインランプ214、第一サブランプ216、第二サブランプ218の軸方向の配熱分布が示されている。なお、Main1が第一メインランプ222を示し、Main2が第二メインランプ224を示し、Sub1がサブランプ226を示している。また、E/Rollは外部加熱ロール92の略号である(後述する図6も同様)。
第一メインランプ222は、軸方向中央領域部の約80〜−80mmが100%とすると、軸方向両外側の約120mm〜約170mm及び約−120mm〜約−170mmが200%となるように設定とされている。第二メインランプ224は、軸方向中央領域部の約10〜−100mmが100%とすると、軸方向両端部側の約100mm〜約160mm及び約−100mm〜約−160mmが150%となるように設定されている。つまり、第一メインランプ222と第二メインランプ224は外部加熱ロール92の軸方向両端部側を重点して加熱するランプとされている。
サブランプ226は、軸方向中央領域部の約100mm〜約−100mmが100%となるように設定されている。つまり、サブランプ226は外部加熱ロール92の軸方向両端部側よりも軸方向中央領域部を重点して加熱するランプとされている。
「加圧ロール」
加圧ロール88は、アルミニウムからなる円柱状のロール88Aを基体として、基体側から順に、シリコーンゴムからなる弾性層88Bと、膜厚100μmのフッ素系樹脂からなる剥離層とが積層された構成となっている。また、加圧ロール88は、回転自在に支持されると共に、図示しないスプリング等の付勢手段によって定着ベルト84が定着ロール89に巻き回された部位に押し付けられている。これにより、定着ベルトモジュール86の定着ロール89が矢印C方向へ回転移動するのに伴って、定着ロール89に従動して矢印E方向に回転移動する。
「支持ロール」
支持ロール94は、アルミニウムで形成された円柱状のロールとされている。
「剥離パッド」
剥離パッド96は、一例として、鉄系の金属や樹脂等の剛体で形成された定着ロール89と対応する長さを有するブロック状の部材である。剥離パッド96の断面形状は、定着ロール89に面する湾曲した内側面96Aと、定着ベルト84を加圧ロール88に向けて押圧する押圧面96Bと、押圧面96Bに対して決められた角度を有して定着ベルト84を屈曲させる外側面96Cとを備えて構成される略円弧状を呈している。詳細には、押圧面96Bと外側面96Cから構成される角部Uは、加圧ロール88によって角部Uに押し付けられた定着ベルト84を屈曲させ、角部Uをシート部材Pの先端が通過する際に、シート部材Pの先端と定着ベルト84を剥離させる。
<画像構成工程>
次に、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10の各ユニットが作動状態になると、制御部13で画像処理が施された画像データは、各色の色材階調データに変換され、露光ユニット40に順次出力される。各露光ユニット40では、各色の色材階調データに応じて各露光光Lを出射して、スコロトロン帯電器20(図2参照)によって帯電した各感光体18に走査露光を行い、静電潜像が形成される。そして、感光体18(図2参照)上に形成された静電潜像は、現像装置22によってそれぞれ第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像(現像剤像の一例)として顕在化され現像が行われる。
続いて、各画像形成ユニット16V、16W、16Y、16M、16C、16Kの感光体18上に形成された各色のトナー画像は、6つの1次転写ロール36V、36W、36Y、36M、36C、36Kによって中間転写ベルト34上に順次多重転写される。そして、中間転写ベルト34上に多重転写された各色のトナー画像は、2次転写ロール62によって、給紙カセット48から搬送されてきたシート部材P上に2次転写される。
トナー画像が転写されたシート部材Pは、搬送装置70によって第2処理部10Bの内部に設けられた定着ユニット82に向けて搬送される。
続いて、シート部材P上の各色のトナー画像が定着ユニット82により加熱、加圧されることでシート部材Pに定着される(定着処理工程の詳細は後述する)。更に、トナー画像が定着されたシート部材Pは、冷却ユニット110を通過して冷却された後、デカール処理ユニット140に送り込まれ、シート部材Pに生じた反りが矯正される。そして、反りが矯正されたシート部材Pは、排出ロール198によって排出部196に排出される。
一方、画像が形成されていない非画像面に画像を形成させる場合(所謂両面印刷の場合)は、切替部材(図示省略)によってシート部材Pを反転ユニット200に送り出す。反転ユニット200へ送り出されたシート部材Pは、反転経路202を通過して反転され、給紙カセット48の上方に設けられた搬送経路60に送り込まれて、前述した手順で裏面にトナー画像が形成される。
なお、制御部13は、給紙カセット48に収容されたシート部材Pのサイズを検知しており、給紙カセット48から送り出されたシート部材Pのサイズの情報を得るように構成されている。よって、制御部13は画像形成を行なうシート部材Pの搬送方向の長さや搬送方向と直交する用紙幅の情報を得ている(図9の表を参照)。そして、制御部13は、シート部材Pの搬送方向と直交する幅の情報に基づいて、後述する定着温度の制御を行う。
<定着処理工程>
つぎに、定着処理工程について図3と図4とを用いて説明する。
搬送装置80(図4参照)によって、現像剤像の一例としてのトナー画像が保持されたシート部材Pがニップ部Nに導入される。
定着ロール89は、モータなどの駆動源(不図示)からの駆動力を受けて、回転している。また、定着ベルト84は、定着ロール89が回転するのに伴い、従動して矢印C方向に回転している。更に、加圧ロール88も、定着ベルト84の回転に従動して矢印E方向する。
ニップ部Nに導入されたシート部材Pは、この回転している定着ベルト84及び加圧ロール88により下流方向に搬送されて行く。シート部材Pは、このニップ部Nにおいて定着ベルト84及び加圧ロール88から加圧、及び加熱作用を受ける。この結果、シート部材Pに対しトナー画像の定着がなされる。なお、シート部材Pへの加熱は、定着ロール89、内部加熱ロール90、及び外部加熱ロール92によって加熱される定着ベルト84により行われる。
ニップ部Nを通過した定着ベルト84は、剥離パッド96の押圧面96Bと外側面96Cから構成される角部Uに押し付けられ屈曲する。そして、この角部Uをシート部材Pの先端が通過する際に、シート部材Pの所謂「コシ」によって定着ベルト84から剥離する(図3参照)。
このようにして、定着ベルト84から分離されたシート部材Pは、搬送装置108(図4参照)により、冷却ユニット110(図1参照)に搬送される。
<定着温度の制御>
ところで、制御部13は、定着処理が行われる際、トナー画像をシート部材Pに適切に定着させるため、定着ロール89、内部加熱ロール90、外部加熱ロール92で点灯させるランプを調整(変更)し、定着ベルト84が予め定められた温度分布となるように制御している。
そして、本実施形態では、制御部13は、シート部材Pの搬送方向と直交する方向の幅(以降、「用紙幅」と記す)によって点灯させるランプを調整している。
具体的には、図9の表に示すように、
幅A:大幅:297≦用紙幅
幅B:中幅:110<用紙幅<297
幅C:小幅:用紙幅≦110
の三つの場合で、定着ロール89、内部加熱ロール90、外部加熱ロール92で点灯させるランプを変えている。
なお、一般的な定着装置と同様に、常にランプを点灯させているのではなく、予め定められた温度範囲(仕様値)となるように、点灯と消灯とを繰り返す制御がなされている。
図6(A)に示すように、定着ロール89は、幅A、幅B、幅Cのいずれの場合も、第二メインランプ204とサブランプ206と点灯させている。なお、第一メインランプ202は画像形成中(定着中)には点灯させないが、WarmUp時(起動時)や待機時等で点灯させる。
図6(B)に示すように、外部加熱ロール92は、幅Aの場合が、軸方向端部側を重点して加熱する第一メインランプ222と、同じく軸方向端部側を重点して加熱する第二メインランプ224とを点灯させている。幅Bと幅Cの場合は、軸方向端部側を重点して加熱する第二メインランプ224と軸方向中央領域部を重点して加熱するサブランプ226と点灯させている。よって、幅Aの場合は、軸方向両端部側の定着ベルト84への加熱量が幅B及び幅Cの場合よりも大きくなる。
図6(C)に示すように、内部加熱ロール90は、幅Aの場合が、軸方向中央領域部を重点して加熱する第一サブランプ216と、同じく軸方向中央領域部を重点して加熱する第二サブランプ218と点灯させている。幅Bと幅Cの場合は、軸方向中央領域部を重点して加熱する第二メインランプ214と、同じく軸方向中央領域部を重点加熱する第一サブランプ216と点灯させている。よって、幅B及び幅Cの場合よりも幅Aの方が内部加熱ロール90の表面温度を上げる領域が軸方向に広い。しかし、いずれの場合も軸方向両側部を重点して加熱する第一メインランプ212は点灯させていないので、軸方向の中央部領域部が重点して加熱される。なお、第一メインランプ212は画像形成中(定着中)には点灯させないが、WarmUp時(起動時)や待機時等で点灯させる。
幅Aの場合、内部加熱ロール90の軸方向両端部側の定着ベルト84への加熱量は、外部加熱ロール92の軸方向両端部側の定着ベルト84への加熱量よりも、小さくなる。
言い換えると、幅Aの場合、外部加熱ロール92の軸方向両端部側の定着ベルト84への加熱量は、内部加熱ロール90の軸方向両端部側の定着ベルト84への加熱量よりも、大きくなる。
また、内部加熱ロール90は、定着ベルト84との巻き掛け角度(接触面積)が大きいので、ニップ部Nでの定着ベルト84の温度(定着温度)への影響(寄与)が大きい。
<作用及び効果>
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
図5に示すように、定着ベルト84における幅方向(各ロールの軸方向)のシート部材Pが接触する部分(中央部分)を通紙部N1、シート部材Pが接触しない部分(両端部)を非通紙部N2とする。この通紙部N1と非通紙部N2とはシート部材Pの幅によって範囲が異なる。
よって、幅A(図9参照、用紙幅が297mm以上幅広)の場合は、定着ベルト84の略全幅に亘ってシート部材Pが接触するため、通紙部N1は定着ベルト84の両端部84Aを含む略全域となり、非通紙部N2は定着ベルト84の両端部84Aにおける端面84Dの近傍領域のみとなる。
シート部材Pを連続して定着すると、定着ベルト84におけるシート部材Pが接触する通紙部N1はシート部材Pに熱を奪われるために温度が下がる。これに対して、定着ベルト84における非通紙部N2は熱が奪われないので殆ど温度が下がらない。
幅A(用紙幅が297mm以上幅広)の場合は、定着ベルト84の略全幅に亘ってシート部材Pが接触するため、定着ベルト84の略全域に亘って温度が低下し、非通紙部N2である定着ベルト84の両端部84Aにおける端面84Dの近傍領域のみが温度が低下しない。
そこで、定着ベルト84における通紙部N1の温度低下を補うために内部加熱ロール90の温度を軸方向全体で高くするように配熱すると、非通紙部N2の温度が上がりすぎる。この結果、内部加熱ロール90の両端部90Aの温度が上がりすぎ、このため、内部加熱ロール90の両端部90Aを支持するベアリング76の温度が上がり高温となる。このようにベアリング76が高温になると、不具合が生じる虞がある。特に、ベアリング76に封入されたグリスに不具合が生じやすい。
よって、本実施形態では、これを防止するために、<定着温度の制御>で説明したように、内部加熱ロール90の軸方向両端部側の配熱を下げて軸方向中央領域部を重点的に加熱することで、内部加熱ロール90の両端部90Aの温度上昇を抑え、ベアリング76に不具合が生じることを防止している。
しかし、このように内部加熱ロール90の軸方向両端部側の配熱を下げて軸方向中央領域部を重点的に加熱すると、定着ベルト84の両端部84Aの温度が十分に上がらないことが懸念される。つまり、通紙部N1の両端部の温度が十分に上がらないことが懸念される。
そこで、<定着温度の制御>で説明したように、外部加熱ロール92は、軸方向両側部を高温にする配熱として、定着ベルト84における両端部84A(通紙部N1の両端部)の温度を十分に上げている。
なお、外部加熱ロール92は、熱伝導率の低いステンレスとされているので、外部加熱ロール92の端部92Aの温度がアルミと比較して高温になりにくい。よって、外部加熱ロール92の軸方向両側部を高温とする配熱としても、ベアリング76に伝わる熱が少なく、ベアリング76の温度上昇が抑えられるので、不具合が生じにくい。
また、幅Aの定着温度の制御で幅Bと幅Cとで画像形成すると(幅Aと、幅B及び幅Cと、で同じ定着温度の制御とした場合)、非通紙部N2の温度が上がりすぎる虞がある。
これに対して、本実施形態では、前述したように、幅Aと、幅B及び幅Cと、で定着温度の制御を変えているので、非通紙部N2の過熱が防止される。
なお、内部加熱ロール90の軸方向の全長を長くし、定着ベルト84の端部84Aと外部加熱ロール90の両端部90A(ベアリング76)とを十分離すと、内部加熱ロール90の温度を上げ定着ベルト84の両端部84Aの温度の低下を防止することはできる。しかし、このような方法(内部加熱ロール90を長くすること)は機器全体の大型化を招く。
これに対して、本実施形態では、前述したように、幅Aと幅B及び幅Cとで定着温度の制御を変えると共に、外部加熱ロール92の材料を熱伝導率が小さいステンレスとすることで、内部加熱ロール90を軸方向に長くすることなく、定着ベルト84の両端部84Aの温度の低下を防止している。
また、内部加熱ロール90が軸方向に長くならないので、ステアリング動作時に伴う内部加熱ロール90の可動範囲も小さい。
このように、本実施形態の構成及び制御とすることで、軸方向の大型化を抑制又は防止しつつ、シート部材Pの幅が閾値(本実施形態では297mm)以上の場合に、定着ベルト84の幅方向の端部84Aの温度の低下を抑制又は防止することができ、その結果、定着ベルト84の幅方向の温度分布が狙いの分布に近づけられる。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない
例えば、本実施形態では、外部加熱ロール92はステンレス製で構成されていたが、これに限定されない。ステンレス以外の熱伝導率の低い材料で構成されていてもよい。
また、例えば、本実施形態では、定着ベルト84は、定着ロール89、内部加熱ロール90、外部加熱ロール92の三本のロールで巻き掛けていたが、これに限定されない。四以上のロールで巻き掛けた構成であってもよい。
例えば、図8に示すように、定着ロール89と支持ロール94との間の定着ベルト84の外周面94Bに接触するように第二の外部加熱ロール93を設けてもよい。この場合の第二の外部加熱ロール92も、第一の外部加熱ロール92と同様の構成及びランプの点灯仕様とされる。
また、シート部材Pの閾値は297mmであったが、これに限定されない。閾値は定着装置及び画像形成装置の仕様によって適宜設定される。
また、上記実施形態では、定着ロール89、内部加熱ロール90、及び外部加熱ロール92の、それぞれ両端部89A,90A,92Aは、定着ユニット82の筐体78にボールベアリング76によって回転可能に支持されていたが、これに限定されない。ボールベアリング以外の軸受で支持されていてもよい。例えば、ローラベアリングなどの他の転がり軸受であってもよい。更に、転がり軸受以外の軸受、例えば、すべり軸受や流体軸受であってもよい。
10 画像形成装置。
10A 第1処理部(画像形成部の一例)
13 制御部(制御手段の一例)
84 定着ベルト
84A 端部
84B 内周面
84C 外周面
88 加圧ロール
76 ベアリング(軸受の一例)
82 定着ユニット(定着装置の一例)
89 定着ロール(第一加熱ロールの一例)
89A 端部
90 内部加熱ロール(第二加熱ロールの一例)
90A 端部
92 外部加熱ロール(第三加熱ロールの一例)
92A 端部
N ニップ部
P シート部材(記録媒体の一例)

Claims (2)

  1. 外周面に加圧ロールが押し付けられ、現像剤像が形成された記録媒体を前記加圧ロールとで挟み込んで搬送しながら、前記記録媒体に前現像剤像を定着させる無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面に接触し、前記定着ベルトを挟んで前記加圧ロールが押し付けられ、軸方向の端部が回転可能に軸受で支持された第一加熱ロールと、
    前記定着ベルトの内周面に接触し、前記第一加熱ロールとで前記定着ベルトを巻き掛け、軸方向の端部が回転可能に軸受で支持された第二加熱ロールと、
    前記定着ベルトの外周面に接触し、軸方向の端部が回転可能に軸受で支持され、前記第二加熱ロールよりも熱伝導率が低い材料で構成された一つ又は複数の第三加熱ロールと、
    前記記録媒体の軸方向の幅が閾値以上の場合に、前記第二ロールは軸方向中央領域部で軸方向端部側よりも前記定着ベルトの加熱量が大きくなる設定をすると共に、前記第三加熱ロールは軸方向端部側で軸方向中央領域部よりも前記定着ベルトの加熱量が大きくなる設定をする制御手段と、
    を備える定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置と、
    記録媒体に現像剤像を形成し前記定着装置に搬送する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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