JP2011122841A - 日付表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の連続した日付を常に正確、且つ、簡便に示すことのできる機能を備えた日付表示装置を提供する。
【解決手段】複数の日付を表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、この回転板上に設けられ、複数の日付のうち連続する所定数(N:2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備えた日付表示装置において、複数の数字の配列は、大の月の全ての日付が1日から月末の日付へ順番に並べられた第1配列と、第1〜第3の月に対し、それぞれ、1日から(N−1)日までの日付、及び、月末の(N−2)日前から月末までの日付が連続して順番に並べられた第2配列、第3配列及び第4配列、と、により構成され、回転板上面に1個の環状に連続して順番に印されていることを特徴としている。
【選択図】図4

Description

この発明は、回転板を用いた日付表示装置に関する。
従来、指針や回転板を用いて時刻や日付を表示するアナログ時計がある。このアナログ時計では、小窓が設けられた文字板の下部で1〜31の数字が記された回転板を回転させ、日付に該当する数字のみを小窓から露出させることにより日付を表示する。しかしながら、2月、小の月、および、大の月では、それぞれ月当りの日付数が異なるため、このような表示方法で毎日単純に1日分ずつ回転板を回転させたのでは日付の表示がずれてしまう。そこで、特許文献1には、月日を計数する手段を設けて月末での回転板の回転角度を制御することにより、適切に日付の表示を行わせる技術が提案されている。
また、以前より、前後を含めた3日分の連続した日付を小窓から露出させるアナログ時計や、文字板に設けられた曜日の表示と対応付けて一週間分の日付を露出させるアナログ時計がある。このようなアナログ時計では、1〜31の数字が記された上記の回転板を用いると、2月、および、小の月の月末を跨いで日付を表示する際に表示が不正確となる。そこで、特許文献2には、一週間分の日付を表示する腕時計において1〜6の数字が記載された修正文字板を更に設け、2月、および、小の月の月末を跨ぐ場合には、この修正文字板を駆動して回転文字板の不要な日付と不正確な日付とを上から覆うことによって表示を修正する技術が提案されている。
特開平3−218492号公報 特表2006−524801号公報
しかしながら、従来の技術では、回転板を回転制御して月末を跨ぐ複数の連続した日付を適切に表示させるには、複数の文字板や複数のモータを利用しなければならず、動作や構造が複雑になるという課題があった。
この発明の目的は、複数の連続した日付を常に正確、且つ、簡便に示すことのできる機能を備えた日付表示装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
複数の日付をそれぞれ表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、
前記回転板上に設けられ、前記複数の数字のうち連続する所定数(2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備え、
前記回転板と前記固定板を用いて前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字を同時に表示する日付表示装置において、
前記回転板に印された複数の数字の配列は、
大の月の日付を表す1から31の数字が所定の方向に沿って順番に並べられた第1配列と、
1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び月末が31日でない第1〜第3の小の月のうち第1の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定の方向に沿って順番に並べられた第2配列と、
1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び前記第2の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定の方向に沿って順番に並べられた第3配列と、
1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び前記第3の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定の方向に沿って順番に並べられた第4配列と
を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
複数の日付をそれぞれ表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、
前記回転板上に設けられ、前記複数の数字のうち連続する所定数(2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備え、
前記回転板と前記固定板を用いて前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字を同時に表示する日付表示装置において、
前記回転板に印された複数の数字の配列は、
月末が31日でない第1〜第3の小の月のうち第1の小の月の日付を表す数字が所定方向に沿って順番に並べられた第5配列と、
1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び第2の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定方向に沿って順番に並べられた第6配列と、
1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び第3の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定方向に沿って順番に並べられた第7配列と、
1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び第1の小の月の月末の(所定数−2)日前から31日までの日付を表す数字が前記所定方向に沿って順番に並べられた第8配列と
を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
複数の日付をそれぞれ表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、
この回転板上に設けられ、前記複数の日付を表す数字のうち連続する所定数(2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備え、
前記回転板と前記固定板を用いて前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字を同時に表示する日付表示装置において、
前記複数の日付をそれぞれ表す複数の数字には、暦上出現し得る前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字の配列が全て含まれている
ことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の日付表示装置において、
前記計時手段の年月日データに基づいて前記回転板を電気的に回転制御し、当日を含む連続した前記所定数の日付に対応する所定数の数字を前記開口部から露出させる駆動制御手段と
を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の日付表示装置において、
前記固定板上で回転して時刻を指し示す指針を備え、
前記計時手段は、現在時刻の計数を行い、
前記駆動制御手段は、前記計時手段の現在時刻データに基づいて前記指針を電気的に駆動制御する
ことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の日付表示装置において、
前記所定数は3であり、
前記駆動制御手段は、前記計時手段の年月日データに基づいて当日の日付を表す数字、及び、その前後の日付を表す数字を露出させるように前記回転板を回転制御する
ことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の日付表示装置において、
前記所定数は7であり、
前記固定板には、その上面に前記開口部と並列して7個の曜日が記されており、
前記駆動制御手段は、前記計時手段の年月日データに基づいて当日を含む7個の連続した日付を表す7個の数字を前記7個の曜日の表示と対応付けて露出させるように前記回転板を回転制御する
ことを特徴としている。
本発明に従うと、回転文字板を用いた日付表示装置において、所定数の連続した日付を常に正確、且つ、簡便に表示させることができるという効果がある。
本発明の実施形態の電子時計を示す正面図である。 実施形態の電子時計の文字板の下側の構造を示す平面図である。 実施形態の電子時計の内部構成を示すブロック図である。 実施形態の電子時計の日車の上面に設けられた日付を表す数字の配置の例を示す平面図である。 実施形態の電子時計のCPUによる日付表示処理の制御手順を示すフローチャートである。 実施形態の電子時計の文字板及び回転板の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の日付表示装置の実施形態である電子時計の正面図である。
本発明の電子時計1は、指針と回転板とを用いて時刻と日付とを同時に表示する機能を備えた指針式電子時計である。この電子時計1は、電子時計1の内部機構を保持するケーシング10と、前面を覆う風防ガラスとで囲まれた内側に、時刻を表す数字を備えた文字板11が設けられ、この文字板11上の数字を指し示すことで時、分、秒をそれぞれ表示するように時針3、分針4、および、秒針5からなる指針が回転可能に配置された構成となっている。また、ケーシング10の右側面には、押下することにより入力操作を行うスイッチS1、S2が設けられている。
文字板11には、その中央に指針3〜5の回転軸(図2参照)を貫通させる孔が設けられており、また、6時の方向には、小窓12が設けられている。電子時計1は、この文字板11の下に回転可能に設けられた日車2を備えており、この日車2の上面の一部分が小窓12を通して露出される構成となっている。小窓12は、貫通孔であっても良いし、透明な部材(例えば、ガラス)によって構成することとしても良い。
図2は、電子時計1の文字板11の下側の構造を示す平面図である。
文字板11の下側には、その中心に指針3〜5を伴って回転する時針軸33、分針軸34、秒針軸35が同軸で配置されている。時針軸33は、ステップモータで回転駆動された日ノ裏車43bと時針車43aとを含む輪列機構を介して回転するように構成されている。
日車2は、円盤の中心部を円形に取り除いた円環状の部材であり、その内縁に沿って内歯車部32を有している。この日車2は、機枠101によって回転可能に保持されており、ステップモータで回転駆動された平歯車42aを含む輪列機構を介して指針3〜5と同一の軸の周りを回転する。
この日車2の上面には、中心軸から小窓12への距離と等距離の円周上に、後に詳述する複数の数字が等間隔で設けられており、これらの数字のうちの3個が小窓12から上面に露出されるようになっている。
図3は、電子時計1の内部構成を示すブロック図である。
電子時計1は、CPU(中央演算処理装置)を含み、装置全体の制御を行う制御部80(駆動制御手段)と、制御部80のCPUに作業用メモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)81と、時計動作の各種制御を行うプログラムと設定データとが格納されたROM(Read Only Memory)82と、図示略の発振回路から入力された所定の周波数の信号を分周し、日時データをカウントする計時部83(計時手段)と、外部から入力操作を行うスイッチ部S1およびS2と、日車2と、平歯車42aを含む複数の歯車を有し、日車2を所定角度ずつ回転させる輪列機構42と、時針3と、時針車43aおよび日ノ裏車43bを含む複数の歯車を有し、時針3を所定角度ずつ回転させる輪列機構43と、複数の歯車を有し、分針4および秒針5をそれぞれ所定角度ずつ回転させる輪列機構44、45と、輪列機構42〜45の歯車をそれぞれ所定角度ずつ回転させるステップモータ52〜55と、制御部80からの指令によりステップモータ52〜55に信号を伝えてステップモータ52〜55をそれぞれ独立に駆動する駆動回路72〜75などを備えている。
ROM82に含まれる制御プログラムおよび設定データには、各月当りの日付数を示すテーブルやうるう年の計算プログラムが含まれており、これらは、日付の変更時に制御部80のCPUによって読み出されて計時部83による日付データのカウントや日車2の回転処理などに利用される。
計時部83は、図示略の発振回路から入力した所定の周波数の信号を分周し、時、分、秒、秒未満、および、年月日をカウントし、それぞれの値を保持する。また、これらのカウント値は、スイッチ部S1、S2からの入力指示により、上書き修正される。
なお、本実施形態では、時針3及び分針4がそれぞれ異なる駆動回路73、74およびステップモータ53、54によって独立に駆動される構成となっているが、一個の駆動回路とステップモータとを用いて輪列機構43、44を駆動させる構成としても良い。また、日車2および指針3〜5以外に小針等の異なる指針を含む構成であっても良い。
次に、日車2の上面に記された数値の配列について説明する。
図4は、日車2の上面に設けられた日付を表す数字の配置の例を示す平面図である。
図4に示すように、本実施形態の日車2の同一円周上には、複数の日付を表す複数の数字が環状に配列されて設けられている。これらの数字は、まず、数字「1〜31」が等間隔で順番に設けられ(領域R1)、その後ろに引き続いて3組の数字の配列「1(位置P4)、2、27、28(位置P1)」、「1(位置P5)、2、28、29(位置P2)」、および、「1(位置P6)、2、29、30(位置P3)」が順番に追加されて、一周した後に最初の数字“1”へと戻るようになっている。
ここで、太陽暦における連続した3日間の日付の配列としては、「1、2、3」、「2、3、4」…「29、30、31」という29通りに加えて、大の月の月末を跨ぐ「30、31、1」および「31、1、2」、小の月の月末を跨ぐ「29、30、1」および「30、1、2」、閏年の2月の月末を跨ぐ「28、29、1」および「29、1、2」、そして、閏年ではない2月の月末を跨ぐ「27、28、1」、「28、1、2」という8通りの日付の配列が存在する。図4に示すように、それぞれの月当り日付数(28、29、30、31)に対して、各日付数の月の月初めの2日(1、2)、及び、月末の2日(27、28)、(28、29)、(29、30)、(30、31)をそれぞれ組み合わせた配列を設けることによってこれら8通りの日付の配列を表現することができる。従って、1つの日車2上の合計43個の数字を用いて全37通りの連続した3日間の日付の配列を表示することが可能になる。
なお、本実施形態では、数字をアラビア数字で示しているが、1〜31日の各日付を表現できるものであれば、例えば、漢数字を用いても良い。
次に、日付表示を変更する際の日車2の回転制御処理について、フローチャートを用いて説明する。
図5は、制御部80のCPUによる日付表示変更処理の制御手順を示すフローチャートである。
この制御処理は、日付が切り替わる前後の所定の時間に毎日自動的に開始されて行われるものである。
制御処理が開始されると、まずCPUは、変更する日付が28日であるか否かを判別する(ステップS1)。そして、28日であれば、ステップS2へ移行し、その日が2月28日であり、且つ、その年が閏年ではないかを判別する。閏年でなければ“YES”へ分岐してステップS3へ移行し、CPUは、図4に示された日車2上の位置P1の数字“28”を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させたのち、日付表示変更処理を終了する。2月ではないか、或いは、閏年である場合は、“NO”に分岐してステップS17へ移行する。
ステップS1の判別処理で28日ではないと判別された場合は、ステップS4に移行し、次に、変更する日付が29日であるか否かを判別する。そして、29日であれば、ステップS5へ移行し、その日が2月29日であるか否かを判別する。2月29日であれば、ステップS6へ移行して、CPUは、図4に示された日車2上の位置P2の数字“29”を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させたのち、日付表示変更処理を終了する。2月29日ではない場合は、ステップS17へ移行する。
ステップS4の判別処理で29日ではないと判別された場合は、ステップS7に移行し、続いて、変更する日付が30日であるか否かを判別する。そして、30日であれば、ステップS8へ移行し、その日が小の月、すなわち、4、6、9、11月の30日であるか否かを判別する。小の月の30日であれば、ステップS9へ移行して、CPUは、図4に示された日車2上の位置P3の数字“30”を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させたのち、日付表示変更処理を終了する。小の月の30日ではない場合は、ステップS17へ移行する。
ステップS7の判別処理で30日ではないと判別された場合は、ステップS10へ移行し、変更する日付が1日であるか否かを判別する。そして、1日であれば、ステップS11へ移行し、変更する日付が3月1日であるか否かを判別する。3月1日である場合は、続いて、このその年が閏年であるか否かを判別する(ステップS12)。
閏年ではない場合は、CPUは、図4に示された日車2上の位置P5の数字“1”を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させ(ステップS13)、一方、閏年の場合は、CPUは、図4に示された日車2上の位置P6の数字“1”を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させる(ステップS14)。そして、何れの場合も、日付表示変更処理を終了する。
また、ステップS11の判別処理で3月以外の1日であると判別された場合は、次に、小の月の翌月、すなわち、5、7、10、12月の1日であるか否かを判別する(ステップS15)。判別結果が“YES”であれば、ステップS17へ移行し、判別結果が“NO”であれば、ステップS16へ移行して、CPUは、図4に示された日車2上の位置P4の数字“1”を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させた後、日付表示変更処理を終了する。
ステップS17へ移行した場合、すなわち、閏年ではない2月以外の28日、2月以外の29日、大の月の30日と31日、5、7、10、12月の1日、および、全ての月の2〜27日の場合は、図4の日車2に示された領域7の内部の該当する日付と同じ数の数字を小窓12の中心に表示するように日車2を回転駆動させた後、日付表示変更処理を終了する。
なお、上記のステップS1、S4、S7、S10の日付判別処理の順番は、入れ替えが可能である。
また、日付を示す数字の配列順序は上記に示したものに限られない。例えば、領域R1における数字「1〜31」の配列の後ろに設けられた3組の数字の配列の順序は、入れ替えることができる。すなわち、
「1、2、27、28、1、2、28、29、1、2、29、30」に加えて、
「1、2、27、28、1、2、29、30、1、2、28、29」、
「1、2、28、29、1、2、27、28、1、2、29、30」、
「1、2、28、29、1、2、29、30、1、2、27、28」、
「1、2、29、30、1、2、27、28、1、2、28、29」、および、
「1、2、29、30、1、2、28、29、1、2、27、28」という順序であっても良い。
また、領域R1に設ける数字の配列を数字「1〜28」とし、この後ろに15個の数字「1、2、28、29、1、2、29、30、1、2、27、28、29、30、31」を追加することによっても全ての日付の配列を表すことができる。この場合も、3組の数字の配列「1、2、28、29」、「1、2、29、30」、「1、2、27、28、29、30、31」の順序を入れ換えることが可能である。すなわち、
「1、2、29、30、1、2、28、29、1、2、27、28、29、30、31」、
「1、2、28、29、1、2、27、28、29、30、31、1、2、29、30」、
「1、2、29、30、1、2、27、28、29、30、31、1、2、28、29」、
「1、2、27、28、29、30、31、1、2、29、30、1、2、28、29」、および、
「1、2、27、28、29、30、31、1、2、28、29、1、2、29、30」という6通りの配列であっても良い。
同様に、領域R1の数字の配列が数字「1〜29」の場合には、位置P5と位置P2との間の配列を数字「1、2、28、29、30、31」に変更し、また、領域R1の数字の配列が数字「1〜30」の場合には、位置P6と位置P3との間の配列を数字「1、2、29、30、31」に変更することによっても、合計43個の数字によって全ての3日連続した日付の配列を得ることができる。
また、数字の数を上記の43個よりも多くすることによって、更に多くの配列で全37種類の3日連続した日付の配列を全て含むことができる。例えば、数字「1〜31」の後ろに20個の数字「1、31、1、2、27、28、1、28、1、2、28、29、1、29、1、2、29、30、1、30」を追加することにより合計51個の数字を用いて上記37通りの連続した3日間の日付を示す数字の配列を全て設けることも可能である。
また、領域R1内の配列が表す日付は、月初めから月末への並びには限られず、例えば、数字の配列「15〜31、1〜16」の後ろに、12個の数字「27、28、1、2、28、29、1、2、29、30、1、2」を追加することによっても合計45個の数字を用いて全ての3日連続した日付の配列を表示することができる。
更には、例えば、連続した3日間を示す数字の配列「1、2、3」、「2、3、4」、「3、4、5」という全37通りを重複なく全て設けて、合計111個の数字により連続した3日間の日付を全て表示することも可能である。
[変形例]
図6は、電子時計の文字板と開口部との変形例を示す平面図である。
この変形例では、文字板11B上の小窓12Bは、3時の方向に設けられており、連続する7日分の日付を表す数字が表示可能となっている。また、変形例の文字板11B上には、小窓12Bに沿って日曜日から土曜日の各曜日を示す文字列「SU、MO、TU、WE、TH、FR、SA」の表示110が設けられている。図6に示されているように、大の月の月末には、例えば、日車2B上の数字「28、29、30、31、1、2、3」が小窓12Bから露出される。そして、週に1回土曜日から日曜日に日付が切り替わる前後に日車2Bが回転動作し、新しい1週間の日付を曜日と対応付けて表示する。図6の例では、小窓12Bから露出される日車2B上の数字は、数字「4、5、6、7、8、9、10」へと変更される。
この変形例における日車2B上に設けられた数字の表す数値の配列は、例えば、「1、2、3…29、30、31、1、2、3、4、5、6、23、24、25、26、27、28、1、2、3、4、5、6、24、25、26、27、28、29、1、2、3、4、5、6、25、26、27、28、29、30」である。このような配列によって、全ての連続した7日間の日付パターンを表示させることができる。
また、この配列では、数字「1〜31」の配列の後ろに設けられた「1、2、3、4、5、6、23、24、25、26、27、28」、「1、2、3、4、5、6、24、25、26、27、28、29」、および、「1、2、3、4、5、6、25、26、27、28、29、30」という3組の配列の順番は入れ換え可能である。また、上記の3日連続した日付を表示させる実施形態と同様に、全ての7日連続した日付のパターンが日車2B上に網羅されていれば、それらのパターンがどのような順序および数字の個数であっても実施可能である。
以上のように、本発明の実施形態の電子時計1によれば、一枚の日車2の上面に暦上出現し得る全ての3日連続した日付の配列が含まれる数列が表示されている。従って、制御部が計時部83のデータに基づいて日車2を適切な位置に回転させる処理を行うだけで、簡便に月を跨ぐ3日連続した日付も正確に表示することができる。
また、文字板11の下に回転可能に設けられた一枚の日車2の上面には、1〜31の日付と、31日以外の月当り日付数(28〜30)に対して各々月初めの連続した2日(1、2)及び月末の連続した2日の日付(27、28)、(28、29)、(29、30)とが一列の環状に表記されており、また、文字板11には、3日間の連続した日付を露出させる開口部が設けられている。従って、回転板2上の日付の数字の数の増加を抑えつつ、制御部80からの指令により日車2の適宜な部分を露出させるよう日車2を回転駆動させるだけで、常に正確、且つ、容易に3日間の連続した日付を露出させて表示させることができる。
また、一つの駆動回路およびステップモータの組み合わせのみで、ソフトウェアを用いた日車2の回転制御によって上記の全ての3日連続した日付を表示することができるので、複雑な動作や複数の表示機構を駆使することによる電力消費の増大を抑えることができる。
また、計時部83で日時をまとめてカウントさせることによって、容易に時計表示と日付表示を同時に行うことができ、また、日付の表示を切り換えるタイミングを制御することができる。
また、変形例で示した電子時計1Bによれば、表示日数を7日とし、文字板11B上に曜日表示を設けることによって、一週間分の日付と曜日を正確、且つ、簡便に表示することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、連続した3日間及び7日間を表示する構成を示したが、小窓12の長さと日車2上の日付を表す数字の配列とを変更することにより、例えば、2日間連続や4日間連続の日付表示を行うことも可能である。
また、上記実施の形態の電子時計は、腕時計であっても良いし、或いは、置時計や壁掛け時計であっても良い。また、上記実施の形態では、電子時計に内蔵された日付表示機能を示したが、年月日を表示するカレンダー装置の日部分の表示や、カウントダウン装置に用いても良い。
また、上記実施の形態では、回転板は円環状であり、また、日付を表す数字の配列は環状であったが、扇型の形状であっても良いし、テープ状の表示部材を電気制御、或いは、手動で巻き上げ、及び、巻き戻すことによっても同様に連続した日付を表示することが可能である。その他、小窓の位置や形状、数字の配置や向きなど、実施形態で示した細部は、発明の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1、1B 電子時計
2、2B 日車
3 時針
4 分針
5 秒針
10 ケーシング
11、11B 文字板
12、12B 小窓
32 内歯車部
33 時針軸
34 分針軸
35 秒針軸
42〜45 輪列機構
42a 平歯車
43a 時針車
43b 日ノ裏車
52〜55 ステップモータ
72〜75 駆動回路
80 制御部
81 RAM
82 ROM
83 計時部
101 機枠

Claims (7)

  1. 複数の日付をそれぞれ表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、
    前記回転板上に設けられ、前記複数の数字のうち連続する所定数(2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備え、
    前記回転板と前記固定板を用いて前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字を同時に表示する日付表示装置において、
    前記回転板に印された複数の数字の配列は、
    大の月の日付を表す1から31の数字が所定の方向に沿って順番に並べられた第1配列と、
    1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び月末が31日でない第1〜第3の小の月のうち第1の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定の方向に沿って順番に並べられた第2配列と、
    1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び前記第2の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定の方向に沿って順番に並べられた第3配列と、
    1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び前記第3の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定の方向に沿って順番に並べられた第4配列と
    を有することを特徴とする日付表示装置。
  2. 複数の日付をそれぞれ表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、
    前記回転板上に設けられ、前記複数の数字のうち連続する所定数(2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備え、
    前記回転板と前記固定板を用いて前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字を同時に表示する日付表示装置において、
    前記回転板に印された複数の数字の配列は、
    月末が31日でない第1〜第3の小の月のうち第1の小の月の日付を表す数字が所定方向に沿って順番に並べられた第5配列と、
    1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び第2の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定方向に沿って順番に並べられた第6配列と、
    1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び第3の小の月の月末の(所定数−2)日前から月末までの日付を表す数字が前記所定方向に沿って順番に並べられた第7配列と、
    1日から(所定数−1)日までの日付を表す数字及び第1の小の月の月末の(所定数−2)日前から31日までの日付を表す数字が前記所定方向に沿って順番に並べられた第8配列と
    を有することを特徴とする日付表示装置。
  3. 複数の日付をそれぞれ表す複数の数字が上面に環状に印された回転板と、
    この回転板上に設けられ、前記複数の日付を表す数字のうち連続する所定数(2以上の整数)の日付を表す所定数の数字を露出する開口部が形成された固定板とを備え、
    前記回転板と前記固定板を用いて前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字を同時に表示する日付表示装置において、
    前記複数の日付をそれぞれ表す複数の数字には、暦上出現し得る前記連続する所定数の日付を表す所定数の数字の配列が全て含まれている
    ことを特徴とする日付表示装置。
  4. 年月日を計数する計時手段と、
    前記計時手段の年月日データに基づいて前記回転板を電気的に回転制御し、当日を含む連続した前記所定数の日付に対応する所定数の数字を前記開口部から露出させる駆動制御手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の日付表示装置。
  5. 前記固定板上で回転して時刻を指し示す指針を備え、
    前記計時手段は、現在時刻の計数を行い、
    前記駆動制御手段は、前記計時手段の現在時刻データに基づいて前記指針を電気的に駆動制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の日付表示装置。
  6. 前記所定数は3であり、
    前記駆動制御手段は、前記計時手段の年月日データに基づいて当日の日付を表す数字、及び、その前後の日付を表す数字を露出させるように前記回転板を回転制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の日付表示装置。
  7. 前記所定数は7であり、
    前記固定板には、その上面に前記開口部と並列して7個の曜日が記されており、
    前記駆動制御手段は、前記計時手段の年月日データに基づいて当日を含む7個の連続した日付を表す7個の数字を前記7個の曜日の表示と対応付けて露出させるように前記回転板を回転制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の日付表示装置。
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